JP2603706Y2 - 冷却塔循環水の浄化装置 - Google Patents
冷却塔循環水の浄化装置Info
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- JP2603706Y2 JP2603706Y2 JP1993005240U JP524093U JP2603706Y2 JP 2603706 Y2 JP2603706 Y2 JP 2603706Y2 JP 1993005240 U JP1993005240 U JP 1993005240U JP 524093 U JP524093 U JP 524093U JP 2603706 Y2 JP2603706 Y2 JP 2603706Y2
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- Japan
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- tank
- stirring tank
- cooling tower
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は冷却塔循環水の浄化装置
に係り、詳しくは冷却塔の冷却用循環水が、細菌や藻類
の発生により汚濁することを防止するため、冷却塔の塔
上部に配設した浄化装置に関する。
に係り、詳しくは冷却塔の冷却用循環水が、細菌や藻類
の発生により汚濁することを防止するため、冷却塔の塔
上部に配設した浄化装置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来冷却塔においては、細菌、
藻類等の微生物の増殖によって水質汚濁や設備の機能障
害を引起こすと云う問題があり、その対策として(1)
殺菌剤やスライムコントロール剤等の薬剤を冷却用循環
水に溶かして用いたり、(2)配管や塔の内部を掃除し
たり、(3)濾過機により濾過したり(4)遮光して藻
類の発生や増殖を抑制する等の方法が採られていた。
藻類等の微生物の増殖によって水質汚濁や設備の機能障
害を引起こすと云う問題があり、その対策として(1)
殺菌剤やスライムコントロール剤等の薬剤を冷却用循環
水に溶かして用いたり、(2)配管や塔の内部を掃除し
たり、(3)濾過機により濾過したり(4)遮光して藻
類の発生や増殖を抑制する等の方法が採られていた。
【0003】しかしながら、上記(1)の場合は薬剤の
有効期間に限りがあるので、薬剤費用が嵩み、(2)の
場合は人手が掛ると共に、根本的な解決策とはならず
(3)の場合には設備費が高くなると共に、微細な微生
物は除去不能であり、(4)の場合は遮光のための設備
費用が高くなると共に、完全な遮光は困難であるなど各
々問題を抱えている。
有効期間に限りがあるので、薬剤費用が嵩み、(2)の
場合は人手が掛ると共に、根本的な解決策とはならず
(3)の場合には設備費が高くなると共に、微細な微生
物は除去不能であり、(4)の場合は遮光のための設備
費用が高くなると共に、完全な遮光は困難であるなど各
々問題を抱えている。
【0004】
【問題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するものであって、その要旨は、冷却塔の塔上部に配
設された散水槽と、前記散水槽の底面の略中央部に設置
されるとともに上部に網体を設けた流動撹拌槽と、前記
流動撹拌槽を覆うために前記散水槽の低面に設置してな
るカバーと、ポンプにより冷凍機を介して前記流動撹拌
槽へ循環冷却水を給水するための給水管とを備えてなる
冷却塔循環水の浄化装置であって、前記流動撹拌槽には
合成樹脂、抗菌剤及び銅粉を成分とする粒状抗菌剤を装
填し、前記給水管は前記カバーの上面を貫通しかつ前記
流動撹拌槽の上部から前記流動撹拌槽内へ先端を突出さ
せた状態で循環冷却水を給水するようになし、前記給水
管からの給水を前記流動撹拌槽の粒状抗菌剤中に放流
し、該放流した後の処理循環冷却水を前記網体から溢流
させ、該溢流水を前記カバーの内壁に沿わせるとともに
前記カバーの下部側面に設けた開口部を通して散水槽に
導入するようにしてなる冷却塔循環水の浄化装置であ
る。
決するものであって、その要旨は、冷却塔の塔上部に配
設された散水槽と、前記散水槽の底面の略中央部に設置
されるとともに上部に網体を設けた流動撹拌槽と、前記
流動撹拌槽を覆うために前記散水槽の低面に設置してな
るカバーと、ポンプにより冷凍機を介して前記流動撹拌
槽へ循環冷却水を給水するための給水管とを備えてなる
冷却塔循環水の浄化装置であって、前記流動撹拌槽には
合成樹脂、抗菌剤及び銅粉を成分とする粒状抗菌剤を装
填し、前記給水管は前記カバーの上面を貫通しかつ前記
流動撹拌槽の上部から前記流動撹拌槽内へ先端を突出さ
せた状態で循環冷却水を給水するようになし、前記給水
管からの給水を前記流動撹拌槽の粒状抗菌剤中に放流
し、該放流した後の処理循環冷却水を前記網体から溢流
させ、該溢流水を前記カバーの内壁に沿わせるとともに
前記カバーの下部側面に設けた開口部を通して散水槽に
導入するようにしてなる冷却塔循環水の浄化装置であ
る。
【0005】本考案によれば、冷却塔塔上部の散水槽内
に設置した流動攪拌槽内で、循環冷却水と粒状抗菌材と
を攪拌して、粒状抗菌材同士を接触、衝突させ、その表
面を常に賦活させて、粒状抗菌材中の抗菌剤と銅粉との
相乗効果により初期の段階から長期に亘り抗菌効果を持
続させ、冷却塔の循環水中の細菌や藻類等の微生物の発
生や増殖を阻止して水の汚濁を防止することができる。
に設置した流動攪拌槽内で、循環冷却水と粒状抗菌材と
を攪拌して、粒状抗菌材同士を接触、衝突させ、その表
面を常に賦活させて、粒状抗菌材中の抗菌剤と銅粉との
相乗効果により初期の段階から長期に亘り抗菌効果を持
続させ、冷却塔の循環水中の細菌や藻類等の微生物の発
生や増殖を阻止して水の汚濁を防止することができる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき具体的
に説明する。 図1は本考案を組込む冷却塔を側面略図
で示し、図2は冷却塔の散水槽内に取付けた本考案を断
面略図で示す。
に説明する。 図1は本考案を組込む冷却塔を側面略図
で示し、図2は冷却塔の散水槽内に取付けた本考案を断
面略図で示す。
【0007】本考案は図1に側面略図で示す如く、冷却
塔Aの塔上部に設置する散水槽1内に流動撹拌槽11を
取付けておき、ポンプPにより冷凍機Bを介して流動撹
拌槽11へ送り込まれる被処理循環水aが、流動撹拌槽
11内に装填した粒状抗菌材Cによって連続的に浄化処
理されるものである。
塔Aの塔上部に設置する散水槽1内に流動撹拌槽11を
取付けておき、ポンプPにより冷凍機Bを介して流動撹
拌槽11へ送り込まれる被処理循環水aが、流動撹拌槽
11内に装填した粒状抗菌材Cによって連続的に浄化処
理されるものである。
【0008】図2に側断面図で示す如く、塔上部の散水
槽1内に設置される流動撹拌槽11には、粒状抗菌材C
の流出を防ぐために抗菌材Cを装填したのちに網体11
1で覆っておき、流動撹拌槽11内へ送り込まれる被処
理循環水aにより、粒状抗菌材C同士が接触、衝突して
処理され、そして流動撹拌槽11から矢印方向へ溢流す
る処理循環水bの飛散を防止するためにカバー12が配
設される。
槽1内に設置される流動撹拌槽11には、粒状抗菌材C
の流出を防ぐために抗菌材Cを装填したのちに網体11
1で覆っておき、流動撹拌槽11内へ送り込まれる被処
理循環水aにより、粒状抗菌材C同士が接触、衝突して
処理され、そして流動撹拌槽11から矢印方向へ溢流す
る処理循環水bの飛散を防止するためにカバー12が配
設される。
【0009】上記流動撹拌槽11から網体111で濾過
された処理循環水bは、散水槽1へ流出し散水孔101
から充填材2層間を流下したのち、貯水槽21へ入り該
貯水槽21からポンプPにより被処理循環水aとして再
循環使用される。
された処理循環水bは、散水槽1へ流出し散水孔101
から充填材2層間を流下したのち、貯水槽21へ入り該
貯水槽21からポンプPにより被処理循環水aとして再
循環使用される。
【0011】
【考案の効果】本考案は上記構成よりなるので下記効果
を奏する。 即ち、冷却塔の散水槽内に設置した流動攪
拌槽内で、循環冷却水と粒状抗菌材とを流動攪拌して、
粒状抗菌材同士を接触、衝突させ、その表面を常に賦活
させて、粒状抗菌材中の抗菌剤と銅粉との相乗効果によ
り初期の段階から長期に亘り抗菌効果を持続させ、冷却
塔の循環水中の細菌や藻類等の微生物の発生や増殖を阻
止して水の汚濁を防止することができる。
を奏する。 即ち、冷却塔の散水槽内に設置した流動攪
拌槽内で、循環冷却水と粒状抗菌材とを流動攪拌して、
粒状抗菌材同士を接触、衝突させ、その表面を常に賦活
させて、粒状抗菌材中の抗菌剤と銅粉との相乗効果によ
り初期の段階から長期に亘り抗菌効果を持続させ、冷却
塔の循環水中の細菌や藻類等の微生物の発生や増殖を阻
止して水の汚濁を防止することができる。
【図1】本考案を組込む冷却塔を側面略図で示す。
【図2】冷却塔の散水槽内に取付けた本考案を断面略図
で示す。
で示す。
A 冷却塔 C 粒状抗菌材 1 散水槽 11 流動撹拌槽 111 網体 12 カバー a 被処理循環水 b 処理循環水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/50 F28C 1/16 F28C 1/00 F28F 25/00 - 25/02 F28F 19/06 F28F 21/08
Claims (1)
- 【請求項1】冷却塔の塔上部に配設された散水槽と、前
記散水槽の底面の略中央部に設置されるとともに上部に
網体を設けた流動撹拌槽と、前記流動撹拌槽を覆うため
に前記散水槽の底面に設置してなるカバーと、ポンプに
より冷凍機を介して前記流動撹拌槽へ循環冷却水を給水
するための給水管とを備えてなる冷却塔循環水の浄化装
置であって、前記流動撹拌槽には合成樹脂、抗菌剤及び
銅粉を成分とする粒状抗菌剤を装填し、前記給水管は前
記カバーの上面を貫通しかつ前記流動撹拌槽の上部から
前記流動撹拌槽内へ先端を突出させた状態で循環冷却水
を給水するようになし、前記給水管からの給水を前記流
動撹拌槽の粒状抗菌剤中に放流し、該放流した後の処理
循環冷却水を前記網体から溢流させ、該溢流水を前記カ
バーの内壁に沿わせるとともに前記カバーの下部側面に
設けた開口部を通して散水槽に導入するようにしてなる
ことを特徴とする冷却塔循環水の浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993005240U JP2603706Y2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 冷却塔循環水の浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993005240U JP2603706Y2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 冷却塔循環水の浄化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0663191U JPH0663191U (ja) | 1994-09-06 |
JP2603706Y2 true JP2603706Y2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=11605681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993005240U Expired - Fee Related JP2603706Y2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 冷却塔循環水の浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603706Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6477218B2 (ja) * | 2015-05-11 | 2019-03-06 | 三浦工業株式会社 | 薬注装置 |
-
1993
- 1993-02-18 JP JP1993005240U patent/JP2603706Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0663191U (ja) | 1994-09-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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