JP2606122B2 - Dme受信装置 - Google Patents

Dme受信装置

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JP2606122B2
JP2606122B2 JP5351534A JP35153493A JP2606122B2 JP 2606122 B2 JP2606122 B2 JP 2606122B2 JP 5351534 A JP5351534 A JP 5351534A JP 35153493 A JP35153493 A JP 35153493A JP 2606122 B2 JP2606122 B2 JP 2606122B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、DME(Distan
ce Measuring Equipment)の地
上局用の受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、航行中の航空機等に、自局からの
距離情報を提供するDMEの地上局においては、航空機
に搭載されているDMEの機上装置から発射される所定
周波数の質問パルス信号を受信・復調し、この質問パル
ス信号をデコード(解読)後、所定のシステム遅延時間
を付与して再度コード(符号)化し、応答パルス信号と
して所定の送信系を介して前記航空機に対して送信して
いる。航空機に搭載の前記機上装置においては、前記応
答パルス信号を受信・復調し、前記質問パルス信号と応
答パルス信号との経過時間を計測し、前記DMEの地上
局から自機までの距離情報を得ている。
【0003】このDMEの地上局は、航空機に搭載され
ている機上装置からの質問パルス信号がない時において
も、約1000pps(Pulse pairs Pe
rSecond)のランダムパルス信号を送信してお
り、前記質問パルス信号を受信した時のみ、前記ランダ
ムパルス信号の代わりに応答パルス信号が送信される。
従って、通常の運用状態においては、DMEの地上局か
らは、上記のランダムパルス信号と応答パルス信号とを
含めて、1000〜2700ppsのパルス信号が常時
送信されている。
【0004】図4は、前述した従来のDMEの地上局の
基本構成を示す図である。機上装置からの質問パルス信
号は、空中線1により捕捉され、方向性結合器2とデュ
ープレクサ3を介して受信装置4へ送られる。受信装置
4は、ヘテロダイン回路5と受信機6とで構成されてい
る。前記ヘテロダイン回路5は、1GHz帯のDMEの
質問パルス信号と送信機7からの同じく1GHz帯のロ
ーカル信号とをダイオードミキサー等の媒体を介して混
合し、両信号の予め設定されている周波数差である63
MHzのIF信号(中間周波数信号)に変換し受信機6
へ送る。
【0005】受信機6で増幅、検波およびデコードされ
た質問パルス信号は送信機7で再コード化され応答パル
ス信号としてデュープレクサ3と方向性結合器2を経て
空中線1から航空機へ向けて放射される。
【0006】基本構成の一つであるモニター8は、DM
Eの機上装置からの信号と同様な所定レベルの質問パル
ス信号を方向性結合器2を介し受信装置4へ入力し、受
信機6でデコード後に送信機7で再コード化され、応答
パルス信号として送信機7から出力される信号を、方向
性結合器2を介して受信し、DMEの地上局の動作状態
を常時モニターしている。モニター8は、もしモニター
項目のどれかが、例えば送信パルス数あるいは受信感度
等が異常となればアラーム信号を出力し送信機の動作を
停止させる等の動作をする。
【0007】図5は、図1に示したDMEの地上局の基
本を構成する受信装置における従来の受信機6を示すブ
ロック図である。図4において、機上装置からの質問パ
ルス信号は、DMEの地上局の空中線1で捕捉され、そ
の信号がヘテロダイン回路5で63MHz帯のIF信号
に変換され、図5に示す受信機4のIF増幅器9に供給
される。IF増幅器9は、供給されたIF信号を所定レ
ベルまで増幅し、検波器10へ供給する。検波器10
は、供給されたIF信号を検波しビデオ信号としてデコ
ーダ11へ供給する。デコーダ11は、供給されたビデ
オ信号、即ち機上装置からの質問信号(所定の間隔を持
つペアパルス信号)と受信装置4のヘテロダイン回路5
内で発生し増幅された熱雑音信号との合成信号の中から
所定時間間隔で出現する信号をデコードし出力する。こ
の種のデコーダ11は、所定時間遅延量を持つ遅延線を
通した信号と通さない信号のAND(論理積)をとる簡
単な構成からなっており、ペアパルスでシステムの信号
が形成されているDMEシステムにおける信号のデコー
ドに有効な手段である。
【0008】従ってデコーダ11から出力される信号
は、機上装置からの質問パルス信号がデコードされ応答
信号となるシングルパルス信号と、前記した熱雑音信号
の中から偶然所定間隔で発生した雑音パルスをデコード
して得られるランダムパルスから成っている。またデコ
ーダ11では、デコードしたパルス列が送信機の送信能
力に影響を与えないように、信号をデコードするごとに
所定時間(約60usec)デコード機能を抑圧するブ
ランキングゲートパルスを発生する機能を備えている。
ARRC(Automatic Repetition
Rate Control)12は、デコーダ11の
出力パルス数を前述した所定値、即ち1000〜270
0pps内に押さえるため、デコーダ11の出力パルス
数を計数し、その計数値に応じてIF増幅器9の利得を
制御する直流信号を出力する。
【0009】ここでARRC12は、積分回路とローパ
スフィルター及び直流増幅器とで構成される一種のパル
ス/DC変換回路で、パルス数を直流に変換し、設定可
能な基準値との差分を出力しデコーダパルス数を所定値
に制御するいわゆる周知のAGC(Automatic
Gain Control)回路と同様の働きをす
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この従来の受信機6
は、低レベル(−95dbm)の質問パルス信号及びヘ
テロダイン回路で発生された熱雑音をデコーダで検出で
きる数ボルトのレベルまで増幅でき、かつ利得制御がで
きる高利得増幅器として適する直線増幅特性を持つIF
増幅器を使用している。従って対数増幅器とは異なり本
質的にダイナミックレンジが狭く、この例では約−90
dbmの入力レベルで飽和する。
【0011】このため−90dbm以上のCW(連続
波)が受信機6へ入ると、IF増幅器9は質問信号を増
幅できなくなるばかりか、ランダムパルス発生用熱雑音
もデコーダへ出力できなくなるため、ARRC12はデ
コードパルス数が不足と判断し更にIF増幅器9の利得
を上げようと働き、その結果デコーダからの出力パルス
列が全くなくなってしまう。そのため航空機の機上装置
へ応答パルス信号を送出できなくなり、DMEのシステ
ム動作に重大な影響を与える上、DMEの地上局が備え
ているモニターが送信パルス数アラームと受信感度アラ
ームを出力し、これらのアラームが所定時間継続した場
合、装置の動作を停止させてしまう問題がある。
【0012】一方、DMEシステムにおいて地上局に課
せられている受信感度は、通常−95dbmである。こ
の受信感度は、質問パルス数に対する応答パルス数の比
率が70%である時の質問パルス信号レベルで定義され
ている。もし何らかの原因で受信感度が低下しても6d
b低い−89dbmまでは、十分DMEの覆域を保証で
きるシステムになっている。従ってモニターの受信感度
検出しきい値は、−89dbmに設定されている。
【0013】すなわち、受信機の利得を−89dbmの
受信感度を保証できるレベルまで下げてもよいことを意
味する。しかし、前述の通り従来の受信機6は、弱いレ
ベル(−90dbm)のCW妨害波に対してさえ、飽和
するという根本的な問題がある。
【0014】この種の問題を解決するトランスポンダ装
置が、特開昭62−249087号公報で提案されてい
る。図6にこのトランスポンダ装置のブロック図を示
す。このトランスポンダ装置によれば、IF信号をIF
増幅器9と対数増幅器13と逆対数増幅器14へ供給
し、通常は前述した従来の受信機6と同様IF増幅器9
の出力信号により動作している。もし対数増幅器13で
CW信号を検出した場合は、アナログスイッチ115が
逆対数増幅器14からのビデオ信号をIF増幅器9から
のビデオ信号に優先しデコード回路16へ供給すること
で、CW信号に重畳した質問信号の検出を可能としてい
る。デコーダ回路16の出力は、AGC回路17を介し
てIF増幅器9へ与えられる。
【0015】しかしながら、このトランスポンダ装置
は、質問信号が存在する間だけCW信号が重畳している
場合は有効であるものの、CW信号が継続する妨害波の
場合は、質問信号の検出は可能であるが、前述した通り
IF増幅器9の出力はデコーダ回路16へ供給されない
ため、又あえて供給されるとしてもIF増幅器9はCW
信号で飽和している状態にある。従ってIF増幅器9か
らの出力はDCのみとなるため、DMEシステムに必要
とするランダムパルスの発生が不可能となり、前述の従
来の受信機と同様に運用停止にいたる問題を解決するこ
とは困難である。
【0016】ここでCW妨害波について述べる。通常の
DMEの地上局を運用不能に至らせることを目的とする
妨害波は皆無であり、逆に故意の場合は本質的に防御が
困難なことは明白である。従って考慮の対象はDMEの
地上局に接近しスプリアス特性が悪い状態を知らずに電
波を放射する可能性のあるもの、例えばモバイル無線機
等一般の無線通信機類に限定して考えられる。
【0017】これらの無線機から放射されDMEの地上
局で受信される信号の強度Rx (dbm)は、厳密性を
問わなければ次の数1で表せる。
【0018】
【数1】
【0019】DMEの地上局の空中線利得を現実的な8
dbとし、無線機の送信出力を10W(+40db
m)、無線機の1GHz帯スプリアス特性を−60d
b、無線機とDME地上局との距離を0.1NMとすれ
ば、DMEの地上局が受信する当該無線機からのCW妨
害波レベルは、約−90dbmとなり実際的でかつ多発
し易いケースである。
【0020】本発明の目的は、DMEの地上局の運用に
おいて運用上許容しえる低レベルのCW妨害波が持続し
ても、CW妨害波より強い質問信号を正常に検出し応答
でき、かつ、運用上許容できない強度の妨害波があって
も、所定時間内の妨害であれば、運用停止に至らないD
ME受信装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、IF信号を受
信する受信機と、この受信機に接続され前記IF信号か
らCW妨害波を検出するCW検出器と、このCW検出器
に接続され前記受信機をモニターするモニターにアラー
ム抑止信号を与えるためのアラーム抑圧タイマーとを具
備してなり、前記受信機は、前記IF信号を受けて増幅
するIF増幅器と、このIF増幅器の出力信号をDC電
圧に変換する検波器と、この検波器からの出力信号を所
定時間間隔でデコードするデコーダと、このデコーダの
出力信号の出力パルス数を計数してこの計数値に応じて
前記IF増幅器の利得を制御する制御信号を出力するA
RRCとを有し、前記CW検出器は、前記検波器のDC
出力電圧を所定値に維持する制御信号を出力するAGC
回路と、前記検波器のDC出力電圧を第一および第二の
しきい値と比較して第一および第二の検出信号を出力す
るDC検出回路と、前記デコーダの出力パルスを計数し
て所定数か否かを判定するパルス数コンパレータと、前
記DC検出回路の第一の検出信号と前記パルス数コンパ
レータとの検出信号の論理積を出力するAND回路と、
前記AND回路の出力信号で前記ARRCの出力信号ま
たは前記AGC回路の出力信号のどちらかを選択し前記
受信機のIF増幅器に加えるスイッチ回路とを有し、前
記アラーム抑圧タイマーは、前記DC検出回路の第二の
検出信号を受けるタイマーと、前記AND回路とタイマ
ーの出力信号を受ける選択回路と、前記タイマーおよび
選択回路の出力信号を受けて前記アラーム抑圧信号を出
力するOR回路とを有することを特徴とする。
【0022】また、本発明は、IF信号を受信する受信
機と、この受信機に接続され前記IF信号からCW妨害
波を検出するCW検出器と、このCW検出器に接続され
前記受信機をモニターするモニターにアラーム抑止信号
を与えるためのアラーム抑圧タイマーと、前記受信機の
出力側に接続されているランダムパルス発生器とを具備
してなり、前記受信機は、前記IF信号を受けて増幅す
るIF増幅器と、このIF増幅器の出力信号をDC電圧
に変換する検波器と、この検波器からの出力信号を所定
時間間隔でデコードするデコーダと、このデコーダの出
力信号の出力パルス数を計数してこの計数値に応じて前
記IF増幅器の利得を制御する制御信号を出力するAR
RCとを有し、前記CW検出器は、前記検波器のDC出
力電圧を所定値に維持する制御信号を出力するAGC回
路と、前記検波器のDC出力電圧を第一および第二のし
きい値と比較して第一および第二の検出信号を出力する
DC検出回路と、前記デコーダの出力パルスを計数して
所定数か否かを判定するパルス数コンパレータと、前記
DC検出回路の第一の検出信号と前記パルス数コンパレ
ータとの検出信号の論理積を出力するAND回路と、前
記AND回路の出力信号で前記ARRCの出力信号また
は前記AGC回路の出力信号のどちらかを選択し前記受
信機のIF増幅器に加えるスイッチ回路とを有し、前記
アラーム抑圧タイマーは、前記DC検出回路の第二の検
出信号を受けるタイマーと、前記AND回路とタイマー
の出力信号を受ける選択回路と、前記タイマーおよび選
択回路の出力信号を受けて前記アラーム抑圧信号を出力
するOR回路とを有し、前記ランダムパルス発生器は、
前記デコーダの出力端子に接続され所定数のランダムパ
ルスを発生するパルス発生回路と、前記ランダムパルス
を前記AND回路の出力信号で通過制御を行うゲート回
路と、前記デコーダの出力パルスと前記ゲート回路を通
過したランダムパルスとをORし出力するOR回路とを
有することを特徴とする。
【0023】
【実施例】次に、本発明の1実施例を図面に基づいて説
明する。
【0024】図1は、本発明の1実施例を示すブロック
図である。この実施例においては、図5と同じ構成要素
には同一の符号が付されている。この実施例は、従来の
受信機6に、CW検出器20とランダムパルス発生器3
0とアラーム抑圧タイマー40を設けてなる。
【0025】CW妨害波が存在しない通常の状態では、
従来のDEM受信装置と同様に受信機6の動作だけで質
問パルス信号と前段のヘテロダイン回路で発生された熱
雑音とをIF増幅器9で増幅し、デコーダ11により質
問パルス信号をデコードすると共に熱雑音によるランダ
ムパルスを発生している。図2のa〜cにCW妨害波が
存在しない場合の受信機6の動作波形例を示す。即ち、
この状態では、CW信号が存在しないので受信機6のA
RRC12からIF増幅器9へ供給される利得制御信号
は、CW検出器20のスイッチ回路25を通り供給され
る。また受信機6のデコーダ出力パルスは、ランダムパ
ルス発生器30のOR回路33を通り送信機へ出力され
る。OR回路33の出力には、ランダムパルス発生器3
のパルス発生回路31で発生されているランタムパルス
は、ゲート回路32で通過禁止されているため出てこな
い。更にアラーム抑圧タイマー40は、アラーム抑圧信
号を出力しない。
【0026】もし所定値より強いCW妨害波が前記受信
装置6に入力されると、この受信機6の検波器10には
CW妨害波強度に応じたDC電圧が現れる。このDC電
圧は、CW検出器20のDC検出回路21とAGC回路
24に供給される。本実施例では、DC検出回路21
は、前記DC電圧を個々に設定してある二つのしきい値
で検出し、それらの第一の検出信号の一つをAND回路
23に供給し、かつ、第二の検出信号はアラーム抑圧タ
イマー40へ供給する。
【0027】前記AND回路23へ供給される第一の検
出信号のしきい値は、通常の受信感度を確保できる弱い
レベル(本実施例では−90dbm)のCW妨害波であ
る。アラーム抑圧タイマー40へ供給される第二の検出
信号のしきい値は、DMEシステムの運用上、地上局に
許容できる受信感度の下限値までIF増幅器9の利得を
低下させる強いレベル(本例では−85dbm)のCW
妨害波である。この第二のしきい値は、IF増幅器9が
飽和し始めるポイントから6db利得を下げても熱雑音
によるランダムパルスの発生は困難であるが、DMEシ
ステムの覆域内における機上装置からの質問パルス信号
を十分にデコードできる値である。前記第一と第二の検
出信号のしきい値は、受信機の特性に合わせ設定でき
る。
【0028】一方、AGC回路24は、入力されたDC
電圧をIF増幅器9が飽和しないよう制御できるレベル
まで増幅しスイッチ回路25へ出力する。CW検出器2
0のパルス数コンパレータ22は、受信機6からのデコ
ードパルスを常時計数し所定値、即ち1000pps以
下になると検出信号をAND回路23へ出力する。AN
D回路23は、前記2つの検出信号が両方とも現れた
時、AND出力信号をスイッチ回路25へ供給し、AR
RC14からの利得制御信号をAGC回路24からの利
得制御信号に切り換えIF増幅器9へ供給する。
【0029】前記AND回路23のAND出力信号は、
ランダムパルス発生器30のゲート回路32とアラーム
抑圧タイマー40のタイマー41へも供給される。前述
したDC検出回路21とパルス数コンパレータ22の出
力信号をANDしてCW検出を行っているのは、CW妨
害波の影響があってもデコードパルスが存在しているう
ちは、質問信号を通常の受信感度で検出し、ランダムパ
ルスを含むデコードパルス数が所定値以下に減少した
時、ランダムパルスをランダムパルス発生器30からの
信号へ切り替えするためである。
【0030】前記AGC回路24からの信号でIF増幅
器9が制御されると、入力CW信号レベルが強くなって
行くに従い、検波器10から出力されるビデオ信号レベ
ルは低下し、ついには熱雑音信号は殆ど現れずDMEの
地上局に近い所を航行している機上装置からの強い質問
信号のみがデコーダ11で検出されることになる。こう
なると前述したようにAND回路23からのCW検出信
号は、ランダムパルス発生器30のスイッチ回路32を
駆動しパルス発生回路31で発生する所定数(1000
ppsより多い)のパルスをOR回路33へ通し、デコ
ーダ13からのデコードパルスとORをとり送信機へ供
給しCW妨害波入力における前述した二つの問題の一つ
である送信パルス数低下の問題を解決する。CW妨害波
入力における受信機6の動作波形例を図2のd〜jに示
す。
【0031】前記デコーダ11からパルス発生回路31
に供給される信号は、前述したようにデコーダ11が所
定間隔(約60us)より短いタイミングで続けてデコ
ードするのを抑圧する信号と同じブランキングゲート信
号である。従って、デコーダ11からのデコードパルス
がパルス発生器31からのランダムパルスに優先し送信
機へ出力される。前述のCW検出器20からの二つのC
W検出信号を供給されるアラーム抑圧タイマー40は、
AND回路23からの出力、即ち弱いCW妨害波が存在
する間、モニターアラーム抑圧信号を出力する。従って
DMEの地上局に許容できる受信感度低下までのCW妨
害波に対しては、DMEの地上局が継続して運用できる
ことを保証する。
【0032】一方、強いレベルのCW妨害波、本実施例
では−84dbmのCW検出信号では、図3のk〜rに
示す波形図のように許容できる数秒間のアラーム抑圧信
号が、タイマー43で発生され、前記の弱いCW妨害波
におけるアラーム抑圧信号とORされ出力される。従っ
てCW妨害波が−84dbm以上のレベルで受信された
場合は、アラーム抑圧タイマー40からのアラーム抑圧
信号は、数秒しか発生しないためそれ以上持続する場合
は、もはやモニターアラームの抑圧はできない。
【0033】モニターは、モニター自身が所定レベルの
質問信号を受信装置へ送り、それに応じた応答信号を計
数して常時受信感度をモニターし、数秒間(4〜10
秒)異常が継続すると装置を停止させるアラーム信号を
出力する。従って前記アラーム抑圧タイマー40の出力
信号は、もし所定時間持続するCW妨害波があった場合
のもう一つの問題点であった受信感度低下に伴うアラー
ムをCW妨害波強度に応じて抑圧し、DMEの地上局の
動作を持続させ、DMEの地上局の動作停止による機上
装置へのサービス低下を改善する。通常DMEの地上局
がモニターアラームにより動作停止に至った場合は、航
空機航行の安全を確保するため原因を究明し対策処置後
運用可能と判断できるまでその停止を継続する。
【0034】
【発明の効果】本発明は、DMEの地上局の運用におい
て運用上許容しえる低レベルのCW妨害波が持続して
も、CW妨害波より強い質問信号を正常に検出し応答で
きるため従来困難であった機上装置への継続した距離測
定サービスを可能とする。また、本発明は、運用上許容
できない強度の妨害波があっても、所定時間内の妨害で
あれば、運用停止に至る問題を解決できる。更に、本発
明は、本来不必要であった運用停止に伴う保守整備員の
派遣及び停止原因調査作業を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の1実施例における受信装置の動作波形
図である。
【図3】本発明の1実施例における受信装置のアラーム
抑圧タイマーの動作波形図である。
【図4】従来のDME受信装置の基本構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】図4のDME受信装置における受信機を示すブ
ロック図である。
【図6】従来のDME受信装置の他の例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 空中線 2 方向結合器 3 デュープレクサ 4 受信装置 5 ヘテロダイン回路 6 受信機 7 送信機 8 モニター 9 IF増幅器 10 検波器 11 デコーダ 12 ARRC 20 CW検出器 21 DC検出回路 22 パルス数コンパレータ 23 AND回路 24 AGC回路 25 スイッチ回路 30 ランダムパルス発生器 31 パルス発生回路 32 ゲート回路 33 OR回路 40 アラーム抑圧タイマー 41 タイマー 42 OR回路 43 選択回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IF信号を受信する受信機と、この受信
    機に接続され前記IF信号からCW妨害波を検出するC
    W検出器と、このCW検出器に接続され前記受信機をモ
    ニターするモニターにアラーム抑止信号を与えるための
    アラーム抑圧タイマーとを具備してなり、前記受信機
    は、前記IF信号を受けて増幅するIF増幅器と、この
    IF増幅器の出力信号をDC電圧に変換する検波器と、
    この検波器からの出力信号を所定時間間隔でデコードす
    るデコーダと、このデコーダの出力信号の出力パルス数
    を計数してこの計数値に応じて前記IF増幅器の利得を
    制御する制御信号を出力するARRCとを有し、前記C
    W検出器は、前記検波器のDC出力電圧を所定値に維持
    する制御信号を出力するAGC回路と、前記検波器のD
    C出力電圧を第一および第二のしきい値と比較して第一
    および第二の検出信号を出力するDC検出回路と、前記
    デコーダの出力パルスを計数して所定数か否かを判定す
    るパルス数コンパレータと、前記DC検出回路の第一の
    検出信号と前記パルス数コンパレータとの検出信号の論
    理積を出力するAND回路と、前記AND回路の出力信
    号で前記ARRCの出力信号または前記AGC回路の出
    力信号のどちらかを選択し前記受信機のIF増幅器に加
    えるスイッチ回路とを有し、前記アラーム抑圧タイマー
    は、前記DC検出回路の第二の検出信号を受けるタイマ
    ーと、前記AND回路とタイマーの出力信号を受ける選
    択回路と、前記タイマーおよび選択回路の出力信号を受
    けて前記アラーム抑圧信号を出力するOR回路とを有す
    ることを特徴とするDME受信装置。
  2. 【請求項2】 IF信号を受信する受信機と、この受信
    機に接続され前記IF信号からCW妨害波を検出するC
    W検出器と、このCW検出器に接続され前記受信機をモ
    ニターするモニターにアラーム抑止信号を与えるための
    アラーム抑圧タイマーと、前記受信機の出力側に接続さ
    れているランダムパルス発生器とを具備してなり、前記
    受信機は、前記IF信号を受けて増幅するIF増幅器
    と、このIF増幅器の出力信号をDC電圧に変換する検
    波器と、この検波器からの出力信号を所定時間間隔でデ
    コードするデコーダと、このデコーダの出力信号の出力
    パルス数を計数してこの計数値に応じて前記IF増幅器
    の利得を制御する制御信号を出力するARRCとを有
    し、前記CW検出器は、前記検波器のDC出力電圧を所
    定値に維持する制御信号を出力するAGC回路と、前記
    検波器のDC出力電圧を第一および第二のしきい値と比
    較して第一および第二の検出信号を出力するDC検出回
    路と、前記デコーダの出力パルスを計数して所定数か否
    かを判定するパルス数コンパレータと、前記DC検出回
    路の第一の検出信号と前記パルス数コンパレータとの検
    出信号の論理積を出力するAND回路と、前記AND回
    路の出力信号で前記ARRCの出力信号または前記AG
    C回路の出力信号のどちらかを選択し前記受信機のIF
    増幅器に加えるスイッチ回路とを有し、前記アラーム抑
    圧タイマーは、前記DC検出回路の第二の検出信号を受
    けるタイマーと、前記AND回路とタイマーの出力信号
    を受ける選択回路と、前記タイマーおよび選択回路の出
    力信号を受けて前記アラーム抑圧信号を出力するOR回
    路とを有し、前記ランダムパルス発生器は、前記デコー
    ダの出力端子に接続され所定数のランダムパルスを発生
    するパルス発生回路と、前記ランダムパルスを前記AN
    D回路の出力信号で通過制御を行うゲート回路と、前記
    デコーダの出力パルスと前記ゲート回路を通過したラン
    ダムパルスとをORし出力するOR回路とを有すること
    を特徴とするDME受信装置。
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岡田實編「航空電子装置」<改訂板>、日刊工業新聞社、昭和53年1月30日、P.21〜P.32

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