JP2605878Y2 - 液晶表示パネル - Google Patents

液晶表示パネル

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JP2605878Y2
JP2605878Y2 JP1993067459U JP6745993U JP2605878Y2 JP 2605878 Y2 JP2605878 Y2 JP 2605878Y2 JP 1993067459 U JP1993067459 U JP 1993067459U JP 6745993 U JP6745993 U JP 6745993U JP 2605878 Y2 JP2605878 Y2 JP 2605878Y2
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成和 高橋
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Citizen Watch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は液晶表示装置の構成に関
し、とくに液晶表示パネルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルの製造工程では、処理能
力の向上や製造コストの削減を目的として、ガラス基板
の大きさを大型化し、ガラス基板一枚から作成できる液
晶表示パネルの個数を多く取れるようにしている。
【0003】この場合、不良原因の発見や選別を容易に
するため、個々のパネルに管理記号を設ける場合が多
い。例えば特開昭60−229011号公報には電極パ
ターンの形成時に併せて個々の液晶表示器の位置を識別
するための符号を設ける発明が記載されている。また特
開平2−153303号公報にはカラーフィルターを形
成する材料で符号を設ける発明が開示されている。しか
しながら、これらの文献に開示された液晶製造工程は大
判のガラス基板に対し、全て大判のマスクを使用する場
合が前提となっている。 しかし絶縁膜や配向膜はパネル
サイズに関係するだけで画素寸法と直接関係はなく、高
い精度は要求されないので大判のマスクを使用する事が
できるが、画素形成に係るマスク(電極形成用、フィル
ター形成マスク等少なくとも画素寸法に関係するマス
ク)には高い精度が要求され、大判マスクにすると高額
となりコスト上昇につながる。 そこで絶縁膜や配向膜の
ように画素形成に関与しない層間材料を処理する工程で
は大判のマスク(例えば印刷マスク)を用い、画素形成
に関与する工程、例えばガラス基板に電極パターンを形
成する工程では、図2、図3に示すように、製造コスト
の削減を目的として、ガラス基板13より面積の小さい
露光マスク12を用いてパネルを製造する場合がある。
この場合小判の露光マスクに該マスク内での個々のパネ
ル位置を表す管理記号11を付加し、ガラス基板13の
平面方向に領域を分割して多数回の露光を行い、その後
エッチングしてガラス基板13に電極パターン14と管
理記号11とを形成している。
【0004】小判マスクに管理記号を設けるのは、パネ
ルの不良の多くがこれらの寸法精度の厳しいマスクに関
係して生じる傾向にあるため、不良原因の特定や不良品
選別を容易にするため必要とされるからである(もちろ
んこれらのマスクと関係のない不良も当然に存在す
る)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな製造工程を用いて作られた液晶表示パネルには、ガ
ラス基板13一枚の中に、分割して露光した回数と同じ
数の管理記号11の液晶表示パネルが存在することにな
る。
【0006】図2、図3を例に用いれば、図3に示す露
光マスク12には、1〜6の数字を用いた管理記号11
を設けている。
【0007】この図2、図3に示す例では、ガラス基板
13を4つの領域に分割しているので、このガラス基板
13一枚からは同じ管理記号11の液晶表示パネルが4
つ存在することになる。
【0008】このため、液晶表示パネルをガラス基板1
3より切り出したときに、一枚のガラス基板13から作
成される液晶表示パネルを4つのグループに分けて管理
する必要がある。
【0009】本考案は、上記課題を解決し、ガラス基板
の平面方向に領域を分割して、多数回の露光を行う工程
を有する液晶表示パネルの管理をガラス基板一枚単位で
可能とすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、液晶表示パネルの非画像表示部に、完成パネ
ルの状態で判別可能な如く、前記大判マスクによる識別
記号と前記小判マスクによる管理記号の両方の判別記号
(文字を含む)を設けることにより上記課題を解決す
る。この場合大判マスクによる識別記号は小判マスクの
作業領域を示す記号を含む事が望ましい。
【0011】
【作用】本考案における液晶表示パネルは、不良品が出
た場合、不良品の判別記号のうち管理記号が同一であれ
ば小判マスクが関係する事がわかり、そうでなければ大
判マスクまたはガラス基板が関係する事がわかる。そし
て識別記号または識別記号と管理記号との組み合わせに
より、大判マスクまたはガラス基板の位置を特定する事
ができる。
【0012】このことにより、液晶パネル製造後の管理
をガラス基板一枚単位で行うことが可能となる。
【0013】
【実施例】本考案の実施例を図面を参照しながら説明を
行う。図1は本考案による液晶表示パネルの平面図であ
る。
【0014】図1に示すように、画像表示部7には、液
晶分子(図示せず)を一定方向に配列させるための配向
膜10が形成されている。
【0015】液晶表示パネルの第1の基板1のガラス端
部には、電気信号を取り入れるための入力端子3と管理
記号11を設け、第2の基板2のガラス端部には入力端
子5がある。
【0016】このとき第1の基板1は、入力端子3と画
像表示部7とを形成した箇所を避けて、配向膜10もし
くは絶縁膜(図示せず)と同じ材料からなる識別記号9
を設ける構造とする。
【0017】以下、本考案の液晶パネルを作成する場合
の製造方法の一例を、図1を参照しながら説明を行う。
【0018】第1の基板1には透明導電膜からなる入力
端子3と、画像表示電極4と、管理記号11とを設け
る。さらに、第2の基板2には透明導電膜からなる入力
端子5と画像表示電極6を設ける。なお、この管理記号
11は透明導電膜以外に、金属膜で形成してもよい。
【0019】その後に印刷法により、第1の基板1と第
2の基板2との両基板の画像表示電極4、6の上に絶縁
膜(図示せず)を形成し、加熱焼成処理を行う。
【0020】つぎに絶縁膜と同様の処理工程を用いて、
画像表示部7に配向膜10を形成する。
【0021】この配向膜10の形成と同時に、第1の基
板1の画像表示部7でない領域の非画像表示部で、かつ
入力端子3を形成していない非入力端子部である領域
に、配向膜10と同じ材料からなる識別記号9を形成す
る。その後、加熱焼成後にラビングなどによる配向処理
を配向膜10に対して行う。
【0022】このとき絶縁膜(図示せず)と配向膜10
の材料としては、ポリイミドなどのような絶縁性を有す
るものが望ましい。
【0023】つぎにシール接着剤8を形成して、第1の
基板1と第2の基板2とを重ね合わせて、シール接着剤
8を硬化させ、液晶セルができあがる。
【0024】その後、所定の形状に切断加工を行い、液
晶を注入し、液晶を注入した開口を封口して、液晶パネ
ルが完成する。
【0025】なお以上の説明した実施例では、識別記号
9は、配向膜10と同じ材料を用いる構成としたが、配
向膜10形成前に形成される絶縁膜(図示せず)と同じ
材料を用いてもよい。さらに識別記号11は、配向膜1
0と絶縁膜との両方を用いてもよい。
【0026】また識別記号9を形成するガラス基板は第
1の基板1だけでなく第2の基板2、もしくは第1の基
板1と第2の基板2との両方でも良く、識別記号9に製
造時期を示す記号を用いて、第1の基板1と第2の基板
2の製造履歴を得られるようにすることもできる。すな
わち複数の判別記号を1カ所または複数の箇所に配置す
れば、これらの記号の組み合わせにより、完成後のパネ
ルの管理をより精密に行う事が可能になる。なお、本願
考案を実施した場合、大判マスクによる識別記号は、大
判マスクの対象である低精度の工程で処理される材料で
形成され、小判マスクによる管理記号は、小判の対象で
ある高精度の工程で処理される層間材料で形成される事
になる。低精度処理材料としては画素構成と関係のない
絶縁膜や配向膜等が考えられる。高精度処理材料として
は画素構成と関係する透明電極膜、カラーフィルター
膜、ブラックストライプ用金属膜等が考えられる。また
多くの場合高精度膜は露光エッチング法が用いられるの
に対し、低精度膜は印刷法等のエッチング法とは異なる
方法で処理されるので、本願考案を実施した場合、小判
マスクによる管理記号はエッチングによって形成され、
大判マスクによる識別記号はエッチング法以外の方法で
処理される層間材料で形成されたものとなる場合が多
い。更に画素電極形成用の小判マスクは画素形成の必須
マスクであるから、これに管理記号を設けた場合は該管
理記号は導電性材料で形成され、一方絶縁膜や配向膜で
形成される識別記号は絶縁性の層間材料で形成されると
言う特徴を有するものとなる。
【0027】
【考案の効果】以上の説明で明かなように、本考案の液
晶表示装置は、大判マスクと小判マスクを併用して製造
する場合において、両方のマスクで管理記号、識別記号
等の複数の判別記号を、完成パネルの状態で判別可能な
如くに設ける事により、完成後の表示点灯検査の結果に
基づく管理も簡便となる。また判別記号を、透明導電
膜、金属膜、配向膜もしくは絶縁膜等の液晶パネルの製
造上使用される材料を用いて形成するので、新規な工程
を設けることなく、また液晶表示パネルの特性にも影響
を与えずに前述の特徴を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例における液晶表示パネルを示す
平面図である。
【図2】本考案による液晶表示パネルに使用するガラス
基板を示す平面図である。
【図3】本考案による液晶表示パネルの製造工程に使用
する露光マスクを示す平面図である。
【符号の説明】
1 第1の基板 2 第2の基板 3 入力端子 4 画像表示電極 9 識別記号 10 配向膜 11 管理記号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/13 101 G02F 1/1333 G02F 1/1343 G02F 1/1345 G09F 9/00 - 9/46

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶を注入した状態で判別可能な如く、
    非画像表示部に判別記号を設けた液晶表示パネルに於い
    て、該判別記号の少なくとも一部を画素構成に係る材料
    で形成し、少なくとも他の一部を画素構成に係らない層
    間材料で形成した事を特徴とする液晶表示パネル。
  2. 【請求項2】 液晶を注入した状態で判別可能な如く、
    非画像表示部に判別記号を設けた液晶表示パネルに於い
    て、該判別記号の少なくとも一部をエッチング処理によ
    り形成し、少なくとも他の一部をエッチング処理以外の
    方法で処理した層間材料で形成した事を特徴とする液晶
    表示パネル。
  3. 【請求項3】 液晶を注入した状態で判別可能な如く、
    非画像表示部に判別記号を設けた液晶表示パネルに於い
    て、該判別記号の少なくとも一部を導電性を有する材料
    とし、少なくとも他の一部を絶縁性を有する層間材料と
    した事を特徴とする液晶表示パネル。
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