JP2607545Y2 - 中空糸膜モジュール - Google Patents

中空糸膜モジュール

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JP2607545Y2
JP2607545Y2 JP1993074920U JP7492093U JP2607545Y2 JP 2607545 Y2 JP2607545 Y2 JP 2607545Y2 JP 1993074920 U JP1993074920 U JP 1993074920U JP 7492093 U JP7492093 U JP 7492093U JP 2607545 Y2 JP2607545 Y2 JP 2607545Y2
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hollow fiber
fiber membrane
inner tube
spiral
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正博 清村
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば浄水器,工業
用各種ろ過システム等に用いられる中空水膜モジュール
に関し、特に分離性能向上を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の中空糸膜モジュールとし
ては、図5に示すようなものが知られている(特開平5
ー245347号公報参照)。この公報にはバッフル1
02をもつ螺旋状に巻き付けた中空糸膜モジュール10
0が記載されている。すなわち、図中矢印で示すよう
に、被処理流体は大まかに見れば中空糸膜束101に対
して平行方向の流動がベースで、流路の一部にバッフル
102を取り付けることによって中空糸膜束102に対
して垂直方向の流れを作り出し、これにより偏流を減少
させ、中空糸膜束102と被処理流体との間の直接接触
を増大させて分離性能の向上を図っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、垂直方
向の流れが少ない所や流路の抵抗となるバッフル102
のまわりに、流動がほとんどない望まないデッドスペー
スが出来やすく、分離に寄与しない膜の部分が存在して
しまう。
【0004】また、この従来例では基本的に織物を対称
としており、織物加工に対して強度のない(糸切れや糸
つぶれが起き易い)中空糸膜では用いることが出来ない
という問題点もあった。
【0005】本考案は、上記した従来技術の課題を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
分離効率をより高め得る中空糸膜モジュールを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、内部中空のケース内に内管を挿入し、前記ケースと
内管の間の環状の空間を、前記内管に一端が固定され、
該内管周囲に螺旋状に巻き付けられた仕切部材によって
複数の螺旋状空間に仕切り、該各螺旋状空間に中空糸膜
前記仕切部材と共に螺旋状に配列し、前記内管に前記
螺旋状空間に臨む開口穴を中空糸膜の長さ方向に複数設
け、さらに前記ケースと内管の間の前記中空糸膜の中空
孔を除く両端を封止材(ウレタン系やエポキシ系の接着
材等により構成されるポッティング材)にて封止したこ
とを特徴とする。
【0007】仕切部材が可撓性のシート状包囲部材によ
って構成され、中空糸膜をシート状の包囲部材と共に内
管に螺旋状に適度なゆるみをもって巻き付けることによ
り、螺旋状空間に中空糸膜を螺旋状に配列したことを特
徴とする。
【0008】包囲部材は好ましくは樹脂等のフィルム材
によって構成される。
【0009】
【作用】本考案によれば、たとえば内筒側面に開口形成
された穴から内筒の軸の半径方向に被処理流体(気体や
液体)が流れて、中空糸膜全体と流体との効率的な接触
が図られる。
【0010】特に仕切部材を樹脂等のフィルムよりなる
可撓性の包囲部材により構成し、この包囲部材を中空糸
膜と共に螺旋状に適度なゆるみをもって巻き付けること
により螺旋状空間を構成すれば、製作がきわめて容易に
できる。
【0011】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0012】本考案の一実施例に係る中空糸膜モジュー
ルを示す図1乃至図3において、8は中空糸膜モジュー
ル全体を示しており、概略、内部中空のケース5と、こ
のケース5内に挿入される内管4と、ケース5と内管4
の間の環状の空間に充填される多数本の中空糸膜1と、
を備えた構成となっている。
【0013】ケース5と内管4間の環状空間は、図1に
は詳細は示していないが、図3に示すように、仕切部材
としての包囲部材2によって複数の螺旋状空間9に区切
られており、この螺旋状空間9に中空糸膜1が螺旋状に
配列されている。図3は分かりやすいように包囲部材2
を展開して誇張して示したもので、実際には、中空糸膜
1が包囲部材2と共に、内管4に螺旋状(スパイラル
状)に適度なゆるみをもって巻き付けられ、このゆるみ
分で周方向に配置された包囲部材2の間に形成される隙
間によって螺旋状空間が構成される。すなわち、中空糸
膜1はその長さ方向を内4の軸方向と平行に並べら
れ、図2に示すように一端が内に固定された包囲部材
2によって内4周囲に巻き付けられる。
【0014】中空糸膜1としては、図4に示したように
両端を熱融着(ヒートシール)させて、シート状にした
中空糸膜配置物の構成をとってもよいし、単にばらした
中空糸膜1でもよい。図4(a)は中空糸を平行に配置し
た中空糸膜平行配置物1Aであり、図4(b)は中空糸を
クロス状に配置した中空糸クロス状配置物1Bの例であ
る。
【0015】一方、前記内管4の側面には、各螺旋状空
間9に臨んで開口する開口穴3が軸方向に中空糸膜1の
全長にわたって均等に設けられている。図示例は、包囲
部材2が4枚で4つの螺旋状空間9を形成し、各螺旋状
空間9に対応して円周方向4箇所に等配された開口穴3
がそれぞれ軸方向に複数均等に設けられている。もっと
も包囲部材2,螺旋状空間9あるいは開口穴3の数,形
状等は使用条件に応じて任意に設定し得る。
【0016】さらに前記ケース5と内管4の間の中空糸
膜1の中空孔を除く両端を封止材7(ウレタン系やエポ
キシ系の接着材等により構成されるポッテイング材)に
て封止している。図示例では包囲部材の端部2aも封止
材7に埋設固定されている。
【0017】この実施例では包囲部材2には樹脂等のフ
ィルム材であるポリエステルフィルムを用いて内管4に
接着材で接着し、ポッテイング時にその端部が封止材7
の中に入るようにした。
【0018】一方、ケース5の両端は、第1,第2キャ
ップ81,82によって閉塞されている。
【0019】第1キャップ81はケース5の一側端部に
被着され、その内側中央部に先端が内筒内周に流体密に
嵌合する筒状突起14が突出しており、さらに外側中央
部には配管等の取り付けられる接続用突起10が突出し
ており、被処理流体流入用の第1ポートL0を構成して
いる。そして、ケース5と第1キャップ81との嵌合部
はOリング12により、内筒4と筒状突起14との嵌合
部は0リング13によりそれぞれシールされている。
【0020】第2キャップ82はケース5の他側端部に
被着され、外側中央部に配管等が接続される接続用突起
11が突出し、ろ過等の処理流体が流出する処理流体の
流出用の第2ポートL1を構成している。一方、ケース
5の側面には配管接続用等の突起6が設けられ、被処理
流体の内の一部を分岐して流す第3ポートL2が設けら
れている。この第2キャップ82とケース5の嵌合部は
Oリング15によりシールされている。
【0021】而して、被処理流体7は、第1ポートL0
から内筒4に流入し、側面開口穴3から包囲部材2間の
中空糸膜1の入った螺旋状空間9をスパイラル状に中空
糸膜1に対して主に垂直方向(内管4の半径方向)に流
れる。したがって、偏流が起こらず、かつ中空糸膜1の
全体にわたって被処理流体の効率的な接触が得られるこ
とになり、従来のようにデッドスペースが生じるおそれ
がなく、結果として分離性能が向上する。
【0022】なお、上記実施例では一例として被処理流
体7を第1ポートL0から内管4に入れて外側のケース
5の第3ポートL2から出す構成してしたが、逆に外側
の第2流出ポートL2から入れて内管4側に流して流出
させる構成としてもよい。
【0023】また、流体の流出ポート,流入ポートもひ
とつに限らず多数個あってもよいし、配置もこの配置に
限られる訳ではなく、要するに螺旋状の空間に螺旋状に
配列した中空糸膜に対して内管の軸に対して直交する方
向、すなわち、中空糸膜に対して直交する方向の流れを
生成し、中空糸膜全長に流れが直接接触する構成であれ
ばよい。
【0024】
【考案の効果】本考案は以上の構成および作用を有する
もので、螺旋状空間に内筒の軸方向に対して直交する方
向に被処理流体(気体や液体)が流れて、中空糸膜全体
と流体との効率的な接触が得られ、分離効率向上を図る
ことができる。
【0025】特に仕切部材を樹脂等のフィルムよりなる
可撓性の包囲部材により構成し、この包囲部材を中空糸
膜と共に螺旋状に適度なゆるみをもって巻き付けること
により螺旋状空間を構成すれば、製作がきわめて容易に
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係る中空糸膜モジュ
ールの縦断面図である。
【図2】図2は図1の中空糸膜モジュールの包囲部材と
中空糸膜の一部を展開して示す図である。
【図3】図3は包囲部材と中空糸膜の巻き付け前の状態
を示す概略平面図である。
【図4】図4(a),(b)は中空糸膜をシート状に配置し
た例を示す図である。
【図5】図5は従来の中空糸膜モジュールの縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 中空糸膜 2 包囲部材(仕切部材) 3 開口穴 4 内管 5 ケース 6 突起 7 封止材 81,82 キャップ 9 螺旋状空間 10 接続用突起 11 接続用突起 12,13,15 Oリング 14 管状突起 L0,L1,L2 第1,第2,第3ポート

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部中空のケース内に内管を挿入し、前記
    ケースと内管の間の環状の空間を、前記内管に一端が固
    定され、該内管周囲に螺旋状に巻き付けられた仕切部材
    によって複数の螺旋状空間に仕切り、該各螺旋状空間に
    中空糸膜を前記仕切部材と共に螺旋状に配列し、前記内
    管に前記螺旋状空間に臨む開口穴を中空糸膜の長さ方向
    に複数設け、さらに前記ケースと内管の間の前記中空糸
    膜の中空孔を除く両端を封止材にて封止したことを特徴
    とする中空糸膜モジュール。
  2. 【請求項2】仕切部材が可撓性の包囲部材によって構成
    され、中空糸膜を包囲部材と共に内管に螺旋状に適度な
    ゆるみをもって巻き付けることにより、螺旋状空間に中
    空糸膜を螺旋状に配列したことを特徴とする請求項1に
    記載の中空糸膜モジュール。
  3. 【請求項3】包囲部材が樹脂等のフィルム材からなる請
    求項2に記載の中空糸膜モジュール。
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