JP2603961Y2 - 安全キャップ - Google Patents

安全キャップ

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JP2603961Y2
JP2603961Y2 JP1993043723U JP4372393U JP2603961Y2 JP 2603961 Y2 JP2603961 Y2 JP 2603961Y2 JP 1993043723 U JP1993043723 U JP 1993043723U JP 4372393 U JP4372393 U JP 4372393U JP 2603961 Y2 JP2603961 Y2 JP 2603961Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、外キャップと内キャッ
プとを組み合わせてなる二重構造の安全キャップに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、幼児による医薬品、化粧品、洗剤
や農薬などの誤飮事故が、内外のニュースに報じられ、
時には死に至る場合もあり、このような事故を防ぐため
に、幼児が容易には取り外すことが困難な構造を有した
安全キャップについて、これまで数多くの考案や発明が
さなれて来ているが、キャップの外周壁面を押圧(スク
イズ)しながら回転して取り外す、本考案に係わるスク
イズ・アンド・ターン(Squeeze−and−tu
rn)方式の安全キャップとしては、例えば、図4及び
図5に示した実開昭57−120454号公報で開示さ
れたものがある。この安全キャップは、外キャップと内
キャップとからなる二重キャップであり、容器の頸部に
螺合装着されたキャップは、外キャップが常時は自由に
空転するようになっており、キャップを取り外す時に
は、外キャップの外周壁面を押圧して、内キャップの外
周壁面に設けられた係合凹部に、外キャップの内周壁面
の設けられた係合突起とを係合して、外キャップと内キ
ャップとを一緒に回転して取り外すものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スクイズ・アンド・ターン方式の安全キャップは、幼児
が、開けようとしても開けにくいキャップではあるが、
大人がキャップを装着した容器の頸部から取り外ずそう
とする時に、外キャップの外周壁面を押圧し、外キャッ
プの内周壁面の設けられた内キャップの係合部を、内キ
ャップの外周壁面に設けられた外キャップとの係合部に
位置合わせして係合しなけれはならないため、外キャッ
プが不透明の場合には、外キャップの外周壁面を押圧し
ながら回転し、係合する内キャップの外周壁面に設けら
れた係合部を探さねばならないものもあり、または、外
キャップを透明か半透明にして、外キャップ外側から内
キャップの外周壁面に設けられた係合部を見えるように
しなければならなかった。また、キャップを容器の頸部
に装着されているとき、内キャップに対して外キャップ
のがたが大きいものもあった。本考案は、幼児には容器
に装着したキャップを取り外し難く、7〜8才以上の子
供や大人には、外キャップの所定の箇所を押圧して左回
転すれば、容易に容器に装着したキャップを取り外せ、
容器に装着した外キャップにがたのない安全キャップを
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、図1に示すよ
うに、柔軟で弾性を有する外キャップ(110)と剛性
を有する内キャップ(120)とを隙間をもって組み合
わせてなる二重構造の安全キャップであって、外キャッ
プの内壁面上部の係合部(111)と、内キャップの外
壁面上部に係合部(121)を設け、これら係合部の下
方の外キャップと内キャップとの隙間に、内キャップを
外キャップ内側の中央に常時位置決めするための弾性体
(130)を圧着状態で挟着し、前記係合部分は常時非
係合状態を維持する間隙をもつことを特徴とする安全キ
ャップ(200)である。
【0005】上述の外キャップは、7〜8才以上の子供
や大人の指の押圧によって変形し、押圧を取り去れば元
の形状に復帰する柔軟で弾性を有する熱可塑性樹脂で作
製されたもので、通常は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンコポリマー、ポリエステル系エラストマー、半硬質塩
化ビニル、酢酸セルローズなどを用いて射出成形法によ
って作製する。
【0006】また、内キャップは、外キャップが押圧に
よって変形し、外キャップ内壁面上部の係合部が、内キ
ャップの外壁面上部に設けられた係合部と係合したとき
に、内キャップの係合部が変形しない剛性を有する熱可
塑性樹脂で作製されたもので、通常は、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリアセタールなどを用いて射出成形
法によって作製する。
【0007】外キャップの内壁面上部と内キャップの外
壁面上部とに設ける係合部(111,121)は、壁面
の全周に設けることが好ましいが、場合によっては対向
する部分の複数箇所に設けても良い。
【0008】外キャップと内キャップとの組み合わせつ
いては、内キャップを外キャップの内側に組み込んだと
きに、内キャップの天板の上面が外キャップの天板の内
面に接し、内キャップの下端が外キャップの下端の係止
リングの内側先端上面に接し、内キャップと外キャップ
とが摺動可能に組み合わせ、係止リング内径が内キャッ
プ下端の外径より僅かに小さくなるように設計するもの
である。
【0009】そして、係合部の下方の外キャップと内キ
ャップとの隙間には、合成樹脂製又は金属製のスプリン
グや合成樹脂製又はゴム製のスポンジなどの弾性体を圧
着状態に挟着するものである。
【0010】
【作用】本考案の安全キャップは、柔軟で弾性を有する
外キャップと剛性を有する内キャップとを組み合わせた
二重構造の安全キャップであり、この外キャップの内壁
面上部に内キャップとの係合する係合部が設けられ、こ
の係合部に対応して、常時は非係合状態を維持する隙間
をもって、内キャップの外壁面上部に外キャップと係合
する係合部設けられているため、容器の頸部に装着され
た本考案の安全キャップは、外キャップが左右方向へ自
由に回転可能である。しかし、外キャップを回転して
も、容器の頸部に螺合している内キャップは回転しない
ため、キャップが容器の頸部から取り外されることがな
い。装着した容器からキャップを取り外すには、外キャ
ップの周壁上方部を押圧して凹状に変形させて、外キャ
ップの内壁面上部に設けられた係合部と内キャップの外
壁面上部の係合部とを係合させ、外キャップと内キャッ
プとを一緒に左方向に回転しなければならない。大人の
真似をしたとしても、幼児の指圧では外キャップを変形
させることが難しく、容器の頸部から本考案の安全キャ
ップを取り外すことは、極めて難しい。
【0011】本考案の安全キャップの外キャップと内キ
ャップとの係合部の下方の外キャップ内壁面と内キャッ
プの外壁面との隙間に、合成樹脂製又は金属製のスプリ
ングや合成樹脂製又はゴム製のスポンジなどの弾性体を
圧着状態に挟着してあるため、常時、内キャップは、外
キャップの中心に組み込まれ、外キャップと内キャップ
との間には、がたがない。
【0012】
【実施例】<実施例1> まず、天板と、内壁面上部に図2に示す歯車状の係合凹
凸部(111)を全周に設けた周壁と、内径が内キャッ
プ(120)下端の外径より僅かに小さい係止リング
(112)とからなる図1に示す外キャップ(110)
を、着色ポリエチレンを用いて射出成形法により作製し
た。これとは別個に、裏面に液洩れ防止のコンタクトリ
ングとインナーリングとを有する天板と、外壁面上部に
外キャップ(110)の係合凹凸部(111)の内径よ
り僅かに小さい外径の図2に示す歯車状の係合凹凸部
(121)を全周に設け、その下方外壁面に図3に示す
放射板状のスプリング(130)を設け、さらに内壁面
に容器と螺合する雌ネジ(122)を設けた周壁とから
なる図1に示す内キャップ(120)を、ポリプロピレ
ンを用いて射出成形法により作製した。
【0013】つぎに、作製したポリプロピレン製の剛性
のある内キャップを、ポリエチレン製の柔軟で弾性のあ
る外キャップに組み込んで、図1(a)に示す本実施例
の安全キャップ(100)を作製した。この安全キャッ
プを、容器(200)の頸部(210)に被せ、外キャ
ップの周壁上方部を指で挟んで押圧して凹状に変形させ
ると、図2に示すように、外キャップの内壁面上部に設
けられた係合凹凸部(111)と内キャップの外壁面上
部の係合凹凸部(121)とが係合した。この状態で外
キャップと内キャップとを一緒に右方向に回転して、安
全キャップの内キャップの内壁面の雌ネジ(122)を
容器の頸部(210)の外壁面の雄ネジ(210)に螺
合して装着した。
【0014】作製した本実施例の安全キャップを装着し
た容器を、幼児に与えたが、幼児は、安全キャップを取
り外す方法が分からず、外キャップを空転するのみで、
容器を開けることが出来なかった。また幼児の指の押圧
では、外キャップを凹状に変形させることも難しかっ
た。一方、大人には、外キャップの上部を押圧して左回
転すれば、安全キャップを容器から取り外すことは容易
であった。なお、安全キャップに内蔵されたスプリング
の弾性圧力によって、外キャップと内キャップとには、
がたはみられず、また、外キャップの下方の図1(a)
に示す開口部(102)から内キャップが抜け落ちるこ
ともなく、さらには、外キャップを凹状に変形させた位
置で、外キャップの係合凹凸部(111)と内キャップ
の係合凹凸部(121)とが係合させることが出来た。
【0015】<実施例2> まず、実施例1と同様に、天板と、内壁面上部に歯車状
の係合凹凸部を全周に設けた周壁と、内径が内キャップ
下端の外径より僅かに小さい係止リングとからなる外キ
ャップを、着色ポリプロピレンコポリマーを用いて射出
成形法により作製した。これとは別個に、裏面に液洩れ
防止のコンタクトリングとインナーリングとを有する天
板と、外壁面上部に外キャップの係合凹凸部の内径より
僅かに小さい外径の歯車状の係合凹凸部を全周に設け、
内壁面に容器と螺合する雌ネジを設けた周壁とからなる
内キャップを、ポリプロピレンホモポリマーを用いて射
出成形法により作製した。
【0016】つぎに、作製したポリプロピレンホモポリ
マー製の剛性のある内キャップを、ポリプロピレンコポ
リマー製の柔軟で弾性のある外キャップに組み込みで、
本実施例の安全キャップを作製した。なお、この組み込
み時に、係合凹凸部の下方の外キャップの内壁面と内キ
ャップの外壁面との間隙には、ポリウレタン製の板状の
スポンジを加圧状態に挟着した。この安全キャップを、
容器の頸部に被せ、外キャップの周壁上方部を指で挟ん
で押圧して凹状に変形させると、外キャップの内壁面上
部に設けられた係合凹凸部と内キャップの外壁面上部の
係合凹凸部とが係合した。この状態で外キャップと内キ
ャップとを一緒に右方向に回転して、安全キャップの内
キャップの内壁面の雌ネジを容器の頸部の外壁面の雄ネ
ジに螺合して装着した。
【0017】作製した本実施例の安全キャップを装着し
た容器を、幼児に与えたが、幼児は、安全キャップを取
り外す方法が分からず、外キャップを空転するのみで、
容器を開けることが出来なかった。また幼児の指の押圧
では、外キャップを凹状に変形させることも難しかっ
た。一方、大人には、外キャップの上部を押圧して左回
転すれば、安全キャップを容器から取り外すことは容易
であった。なお、安全キャップに内蔵されたスポンジの
弾性圧力によって、外キャップと内キャップとには、が
たはみられず、また、外キャップの下方の開口部から内
キャップが抜け落ちることもなく、さらには、外キャッ
プを凹状に変形させた位置で、外キャップの係合凹凸部
と内キャップの係合凹凸部とが係合させることが出来
た。
【0018】
【考案の効果】本考案の安全キャップは、外キャップと
内キャップとかなる二重構造のスクイズ・アンド・ター
ン方式の安全キャップであり、実施例で記述したよう
に、本考案の安全キャップを容器の頸部に螺合して挿着
すると、外キャップの所定の箇所を押圧しながら左回転
しないとキャップが取り外せないないため、幼児には、
キャップを容器から取り外すことが難しく、安全性が高
まり、一方、7〜8才以上の子供や大人には、キャップ
を容器から取り外すことが容易であり、また、容器に装
着した外キャップにがたのない安全キャップである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本考案の実施例1の安全キャップ
を、容器の頸部に装着した時の断面図であり、(b)
は、容器の頸部に装着した本考案の実施例1の安全キャ
ップを取り外すために、外キャップの上方の外周壁面を
指で押圧して凹ませ、外キャップの係合部と内キャップ
の係合部とを係合させた状態を示す断面図である。
【図2】図1(a)におけるA−A’断面図である。
【図3】図1(a)におけるB−B’断面図である。
【図4】一従来例の安全キャップを、容器の頸部に装着
した時の断面図である。
【図5】容器の頸部に装着した一従来例の安全キャップ
を取り外すために、外キャップの上方の外周壁面を指で
押圧して凹ませ、外キャップの係合部と内キャップの係
合部とを係合させた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
100,300……安全キャップ 101……隙間 102……開口部 110,310……外キャップ 111,121……係合部及び係合凹凸部 112……係止リング 120……内キャップ 122……雌ネジ 130……弾性体、スプリング及びスポンジ 200,400……容器 210,410……頸部 311……係合突起 321……係合凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柔軟で弾性を有する外キャップと剛性を有
    する内キャップとを隙間をもって組み合わせてなる二重
    構造の安全キャップであって、外キャップの内壁面上部
    の係合部と、内キャップの外壁面上部に係合部を設け、
    これら係合部の下方の外キャップと内キャップとの隙間
    に、内キャップを外キャップ内側の中央に常時位置決め
    するための弾性体を圧着状態で挟着し、前記係合部分は
    常時非係合状態を維持する間隙をもつことを特徴とする
    安全キャップ。
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KR101479069B1 (ko) * 2014-01-22 2015-01-07 (주)연우 측면 가압식 안전캡
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