JP2604337B2 - 清掃装置を備える出鋼口閉鎖装置 - Google Patents

清掃装置を備える出鋼口閉鎖装置

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JP2604337B2 JP63143444A JP14344488A JP2604337B2 JP 2604337 B2 JP2604337 B2 JP 2604337B2 JP 63143444 A JP63143444 A JP 63143444A JP 14344488 A JP14344488 A JP 14344488A JP 2604337 B2 JP2604337 B2 JP 2604337B2
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    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27DDETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
    • F27D3/00Charging; Discharging; Manipulation of charge
    • F27D3/15Tapping equipment; Equipment for removing or retaining slag
    • F27D3/1509Tapping equipment

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、溶鋼を収容している容器の底部に鉛直軸線
に沿って設けられている出鋼口の清掃を行う清掃部材を
備える改良された閉鎖装置に関するものである。本発明
は、特に、電気炉から出鋼口の下に位置する鍋車に向け
て溶鋼を出鋼させるのに応用される。
従来の技術 製鋼にあたっては、スクラップを溶融させるのに電気
炉が一般に用いられている。このタイプの炉は炉体を備
えており、その内部に電極が挿入されている。この炉体
の底部は耐火性材料で覆われて炉床を構成している。さ
らに、この炉体は炉室を形成していて、その中にはスク
ラップの溶融によって得られた溶鋼が蓄積される。この
溶鋼は、炉床と一体になった水平な出鋼樋を介して鍋車
に定期的に取り出す必要がある。出鋼樋の底部には軸線
がほぼ鉛直な出鋼口が設けられており、この出鋼口の下
方に溶鋼用の鍋車が配置される。一般に、溶鋼を炉外に
取り出すには炉体を傾動させる。
出鋼口には、必要に応じて耐火性材料で保護された板
を一般に備える可動閉鎖装置が取り付けられている。こ
の閉鎖装置は滑動可能な、または傾動可能な弁部材を形
成しており、出鋼口の出口穴の周辺に設けられた弁座に
押し付けられる。通常は、溶鋼が到着する前に閉鎖用弁
部材は出鋼口を充填する保護粉末で被覆される。
通常の出鋼方法は以下の通りである。
スクラップを溶融させて炉体に溶鋼を満たした後、例
えばこの炉体を傾動させて溶鋼を出鋼口または出鋼樋に
導く。ここで閉鎖用弁部材を滑らせるか傾けるかして出
鋼口を開放してこの出鋼口に充填されている保護粉末を
重力で排出させた後、出鋼を行う。
所望の量の鋼が鍋車に流し込まれると、出鋼口の上方
に位置する領域の溶鋼を取り出すために容器を逆方向に
傾斜させて出鋼を停止させる。このとき、弁部材を用い
て出鋼口を再び閉鎖する必要があろう。しかし、出鋼中
に穴の周辺に円筒形の固化した鋼鉄の表皮からなる残留
物が形成される。この残留物は出鋼口内にある程度の長
さまで侵入している。この残留物があるために、弁部材
を気密に弁座に押し当てることができない。従って、弁
部材を閉鎖する前にこの残留物を除去する必要がある。
このようなわけで、出鋼口の上に位置する領域の溶鋼を
取り出すために容器を傾動させるときに出鋼口の下面を
手で清掃して弁部材が正確に押し当てられるようにする
必要がある。このとき、手動操作により弁部材で出鋼口
を閉鎖する。次に、出鋼口内の弁部材の上方に保護粒子
を再度充填する。すると、容器は正常動作位置に復帰さ
せることができ、出鋼口は新たに溶鋼で覆われて次の出
鋼を行うことができるようになる。
発明が解決しようとする課題 出鋼口の下面を手で清掃する操作は危険で近づきにく
い領域での難しい操作であり、出鋼口に到達するには引
っ込み式の台などの接近手段が必要とされる。清掃のた
めには、操作が難しく精度の悪い重くて大きな道具を用
いる。この結果、操作を間違えて清掃が正しくなされ
ず、局所的に損傷が与えられる危険性がある。弁部材が
対応する弁座にうまく押し当てられていないと、溶融の
際に穴があいたり溶鋼が漏れたりすることあある。
本発明では、閉鎖用弁部材を対応する弁座に押し当て
る前にまったく安全に固化した残留物を除去することの
できる遠隔制御手段を閉鎖用弁部材と組み合わせること
により出鋼口を極めて気密に閉鎖することが可能な改良
された装置を用いて上記の問題点を解決する。
課題を解決するための手段 本発明は従って、溶融金属を収容している容器の底部
に設けられていて軸線が鉛直方向を向いた出鋼口を閉鎖
するために、操作アームの端部に固定された板の形状の
閉鎖用弁部材と、上記操作アームを上記底部よりも低い
位置で水平に移動させることによって上記出鋼口の軸線
を通過する経路に沿った上記閉鎖用弁部材の移動を待機
位置と動作位置の間で制御する手段と、上記閉鎖用弁部
材を上記出鋼口の出口穴の周辺に設けられた弁座に対し
て押し当てるために上記操作アームの端部の上記底部を
貫通する方向の移動を制御する手段とを備える閉鎖装置
の改良に関するものである。
本発明によれば、上記操作アームは、上記閉鎖用弁部
材の横に位置し、かつ、この閉鎖用弁部材の移動経路上
に中心を有する清掃部材を備えており、上記操作アーム
の水平移動制御手段は、上記出鋼口の軸線上にそれぞれ
上記閉鎖用弁部材または上記清掃部材が揃う2つの位置
で上記操作アームを停止させ、上記操作アームの鉛直方
向の移動制御手段が、上記清掃部材が上記出鋼口の軸線
上に揃った位置でこの清掃部材を上記閉鎖用弁部材の弁
座に対して高さ位置を調節することのできる位置に位置
決めして、上記出鋼口の縁に付着した金属残留物を除去
する。
好ましい実施態様によれば、上記操作アームは上記出
鋼口の軸線と平行な回転軸線のまわりに回転可能に取り
付けられており、この操作アームは、上記回転軸線から
径方向に同じ長さ延びている2つの枝部を備え、それぞ
れの自由端には、一方では上記閉鎖用弁部材が取り付け
られ、他方では上記清掃部材が取り付けられ、上記操作
アームの鉛直方向の移動制御手段が、上記操作アームの
低位置と、上記閉鎖用弁部材を上記弁座に押し付ける高
位置と、残留物を除去するための調整可能な中間位置の
3つの高さ位置に上記操作アームを位置決めする。
本発明は、上記の閉鎖装置とは独立に動作する清掃装
置にも関する。この清掃装置は、離れた待機位置と動作
位置の間で上記底部に平行に移動することができるとと
もに、出鋼口の周辺部に堆積された残留物を除去するた
めにこの出鋼口の出口穴に徐々に近づくことができるよ
うこの底部を貫通する方向に移動可能な支持アームの端
部に位置する清掃部材を備えている。
本発明を利用すると様々なタイプの清掃部材を用いる
ことが可能になる。
第1の実施例では、清掃部材は上記出鋼口の軸線と平
行な軸線のまわりを回転する金属ブラシからなる。
別の実施例では、清掃部材は、上記操作アームの端部
において上記出鋼口の軸線に平行な軸線に沿って突起し
たスピンドルと、このスピンドルを自身の軸線のまわり
に高速回転させる制御を行う手段と、それぞれが関節接
続手段を介してこのスピンドルに固定されており、静止
位置ではこのスピンドルに沿ってぶら下げられ、このス
ピンドルが回転するときには遠心力の効果によって径方
向に離れるハンマーを形成する複数の棒とを備えてい
る。上記ハンマーは、上記スピンドルを上記操作アーム
に固定している土台部分から離れるに従って長さが短く
なっていることが好ましい。
上記清掃部材を自身の軸線のまわりに回転駆動は、上
記操作アームの端部に直接固定された、または、この操
作アームから離れているがこの操作アームに沿って取り
付けられた動力伝達システムを介して上記清掃部材に接
続されたモータを用いて制御することができる。
上記清掃部材は、上記出鋼口の延長線上にある固体残
留物を把持する少なくとも2つのあご部を備える1つの
部材で構成することも可能である。上記あご部のそれぞ
れは上記操作アームの端部において上記出鋼口の軸線に
垂直な軸のまわりに関節接続されており、該あご部は、
上記出鋼口の軸線に平行な中心軸線に沿って滑動できる
ように取り付けられており、かつ、上記固体残留物を除
去することによって上記出鋼口内に侵入することのでき
る円錐部を備える一方、逆の側に、各あご部に連結され
たレバーを押し当てて軸方向に移動させることによって
該あご部の開閉を制御することのできるカムを形成する
部分を備えるマンドレルと協働することが好ましい。
しかし、上記清掃部材は、上記操作アームの端部の位
置に突起して取り付けられており、かつ、上記操作アー
ムに沿って固定された少なくとも1本のパイプから少な
くとも燃焼性ガスまたは燃焼性ガスと燃料ガスの混合物
が供給される少なくとも1つの噴射口を備えるノズルで
構成することも可能である。
本発明は、これら様々な実施例について添付の図面を
参照して行う説明によりさらによく理解できよう。
実施例 第1図は、溶鋼を収容するための容器1の概略図であ
る。この容器1は例えば電気炉の出鋼樋でもよい。この
容器は従って底部11と耐火性ライニングで覆われた炉殻
12とで範囲が規定されている。鉛直軸線20を中心軸とす
る円筒形の穴2がこの容器1の底部11に配置されて出鋼
口を形成している。出鋼口は、耐火性ライニング21によ
って範囲が規定されている。この耐火性ライニングの周
辺部は底部11の下面13で弁座22を形成していて、この弁
座22に閉鎖用弁部材3が押し当てられる。閉鎖用弁部材
3は操作アーム31の自由端に取り付けられた耐火性材料
の板(プレート)で構成されており、出鋼口の軸線20に
平行で容器1の炉殻12に沿ってこの容器1の外側に位置
する軸線30のまわりを回転できるように設置されてい
る。
操作アーム31の回転は、例えば、この操作アーム31の
回転を制御する回転シャフト32に対して回転しないよう
にくさび止めされている駆動ピニオン42と噛み合う動力
伝達チェーン41を介してギア付モータ4により制御され
る。
操作アーム31は回転軸30を中心軸とするジャッキ43を
用いて並進運動させることもできる。このジャッキ43の
ピストン棒は、軸方向ストッパ44を介して回転シャフト
32に接続されている。このストッパ44の一端はジャッキ
43のピストン棒に固定され、他端は回転シャフト32に固
定されている。回転シャフト32は、容器の底部11と一体
になった支持部14において滑ることができるように取り
付けられている。回転シャフト32が駆動ピニオン42に対
して滑ることができるようにするため、駆動ピニオン42
には回転シャフト32に沿ってスプラインと噛み合う内側
の歯が公知の方法で設けられている。
ジャッキ43は複動ジャッキにすることができる。しか
し、安全上の理由から、操作アームがバネ15の作用に逆
らって下降する単動ジャッキにする方が好ましい。バネ
15は回転シャフト32によって貫かれており、その一端は
支持部14に設けられた凹部の底に支持され、他端は回転
シャフト32の肩部33に支持されている。このバネは、十
分な圧力で弁部材3が弁座22に押し付けられることに対
応した操作アームの鉛直方向の行程を規定するストッパ
に押し付けるようにすることも可能である。
弁部材を弁座に押し付ける制御を行うのに別の構成を
使用することも可能である。例えば、操作アームをジャ
ッキの作用で水平軸のまわりに傾けることができる。こ
のとき、ジャッキの方向は設置可能であるかどうかに応
じて決まる。例えばレバーシステムを用いてこのジャッ
キを操作アームに接続することができる。
第2図からわかるように、このような構成にすると、
低位置では、弁部材3が出鋼口から離れている待機位置
と弁部材3が出鋼口と一直線になるように位置した動作
位置の間で操作アームを移動させることができる。従っ
て、動作位置では、操作アーム31の軸線が出鋼口の軸線
20と回転軸線30を通過する鉛直平面P内にある。
しかし、本発明の一態様によれば、操作アーム31は2
つの枝部を備えている。すなわち、閉鎖用弁部材3を搭
載した第1の枝部34と、自由端に清掃部材5を搭載した
第2の枝部35である。
操作アーム31の2つの枝部34、35は長さが等しく、両
者の間に角度Aを形成している。閉鎖用弁部材3と清掃
部材5は、回転軸線30から同じ距離離れた軸線上に中心
がある。
この結果、モータ4を用いて操作アーム31の回転を制
御して、枝部34または枝部35の中心がそれぞれ平面P上
にあるという2つの異なった角度位置に停止させること
が可能になる。従って、閉鎖用弁部材3または清掃部材
5が出鋼口と一直線に揃うように移動させることができ
る。
操作アーム31の角度位置は、例えば、回転シャフト32
と一体となって回転し、かつ、ディスプレイシステムに
接続されているセンサ46と協働する目盛り付円板45を揃
える角度検出器を用いて制御する、あるいは場合によっ
ては遠隔制御することができる。
図面に示されているように、出鋼の間は出鋼口のノズ
ルに固化した金属16の堆積が形成される。この固化金属
16は、ほぼ円筒形であり、出鋼口の耐火性ライニング内
面の21の延長線上に位置していてある程度の長さ弁座22
の表面から突起している不規則な表皮である。
第1図に示された実施例では清掃部材5は金属ブラシ
であり、軸線51のまわりを回転できるようにして枝部35
の自由端36は取り付けてある。このブラシ51の自身の軸
線51のまわりの回転は、枝部35の端部36に直接取り付け
られたモータ52を用いて制御する。このモータ52は、例
えば操作アーム31の枝部35に沿って延びる回路53から電
力が供給される電動モータにすることができる。
上で指摘したように、油圧回路47から油を供給される
ジャッキ43を用いると高位置と低位置の2つの位置の間
で操作アーム31の高さ位置を調節することができる。低
位置の高さは清掃部材5と残留物16の長さの期待値とを
考慮して決定し、この低位置では操作アーム31が自由に
回転できるようにする。図面に示されているように、閉
鎖用弁部材3を搭載した枝部34は、より複雑な清掃部材
5を搭載した枝部35よりも高い位置にある。
出鋼後に容器1を傾動させて底部11の出鋼口2を空に
するとき、操作アーム31を回転させて清掃部材5が出鋼
口2と一直線に揃うようにする。
ブラシ5は、上部の直径が出鋼口2の直径よりも小さ
く、底部に向かってこの出鋼口2よりも直径が大きくな
っている円錐形であることが好ましい。この結果、ジャ
ッキ43内の圧力が徐々に下げられる場合には、操作アー
ム31がバネ15の作用を受けて再び上昇し、残留物16によ
って形成された不規則な形状のスリーブ内にブラシ5が
侵入する。ここで操作アーム31を中間位置で止める。ジ
ャッキ43を用いることにより、モータ52で回転駆動させ
るブラシ5から残留物に与える圧力を調整することが可
能である。すると残留物16は破壊されて除去され、ブラ
シ5は出鋼口2の端部に一部分が侵入して穴の縁部23と
弁座22が完全に清掃される。
そこでジャッキ43を用いて操作アーム31を低位置に戻
すと、この操作アームを回転させて弁部材3が出鋼口2
と一直線上に揃うようにする。ジャッキ43内の圧力を抜
くと、弁部材3はバネ15からの適度な圧力を受けて出鋼
口の弁座22に押し付けられる。
清掃部材5は様々な方法で実現することができる。
例えば第3図と第4図では、清掃部材が、操作アーム
の枝部35の端部36において回転軸線30と出鋼口の回転軸
線20に平行な軸線に沿って突起したスピンドル61に取り
付けられたハンマー組立体6からなる。各ハンマー6
は、第4図に詳細に示されているように、スピンドル61
の軸線60に垂直な軸線の位置にこのスピンドル61に対し
て関節接続されている金属棒からなる。例えば、スピン
ドル61にはピン62が通されており、このピン62の端部に
はリング63が固定されている。このリング63にはハンマ
ー6の端部に固定されたリング64が連結される。このよ
うに簡単で強固な組立のため、ハンマー6はスピンドル
61が停止しているときには静止位置でスピンドル61に沿
ってぶら下げられた状態になり、これに対して上記のブ
ラシ5の場合のようにスピンドル61が枝部のこのスピン
ドルとは逆の側の端部36に固定されたモータ52によって
回転駆動されるときにはスピンドル61が遠心力の効果に
よって第3図に示したように水平になる。
様々なハンマ6が取り付けられたピン62はスピンドル
61の全高にわたって角度がずれた状態で分布しており、
ハンマー6を形成する棒はスピンドルの上から下に向か
って長くなるようにして、スピンドルが回転駆動された
ときにこの組立体が円錐形状になるようにする。このと
きハンマー6は、半径スピンドルの頂上で出鋼口2の半
径よりも小さく、このスピンドルの底部で出鋼口の半径
よりも大きな円を描く。
この結果、ハンマー6をジャッキ43を用いて残留物16
の中に徐々に侵入させることにより、この残留物を破壊
して除去することができる。
出鋼口2の耐火性ライニング21を摩耗させる可能性の
ある回転式清掃部材を使用することを避けることが好ま
しい場合には、第5図に示したような把持部材を用いる
ことも可能である。
この場合、清掃部材は複数のあご部8に連結されたマ
ンドレル7を備えている。このマンドレル7は円柱部71
を備えており、この円柱部71は、枝部35の端部36に設け
られていて直径が円柱部71と同じガイド穴内を滑ること
ができるようにされている。枝部35の下部72はジャッキ
73のピストン棒に固定されており、ジャッキ73自体は脚
74によって枝部35の端部36の下側に固定されている。ジ
ャッキ73には、枝部35の下をこの枝部35に沿って延びる
パイプ(図示せず)から油が供給される。従って、この
ジャッキ73を用いてマンドレル7の軸に沿った上下の方
向の移動を制御することができる。マンドレル7の上部
には円錐部分75が設けられている。この円錐部分75の上
端は半径が出鋼口2の半径よりも小さい。この円錐部分
75は下に向かって徐々に拡がっており、残留物16からな
るスリーブ内にジャッキ73の作用により侵入して固化し
た表皮を除去できるようになっている。固化した表皮は
すると切断されてあご部8により把持される。あご部8
は、枝部35の端部36においてマンドレルの軸線70に垂直
な軸81のまわりを回転できるように取り付けられてい
る。
清掃部材が所定の位置に配置されてマンドレル7の円
錐部分75が残留物内に挿入されるときには、あご部8
が、該あご部8の端部に位置するレバー83に押し付けら
れたバネ式押し部材82によって開口状態にされている。
レバー83は、他端84が、上に向かって拡がる円錐形のカ
ムを形成するマンドレル7の下部72に押し付けられてい
る。この結果、ジャッキ73の作用でマンドレル7を引っ
込める制御を行うときには、円錐形カム72が移動するこ
とによりレバー83の端部84同士の間の距離が決定され、
従って、マンドレル7の円錐部分75とぶつかる残留物16
を切断することのできるナイフ85を自由端に備える顎部
8の締めつけ具合が決定される。ナイフ85を用いて残留
物16を単に剥がすだけにすることもできる。すると、ジ
ャッキ43の作用のもとで枝部35を低位置に戻すときに残
留物16が出鋼口の弁座22から引き離される。
しかし、第6図に示した構成にして溶融または燃焼に
よって残留物16を除去することもできる。
この場合、清掃部材は枝部35の端部36において上方に
向かって突起してアークヘッドとして機能するノズル9
で構成されている。この目的で、例えば酸素または酸素
と燃料ガスの混合物の供給パイプ93、94にそれぞれ別々
に接続された高さが2段階の噴射口91、92を取り付ける
ことができる。ノズル9の軸線上にある上端には、パイ
プ96から供給を受ける点火用噴射口95を取り付けること
もできる。
上記の別のタイプの清掃部材の場合には、出鋼後、操
作アーム31の枝部35によって、先に説明したように出鋼
口の軸線上にノズル9が位置する。すると点火用噴射器
95が動作状態になる。色からわかることだが残留物16が
十分に熱いと、上部の噴射口91に純粋な酸素が供給され
て急速に酸素が燃焼される。残留物16が既に冷えている
ときには、上部の噴射器91に酸素と燃料ガスの混合物を
供給して予熱し、次に、酸素のみを注入する。
先に指摘するように、ノズル9を徐々に上昇させて、
側方の噴射口92のみを、または、噴射口92を上部の噴射
口91と同時に動作させることにより残留物16の除去を完
了させることもできる。
本発明を用いると様々な手段で出鋼口を清掃でき、し
かもこの操作は、作業者が容器の底部に近づくことなく
常に快適かつ確実に行うことができることがわかる。こ
れら操作はカバー17によって十分に保護された装置を用
いて自動的に実施することができる。
もちろん、他のタイプの清掃部材を考えることができ
よう。さらに、当然のことだが、本発明が上記の実施例
の説明の細かい点に限定されることはなく、特に、特許
請求の範囲に記載の保護範囲をはずれることなく、均等
な手段を用いた様々な変形例を考えることができる。
特に、本発明は回転可能で軸方向に並進運動可能なア
ームの端部に取り付けられた弁部材を利用した閉鎖装置
に特に適しているが、この同じ装置を、例えば弁部材を
支持するアームの傾斜または滑弁付ノズルにおける滑動
によって動作する別の閉鎖システムにも極めてうまく適
用することができよう。この場合には、清掃装置は弁部
材とは独立である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、出鋼口の軸線と操作アームの回転軸線を通過
する平面による装置全体の断面図である。 第2図は、閉鎖用弁部材と清掃部材を備える操作アーム
の待機位置と清掃位置での平面図である。 第3図は、ハンマーを用いた清掃部材の拡大詳細図であ
る。 第4図は、ハンマーの構成の詳細図である。 第5図は、把持部材を備える清掃部材の軸方向断面の詳
細図である。 第6図は、アークの効果を利用した清掃部材の軸方向断
面の詳細図である。 (主な参照番号) 1……容器、2……出鋼口、 3……弁部材、4、52……モータ、 5……清掃部材、6……ハンマー、 7……マンドレル、8……あご部、 9……ノズル、11……底部、 22……弁座、31……操作アーム、 32……回転シャフト、34、35……枝部、 43、73……ジャッキ、61……スピンドル、 62……ピン、63……リング、 83……レバー、91、92、95……噴射口、 93、94、96……パイプ

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融金属を収容している容器(1)の底部
    (11)に設けられていて軸線が鉛直方向を向いた出鋼口
    (2)を閉鎖するために、操作アーム(31)の端部に固
    定された板の形状の閉鎖用弁部材(3)と、上記操作ア
    ーム(31)を上記底部(11)よりも低い位置で水平に移
    動させることによって上記出鋼口(2)の軸線を通過す
    る経路に沿った上記閉鎖用弁部材(3)の移動を待機位
    置と動作位置の間で制御する手段(4)と、上記閉鎖用
    弁部材(3)を上記出鋼口(2)の出口穴の周辺に設け
    られた弁座(22)に対して押し当てるために上記操作ア
    ーム(31)の端部の上記底部(11)を貫通する方向の移
    動を制御する手段とを備える閉鎖装置において、上記操
    作アーム(31)が、上記閉鎖用弁部材(3)の横に位置
    し、かつ、この閉鎖用弁部材(3)の移動経路上に中心
    を有する清掃部材(5)を備えており、上記操作アーム
    (31)の水平移動制御手段は、上記出鋼口(2)の軸線
    上にそれぞれ上記閉鎖用弁部材(3)または上記清掃部
    材(5)が一致する2つの位置で上記操作アーム(31)
    を停止させ、上記操作アーム(31)の鉛直方向の移動制
    御手段は、上記出鋼口の縁に付着した金属残留物を除去
    するために、上記出鋼口(2)の軸線上と一致した位置
    において、上記清掃部材を上記閉鎖用弁部材(3)の弁
    座(22)に対して高さ位置が調節可能な位置に位置決め
    するようになっていることを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】上記操作アーム(31)が上記出鋼口(2)
    の軸線と平行な回転軸線(30)のまわりに回転可能に取
    り付けられており、この操作アーム(31)は、上記回転
    軸線(30)から径方向に同じ長さ延びている2つの枝部
    (34、35)を備え、それぞれの自由端には、一方(34)
    では上記閉鎖用弁部材(3)が取り付けられ、他方(3
    5)では上記清掃部材(5)が取り付けられ、上記操作
    アーム(31)の鉛直方向の移動制御手段が、上記操作ア
    ーム(31)の低位置と、上記閉鎖用弁部材(3)を上記
    弁座(22)に押し付ける高位置と、残留物を除去するた
    めの調整可能な中間位置の3つの高さ位置に上記操作ア
    ームを位置決めすることを特徴とする請求項1に記載の
    装置。
  3. 【請求項3】溶融金属を収容している容器(1)の底部
    (11)に設けられていて軸線が鉛直方向を向いた出鋼口
    (2)を清掃する装置であって、この出鋼口(2)の軸
    線に平行な軸線(30)のまわりに回転可能に取り付けら
    れた操作アーム(35)と、この操作アーム(35)の自由
    端に取り付けられていて上記出鋼口(2)の軸線(20)
    に平行に突起し、かつ、少なくとも上部では断面積が下
    部での断面積よりも小さい清掃部材(5)と、上記操作
    アームが離れた位置と上記清掃部材(5)が上記出鋼口
    (2)と一直線に揃う動作位置の間で上記操作アーム
    (35)が自身の軸線(30)のまわりに回転する制御を行
    う手段(4)と、上記清掃部材(5)が上記底部(11)
    から十分に離れていて上記操作アーム(35)が回転する
    ことのできる低位置と上記出鋼口(2)の少なくとも出
    口面(22)を完全に清掃することのできる十分に高い高
    位置の間で上記操作アーム(35)の自由端(36)の上記
    底部(11)を貫通する方向の移動を制御する手段(43、
    15)とを備えることを特徴とする清掃装置。
  4. 【請求項4】上記清掃部材が金属ブラシ(5)で構成さ
    れており、このブラシには、上記出鋼口の軸線に平行な
    軸線のまわりのこのブラシの回転を制御する手段(52)
    が連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の清掃装置。
  5. 【請求項5】上記清掃部材が、上記操作アーム(35)の
    端部(36)において上記出鋼口の軸線に平行な軸線(6
    0)に沿って突起したスピンドル(61)と、このスピン
    ドル(61)を自身の軸線のまわりに高速回転させる制御
    を行う手段(52)と、それぞれが関節接続手段(62、6
    3)を介してこのスピンドル(61)に固定されており、
    静止位置ではこのスピンドルに沿ってぶら下げられ、こ
    のスピンドル(61)が回転するときには遠心力の効果に
    よって径方向に離れるハンマーを形成する複数の棒
    (6)とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の清掃装置。
  6. 【請求項6】上記ハンマー(6)は、上記スピンドル
    (61)を上記操作アーム(35)に固定している土台部分
    から離れるに従って長さが短くなっていることを特徴と
    する請求項5に記載の清掃装置。
  7. 【請求項7】上記清掃部材が、上記操作アーム(35)の
    端部に直接固定されたモータ(52)により回転駆動され
    ることを特徴とする請求項4または5に記載の清掃装
    置。
  8. 【請求項8】上記清掃部材が、上記出鋼口(2)の延長
    線上にある固体残留物(16)を把持する少なくとも2つ
    のあご部(8)を備える1つの部材で構成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の清
    掃装置。
  9. 【請求項9】上記あご部(8)のそれぞれが、上記操作
    アームの端部において上記出鋼口の軸線(20)に垂直な
    軸(81)のまわりに関節接続されており、該あご部
    (8)は、上記出鋼口の軸線に平行な中心軸線(70)に
    沿って滑動できるように取り付けられており、かつ、上
    記固体残留物(16)を除去することによって上記出鋼口
    (2)内に侵入することのできる円錐部(75)を備える
    マンドレル(7)と協働することを特徴とする請求項8
    に記載の清掃装置。
  10. 【請求項10】上記マンドレル(7)が、各あご部
    (8)に連結されたレバー(84)を押し当てて軸方向に
    移動させることによって該あご部(8)の開閉を制御す
    ることのできるカム(72)を形成する部分を備えること
    を特徴とする請求項9に記載の清掃装置。
  11. 【請求項11】上記清掃部材が、上記操作アーム(35)
    の端部(36)の位置に突起して取り付けられており、か
    つ、少なくとも燃焼性ガスまたは燃焼性ガスと燃料ガス
    の混合物を供給する回路(93)に接続された少なくとも
    1つの噴射口(91)を備えるノズル(9)で構成されて
    いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の清掃装置。
JP63143444A 1987-06-11 1988-06-10 清掃装置を備える出鋼口閉鎖装置 Expired - Lifetime JP2604337B2 (ja)

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