JP2607116Y2 - リボンヒーター - Google Patents

リボンヒーター

Info

Publication number
JP2607116Y2
JP2607116Y2 JP1993048027U JP4802793U JP2607116Y2 JP 2607116 Y2 JP2607116 Y2 JP 2607116Y2 JP 1993048027 U JP1993048027 U JP 1993048027U JP 4802793 U JP4802793 U JP 4802793U JP 2607116 Y2 JP2607116 Y2 JP 2607116Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
heating element
resistant insulating
sheet
ribbon heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993048027U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0718396U (ja
Inventor
公三 高島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Fuji Chemical Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Chemical Industries Co Ltd filed Critical Fuji Chemical Industries Co Ltd
Priority to JP1993048027U priority Critical patent/JP2607116Y2/ja
Publication of JPH0718396U publication Critical patent/JPH0718396U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2607116Y2 publication Critical patent/JP2607116Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Heating Bodies (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば水道管の冬期
保温や各種管類等の保温もしくは加熱に用いるリボンヒ
ーターに関するものである。
【従来の技術】上記のようなリボンヒーターとしては、
たとえば、導電体を有する長尺状の発熱体をガラスファ
イバーで織られた耐熱絶縁性シートで包み込み、導電体
に導線を接続した構成のものが提供されている。このよ
うなリボンヒーターは、例えば水道管に緊密に巻付け固
定され、導線に電源が接続されて導電体の発熱により管
を加熱するようになっている。
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のリボンヒーターにあっては、外皮となる耐熱絶縁性
シートが硬度の高いガラスファイバーで構成されている
ため、持ち運んだり管に巻き付けたりする際に手に突き
刺すような感触を受け、取扱い上かなりの支障があっ
た。さらに、長期に亙って使用しているとガラスファイ
バーが次第に毛羽だってくるため、リボンヒーターを冬
場のみ取り付けて使用するような場合には、取付け、取
外しの度に毛羽立ちがひどくなって取扱いがさらに困難
となっていく。このため、利用者にとっては、いくらも
使わないうちに新しいリボンヒーターと取り替えるなけ
ればならず、極めて不経済である等の問題があった。
【考案の目的】この考案は、このような問題点を解決す
るためになされたもので、容易に取り扱うことができ、
しかも、長期に亙って使用することができるリボンヒー
ターを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】この考案のリボンヒータ
は、長尺状の耐熱絶縁性布状体に撚り線状の導電体を有
する発熱体を設たヒーター基体を、耐熱絶縁性布状体に
常温で可塑性を有する樹脂を含浸させた可撓性耐熱絶縁
シートで包み込んだことを特徴としている。この場合に
おいて、樹脂としてはシリコーン樹脂が好適であり、ま
た、導電体としてはステンレス鋼の連続細線が望まし
い。
【作用】上記構成のリボンヒーターにあっては、可撓性
耐熱性絶縁シートを構成するファイバーが樹脂により固
められているから、耐熱性絶縁シートの表面が平滑とな
って手で触った感触が良い。したがって、取扱いが容易
でしかも毛羽立つこともないから長期に亙って使用する
ことができる。
【実施例】以下、この考案の一実施例を図1ないし図5
を参照しながら説明する。図1は実施例のリボンヒータ
ーを示す平面図、図2及び図3はその断面図である。こ
れらの図に示すように、リボンヒーターは、ヒーター基
体1に導線2を接続するとともに、これを可撓性のある
耐熱絶縁シート3で包み込んで概略構成されている。ヒ
ーター基体1は、長尺状の耐熱絶縁性布状体4に、面状
発熱体5を例えば縫合うにより取り付けて構成されてい
る。耐熱絶縁性布状体4は、ガラスファイバーからなる
糸状体を織って布状にしたものである。また、面状発熱
体5は、図4に示すように、ガラスファイバーからなる
糸状体(図示せず)と金属細線からなる導電性糸状体5
aとを織って布状にしたものである。導電性糸状体5a
は、直径30μm以下の連続した金属細線、すなわち、
導電性糸状体5aの全長に亙る長さを有する金属細線を
多数本束ねるか撚り合わせたもので、この実施例では1
2μmのステンレス鋼細線100本で1本の導電性糸状
体(発熱体)5aが構成されている。導電性糸状体5a
は、図4に示すように、面状発熱体5の長手方向(図中
上下方向)に3本づつ互いに平行に配置され、それら導
電性糸状体5aの端部どうしを短絡させるように横方向
にも互いに平行に配置されている。また、横方向の導電
性糸状体5aの全域に亙って銀ペースト(溶剤:酢酸ブ
チル)が塗布され、これにより、長手方向と横方向の導
電性糸状体5aどうしの接続が確実になされるととも
に、乾燥した銀ペーストによって導線2を接続するため
の電極部5bがそれぞれ構成されている。電極部5bの
うち一方には、その両端部に端子6が圧着され、端子6
には導線2が接続されている。なお、導線2は耐熱性の
ガラスチューブ内に収納されている。また、面状発熱体
5の長手方向の対辺をなす位置には、複数の切断部7が
互い違いの位置に形成され、これによって横方向の導電
性糸状体5aが複数箇所で切断されている。これによ
り、面状発熱体5には、S字状に巡回する電熱回路が形
成されている。さらに、切断部7における導電性糸状体
5aどうしの絶縁を確実にするために、電極部5bに
は、粘着性のガラステープ7が切断部7をその表裏から
交互に通すようにして貼着されている。このように構成
されたヒーター基体1は、図2及び図3に示すように、
耐熱絶縁シート3で包み込まれている。この耐熱絶縁シ
ート3は、ガラスファイバーからなる糸状体を織って長
方形の布状とし、これに常温で可塑性を有する樹脂、例
えばシリコーン樹脂を含浸させたものである。この耐熱
絶縁シート3は、その長手方向に添う両側部が内側へ袋
折りされ、その内部にヒーター基体1を収容している。
耐熱絶縁シート3は、図2に示すように、袋折りの折目
の部分が互いに突き合わせられて点Pで示す箇所で縫合
されている。また、耐熱絶縁シート3の長手方向両端部
も点Pで示す箇所で互いに縫合されてる(図3参照)。
上記構成のリボンヒーターにおいては、耐熱性絶縁シー
ト3にシリコーン樹脂が含浸されているから、その可撓
性を維持することができるのは勿論のこと、耐熱絶縁シ
ート3を構成するガラスファイバーがシリコーン樹脂に
より固められているので、その表面が平滑となって手触
りの感触が良い。したがって、取扱いが容易でしかも毛
羽立つこともないから長期に亙って使用することができ
る。また、この実施例では、導電性糸状体5aを強度の
高いステンレス鋼製連続細線により構成しているから、
従来の例えばニクロム線の単線を用いたものと比較して
柔軟性及び耐久性に優れ、したがって、さらに取扱い易
くしかも長寿命とすることができる。さらに、比抵抗が
比較的低いステンレス鋼を用いながらその直径を12μ
mとして多数本の束にしているため、電気抵抗が高く電
熱線として十分に機能するばかりでなく、太い単線ない
しは複数本の撚り線を用いた場合と比較して、全体とし
ての表面積が大きいため発熱効率が高いという利点があ
る。次に、本考案の他の実施例について図6および図7
を参照しながら説明する。図6は面状発熱体10を示す
平面図である。この実施例における面状発熱体10は、
絶縁性繊維からなる絶縁性糸状体を横糸10aとし、導
電性繊維を含む繊維からなる導電性糸状体(導電体)1
0b及び絶縁性糸状体10aを縦糸として織って布状と
したものである。このように構成された面状発熱体10
においては、導電性糸状体10bが所定の間隔をおいて
略平行に配置されるとともに、導線性糸状体10bどう
しの間に同じ縦糸の絶縁性糸状体10aが介在させられ
ることにより、導電性糸状体10bどうしが電気的に絶
縁されている。また、図7(a)に示すように、導電性
糸状体10bの長手方向(図中上下方向)の両端部は短
絡線10cによって短絡され、短絡線10cの一部は所
定の間隔をおいて切断部10dによって切断されてい
る。これにより、図7(b)に示すように、面状発熱体
10には前記実施例と同様にS字状をなして巡回する電
熱回路11が形成されている。さらに、短絡線10cの
端部には導線を接続するための端子(図示せず)が接続
されている。この場合、前記実施例と同様に、短絡線1
0cに添って銀ペーストを塗布しても良い。ここで、こ
の実施例では、導電性糸状体10bとして直径16μm
以下、長さ100〜800mmのステンレス鋼製繊維
と、絶縁性繊維であるアラミド繊維とを混紡して得たも
のが使用され、絶縁性糸状体10aとしてアラミド繊維
を紡績して得たものが使用されている。そして、このよ
うに構成された面状発熱体10は、前記実施例と同様に
長尺状の耐熱絶縁性布状体に縫合され、シリコーン樹脂
が含浸された耐熱絶縁シートに包み込まれることによ
り、リボンヒーターが構成される。この実施例において
も、耐熱絶縁シートの表面が平滑なため取扱いが容易で
しかも毛羽立たないという本考案の効果を得ることがで
きるのは勿論のこと、ステンレス鋼の繊維をアラミド繊
維と混紡して用いているから、連続した金属細線を撚り
合わせて用いた前記実施例と比較して可撓性に優れ、し
たがって、より直径の小さな管に巻き付けて使用するこ
とができるという利点がある。なお、上記実施例では、
絶縁性繊維として、アラミド繊維を用いたが、これに限
らず、ガラスファイバーあるいは種々の合成樹脂繊維を
用いてもよい。また、導電性繊維としてステンレス鋼の
繊維を用いているが、炭素繊維を用いてもよい。ただ
し、炭素繊維を用いる場合には、その発熱による酸化を
防止するために、面状発熱体にシリコーン樹脂などを含
浸させる必要があるが、炭素繊維以外を用いる場合であ
っても面状発熱体に樹脂を含浸させることもできる。さ
らに、上記実施例ではステンレス鋼の繊維と絶縁性繊維
とを混紡して導電性糸状体10bを構成しているが、前
記実施例のようにステンレス鋼製の連続細線により構成
してもよい。
【考案の効果】以上説明したようにこの考案のリボンヒ
ーターにおいては、長尺状の耐熱絶縁性布状体に、撚り
線状の導電体を有する発熱体を設たヒーター基体を、耐
熱絶縁性布状体に常温で可塑性を有する樹脂を含浸させ
た可撓性耐熱絶縁シートで包み込んで構成しているか
ら、耐熱性絶縁シートの表面が平滑となって手で触った
感触が良く、したがって、取扱いが容易でしかも毛羽立
つこともないから長期に亙って使用することができる等
の優れた効果を演する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のリボンヒーターの実施例を示す平面図
である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】本考案の実施例における面状発熱体を示す平面
図である。
【図5】面状発熱体に粘着ガラステープを貼着した状態
を示す断面図である。
【図6】本考案の他の実施例に係る面状発熱体の一部を
示す平面図である。
【図7】(a)は面状発熱体の概要を示す平面図、
(b)は面状発熱体に構成される電熱回路の説明図であ
る。
【符号の説明】
1…ヒーター基体、4…耐熱絶縁性布状体、3…可撓性
耐熱絶縁シート、5…面状発熱体(発熱体)、5a…導
電性糸状体(導電体)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−294089(JP,A) 特開 昭63−37927(JP,A) 実開 昭54−167840(JP,U) 実開 昭60−164788(JP,U) 実開 昭49−91516(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 3/20 - 3/38 H05B 3/16

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状の耐熱絶縁性布状体4に面状発熱
    体5を取り付けたヒーター基体1と、前記ヒーター基体
    1を包み込む絶縁シート3とを有し、 前記面状発熱体5は、ステンレス鋼の連続細線を多数束
    ねるかより合わせて形成した導電性糸状体5aを複数本
    平行に配置してなるものであり、 前記絶縁シート3は、耐熱絶縁性布状体にシリコーン樹
    脂を含浸させてなるものであること特徴とするリボンヒ
    ーター。
JP1993048027U 1993-09-03 1993-09-03 リボンヒーター Expired - Lifetime JP2607116Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993048027U JP2607116Y2 (ja) 1993-09-03 1993-09-03 リボンヒーター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993048027U JP2607116Y2 (ja) 1993-09-03 1993-09-03 リボンヒーター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0718396U JPH0718396U (ja) 1995-03-31
JP2607116Y2 true JP2607116Y2 (ja) 2001-04-16

Family

ID=12791832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993048027U Expired - Lifetime JP2607116Y2 (ja) 1993-09-03 1993-09-03 リボンヒーター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2607116Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0718396U (ja) 1995-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4102331A (en) Device for transmitting electrical energy
JPH0743991Y2 (ja) 面状発熱体の電極構造
RU2003115618A (ru) Термоткань
RU2003111152A (ru) Нить, электросопротивление которой зависит от температуры
JPS59224089A (ja) 網状回路による加熱保温器
US2982932A (en) Flexible heating tape
JP2607116Y2 (ja) リボンヒーター
JPH1140329A (ja) 面状発熱体
JP3464248B2 (ja) 面状発熱体
JPS6216649B2 (ja)
US2989613A (en) Wrap-around heater
JP2001110555A (ja) 網状ヒータ
RU96109820A (ru) Нагревательный кабель
JPH04257684A (ja) 冷蔵庫
JPS63138684A (ja) 面状発熱体の製造方法
RU2543966C2 (ru) Гибкий нагревательный элемент
JPH0367317B2 (ja)
JPH03165485A (ja) 面状発熱体
KR870001482Y1 (ko) 포상발열체
JP3142908U (ja) 糸状カーボン発熱体及びこれを配設した面状発熱体
JP2010267624A (ja) 糸状カーボン発熱体及びこれを配設した面状発熱体
JPS6089090A (ja) 可撓性発熱線
JP3060935U (ja) 面状発熱体と電極構造
JPS60163394A (ja) 発熱線
KR800000268Y1 (ko) 면상 발열체

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090119

Year of fee payment: 8