JP2606139Y2 - 2周波共用アンテナ装置 - Google Patents

2周波共用アンテナ装置

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JP2606139Y2
JP2606139Y2 JP1993049114U JP4911493U JP2606139Y2 JP 2606139 Y2 JP2606139 Y2 JP 2606139Y2 JP 1993049114 U JP1993049114 U JP 1993049114U JP 4911493 U JP4911493 U JP 4911493U JP 2606139 Y2 JP2606139 Y2 JP 2606139Y2
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珠美 丸山
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、移動通信方式における
基地局に設置されるアンテナ装置において、例えば従来
用いられてきた 900MHz帯と、新しく用いられる 1.5G
Hz帯の2つの周波数帯で3dBビーム幅の等しいセクター
ビームを得ることができる2周波共用アンテナ装置に関
する。
【0002】なお、本考案においては、2つの周波数帯
の3dBビーム幅の一致の度合いには所定の許容範囲があ
り、必ずしも厳密に等しい場合に限るものではない。
【0003】
【従来の技術】移動通信方式では、周波数の有効利用の
ために無線ゾーンの小ゾーン化が行われている。また、
それに伴って基地局も増えることから、1つの基地局で
放射状に複数の無線ゾーンを形成する方法がとられてい
る。
【0004】図11は、3つに分割された無線ゾーンと
基地局のアンテナ施設を示す。(1)は基地局のアンテナ
施設を上から見た状態と無線ゾーンA,B,Cとの関係
を示し、(2) は基地局のアンテナ施設を側面から見た状
態を示す。図において、基地局のアンテナ施設は、アン
テナ搭載鉄塔81にアンテナ支持設備82を介して、送
信用アンテナ83および受信用アンテナ84を取り付け
た構成である。矢印は主ビーム方向を表している。
【0005】図に示すように、無線ゾーンを3分割する
場合には、3dBビーム幅 120°の水平面内放射指向性を
有するアンテナが有効となる。また、山などの障害物に
よる影響を回避するために、3分割した無線ゾーンをさ
らに2つの分けてダイバーシチを行うときには、3dBビ
ーム幅60°の水平面内放射指向性を有するアンテナが有
効となる。
【0006】ところで、2つの周波数帯で3dBビーム幅
の等しいセクタービームを得ることができる2周波共用
アンテナ装置が開発されている。これにより、従来用い
られてきた 900MHzの周波数帯に加えて、新しく 1.5G
Hzの周波数帯を用いる場合でも、基地局のアンテナ設置
数を増やすことなく対応可能になっている。
【0007】図12は、従来の2周波共用アンテナ装置
の構成例を示す。(1) は上面から見た状態を示し、(2)
は側面から見た状態を示す。図において、2周波共用ア
ンテナ装置は、レードーム90内に放射素子91,無給
電素子92およびコーナリフレクタ93を配置した構成
である。ここで、コーナリフレクタ93のコーナ角を
α、放射素子91とコーナリフレクタ93の頂点との間
隔をD、コーナリフレクタ93のコーナ長をL、レード
ーム90の半径をRとする。
【0008】本アンテナ装置は 900MHz帯と 1.5GHz帯
の2つの周波数帯で動作する。 900MHzの周波数帯では
放射素子91に電流が流れ、無給電素子92に流れる電
流は微小となり、コーナリフレクタ93に応じた放射パ
ターンが形成される。一方、1.5GHzの周波数帯では、
放射素子91と無給電素子92の双方に電流が流れ、コ
ーナリフレクタがなくても単向性の放射パターンとなる
が、コーナリフレクタ93と組み合わせることにより放
射パターンの大きさにさらに自由度のあるセクタービー
ムが得られる。
【0009】さらに、コーナリフレクタ93のコーナ角
αを適切に決めることにより、2つの周波数帯の3dBビ
ーム幅を等しくすることができる。また、コーナリフレ
クタ93のコーナ長Lに応じて、2つの周波数帯で一致
する3dBビーム幅を設定することができる(鈴木珠美,
鹿子嶋憲一、「任意ビーム幅2周波数帯共用コーナリフ
レクタアンテナ」、1992年 電子情報通信学会論文誌
Vol.J75 B-II No.12pp.950-956) 。
【0010】ところで、本アンテナ装置を収納する円筒
型のレードーム90の直径は、コーナリフレクタ93の
コーナ長Lおよびコーナ角αに応じて決定される。例え
ば、900MHzの波長をλf1とし、L=0.175λf1、α=14
0°、D=0.16λf1としたときに、 900MHzと 1.5GHz
の2つの周波数で3dBビーム幅 120°のセクタービーム
が得られるが、このときに必要なレードーム90の直径
は約 100mmとなる。
【0011】また、コーナリフレクタ93のコーナ角α
を 140°と一定にしたまま、コーナ長Lを0.15λf1から
0.8λf1まで変更すると、2つの周波数帯の3dBビーム
幅を一致させたまま 140°から60°まで可変させること
ができる(前掲の論文)。すなわち、この2周波共用ア
ンテナ装置では、コーナリフレクタ93のコーナ角αを
一定にしたままコーナ長Lを変えることにより、2つの
周波数帯の3dBビーム幅を一致させたまま、その3dBビ
ーム幅を変化させることができる。
【0012】図13は、従来の2周波共用アンテナ装置
の他の構成例を示す。(1) は全体構成を示し、(2) は放
射素子の部分を示す。図において、2周波共用アンテナ
装置は、レードーム90内に、放射素子94,95を形
成したプリント基板96と、金属反射板で形成されたコ
ーナリフレクタ97を配置し、プリント線路98を介し
て放射素子94,95と同軸コネクタ99とを接続した
構成である。ここで、放射素子94は 900MHzの周波数
帯で動作し、放射素子95は 1.5GHzの周波数帯で動作
する。また、コーナリフレクタ97のコーナ角をα、コ
ーナ長をLとする。
【0013】本アンテナ装置は、 900MHzの波長をλf1
とし、L=0.6λf1 (200mm)、α=90°,180°,260
°としたときに、900MHzと1.5GHzの2つの周波数で3
dBビーム幅60°,120°,180°のセクタービームが得ら
れる(佐藤当秀他、「2周波共用コーナリフレクタアン
テナ」1989年電子情報通信学会春季全国大会B-39)。こ
のように、コーナリフレクタ97のコーナ角αを変える
ことにより、2つの周波数帯の3dBビーム幅を一致させ
たまま、その3dBビーム幅を変化させることができる。
なお、レードーム90の直径は、コーナ角αが 180°お
よび優角のときにも対応するためには 400mm以上確保
する必要がある。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】図12に示す2周波共
用アンテナ装置では、コーナリフレクタ93のコーナ角
αを所定値に設定することにより、2つの周波数帯で3
dBビーム幅を一致させることができるが、その3dBビー
ム幅はコーナ長Lに応じて変化する。したがって、所定
の3dBビーム幅を有する2周波共用アンテナ装置は、コ
ーナリフレクタ93のコーナ角αおよびコーナ長Lが指
定され、そのコーナ角αおよびコーナ長Lに対応するレ
ードーム90の直径も限定される。
【0015】図13に示す2周波共用アンテナ装置で
は、2つの周波数帯で一致する3dBビーム幅は、コーナ
リフレクタ97のコーナ角αに応じて変化する。したが
って、所定の3dBビーム幅を有する2周波共用アンテナ
装置は、コーナリフレクタ97のコーナ角αが指定さ
れ、そのコーナ角αに対応するレードーム90の直径も
限定される。
【0016】このように、図12および図13に示す従
来の2周波共用アンテナ装置の構成では、レードーム9
0の直径を小さくするために、コーナリフレクタ93,
97のコーナ角αあるいはコーナ長Lを自由に変更する
ことはできなかった。すなわち、2つの周波数帯で3dB
ビーム幅を一致させたまま小型化することは困難であっ
た。
【0017】また、2つの周波数帯の3dBビーム幅を一
致させたままその3dBビーム幅を変更するには、一方は
コーナリフレクタ93のコーナ長Lを可変にすることに
より、他方はコーナリフレクタ97のコーナ角αを可変
にすることにより可能である。ただし、従来構成では3
dBビーム幅に応じて、コーナリフレクタ93のコーナ長
Lあるいはコーナリフレクタ97のコーナ角αに対応す
るレードーム90の直径を変更しなければならない。す
なわち、3dBビーム幅可変の2周波共用アンテナ装置で
は、各レードーム90の直径は、一方はコーナリフレク
タ93のコーナ長Lが最大となるときに合わせて、他方
はコーナリフレクタ97のコーナ角αが180°および最
大となるときに合わせて設計する必要がある。このよう
なことから、レードーム90の直径の最小値が制限され
容易に小型化することができなかった。
【0018】本考案は、2つの周波数帯で3dBビーム幅
を一致させたまま小型化することができ、さらに3dBビ
ーム幅を変えても、最小のレードームの大きさで対応す
ることができる2周波共用アンテナ装置を提供すること
を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の考案
は、周波数f1で動作する少なくとも1つの第1放射素子
と、第1放射素子に近接配置され、周波数f1より高い周
波数f2で動作する少なくとも1つの無給電素子または第
2放射素子と、第1放射素子または第2放射素子と所定
の間隔Dを介して配置され、断面形状が円弧で所定の長
さを有する導電性材料のリフレクタと、第1放射素子,
無給電素子または第2放射素子,リフレクタを収納する
円筒型のレードームとを備え、周波数f1の波長をλf1
したときに、リフレクタの円弧のなす半径Rを少なくと
も 0.125λf1とし、リフレクタの円弧のなす中心角θを
40°以上 160°以下とし、間隔Dを0.13λf1以上0.20λ
f1以下とする。
【0020】請求項に記載の考案は、請求項1に記載
の2周波共用アンテナ装置においてリフレクタを複数の
短冊状の導電性材料で構成したことを特徴とする。
【0021】
【作用】従来の2周波共用アンテナ装置では、コーナリ
フレクタを用い、そのコーナ角αまたはコーナ長Lを適
切に決めることにより、2つの周波数帯の3dBビーム幅
を等しくすることができた。また、コーナリフレクタの
コーナ長Lまたはコーナ角αを変えることにより、2つ
の周波数帯で3dBビーム幅を一致させたまま、その3dB
ビーム幅を変化させることができた。
【0022】本考案の2周波共用アンテナ装置では、断
面形状が円弧のリフレクタを用い、リフレクタの円弧の
なす半径Rおよび中心角θ、さらにリフレクタと第1放
射素子または第2放射素子との間隔Dを限定することに
より、2つの周波数帯の3dBビーム幅を等しくすること
ができる(請求項1)。
【0023】また、リフレクタの断面形状が円弧である
ので、円筒型のレードームと一体形成することが可能と
なる。その場合には、レードームとリフレクタとの間に
生じる隙間がなくなり、レードームの半径をリフレクタ
の円弧のなす半径Rまで小さくすることができる。すな
わち、2周波共用アンテナ装置を効率よく小型軽量化す
ることができる。
【0024】また、本考案の2周波共用アンテナ装置で
は、リフレクタの円弧のなす中心角θを変えることによ
り、2つの周波数帯で3dBビーム幅を一致させたまま、
その3dBビーム幅を変化させることができる。このと
き、リフレクタの円弧のなす半径Rは不変であるので、
レードームの直径も同じままでよい。したがって、3dB
ビーム幅が可変となっても、最小のレードームの大きさ
で対応することができる。なお、リフレクタの円弧のな
す半径Rを変えても、2つの周波数帯で3dBビーム幅を
一致させたまま、その3dBビーム幅を変化させることが
できる。ただし、リターンロスの関係から間隔Dの最小
値が制限されるので、レードームの大きさには下限があ
る。
【0025】本考案の2周波共用アンテナ装置では、リ
フレクタを複数の短冊状にしてその数を調整することに
より、容易にリフレクタの円弧のなす中心角θを可変さ
せることができる。すなわち、短冊状のリフレクタの数
に応じて、2つの周波数帯で一致する3dBビーム幅を変
化させることができる(請求項)。
【0026】
【実施例】図1は、本考案の2周波共用アンテナ装置の
第一実施例構成を示す。(1) は上面から見た状態を示
し、(2) は側面から見た状態を示す。
【0027】図において、本実施例の2周波共用アンテ
ナ装置は、誘電材料で構成されるレードーム10内に、
周波数f1で動作して給電する放射素子11,周波数f1よ
り高い周波数f2で動作する無給電素子12,断面形状が
円弧で金属材料で構成されるリフレクタ13を配置した
構成である。なお、リフレクタ13は、金属蒸着により
あるいは金属箔を張り付けることにより、レードーム1
0に一体形成することができる。また、金属材料の他に
導電性材料のもので構成することもできる。ここで、リ
フレクタ13の円弧のなす半径(レードーム10の半
径)をR、リフレクタ13の円弧のなす中心角をθ、リ
フレクタ13の円弧の中点と放射素子11との間隔をD
とする。
【0028】本実施例の構成では、リフレクタ13の円
弧のなす半径Rおよび中心角θ、さらに間隔Dを適切に
決めることにより、2つの周波数帯で3dBビーム幅の等
しいセクタービームを得ることができる。以下、各数値
例について、図2〜図5を参照して説明する。
【0029】図2は、本アンテナ装置の間隔Dに対する
3dBビーム幅の一例を示す。(1) は、リフレクタ13の
円弧のなす半径Rおよび中心角θを一定(0.125λf1,1
40°)とした場合であり、(2) は、リフレクタ13の円
弧の長さAを一定(0.3λf1)とし、リフレクタ13の円
弧のなす半径Rおよび中心角θを可変とした場合であ
る。
【0030】図において、横軸は間隔Dを周波数f1の波
長λf1を用いて表す。実線は周波数f1(1GHz)、点線
は周波数f2(2GHz)における間隔Dと3dBビーム幅と
の関係である。図に示すように、間隔Dが0.16λf1の前
後で、3dBビーム幅が2つの周波数に対して 120°でほ
ぼ一致する。
【0031】また、レードーム10の直径を0.25λf1
リフレクタ13の円弧のなす中心角θを 140°とした場
合に、間隔Dが0.13λf1以上0.20λf1以下で、2つの周
波数帯の3dBビーム幅がほぼ等しいと見なすことができ
る。すなわち、放射素子11の位置をその範囲に設定す
れば、2つの周波数帯で3dBビーム幅の等しいセクター
ビームを得ることができる。ただし、間隔Dを小さくす
ると低い周波数f1における放射抵抗が小さくなり(J.D.
Kraus,"Antennas",Second Edition,1988 McGraw-Hill B
ook Company p.556)、リターンロスが大きくなるために
共振状態が劣化する別な問題点もある。
【0032】図3は、本アンテナ装置のリターンロスの
周波数特性の一例を示す。なお、本例は、上記のD=0.
16λf1で3dBビーム幅が 120°のなるときのリターンロ
スの周波数特性である。図において、横軸は周波数f1で
正規化した周波数f2の値である。図に示すように、2つ
の周波数f1,f2が所定の周波数比となるときにリターン
ロスの値を−10dB以下にすることができる。なお、ここ
では、1:2のときとなるが、無給電素子12の素子長
を変えることにより、他の周波数比でも同様の結果を得
ることができる。
【0033】以上示したように、本アンテナ装置は、直
径0.25λf1のレードーム10に、中心角 140°のリフレ
クタ13を配置し、リフレクタ13の円弧の中点と放射
素子11との間隔Dを0.16λf1とすることにより、2つ
の周波数帯の3dBビーム幅が120°で一致する2周波共
用アンテナとして動作させることができる。しかも、本
アンテナ装置は、2周波でリターンロスを−10dB以下に
抑える条件を満たすことができる。また、周波数f1を 9
00GHzとすると、レードーム10の直径は約80mmとな
り、従来の約 100mmに比べて十分に小さくすることが
できる。このときの各周波数f1,f2における水平面内放
射指向性を図4(1),(2) に示す。
【0034】図5は、本アンテナ装置のリフレクタ13
の円弧のなす中心角θに対する3dBビーム幅の一例を示
す。図において、実線は周波数f1(1GHz)、点線は周
波数f2(2GHz)における中心角θと3dBビーム幅との
関係である。図に示すように、本アンテナ装置における
各3dBビーム幅は中心角θ(円弧の長さA)によって決
定され、かつ中心角θを変えることによりその3dBビー
ム幅を変化させることができる。
【0035】なお、中心角θが40°以上 160°以下で、
2つの周波数帯の3dBビーム幅がほぼ等しいと見なすこ
とができる。すなわち、その範囲でリフレクタ13の円
弧のなす中心角θを変化させることにより、2つの周波
数帯で3dBビーム幅をほぼ一致させたまま、その3dBビ
ーム幅を変化させることができる。ただし、リフレクタ
13の円弧のなす中心角θを変化させても半径Rは不変
であり、レードーム10の直径はそのままでよい。すな
わち、3dBビーム幅を可変としても、最小のレードーム
の大きさで対応することができる。
【0036】ここで、リフレクタ13を複数の短冊状の
導電性材料で構成し、リフレクタ13の円弧の長さA
(中心角θ)を変える仕組みについてその一例を図6に
示す。図において、リフレクタ13は、複数の短冊状の
導電性材料がすだれ状に連結された構造であり、その重
なり具合によってリフレクタ13の円弧の長さA(中心
角θ)を変わる仕組みである。また、短冊状の金属箔,
金属板を張り付けまたは除去することによっても同様の
機能を果たすことができる。
【0037】図7〜図10は、本考案の2周波共用アン
テナ装置の第二実施例〜第五実施例の構成を示す。それ
ぞれ(1) は上面から見た状態を示し、(2) は側面から見
た状態を示す。
【0038】第二実施例は、第一実施例の無給電素子1
2に代えて、無給電素子21,22,23を配置したこ
とを特徴とする。第三実施例は、第一実施例の無給電素
子12に代えて、放射素子11の両側に無給電素子2
1,22を配置したことを特徴とする。
【0039】第四実施例は、第一実施例の放射素子1
1,無給電素子12に代えて、周波数f2で動作して給電
する放射素子31と、放射素子31に対してリフレクタ
13側に、周波数f1で動作し放射素子31と平行線路を
用いて接続される放射素子32とを配置したことを特徴
とする。なお、本実施例ではリフレクタ13の円弧の中
点と放射素子32との間隔をDとする。
【0040】第五実施例は、第一実施例の放射素子1
1,無給電素子12に代えて、周波数f2で動作して給電
する放射素子41と、放射素子41に対してリフレクタ
13と反対側に、周波数f1で動作し放射素子41と平行
線路を用いて交差接続される放射素子42とを配置した
ことを特徴とする。なお、本実施例ではリフレクタ13
の円弧の中点と放射素子41との間隔をDとする。
【0041】以上示したように、各実施例は、周波数f1
で動作する放射素子と、周波数f1より高い周波数f2で動
作する無給電素子または放射素子の配置構成が異なる
が、2周波共用アンテナ装置としての機能は第一実施例
と同様に説明される。なお、第五実施例に示す配置構成
は、図13に示す従来の2周波共用アンテナ装置と等価
である。
【0042】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の2周波共
用アンテナ装置は、断面形状が円弧のリフレクタを用い
ることにより、2つの周波数帯の3dBビーム幅を等しく
することができ、しかも円筒型のレードームと一体形成
することが可能となる。したがって、レードームをリフ
レクタの円弧のなす半径に応じて小さくすることがで
き、無駄なく小型軽量化することができる。
【0043】また、本考案の2周波共用アンテナ装置
は、リフレクタの円弧のなす中心角θ(円弧の長さA)
を変えることにより、2つの周波数帯で3dBビーム幅を
一致させたまま、その3dBビーム幅を変化させることが
できる。しかも、3dBビーム幅が可変となってもレード
ームの大きさは不変であり、最小のレードームの大きさ
で対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の2周波共用アンテナ装置の第一実施例
構成を示す図。
【図2】本アンテナ装置の間隔Dに対する3dBビーム幅
の一例を示す図。
【図3】本アンテナ装置のリターンロスの周波数特性の
一例を示す図。
【図4】本アンテナ装置の各周波数f1,f2における水平
面内放射指向性を示す図。
【図5】本アンテナ装置のリフレクタ13の円弧のなす
中心角θに対する3dBビーム幅の一例を示す図。
【図6】リフレクタ13の円弧の長さA(中心角θ)を
変える仕組みの一例を示す図。
【図7】本考案の2周波共用アンテナ装置の第二実施例
構成を示す図。
【図8】本考案の2周波共用アンテナ装置の第三実施例
構成を示す図。
【図9】本考案の2周波共用アンテナ装置の第四実施例
構成を示す図。
【図10】本考案の2周波共用アンテナ装置の第五実施
例構成を示す図。
【図11】3つに分割された無線ゾーンと基地局のアン
テナ施設を示す図。
【図12】従来の2周波共用アンテナ装置の構成例を示
す図。
【図13】従来の2周波共用アンテナ装置の他の構成例
を示す図。
【符号の説明】
10 レードーム 11 放射素子(f1用) 12,21,22,23 無給電素子(f2用) 13 リフレクタ 31,41 放射素子(f2用) 32,42 放射素子(f1用)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01Q 19/17 H01Q 19/17 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 19/28 H01Q 1/42 H01Q 5/00 H01Q 5/01 H01Q 15/14 H01Q 19/28

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数f1で動作する少なくとも1つの第
    1放射素子と、 前記第1放射素子に近接配置され、周波数f1より高い周
    波数f2で動作する少なくとも1つの無給電素子または第
    2放射素子と、 前記第1放射素子または前記第2放射素子と所定の間隔
    Dを介して配置され、断面形状が円弧で所定の長さを有
    する導電性材料のリフレクタと、 前記第1放射素子,前記無給電素子または第2放射素
    子,前記リフレクタを収納する円筒型のレードームとを
    備え、 前記周波数f1の波長をλf1としたときに、前記リフレク
    タの円弧のなす半径Rを少なくとも 0.125λf1 以上
    し、前記リフレクタの円弧のなす中心角θを40°以上 1
    60°以下とし、前記間隔Dを0.13λf1以上0.20λf1以下
    とすることを特徴とする2周波共用アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の2周波共用アンテナ装
    置において、 リフレクタを複数の短冊状の導電性材料で構成したこと
    を特徴とする2周波共用アンテナ装置。
JP1993049114U 1993-09-09 1993-09-09 2周波共用アンテナ装置 Expired - Lifetime JP2606139Y2 (ja)

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