JP2604162Y2 - アルファ化穀粒の炊き出し用包装体 - Google Patents
アルファ化穀粒の炊き出し用包装体Info
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- JP2604162Y2 JP2604162Y2 JP1994014509U JP1450994U JP2604162Y2 JP 2604162 Y2 JP2604162 Y2 JP 2604162Y2 JP 1994014509 U JP1994014509 U JP 1994014509U JP 1450994 U JP1450994 U JP 1450994U JP 2604162 Y2 JP2604162 Y2 JP 2604162Y2
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- JP
- Japan
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- bag
- rice
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- grain
- box
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- Cereal-Derived Products (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、災害等非常時における
集団給食用のアルファ化穀粒の包装体、詳しくは、長期
備蓄性に優れ、かつ非常時の大量炊き出しに便利なアル
ファ化穀粒の包装体に関するものである。
集団給食用のアルファ化穀粒の包装体、詳しくは、長期
備蓄性に優れ、かつ非常時の大量炊き出しに便利なアル
ファ化穀粒の包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地震や洪水等の災害時において、例えば
国や自治体などに代表される救援活動の重要なものの一
つに食料の供給がある。
国や自治体などに代表される救援活動の重要なものの一
つに食料の供給がある。
【0003】このような食料供給については、例えば個
人や家族単位で避難してくる住民などを対象として手渡
しする方法と、避難場所などで、集団を対象とした大量
の給食、いわゆる炊き出しを行なう方法とが随時の必要
に応じて考えられている。
人や家族単位で避難してくる住民などを対象として手渡
しする方法と、避難場所などで、集団を対象とした大量
の給食、いわゆる炊き出しを行なう方法とが随時の必要
に応じて考えられている。
【0004】このために、例えば前者では乾パンやアル
ファ米などの袋入りや缶入り品、あるいは缶詰ご飯や缶
詰赤飯など缶詰類が、1食乃至2食分の小分け包装にし
て保存食料品としたものが、現実に多くの団体等で準備
されている。
ファ米などの袋入りや缶入り品、あるいは缶詰ご飯や缶
詰赤飯など缶詰類が、1食乃至2食分の小分け包装にし
て保存食料品としたものが、現実に多くの団体等で準備
されている。
【0005】また上述後者の、集団を対象とした大量の
給食いわゆる炊き出のためには、例えば、大きな鍋や釜
で生米から炊き上げることが行なわれる。そしてこれを
より簡便化する工夫が従来から提案されていて、例え
ば、耐熱性のプラスチック袋等に生米と水を入れ、熱湯
に潰けて炊き上げる方法や、小分け包装の缶詰ご飯(白
米飯)や缶詰赤飯を熱湯に入れて加熱する方法等が考え
られている。またアルファ米等の長期保存性に優れたア
ルファ化穀粒も、非常時の備蓄のために缶入り,箱入り
として既に市販されている。
給食いわゆる炊き出のためには、例えば、大きな鍋や釜
で生米から炊き上げることが行なわれる。そしてこれを
より簡便化する工夫が従来から提案されていて、例え
ば、耐熱性のプラスチック袋等に生米と水を入れ、熱湯
に潰けて炊き上げる方法や、小分け包装の缶詰ご飯(白
米飯)や缶詰赤飯を熱湯に入れて加熱する方法等が考え
られている。またアルファ米等の長期保存性に優れたア
ルファ化穀粒も、非常時の備蓄のために缶入り,箱入り
として既に市販されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記のような
炊き出しのための大量備蓄品は、例えば上述の生米から
炊き上げる方法のものでは、炊飯に着手してから容器に
盛り付けるまでに1時間半から2時間近くもの長時間を
必要とする欠点がある。また生米特に搗精した白米は、
古米化の進行、あるいは虫や黴の発生による劣化などの
ため長期備蓄が困難なため、一定期間ごとに生米を更新
しておかなければならないという問題もある。
炊き出しのための大量備蓄品は、例えば上述の生米から
炊き上げる方法のものでは、炊飯に着手してから容器に
盛り付けるまでに1時間半から2時間近くもの長時間を
必要とする欠点がある。また生米特に搗精した白米は、
古米化の進行、あるいは虫や黴の発生による劣化などの
ため長期備蓄が困難なため、一定期間ごとに生米を更新
しておかなければならないという問題もある。
【0007】また缶詰ご飯や缶詰赤飯を利用する方法で
は、ベータ化している米澱粉をアルファ化する加熱の必
要があるが、このためには熱湯中で1時間近く加熱しな
ければならないとか、一缶ずつ開缶するために時間がか
かるため、上述の生米炊飯の場合と同様に、調理に着手
してから容器に盛り付けるまでに1時間半以上かかると
いう欠点がある。さらに言えば、缶詰では空缶の廃棄処
分にも難点がある。
は、ベータ化している米澱粉をアルファ化する加熱の必
要があるが、このためには熱湯中で1時間近く加熱しな
ければならないとか、一缶ずつ開缶するために時間がか
かるため、上述の生米炊飯の場合と同様に、調理に着手
してから容器に盛り付けるまでに1時間半以上かかると
いう欠点がある。さらに言えば、缶詰では空缶の廃棄処
分にも難点がある。
【0008】本考案は以上のような従来方式の欠点を克
服して、長期備蓄に適し、しかも非常時における大量給
食を簡単かつ短時間に行なうことができるアルファ化穀
粒の炊き出し用包装体を提供することを目的としてなさ
れたものである。
服して、長期備蓄に適し、しかも非常時における大量給
食を簡単かつ短時間に行なうことができるアルファ化穀
粒の炊き出し用包装体を提供することを目的としてなさ
れたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するためになされた本考案よりなるアルファ化
穀粒の炊き出し用包装体の特徴は、多人数の集団を対象
とした大量の炊き出しができる量のアルファ化穀粒を収
容する内容積を有していて、上部で開封可能な段ボール
製の直方体又は立方体形状の包装用外箱と、前記外箱に
内装されかつ熱湯を注入できるように上部が開封可能に
設けられた防水性及びガスバリヤー性を有するプラスチ
ック製の袋と、このプラスチック製の袋内に充填された
前記大量の炊き出しができる量のアルファ化穀粒とを備
え、前記袋はアルファ化穀粒の充填後に内部が外気から
気密的に封止され、アルファ化穀粒を充填した袋を内装
する前記段ボール製の外箱は、袋の開封後に熱湯を注入
した時のアルファ化穀粒の膨潤による容積増大分で満た
される空間を箱内の上部に有すると共に、該箱内上部の
前記空間に、炊き上げ時の多人数への給食作業に使用す
るしゃもじ,弁当容器,箸等の給食用付属品を収納した
という構成をなすところにある。
的を達成するためになされた本考案よりなるアルファ化
穀粒の炊き出し用包装体の特徴は、多人数の集団を対象
とした大量の炊き出しができる量のアルファ化穀粒を収
容する内容積を有していて、上部で開封可能な段ボール
製の直方体又は立方体形状の包装用外箱と、前記外箱に
内装されかつ熱湯を注入できるように上部が開封可能に
設けられた防水性及びガスバリヤー性を有するプラスチ
ック製の袋と、このプラスチック製の袋内に充填された
前記大量の炊き出しができる量のアルファ化穀粒とを備
え、前記袋はアルファ化穀粒の充填後に内部が外気から
気密的に封止され、アルファ化穀粒を充填した袋を内装
する前記段ボール製の外箱は、袋の開封後に熱湯を注入
した時のアルファ化穀粒の膨潤による容積増大分で満た
される空間を箱内の上部に有すると共に、該箱内上部の
前記空間に、炊き上げ時の多人数への給食作業に使用す
るしゃもじ,弁当容器,箸等の給食用付属品を収納した
という構成をなすところにある。
【0010】上記構成において、包装用外箱(以下単に
「外箱」という)には段ボール製の箱が用いられる。こ
の段ボール製箱は、組み立てたとき自立性があり、軽量
で廃棄処分が容易であるという利点がある。
「外箱」という)には段ボール製の箱が用いられる。こ
の段ボール製箱は、組み立てたとき自立性があり、軽量
で廃棄処分が容易であるという利点がある。
【0011】外箱の形状は、直方体や立方体のものが、
備蓄倉庫で保管するとき便利であり、また荷扱いも容易
である。
備蓄倉庫で保管するとき便利であり、また荷扱いも容易
である。
【0012】外箱の上部の開閉蓋は、四方に折り開くフ
ラップ形や別に作った蓋をかぶせる構造としてもよい。
ラップ形や別に作った蓋をかぶせる構造としてもよい。
【0013】外箱の内部に内装するプラスチック製の袋
は、水、水蒸気、ガス等、特に酸素を透過しにくいガス
バリヤー性のプラスチックの袋が使用され、特に、アル
ミ蒸着フィルムやアルミ箔を多層フィルムの素材として
使ったハイガスバリヤー性フィルムの袋は、ガスバリヤ
ー性を一層高めるため長期の保存に適している。また、
真空包装や、脱酸素剤封入包装とすることで、黴や好気
性菌の発生を一層確実に防止することも好ましい。
は、水、水蒸気、ガス等、特に酸素を透過しにくいガス
バリヤー性のプラスチックの袋が使用され、特に、アル
ミ蒸着フィルムやアルミ箔を多層フィルムの素材として
使ったハイガスバリヤー性フィルムの袋は、ガスバリヤ
ー性を一層高めるため長期の保存に適している。また、
真空包装や、脱酸素剤封入包装とすることで、黴や好気
性菌の発生を一層確実に防止することも好ましい。
【0014】またこのプラスチック製の袋を2重構造と
してもよい。
してもよい。
【0015】また、本考案の包装体の特徴は、アルファ
化穀粒の長期保存と、炊き出し時の容器(いってみれば
鍋,釜としての利用)を併せもつ点にあるから、これら
の機能をより都合よく利用して次のように構成されてい
るという特徴がある。すなわち、アルファ化穀粒は熱湯
を注ぐことによって膨潤しその容積が増大する。したが
って穀粒を充填,封入してある外箱の内容積は、その容
積増大分に見合って適当な空間を空けておけば、膨潤し
た米飯が外箱の外に溢れ出ることを防止でき、したがっ
てこの包装体の外箱をそのまま炊き出し用の容器として
用いることができる。なおこの空間は穀粒の保管時には
必要のないものであるから、この外箱内上部の空間に、
給食時の作業等に使用するしゃもじ,カップ,皿,スプ
ーン,フォーク,箸等々を収納しておくようにすれば、
一つの包装体で、大量炊き出しの必要な用具類が全て準
備できることになる。
化穀粒の長期保存と、炊き出し時の容器(いってみれば
鍋,釜としての利用)を併せもつ点にあるから、これら
の機能をより都合よく利用して次のように構成されてい
るという特徴がある。すなわち、アルファ化穀粒は熱湯
を注ぐことによって膨潤しその容積が増大する。したが
って穀粒を充填,封入してある外箱の内容積は、その容
積増大分に見合って適当な空間を空けておけば、膨潤し
た米飯が外箱の外に溢れ出ることを防止でき、したがっ
てこの包装体の外箱をそのまま炊き出し用の容器として
用いることができる。なおこの空間は穀粒の保管時には
必要のないものであるから、この外箱内上部の空間に、
給食時の作業等に使用するしゃもじ,カップ,皿,スプ
ーン,フォーク,箸等々を収納しておくようにすれば、
一つの包装体で、大量炊き出しの必要な用具類が全て準
備できることになる。
【0016】以上のような本考案よりなる包装体を準備
しておけば、非常時の炊き出しに際し、包装用外箱の上
部を開いて袋を開封し、内部のアルファ化穀粒に熱湯を
注入して必要時間保持しておくだけで、炊き立ての状態
と同様の調理済穀粒が得られる。
しておけば、非常時の炊き出しに際し、包装用外箱の上
部を開いて袋を開封し、内部のアルファ化穀粒に熱湯を
注入して必要時間保持しておくだけで、炊き立ての状態
と同様の調理済穀粒が得られる。
【0017】
【実施例】参考例 図1,図2は本考案の包装体の一例を示すものであり、
この例は、プラスチック製の一枚の袋を用いて包装体を
構成させた場合を説明している。
この例は、プラスチック製の一枚の袋を用いて包装体を
構成させた場合を説明している。
【0018】本例の包装体は、外箱1と、その外箱1に
内装された一枚のハイガスバリヤー性の袋2と、この袋
2に充填されたアルファ化穀粒の組み合わせからなって
いる。
内装された一枚のハイガスバリヤー性の袋2と、この袋
2に充填されたアルファ化穀粒の組み合わせからなって
いる。
【0019】図において、1は外箱であり、縦横寸法が
同じで、高さが浅い段ボール製の箱からなっている。な
お外箱1の高さは、充填されているアルファ化穀粒を熱
湯で戻したときの膨潤容積に見合って、外箱1内の上部
に空間が設けてあり、例えば後述のアルファ米約5Kg
(約50食分)の包装の場合は内寸法縦29cm、横2
9cm、高さ16cmのものが適当である。
同じで、高さが浅い段ボール製の箱からなっている。な
お外箱1の高さは、充填されているアルファ化穀粒を熱
湯で戻したときの膨潤容積に見合って、外箱1内の上部
に空間が設けてあり、例えば後述のアルファ米約5Kg
(約50食分)の包装の場合は内寸法縦29cm、横2
9cm、高さ16cmのものが適当である。
【0020】外箱1の上部蓋は四方向に折り開くフラッ
プ構造に設けられている。
プ構造に設けられている。
【0021】2はいわゆるハイガスバリヤー性フイルム
からなる袋であり、外箱内壁に柔軟に密着する。
からなる袋であり、外箱内壁に柔軟に密着する。
【0022】この袋2は、例えば、ナイロン15μm
厚、アルミ蒸着ポリエステル12μm厚、ポリエチレン
20μm厚、線状低密度ポリエチレン60μm厚を5層
に重ねた複合フイルム等を素材とした袋が使用できる
が、食品衛生上支障がなく、また熱湯注入時に溶融せ
ず、かつ防水性と、必要な機械的な強度を有するもので
あればその材質を特に限定されるものではない。
厚、アルミ蒸着ポリエステル12μm厚、ポリエチレン
20μm厚、線状低密度ポリエチレン60μm厚を5層
に重ねた複合フイルム等を素材とした袋が使用できる
が、食品衛生上支障がなく、また熱湯注入時に溶融せ
ず、かつ防水性と、必要な機械的な強度を有するもので
あればその材質を特に限定されるものではない。
【0023】この袋の中には、本例では、アルファ化う
るち精白米(アルファ米)5を約5Kg(約50食分)
と、脱酸素剤とを入れ、これらの充填後に袋口を熱シー
ルして外気から気密的に封止する。なお本例において
は、上記袋には、炊き出し時の熱湯注入量の目安として
の注水線12を、外箱1の側壁の上端からやや下部に表
示し、これによって熱湯注水時の便に供している。
るち精白米(アルファ米)5を約5Kg(約50食分)
と、脱酸素剤とを入れ、これらの充填後に袋口を熱シー
ルして外気から気密的に封止する。なお本例において
は、上記袋には、炊き出し時の熱湯注入量の目安として
の注水線12を、外箱1の側壁の上端からやや下部に表
示し、これによって熱湯注水時の便に供している。
【0024】この袋をシール状態で外箱を閉じ、所定の
場所に保管することができる。
場所に保管することができる。
【0025】炊き出しに際しては、外箱1のフラップを
開き、袋を上部で開封して内部に熱湯を注水線まで注入
し、本例のアルファ化米では約20分そのままおくこと
で、炊き立ての状態の米飯を得ることができる。
開き、袋を上部で開封して内部に熱湯を注水線まで注入
し、本例のアルファ化米では約20分そのままおくこと
で、炊き立ての状態の米飯を得ることができる。
【0026】実施例 図3,図4は、外箱内部の上部空間に給食配給のための
付属品を収納した本考案の実施例を示したものである。
付属品を収納した本考案の実施例を示したものである。
【0027】図において、1は外箱、2はガスバリヤー
性の高いラミネートフイルム袋、5はアルファ米であ
り、これらはいずれも前記参考例の場合と同様であるた
め説明は省略する。
性の高いラミネートフイルム袋、5はアルファ米であ
り、これらはいずれも前記参考例の場合と同様であるた
め説明は省略する。
【0028】6は品質保持剤を充填した袋である。
【0029】本例における特徴は、外箱1の側壁の高
さ、及びラミネートフイルム袋2の寸法を、後述のアル
ファ米の膨潤容積および収納する付属品の容積を考慮し
て封入したアルファ米の上面よりもその分だけ大きく設
けて、このことによって形成される空隙空間に、給食用
の弁当容器7、割箸8、盛り付け用のしやもじ9、ふり
かけ等の副食品10、弁当容器の蓋を閉じるための輪ゴ
ム11を収納してある。これらはいずれも、充填された
アルファ米の食数に見合う数だけ用意されるが、袋2の
外側、あるいは内側と外側に分けて収納してもよい。
さ、及びラミネートフイルム袋2の寸法を、後述のアル
ファ米の膨潤容積および収納する付属品の容積を考慮し
て封入したアルファ米の上面よりもその分だけ大きく設
けて、このことによって形成される空隙空間に、給食用
の弁当容器7、割箸8、盛り付け用のしやもじ9、ふり
かけ等の副食品10、弁当容器の蓋を閉じるための輪ゴ
ム11を収納してある。これらはいずれも、充填された
アルファ米の食数に見合う数だけ用意されるが、袋2の
外側、あるいは内側と外側に分けて収納してもよい。
【0030】収納された付属品は、包装済製品を積み上
げたとき、外箱1の耐圧強度を増加する役目を果たすと
いう利点もある。上述の空間は、アルファ米を戻した
時、膨潤した米飯が外箱1の外に溢れ出るを防止する作
用を果たす。
げたとき、外箱1の耐圧強度を増加する役目を果たすと
いう利点もある。上述の空間は、アルファ米を戻した
時、膨潤した米飯が外箱1の外に溢れ出るを防止する作
用を果たす。
【0031】本実施例の構造のものとしては、具体的に
はアルファ米約5Kg(約50食分)の外箱として、段
ボール製の内寸法が縦29cm、横29cm、高さ16
cmのものが代表的なものとして例示される。
はアルファ米約5Kg(約50食分)の外箱として、段
ボール製の内寸法が縦29cm、横29cm、高さ16
cmのものが代表的なものとして例示される。
【0032】また、アルファ化穀粒5として、アルファ
化赤飯を使用した場合、アルファ化赤飯約5Kg(約5
0食分)の外箱としては、段ボール製の内寸法が縦29
cm、横29cm、高さ15cmのものが適当であり、
この場合の注水線の位置は、底部から約11.5cmの
ところである。この注水線まで熱湯を注入すると、アル
ファ化赤飯約5Kgの1.14倍重量(約5.7リット
ル)の水の量となり、戻した赤飯の水分は58%(標準
値)になる。
化赤飯を使用した場合、アルファ化赤飯約5Kg(約5
0食分)の外箱としては、段ボール製の内寸法が縦29
cm、横29cm、高さ15cmのものが適当であり、
この場合の注水線の位置は、底部から約11.5cmの
ところである。この注水線まで熱湯を注入すると、アル
ファ化赤飯約5Kgの1.14倍重量(約5.7リット
ル)の水の量となり、戻した赤飯の水分は58%(標準
値)になる。
【0033】アルファ化穀粒の封入量は、約5Kg(約
50食分)が形状、重量等の点で取り扱いに便利であ
る。
50食分)が形状、重量等の点で取り扱いに便利であ
る。
【0034】いずれの場合も、熱湯を注入してから約1
5乃至20分で炊きたての状態の米飯が得られ、従来の
非常用給食の1/5から1/6程度の短時間で給食を実
施できる。
5乃至20分で炊きたての状態の米飯が得られ、従来の
非常用給食の1/5から1/6程度の短時間で給食を実
施できる。
【0035】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案によれ
ば、外箱はアルファ化穀粒を長期保存するために備蓄倉
庫等で積み重ねして保管するのに適し、また包装体とし
て取り扱い性に優れ、しかもこの外箱は該保管用容器と
しての機能に加えて、調理に際してはアルファ化穀粒を
箱に入れたまま袋内に熱湯を注入する容器としの機能を
有するため鍋や釜が不要であり、熱源の設備も小さくて
よく、従来の非常時の炊き出しで考えられている生米か
らの炊飯の場合に比べ、処理が簡単、給食配布までの必
要時間が極めて少ない、という利点がある。
ば、外箱はアルファ化穀粒を長期保存するために備蓄倉
庫等で積み重ねして保管するのに適し、また包装体とし
て取り扱い性に優れ、しかもこの外箱は該保管用容器と
しての機能に加えて、調理に際してはアルファ化穀粒を
箱に入れたまま袋内に熱湯を注入する容器としの機能を
有するため鍋や釜が不要であり、熱源の設備も小さくて
よく、従来の非常時の炊き出しで考えられている生米か
らの炊飯の場合に比べ、処理が簡単、給食配布までの必
要時間が極めて少ない、という利点がある。
【0036】また、生米と異なり長期備蓄ができる利点
がある。
がある。
【0037】また、缶詰等の小分包装のものに比べて
も、開缶等の処理が必要なく、給食配布までの必要時間
も少なくてすみ、更に焼却等廃棄の容易な段ボール製の
外箱容器を用いているので、空き缶等の廃棄処理に伴う
問題もない。
も、開缶等の処理が必要なく、給食配布までの必要時間
も少なくてすみ、更に焼却等廃棄の容易な段ボール製の
外箱容器を用いているので、空き缶等の廃棄処理に伴う
問題もない。
【0038】更に、給食配布に必要な弁当容器や箸など
の付属品を同一箱内に収納するもの であるため、これら
付属品を別途容器等に入れて保管しておく必要がないと
いう効果がある。
の付属品を同一箱内に収納するもの であるため、これら
付属品を別途容器等に入れて保管しておく必要がないと
いう効果がある。
【図1】図1は、本考案の参考例の包装体を示した縦断
面図である。
面図である。
【図2】図2は同平面図である。
【図3】図3は、外箱内部の上部空間に給食配給のため
の容器や箸等の附属品を収納した本考案の実施例を示す
縦断面図である。
の容器や箸等の附属品を収納した本考案の実施例を示す
縦断面図である。
【図4】図4は同平面図である。
1…包装用外箱 2…ハイガスバリヤー性プラスチック製の袋 5…アルファ化穀粒 6…品質保持剤(脱酸素剤) 7…弁当容器 8…割箸 9…しやもじ 10…ふりかけ 11…輪ゴム 12…注水線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−51993(JP,U) 実開 昭49−79689(JP,U) 実開 昭64−6278(JP,U) 実開 昭59−38784(JP,U) 実開 昭63−112489(JP,U) 実開 昭63−143183(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 多人数の集団を対象とした大量の炊き出
しができる量のアルファ化穀粒を収容する内容積を有し
ていて、上部で開封可能な段ボール製の直方体又は立方
体形状の包装用外箱と、前記外箱に内装されかつ熱湯を
注入できるように上部が開封可能に設けられた防水性及
びガスバリヤー性を有するプラスチック製の袋と、この
プラスチック製の袋内に充填された前記大量の炊き出し
ができる量のアルファ化穀粒とを備え、前記袋はアルフ
ァ化穀粒の充填後に内部が外気から気密的に封止され、
アルファ化穀粒を充填した袋を内装する前記段ボール製
の外箱は、袋の開封後に熱湯を注入した時のアルファ化
穀粒の膨潤による容積増大分で満たされる空間を箱内の
上部に有すると共に、該箱内上部の前記空間に、炊き上
げ時の多人数への給食作業に使用するしゃもじ,弁当容
器,箸等の給食用付属品を収納したことを特徴とするア
ルファ化穀粒の炊き出し用包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994014509U JP2604162Y2 (ja) | 1994-11-24 | 1994-11-24 | アルファ化穀粒の炊き出し用包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994014509U JP2604162Y2 (ja) | 1994-11-24 | 1994-11-24 | アルファ化穀粒の炊き出し用包装体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0724777U JPH0724777U (ja) | 1995-05-12 |
JP2604162Y2 true JP2604162Y2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=11863049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994014509U Expired - Lifetime JP2604162Y2 (ja) | 1994-11-24 | 1994-11-24 | アルファ化穀粒の炊き出し用包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2604162Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS538078Y2 (ja) * | 1972-11-04 | 1978-03-01 | ||
JPH0413990Y2 (ja) * | 1987-01-16 | 1992-03-30 | ||
JPS63143183U (ja) * | 1987-03-13 | 1988-09-21 | ||
JPS646278U (ja) * | 1987-06-30 | 1989-01-13 |
-
1994
- 1994-11-24 JP JP1994014509U patent/JP2604162Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0724777U (ja) | 1995-05-12 |
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