JP2604396B2 - 金属の腐食防止方法 - Google Patents
金属の腐食防止方法Info
- Publication number
- JP2604396B2 JP2604396B2 JP63016801A JP1680188A JP2604396B2 JP 2604396 B2 JP2604396 B2 JP 2604396B2 JP 63016801 A JP63016801 A JP 63016801A JP 1680188 A JP1680188 A JP 1680188A JP 2604396 B2 JP2604396 B2 JP 2604396B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- metal
- formula
- compound
- divalent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D5/00—Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
- C09D5/08—Anti-corrosive paints
- C09D5/082—Anti-corrosive paints characterised by the anti-corrosive pigment
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23F—NON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
- C23F11/00—Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent
- C23F11/08—Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids
- C23F11/10—Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids using organic inhibitors
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23F—NON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
- C23F11/00—Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent
- C23F11/08—Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids
- C23F11/10—Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids using organic inhibitors
- C23F11/173—Macromolecular compounds
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は金属の腐食防止方法に関し、また腐食防止特
性を有する組成物に関する。
性を有する組成物に関する。
英国特許第812149号明細書には、脂肪族ジアミンの油
溶性脂肪酸アミドを0.2〜10重量%溶解した石油ベース
の疎水性膜形成剤からなる防錆組成物が記載されてい
る。好ましいアミドは等モル割合のオレイン酸とエチレ
ンジアミンとの反応生物物である。
溶性脂肪酸アミドを0.2〜10重量%溶解した石油ベース
の疎水性膜形成剤からなる防錆組成物が記載されてい
る。好ましいアミドは等モル割合のオレイン酸とエチレ
ンジアミンとの反応生物物である。
我々の欧州特許出願公開第0125025号明細書には、未
置換または置換2−ヒドロキシ−5−アルキルベンザル
ドキシム(その5−アルキル置換基が7〜13個の炭素原
子を含む)で金属を処理することからなる金属の腐食を
防止する方法が記載されている。その5−アルキル置換
基は線状または分岐状であってもよく、飽和でも、不飽
和でもよい。分岐アルキル基が特に好ましい。2−ヒド
ロキシ−5−アルキルベンザルドキシムのベンゼン環に
おいて置換されうる基Xとして、例えばアルキル,アリ
ール,アルコキシ及びアラルキル基、そして一層好まし
くはハロゲンまたはニトロ基が挙げられている。そのよ
うなベンザルドキシム化合物の例としては、5−ノニル
−2−ヒドロキシベンザルドキシム,5−ドデシル−2−
ヒドロキシベンザルドキシム及び5−ノニル−3−ブロ
モ−2−ヒドロキシベンザルドキシムがある。
置換または置換2−ヒドロキシ−5−アルキルベンザル
ドキシム(その5−アルキル置換基が7〜13個の炭素原
子を含む)で金属を処理することからなる金属の腐食を
防止する方法が記載されている。その5−アルキル置換
基は線状または分岐状であってもよく、飽和でも、不飽
和でもよい。分岐アルキル基が特に好ましい。2−ヒド
ロキシ−5−アルキルベンザルドキシムのベンゼン環に
おいて置換されうる基Xとして、例えばアルキル,アリ
ール,アルコキシ及びアラルキル基、そして一層好まし
くはハロゲンまたはニトロ基が挙げられている。そのよ
うなベンザルドキシム化合物の例としては、5−ノニル
−2−ヒドロキシベンザルドキシム,5−ドデシル−2−
ヒドロキシベンザルドキシム及び5−ノニル−3−ブロ
モ−2−ヒドロキシベンザルドキシムがある。
我々の欧州特許出願公開第0178850号明細書には、ビ
ス(オキシミノメチル)アルキルフェノール、例えば2,
6−ビス(オキシミノメチル)−4−ノニルフェノール
で金属を処理することからなる金属の腐食防止方法が記
載されている。ヒドロキシオキシム類の金属錯体及びそ
のような錯体を腐食防止のために使用することは、我々
の欧州特許出願公開第0206716号明細書に記載されてい
る。金属を腐食から保護するためにカテコールまたはそ
の誘導体を使用することは、種々の文献、就中、「ケミ
カル・アブストラクト」Vol.99(1983)アブストラクト
162443t;英国特許第676632号,米国特許第2429905号及
び我々の欧州特許出願公開第0239288号明細書に記載さ
れている。防食効果を与えるための物質の混合物の使用
は、欧州特許出願公開第0247728号明細書に記載されて
おり、これには、置換環式無水物とヒドロキシオキシム
との混合物、例えばポリイソブテニル無水スクシン酸と
2−ヒドロキシ−5−ノニルベンザルドキシムとの混合
物、を使用することが記載されている 我々は、ある種のポリエステル誘導体が種々の金属の
ために有効な防食特性を有することを発見した。
ス(オキシミノメチル)アルキルフェノール、例えば2,
6−ビス(オキシミノメチル)−4−ノニルフェノール
で金属を処理することからなる金属の腐食防止方法が記
載されている。ヒドロキシオキシム類の金属錯体及びそ
のような錯体を腐食防止のために使用することは、我々
の欧州特許出願公開第0206716号明細書に記載されてい
る。金属を腐食から保護するためにカテコールまたはそ
の誘導体を使用することは、種々の文献、就中、「ケミ
カル・アブストラクト」Vol.99(1983)アブストラクト
162443t;英国特許第676632号,米国特許第2429905号及
び我々の欧州特許出願公開第0239288号明細書に記載さ
れている。防食効果を与えるための物質の混合物の使用
は、欧州特許出願公開第0247728号明細書に記載されて
おり、これには、置換環式無水物とヒドロキシオキシム
との混合物、例えばポリイソブテニル無水スクシン酸と
2−ヒドロキシ−5−ノニルベンザルドキシムとの混合
物、を使用することが記載されている 我々は、ある種のポリエステル誘導体が種々の金属の
ために有効な防食特性を有することを発見した。
本発明によれば、下記式 Y−CO−〔O−A−CO〕n−Z−R I または Y−O−〔CO−A−O〕n−J I a (ここに、Aは2価の炭化水素基、 Yは水素原子、または未置換もしくは置換炭化水素
基、 nは1〜100の整数、 Zは2価の架橋基、 Rは(i)アミノ基もしくはアミノ基の酸塩、あるい
は(ii)遊離酸の形、または金属もしくはアンモニウム
塩の形のスルホネート,ホスホネート,サルフェートま
たはホスフェート、そして Jは遊離酸の形、または金属もしくはアンモニウム塩
の形のホスホネートまたはスルホネート) の化合物で金属の表面を処理することによる金属の腐食
防止方法が提供される。
基、 nは1〜100の整数、 Zは2価の架橋基、 Rは(i)アミノ基もしくはアミノ基の酸塩、あるい
は(ii)遊離酸の形、または金属もしくはアンモニウム
塩の形のスルホネート,ホスホネート,サルフェートま
たはホスフェート、そして Jは遊離酸の形、または金属もしくはアンモニウム塩
の形のホスホネートまたはスルホネート) の化合物で金属の表面を処理することによる金属の腐食
防止方法が提供される。
基Yは、典型的には、未置換もしくは置換アルキル,
アルケニル,アリール,アルカリール,アラルキルまた
はシクロアルキル基、特に25個までの炭素原子を含む未
置換もしくは置換アルキル基である。基Yは置換されて
いてよく、その置換基は、好ましくは、その分子に水溶
性を付与しないもの、例えばハロゲン原子、ヒドロキ
シ,アミノまたはアルコキシ基である。そのような基の
例は、ドデカノイル,ヘキサデカノイル,オクタデカノ
イルまたは9−オクタデセノイル基である。
アルケニル,アリール,アルカリール,アラルキルまた
はシクロアルキル基、特に25個までの炭素原子を含む未
置換もしくは置換アルキル基である。基Yは置換されて
いてよく、その置換基は、好ましくは、その分子に水溶
性を付与しないもの、例えばハロゲン原子、ヒドロキ
シ,アミノまたはアルコキシ基である。そのような基の
例は、ドデカノイル,ヘキサデカノイル,オクタデカノ
イルまたは9−オクタデセノイル基である。
Aで表わされる2価の炭化水素基は芳香族基であって
よいが、好ましくはアルキレン基またはアルケニレン基
であって、特に4〜25個の炭素原子を含み、その少なく
とも4個の炭素原子を酸素原子とカルボニル基との間に
置くようなものである。典型的には、nは少なくとも2
つの値を有する。nが1よりも大きい場合、ポリエステ
ル鎖〔O−A−CO〕n中のAで表わされる基は、同一で
あっても相異なっていてもよい。基Aが9個またはそれ
以上の炭素原子を含む脂肪族鎖であるときにはnが1〜
10であること、そして基Aが8個までの炭素原子を含む
脂肪族鎖であるときにはnが1〜60であることが、普通
は好ましい。Aで表わされる基は、分子に水溶性を付与
しないその他の置換基(例えばハロゲン,アルコキシ
基)を有してもよい。適当な基Aの例は、ポリ(12−ヒ
ドロキシオクタデカノイル)鎖,ポリ(12−ヒドロキシ
−9−オクタデセノイル)鎖及びポリ(6−ヒドロキシ
ヘキサノイル)鎖中に存在するものである。
よいが、好ましくはアルキレン基またはアルケニレン基
であって、特に4〜25個の炭素原子を含み、その少なく
とも4個の炭素原子を酸素原子とカルボニル基との間に
置くようなものである。典型的には、nは少なくとも2
つの値を有する。nが1よりも大きい場合、ポリエステ
ル鎖〔O−A−CO〕n中のAで表わされる基は、同一で
あっても相異なっていてもよい。基Aが9個またはそれ
以上の炭素原子を含む脂肪族鎖であるときにはnが1〜
10であること、そして基Aが8個までの炭素原子を含む
脂肪族鎖であるときにはnが1〜60であることが、普通
は好ましい。Aで表わされる基は、分子に水溶性を付与
しないその他の置換基(例えばハロゲン,アルコキシ
基)を有してもよい。適当な基Aの例は、ポリ(12−ヒ
ドロキシオクタデカノイル)鎖,ポリ(12−ヒドロキシ
−9−オクタデセノイル)鎖及びポリ(6−ヒドロキシ
ヘキサノイル)鎖中に存在するものである。
下記式II Y−CO−〔O−A−CO〕n− II のポリエステル残基は、(i)4〜25個の炭素原子を含
む飽和または不飽和の脂肪族ヒドロキシカルボン酸であ
って、そのヒドロキシ基とカルボキシ基との間に少なく
とも4個の炭素原子を有するもの、またはラクトンのよ
うなその環状前駆物質と、(ii)一般式Y−COOH(Yは
前記定義の通り)の脂肪族カルボン酸と、の混合物から
好適に誘導される。適当なヒドロキシカルボン酸及び前
駆物質の例は、12−ヒドロキシオクタデカン酸,12−ヒ
ドロキシ−9−オクタデカン酸,6−ヒドロキシヘキサン
酸及びカプロラクトンである。ポリエステル鎖上の末端
ヒドロキシ基との反応によって末端基Y−CO−をもたら
すのに適当な酸の例は、ドデカン酸,ヘキサデカン酸,
オクタデカン酸及び9−オクタデカン酸ならびに天然物
から誘導しうるそれらの酸を含む混合物である。
む飽和または不飽和の脂肪族ヒドロキシカルボン酸であ
って、そのヒドロキシ基とカルボキシ基との間に少なく
とも4個の炭素原子を有するもの、またはラクトンのよ
うなその環状前駆物質と、(ii)一般式Y−COOH(Yは
前記定義の通り)の脂肪族カルボン酸と、の混合物から
好適に誘導される。適当なヒドロキシカルボン酸及び前
駆物質の例は、12−ヒドロキシオクタデカン酸,12−ヒ
ドロキシ−9−オクタデカン酸,6−ヒドロキシヘキサン
酸及びカプロラクトンである。ポリエステル鎖上の末端
ヒドロキシ基との反応によって末端基Y−CO−をもたら
すのに適当な酸の例は、ドデカン酸,ヘキサデカン酸,
オクタデカン酸及び9−オクタデカン酸ならびに天然物
から誘導しうるそれらの酸を含む混合物である。
下記式II a Y−O−〔CO−A−O〕n− II a のポリエステル残基は、(i)4〜25個の炭素原子を含
む飽和または不飽和の脂肪族ヒドロキシカルボン酸であ
って、そのヒドロキシ基とカルボキシ基との間に少なく
とも4個の炭素原子を有するもの、またはラクトンのよ
うなその環状前駆物質と、(ii)一般式Y−OH(Yは前
記定義の通り)の脂肪族カルボン酸と、の混合物から好
適に誘導される。適当なヒドロキシカルボン酸及び前駆
物質の例は、12−ヒドロキシオクタデカン酸,12−ヒド
ロキシ−9−オクタデカン酸,6−ヒドロキシヘキサン酸
及びカプロラクトンである。ポリエステル鎖上の末端ヒ
ドロキシ基との反応により末酸Y−O−基をもたらすの
に適当なアルコールの例は、デカノール,ドデカノー
ル,ヘキサデカノール,オクタデカノール及びオレイル
アルコールである。
む飽和または不飽和の脂肪族ヒドロキシカルボン酸であ
って、そのヒドロキシ基とカルボキシ基との間に少なく
とも4個の炭素原子を有するもの、またはラクトンのよ
うなその環状前駆物質と、(ii)一般式Y−OH(Yは前
記定義の通り)の脂肪族カルボン酸と、の混合物から好
適に誘導される。適当なヒドロキシカルボン酸及び前駆
物質の例は、12−ヒドロキシオクタデカン酸,12−ヒド
ロキシ−9−オクタデカン酸,6−ヒドロキシヘキサン酸
及びカプロラクトンである。ポリエステル鎖上の末端ヒ
ドロキシ基との反応により末酸Y−O−基をもたらすの
に適当なアルコールの例は、デカノール,ドデカノー
ル,ヘキサデカノール,オクタデカノール及びオレイル
アルコールである。
上記一般式Iにおける架橋基Zは、好ましくは、式−
NQ−L−または−O−L−を有するものである。ここに
Qは水素原子、またはアルキル基であり、Lはアルキレ
ンまたはヒドロキシアルキレン基であり;あるいはN,Q
及びLは、それらが結合する基R中の窒素原子と一緒に
なって1個の環式脂肪族架橋基を形成する。基Qは25個
までの炭素原子を含むのが好ましい。基Lをなす、また
は基L中に存在するアルキレン基は、2〜6個の炭素原
子を含むのが好ましい。Qで表わされる基の例は、メチ
ル,エチル,n−プロピル,n−ブチル及びオクタデシルで
あり、またLで表わされる基の例は、−(CH2)2−,
−(CH2)3−,−(CH2)4−,−(CH2)6−及び−C
H2−CHOH−CH2−であり、そして環式脂肪族架橋基の一
例は、ピペラジニレン−1,4である。
NQ−L−または−O−L−を有するものである。ここに
Qは水素原子、またはアルキル基であり、Lはアルキレ
ンまたはヒドロキシアルキレン基であり;あるいはN,Q
及びLは、それらが結合する基R中の窒素原子と一緒に
なって1個の環式脂肪族架橋基を形成する。基Qは25個
までの炭素原子を含むのが好ましい。基Lをなす、また
は基L中に存在するアルキレン基は、2〜6個の炭素原
子を含むのが好ましい。Qで表わされる基の例は、メチ
ル,エチル,n−プロピル,n−ブチル及びオクタデシルで
あり、またLで表わされる基の例は、−(CH2)2−,
−(CH2)3−,−(CH2)4−,−(CH2)6−及び−C
H2−CHOH−CH2−であり、そして環式脂肪族架橋基の一
例は、ピペラジニレン−1,4である。
Rで表わされるアミノ基は一級,二級または三級アミ
ノ基であってよく、または置換アンモニウム基であって
もよく、好ましくは下記式のものである。
ノ基であってよく、または置換アンモニウム基であって
もよく、好ましくは下記式のものである。
ここに、T1,T2及びT3はそれぞれ独立的に水素原子ま
たはアルキルもしくはシクロアルキル基(これらは非極
性基で置換されていてよい)であり、そして V-はアニオン(陰イオン)である。
たはアルキルもしくはシクロアルキル基(これらは非極
性基で置換されていてよい)であり、そして V-はアニオン(陰イオン)である。
T1〜T3で表わされる基の例は、メチル,エチル,n−プ
ロピル,n−ブチル,オクタデシル,2−ヒドロキシエチル
及びシクロヘキシルである。アニオンV-は、任意の無機
酸、または有色もしくは無色有機酸、例えばHCl,H2SO4,
CH3COOH,C2H5COOH,HCOOH,CH3OSO3H,CH3SO3H,C6H5SO3H,C
6H5COOHからもたらされうる。
ロピル,n−ブチル,オクタデシル,2−ヒドロキシエチル
及びシクロヘキシルである。アニオンV-は、任意の無機
酸、または有色もしくは無色有機酸、例えばHCl,H2SO4,
CH3COOH,C2H5COOH,HCOOH,CH3OSO3H,CH3SO3H,C6H5SO3H,C
6H5COOHからもたらされうる。
Rが遊離酸の形または金属もしくはアンモニウム塩の
形のスルホネート,ホスホネート,サルフェートまたは
ホスフェートを表わす場合、あるいはJがスルホネート
またはホスホネートを表わす場合、存在するカチオン
(陽イオン)は水素イオン,金属イオン,アンモニウム
イオンまたは置換アンモニウムイオンであってもよい。
適当なカチオンの例としては、H+,Na+,Ca++,NH4 +,N(CH
3)4 +及びNH(CH3)3 +がある。
形のスルホネート,ホスホネート,サルフェートまたは
ホスフェートを表わす場合、あるいはJがスルホネート
またはホスホネートを表わす場合、存在するカチオン
(陽イオン)は水素イオン,金属イオン,アンモニウム
イオンまたは置換アンモニウムイオンであってもよい。
適当なカチオンの例としては、H+,Na+,Ca++,NH4 +,N(CH
3)4 +及びNH(CH3)3 +がある。
一般式I及びI aの化合物は英国特許第1342746号,同
第1373660号,同第2001083号及び欧州特許第127325号明
細書に記載されたものと同様な方法(エポキシ化工程省
略)によって製造することができる。
第1373660号,同第2001083号及び欧州特許第127325号明
細書に記載されたものと同様な方法(エポキシ化工程省
略)によって製造することができる。
以下では便宜上、一般式I及びI aの化合物を単に
「ポリエステル誘導体」と称することがある。
「ポリエステル誘導体」と称することがある。
ポリエステル誘導体は、同じ一般的タイプの未変性ポ
リエステルの少なくとも1種のものと混合して使用する
こともできる。さらに詳しく述べると、そのような未変
性ポリエステルは下記の一般式の化合物である。
リエステルの少なくとも1種のものと混合して使用する
こともできる。さらに詳しく述べると、そのような未変
性ポリエステルは下記の一般式の化合物である。
Y−CO−〔O−A−CO〕n−OH III または Y−O−〔CO−A−O〕n−H III a (ここにA,Y及びnはすべて前記定義の通りである)。
そのような混合物は式IIIまたはIII aの化合物と、化学
量より少ない量の試薬、例えばジアミン(すなわち未変
性ポリエステルを所望のポリエステルに変えられるのに
必要な反応剤)との反応により好適に得られる。一般的
には、そのような混合物を製造するのが一層都合がよ
く、本発明ではそのような混合物を用いて向上した耐腐
食性を得ることができた。
そのような混合物は式IIIまたはIII aの化合物と、化学
量より少ない量の試薬、例えばジアミン(すなわち未変
性ポリエステルを所望のポリエステルに変えられるのに
必要な反応剤)との反応により好適に得られる。一般的
には、そのような混合物を製造するのが一層都合がよ
く、本発明ではそのような混合物を用いて向上した耐腐
食性を得ることができた。
従って、本発明の別の態様として、(A)式Iまたは
I aの化合物と(B)対応する式IIIまたはIII aの化合
物とが一緒になった混合物である組成物で金属表面を処
理する。(A)及び(B)の混合物は、両成分を10:90
ないし90:10のモル割合で含んでよいが、一般的には実
質的に等モル割合の(A)及び(B)成分(例えば60:4
0ないし40:60の範囲内)を含む。
I aの化合物と(B)対応する式IIIまたはIII aの化合
物とが一緒になった混合物である組成物で金属表面を処
理する。(A)及び(B)の混合物は、両成分を10:90
ないし90:10のモル割合で含んでよいが、一般的には実
質的に等モル割合の(A)及び(B)成分(例えば60:4
0ないし40:60の範囲内)を含む。
適当な腐食防止剤は、ポリ(12−ヒドロキシオクタデ
カン酸と例えばアルファ−アミノ−オメガ−ジアルアミ
ノアルカンのようなジアミン化合物との反応生成物であ
る。我々は、ポリ(12−ヒドロキシオクタデカン酸)と
1−アミノ−3−(N,N−ジメチルアミノ)プロパンと
を約2:1の相対モル割合で反応させた生成物で良好な結
果を得た。前記物質の第四級アンモニウム誘導体、例え
ば前記混合物とジメチルサルフェートとの反応(後反
応)の生成物を、使用することもできる。
カン酸と例えばアルファ−アミノ−オメガ−ジアルアミ
ノアルカンのようなジアミン化合物との反応生成物であ
る。我々は、ポリ(12−ヒドロキシオクタデカン酸)と
1−アミノ−3−(N,N−ジメチルアミノ)プロパンと
を約2:1の相対モル割合で反応させた生成物で良好な結
果を得た。前記物質の第四級アンモニウム誘導体、例え
ば前記混合物とジメチルサルフェートとの反応(後反
応)の生成物を、使用することもできる。
本発明の方法は、鉄,亜鉛,鋼,すず及びアルミニウ
ム、そして殊に軟鋼及び亜鉛付着鋼の表面、の防食に特
に適当である。
ム、そして殊に軟鋼及び亜鉛付着鋼の表面、の防食に特
に適当である。
金属をポリエステル誘導体で直接に処理してもよい
が、ポリエステル誘導体を、適当な有機溶剤中の溶液の
形で、ポリエステル誘導体の水性エマルジョンの形で、
あるいはポリエステル誘導体の有機溶液の水性マルジョ
ンの形で、金属表面へ適用するのが一般には好ましい。
本発明のポリエステル誘導体は、それ自体の効力で保護
被覆を与えるために、あるいは別の表面被覆を適用する
前の金属前処理のために、使用することができる。ある
いは、本発明のポリエステル誘導体は、表面被覆組成物
中へ配合してもよく、そのような組成物は、動物または
植物から誘導される天然の油またはグリース、例えばラ
ノリンや菜種子油であってもよい。本発明のポリエステ
ル誘導体は、金属表面と接触して使用される石油精製
品、例えば潤滑油、タービン油,燃料油,ガソリン,グ
リース等への添加剤として使用することもできる。
が、ポリエステル誘導体を、適当な有機溶剤中の溶液の
形で、ポリエステル誘導体の水性エマルジョンの形で、
あるいはポリエステル誘導体の有機溶液の水性マルジョ
ンの形で、金属表面へ適用するのが一般には好ましい。
本発明のポリエステル誘導体は、それ自体の効力で保護
被覆を与えるために、あるいは別の表面被覆を適用する
前の金属前処理のために、使用することができる。ある
いは、本発明のポリエステル誘導体は、表面被覆組成物
中へ配合してもよく、そのような組成物は、動物または
植物から誘導される天然の油またはグリース、例えばラ
ノリンや菜種子油であってもよい。本発明のポリエステ
ル誘導体は、金属表面と接触して使用される石油精製
品、例えば潤滑油、タービン油,燃料油,ガソリン,グ
リース等への添加剤として使用することもできる。
慣用有機溶剤を本発明のポリエステル誘導体のために
使用することができ、例えば脂肪族及び芳香族炭化水素
ならびに「高級」なアルコール,エーテル及びケトン類
がある。ここに「高級」とは少なくとも5個、好ましく
は少なくとも8個の炭素原子を含むことを意味するもの
とする。特に好ましい溶剤は、良好な濡れ及び乾燥特性
を有するものであり、例えばトルエン,キシレン,クロ
ロホルム,1,1,1−トリクロルエタン,及びオクタノール
等である。
使用することができ、例えば脂肪族及び芳香族炭化水素
ならびに「高級」なアルコール,エーテル及びケトン類
がある。ここに「高級」とは少なくとも5個、好ましく
は少なくとも8個の炭素原子を含むことを意味するもの
とする。特に好ましい溶剤は、良好な濡れ及び乾燥特性
を有するものであり、例えばトルエン,キシレン,クロ
ロホルム,1,1,1−トリクロルエタン,及びオクタノール
等である。
ポリエステル誘導体の水性エマルジョンは、慣用の分
散剤及び界面活性剤(例:ノニオン系分散剤)を用いる
常法によって調製できる。金属をポリエステル誘導体の
水性エマルジョンで処理するのが好都合であろう。直接
にエマルジョンとすることができる液状またはペースト
状ポリエステル誘導体を使用することができる。
散剤及び界面活性剤(例:ノニオン系分散剤)を用いる
常法によって調製できる。金属をポリエステル誘導体の
水性エマルジョンで処理するのが好都合であろう。直接
にエマルジョンとすることができる液状またはペースト
状ポリエステル誘導体を使用することができる。
本発明の方法は、さらに別の表面被覆を適用しない
で、あるいはさらに別の被覆の適用前の金属前処理とし
て、防食効果を与えうる。従って、本発明による処理方
法は、例えば金属を一つの場所から他の場所へ移送する
間の一時的な保護作用として使用することができる。従
って、本発明方法は、金属表面の一的的な保護のために
使用することができ、その保護被覆(これはポリエステ
ル誘導体を含む油またはグリースでありうる)は、次い
でさらに加工する前または加工中に溶解される。
で、あるいはさらに別の被覆の適用前の金属前処理とし
て、防食効果を与えうる。従って、本発明による処理方
法は、例えば金属を一つの場所から他の場所へ移送する
間の一時的な保護作用として使用することができる。従
って、本発明方法は、金属表面の一的的な保護のために
使用することができ、その保護被覆(これはポリエステ
ル誘導体を含む油またはグリースでありうる)は、次い
でさらに加工する前または加工中に溶解される。
別法として、本発明のポリエステル誘導体は、例えば
風乾,油変性系のようなペイント(プライマー)、また
は塩素化ゴム,ラッカー,樹脂もしくはその他の保護被
覆のような系の如く金属表面の長期保護を与えるように
意図された表面被覆組成物中に配合されてもよい。表面
被覆は溶剤ベースの組成物、例えば自動車の「タッチ・
アップ」塗料として用いられるようなセルロース/溶剤
ベースプライマーペイントであってよい。本発明のポリ
エステル誘導体は、そのようなプライマー(例:ニトロ
セルロース)のために一般に用いられる溶剤に溶解性で
あり、従って直接に配合することができる。またポリエ
ステル誘導体は水性エマルジョンとして、水性エマルジ
ョン表面被覆系、例えば、アクリル系ラテックス,スチ
レン/アクリル系ラテックス,ビニル・アクリル共重合
体ラテックス(例えばアクリレート変性塩化ビニル,塩
化ビニリデン共重合体ラテックス)のような重合体ラテ
ックス・ベスのプライマーまたは保護被覆において使用
することもできる。ポリエステル誘導体は、例えば、重
合体がカルボキシ基を含む付加重合体タイプのアルカリ
で除去しうる一時的保護被覆(溶剤ベースまたはエマル
ジョンベース)に配合することもできる。
風乾,油変性系のようなペイント(プライマー)、また
は塩素化ゴム,ラッカー,樹脂もしくはその他の保護被
覆のような系の如く金属表面の長期保護を与えるように
意図された表面被覆組成物中に配合されてもよい。表面
被覆は溶剤ベースの組成物、例えば自動車の「タッチ・
アップ」塗料として用いられるようなセルロース/溶剤
ベースプライマーペイントであってよい。本発明のポリ
エステル誘導体は、そのようなプライマー(例:ニトロ
セルロース)のために一般に用いられる溶剤に溶解性で
あり、従って直接に配合することができる。またポリエ
ステル誘導体は水性エマルジョンとして、水性エマルジ
ョン表面被覆系、例えば、アクリル系ラテックス,スチ
レン/アクリル系ラテックス,ビニル・アクリル共重合
体ラテックス(例えばアクリレート変性塩化ビニル,塩
化ビニリデン共重合体ラテックス)のような重合体ラテ
ックス・ベスのプライマーまたは保護被覆において使用
することもできる。ポリエステル誘導体は、例えば、重
合体がカルボキシ基を含む付加重合体タイプのアルカリ
で除去しうる一時的保護被覆(溶剤ベースまたはエマル
ジョンベース)に配合することもできる。
本発明のポリエステル誘導体またはそのエマルジョン
もしくは溶液は、例えば浸漬、噴霧またはハケ塗りのよ
うな慣用法で金属に塗布できる。塗布温度は、0〜50℃
であってよい。典型的には、ポリエステル誘導体の溶液
は、0.1〜20重量%のポリエステル誘導体を含むが、エ
マルジョンは、好ましくは0.1〜5重量%のポリエステ
ル誘導体を含む。表面被覆用エマルジョン調合物中に0.
1〜2重量%のポリエステル誘導体を存在させると、向
上した防食性を与えるのに普通充分である。
もしくは溶液は、例えば浸漬、噴霧またはハケ塗りのよ
うな慣用法で金属に塗布できる。塗布温度は、0〜50℃
であってよい。典型的には、ポリエステル誘導体の溶液
は、0.1〜20重量%のポリエステル誘導体を含むが、エ
マルジョンは、好ましくは0.1〜5重量%のポリエステ
ル誘導体を含む。表面被覆用エマルジョン調合物中に0.
1〜2重量%のポリエステル誘導体を存在させると、向
上した防食性を与えるのに普通充分である。
ポリエステル誘導体または、少なくとも1種の未変性
ポリエステルとポリエステル誘導体との混合物は、単独
で防食剤として使用することができる。しかし、ポリエ
ステル誘導体は、その他の公知の防食剤と一緒に使用で
きる。
ポリエステルとポリエステル誘導体との混合物は、単独
で防食剤として使用することができる。しかし、ポリエ
ステル誘導体は、その他の公知の防食剤と一緒に使用で
きる。
殊に、我々はポリエステル誘導体をヒドロキシオキシ
ム、殊に下記の構造部分を含むヒドロキシオキシムと一
緒に使用したときに有効な結果を得た。
ム、殊に下記の構造部分を含むヒドロキシオキシムと一
緒に使用したときに有効な結果を得た。
さらに詳しくは、そのヒドロキシオキシムは下記の一
般式の化合物である。
般式の化合物である。
ここに、R1は水素原子、または置換もしくは未置換の
炭化水素基;そして R2は炭化水素基が7〜22個の炭素原子を含む置換もし
くは未置換の炭化水素基である。
炭化水素基;そして R2は炭化水素基が7〜22個の炭素原子を含む置換もし
くは未置換の炭化水素基である。
基R1は水素原子であるのが好ましい。このビスオキシ
ム化合物において、第2のオキシム基は好ましくは6位
置にあり、このタイプの特に好ましい化合物は、2,6−
ビス(オキシミノメチル)−4−アルキルフェノール類
である。
ム化合物において、第2のオキシム基は好ましくは6位
置にあり、このタイプの特に好ましい化合物は、2,6−
ビス(オキシミノメチル)−4−アルキルフェノール類
である。
基R2は、7〜13個の炭素原子を含むアルキル基である
のが好ましい。好ましいモノオキシム化合物は、2−ヒ
ドロキシ−5−アルキルベンザルドキシム類である。基
R2は、線状でも、分岐状でも、飽和でも、不飽和でもよ
い。R2が分岐アルキル基である化合物は殊に好ましい。
このタイプの適当な化合物としては、2−ヒドロキシ−
5−ノニルベンザルドキシム及び2−ヒドロキシ−5−
ドデシルベンザルドキシムがある。ヒドロキシオキシム
化合物は、さらに詳しく欧州特許第0206716号明細書に
記載されているような金属錯体の形で使用されてもよ
い。
のが好ましい。好ましいモノオキシム化合物は、2−ヒ
ドロキシ−5−アルキルベンザルドキシム類である。基
R2は、線状でも、分岐状でも、飽和でも、不飽和でもよ
い。R2が分岐アルキル基である化合物は殊に好ましい。
このタイプの適当な化合物としては、2−ヒドロキシ−
5−ノニルベンザルドキシム及び2−ヒドロキシ−5−
ドデシルベンザルドキシムがある。ヒドロキシオキシム
化合物は、さらに詳しく欧州特許第0206716号明細書に
記載されているような金属錯体の形で使用されてもよ
い。
ポリエステル誘導体(またはそれと未変性ポリエステ
ルとの混合物):ヒドロキシオキシムの重量比は、99:1
ないし1:99でありうるが、一般的には10:1ないし1:10で
あろう。しかし、好ましい割合は、混合物中に存在する
個々の化合物によって左右されるものであり、我々は、
ある種の混合物が相乗防食効果を与えることを発見し
た。
ルとの混合物):ヒドロキシオキシムの重量比は、99:1
ないし1:99でありうるが、一般的には10:1ないし1:10で
あろう。しかし、好ましい割合は、混合物中に存在する
個々の化合物によって左右されるものであり、我々は、
ある種の混合物が相乗防食効果を与えることを発見し
た。
詳しく述べると、ポリエステル誘導体がポリ(12−ヒ
ドロキシオクタデカン酸)と1−アミノ−3−(N,N−
ジメチルアミノ)プロパンとの約2:1の相対モル比の反
応生成物であり、またヒドロキシオキシムが2−ヒドロ
キシ−5−ノニルベンザルドキシムである場合、そのポ
リエステル反応生成物:ヒドロキシオキシムの重量比が
20:1ないし1:1、殊に10:1ないし3:2であるときに殊に有
効な効果が達成される。
ドロキシオクタデカン酸)と1−アミノ−3−(N,N−
ジメチルアミノ)プロパンとの約2:1の相対モル比の反
応生成物であり、またヒドロキシオキシムが2−ヒドロ
キシ−5−ノニルベンザルドキシムである場合、そのポ
リエステル反応生成物:ヒドロキシオキシムの重量比が
20:1ないし1:1、殊に10:1ないし3:2であるときに殊に有
効な効果が達成される。
処理されるべき金属は光沢研磨及び/または直前に払
拭される。しかし本発明方法の一つの有利な特徴は、ポ
リエステル誘導体とヒドロキシオキシムとの混合物を用
いる場合、軽度に錆が発生している表面でさえも効果的
な防食が得られるということである。実際、ポリエステ
ル誘導体とヒドロキシオキシムとの混合物を用いて、金
属表面を「入荷(受入)」状態のままで処理したときの
方が同じ表面を新たに払拭または光沢研磨してから処理
したときよりも、一層良好な結果が普通達成されること
を発見した。
拭される。しかし本発明方法の一つの有利な特徴は、ポ
リエステル誘導体とヒドロキシオキシムとの混合物を用
いる場合、軽度に錆が発生している表面でさえも効果的
な防食が得られるということである。実際、ポリエステ
ル誘導体とヒドロキシオキシムとの混合物を用いて、金
属表面を「入荷(受入)」状態のままで処理したときの
方が同じ表面を新たに払拭または光沢研磨してから処理
したときよりも、一層良好な結果が普通達成されること
を発見した。
本発明方法は、鉄材の燐酸塩処理のような慣用防食処
理と組合せることができる。
理と組合せることができる。
上記のように、ポリエステル誘導体とヒドロキシオキ
シムとの混合物を用いる場合、本発明方法は軽度発錆鉄
表面で同等に有効であり、従ってそのような混合物は、
この点に関して、「錆転化剤(ラスト・コンバータ
ー)」として使用することができる。我々は、本発明方
法でそのような混合物を用いると、従来のタンニン酸を
ベースにした「錆転化剤」と比較して、一般に改善され
た保護作用を与えることを発見した。
シムとの混合物を用いる場合、本発明方法は軽度発錆鉄
表面で同等に有効であり、従ってそのような混合物は、
この点に関して、「錆転化剤(ラスト・コンバータ
ー)」として使用することができる。我々は、本発明方
法でそのような混合物を用いると、従来のタンニン酸を
ベースにした「錆転化剤」と比較して、一般に改善され
た保護作用を与えることを発見した。
本発明の種々の態様を下記例示実施例に示す。実施例
において「部」及び「パーセント(%)」は、特に指示
のない限り重量基準である。
において「部」及び「パーセント(%)」は、特に指示
のない限り重量基準である。
実施例1 高輝軟鋼の2.5cm×2.5cmの板をアセトンで良く洗浄
し、次いでエタノールで洗浄し、使用するまでケロシン
中に保存した。使用直前にそれらの板をアセトンで洗浄
した。上記のように準備した試験板を、沸点範囲360℃
〜390℃の流動パラフィン中の1重量%添加剤溶液中に
浸漬した。約18時間、液を流下除去した後、これらの処
理済板を、周囲温度の蒸溜水へ移した。7日間蒸溜水中
に浸漬した後、試験板を取り出し、洗浄し、乾燥した。
試験板をこの試験の前後に秤量した。使用した添加剤及
び腐食による重量損失を表1に示す。
し、次いでエタノールで洗浄し、使用するまでケロシン
中に保存した。使用直前にそれらの板をアセトンで洗浄
した。上記のように準備した試験板を、沸点範囲360℃
〜390℃の流動パラフィン中の1重量%添加剤溶液中に
浸漬した。約18時間、液を流下除去した後、これらの処
理済板を、周囲温度の蒸溜水へ移した。7日間蒸溜水中
に浸漬した後、試験板を取り出し、洗浄し、乾燥した。
試験板をこの試験の前後に秤量した。使用した添加剤及
び腐食による重量損失を表1に示す。
実施例2及び3 種々の添加剤を用い、また下記の変更を行なって実施
例1の一般操作を繰り返えした。処理は、1,1,1−トリ
クロロエタン中の10重量%添加剤溶液を用いて実施し、
そして処理済試験片を約18時間乾燥させた。腐食試験は
試験片を周囲温度の3%食塩水に5日間浸漬することに
よって実施した。結果を表2に示す。
例1の一般操作を繰り返えした。処理は、1,1,1−トリ
クロロエタン中の10重量%添加剤溶液を用いて実施し、
そして処理済試験片を約18時間乾燥させた。腐食試験は
試験片を周囲温度の3%食塩水に5日間浸漬することに
よって実施した。結果を表2に示す。
実施例4〜6 種々の添加剤を用いて実施例2及び3の操作を繰り返
えしたが、処理は沸点範囲150℃〜200℃の主として脂肪
族炭化水素類からなる混合物中の添加剤の20重量%溶液
を用いて実施した。結果を表3に示す。
えしたが、処理は沸点範囲150℃〜200℃の主として脂肪
族炭化水素類からなる混合物中の添加剤の20重量%溶液
を用いて実施した。結果を表3に示す。
実施例7〜10 別の添加剤を用いて実施例1の操作を繰り返えした。
結果を表4に示す。
結果を表4に示す。
実施例11及び12 種々の添加剤を用いて実施例2及び3の操作を繰り返
えした。結果を表5に示す。
えした。結果を表5に示す。
実施例13 実施例4〜6の操作を繰り返えしたが、異なる添加剤
を用い、そして炭化水素中の30重量%の添加剤溶液を用
いて処理を実施した。結果を表6に示す。
を用い、そして炭化水素中の30重量%の添加剤溶液を用
いて処理を実施した。結果を表6に示す。
実施例14 冷間圧延軟鋼板(75×100mm)を「入荷(受入)」状
態のまま、前処理せずに用いて、実施例3のように処理
した。被覆付き板を乾燥させた後、ASTM試験法B 117
(1973)による塩水噴霧試験を行なった。試験片を錯の
発生状態について毎日観察検査した。結果を表7に示
す。
態のまま、前処理せずに用いて、実施例3のように処理
した。被覆付き板を乾燥させた後、ASTM試験法B 117
(1973)による塩水噴霧試験を行なった。試験片を錯の
発生状態について毎日観察検査した。結果を表7に示
す。
実施例15 実施例1で用いたポリエステル誘導体(PED)2gを市
販ニトロセルロースプライマーペイント(特許品)100g
と共に振とうした。この混合物の1部を別量のニトロセ
ルロースプライマーペイントで稀釈して、1%(重/
重)をPEDを含むプライマーペイントを得た。種々の濃
度のPEDを含むニトロセルロースプライマーペイントの
試料を、冷間圧延鋼板(7.6cm×15.2cm×0.08cm)に塗
布(ドロウン・ダウン)し、乾燥厚さが21±1ミクロン
となるようにした。各被覆を9日間乾燥させた。それら
の試験片の周縁及び裏面を粘着テープで覆い、露出した
塗膜付き表面に、ASTMD 1654に規定のように一本の縦線
を描いた。次いで試験片を、35℃の乾燥空気への露出2
時間と;硫酸アンモニウム存び塩化ナトリウムをそれぞ
れ0.35重量%及び0.05重量%含む水溶液から作られた霧
への露出2時間;の交番サイクルに14日間付した。
販ニトロセルロースプライマーペイント(特許品)100g
と共に振とうした。この混合物の1部を別量のニトロセ
ルロースプライマーペイントで稀釈して、1%(重/
重)をPEDを含むプライマーペイントを得た。種々の濃
度のPEDを含むニトロセルロースプライマーペイントの
試料を、冷間圧延鋼板(7.6cm×15.2cm×0.08cm)に塗
布(ドロウン・ダウン)し、乾燥厚さが21±1ミクロン
となるようにした。各被覆を9日間乾燥させた。それら
の試験片の周縁及び裏面を粘着テープで覆い、露出した
塗膜付き表面に、ASTMD 1654に規定のように一本の縦線
を描いた。次いで試験片を、35℃の乾燥空気への露出2
時間と;硫酸アンモニウム存び塩化ナトリウムをそれぞ
れ0.35重量%及び0.05重量%含む水溶液から作られた霧
への露出2時間;の交番サイクルに14日間付した。
この曝露試験の終了時に周縁及び裏面の粘着テープを
取り去り、膜下発錆状態をASTMS D 610に従って評定し
た。0%,1%及び2%(重量)のPEDを含むペイントを
被覆した試験板は、それぞれ3,4及び10の膜下発錯を示
した。
取り去り、膜下発錆状態をASTMS D 610に従って評定し
た。0%,1%及び2%(重量)のPEDを含むペイントを
被覆した試験板は、それぞれ3,4及び10の膜下発錯を示
した。
別の1組の試験板をASTM D 117の塩水噴霧試験に付し
た。ブリスター発生状態をASTM D 714で評価したとこ
ろ、0%,1%及び2%(重量)のPEDを含むペイントを
被覆した試験板は、それぞれ5M,8F及び10の評価値であ
った。
た。ブリスター発生状態をASTM D 714で評価したとこ
ろ、0%,1%及び2%(重量)のPEDを含むペイントを
被覆した試験板は、それぞれ5M,8F及び10の評価値であ
った。
実施例16 添加剤を含まない「500ペイル・オイル」中の12−ヒ
ドロキシオクタデカン酸リチウムのリチウム・ベース・
グリースに対して、実施例1のポリエステル誘導体(PE
D)を1%(w/w)添加した。このグリース及びポリエス
テル添加剤を含まないグリースを、それぞれベアリング
に塗布し、これらのベアリングを、蒸溜水と共に使用さ
れる潤滑用グリース(IP220)のためのIP動的防錆試験
に付した。試験は7日間実施した。次いでベアリングを
取り出し、払拭し、外側のリングトラックの錆または食
刻スポットについて注意深く検査した。使用添加剤及び
評価点を表8に示す。
ドロキシオクタデカン酸リチウムのリチウム・ベース・
グリースに対して、実施例1のポリエステル誘導体(PE
D)を1%(w/w)添加した。このグリース及びポリエス
テル添加剤を含まないグリースを、それぞれベアリング
に塗布し、これらのベアリングを、蒸溜水と共に使用さ
れる潤滑用グリース(IP220)のためのIP動的防錆試験
に付した。試験は7日間実施した。次いでベアリングを
取り出し、払拭し、外側のリングトラックの錆または食
刻スポットについて注意深く検査した。使用添加剤及び
評価点を表8に示す。
Claims (13)
- 【請求項1】下記式 Y−CO−〔O−A−CO〕n−Z−R I または Y−O−〔CO−A−O〕n−J I a (ここに、Aは2価の炭化水素基、 Yは水素原子または置換もしくは未置換の炭化水素基、 nは1〜100の整数、 Zは2価の架橋基、 Rは(i)アミノ基もしくはアミノ基の酸塩、あるいは
(ii)遊離酸の形、または金属もしくはアンモニウム塩
の形のスルホネート,ホスホネート,サルフェートまた
はホスフェート、そしてJは遊離酸の形、または金属も
しくはアンモニウム塩の形のホスホネートまたはスルホ
ネート) の化合物で金属の表面を処理することによる金属の腐食
防止方法。 - 【請求項2】基Yは25個までの炭素原子を含む置換もし
くは未置換のアルキル基である特許請求の範囲第1項に
記載の方法。 - 【請求項3】基Aは4〜25個の炭素原子を含みその少な
くとも4個の炭素原子を式中の酸素原子とカルボニル基
との間に有するアルキレンもしくはアルケニレン基であ
る特許請求の範囲第1または2項に記載の方法。 - 【請求項4】化合物は、(i)4〜25個の炭素原子を含
む飽和もしくは不飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸であ
って少なくとも4個の炭素原子をそのヒドロキシ基とカ
ルボキシ基との間に有するものと、(ii)式Y−COOHの
脂肪族カルボン酸または式Y−OHの脂肪族アルコール
と、の混合物から誘導されたものである特許請求の範囲
第1〜3項のいずれかに記載の方法。 - 【請求項5】基Zは式 −NQ−L または −O−L− (ここにQは水素原子またはアルキル基、 Lはアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基、 あるいはN,Q及びLはそれらが結合している基R中の窒
素原子と一緒に環式脂肪族架橋基をなす) を有する特許請求の範囲第1〜4項のいずれかに記載の
方法。 - 【請求項6】基Rは式 (ここにT1,T2及びT3はそれぞれ独立的に水素原子であ
るか、または非極性基によって置換されていてもよいア
ルキルもしくはシクロアルキル基であり、 V-はアニオンである。) を有する特許請求の範囲第5項に記載の方法。 - 【請求項7】式IまたはI aの化合物をそれぞれ下記式I
IIまたはIII aの化合物 Y−CO−〔O−A−CO〕n−OH III Y−O−〔CO−A−O〕n−H III a と混合してなる混合物で金属の表面を処理する特許請求
の範囲第1〜6項のいずれかに記載の方法。 - 【請求項8】金属は鉄,亜鉛,銅,すずまたはアルミニ
ウムである特許請求の範囲第1〜7項のいずれかに記載
の方法。 - 【請求項9】化合物を有機溶剤中の溶液の形で、あるい
は表面被覆組成物と混合した形で金属の表面へ適用し、
その際の溶液または被覆組成物が式IまたはI aの化合
物を0.1〜20重量%含むようにする特許請求の範囲第1
〜8項のいずれかに記載の方法。 - 【請求項10】式IまたはI aの化合物を別の腐食防止
剤と一緒に使用する特許請求の範囲第1〜9項のいずれ
かに記載の方法。 - 【請求項11】(A) 式 Y−CO−〔O−A−CO〕n−Z−R I または Y−O−〔CO−A−O〕n−J I a のエステル化合物と、 (B) 下記構成部分 を含むヒドロキシオキシムと からなる組成物 (ここにYは水素原子または置換もしくは未置換の炭化
水素基、 Aは2価の炭化水素基、 nは1〜100の整数、 Zは2価の架橋基、 Rは(i)アミノ基もしくはアミノ基の酸塩、あるいは
(ii)遊離酸の形、または金属もしくはアンモニウム塩
の形のスルホネート,ホスホネート,サルフェートまた
はホスフェート、そして Jは遊離酸の形、または金属もしくはアンモニウム塩の
形のホスホネートまたはスルホネートである)。 - 【請求項12】下記式 Y−CO−〔O−A−CO〕n−Z−R I または Y−O−〔CO−A−O〕n−J I a (ここに、Aは2価の炭化水素基、 Yは水素原子、または未置換もしくは置換炭化水素基、 nは1〜100の整数、 Zは2価の架橋基、 Rは(i)アミノ基もしくはアミノ基の酸塩、あるいは
(ii)遊離酸の形、または金属もしくはアンモニウム塩
の形のスルホネート,ホスホネート,サルフェートまた
はホスフェート、そして Jは遊離酸の形、または金属もしくはアンモニウム塩の
形のホスホネートまたはスルホネート) の化合物を含む、天然油またはグリース,ペイント,ラ
ッカーまたは樹脂よりなる表面被覆組成物。 - 【請求項13】下記式 Y−CO−〔O−A−CO〕n−Z−R I または Y−O−〔CO−A−O〕n−J I a (ここにAは2価の炭化水素基、 Yは水素原子、または未置換もしくは置換炭化水素基、 nは1〜100の整数、 Zは2価の架橋基、 Rは(i)アミノ基もしくはアミノ基の酸塩、あるいは
(ii)遊離酸の形または金属もしくはアンモニウム塩の
形のスルホネート,ホスホネート,サルフェートまたは
ホスフェート、そして Jは遊離酸の形、または金属もしくはアンモニウム塩の
形のホスホネートまたはスルホネート) の化合物であるか、その化合物を含む被覆を表面上に有
する金属。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB878701705A GB8701705D0 (en) | 1987-01-27 | 1987-01-27 | Corrosion inhibition |
GB8701705 | 1987-01-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63199883A JPS63199883A (ja) | 1988-08-18 |
JP2604396B2 true JP2604396B2 (ja) | 1997-04-30 |
Family
ID=10611254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63016801A Expired - Fee Related JP2604396B2 (ja) | 1987-01-27 | 1988-01-27 | 金属の腐食防止方法 |
Country Status (12)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4814010A (ja) |
EP (1) | EP0277711B1 (ja) |
JP (1) | JP2604396B2 (ja) |
AT (1) | ATE61423T1 (ja) |
AU (1) | AU601544B2 (ja) |
CA (1) | CA1333216C (ja) |
DE (1) | DE3861864D1 (ja) |
ES (1) | ES2020598B3 (ja) |
GB (1) | GB8701705D0 (ja) |
GR (1) | GR3001562T3 (ja) |
ZA (1) | ZA88337B (ja) |
ZW (1) | ZW588A1 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5264155A (en) * | 1992-06-03 | 1993-11-23 | Betz Laboratories, Inc. | Methods for inhibiting the corrosion and deposition of iron and iron containing metals in aqueous systems |
TR26862A (tr) * | 1992-08-07 | 1994-08-19 | Ici Plc | Organo-fosfor asidinin amonyum tuzlari. |
GB9216780D0 (en) * | 1992-08-07 | 1992-09-23 | Ici Plc | Ammonium organo-phosphorus acid salts |
CN1355829A (zh) * | 1999-06-11 | 2002-06-26 | 阿托芬纳股份公司 | 保护金属的抗腐蚀方法和用于该方法的无污染反应性组合物 |
GB0226101D0 (en) * | 2002-11-08 | 2002-12-18 | Rhodia Cons Spec Ltd | White rust corrosion inhibitors |
WO2007128740A1 (en) * | 2006-05-03 | 2007-11-15 | Shell Internationale Research Maatschappij B.V. | Lubricating oil composition |
AU2009275885B2 (en) * | 2008-07-31 | 2013-07-04 | Shell Internationale Research Maatschappij B.V. | Liquid fuel compositions |
JP2011529517A (ja) * | 2008-07-31 | 2011-12-08 | シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ | 液体燃料組成物 |
EP2519616A1 (en) * | 2009-12-29 | 2012-11-07 | Shell Internationale Research Maatschappij B.V. | Liquid fuel compositions |
US20150197667A1 (en) | 2014-01-15 | 2015-07-16 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Polyester polymers comprising lignin |
CN114450381A (zh) | 2019-10-07 | 2022-05-06 | 禾大公司 | 腐蚀抑制 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2564422A (en) * | 1947-04-28 | 1951-08-14 | Shell Dev | Corrosion preventive composition |
US3415766A (en) * | 1966-12-09 | 1968-12-10 | Lubrizol Corp | Coating compositions comprising in combination a siccative organic coating composition and a phosphorus-containing composition |
US3574566A (en) * | 1968-04-18 | 1971-04-13 | Lubrizol Corp | Nitrogen- and phosphorus-containing composition suitable for application to metal surfaces |
US3778287A (en) * | 1970-12-22 | 1973-12-11 | Ici Ltd | Pigment dispersions |
BE793279A (fr) * | 1971-12-30 | 1973-06-22 | Ici Ltd | Agents dispersants |
US3974083A (en) * | 1974-03-29 | 1976-08-10 | American Cyanamid Company | Control of corrosion and scale in circulating water systems by means of partial esters of polyfunctional organic acids |
US4224212A (en) * | 1977-07-15 | 1980-09-23 | Imperial Chemical Industries Limited | Dispersing agents, dispersions containing these agents and paints and inks made from the dispersions |
GB2139250B (en) * | 1983-05-04 | 1986-06-11 | Ici Plc | Corrosion inhibition |
GB8314325D0 (en) * | 1983-05-24 | 1983-06-29 | Ici Plc | Dispersing agent |
GB8515561D0 (en) * | 1985-06-19 | 1985-07-24 | Ici Plc | Anti-corrosion meal complex compositions |
-
1987
- 1987-01-27 GB GB878701705A patent/GB8701705D0/en active Pending
-
1988
- 1988-01-13 DE DE8888300263T patent/DE3861864D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1988-01-13 ES ES88300263T patent/ES2020598B3/es not_active Expired - Lifetime
- 1988-01-13 EP EP88300263A patent/EP0277711B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1988-01-13 AT AT88300263T patent/ATE61423T1/de not_active IP Right Cessation
- 1988-01-18 ZW ZW5/88A patent/ZW588A1/xx unknown
- 1988-01-19 ZA ZA88337A patent/ZA88337B/xx unknown
- 1988-01-19 US US07/145,817 patent/US4814010A/en not_active Expired - Lifetime
- 1988-01-21 AU AU10659/88A patent/AU601544B2/en not_active Ceased
- 1988-01-22 CA CA000557118A patent/CA1333216C/en not_active Expired - Fee Related
- 1988-01-27 JP JP63016801A patent/JP2604396B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1991
- 1991-03-07 GR GR90400452T patent/GR3001562T3/el unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0277711A1 (en) | 1988-08-10 |
JPS63199883A (ja) | 1988-08-18 |
EP0277711B1 (en) | 1991-03-06 |
CA1333216C (en) | 1994-11-29 |
ATE61423T1 (de) | 1991-03-15 |
ZW588A1 (en) | 1989-08-10 |
US4814010A (en) | 1989-03-21 |
DE3861864D1 (de) | 1991-04-11 |
ZA88337B (en) | 1989-02-22 |
GR3001562T3 (en) | 1992-11-23 |
AU1065988A (en) | 1988-07-28 |
GB8701705D0 (en) | 1987-03-04 |
ES2020598B3 (es) | 1991-08-16 |
AU601544B2 (en) | 1990-09-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2604396B2 (ja) | 金属の腐食防止方法 | |
KR102306330B1 (ko) | 부식방지제로서 글리세라이드-사이클릭 카르복실산 무수물 첨가물의 유기 염 | |
EP0770150B1 (en) | Corrosion inhibitor composition for steel | |
US5614268A (en) | Coating composition | |
US2450807A (en) | Rust preventive chromium compounds and compositions containing them | |
JPS63215779A (ja) | 金属キレート化性o−ベンジルアミン化合物および該化合物を使用する金属基体の防食方法 | |
US2520356A (en) | Method for inhibiting corrosion of ferrous metal | |
KR19980702385A (ko) | 부식억제제로서 이미다졸리디논 유도체 | |
EP0247728B1 (en) | Corrosion inhibiting composition and process | |
US5066461A (en) | Terpinene-maleic anhydride adduct derivatives as corrosion inhibitors | |
US4613384A (en) | Corrosion inhibitor | |
CA2537680C (en) | Composition and process for improving the adhesion of a siccative organic coating compositions to metal substrates | |
CN110746849B (zh) | 一种抗硫化氢腐蚀的水性涂料组合物及其制备方法和应用 | |
US4900358A (en) | Water soluble corrosion inhibiting compositions and protective coatings prepared therefrom | |
US4760197A (en) | Corrosion inhibition | |
KR20050016998A (ko) | 신규 이미다졸알콜화합물 및 그 제조방법 및 그것을사용하는 표면처리제 | |
LEROY | Polythioglycolate passivation of zinc | |
AU668409B2 (en) | Composition and use | |
US2666034A (en) | Substituted ammonium salts | |
EP0096180B1 (en) | Corrosion inhibiting compositions for metals | |
CN110698956A (zh) | 抗二氧化碳腐蚀的水性涂料组合物及其制备方法和应用 | |
JPH0553874B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |