JP2603140Y2 - 容量可変式ロータリコンプレッサ - Google Patents

容量可変式ロータリコンプレッサ

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JP2603140Y2
JP2603140Y2 JP1993068698U JP6869893U JP2603140Y2 JP 2603140 Y2 JP2603140 Y2 JP 2603140Y2 JP 1993068698 U JP1993068698 U JP 1993068698U JP 6869893 U JP6869893 U JP 6869893U JP 2603140 Y2 JP2603140 Y2 JP 2603140Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ベーンの先端やベーン
の側面への潤滑油の廻りを改良した容量可変式ロータリ
コンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるカーコンプレッサは、回転数が
変動する自動車エンジンが駆動源で、圧縮室内で冷媒ガ
ス等を圧縮して吐出するようにしているので、エンジン
等に連結されたシャフトの回転速度が上昇すれば、冷媒
量が増大して車室空間は過冷却となる。逆に、シャフト
の回転速度が低いと、冷媒量が不足して冷却不足となる
虞れがある。
【0003】そのため、コンプレッサの圧縮室から吐出
される冷媒量を熱負荷の多少に応じて可変とした容量可
変式ロータリーコンプレッサが開発されている(例え
ば、特開昭63−173,892号公報、実開平2−5
2,993号公報参照)。
【0004】図3は従来の容量可変式ロータリコンプレ
ッサを示す縦断面図、図4は図3の4−4線に沿う断面
矢視図であり、このコンプレッサでは、圧縮室(不図
示)に流入した冷媒ガスを、圧縮時に吸入室24内にバ
イパスさせ、このバイパス量を制御することにより冷媒
圧縮量を運転状態に応じて可変としている。
【0005】つまり、フロントサイドブロック13とロ
ータ16との間には、所定の角度内で回転自在とされた
円盤状の制御プレート29が設けられ、この制御プレー
ト29には、その一部を切り欠くことによりバイパス孔
30が形成され、フロントサイドブロック13には周縁
に周方向に並んで第1吸入口23及び第2吸入口36が
設けられている。
【0006】そして、低速運転時や冷房サイクルの熱負
荷が多いときのように、吸入圧が高い場合には、制御プ
レート29を、圧縮室内の冷媒ガスがバイパス孔30か
ら第2吸入口36を通じて吸入室24内にバイパスしな
い位置に回動させ、圧縮室の容量を大きくし、多量の冷
媒が吐出されるようにする。一方、高速運転時や冷房サ
イクルの熱負荷が少ないときのように、吸入圧が低い
きには、制御プレート29を、圧縮室内の冷媒ガスが第
1吸入口23やバイパス孔30から第2吸入口36を通
じて吸入室24内にバイパスするように回動させ、圧縮
室の容量を小さくし、小量の冷媒が吐出されるようにす
る。これにより圧縮行程における圧縮室内での圧縮冷媒
量を規制し、ロータ16の回転に応じて圧縮室からの吐
出冷媒量を規制するようにしている。
【0007】圧縮室内で圧縮された後は、シリンダ12
に開設された吐出口から吐出弁を押し上げて、連通路2
6を経て流出口27より外部に吐出される。
【0008】ちなみに、制御プレート29の回動制御
は、図4に示すように、フロントサイドブロック13に
設けられたサイド孔31に嵌挿された駆動ピン32を、
制御プレート駆動手段Aにより制御することにより行な
う。
【0009】この制御プレート駆動手段Aは、フロント
ケース11aに設けられた通孔33内に進退自在に挿通
されたシリンダ34を有し、シリンダ34の先端は、吸
入室24内に臨ませる一方、後端は外部に臨ませてい
る。そして、このシリンダ34の先端には、前記駆動ピ
ン32が係合され、またシリンダ34内にはばね35が
装着されている。このばね35のばね圧は、通孔33に
螺合されたばね圧調整ねじ33aにより調整され、シリ
ンダ34は、吸入室24内の吸入圧とシリンダの裏面に
かかる圧とばね圧との差圧により制御されるようになっ
ている。
【0010】したがって、吸入室24での吸入圧が比較
的高い場合、即ちシャフト21の回転数が低い場合や冷
房サイクルの熱負荷の多い場合には、ばね35の弾発力
に抗してシリンダ34に加わる吸入圧により後退するこ
とになり、一方、吸入室24の吸入圧が比較的低い場
合、即ちシャフト21の回転数が高い場合や冷房サイク
ルの熱負荷の少ない場合には、ばね35の弾発力によっ
て吸入室24の内側に突出するようになっている。
【0011】このように動作するシリンダ34の先端に
連結された駆動ピン32により制御プレート29は回動
し、制御プレート29に設けられたバイパス孔30と、
フロントサイドブロック13の第1吸入口23およびこ
れと周方向に並んで配設された第2吸入口36の少なく
ともいずれか一方とが連通するようにし、圧縮時の冷媒
ガスを吸入室24内にバイパスさせ、圧縮室の容量を運
転状態に応じて可変としている。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】ところが、吸入室にお
ける吸入圧Ps が比較的低い場合、即ちシャフトの回転
数が多い場合や冷房サイクルの熱負荷が少ない場合に
は、ばね35の弾発力に抗してシリンダ34に加わる吸
入圧Ps によりシリンダ34が前進し、第2吸入口36
とバイパス孔30は連通され、吐出冷媒量が減少する
が、コンプレッサを構成する摺動部品の潤滑油の一部
は、冷媒とともに冷房サイクル内を循環しているので、
コンプレッサに帰還する潤滑油の容量が減少することに
なり、摺動部品への潤滑油の供給は、吐出された比較的
高圧の冷媒の圧力が潤滑油貯溜部58に加えられること
により行われる。
【0013】また、第2吸入口36とバイパス孔30が
連通した状態の最小容量時のように吐出冷媒量が少ない
場合には、吸入行程が長くなり、その間は、図5に示す
ように、コンプレッサの圧縮室内の圧力が無変動で比較
的低圧でしかも高圧部と低圧部の圧力差が少なくなるこ
とから、冷房サイクルからの帰還量だけでなく、コンプ
レッサ内部における潤滑油の循環性も低下し、ある特定
部分に滞留する傾向もある。
【0014】その結果、潤滑油通路の周辺に位置するシ
ャフトや軸受に対する潤滑油の供給は、比較的良好に行
なわれるけれども、シャフトから離れたベーンの先端や
制御プレートとフロントサイドブロックとの間、および
制御プレートを支持する軸受などの潤滑油が回りにくい
問題がある。
【0015】本考案は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、吐出冷媒量が少ない場合で
もコンプレッサの潤滑性を高めることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の容量可変式ロータリコンプレッサは、シェ
ル内に設けられたシリンダの筒状ボア内で回動し、半径
方向に進退自在なベーンを有するロータと、該ロータを
支持するサイドブロックとの間に回動可能に配設された
円盤状の制御プレートを有し、この制御プレートに形成
されたバイパス孔と前記サイドブロックに形成された吸
入口とを連通させて、前記ボア内の冷媒ガスを吸入室内
にバイパスさせ、前記シリンダ内の圧縮室での冷媒ガス
圧縮容量を運転状態に応じて可変とする容量可変式ロー
タリコンプレッサにおいて、前記シェル内に形成された
潤滑油貯留部から前記ロータを支持するシャフトに潤滑
油を導く第1の油通路を前記シリンダおよびサイドブロ
ックに形成し、前記第1の油通路から前記ベーンの先端
近傍に潤滑油を導くように、先端が前記制御プレートの
バイパス孔に臨まされた第2の油通路を前記制御プレー
トに形成したことを特徴としている。
【0017】
【作用】制御プレートに形成されたバイパス孔とサイド
ブロックに形成された吸入口とを連通させて、ボア内の
冷媒ガスを吸入室内にバイパスさせ、シリンダ内の圧縮
室での冷媒ガス圧縮容量を運転状態や熱負荷の多少に応
じて可変とする容量可変式ロータリコンプレッサにおい
ては、吸入室における吸入圧が比較的高い場合には吐出
冷媒量を減少させるが、コンプレッサに供給された潤滑
油の一部は、冷媒とともに冷房サイクル内を循環してい
るので、コンプレッサに帰還する潤滑油の容量も減少す
ることになる。
【0018】また、吐出冷媒量を減少させている場合に
は吸入行程が長くなり、その間はコンプレッサ内の圧力
が無変動で、しかも吐出圧と吸入圧の工程圧の差も少な
いことから、冷房サイクルからの帰還量だけでなく、冷
媒の吐出圧により各部分へ供給され、コンプレッサ内部
における潤滑油の循環性も低下し、ある特定部分に滞留
する傾向もある。
【0019】しかしながら、本考案のコンプレッサで
は、シェル内に形成された潤滑油貯留部からロータを支
持するシャフトに潤滑油を導く第1の油通路をシリンダ
およびサイドブロックに形成し、さらに第1の油通路か
らベーンの先端近傍に潤滑油を導くように、先端が前記
制御プレートのバイパス孔に臨まされた第2の油通路を
制御プレートに形成しているので、特に潤滑油不足とな
りがちなベーン先端付近の潤滑性を高めることができ
る。また、コンプレッサ内の潤滑油を強制循環すること
によって、コンプレッサ内部における潤滑油の循環性も
活発化し、潤滑油がある特定部分に滞留することを防止
できる。
【0020】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本考案に係るロータリコンプレッサを示
す縦断面図、図2は図1の2−2線に沿う断面相当図で
ある。なお、図3および4に示す部材と同一の部材には
同一符号を付し、その説明を一部省略する。
【0021】本実施例の容量可変式ロータリコンプレッ
サ10は、フロントケース11a及びリヤーケース11
bからなるシェル11内に、フロントサイドブロック1
3及びリヤーサイドブロック14と、この両サイドブロ
ック13,14間に挟持されたシリンダ12とを有して
いる。このシリンダ12の惰円状のボア15内にはロー
タ16が収納され、ロータ16は両サイドブロック1
3、14で支持されるシャフト21に取付けられ、ボア
15の短径部でボア15の内周面と近接している。図2
に示すように、ロータ16には、放射状にベーン溝18
が形成され、このベーン溝18内にはスライドベーン1
9が摺動自在に設けられている。
【0022】なお、図2中の符号「20」は圧縮室であ
り、スライドベーン19相互間、ボア15の内周面およ
びロータ16の外周面により区画形成されている。ま
た、シャフト21は駆動源により電磁クラッチ(図示せ
ず)を介して回転駆動されるようになっている。
【0023】一般的なロータリコンプレッサでは、ロー
タ16の回転に伴ないベーン溝18からスライドベーン
19が突出し、ボア15の内周面と摺接しつつ回転する
ので、圧縮室20の容積が変化し、フロントケース11
aの流入口22から吸入室24や第1吸入口23を通っ
て圧縮室20に流入した冷媒ガスが圧縮されるが、本実
施例のコンプレッサでは、圧縮室20に流入した冷媒ガ
スを圧縮時に吸入室24内にバイパスさせることによ
り、冷媒圧縮量が運転状態に応じて可変となるようにし
ている。
【0024】つまり、フロントサイドブロック13とロ
ータ16との間には、所定の角度内で回転自在とされた
円盤状の制御プレート29が設けられており、またこの
制御プレート29にはバイパス孔30が、フロントサイ
ドブロック13には周縁に周方向に並んで第1吸入口2
3および第2吸入口36(図2参照)がそれぞれ設けら
れている。
【0025】そして、低速運転時や熱負荷の多いとき、
つまり吸入冷媒の圧力Ps の高いときには、バイパス孔
30から第1吸入口23又は第2吸入口36を通じて吸
入室24内にバイパスさせないように制御プレート29
の回転位置が選択される。
【0026】これに対して高速運転時や熱負荷の少ない
とき、つまり吸入冷媒圧力Ps が低いときには、制御プ
レート29を回動することにより、圧縮室20内の冷媒
ガスをバイパス孔30から第1吸入口23又は第2吸入
口36を通じて吸入室24内にバイパスさせ、これによ
り圧縮時に圧縮室20内で圧縮される冷媒の量を規制
し、ロータ16の回転に応じて圧縮室20から吐出され
る冷媒の量を規制するようにしている。
【0027】圧縮室20内で圧縮された冷媒は、シリン
ダ12に開設された吐出口25から連通路26を経て図
示しない流出口より外部に吐出される。
【0028】なお、本実施例のコンプレッサにおける制
御プレート29の回動制御は、吸入室24の吸入冷媒圧
を自動検出して行うもの(特開昭63−173,892
号公報、特開昭63−173,892号公報)の他、従
来公知の手段を用いることができる。
【0029】本実施例における潤滑油の循環経路は、以
下のように構成されている。
【0030】すなわち、シリンダに開設された吐出口2
5から吐出した冷媒中に含まれた潤滑油を連通路26で
分離して潤滑油貯留部58に戻したのち、第1の油通路
59から吸い上げる。シャフト21の末端にはオイルポ
ンプPが設けられているので、潤滑油貯留部58に溜っ
た潤滑油はオイルポンプPによって第1の油通路59に
吸い上げられてリヤサイドブロック14とシャフト21
との間に設けられた軸受や、シリンダ12の第1の油通
路59を介してフロントサイドブロック13とシャフト
21との間に設けられた軸受に潤滑油を強制的に供給す
る。
【0031】ただし、本考案は、このようなオイルポン
プを使用するもののみに限定されるものではなく、オイ
ルポンプを使用せずに潤滑油貯留部58内に吐出された
冷媒の圧力を作用し、圧力差により潤滑油を供給するよ
うにしたもの含まれるものである。
【0032】特に、本実施例のコンプレッサでは、フロ
ントサイドブロック13とシャフト21との間に設けら
れた軸受に供給された潤滑油を、さらにフロントサイド
ブロック13と制御プレートとの摺動軸受やベーン先端
まで導くようにしている。つまり、制御プレート29に
第2の油通路61を形成し、フロントサイドブロック1
3とシャフト21との摺動部に達した潤滑油を吸引し、
ベーン19の先端に導いている。
【0033】この第2の油通路61は、その一端が前記
第1の油通路59に連通されているが、他端は、図2に
示すように、制御プレート29の軸受部分と、当該制御
プレート29に形成されたバイパス孔30に臨んでお
り、図5で説明したように吐出冷媒量が減少する際の圧
力無変動領域、すなわち、図2(A)〜(D)に示す状
態におけるベーン先端付近の摺動部品に対して潤滑油を
供給するようにしている。
【0034】したがって、図2(A)に示す状態では、
第1吸入口23から吸入された冷媒はバイパス孔30か
ら吸入室24に流れ込むが、その量が少ないので、この
冷媒に含まれる潤滑油の量も不十分ではあるものの、第
2の油通路61から別の潤滑油が供給されるので、冷媒
量が減少しても潤滑性に悪影響を与えることはない。
【0035】次に、前記実施例の作用を説明する。本実
施例に係る容量可変式ロータリコンプレッサでは、回転
数が高い場合や熱負荷が少ない吸入室における吸入圧P
s が低い場合には、制御プレート29に形成されたバイ
パス孔30とフロントサイドブロック13に形成された
吸入口23とを連通させて、ボア15内の冷媒ガスの一
部を吸入室24内にバイパスさせ、シリンダ内の圧縮室
での冷媒ガス圧縮容量を減少させる。
【0036】これにより、車室空間の過冷却を防止する
ことができるが、コンプレッサに供給された潤滑油の一
部は冷媒とともに冷房サイクル内を循環しているので、
コンプレッサに帰還する潤滑油の容量も減少することに
なる。
【0037】また、図5に示すように、吐出冷媒量が少
ない場合には吸入行程が長くなり、ベーンがバイパス孔
30の端を通過するまで間はコンプレッサ内の圧力が無
変動であり潤滑油に加圧する吐出圧も低くなることか
ら、冷房サイクルからの帰還量だけでなく、コンプレッ
サ内部における潤滑油の循環性も低下し、ある特定部分
に滞留し、シリンダ内のベーンとの摺動部に潤滑油が不
足する傾向もある。何れにしても熱負荷に応じた吐出冷
媒量は実現できるものの、コンプレッサの潤滑性の点で
問題が残る。
【0038】しかしながら、本実施例のコンプレッサで
は、潤滑油貯留部58からシャフト21に潤滑油を導く
第1の油通路59をシリンダ12およびフロント/リヤ
サイドブロック13,14に形成し、さらに、この第1
の油通路59からベーン19の先端近傍に潤滑油を導く
第2の油通路61をバイパス孔30に臨むように制御プ
レート29に形成しているので、冷媒の帰還量が減少し
たとしても潤滑油を強制的に供給することができ、特に
潤滑油不足となりがちなベーン先端付近の潤滑性を高め
ることができる。
【0039】また、コンプレッサ内の潤滑油を強制循環
することによって、コンプレッサ内部における潤滑油の
循環性も活発化し、潤滑油がある特定部分に滞留するこ
とを防止できる。
【0040】なお、以上説明した実施例は、本考案の理
解を容易にするために記載されたものであって、本考案
を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記実施例に開示された各要素は、本考案の技術的
範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨であ
る。
【0041】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
容量可変式ロータリコンプレッサにおいて、吐出冷媒量
が減少したときに生じ易いシリンダ内部の潤滑油不足を
解消することができ、摺動部品の耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿う断面相当図である。
【図3】 従来のコンプレッサを示す断面図である。
【図4】 図3の4−4線に沿う断面図である。
【図5】 従来の容量可変式ロータリコンプレッサのロ
ータ回転角度と圧縮室内圧との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
11…シェル、 12…シリンダ、
13…フロントサイドブロック、 14…リヤサイド
ブロック、15…ボア、 16…
ロータ、19…ベーン、 20…圧
縮室、23…第1吸入口、 24…吸入
室、29…制御プレート、 30…バイパ
ス孔、36…第2吸入口、 58…潤滑
油貯留部、59…第1の油通路、 61…
第2の油通路。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル(11)内に設けられたシリンダ(1
    2)の筒状ボア(15)内で回動し、半径方向に進退自在なベ
    ーン(19)を有するロータ(16)と、該ロータ(16)を支持す
    るサイドブロック(13,14)との間に回動可能に配設され
    た円盤状の制御プレート(29)を有し、この制御プレート
    (29)に形成されたバイパス孔(30)と前記サイドブロック
    (13,14)に形成された吸入口(23,36)とを連通させて、前
    記ボア内の冷媒ガスを吸入室(24)内にバイパスさせ、前
    記シリンダ(12)内の圧縮室(20)での冷媒ガス圧縮容量を
    運転状態に応じて可変とする容量可変式ロータリコンプ
    レッサにおいて、 前記シェル(11)内に形成された潤滑油貯留部(58)から前
    記ロータ(16)を支持するシャフト(21)に潤滑油を導く第
    1の油通路(59)を前記シリンダ(12)およびサイドブロッ
    ク(13,14)に形成し、前記第1の油通路(59)から前記ベ
    ーン(19)の先端近傍に潤滑油を導くように、先端が前記
    制御プレート(29)のバイパス孔(30)に臨まされた第2の
    油通路(61)を前記制御プレート(29)に形成したことを特
    徴とする容量可変式ロータリコンプレッサ。
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