JP2603715Y2 - プラスチックボトル - Google Patents

プラスチックボトル

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JP2603715Y2
JP2603715Y2 JP1992078001U JP7800192U JP2603715Y2 JP 2603715 Y2 JP2603715 Y2 JP 2603715Y2 JP 1992078001 U JP1992078001 U JP 1992078001U JP 7800192 U JP7800192 U JP 7800192U JP 2603715 Y2 JP2603715 Y2 JP 2603715Y2
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JP
Japan
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wall
bottle
vertical
walls
shape
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JP1992078001U
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JPH0721511U (ja
Inventor
忠義 高島
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Nihon Yamamura Glass Co Ltd
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Nihon Yamamura Glass Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、プラスチックボトル
に関し、そのびん底構造を改良したものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックボトルのびん底の多くは、
びん内部へ向ってドーム状に凹ませてある。高温殺菌さ
れたジュース.ウーロン茶.スポーツドリンク.煎茶な
どを充填したとき、びん底壁が熱変形することを避ける
ためである。とくに、大容量のプラスチックボトルの場
合には、充填液の重量負荷が大きいため、ドーム壁に沿
ってベタロイド状のリブを設けるなど、補強構造を付加
してびん底壁の構造強度を向上している。
【0003】例えば実開昭61−48111号公報にも
この種の補強構造が開示されている。そこでは、ドーム
状の底面壁を一定間隔ごとに内外に屈曲して放射状の凹
凸面に形成し、これら凹凸面を同心円状にしかも多段に
屈曲して、屈曲部を縦横に形成している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のように、ドーム
状の底面壁に屈曲部を縦横に形成すると、底面壁の構造
的な強度を向上できるが十分とは言えない。びん底に作
用する力として、垂直荷重と横荷重と周方向荷重の三者
を考えるとき、上記のびん底構造では、垂直荷重および
横荷重に対する強度が十分に得られにくいのである。屈
曲部の凹凸深さが底面壁の肉厚程度しかなく、底面壁の
全体形状と部分球殻壁からなるドーム形状とに大差がな
いからである。
【0005】この考案の目的は、高温殺菌された飲料液
の充填時に熱変形を生じることのない、びん底強度の優
れたプラスチックボトルを得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は、びん本体1
の底端にびん底壁2がびん内部へ向って凹み形成してあ
るプラスッチクボトルにおいて、びん底壁2が、びん本
体1の胴部断面形状と相似状に形成されるほぼ垂直の縦
段壁4と、縦段壁4の上端に連続してほぼ水平に張り出
される横段壁5とで段丘状に形成されていること、横段
壁5を介して内外に隣接する縦段壁4、4の上端同士な
いしは下端同士が周方向複数箇所に設けた傾斜壁6で接
続されていること、傾斜壁6の周方向両側端に、縦段壁
4および横段壁5と連続するほぼ垂直の傾斜側壁7が設
けてあることを要件とする。
【0007】具体的には、傾斜壁6の幅を底部中央に近
い上段側の縦段壁4から底部周辺に近い下段側の縦段壁
4へ向って増加する。縦段壁4を介して内外に隣接する
横段壁5、5において、各横段壁5、5における傾斜壁
6の位相位置をずらす。更に必要に応じて上段側から下
段側へ向って傾斜壁6の形成個数を増加する。
【0008】
【作用】びん底壁2はほぼ垂直の縦段壁4とほぼ水平の
横段壁5を要素にして段丘状に形成され、さらに、内外
に隣接する縦段壁4、4間に複数の傾斜壁6および傾斜
側壁7を設けて形成する。これら四種の壁面のうち、縦
段壁4と傾斜側壁7は垂直荷重による曲げ変形を防止
し、横段壁5と傾斜側壁7は横荷重による曲げ変形を防
止し、横段壁5と縦段壁4および傾斜壁6の三者は周方
向荷重による曲げおよびねじれ変形を防止する。
【0009】
【考案の効果】以上説明したように、この考案では、上
述したびん底に作用する2つの代表的な荷重に対して、
各荷重の作用方向に沿う面壁を要素にしてびん底壁2を
段丘状に形成し、各段部に補強用の傾斜壁6と傾斜側壁
7を設けるようにした。従って、この考案のプラスチッ
クボトルによれば、従来のプラスチックボトルに比べて
びん底壁2の強度を向上でき、加熱殺菌された高温の飲
料液の充填時にびん底壁2が熱変形することを一掃し
て、熱液充填時の不良品の発生を解消できることとなっ
た。
【0010】
【実施例】図1ないし図3はこの考案に係るプラスチッ
クボトルの実施例を示す。このプラスチックボトルは、
ポリエチレンテレフタレートを素材にして二軸延伸ブロ
ー成形法によって形成されており、びん本体1の底端に
びん内部へ向って凹むびん底壁2を形成し、びん底壁2
の周囲に載置面3が形成してある。びん本体1の胴部の
基本形状は円筒形とされ、必要に応じて断面八角形や断
面六角形状の多角形断面部を設ける。
【0011】びん底壁2は、ほぼ垂直の円形壁からなる
縦段壁4と、縦段壁4の下端から外向きに張り出される
ほぼ水平の横段壁5を要素壁にして、下側の段の横段壁
5の外縁から次の段の縦段壁4を次々に起立させること
により、全体として段丘状に形成する。このとき図2に
示すように、下段から上段へ向うに従って縦段壁4の高
さを小さくする。
【0012】びん底壁2の耐熱強度を向上するために、
横段壁5を介して内外に隣接する縦段壁4、4間に、複
数個の傾斜壁6を設ける。詳しくは、隣接する縦段壁
4、4の下端同士を、周方向四個所において等間隔おき
に傾斜壁6で接続し、各段部における傾斜壁6の形成位
置を周方向へ45度ずつずらして、傾斜壁6を分散配置
する。傾斜壁6の周方向両側端には、縦段壁4および横
段壁5と連続する直角三角形状の傾斜側壁7をほぼ垂直
に形成する。
【0013】以上のように形成したびん底壁2によれ
ば、高温の飲料液によってびん底壁2が軟化し、常温状
態に比べてその強度が低下したとしても、底部の延伸倍
率の向上と相俟って縦段壁4と横段壁5と傾斜壁6、お
よび傾斜側壁7の四者が協同して負荷荷重に対抗するの
で、びん底壁2の形状を充填前の状態に維持し続けるこ
とができる。垂直荷重は縦段壁4と傾斜側壁7で、横荷
重は横段壁5と傾斜側壁7でそれぞれ担持し、さらに周
方向荷重は傾斜側壁7を除く他の面壁で担持するのであ
る。
【0014】図4は傾斜壁6の配置パターンおよびその
底面視形状を変更した別実施例を示す。これでは、最上
段の段部から最下段の段部へ向って連続する四個の傾斜
壁6を設け、さらに上から二段目の段部から最下段の段
部へ向って、前記傾斜壁6間の段部を周方向へ二分する
四個の傾斜壁6aを設けた。また、両傾斜壁6、6aの
幅を上段側から下段側へ向って増加し、その底面視形状
が外拡がりテーパ状になるようにした。
【0015】上記の実施例では、内外に隣接する縦段壁
4、4の下端同士を傾斜壁6で接続したが、両縦段壁
4、4の上段同士を接続して傾斜壁6としてもよい。び
ん本体1の胴部の基本形状は、角筒形や楕円筒形など円
筒形以外の筒形状をとることがある。こうした場合に
は、縦段壁4および横段壁5の底面視形状を、びん本体
1の胴部断形状と相似状に形成して、最上段の横段壁5
をびん中心に位置させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスチックボトルのびん底部の斜視図であ
る。
【図2】びん底部の縦断面図である。
【図3】びん底部の底面図である。
【図4】傾斜壁の配置形態を変更したびん底部の底面図
である。
【符号の説明】
1………びん本体、2………びん底壁、4………縦段
壁、5………横段壁、6………傾斜壁、7………傾斜側
壁。

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】びん本体1の底端にびん底壁2がびん内部
    へ向って凹み形成してあるプラスッチクボトルであっ
    て、 びん底壁2が、びん本体1の胴部断面形状と相似状に形
    成されるほぼ垂直の縦段壁4と、縦段壁4の上端に連続
    してほぼ水平に張り出される横段壁5とで段丘状に形成
    されており、 横段壁5を介して内外に隣接する縦段壁4、4の上端同
    士ないしは下端同士が周方向複数個所に設けた傾斜壁6
    で接続されており、 傾斜壁6の周方向両側端に、縦段壁4および横段壁5と
    連続するほぼ垂直の傾斜側壁7が設けてあるプラスッチ
    クボトル
  2. 【請求項2】傾斜壁6の幅が上段側の縦段壁4から下段
    側の縦段壁4へ向って増加してある請求項1記載のプラ
    スッチクボトル。
  3. 【請求項3】縦段壁4を介して内外に隣接する横段壁
    5、5において、各横段壁5、5における傾斜壁6の位
    相位置がずらしてある請求項1または2記載のプラスッ
    チクボトル。
  4. 【請求項4】上段側から下段側へ向って傾斜壁6の形成
    個数を増加した請求項1、2または3記載のプラスチッ
    クボトル。
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