JP2603641Y2 - エアーカーテン効果を有する扉 - Google Patents
エアーカーテン効果を有する扉Info
- Publication number
- JP2603641Y2 JP2603641Y2 JP7354293U JP7354293U JP2603641Y2 JP 2603641 Y2 JP2603641 Y2 JP 2603641Y2 JP 7354293 U JP7354293 U JP 7354293U JP 7354293 U JP7354293 U JP 7354293U JP 2603641 Y2 JP2603641 Y2 JP 2603641Y2
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- JP
- Japan
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- door
- air
- opening
- opened
- air curtain
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、空気流れの有る囲いの
開口部に回転自在に取り付けられた扉に関し、例えば、
クリーンルーム、ショーケース、恒温恒湿器、環境試験
装置のように内部を所定の環境条件に保持する必要のあ
る容器の扉に利用される。
開口部に回転自在に取り付けられた扉に関し、例えば、
クリーンルーム、ショーケース、恒温恒湿器、環境試験
装置のように内部を所定の環境条件に保持する必要のあ
る容器の扉に利用される。
【0002】
【従来の技術】上記のような装置では、空調室と試料室
とを設け、空調室から空調された空気を試料室に吹き出
し、これを再び空調室に吸入し、空気循環系を形成する
ことにより内部の環境条件を維持するようにしている。
この場合、空気が扉方向に吹き出され、扉の一部分に当
たった後吸入される形式のものがある。このような装置
では、扉を開けると室内の空気が扉の壁面に沿って外部
に吹き出し、内部の雰囲気が大幅に乱される。
とを設け、空調室から空調された空気を試料室に吹き出
し、これを再び空調室に吸入し、空気循環系を形成する
ことにより内部の環境条件を維持するようにしている。
この場合、空気が扉方向に吹き出され、扉の一部分に当
たった後吸入される形式のものがある。このような装置
では、扉を開けると室内の空気が扉の壁面に沿って外部
に吹き出し、内部の雰囲気が大幅に乱される。
【0003】一方、扉開放時に内部雰囲気を保持するた
め、開口部にエアーカーテンを形成させるようにした装
置もある。しかし、従来のエアーカーテンは開口部の上
から下に向かって空気を流す方式のものであるため、天
井を開口部にするような装置に対しては適用できない。
又、例えばクリーンルームのように、開口部は大きい
が、通常の使用では扉を大きく開ける必要のない装置も
あり、このような装置に対しても開口部を対象にしてエ
アーカーテンを形成させると、エアーカーテン部の面積
が大きくなるため、外気が侵入し易いと共に、エアーカ
ーテン装置が大型化する。
め、開口部にエアーカーテンを形成させるようにした装
置もある。しかし、従来のエアーカーテンは開口部の上
から下に向かって空気を流す方式のものであるため、天
井を開口部にするような装置に対しては適用できない。
又、例えばクリーンルームのように、開口部は大きい
が、通常の使用では扉を大きく開ける必要のない装置も
あり、このような装置に対しても開口部を対象にしてエ
アーカーテンを形成させると、エアーカーテン部の面積
が大きくなるため、外気が侵入し易いと共に、エアーカ
ーテン装置が大型化する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は従来技術に於
ける上記問題を解決し、回転式の扉を開閉するときの内
部雰囲気の乱れを低減させると共に、簡易にエアーカー
テン効果の得られる扉を提供することを課題とする。
ける上記問題を解決し、回転式の扉を開閉するときの内
部雰囲気の乱れを低減させると共に、簡易にエアーカー
テン効果の得られる扉を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を解決
するために、空気流れの有る囲いの開口部に回転自在に
取り付けられた扉において、前記扉の周辺部のうち前記
扉が開閉されることにより前記開口部との間が接離する
部分に設けられたガイド部であって前記扉が所定角度開
かれたときにほぼ内面が前記開口部の方向に向くガイド
部を有することを特徴とする。
するために、空気流れの有る囲いの開口部に回転自在に
取り付けられた扉において、前記扉の周辺部のうち前記
扉が開閉されることにより前記開口部との間が接離する
部分に設けられたガイド部であって前記扉が所定角度開
かれたときにほぼ内面が前記開口部の方向に向くガイド
部を有することを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案によれば、扉は、扉の開口部側の面の周
辺部のうち扉が開閉されることにより開口部との間が接
離する部分に、扉が所定角度開かれたときに内面がほぼ
開口部の方向に向くガイド部を有するので、扉を所定角
度開いたときに、囲いの内部における空気流れにより空
気が扉に当たると、空気は扉に沿って流れ、扉の周辺部
まで流れるとガイド部にガイドされて開口部の方向に向
かい、再び囲い内に吸入される。その結果、内部の気流
が有効に利用され、扉の周辺部と開口部との間にエアー
カーテン効果が生じ、内部空気の外界への直接流出が大
幅に低減されると共に、外部空気の侵入も低減される。
この場合、所定の角度は、それぞれの装置の使用態様に
よって選定され、例えば30度乃至40度程度である。
辺部のうち扉が開閉されることにより開口部との間が接
離する部分に、扉が所定角度開かれたときに内面がほぼ
開口部の方向に向くガイド部を有するので、扉を所定角
度開いたときに、囲いの内部における空気流れにより空
気が扉に当たると、空気は扉に沿って流れ、扉の周辺部
まで流れるとガイド部にガイドされて開口部の方向に向
かい、再び囲い内に吸入される。その結果、内部の気流
が有効に利用され、扉の周辺部と開口部との間にエアー
カーテン効果が生じ、内部空気の外界への直接流出が大
幅に低減されると共に、外部空気の侵入も低減される。
この場合、所定の角度は、それぞれの装置の使用態様に
よって選定され、例えば30度乃至40度程度である。
【0007】又、このようなガイド部を備えた扉によれ
ば、囲い内において、空気を扉方向に吹き出し、これを
開口部の周辺近傍から吸入するような空気循環系を作る
と、扉開放時に積極的にエアーカーテンを形成させるこ
とができる。即ち、扉開放時に扉に沿って流れた空気
は、ガイド部でガイドされて開口部の方向に向かい、こ
の空気が開口部近辺から吸入されることにより、扉の周
辺部と開口部との間でエアーカーテンが形成される。従
って、このような装置では、内部雰囲気の保持性が一層
向上する。この場合、扉の回転角度の小さい範囲では、
エアーカーテン部の面積が小さくなるので、シール効果
が向上すると共に、エアーカーテン装置も小形化され
る。
ば、囲い内において、空気を扉方向に吹き出し、これを
開口部の周辺近傍から吸入するような空気循環系を作る
と、扉開放時に積極的にエアーカーテンを形成させるこ
とができる。即ち、扉開放時に扉に沿って流れた空気
は、ガイド部でガイドされて開口部の方向に向かい、こ
の空気が開口部近辺から吸入されることにより、扉の周
辺部と開口部との間でエアーカーテンが形成される。従
って、このような装置では、内部雰囲気の保持性が一層
向上する。この場合、扉の回転角度の小さい範囲では、
エアーカーテン部の面積が小さくなるので、シール効果
が向上すると共に、エアーカーテン装置も小形化され
る。
【0008】
【実施例】図1及び図2は実施例の扉を装着した装置の
一例であるクリーンルームの概略構造を示し、図3はそ
の扉の断面形状を示す。空気流れの有る囲いの一例であ
るクリーンルーム1は、外筒2と、開口部としての外筒
2の上端部3と、これにヒンジ4で回転自在に取り付け
られた扉としての透明蓋5と、中央部分がテストスペー
ス6aになっているテスト台6と、そのヒンジ4側に開
けられた吹出孔7と、テスト台6上の上端部3の近傍に
形成された吸入孔8と、更に本実施例では斜め吸入孔9
とを備えている。又、外筒2の内部には、図示しない空
調装置を設け、吹出孔7から空調された空気を吹き出し
て吸入孔8及び斜め吸入孔9から吸い込むようにしてい
る。
一例であるクリーンルームの概略構造を示し、図3はそ
の扉の断面形状を示す。空気流れの有る囲いの一例であ
るクリーンルーム1は、外筒2と、開口部としての外筒
2の上端部3と、これにヒンジ4で回転自在に取り付け
られた扉としての透明蓋5と、中央部分がテストスペー
ス6aになっているテスト台6と、そのヒンジ4側に開
けられた吹出孔7と、テスト台6上の上端部3の近傍に
形成された吸入孔8と、更に本実施例では斜め吸入孔9
とを備えている。又、外筒2の内部には、図示しない空
調装置を設け、吹出孔7から空調された空気を吹き出し
て吸入孔8及び斜め吸入孔9から吸い込むようにしてい
る。
【0009】透明蓋5は、その開口部側の面の周辺部の
うち透明蓋5が開閉されることにより開口部との間が接
離する部分即ちヒンジ4の取り付けられる部分5aを除
いた周辺部がガイド部5bになっている。ガイド部5b
は、透明蓋5が所定角度として例えば40゜程度開かれ
たときにその内面がほぼ上端部3の方向に向くように形
成されている。即ち、本実施例では透明蓋5がほぼ円筒
形状であるため、図3に示す如く、その周辺部の位置に
よってガイド部5bの傾斜角が変化している。なお、透
明蓋5の内面のうち特にガイド部4の近辺は、風を円滑
にガイドできるように曲面状に形成することが望まし
い。
うち透明蓋5が開閉されることにより開口部との間が接
離する部分即ちヒンジ4の取り付けられる部分5aを除
いた周辺部がガイド部5bになっている。ガイド部5b
は、透明蓋5が所定角度として例えば40゜程度開かれ
たときにその内面がほぼ上端部3の方向に向くように形
成されている。即ち、本実施例では透明蓋5がほぼ円筒
形状であるため、図3に示す如く、その周辺部の位置に
よってガイド部5bの傾斜角が変化している。なお、透
明蓋5の内面のうち特にガイド部4の近辺は、風を円滑
にガイドできるように曲面状に形成することが望まし
い。
【0010】このような構造により、クリーンルーム1
及びその透明蓋5は次のような作用をなす。室内のテス
トスペース6aには例えば微生物を培養するテスト容器
等が配列される。その内部を所定条件に保つと共に直接
テスト容器部に風が当たらないように、空調された空気
は吹出孔7から透明蓋5に向けて上方に吹き出される。
この空気は、透明蓋5の内面に沿って拡散した後吸入孔
8、9から吸入され、循環気流が形成される。このとき
には、内部を閉鎖するため透明蓋5が上端部3に接触し
ているので、特にヒンジ4の反対側部分(先端部)近辺
では、図2に示す如く透明蓋5のガイド部5bがテスト
台6面に対して傾斜することになるが、本実施例では斜
め吸入孔9を設けているので、ガイドされた空気が良好
に吸入され、透明蓋5の閉鎖時の空気循環が良くなって
いる。
及びその透明蓋5は次のような作用をなす。室内のテス
トスペース6aには例えば微生物を培養するテスト容器
等が配列される。その内部を所定条件に保つと共に直接
テスト容器部に風が当たらないように、空調された空気
は吹出孔7から透明蓋5に向けて上方に吹き出される。
この空気は、透明蓋5の内面に沿って拡散した後吸入孔
8、9から吸入され、循環気流が形成される。このとき
には、内部を閉鎖するため透明蓋5が上端部3に接触し
ているので、特にヒンジ4の反対側部分(先端部)近辺
では、図2に示す如く透明蓋5のガイド部5bがテスト
台6面に対して傾斜することになるが、本実施例では斜
め吸入孔9を設けているので、ガイドされた空気が良好
に吸入され、透明蓋5の閉鎖時の空気循環が良くなって
いる。
【0011】テスト容器の一部を出し入れするような場
合には、図2の二点鎖線で示すように、透明蓋5を例え
ば30度〜40度位の角度まで開く。即ち、この程度蓋
を開くと、人が手を中に入れて物を出し入れするには十
分である。本実施例では扉を透明蓋5にしているので、
内部が見えるため特に小さい開角度で出し入れが可能に
なる。このように透明蓋5を開くと、ガイド部5bがほ
ぼ上端部3の方向に向く。その結果、吹出孔7から吹き
出した空調空気は、ガイド部5bにガイドされて上端部
3の方向に吹き出し、その間の空間をエアーシールした
後、吸入孔8、9から吸入される。この場合、空気はガ
イド部5bのガイド方向から外側に流出し易いが、斜め
吸入孔9によりそのような空気も或る程度回収される。
合には、図2の二点鎖線で示すように、透明蓋5を例え
ば30度〜40度位の角度まで開く。即ち、この程度蓋
を開くと、人が手を中に入れて物を出し入れするには十
分である。本実施例では扉を透明蓋5にしているので、
内部が見えるため特に小さい開角度で出し入れが可能に
なる。このように透明蓋5を開くと、ガイド部5bがほ
ぼ上端部3の方向に向く。その結果、吹出孔7から吹き
出した空調空気は、ガイド部5bにガイドされて上端部
3の方向に吹き出し、その間の空間をエアーシールした
後、吸入孔8、9から吸入される。この場合、空気はガ
イド部5bのガイド方向から外側に流出し易いが、斜め
吸入孔9によりそのような空気も或る程度回収される。
【0012】以上の如く、このような扉構造によれば、
透明蓋5を開くと必然的にエアーカーテンが形成される
ので、クリーンルームの通常の使用状態における扉開閉
時に、内部空気の拡散が低減すると共に、外部空気の侵
入が防止され、内部環境の保持性が大幅に向上する。こ
の場合、エアーカーテン用の空気として、試験物に直接
空気を当てることなく内部雰囲気を調整するための循環
空気をそのまま利用しているので、エアーカーテン用の
空気源が不要になる利点がある。なお、本実施例の如く
空調された空気を透明蓋5に沿って流せば、内部雰囲気
の湿度が高く且つ外部温度が内部温度より低温である場
合に、透明蓋5の曇りを防止できる効果も生ずる。
透明蓋5を開くと必然的にエアーカーテンが形成される
ので、クリーンルームの通常の使用状態における扉開閉
時に、内部空気の拡散が低減すると共に、外部空気の侵
入が防止され、内部環境の保持性が大幅に向上する。こ
の場合、エアーカーテン用の空気として、試験物に直接
空気を当てることなく内部雰囲気を調整するための循環
空気をそのまま利用しているので、エアーカーテン用の
空気源が不要になる利点がある。なお、本実施例の如く
空調された空気を透明蓋5に沿って流せば、内部雰囲気
の湿度が高く且つ外部温度が内部温度より低温である場
合に、透明蓋5の曇りを防止できる効果も生ずる。
【0013】図4は本考案の扉を開口部が垂直面になっ
ている容器に適用した例を示し、図5はその扉の形状を
示す。この容器は比較的奥行きが狭く、ショーケースや
クリーンルーム等に好都合に使用される。例えばショー
ケース10は、本体部11と、開口部12と、開口部に
回転自在に取り付けられた扉13と、陳列棚14と、吸
入孔15、16とを備えている。又、本体部11の下方
には、図示しないが空調装置を備えた空調室が設けられ
ている。この空調装置により、本体部11の奥側及び両
側部から空調された冷気を吹き出し、陳列棚14部分を
冷却した後周辺の吸入孔15、16から空調室に回収
し、空気循環系を形成させている。なお、本実施例では
下側に吸入孔を設けていないが、ほこり等の巻き上げの
おそれのない場合には、下側にも吸入孔を設けることが
望ましい。
ている容器に適用した例を示し、図5はその扉の形状を
示す。この容器は比較的奥行きが狭く、ショーケースや
クリーンルーム等に好都合に使用される。例えばショー
ケース10は、本体部11と、開口部12と、開口部に
回転自在に取り付けられた扉13と、陳列棚14と、吸
入孔15、16とを備えている。又、本体部11の下方
には、図示しないが空調装置を備えた空調室が設けられ
ている。この空調装置により、本体部11の奥側及び両
側部から空調された冷気を吹き出し、陳列棚14部分を
冷却した後周辺の吸入孔15、16から空調室に回収
し、空気循環系を形成させている。なお、本実施例では
下側に吸入孔を設けていないが、ほこり等の巻き上げの
おそれのない場合には、下側にも吸入孔を設けることが
望ましい。
【0014】扉13は、その周辺部のうち開閉されると
開口部12との間が接離する部分即ち回転中心以外の部
分はガイド部13a、13b、13cになっている。ガ
イド部13aは、扉13が所定角度として例えば40°
程度開かれたときにほぼ開口部12のうちの垂直面部分
の方向に向くように形成されている。ガイド部13b及
び13cは、扉13面に対して直角になっていて、扉1
3の回転角度に関係なく開口部12の上下の水平面部分
の方向に向いている。
開口部12との間が接離する部分即ち回転中心以外の部
分はガイド部13a、13b、13cになっている。ガ
イド部13aは、扉13が所定角度として例えば40°
程度開かれたときにほぼ開口部12のうちの垂直面部分
の方向に向くように形成されている。ガイド部13b及
び13cは、扉13面に対して直角になっていて、扉1
3の回転角度に関係なく開口部12の上下の水平面部分
の方向に向いている。
【0015】このようなショーケースでは、陳列棚14
に物を出し入れするときには、図示のように扉13を例
えば30°〜40°程度開く。このように扉13を開く
と、それぞれのガイド部がほぼ開口部12の方向に向
く。その結果、陳列棚14から扉13方向に吹き出した
空気は、扉の周辺部でガイド部13a、13b、13c
にガイドされて開口部12方向に流れ、吸入孔15、1
6から吸入される。その結果、エアーカーテン効果が生
じて冷気の流出と外気の侵入が低減される。
に物を出し入れするときには、図示のように扉13を例
えば30°〜40°程度開く。このように扉13を開く
と、それぞれのガイド部がほぼ開口部12の方向に向
く。その結果、陳列棚14から扉13方向に吹き出した
空気は、扉の周辺部でガイド部13a、13b、13c
にガイドされて開口部12方向に流れ、吸入孔15、1
6から吸入される。その結果、エアーカーテン効果が生
じて冷気の流出と外気の侵入が低減される。
【0016】なお以上では、扉の周辺部自体がガイド部
を形成する例を示したが、ガイド部は、例えば図6に示
す如く、扉20とは別体のガイド板21を扉20に取り
付けるようにしてもよい。又、ガイド部は固定のもので
なくてもよく、適当な機構により扉の開閉と連動させて
扉の開閉角度に対応して傾斜角度を調整できるようにし
てもよい。図5では、ガイド板21は図示しない適当な
角度調整機構により角度調整可能になっていて、実線で
示す扉閉時の角度から、扉の開く角度に対応して次第に
角度が変化し、2点鎖線で示す扉開時には、図示の如く
最初の状態から30°程度内側に回転して開口部の方向
に向く。このような装置でも、例えば図において扉閉時
に実線のような空気流れがある場合に、扉21を開閉す
ると二点鎖線で示すような空気流れになり、エアーカー
テン効果が生じて矢印A方向への内部空気の流出が低減
される。なお、図において符号22は装置本体の断熱
壁、符号23は扉シール用のパッキンである。
を形成する例を示したが、ガイド部は、例えば図6に示
す如く、扉20とは別体のガイド板21を扉20に取り
付けるようにしてもよい。又、ガイド部は固定のもので
なくてもよく、適当な機構により扉の開閉と連動させて
扉の開閉角度に対応して傾斜角度を調整できるようにし
てもよい。図5では、ガイド板21は図示しない適当な
角度調整機構により角度調整可能になっていて、実線で
示す扉閉時の角度から、扉の開く角度に対応して次第に
角度が変化し、2点鎖線で示す扉開時には、図示の如く
最初の状態から30°程度内側に回転して開口部の方向
に向く。このような装置でも、例えば図において扉閉時
に実線のような空気流れがある場合に、扉21を開閉す
ると二点鎖線で示すような空気流れになり、エアーカー
テン効果が生じて矢印A方向への内部空気の流出が低減
される。なお、図において符号22は装置本体の断熱
壁、符号23は扉シール用のパッキンである。
【0017】又、実施例では内部空気の循環を利用して
エアーカーテンを形成させる場合を示したが、内部空気
の循環とは別に、独立のエアーカーテンシステムを設
け、これを扉の開時に作動させるような装置も可能にな
る。この場合には、扉にダンパー装置を取り付け、ゆっ
くり扉を開閉させてエアーカーテンを乱さないようにす
るのが良い。なお、扉に沿って空気を流してエアーカー
テンを形成させるようにすれば、この空気条件を適当に
選定することにより扉内部の結露を防止する効果も生ず
る。
エアーカーテンを形成させる場合を示したが、内部空気
の循環とは別に、独立のエアーカーテンシステムを設
け、これを扉の開時に作動させるような装置も可能にな
る。この場合には、扉にダンパー装置を取り付け、ゆっ
くり扉を開閉させてエアーカーテンを乱さないようにす
るのが良い。なお、扉に沿って空気を流してエアーカー
テンを形成させるようにすれば、この空気条件を適当に
選定することにより扉内部の結露を防止する効果も生ず
る。
【0018】
【考案の効果】以上の如く本考案によれば、扉開放時に
開口部の方向に向いたガイド部を扉周辺部に設けること
により、扉周辺と開口部との空間部にエアーカーテン作
用を生じさせることができ、簡単な構造で扉開閉時の内
部雰囲気の乱れを低減することができる。又、扉開放時
のエアーカーテンのみでなく、器内循環気体とは別の温
湿度に調整された気体を扉に沿って常時流すことによっ
て、器内の温湿度調整の精度を向上させることもでき
る。
開口部の方向に向いたガイド部を扉周辺部に設けること
により、扉周辺と開口部との空間部にエアーカーテン作
用を生じさせることができ、簡単な構造で扉開閉時の内
部雰囲気の乱れを低減することができる。又、扉開放時
のエアーカーテンのみでなく、器内循環気体とは別の温
湿度に調整された気体を扉に沿って常時流すことによっ
て、器内の温湿度調整の精度を向上させることもでき
る。
【図1】実施例の扉を備えたクリーンルームの斜視図で
ある。
ある。
【図2】上記扉及びテスト台部分の断面図である。
【図3】(a)乃至(c)は、それぞれ図2のa−a線
断面図、b−b線断面図及びc−c線断面図である。
断面図、b−b線断面図及びc−c線断面図である。
【図4】他の実施例の扉を備えたショールームの斜視図
である。
である。
【図5】(a)及び(b)は、上記扉の横断面図及び縦
断面図である。
断面図である。
【図6】ガイド部の他の例を示す説明図である。
1 クリーンルーム(囲い) 3 上端部(開口部) 5b ガイド部 10 ショールーム(囲い) 12 開口部 13a、13b、13c ガイド部 21 ガイド板(ガイド部)
Claims (1)
- 【請求項1】 空気流れの有る囲いの開口部に回転自在
に取り付けられた扉において、前記扉の 周辺部のうち前記扉が開閉されることにより前
記開口部との間が接離する部分に設けられたガイド部で
あって前記扉が所定角度開かれたときにほぼ内面が前記
開口部の方向に向くガイド部を有することを特徴とする
扉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7354293U JP2603641Y2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | エアーカーテン効果を有する扉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7354293U JP2603641Y2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | エアーカーテン効果を有する扉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0741340U JPH0741340U (ja) | 1995-07-21 |
JP2603641Y2 true JP2603641Y2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=13521236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7354293U Expired - Lifetime JP2603641Y2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | エアーカーテン効果を有する扉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603641Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP7354293U patent/JP2603641Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0741340U (ja) | 1995-07-21 |
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