JP2603506B2 - 烏賊釣針用芯棒と烏賊釣針及び烏賊釣針の釣り糸への係止方法 - Google Patents

烏賊釣針用芯棒と烏賊釣針及び烏賊釣針の釣り糸への係止方法

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JP2603506B2
JP2603506B2 JP63071522A JP7152288A JP2603506B2 JP 2603506 B2 JP2603506 B2 JP 2603506B2 JP 63071522 A JP63071522 A JP 63071522A JP 7152288 A JP7152288 A JP 7152288A JP 2603506 B2 JP2603506 B2 JP 2603506B2
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K83/00Fish-hooks

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は鳥賊釣針用芯棒とこの芯棒を用いた鳥賊釣
針及び鳥賊釣針の釣り糸への係止方法に関するものであ
る。
<従来の技術> 従来、鳥賊釣針は傘状に配列された釣針(以下傘針と
いう)と擬餌本体とを縦軸上に針金等からなる芯棒で貫
通して一体化せしめ、更にその上下部にリングを設け、
これに直接漁師が釣り糸を結びるけるものであった。
ところが、かかる構造のため、鳥賊釣針本体内部では
このリングを保持せんとしてワイヤーをヘアピン状に折
り曲げてこれらのリングを係止せしめているのである。
このため、これらのヘアピン状ワイヤーでは、端部が
一重のもので約17kg、二重のもので約40kgの張力しかな
く、これらが30〜40本釣り糸によって連結されて、なお
かつ海中から引き上げられている状態で、船体のピッチ
ング、ローリングによる急激な負荷が生じた場合リング
を係止したワィヤーが伸びてしまうか、リングが釣り糸
を切断してしまうなどの欠点があった。
また、擬餌本体と傘針とを単なる針金で一体化するも
のであるから当然、その補強としてパイプ、或いは傘針
取付け軸等様々の部材を要し、組立作業そのものも多く
の人手を要した。
更に、使用現場にあっては所要長さ(70〜120cm)に
カットした釣り糸をあらかじめ用意し、漁労の合間にこ
れらを遂一結び付けなければならず、大きな労力と時間
を要した。
<発明が解決しようとする問題点> これらの問題点を解消せんとして、所謂「無結」とい
う方向で様々の改良が考えられたが、それぞれに十分な
解決といえず未だ問題点の解消に至っていないのが現状
である。既知の方法としては、 a. 内部の部材に巻付ける b. 内部で結び付ける c. 他の部材でかしめる等、が開示されてきた。
内部の部材へ巻付ける方法としては、例えば実公昭36
−11277号においては針取付管3上端一側に切込溝を設
け螺状部を有する芯かんに釣り糸を巻付けて無結とする
方法が開示されているが、効果に比して余りに部材の数
が多く実用に共されていない。
また、実公昭36−11276号では、芯かんに釣り糸を巻
き付ける方法が開示されているものの、芯かんと釣り糸
との摺動により釣り糸が破損するという危検があり、ま
た部材の多用も否めなかった。
実公昭43−27651号においては、釣り糸を擬餌体内部
に導入しても内部で結び付けざるを得なく、また実公昭
35−2673号にあっては、釣り糸によって擬餌体本体を一
体化し得ても結局連結用糸を止環8,9に結び付けなけれ
ばならず、結着の方法としては、従来と変わり得なかっ
た。
特公昭54−24949号にあっては重錘により釣り糸上で
挟持する方法が開示されているが、一度設置したる後、
再使用は不可能に近く擬餌体のみ、或いは傘針のみの取
り替え、釣り糸上での本体の位置変更などに問題が残っ
た。
また、特公昭51−35626号にあっては、中空本体の一
端を傘針取付用管状細部として、この管状細部2内に釣
り糸を貫通せしめ、この管状細部2の一部を変形させる
方法が開示されているが、管状の傘針取付細部を変形せ
しむるにあたり明細書に示される通りのストップリング
なる外部部材を押打して緊締或いは加熱しながら圧潰変
形させると、一度取付けた後の再使用に適さないのであ
る。
これは特公昭52−3879号に於いても同様で、リングな
るかしめ具を装着して外力にて変形させるためこれも再
使用に適さないのである。
この発明は上記のような問題点を解決するためになさ
れたものであり、鳥賊釣針の強度を高め、構造を簡略化
してコストの低減をはかり、釣り糸と本体とを結び付け
るという、漁労作業における釣り糸結びの作業を排除
し、自在に釣り具間の距離を変更することができる鳥賊
釣針用芯棒と鳥賊釣針及び鳥賊釣針の釣り糸への係止方
法を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記のような課題を解決するため、第1の発明は、合
成樹脂を用い傘針の内径に適合する円柱状に形成した芯
棒体にこの芯棒体を二つ開き可能にする切れ目を設け、
この切れ目を閉じることによって切れ目に挿通した釣り
糸を挟持し、切れ目を閉じた芯棒体の外周面に傘針を被
せて装着することにより切れ目を圧着させ、芯棒体と釣
り糸とを結合した構成としたものである。
第2の発明は、合成樹脂を用い、傘針の内径に適合す
る円柱状に形成した芯棒体にこの芯棒体を二つ開き可能
にする切れ目を設け、この切れ目を閉じることによって
切れ目に挿通した釣り糸を挟持し、切れ目を閉じた芯棒
体の外周面に傘針を被せて装着することによって切れ目
を圧着させ、芯棒体と釣り糸を結合し、前記芯棒体の一
方端部に軟質パイプを被せ、擬餌体を貫通させた硬質パ
イプの一端を前記軟質パイプに擬餌体の内部において結
合した構成としたものである。
第3の発明は、傘針と擬餌体の両者を一体化して両者
を結合する芯棒体の内部軸方向に釣り糸挿通孔及び係止
片保持部を設け、上記芯棒体の釣り糸挿通孔に挿通した
釣り糸の所要位置に、釣り糸の外形よりも小なる内径を
有し各ピッチ間の素線間隔が釣り糸の外形よりも大なる
コイルスプリングを弾力的に外嵌固定して係止片とし、
この係止片を前記芯棒体の係止片保持部に嵌合して保持
した構成としたものである。
第4図の発明は、コイルスプリングは一方の端部に大
径部が設けられ、芯棒体に設けたスプリング収納部の一
方端部にスプリングの大径部が納まる大径段部を形成
し、釣り糸に固定したスプリングを芯棒体のスプリング
収納部に嵌合することにより、芯棒体と釣り糸を固定化
するようにした構成としたものである。
第5の発明は、釣り糸の外径よりも小なる内径を有
し、各ピッチ間の素線間隔が釣り糸の外径よりも大なる
コイルスプリングに対して釣り糸を各ピッチ間に巻付け
て緊張させることによってこのスプリング内部に挿通
し、スプリングを釣り糸上に固定して係止片とし、この
係止片を鳥賊釣針構成部品で保持することにより釣り糸
と鳥賊釣針の結合を行なうように構成したものである。
<作用> 芯棒体の切れ目に挿通した釣り糸を切れ目を閉じるこ
とによって挟持し、しかる後、傘針をこの芯棒体の外周
面に被せて装着することにより芯棒体と釣り糸を結合
し、鳥賊釣針本体の釣り糸への固定化を図る。
<実施例> 以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図と第4図に示す例において、合成樹脂等を用い
傘針1の内径に適合する外径の円軸状に形成された芯棒
体2はその軸方向X−X方向に沿う切れ目3によって二
つ開きが自在になっており、この切れ目3に釣り糸4を
挿通した状態で切れ目3を閉じることにより芯棒体2が
釣り糸4を挟持して両者が固定化し、釣り糸4を挟持し
た芯棒体2に傘針1を外嵌挿することにより、切れ目3
を圧着させ、芯棒体2と釣り糸4とを一体化させること
になる。
この為、遂一漁場においてその使用時に釣り糸を結び
付ける必要がなく、更に漁況に応じて漁が薄い時は、釣
り糸上の漁具間をひろげたり、また逆に縮めることが容
易に、傘針1を芯棒体2の外周からずらしてやることに
より、出来、繰返し脱着可能となるのである。
このため、一部の部材、例えば傘針、擬餌体をそれぞ
れ取り替え可能となす事が出来、また構造的に使用部材
を大幅に削減し得るのである。
第4図に示した鳥賊釣針本体の組立てを行うには、先
ず擬餌体5を貫通して設けた硬質パイプ6の一端に軟質
パイプ7を被せ、しかる後、釣り糸4を硬質パイプ6に
通して、軟質パイプ7から導き出し、これを傘針1の中
を通して、芯棒体2の切れ目3に挟持せしめる。その後
芯棒体2を傘針1に貫通させて最後に芯棒体2の傘針側
一端を擬餌体5内部において軟質パイプ7を介して硬質
パイプ6と一体化せしめるのである。斯くして構成され
た本鳥賊釣針は、第5図のように自動機案内ローラ面に
おいても軟質パイプ7の部分において十分曲面に馴染み
使用に耐え、遂一使用に際して結び付ける手間が要ら
ず、大幅に部品の数を削減できるのである。
尚、芯棒体2の釣り糸挟持部においては、挟持されな
い釣り糸部と挟持された部分とが芯棒体2の各端部にお
いて擦れて痛まぬよう完全に挟んでしまわず、半孔程度
窪みを設けて遊びを付ける方がよい。
また、同芯棒体2の外周面を多角形となすか、もしく
は線状の突起物を設けて傘針1の回転防止、或いは脱落
防止とすることも可能である。
また芯棒体2の切れ目を、第2図の如くY−−−Y方
向に切ると、芯棒体2の切れ目部分が収束部より遠くな
り、また、釣り糸4と芯棒体2との接合面積が広くなり
一体化がより確実である。しかも切目収束部に釣り糸貫
通孔8を設けたので、各部材が釣り糸4上にセットで設
けられ、部品の取り替えに際し芯棒体2が釣り糸4から
脱落せず有用である。
この発明の芯棒体2の切れ目内面には、釣り糸4と芯
棒体2の結合をより確実なものにするために数条の溝、
ないし突起物を設けてやることは言を待たない。また、
第3図a、bにみられる如く切り目全体を波状に噛み合
わせるとより確実に釣り糸4を捕らえる。
次に、第6図乃至第12図は釣り糸と鳥賊釣針本体の係
止をはかるための他の例を示している。
第9図のように、鳥賊釣針用傘針1及び縦軸方向に芯
棒通過孔9を有する擬餌体5の両者を貫通して鳥賊釣針
本体を一体化せしめる芯棒体2において、その芯棒体2
内部に、縦軸方向に設けられた釣り糸通過孔10および係
止片保持部11を形成せしめ、釣り糸4をこの釣り糸通過
孔10に通したる後、釣り糸4上の所要位置に、第6図に
示したスプリング12よりなる係止片13を設け、これを芯
棒体2内部の係止片保持部11にいれたる後、鳥賊釣針用
傘針1及び擬餌体5を同芯棒体2に縦軸方向に挿入し、
もって鳥賊釣針を構成するものである。
上記スプリング12は第6図で示したように、素線のピ
ッチ方向における各素線間隔aと釣り糸4の外径bとス
プリング12の内径cとの関係はa>b>cになってい
る。
従って釣り糸4をスプリング12のピッチ方向の素線間
隔aに巻きつけ、次に釣り糸4をピンと両方に引張ると
釣り糸4は第7図のようにスプリング12の内径により挟
持された状態となり、このようにして釣り糸4に固定さ
れたスプリング12はこの発明の鳥賊釣針にあって、釣り
糸4上の係止片13として作用するのである。尚、係止片
13を構成するにあたり、釣り糸4の一部をスプリング12
のピッチ途上より外して第8図のごとくせしめると更に
強い係止力を得ることができる。
第11図は、この発明にいう係止片保持部11の一実施例
である。釣り糸4を緊縛した係止片13は、鳥賊釣用傘針
1及び擬餌体5の内部を貫通して一体化せしめた芯棒体
2の内部にある係止片保持部11内部に位置して、釣り糸
4と鳥賊釣針本体を一体化せしめるのである。
第10図は、スプリング12の応用実施例である。
この発明は、かかる構造によって構成されるので連結
に共される釣り糸は垂直方向に一本の線となり最大の張
力を呈するのである。
さらに、この構造によって大幅な部品の削減が可能と
なり、また漁労作業において遂一、釣り糸との結着をす
る手間がいらないのである。
また、第13図と第14図はスプリング12と芯棒体2の係
止保持構造の他の例を示している。
同図において釣り糸4に固定するスプリング12は、一
方の端部に大径部21が一体に連成されていると共に、芯
棒体2における一方の端部にスプリングの収納部22を設
け、この収納部22の外端に上記大径部21が納まる大径段
部23を形成し、釣り糸4に固定したスプリング12を収納
部22に嵌合することにより、芯棒体2と釣り糸4を固定
化するようになっている。
尚、芯棒体2に設けたスプリング収納部22は、切れ目
3の部分で両側に開いたときの一方内周面にスプリング
12が嵌り合う螺旋溝24を設け、芯棒体2でスプリング12
を強固に保持するようになっている。
上記のような構造によると、釣り糸4の取り替えを行
うとき、傘針1をスプリング保持部の一端までずらし傘
針1による芯棒体2の保持部外側からの挟持を解き、釣
り糸4を一方へ引張って取出すことができ、釣り糸4の
取り替えが芯棒体2の切り目3全体を開かなくても行え
ることになる。
また、スプリング12の大径部21が大径段部23に納ま
り、螺旋溝24へスプリング12が嵌合することにより、釣
り糸4の引張り強度を大幅に向上させることができる。
<効果> 以上のように、この発明によると、鳥賊釣針において
従来の釣り糸と本体とを結び付けるという作業を無くす
ことができ、漁労作業の簡略化を図ることができると共
に、自由に釣り具間の距離を変更したり設定することが
できる。
また、構成部材の数を必要最低限度に減少させること
ができ、鳥賊釣針のコストダウンが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は芯棒体の斜視図、第2図と第3図は芯棒体の他
の例を示す斜視図、第4図は同上を用いた鳥賊釣針の縦
断面図、第5図は芯棒体と硬質パイプの折り曲り状態を
示す説明図、第6図は釣り糸に対するコイルスプリング
の取付け方法を示す説明図、第7図は同上におけるコイ
ルスプリングの取付状態を示す説明図、第8図はスプリ
ング取付の他の例を示す説明図、第9図は同上を用いた
鳥賊釣針の正面図、第10図はスプリングの応用例を示す
説明図、第11図と第12図は芯棒体に設けるスプリング係
止片保持部の異なった例を示す正面図、第13図はスプリ
ングと芯棒体の他の構造を示す一部切欠正面図、第14図
は同上に用いるスプリングの説明図である。 1……傘針、2……芯棒体 3……切れ目、4……釣り糸 5……擬餌体、6……硬質パイプ 7……軟質パイプ、12……スプリング 21……大径部、22……スプリング収納部 23……大径段部、24……螺旋溝

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂を用い傘針の内径に適合する円柱
    状に形成した芯棒体にこの芯棒体を二つ開き可能にする
    切れ目を設け、この切れ目を閉じることによって切れ目
    に挿通した釣り糸を挟持し、切れ目を閉じた芯棒体の外
    周面に傘針を被せて装着することにより切れ目を圧着さ
    せ、芯棒体と釣り糸とを結合した鳥賊釣針用芯棒。
  2. 【請求項2】合成樹脂を用い、傘針の内径に適合する円
    柱状に形成した芯棒体にこの芯棒体を二つ開き可能にす
    る切れ目を設け、この切れ目を閉じることによって切れ
    目に挿通した釣り糸を挟持し、切れ目を閉じた芯棒体の
    外周面に傘針を被せて装着することによって切れ目を圧
    着させ、芯棒体と釣り糸とを結合し、前記芯棒体の一方
    端部に軟質パイプを被せ、擬餌体を貫通させた硬質パイ
    プの一端を前記軟質パイプに擬餌体の内部において結合
    した鳥賊釣針。
  3. 【請求項3】傘針と擬餌体の両者を一体化して両者を結
    合する芯棒体の内部軸方向に釣り糸挿通孔及び係止片保
    持部を設け、上記芯棒体の釣り糸挿通孔に挿通した釣り
    糸の所要位置に、釣り糸の外径よりも小なる内径を有し
    各ピッチ間の素線間隔が釣り糸の外径よりも大なるコイ
    ルスプリングを弾力的に外嵌固定して係止片とし、この
    係止片を前記芯棒体の係止片保持部に嵌合して保持した
    鳥賊釣針。
  4. 【請求項4】コイルスプリングは一方の端部に大径部が
    設けられ、芯棒体に設けたスプリング収納部の一方端部
    にスプリングの大径部が納まる大径段部を形成し、釣り
    糸に固定したスプリングを芯棒体のスプリング収納部に
    嵌合することにより、芯棒体と釣り糸を固定化するよう
    にした特許請求の範囲第3項に記載の鳥賊釣針。
  5. 【請求項5】釣り糸の外径よりも小なる内径を有し、各
    ピッチ間の素線間隔が釣り糸の外径よりも大なるコイル
    スプリングに対して釣り糸を各ピッチ間に巻付けて緊張
    させることによってこのスプリング内部に挿通し、スプ
    リングを釣り糸上に固定して係止片とし、この係止片を
    鳥賊釣針構成部品で保持することにより釣り糸と鳥賊釣
    針の結合を行なうことを特徴とする鳥賊釣針の釣り糸へ
    の係止方法。
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