JP2605267Y2 - 媒体球流動層処理装置におけるノズルクリーニング構造 - Google Patents

媒体球流動層処理装置におけるノズルクリーニング構造

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JP2605267Y2
JP2605267Y2 JP1992053482U JP5348292U JP2605267Y2 JP 2605267 Y2 JP2605267 Y2 JP 2605267Y2 JP 1992053482 U JP1992053482 U JP 1992053482U JP 5348292 U JP5348292 U JP 5348292U JP 2605267 Y2 JP2605267 Y2 JP 2605267Y2
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air
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融 寺田
一喜 松本
都世之 塚本
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Okawara Mfg Co Ltd
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Okawara Mfg Co Ltd
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  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の目的】
【産業上の利用分野】本考案は被処理物に対して乾燥処
理を施す媒体球流動層処理装置に関し、特に流動室に原
料を供給する原料供給ノズルの周辺構造に係るものであ
る。
【0002】
【考案の背景】媒体球流動層処理装置はスラリーや液状
物質を乾燥微粉化する装置として広く使用されている。
この装置は、流動室と流動風吹込室とが複数の吹出孔を
有する多孔板で仕切られ、流動風吹込室から供給される
流動風により、流動室内で媒体球を流動させながら、原
料供給ノズルから液体原料を媒体球表面に滴下して、水
分を蒸発させて被処理物の乾燥を行なうものである。
【0003】しかしながらこのような媒体球流動層処理
装置では、原料供給ノズルから原料を滴下しているうち
に、付着性の高い原料や粘性の高い原料は、ノズル開口
部から上方へ向かって乾燥粉末が付着成長したり、媒体
球もこれに付着したりする。そしてこのような付着物が
落下して製品中に混入したり、付着物の影響で原料が飛
散して壁面に付着し、これが流動を阻害するなどの不都
合を生じていた。そこでその解決策として、原料供給ノ
ズルの側壁面に噴出孔を形成する手段が開発されている
が(特開平2−233101号公報参照)、付着性の高
い原料や粘性の高い原料では、実質的に上記不都合を解
消できるには至っていない。
【0004】
【開発を試みた技術的事項】本考案はこのような背景に
鑑みなされたものであって、原料供給ノズルに付着した
原料が成長する前に、気体流の作用でこれを除去できる
ような媒体球流動層処理装置におけるノズルクリーニン
グ構造の開発を試みたものである。
【0005】
【考案の構成】
【目的達成の手段】即ち本出願に係る第一の考案たる媒
体球流動層処理装置におけるノズルクリーニング構造
は、流動層本体内部を多孔板で仕切り、上部に流動室、
下部に流動風吹込室をそれぞれ形成し、流動風吹込室か
ら多孔板を介して流動室側へ流動風を供給し、流動室に
収納した媒体球を流動させながら、流動室に設けた原料
供給ノズルから滴下して供給される原料を流動室内で流
動処理する装置において、前記原料供給ノズルの外周を
囲むようにしてエアノズルを設けるものであり、且つ、
原料供給ノズルはエアノズルよりも突出した状態である
ことを特徴として成るものである。
【0006】また本出願に係る第二の考案たる媒体球流
動層処理装置におけるノズルクリーニング構造は、前記
要件に加えて、前記エアノズル内には、エアを渦状に噴
出させるための案内板を設けたことを特徴として成るも
のである。これら考案により前記目的を達成せんとする
ものである。
【0007】
【考案の作用】本考案では原料供給ノズルの外周を囲む
ようにして、且つ原料供給ノズルよりも突出した状態で
エアノズルを設けたから、エアノズルから噴出する気体
が原料供給ノズルに付着した原料を飛散して、付着物の
成長前に付着物を除去することができる。
【0008】
【実施例】以下本考案を図示の実施例に基づいて具体的
に説明する。符号1は本考案を適用した媒体球流動層処
理装置であって、このものは上部がやや拡径し、天部と
底部とを閉鎖したほぼ円筒状の流動層本体2を主たる構
成部材とする。この流動層本体2の内部は多孔板3で仕
切られ、その下方には流動風吹込室4を形成し、またそ
の上方には流動室5と、更にその上方に排気室5aをそ
れぞれ形成して成る。
【0009】そしてこの装置は、流動室5内に多孔板3
の吹出孔よりも径寸法の大きな複数の媒体球Aを入れ込
み、この媒体球Aを下から吹き上げる熱風で流動させな
がら、原料を滴下して、加熱された媒体球Aからの熱伝
導と、流動化熱風からの対流伝熱により原料を乾燥させ
るものである。
【0010】流動層本体2は、上部の拡径部分を構成す
る上部層6と、この上部層6と多孔板3との間に位置す
る中間層7と、多孔板3より下に位置する下部層8とか
ら構成され、多孔板3と中間層7との間、多孔板3と下
部層8との間にそれぞれシール部Sが設けられて、層内
と外部との通気が確実に遮断されている。
【0011】また下部層8には熱風取入口9が形成さ
れ、上部層6には熱風排出口10が形成されることで、
流動層内には熱風取入口9→流動風吹込室4→流動室5
→熱風排出口10の順で熱風の流路が形成される。また
中間層7の内側には、原料供給管11が中央まで延び、
その先端には原料を流動室5内に供給するための原料供
給ノズル12が下向きに設けられるとともに、中間層7
の側面には運転中の内部状態を観察するための覗き窓1
3が設けられ、下部層8には点検口14が設けられる。
【0012】ここで多孔板3について簡単に説明する
と、多孔板3には流動風吹込室4から熱風を流動室5内
に送り出すための複数の吹出孔15が形成される。この
吹出孔15の形成態様は、流動室5での流動状態を決定
する一つの要素であって種々の形態を採り得る。例を示
すと図5(a)に示すように金網状にしたものや、図5
(b)に示すように単に孔をパンチングしたもの、或い
は流動風を旋回状に供給するために図5(c)に示すよ
うに横方向から吹出しできるようにしたものなどが適用
できる。
【0013】次に本考案の特徴的構成要素について説明
する。本考案は以上のような媒体球流動層処理装置にお
いて原料供給ノズル12に特徴を有するものである。即
ち原料供給ノズル12には、図3に示すように、この原
料供給ノズル12の外周を囲むようにしてエアノズル1
6を設け、且つ、原料供給ノズル12はエアノズル16
よりも突出している状態で、換言すれば両者が二重管を
構成するようにエアノズル16が設けられる。このエア
ノズル16の上端側は、上記原料供給管11を被うよう
に構成されるエア供給管17に接続し、このエア供給管
17はコンプレッサ18に通ずる。
【0014】尚、エアノズル16は、他にも種々の形態
とすることができる。例えば図6に示すものは、エアノ
ズル16内に斜めの案内板19を形成して、エアが渦状
に噴出するようにして付着物の除去作用を高めたもので
ある。尚、以上の実施例において、エアノズル16は一
本に限らず複数でもよく、また複数のエアノズル16を
上記図3及び図6に示すものを組合せるようにして設け
てもよい。また本実施例ではエアノズル16から空気を
噴出するが、噴出させる気体は不活性気体等、原料との
非反応性などを考慮して適宜選択することができる。
【0015】本考案を適用した流動層乾燥装置1は以上
述べた構造を具えるものであって、以下このものの作動
状態について説明する。まず熱風取入口9から供給され
た熱風が多孔板3の吹出孔15を介して流動室5へ吹き
込み、この流動風により媒体球Aが図7に示すような流
動状態で、原料供給ノズル12からスラリー状または液
状の原料Mを滴下する。
【0016】すると原料Mは、図7(a)に示すように
媒体球Aの表面に分散しながら薄膜状に付着する。そし
て流動している媒体球Aの表面からは、媒体球Aからの
熱伝導と流動風からの対流伝熱により、図7(b)に示
すように速やかに水分が蒸発する。更に媒体球Aに付着
した原料は水分が蒸発することにより乾燥し、固形分の
みが媒体球Aの表面に残るが、図7(c)に示すように
媒体球A同士の衝突の衝撃で媒体球Aから剥離、粉末化
して、流動風にのって熱風排出口10から外部へ排出さ
れる。尚、この粉末物は後工程で回収され製品となる。
【0017】一方このようにして原料供給ノズル12か
ら原料Mを滴下供給しているときには、図4(a)に示
すように、表面張力の影響でノズル先端の外周から上方
へ原料Mが回り込んで滞留するようになっている。この
ような状態で時間が経つと、やがてノズル先端の回りの
原料Mが乾燥して図4(b)に示すように原料の付着物
mを生じる。この付着物mをそのまま放置すると大きな
付着物に成長したり、媒体球Aも付着するが、本考案で
は図4(c)に示すようにエアノズル16からエアを噴
き出して付着物mに作用させ、付着物mが小さいうちに
これを噴き飛ばして原料供給ノズル12先端をクリーニ
ングする。
【0018】尚、エアノズル16からのエアの噴き出し
は、連続噴射の他、定期または不定期にエアが噴き出す
ように制御したり、エア流に脈動を与えたり、更にはエ
アの噴き出しが流動室内の流動状態に影響を及ぼす場合
には、原料供給ノズル12端部をセンサで監視して原料
の付着状況により必要に応じてエアを噴出するようにし
てもよい。
【0019】
【考案の効果】本考案では原料供給ノズルの外周を囲む
ようにして、且つ原料供給ノズルよりも突出した状態で
エアノズルを設けたから、例え付着性や粘性が高い原料
であっても、エアノズルから気体を噴出させて原料供給
ノズルに付着した原料を飛散除去することができる。従
って大きな付着物が落下して製品中に混入することがな
く、品質の均質性が維持できるとともに、原料供給ノズ
ルでの付着物防止や付着物の影響で原料が飛散して壁面
に付着することも防止されて流動不良を解消することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のノズルクリーニング構造を適用した媒
体球流動層処理装置を骨格的に示す模式図である。
【図2】同上媒体球流動層処理装置を拡大して示す縦断
側面図である。
【図3】本考案のノズルクリーニング構造を拡大して示
す縦断側面図である。
【図4】原料供給ノズル先端に付着、乾燥した付着物が
除去されるまでの様子を段階的に示す説明図である。
【図5】多孔板における吹出孔の種々の実施例を示す説
明図である。
【図6】エアノズルの形状を異ならせた実施例を示す透
視図である。
【図7】媒体球に付着した原料が乾燥し剥離する様子を
段階的に示す模式図である。
【符号の説明】
1 流動層乾燥装置 2 流動層本体 3 多孔板 4 流動風吹込室 5 流動室 5a 排気室 6 上部層 7 中間層 8 下部層 9 熱風取入口 10 熱風排出口 11 原料供給管 12 原料供給ノズル 13 覗き窓 14 点検口 15 吹出孔 16 エアノズル 17 エア供給管 18 コンプレッサ 19 案内板 A 媒体球 S シール部 M 原料 m 付着物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−233102(JP,A) 実開 昭61−87555(JP,U) 実開 昭59−142067(JP,U) 実開 昭62−12498(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 8/18 B05B 15/02 B01D 1/24 B05B 7/00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動層本体内部を多孔板で仕切り、上部
    に流動室、下部に流動風吹込室をそれぞれ形成し、流動
    風吹込室から多孔板を介して流動室側へ流動風を供給
    し、流動室に収納した媒体球を流動させながら、流動室
    に設けた原料供給ノズルから滴下して供給される原料を
    流動室内で流動処理する装置において、前記原料供給ノ
    ズルの外周を囲むようにしてエアノズルを設けるもので
    あり、且つ、原料供給ノズルはエアノズルよりも突出し
    た状態であることを特徴とする媒体球流動層処理装置に
    おけるノズルクリーニング構造。
  2. 【請求項2】 前記エアノズル内には、エアを渦状に噴
    出させるための案内板を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の媒体球流動層処理装置におけるノズルクリーニ
    ング構造。
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