JP2606561B2 - デブロッキング回路及びデブロッキング回路を備えた受信機 - Google Patents
デブロッキング回路及びデブロッキング回路を備えた受信機Info
- Publication number
- JP2606561B2 JP2606561B2 JP5201381A JP20138193A JP2606561B2 JP 2606561 B2 JP2606561 B2 JP 2606561B2 JP 5201381 A JP5201381 A JP 5201381A JP 20138193 A JP20138193 A JP 20138193A JP 2606561 B2 JP2606561 B2 JP 2606561B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- takan
- pulse
- agc
- signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機搭載のタカン
(TACAN:Tactical Air Navig
ation System)/DME(Distanc
e Measuring Equipment)送受信
機の受信機(以下、単に受信機という)の受信ブロッキ
ングを抑止するデブロッキング回路に関する。又、本発
明はこのデブロッキング回路を備えた受信機に関する。
(TACAN:Tactical Air Navig
ation System)/DME(Distanc
e Measuring Equipment)送受信
機の受信機(以下、単に受信機という)の受信ブロッキ
ングを抑止するデブロッキング回路に関する。又、本発
明はこのデブロッキング回路を備えた受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の受信機の主要部分を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【0003】同図において受信部1はタカンRF(radio
frequency) 信号SRFを入力しタカンビデオ信号SV を
出力する。デコーダ回路2はタカンビデオ信号SV を入
力しSV 中のタカンパルスから正規のパルス間隔のパル
スペアを検出し、正規パルス間隔のタカンパルスのみの
信号SD を出力する。
frequency) 信号SRFを入力しタカンビデオ信号SV を
出力する。デコーダ回路2はタカンビデオ信号SV を入
力しSV 中のタカンパルスから正規のパルス間隔のパル
スペアを検出し、正規パルス間隔のタカンパルスのみの
信号SD を出力する。
【0004】ピークライダ回路5は前記SD を入力しそ
の包絡線成分を抽出し包絡線信号SE を出力する。方位
算出部6は包絡線信号SE を入力しSE より方位を算出
しタカン方位データDB を出力する。AGC(automatic
gain control)回路7は包絡線信号SE を入力し受信部
1へ包絡線信号SE の平均電圧レベルを一定とする様に
受信部1の増幅利得を制御するAGC電圧VAGC を出力
する。
の包絡線成分を抽出し包絡線信号SE を出力する。方位
算出部6は包絡線信号SE を入力しSE より方位を算出
しタカン方位データDB を出力する。AGC(automatic
gain control)回路7は包絡線信号SE を入力し受信部
1へ包絡線信号SE の平均電圧レベルを一定とする様に
受信部1の増幅利得を制御するAGC電圧VAGC を出力
する。
【0005】このように従来は受信機においてAGC動
作を行うため、デコーダ回路2、ピークライダ回路5お
よびAGC回路7によって閉ループを構成していた。
作を行うため、デコーダ回路2、ピークライダ回路5お
よびAGC回路7によって閉ループを構成していた。
【0006】ところで、かかる構成においてタカンRF
信号SRFがAGC回路7のAGC時定数より著るしく短
かい時間で高いレベルに変動すると、受信部1内の増幅
器が飽和状態となりタカンビデオ信号SV は連続的に高
レベルとなる。このためデコーダ回路2はSV 中に正規
パルス間隔のパルスペアが検出されないため、その出力
SD を出力しなくなる。するとピークライダ回路5は入
力であるSD がなくなったためその出力である包絡線信
号SE は最低レベルとなる。そうなるとAGC回路7は
受信部1の増幅利得を最大とするAGC電圧VAGC を受
信部1に出力するため、受信部1は飽和増幅状態から逸
脱できなくなってしまう。またこの状態(ブロッキング
状態)は閉ループ構成のため自動的に正常状態に復帰す
ることは不可能となる。すなわち受信ブロッキング状態
におかれてしまうことがあった。
信号SRFがAGC回路7のAGC時定数より著るしく短
かい時間で高いレベルに変動すると、受信部1内の増幅
器が飽和状態となりタカンビデオ信号SV は連続的に高
レベルとなる。このためデコーダ回路2はSV 中に正規
パルス間隔のパルスペアが検出されないため、その出力
SD を出力しなくなる。するとピークライダ回路5は入
力であるSD がなくなったためその出力である包絡線信
号SE は最低レベルとなる。そうなるとAGC回路7は
受信部1の増幅利得を最大とするAGC電圧VAGC を受
信部1に出力するため、受信部1は飽和増幅状態から逸
脱できなくなってしまう。またこの状態(ブロッキング
状態)は閉ループ構成のため自動的に正常状態に復帰す
ることは不可能となる。すなわち受信ブロッキング状態
におかれてしまうことがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の受信機
では、ブロッキングを抑止するデブロッキング回路を備
えていなかったため、一度、受信ブロッキング状態に陥
ると、正常状態に復帰することができないという問題点
があった。
では、ブロッキングを抑止するデブロッキング回路を備
えていなかったため、一度、受信ブロッキング状態に陥
ると、正常状態に復帰することができないという問題点
があった。
【0008】また、特開昭64−50982号公報に
は、デブロッキング回路が開示されてはいるが、このデ
ブロッキング回路は、ローカル発振器、リニア増幅器、
コンパレータ、クロック発生器、及びカウンタが必要で
あり、構成が複雑で高価となる。
は、デブロッキング回路が開示されてはいるが、このデ
ブロッキング回路は、ローカル発振器、リニア増幅器、
コンパレータ、クロック発生器、及びカウンタが必要で
あり、構成が複雑で高価となる。
【0009】本発明の課題は、簡単な構成で安価なデブ
ロッキング回路を提供することにある。
ロッキング回路を提供することにある。
【0010】本発明のもう一つの課題は、簡単な構成で
安価なデブロッキング回路を備えた受信機を提供するこ
とにある。
安価なデブロッキング回路を備えた受信機を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、タカン
RF信号を入力しタカンビデオ信号を出力する受信部
と、前記タカンビデオ信号を入力しタカンビデオ信号中
のタカンパルスから正規パルス間隔のパルスペアを検出
して正規のパルス間隔のパルスペアのみを出力するデコ
ーダ回路と、前記正規パルス間隔のパルスペアを入力
し、その包絡線成分を抽出し包絡線信号を出力するピー
クライダ回路と、前記包絡線信号を入力し、タカン方位
を算出し、タカン方位データを出力する方位算出部と、
前記包絡線信号を入力し、前記包絡線信号の平均電圧レ
ベルを一定とするように前記受信部の増幅利得を制御す
るAGC電圧を前記受信部へ出力するAGC回路とを、
備えた受信機に用いられ、前記AGC回路の動作に基づ
く前記受信部の受信ブロッキングを抑止するデブロッキ
ング回路において、前記タカンビデオ信号中のタカンパ
ルスのパルス幅を監視し、正規パルス幅より太いパルス
幅を有するパルスが検出された場合、前記受信部の増幅
利得を最小となるように制御する電圧を前記AGC電圧
として前記AGC回路に出力させるAGCリセット信号
を前記AGC回路へ出力するパルス幅モニタ回路を有す
ることを特徴とするデブロッキング回路が得られる。
RF信号を入力しタカンビデオ信号を出力する受信部
と、前記タカンビデオ信号を入力しタカンビデオ信号中
のタカンパルスから正規パルス間隔のパルスペアを検出
して正規のパルス間隔のパルスペアのみを出力するデコ
ーダ回路と、前記正規パルス間隔のパルスペアを入力
し、その包絡線成分を抽出し包絡線信号を出力するピー
クライダ回路と、前記包絡線信号を入力し、タカン方位
を算出し、タカン方位データを出力する方位算出部と、
前記包絡線信号を入力し、前記包絡線信号の平均電圧レ
ベルを一定とするように前記受信部の増幅利得を制御す
るAGC電圧を前記受信部へ出力するAGC回路とを、
備えた受信機に用いられ、前記AGC回路の動作に基づ
く前記受信部の受信ブロッキングを抑止するデブロッキ
ング回路において、前記タカンビデオ信号中のタカンパ
ルスのパルス幅を監視し、正規パルス幅より太いパルス
幅を有するパルスが検出された場合、前記受信部の増幅
利得を最小となるように制御する電圧を前記AGC電圧
として前記AGC回路に出力させるAGCリセット信号
を前記AGC回路へ出力するパルス幅モニタ回路を有す
ることを特徴とするデブロッキング回路が得られる。
【0012】更に本発明によれば、タカンRF信号を入
力しタカンビデオ信号を出力する受信部と、前記タカン
ビデオ信号を入力しタカンビデオ信号中のタカンパルス
から正規パルス間隔のパルスペアを検出して正規のパル
ス間隔のパルスペアのみを出力するデコーダ回路と、前
記正規パルス間隔のパルスペアを入力し、その包絡線成
分を抽出し包絡線信号を出力するピークライダ回路と、
前記包絡線信号を入力し、タカン方位を算出し、タカン
方位データを出力する方位算出部と、前記包絡線信号を
入力し、前記包絡線信号の平均電圧レベルを一定とする
ように前記受信部の増幅利得を制御するAGC電圧を前
記受信部へ出力するAGC回路と、前記AGC回路の動
作に基づく前記受信部の受信ブロッキングを抑止するデ
ブロッキング回路とを、備えた受信機において、前記デ
ブロッキング回路は、前記タカンビデオ信号中のタカン
パルスのパルス幅を監視し、正規パルス幅より太いパル
ス幅を有するパルスが検出された場合、前記受信部の増
幅利得を最小となるように制御する電圧を前記AGC電
圧として前記AGC回路に出力させるAGCリセット信
号を前記AGC回路へ出力するパルス幅モニタ回路を有
することを特徴とする、デブロッキング回路を備えた受
信機が得られる。
力しタカンビデオ信号を出力する受信部と、前記タカン
ビデオ信号を入力しタカンビデオ信号中のタカンパルス
から正規パルス間隔のパルスペアを検出して正規のパル
ス間隔のパルスペアのみを出力するデコーダ回路と、前
記正規パルス間隔のパルスペアを入力し、その包絡線成
分を抽出し包絡線信号を出力するピークライダ回路と、
前記包絡線信号を入力し、タカン方位を算出し、タカン
方位データを出力する方位算出部と、前記包絡線信号を
入力し、前記包絡線信号の平均電圧レベルを一定とする
ように前記受信部の増幅利得を制御するAGC電圧を前
記受信部へ出力するAGC回路と、前記AGC回路の動
作に基づく前記受信部の受信ブロッキングを抑止するデ
ブロッキング回路とを、備えた受信機において、前記デ
ブロッキング回路は、前記タカンビデオ信号中のタカン
パルスのパルス幅を監視し、正規パルス幅より太いパル
ス幅を有するパルスが検出された場合、前記受信部の増
幅利得を最小となるように制御する電圧を前記AGC電
圧として前記AGC回路に出力させるAGCリセット信
号を前記AGC回路へ出力するパルス幅モニタ回路を有
することを特徴とする、デブロッキング回路を備えた受
信機が得られる。
【0013】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例によるデブロッキング回路
を備えた受信機のブロック図である。
る。図1は本発明の一実施例によるデブロッキング回路
を備えた受信機のブロック図である。
【0014】また図2は図1の受信部1の出力であるタ
カンビデオ信号SV 中のタカンパルス波形の例である。
カンビデオ信号SV 中のタカンパルス波形の例である。
【0015】まず図1の受信機の構成について説明す
る。
る。
【0016】受信部1はタカンRF信号SRFを入力しタ
カンビデオ信号SV を出力する。デコーダ回路2はタカ
ンビデオ信号SV を入力しSV 中のタカンパルスから正
規のパルス間隔のパルスペアを検出し、正規パルス間隔
のパルスペアのみの信号SDを出力する。
カンビデオ信号SV を出力する。デコーダ回路2はタカ
ンビデオ信号SV を入力しSV 中のタカンパルスから正
規のパルス間隔のパルスペアを検出し、正規パルス間隔
のパルスペアのみの信号SDを出力する。
【0017】ピークライダ回路5は前記SD を入力しそ
の包絡線成分を抽出し包絡線信号SE を出力する。方位
算出部6は包絡線信号SE を入力しSE より方位を算出
しタカン方位データDB を出力する。AGC回路7は包
絡線信号SE を入力し受信部1へ包絡線信号SE の平均
電圧レベルを一定とする様に受信部1の増幅利得を制御
するAGC電圧VAGC を出力する。
の包絡線成分を抽出し包絡線信号SE を出力する。方位
算出部6は包絡線信号SE を入力しSE より方位を算出
しタカン方位データDB を出力する。AGC回路7は包
絡線信号SE を入力し受信部1へ包絡線信号SE の平均
電圧レベルを一定とする様に受信部1の増幅利得を制御
するAGC電圧VAGC を出力する。
【0018】本受信機において、デブッロッキング回路
は、パルス幅モニタ回路3によって構成される。パルス
幅モニタ回路3は、タカンビデオ信号SV を入力しSV
中のタカンパルスのパルス幅を監視し、正規パルス幅
(3.5±0.5μs)より著るしく太いパルス(10
μs以上)が検出された場合AGCリセット信号SR を
AGC回路7へ出力し、AGC回路7の出力であるV
AGC が受信部1の増幅利得が最小となる様になる様な電
圧となる様にAGC回路7の動作を制御する。
は、パルス幅モニタ回路3によって構成される。パルス
幅モニタ回路3は、タカンビデオ信号SV を入力しSV
中のタカンパルスのパルス幅を監視し、正規パルス幅
(3.5±0.5μs)より著るしく太いパルス(10
μs以上)が検出された場合AGCリセット信号SR を
AGC回路7へ出力し、AGC回路7の出力であるV
AGC が受信部1の増幅利得が最小となる様になる様な電
圧となる様にAGC回路7の動作を制御する。
【0019】次に図1および図2を用いて本発明のデブ
ロッキング回路の動作を説明する。
ロッキング回路の動作を説明する。
【0020】ブロッキング状態でない、つまり通常の受
信状態ではタカンビデオ信号SV 中のタカンパルスは図
2(A)に示す波形であり、そのパルス幅は3.5±
0.5μs(1/2振幅点にて)となる。この場合パル
ス幅モニタ回路3はこのパルス幅が10μs以内である
ためAGC回路7へAGCリセット信号SR を出力しな
い。つまり従来技術の受信信号処理と同一である。
信状態ではタカンビデオ信号SV 中のタカンパルスは図
2(A)に示す波形であり、そのパルス幅は3.5±
0.5μs(1/2振幅点にて)となる。この場合パル
ス幅モニタ回路3はこのパルス幅が10μs以内である
ためAGC回路7へAGCリセット信号SR を出力しな
い。つまり従来技術の受信信号処理と同一である。
【0021】次にブロッキング状態となった場合はSV
中のタカンパルスは図2(B)に示す様に10μs以上
のパルス幅となる。
中のタカンパルスは図2(B)に示す様に10μs以上
のパルス幅となる。
【0022】パルス幅モニタ回路3はパルス幅が10μ
sを越えるタカンパルスを検出するとすぐさまAGCリ
セット信号SR をAGC回路7へ出力する。
sを越えるタカンパルスを検出するとすぐさまAGCリ
セット信号SR をAGC回路7へ出力する。
【0023】AGC回路7は同SR を入力すると受信部
1の増幅利得を最小にするAGC電圧VAGC を受信部1
へ出力する。
1の増幅利得を最小にするAGC電圧VAGC を受信部1
へ出力する。
【0024】このため、VAGC はいったん受信部1の増
幅利得を最小にする電圧となった後AGC時定数により
時間的にゆっくりと受信部1の増幅利得を増加させる様
に受信部1を制御する。
幅利得を最小にする電圧となった後AGC時定数により
時間的にゆっくりと受信部1の増幅利得を増加させる様
に受信部1を制御する。
【0025】このAGCリセット信号SR をトリガとす
る一連の動作によりタカンRF信号SRFの入力レベルに
対して受信部1の増幅利得が過度に大きいために生じて
いたブロッキング状態は、解除される。
る一連の動作によりタカンRF信号SRFの入力レベルに
対して受信部1の増幅利得が過度に大きいために生じて
いたブロッキング状態は、解除される。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ブロッキ
ング状態が発生するとタカンビデオ信号中のタカンパル
スが正規パルス幅(3.5±0.5μs)より太く(1
0μs以上)なるため、パルス幅モニタ回路にてこれを
検出し、受信部の増幅利得を最小となる様に制御するこ
とにより自動的にブロッキング状態を停止させることが
可能なデブロッキング回路及びデブロッキング回路を備
えた受信機を提供できる。このデブロッキング回路は、
パルス幅モニタ方式であるため、ローカル発振器、リニ
ア増幅器、コンパレータ、クロック発生器、及びカウン
タを用いた前述の特開昭64−50982号公報のデブ
ロッキング回路よりも、構造が簡単で安価となる。特開
平1−270687号公報及び特開平3−113385
号公報にもデブロッキング回路が開示されているが、こ
れらのデブロッキング回路は本発明のようなパルス幅モ
ニタ方式ではなく、構成が異なる。図2(A)のような
正常パルスに加えてそれらのエコー波形である異常パル
スが発生している時にブロッキングが生じると、正常パ
ルスと異常パルスとが互いにくっついて図2(B)のよ
うに太いパルスとなっていき、ついにはこれら太いパル
スが互いにくっついて連続的に高いレベルを有する信号
となり(サチリとなり)、パルス波形ではなくなり、完
全なブロッキング状態となる。前記特開平3−1133
85号公報のデブロッキング回路は、パルス波形を検出
するものではなく、連続的に高いレベルとなったサチリ
を検出するものである。従って、本発明の方が速くブロ
ッキング現象を検出でき、対応できる。
ング状態が発生するとタカンビデオ信号中のタカンパル
スが正規パルス幅(3.5±0.5μs)より太く(1
0μs以上)なるため、パルス幅モニタ回路にてこれを
検出し、受信部の増幅利得を最小となる様に制御するこ
とにより自動的にブロッキング状態を停止させることが
可能なデブロッキング回路及びデブロッキング回路を備
えた受信機を提供できる。このデブロッキング回路は、
パルス幅モニタ方式であるため、ローカル発振器、リニ
ア増幅器、コンパレータ、クロック発生器、及びカウン
タを用いた前述の特開昭64−50982号公報のデブ
ロッキング回路よりも、構造が簡単で安価となる。特開
平1−270687号公報及び特開平3−113385
号公報にもデブロッキング回路が開示されているが、こ
れらのデブロッキング回路は本発明のようなパルス幅モ
ニタ方式ではなく、構成が異なる。図2(A)のような
正常パルスに加えてそれらのエコー波形である異常パル
スが発生している時にブロッキングが生じると、正常パ
ルスと異常パルスとが互いにくっついて図2(B)のよ
うに太いパルスとなっていき、ついにはこれら太いパル
スが互いにくっついて連続的に高いレベルを有する信号
となり(サチリとなり)、パルス波形ではなくなり、完
全なブロッキング状態となる。前記特開平3−1133
85号公報のデブロッキング回路は、パルス波形を検出
するものではなく、連続的に高いレベルとなったサチリ
を検出するものである。従って、本発明の方が速くブロ
ッキング現象を検出でき、対応できる。
【図1】本発明の一実施例による、デブロッキング回路
を備えた受信機のブロック図。
を備えた受信機のブロック図。
【図2】タカンビデオ信号SV のタカンパルス波形を説
明するための図。
明するための図。
【図3】従来技術による受信機のブロック図。
1 受信部 2 デコーダ回路 3 パルス幅モニタ回路 5 ピークライダ回路 6 方位算出部 7 AGC回路 SRF タカンRF信号 SV タカンビデオ信号 SR AGCリセット信号 VAGC AGC電圧 SE 包絡線信号 DB タカン方位データ
Claims (2)
- 【請求項1】 タカンRF信号を入力しタカンビデオ信
号を出力する受信部と、前記タカンビデオ信号を入力し
タカンビデオ信号中のタカンパルスから正規パルス間隔
のパルスペアを検出して正規のパルス間隔のパルスペア
のみを出力するデコーダ回路と、前記正規パルス間隔の
パルスペアを入力し、その包絡線成分を抽出し包絡線信
号を出力するピークライダ回路と、前記包絡線信号を入
力し、タカン方位を算出し、タカン方位データを出力す
る方位算出部と、前記包絡線信号を入力し、前記包絡線
信号の平均電圧レベルを一定とするように前記受信部の
増幅利得を制御するAGC電圧を前記受信部へ出力する
AGC回路とを、備えた受信機に用いられ、前記AGC
回路の動作に基づく前記受信部の受信ブロッキングを抑
止するデブロッキング回路において、 前記タカンビデオ信号中のタカンパルスのパルス幅を監
視し、正規パルス幅より太いパルス幅を有するパルスが
検出された場合、前記受信部の増幅利得を最小となるよ
うに制御する電圧を前記AGC電圧として前記AGC回
路に出力させるAGCリセット信号を前記AGC回路へ
出力するパルス幅モニタ回路を有することを特徴とする
デブロッキング回路。 - 【請求項2】 タカンRF信号を入力しタカンビデオ信
号を出力する受信部と、前記タカンビデオ信号を入力し
タカンビデオ信号中のタカンパルスから正規パルス間隔
のパルスペアを検出して正規のパルス間隔のパルスペア
のみを出力するデコーダ回路と、前記正規パルス間隔の
パルスペアを入力し、その包絡線成分を抽出し包絡線信
号を出力するピークライダ回路と、前記包絡線信号を入
力し、タカン方位を算出し、タカン方位データを出力す
る方位算出部と、前記包絡線信号を入力し、前記包絡線
信号の平均電圧レベルを一定とするように前記受信部の
増幅利得を制御するAGC電圧を前記受信部へ出力する
AGC回路と、前記AGC回路の動作に基づく前記受信
部の受信ブロッキングを抑止するデブロッキング回路と
を、備えた受信機において、 前記デブロッキング回路は、前記タカンビデオ信号中の
タカンパルスのパルス幅を監視し、正規パルス幅より太
いパルス幅を有するパルスが検出された場合、前記受信
部の増幅利得を最小となるように制御する電圧を前記A
GC電圧として前記AGC回路に出力させるAGCリセ
ット信号を前記AGC回路へ出力するパルス幅モニタ回
路を有することを特徴とする、デブロッキング回路を備
えた受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5201381A JP2606561B2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | デブロッキング回路及びデブロッキング回路を備えた受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5201381A JP2606561B2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | デブロッキング回路及びデブロッキング回路を備えた受信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0755907A JPH0755907A (ja) | 1995-03-03 |
JP2606561B2 true JP2606561B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=16440143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5201381A Expired - Fee Related JP2606561B2 (ja) | 1993-08-13 | 1993-08-13 | デブロッキング回路及びデブロッキング回路を備えた受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2606561B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2564944B2 (ja) * | 1989-09-28 | 1996-12-18 | 日本電気株式会社 | デブロッキング回路 |
-
1993
- 1993-08-13 JP JP5201381A patent/JP2606561B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0755907A (ja) | 1995-03-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0016503A1 (en) | Waveform correction circuit | |
US4864642A (en) | Space diversity receiving system | |
JPH0627234A (ja) | 二次レーダによって受信されるパルスの混信を検出するための方法及び装置 | |
US5488377A (en) | Method and apparatus for controlling the false alarm rate of a receiver | |
US5485222A (en) | Method of determining the noise component in a video signal | |
US4366378A (en) | Laser light detection system | |
JP2606561B2 (ja) | デブロッキング回路及びデブロッキング回路を備えた受信機 | |
US4319275A (en) | Vertical synchronization detection system and method | |
JP2629612B2 (ja) | パルス受信装置 | |
JP2570804B2 (ja) | デブロッキング回路 | |
US5497403A (en) | Feedback clamping circuit | |
JP2564944B2 (ja) | デブロッキング回路 | |
JP2618984B2 (ja) | パルスドプラレーダ装置 | |
JPS60263874A (ja) | 信号検出装置 | |
JP4170505B2 (ja) | 移動体搭載用アンテナにおける障害物検出装置 | |
WO1986001061A1 (en) | A method of signal processing of optical signals | |
JP3124119B2 (ja) | 受信機 | |
AU575194B2 (en) | Intrusion alarm signal enhancement | |
RU1841323C (ru) | Устройство защиты от импульсных помех | |
JPS6219002Y2 (ja) | ||
JPS60179672A (ja) | 目標検出方式 | |
JP2632385B2 (ja) | 白色雑音一定化回路 | |
US4008370A (en) | Automatic noise gate for a synchronizing signal amplifier | |
JPH0851573A (ja) | ダイバシテイ受信装置 | |
JP2000076561A (ja) | 赤外線検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19961217 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |