JP2602232Y2 - Oリング溝の構造 - Google Patents

Oリング溝の構造

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JP2602232Y2
JP2602232Y2 JP1992010647U JP1064792U JP2602232Y2 JP 2602232 Y2 JP2602232 Y2 JP 2602232Y2 JP 1992010647 U JP1992010647 U JP 1992010647U JP 1064792 U JP1064792 U JP 1064792U JP 2602232 Y2 JP2602232 Y2 JP 2602232Y2
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ring
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bearing hole
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良夫 深谷
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、軸と軸受穴との間で
流体のシールを行なうOリング溝の構造に関する
【0002】
【従来の技術】従来のOリング溝の構造は、例えば図1
2のように、部材1(ケースまたはボディ)に設けられ
軸受穴1aの中に挿通される軸2の途中(中間)を小
径にすることにより、環状のOリング溝2aを形成し、
この中に弾性のあるOリング4を嵌装する構成となって
いる。なお、図では、見易くするために、Oリング4と
Oリング溝2aとの間に隙間が示されているが、実際に
は、Oリング4がOリング溝2aの側面に密着されるこ
とは言うまでもない。図12は、軸2側にOリング溝
を形成した例を示している。図13は、部材1に設け
られた軸受穴1aの内周壁に、Oリング1bを形成して
いる。
【0003】このようなOリング溝の構造において、O
リング4が熱、流体接触、および摩擦等により劣化した
場合、Oリング4を交換する必要がある。この場合、軸
2および軸受穴1aの寸法が大きくて、手、指、または
工具等が容易に挿入できるならば、古いOリングを簡単
に取り除くことができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、軸2および軸
受穴1aの径が小さく、または、軸受穴1aの奥深い位
置にOリング溝2a,1bがある場合は、図14のよう
に、ケガキ針またはドライバーのような工具5を使用し
なければならず、この場合、工具5は当然細かく鋭利な
形状のものが利用されるので、Oリング溝2a,1b
エッジ2a1(1b1)および、底部2a2(1a2)
に傷がつくおそれが十分にある。
【0005】Oリング溝2a,1b底部2a2(1a
2)に傷がつくと、その傷を通して、密閉を要する流体
等のリークが生じるおそれがある。また、Oリング溝
a,1bのエッジ2a1,1b1に傷をつけると、新し
いOリングを取り付ける際に、Oリングに傷がつく
可能性があり、これは、リークの発生につながる。
【0006】この考案は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、Oリング除去用の工具等によ
り傷つくおそれがなく、またOリング装着時にOリング
に傷をつけるおそれもなく、Oリングの交換を容易にす
るOリング溝の構造を提供することを目的とする。
【0007】
【問題を解決するための手段】請求項1記載の考案に係
るOリング溝の構造は、部材に設けられた軸受穴の内周
壁に形成したOリング溝の構造に、Oリング除去用工具
の先端がさし込め、かつOリング嵌装溝に導きうる幅に
して、Oリング嵌装溝の底部から軸受穴の開口端部に至
るまで伸びた切欠を設けたものである。
【0008】請求項2記載の考案に係るOリング溝の構
造は、部材を挿通する軸の外周壁に形成されたOリング
溝の構造に、Oリング除去用工具の先端が差し込め、か
つOリング嵌装溝に導きうる幅にして、Oリング嵌装溝
の底部から軸の外周壁に至るまで伸びた切欠を設けたも
のである。
【0009】
【作用】この考案におけるOリング溝の構造において、
部材側のOリング溝からOリングを取り除く場合は、先
端の細いワイヤまたは千枚通しのようなOリング除去用
工具を部材に設けられた切欠へさし込んで、Oリングを
軸受穴の内径側へ変形させて取り除く。また、軸側のO
リング嵌装溝からOリングを取り除く場合は、軸を部材
の軸受穴から取り出して、Oリング用除去工具を軸に設
けられた切欠へさし込んで、OリングをこじってOリン
グを外側へ引っ張り、切断するか、丈夫なフックで引っ
掛けて取り除く。
【0010】
【実施例】以下、この考案の実施例の図について説明す
る。なお、従来と同一の部位には同一の符号を用いて説
明する。図1および図2は第1実施例を示し、部材1に
は、軸2を挿通する軸受穴1a が設けられ、この軸受穴
1aの内周壁にOリング溝1bが形成されている。ま
た、部材1には、Oリング溝1bの一側面から部材1の
外面に連通させる切欠6が形成されている。この切欠6
を通じて、Oリング4を軸受穴1aの内径側へ圧縮する
任意の工具5(図14)が挿入される。
【0011】このように、切欠6があることにより、O
リング4の取外しはきわめて容易である。なお、切欠6
は、原則として、部材1の外面(の軸受穴1aの開口端
部付近)のうち、高圧側の面に設けるのがよく、この結
果、切欠6内へ流体圧がかかったとしても、Oリング4
はOリング溝1bのうちの切欠6の無い側壁に押し付け
られ、シール効果を充分に保持する。ただし、図2にお
ける切欠6の幅δが、Oリング4の太さに比較して、あ
まり大きくなければ、切欠6は低圧側に面していても問
題がない。
【0012】図3および図4は第2実施例を示し、これ
は、加工機械の種類により、軸受穴1aの直径方向に長
く延在する2つの切欠6aを設けたものである。この場
合も、第1実施例と同様の効果が得られる。
【0013】図5および図6は第3実施例を示し、この
実施例では、フライスカッターにより形成された切欠6
bを有している。したがって、切欠6bは、フライスカ
ッターの円周に沿う円弧状の深さを有している。この実
施例の作用効果も、第1実施例の場合と同様である。
【0014】図7〜図9は第4実施例を示し、これは軸
の周壁に切欠6cを設けたものである。図7〜図9に
示すように、切欠6cは、軸2の周壁に設けられ、この
切欠6cの一端は、軸2の中間を小径にして形成された
Oリング溝2aに開口している。なお、切欠6cは、フ
ライスカッターで形成された場合の形態を有している。
この実施例の場合も、切欠6cに挿入する工具により、
Oリング溝2a内のOリングが取り除かれる
【0015】図10および図11は第5実施例を示し、
この実施例も軸2の周壁にOリング溝2aがある例であ
り、この実施例は、軸2の長手に沿って長く延在する切
欠6dを有している。これの作用効果は、第4実施例の
場合とほぼ同様である。上記各実施例の説明から明らか
なように、Oリング溝1b、2a内のOリング4は、工
具の細い先端を切欠6、6a〜6dへ挿入して、取り除
かれる
【0016】
【考案の効果】以上のように、請求項1記載の考案によ
れば、部材に設けられた軸受穴の内周壁に形成したOリ
ング溝の構造に、Oリング除去用工具の先端がさし込
め、かつOリング嵌装溝に導きうる幅にして、Oリング
嵌装溝の底部から軸受穴の開口端部に至るまで伸びた
欠を設けたので、Oリングの交換等の際に、工具により
Oリング溝のエッジ及び底部が傷つけられるおそれがな
く、また傷がないことにより、新しいOリングを装着す
る際に、これが傷つけられることもなく、したがって、
Oリングの交換は容易で、シール効果の低下に基づくリ
ーク等の問題が回避される。
【0017】請求項2記載の考案によれば、部材を挿通
する軸の外周壁に形成されたOリング溝の構造に、Oリ
ング除去用工具の先端が差し込め、かつOリング嵌装溝
に導きうる幅にして、Oリング嵌装溝の底部から軸の外
周壁に至るまで伸びた切欠を設けたので、上記請求項1
と同様、Oリングの交換は容易で、シール効果の低下に
基づくリーク等の問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例の概略縦断面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】第2実施例の概略縦断面図である。
【図4】図3の左側面図である。
【図5】第3実施例の概略縦断面図である。
【図6】図5の左側面図である。
【図7】第4実施例の平面図である。
【図8】図7の部分断面正面図である。
【図9】図8の斜視図である。
【図10】第5実施例の平面図である。
【図11】図10の部分断面正面図である。
【図12】従来のOリング溝の構造の一例を示す概略縦
断面図である。
【図13】従来の他の例を示す概略縦断面図である。
【図14】従来のOリング溝から鋭利な工具でOリング
取り除く様子を示す概略断面図である。
【符号の意味】1 部材 1a 軸受穴 1b Oリング溝 2 軸2a Oリング溝 4 Oリング 6、6a〜6d 切欠

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部材に設けられた軸受穴に軸を挿通し、
    該軸受穴と該軸との間のシールを行うOリング溝の構造
    において、下記a及びbを備えた該部材のOリング溝の
    構造。 a.Oリング嵌装溝 このOリング嵌装溝は、前記軸受穴の軸方向の途中に設
    けられその内周壁を巡って略凹状に形成されている b.切欠 この切欠は、Oリング除去用工具の先端がさし込め、か
    つ前記Oリング嵌装溝に導きうる幅にして、前記Oリン
    グ嵌装溝の底部から前記軸受穴の開口端部に至るまで伸
    びている
  2. 【請求項2】 部材に設けられた軸受穴に軸を挿通し、
    該軸受穴と該軸との間のシールを行うOリング溝の構造
    において、下記a及びbを備えた該軸のOリング溝の構
    造。 a.Oリング嵌装溝 このOリング嵌装溝は、前記軸の途中に設けられその外
    周壁を巡って凹状に形成されている b.切欠 この切欠は、Oリング除去用工具の先端が差し込め、か
    つ前記Oリング嵌装溝に導きうる幅にして、前記Oリン
    グ嵌装溝の底部から該軸の外周壁に至るまで伸びている
JP1992010647U 1992-02-03 1992-02-03 Oリング溝の構造 Expired - Lifetime JP2602232Y2 (ja)

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JP5908667B2 (ja) * 2010-02-25 2016-04-26 ザマ・ジャパン株式会社 回転絞り弁式気化器における弁軸の防塵シール構造
JP7207693B2 (ja) * 2018-08-31 2023-01-18 株式会社フジキン アクチュエータ及びそれを備えたエアオペレートバルブ

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