JP2601403B2 - 手動式チェンブロック - Google Patents

手動式チェンブロック

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JP2601403B2
JP2601403B2 JP5304222A JP30422293A JP2601403B2 JP 2601403 B2 JP2601403 B2 JP 2601403B2 JP 5304222 A JP5304222 A JP 5304222A JP 30422293 A JP30422293 A JP 30422293A JP 2601403 B2 JP2601403 B2 JP 2601403B2
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lining
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儀雄 上野
保雄 和田
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象印チエンブロック株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66DCAPSTANS; WINCHES; TACKLES, e.g. PULLEY BLOCKS; HOISTS
    • B66D3/00Portable or mobile lifting or hauling appliances
    • B66D3/12Chain or like hand-operated tackles with or without power transmission gearing between operating member and lifting rope, chain or cable
    • B66D3/16Chain or like hand-operated tackles with or without power transmission gearing between operating member and lifting rope, chain or cable operated by an endless chain passing over a pulley or a sprocket

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手動式チェンブロッ
ク、詳しくはハンドホイル及びメカニカルブレ−キを備
え、前記ハンドホイルに掛設されるハンドチェンの操作
で、ロードシーブを駆動回転させ、荷物を巻上げたり、
巻下したりする手動式チェンブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来此の種手動式チェンブロックは、例
えば実公昭54−39231号公報に示されているよう
に知られている。
【0003】この公報記載の手動式チェンブロックは、
サイドプレート間に一対の軸受を介して駆動軸を支持す
ると共に、この駆動軸に減速歯車機構を介して連動する
ロードシーブを回転自由に支持し、その上、前記駆動軸
には一側に従動ディスクをもった従動部材を結合すると
共に、ハンドホイルのボス部を螺着し、前記従動部材の
筒部外周で、この従動部材の従動ディスクと前記ハンド
ホイルのホイル部側面との間に、制動用爪が噛合う制動
用爪車と、この制動用爪車を挾んで両側に位置する一対
のライニング板とを支持し、前記各部材によりメカニカ
ルブレ−キを構成したものであって、前記ハンドホイル
に掛設するハンドチェンの操作により前記メカニカルブ
レ−キを介して駆動軸を駆動回転させ、前記ロードシー
ブを駆動して荷物を巻上げたり、また、前記メカニカル
ブレ−キを解除して巻上げた荷物を巻下げたりできるよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】所が、以上のように構
成する手動式チェンブロックにおいて、前記メカニカル
ブレ−キに用いるライニング板は、自動車などのブレ−
キライニングとして市販されている一般的なライニング
板が使用されており、このため前記ライニング板の径を
ハンドホイルにおけるホイル部径に近い径として、この
ホイル部側面に対向させている。
【0005】即ち、一般に産業機械に用いられるブレ−
キライニングは、その機能から最も特性の優れたもので
も摩擦係数が摩擦面温度200℃で0.20以上であれ
ばよく、また、圧縮強さもせいぜい1000(Kg/c
m2)、最大ひずみ8(10‐3mm/mm )程度であれば日
本工業規格の規定を満足するものであって、この一般的
な市販品を手動式チェンブロックのメカニカルブレ−キ
に用いる場合には、その性能及び品質から前記ライニン
グ板の径を大径とし、このライニング板に対向する前記
ホイル部の摩擦面の対向面積を大きくして面圧を減ら
し、巻上負荷に対応して前記メカニカルブレ−キが支障
なく機能するように構成しているのである。
【0006】一方、手動式チェンブロックは、その取扱
いの簡便さから、最近小形化が要求され、各構成部品の
材質を改善してその耐力を向上することにより実現して
いるのであるが、前記ハンドホイルは前記ライニング板
の径の制約から前記ホイルの径も制約され、このため小
形化が制限されるし、また、前記ハンドホイルの軸方向
位置も前記メカニカルブレ−キの軸方向外側に設定する
必要があって、軸方向大きさも小形化に制限が生ずる
し、また、前記ハンドホイルの軸方向位置が外側になれ
ば、前記駆動軸をサイドプレートに支持する軸受とハン
ドホイルの取付位置との距離が長くなり、ハンドチェン
による前記ハンドホイルの駆動操作時、このハンドホイ
ルに作用する負荷により駆動軸が撓み易くなり、無理な
ハンドチェン操作が行われると場合によっては、変形し
たりする問題が生ずるし、また、ロードシーブに掛設さ
れるロードチェンのフックに荷が吊下げられていなく
て、前記ロードシーブに負荷が作用しない無負荷状態で
は、ハンドホイルに掛設されるハンドチェンの重量でチ
ェンブロック本体が、図6鎖線に示したように傾くこと
になり、このためこの状態で前記ハンドチェン100を
操作してハンドホイル101を回転させる場合、前記ハ
ンドチェン100が、前記チェンブロック本体102に
おけるホイルカバ−103に接触して音鳴りが発生する
だけでなく、ハンドチェン100の動作に抵抗が生じて
ハンドホイル101のハンドチェン操作による慣性回転
がなくなって、ハンドチェン100によりハンドホイル
101を迅速に回転させられなくなり、前記ロードチェ
ンに設けるフックの迅速な引上げが行えない問題も生じ
ている。
【0007】本発明の目的は、ハンドホイルのポケット
数を最小数にできながら、このハンドホイルのホイル部
をメカニカルブレ−キとラップさせられ、前記ハンドホ
イルの軸方向位置を、ロードシーブを支持するサイドプ
レート側に寄せることができ、しかもホイル径を小径に
できて、全体として小形化ができるようにする点にあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め請求項1記載の発明は、サイドプレート1,2間に一
対の軸受5,6を介して支持されるロードシーブ3と、
このロードシーブ3を駆動する駆動軸7と、この駆動軸
7に結合される従動部材10と、前記駆動軸7に螺着さ
れるハンドホイル11とを備え、前記従動部材10とハ
ンドホイル11との間に、制動用爪16が係合する制動
用爪車12と一対のライニング板13,14とを備えた
メカニカルブレ−キ17を設けた手動式チェンブロック
において、前記ハンドホイル11は前記駆動軸7に螺着
され、メカニカルブレ−キ側に摩擦面19aをもったボ
ス部19と、ハンドチェンの横リンクを受入れる最小ポ
ケット数をもったホイル部20とから成り、前記ボス部
19の摩擦面19aに連続する前記ホイル部20の内側
部は、前記摩擦面よりサイドプレート側に膨出してお
り、前記摩擦面に接触する前記第1ライニング板13の
外径は前記ホイル部20の内側膨出部内径より小径と
し、かつ、前記制動用爪車12には、その外周部から前
記サイドプレート1に向かって延びる筒状部21を備
え、この筒状部21の外周に前記制動用爪16が係合す
る歯部15を設けて、この歯部15を、前記ホイル部2
0の内側膨出部に対しサイドプレート側に変位させる一
方、前記制動用爪車12と従動部材10との各摩擦面間
に介装される前記第2ライニング板14及び前記摩擦面
を設ける前記従動部材10の外径を前記制動用爪車12
における筒状部21の内径より小径とし、その上、前記
第1および第2ライニング板13,14を、耐熱繊維と
摩擦調整剤及び結合剤とから成り、前記各摩擦面の表面
温度が200℃において0.35以上の摩擦係数をも
ち、かつ、硬さ(HRS)が90〜120で、15(Kg
f/mm2 )以上の圧縮強さと、12(10‐3mm/mm)以上
の最大ひずみの性能を備えたライニング素材により形成
したのである。
【0009】また、請求項2記載の発明は、制動用爪車
12における筒状部21を、サイドプレート2にロード
シーブ3を支持する軸受6の外周にオーバーラップさせ
たのである。
【0010】また、請求項3記載の発明は、第1及び第
2ライニング板13,14が軸方向に押圧されて摩擦接
触する摩擦面のうち、少なくとも従動部材10及び制動
用爪車に設ける摩擦面に、メッキ層から成り、このメッ
キ層を熱処理して成る摩擦制御面層26を設けたのであ
る。
【0011】また、請求項4記載の発明は、過負荷防止
装置を組込んだものであって、更にに詳記すると、ハン
ドホイル11は、駆動軸7に螺着され、内側に摩擦面を
もつフランジ32と筒部33とをもつブレ−キ押え31
を備え、このブレ−キ押え31の筒部33に、前記ハン
ドホイル11のボス部19を支持すると共に、荷重設定
調節体34を螺着し、前記ブレ−キ押え31のフランジ
32と前記ボス部19との間に第1摩擦板35を、ま
た、前記ボス部19と荷重設定調節体34との間に第2
摩擦板36を介装し、かつ、この第2摩擦板36と荷重
設定調節体34との間に押え板38及び弾性体37を介
装した過負荷防止装置30を設け、前記ブレ−キ押え3
1におけるフランジ32の外径及び前記摩擦板35,3
6の外径とを、前記ホイル部20の内側膨出部内径より
小径としたのである。
【0012】また、請求項5記載の発明は、過負荷防止
装置30における押え板38、弾性体37及び荷重設定
調節体34の外径を、ハンドホイル11におけるホイル
部20の外側膨出部内径より小径とし、前記過負荷防止
装置30を、前記ハンドホイル11のホイル部20にお
ける軸方向両側面投影面内に収容したのであり、また、
請求項6記載の発明は、第1及び第2摩擦板35,36
が摩擦接触する摩擦面のうち、少なくともブレ−キ押え
31のフランジ32と、押え板38との摩擦面にメッキ
層から成り、このメッキ層を熱処理して成る摩擦制御層
39を形成したのである。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、前記第1ライニング
板13を、前記ハンドホイル11におけるホイル部20
の内側膨出部内径より小径とし、しかも、前記制動用爪
車12に前記筒状部21を設けて、制動用爪16が係合
する歯部15を前記ホイル部11の内側膨出部に対しサ
イドプレート側に変位させ、前記制動用爪車12と第2
ライニング板14及び摩擦面を設ける前記従動部材10
の外径を前記筒状部21の内径より小径とし、その上
で、前記第1及び第2ライニング板13,14を前記ラ
イニング素材により形成したから、前記ハンドホイル1
1を小径にできながら、軸方向位置を前記ロードシーブ
側、換言するとロードシーブ3に支持するサイドプレー
ト側に寄せられ、従って、径方向のみならず軸方向寸法
も小さくできて小形化が可能となり、それでいて駆動軸
7の軸撓みも少なくでき、かつ、無負荷時におけるチェ
ンブロック全体の傾きも少なくでき、ハンドホイルの惰
性回転が可能となり、ハンドチェンの操作を円滑に、か
つ騒音なく迅速に行えるのである。
【0014】また、請求項2記載の発明では、前記制動
用爪車12の筒状部21を、前記サイドプレート2にロ
ードシーブ3を支持する軸受6の外周にオーバーラップ
させたから、前記筒状部21の歯部21aに噛合う制動
用爪16を前記サイドプレート側に寄せられ、それだけ
ハンドホイル11も前記サイドプレート側に寄せられ、
従って、より一層軸方向寸法を短かくでき、かつ、ハン
ドホイル11の駆動時における駆動軸7の軸撓みや、無
負荷時におけるチェンブロック全体の傾きもより少なく
できるのである。
【0015】また、請求項3記載の発明では、前記摩擦
面に前記摩擦制御層26を設けたから、前記ライニング
板13,14を、前記ライニング素材により形成しなが
ら、前記摩擦面の耐攻撃性を向上できると共に、表面の
摩擦係数を制御でき、従って、長期にわたる使用によっ
ても前記摩擦面の摩擦係数を安定させられ、長期使用に
よるブレ−キ特性が変化するのを防止でき、長期にわた
って安定した使用が可能となる。
【0016】更に、請求項4記載の発明では、前記過負
荷防止装置30を組込んだものにおいて、前記ブレ−キ
押え31におけるフランジ32の外径及び前記摩擦板3
5,36の外径を、前記ハンドホイル11におけるホイ
ル部20の内側膨出部内径より小径としたから、前記摩
擦板35,36を、前記ハンドホイル11におけるホイ
ル部20の投影面内に収容でき、従って、前記過負荷防
止装置30を設けたものでありながら、軸方向長さを小
さくでき、全体として小形化が可能となる。
【0017】更に、請求項5記載の発明では、前記過負
荷防止装置30における弾性体37、押え板38、及び
荷重設定調節体34の外径を前記ホイル部20の内側膨
出部内径より小径として、前記過負荷防止装置30を、
前記ホイル部20における軸方向側面の投影面内に収容
させたから、前記過負荷防止装置30を設けながら、こ
の装置30により軸方向長さが長くなるのをより有効に
防止できるのである。
【0018】また、請求項6記載の発明では、前記過負
荷防止装置30における前記摩擦面に前記摩擦制御層3
9を設けたから、前記摩擦面の摩擦係数を所望の値にコ
ントロ−ルでき、前記荷重設定調節体34による伝達ト
ルクの設定をより精度よく行え、製品間でのバラツキを
なくしながら、前記摩擦板35,36による攻撃で前記
摩擦面の表面状態が変化するのもなくし得るのであり、
また、発錆による影響を受けることもなく、伝達トルク
の設定値を長期にわたり適正値に保持できるのである。
【0019】
【実施例】図1に示した第1実施例は過負荷防止装置を
もたないものであって、一対の第1及び第2サイドプレ
ート1,2間には、フック4を取付ける取付軸4aを設
ける一方、ロードチェン110を掛設するロードシーブ
3を、軸受5,6により回転自由に支持し、このロード
シーブ3の軸孔には駆動軸7を挿嵌し、この駆動軸7の
軸方向一側には、従動ディスク8と筒状部9とから成る
従動部材10を一体回転可能に結合すると共に、ハンド
ホイル11を螺着し、前記従動部材10の筒状部9に、
制動用爪車12とこの制動用爪車12の軸方向両側に位
置する第1及び第2ライニング板13,14を支持し、
また、前記第2サイドプレート2に、前記制動用爪車1
2の歯部15に噛合う制動用爪16を、爪軸16a及び
爪ばね16bを介して支持し、前記従動部材10、ハン
ドホイル11、制動用爪車12と制動用爪16及び一対
の第1及び第2ライニング板13,14とによりメカニ
カルブレ−キ17を設け、更に前記駆動軸7の軸方向他
側には、複数の減速歯車をもった減速歯車機構8を設
けたものである。
【0020】以上の各構成は既知の通りであって、前記
ハンドホイル11に掛設されるエンドレス状のハンドチ
ェン100の操作で、前記ハンドホイル11を駆動回転
することにより、この駆動力が前記メカニカルブレ−キ
17の作動を介して駆動軸7に伝達され、前記減速歯車
機構18を介してロードシーブ3を駆動できるのであ
り、このロードシーブ3に掛設するロードチェン110
を介して荷物の巻上げが行えるのである。
【0021】図1に示した第1実施例は以上のように構
成する手動式チェンブロックにおいて、前記ハンドホイ
ル11を小径にできながら、軸方向位置も前記サイドプ
レート2側に寄せられ、径方向寸法のみならず軸方向寸
法も小さくでき、全体として小形化ができ、それでいて
ハンドホイル11に作用する負荷による軸撓みも少なく
でき、かつ、無負荷時におけるチェンブロック全体の傾
きも少なくできるようにしたものである。
【0022】即ち、前記ハンドホイル11は、そのボス
部19の内側に摩擦面19aを設けると共に、このボス
部19に連続するホイル部20を、前記ボス部19に対
し軸方向に前記サイドプレート1に向かって膨出させ、
そして、このホイル部20には、ハンドチェンの横リン
クを受入れるポケット20aの数を最小ポケット数とし
てその外径を小径とし、その上で、図2に示したように
前記摩擦面19aに接触する前記第1ライニング板13
の外径r1 を、前記ホイル部20の内側膨出部内径Rよ
り小径とし、また、前記制動用爪車12には、その外周
部から前記ロードシーブ3に向かって延び、前記軸受6
の外周にオーバーラップする筒状部21を設けて、この
筒状部21の外周に前記制動用爪16が係合する歯部1
5を設け、この歯部15を前記ホイル部20の内側膨出
部に対しロードシーブ側に変位させる一方、前記第2ラ
イニング板14の外径r2 と前記従動部材10における
従動ディスク8の外径r3 とを、前記筒状部21の内径
4 より小径とし、更に、前記第1及び第2ライニング
板13,14を次のライニング素材により形成したので
ある。
【0023】即ち、このライニング素材は、耐熱繊維と
摩擦調整剤及び結合剤とから成り、前記各摩擦面の表面
温度が200℃において0.35〜0.60の摩擦係数
をもち、硬さ(HRS)が90〜120で、1500
(Kg/cm2)以上の圧縮強さと、12(10‐3mm/mm )
以上の最大ひずみとの性能をもつように構成したもので
ある。
【0024】更に詳記すると、図1に示した第1実施例
における前記ハンドホイル11のポケット数は6個と
し、前記第1ライニング板13と第2ライニング板14
及び従動部材10の従動ディスク8の各外径r1 〜r3
はそれぞれ同じ径として、これら外径r1 〜r3 を、前
記ホイル部20の内側膨出部内径Rより小径で、かつ、
前記軸受6の外径よりも小径としている。
【0025】また、前記第1及び第2ライニング板1
3,14を構成する耐熱繊維は、ガラスファイバー、ロ
ックウール、金属繊維、セラミックファイバー、炭素繊
維などの無機繊維や、アラミド繊維、アクリル繊維、フ
ェノール繊維などの有機繊維を用い、また、前記摩擦調
整剤は、鉄・真鍮・銅・亜鉛・アルミなどの金属、硫酸
塩、硫酸バリウム、炭酸カリウム、チタン酸カリウムな
どの無機塩類、グラファイト、カーボンなどの無機質材
料や、ゴム、弗素樹脂、高分子フェノール樹脂、カシュ
ーダストなどの有機質材料から成る粉体又はウィスカー
を用い、更に結合剤は、フェノール樹脂、変性フェノー
ル樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、カシュー樹
脂、メラミン樹脂などの樹脂材料を用いるのである。
【0026】そして、前記耐熱繊維を骨材として、前記
摩擦調整剤及び結合剤を次の割合(ボリウム%)即ち、 耐熱繊維 28〜35 (V%) 摩擦調整剤 20〜37 (V%) 結合剤 35〜45 (V%) で混合し、このライニング素材を前記ライニング板1
3,14の形状に成形して、加圧・加熱するのであっ
て、これら各材料を前記割合で混合し、加圧・加熱によ
り成形するライニング板13,14は、次の性能が得ら
れる。
【0027】 硬さ(HRS) 90〜120 曲げ強さ(Kgf/mm2 ) 9〜15 最大ひずみ(10‐3mm/mm ) 12〜16 圧縮強さ(Kgf/mm2 ) 15〜20 摩擦係数(200℃) 0.35〜0.60 尚、以上の性能をレジン系ノンアスベストの一般的なブ
レ−キライニングと比較すると、特に圧縮強さにおいて
15〜20%強くなっているのであって、これは、前記
耐熱繊維及び結合剤の割合(V%)を63〜80%と
し、一般的なブレ−キライニングにおける割合より多く
した上で、加圧加熱して成形したことによるもので、前
記性能を有することにより、ハンドホイル11の螺進で
従動ディスク8側に締込まれ、前記ハンドホイル11の
駆動力を駆動軸7に伝達する機能をもつ前記メカニカル
ブレ−キ17のライニング板13,14を、前記したよ
うに小径化できたのである。
【0028】従って、前記ライニング板13,14を前
記ハンドホイル11におけるホイル部20の内側膨出部
内径Rより小径としたから、前記ハンドホイル11を小
径にでき、しかも、図1の実施例では前記したように前
記制動用爪車12の筒状部21を前記軸受6の外周にオ
ーバーラップさせ、この筒状部21の歯部15に噛合う
制動用爪16をサイドプレート2に寄せられるようにし
ているから、この構成と相俟って前記ハンドホイル11
を小径にできながら、その軸方向位置を前記サイドプレ
ート2に寄せられるのである。つまり、前記第1ライニ
ング板13及び制動用爪車12のボス部を、前記ハンド
ホイル11のホイル部20における内側面の投影面内に
収容させられるのであって、それだけ軸方向長さも短か
くできるのである。
【0029】このように、前記ハンドホイル11の小径
化ができ、かつ、その軸方向位置をサイドプレート側に
寄せられるのであるから、チェンブロック全体を小形化
でき、それでいて前記ハンドホイル11の軸方向位置を
サイドプレート側、つまりサイドプレート2に設ける前
記軸受6の近くにできるから、ハンドチェンの操作によ
るハンドホイル11の駆動時、大きな巻上負荷が作用し
ても、前記駆動軸7が撓むのを抑制でき、安定した巻上
操作が可能となるし、また、無負荷状態でのチェンブロ
ック全体の傾きを少なくでき、この無負荷状態でハンド
チェン100を操作してハンドホイル11を回転させる
場合において、前記ハンドチェン100が、ホイルカバ
−25に接触するのを防止でき、ハンドチェン100を
円滑に操作でき、騒音発生も少なくできるのであり、か
つ、ハンドチェン100によりハンドホイル11を回転
させるときの惰性回転を可能にでき、それだけハンドチ
ェン100によるハンドホイル11の回転を迅速にし
て、前記ロードチェン110のフックを迅速に引上げる
ことが可能となる。
【0030】尚、以上の構成において、前記ハンドホイ
ル11のポケット数を6個としたが5個でもよいのであ
って、最小ポケット数とはハンドチェンによる手巻操作
時、その手巻力量の変化が大きくなってハンドチェンの
操作性を悪くし、効率が低下するに至るポケット数に1
つのポケット数を加算した値を云うもので、ハンドチェ
ンのチェンピッチによるが、現行ピッチ、即ち、線径5
mmで23.5ピッチ、線径6mmで28.0mmピッチにお
いて最小ポケット数は5個となる。
【0031】また、前記駆動軸7はその軸方向一端側
を、前記減速歯車機構18を覆うギヤカバ−22に設け
た軸受23に支持し、他端側を前記ロードシーブ3の軸
孔に挿嵌するころがり軸受24とで支持しているが、前
記ハンドホイル11を覆うホイルカバ−25に軸受を設
け、前記駆動軸7の他端側に設ける延長軸部を前記軸受
に支持するようにしてもよい。
【0032】更に、以上の構成において、前記第1及び
第2ライニング板13,14がハンドホイル11の螺進
により軸方向に押圧されて摩擦接触する前記摩擦面、即
ち、前記制動用爪車12及び従動部材10の従動ディス
ク8に設ける各摩擦面に図のように厚さ8〜20ミク
ロンのニッケル・リン、ニッケル・クロム、或はクロム
のメッキ層を設け、このメッキ層を熱処理して成る摩擦
制御層26を設けるのが好ましい。
【0033】この摩擦制御層26は、単なるメッキ層で
なく、メッキ層を300〜400℃の加熱炉で熱処理す
るか、又は前記摩擦面を構成する前記各部材のオーステ
ナイト変態点温度、例えば850℃で熱処理し、前記メ
ッキ層を前記各部材の素材に拡散浸透させて形成するの
であって、この熱処理により表面硬度を上げられ、耐攻
撃性を高められると共に摩擦係数を所定値にコントロ−
ルでき、しかも、製品間のバラツキを少なくできるので
あって、長期にわたる使用によっても前記摩擦面の摩擦
係数を安定させられ、長期使用によるブレ−キ特性が変
化するのを防止でき、長期にわたって安定した使用が可
能となる。
【0034】尚、前記摩擦制御層26を設ける場合、前
記ハンドホイル11の摩擦面19aにも設けるのが好ま
しい。この場合、ハンドホイル11の表面全体にメッキ
層を設けて形成してもよいが、図3に示したように、前
記ボス部19とホイル部20とを別個に形成してリベッ
ト止め80などにより結合するように構成した上、前記
ボス部19の表面全体にメッキ層を設けて形成したり、
図示していないが、前記摩擦制御層を設けた接触板を別
に形成し、この接触板を前記ボス部19にリベット止め
又は接着剤による固着方法等により一体に結合してもよ
い。
【0035】このようにハンドホイル11の摩擦面19
aに前記摩擦制御層26を設けることにより、前記メカ
ニカルブレ−キ17の作動解除時、つまり、前記ハンド
ホイル11を螺退してメカニカルブレ−キ17の作動を
解除するとき、この解除操作を円滑にでき、前記摩擦面
19aがライニング板13に喰付いて解除不能になる不
具合を防止できる。
【0036】また、前記したオーステナイト変態点温度
で熱処理する場合、この熱処理後、水冷又は油冷で焼入
れし、その後200〜500℃、通常は300〜450
℃で焼戻しを行い、マルテンサイト組織にするのが好ま
しい。
【0037】次に図4に示した第2実施例を説明する。
この第2実施例は過負荷防止装置30を組込んだもの
で、前記ハンドホイル11には、前記駆動軸7に螺着
し、内側に摩擦面をもつフランジ32と、筒部33とか
ら成るブレ−キ押え31を設け、このブレ−キ押え31
の筒部32に、ハンドホイル11のボス部19を回転可
能に支持すると共に荷重設定調節体34を螺着し、前記
ブレ−キ押え31のフランジ32と前記ボス部19との
間に第1摩擦板35を、また、前記ボス部19と荷重設
定調節体34との間に第2摩擦板36を介装し、かつ、
この第2摩擦板36と荷重設定調節体34との間に主と
して皿ばねから成る弾性体37を介装して前記過負荷防
止装置30を構成したものである。
【0038】そして、以上の構成において、前記ブレ−
キ押え31におけるフランジ32と、前記摩擦板35,
36の外径及び前記弾性体37と荷重設定調節体34の
外径、並びに前記第2摩擦板36と弾性体37との間に
介装する押え板38の外径を、前記ハンドホイル11に
おけるホイル部20の内側及び外側膨出部内径Rより小
径rとし、前記過負荷防止装置30を、前記ハンドホイ
ル11のホイル部20における軸方向両側面の投影面内
に収容するようにしたのである。
【0039】また、前記摩擦面35,36は、既知の摩
擦板を用いてもよいが、前記メカニカルブレ−キ17に
おけるライニング板13,14と同じライニング素材を
用いるのが好ましい。この場合、前記摩擦板35,36
が摩擦接触する部材の摩擦面、即ち、前記ブレ−キ押え
31におけるフランジ32の摩擦面と、前記押え板38
の摩擦面とには、図5のように厚さ8〜20ミクロンの
ニッケル・リン、ニッケル・クロム、或はクロムのメッ
キ層から成り、このメッキ層を熱処理して成る摩擦制御
層39を設けるのが好ましい。
【0040】この摩擦制御層39は、前記メカニカルブ
レ−キ17の摩擦面に設ける摩擦制御層26と同様、単
なるメツキ層ではなく、メッキ層を300〜400℃の
加熱炉で熱処理するか、又は、前記摩擦面を構成する前
記各部材のオーステナイト変態点温度、例えば850℃
で熱処理し、前記メッキ層を前記各部材の素材に拡散浸
透させて形成するのであって、この熱処理により、表面
硬度を上げられ、耐攻撃性を向上できると共に摩擦係数
を所定値にコントロ−ルでき、しかも製品間のバラツキ
を少なくできるのであって、前記荷重設定調節体34の
締込みにより伝達トルクを設定することにより、この設
定値を長期にわたり適正に保持でき、設定伝達トルクを
越える過負荷により確実にスリップさせられるのであ
る。
【0041】また、前記ハンドホイル11におけるボス
部9の両側摩擦面にも前記摩擦制御層を形成するのが好
ましい。
【0042】この場合、ハンドホイル11の表面全体に
メッキ層を設けて形成してもよいが、前記摩擦制御層を
設けた接触板を別に形成し、この接触板を前記ボス部1
9にリベット止め又は接着剤による固着方法等により一
体に結合してもよい。
【0043】また、前記したオーステナイト変態点温度
で熱処理する場合、この熱処理後、水冷又は油冷で焼入
れした後、200〜500℃、通常は300〜450℃
で焼戻しを行い、マルテンサイト組織にするのが好まし
い。
【0044】しかして、以上の構成において、前記過負
荷防止装置30を前記ハンドホイル11のホイル部20
における軸方向両側面の投影面内に収容したから、前記
過負荷防止装置30を設たけものでありながら、軸方向
寸法を小さくでき、前記ハンドホイル11を小径とした
構成と相俟って全体として小形化が可能となる。
【0045】また、図4に示した第2実施例では、前記
ハンドホイル11を覆うホイルカバ−25に軸受40を
設けて、前記駆動軸7の延長軸部41を前記軸受40に
支持しており、前記ブレ−キカバ−22に設ける軸受2
3とにより前記駆動軸7を両持支持し、中間軸部は前記
ロードシーブ3の軸孔に挿嵌し、前記ロードシーブ3の
支持とは独立して無接触状に支持している。
【0046】尚、図4において42は、前記駆動軸7の
延長軸部41に挿嵌され、前記ハンドホイル11の軸方
向外方への移動を制限するホイル止め体であり、また4
3は、前記ハンドホイル11を正転駆動方向にのみ回転
自在とするワンウェイクラッチである。
【0047】また、図1及び図4に示した第1及び第2
実施例に組込む前記減速歯車機構18は、前記駆動軸7
の軸端に一体に形成される第1ギヤ44と、この第1ギ
ヤ44に噛合し、一対の中間軸45に支持される一対の
第2ギヤ46と、前記中間軸45に設けられる一対の第
3ギヤ47及び前記ロードシーブ3の延長部に結合さ
れ、前記第3ギヤ47に噛合う第4ギヤ48とにより構
成されている。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、前記第1ライ
ニング板13を、前記ハンドホイル11におけるホイル
部20の内側膨出部内径より小径とし、しかも、前記制
動用爪車12に前記筒状部21を設けて、制動用爪16
が係合する歯部15を前記ホイル部11の内側膨出部に
対しサイドプレート側に変位させ、前記制動用爪車12
と第2ライニング板14及び摩擦面を設ける前記従動部
材10の外径を前記筒状部21の内径より小径とし、そ
の上で、前記第1及び第2ライニング板13,14を前
記ライニング素材により形成したから、前記ハンドホイ
ル11を小径にできながら、軸方向位置を前記ロードシ
ーブ側、換言するとロードシーブ3に支持するサイドプ
レート側に寄せられ、従って、径方向のみならず軸方向
寸法も小さくできて小形化が可能となり、それでいて駆
動軸7の軸撓みも少なくできるし、また、無負荷状態で
のチェンブロック全体の傾きを少なくでき、この無負荷
状態でハンドチェン100を操作してハンドホイル11
を回転させる場合において、前記ハンドチェン100
が、ホイルカバ−25に接触するのを防止でき、ハンド
チェン100を円滑に操作でき、騒音発生も少なくでき
るのであり、かつ、ハンドチェン100によりハンドホ
イル11を回転させるときの惰性回転を可能にでき、そ
れだけハンドチェン100によるハンドホイル11の回
転を迅速にして、前記ロードチェン110のフックを迅
速に引上げることが可能となる。
【0049】また、請求項2記載の発明では、前記制動
用爪車12の筒状部21を、前記サイドプレート2にロ
ードシーブ3を支持する軸受6の外周にオーバーラップ
させたから、前記筒状部21の歯部21aに噛合う制動
用爪16を前記サイドプレート側に寄せられ、それだけ
ハンドホイル11も前記サイドプレート側に寄せられ、
従って、より一層軸方向寸法を短かくでき、かつ、駆動
軸7の軸撓みもより少なくできるし、また、無負荷時に
おけるチェンブロック全体の傾きもより少なくできるの
である。
【0050】また、請求項3記載の発明では、前記摩擦
面に前記摩擦制御層26を設けたから、前記ライニング
板13,14を、前記ライニング素材により形成しなが
ら、前記摩擦面の耐攻撃性を向上できると共に、表面の
摩擦係数を制御でき、長期にわたる使用によっても前記
摩擦面の摩擦係数を安定させられ、長期使用によるブレ
−キ特性が変化するのを防止でき、長期にわたって安定
した使用が可能となる。
【0051】更に、請求項4記載の発明では、前記過負
荷防止装置30を組込んだものにおいて、前記ブレ−キ
押え31におけるフランジ32の外径及び前記摩擦板3
5,36の外径を、前記ハンドホイル11におけるホイ
ル部20の内側膨出部内径より小径としたから、前記摩
擦板35,36を、前記ハンドホイル11におけるホイ
ル部20の投影面内に収容でき、従って、前記過負荷防
止装置30を設けたものでありながら、軸方向長さを小
さくでき、全体として小形化が可能となる。
【0052】更に、請求項5記載の発明では、前記過負
荷防止装置30における弾性体37、押え板38及び荷
重設定調節体34の外径を前記ホイル部20の内側膨出
部内径より小径として、前記過負荷防止装置30を、前
記ホイル部20における軸方向側面の投影面内に収容さ
せたから、前記過負荷防止装置30を設けながら、この
装置30により軸方向長さが長くなるのをより効果的に
防止できるのである。
【0053】また、請求項6記載の発明では、前記過負
荷防止装置30における前記摩擦面に前記摩擦制御層3
9を設けたから、前記摩擦面の摩擦係数を所望の値にコ
ントロ−ルでき、前記荷重設定調節体34による伝達ト
ルクの設定をより精度よく行え、製品間でのバラツキを
なくしながら、前記摩擦板35,36による攻撃で前記
摩擦面の表面状態が変化するのもなくし得るのであり、
また、発錆による影響を受けることもなく、伝達トルク
の設定値を長期にわたり適正値に保持できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す1部省略縦断面
図。
【図2】 メカニカルブレ−キの摩擦面に摩擦制御層を
設けた実施例の要部拡大断面図。
【図3】 摩擦制御層を設ける場合の他例を示す要部の
みの拡大断面図。
【図4】 本発明の第2実施例を示す1部省略縦断面
図。
【図5】 過負荷防止装置の摩擦面に摩擦制御層を設け
た実施例の要部拡大断面図。
【図6】 従来例の問題点を示す概略図。
【符号の説明】
1,2 サイドプレート 3
ロードシーブ 5,6 軸受 7
駆動軸 10 従動部材 11
ハンドホイル 12 制動用爪車 13
第1ライニング板 14 第2ライニング板 16
制動用爪 17 メカニカルブレ−キ 19
ボス部 20 ホイル部 20a
ポケット 21 筒状部 21a
歯部 26 摩擦制御層 30
過負荷防止装置 31 ブレ−キ押え 32
フランジ 33 筒部 34
荷重設定調節体 35 第1摩擦板 36
第2摩擦板 37 弾性体 39
摩擦制御層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16D 69/00 F16D 69/00 Z

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドプレート(1)(2)間に一対の
    軸受(5)(6)を介して支持されるロードシーブ
    (3)と、このロードシーブ(3)を駆動する駆動軸
    (7)と、この駆動軸(7)に結合される従動部材(1
    0)と、前記駆動軸(7)に螺着されるハンドホイル
    (11)とを備え、前記従動部材(10)とハンドホイ
    ル(11)との間に、制動用爪(16)が係合する制動
    用爪車(12)と一対のライニング板(13)(14)
    とを備えたメカニカルブレ−キ(17)を設けた手動式
    チェンブロックにおいて、 前記ハンドホイル(11)は前記駆動軸(7)に螺着さ
    れ、メカニカルブレ−キ側に摩擦面(19a)をもった
    ボス部(19)と、ハンドチェンの横リンクを受入れる
    最小ポケット数をもったホイル部(20)とから成り、
    前記ボス部(19)の摩擦面(19a)に連続する前記
    ホイル部(20)の内側部は、前記摩擦面(19a)よ
    りサイドプレート側に向かって軸方向に膨出しており、
    前記摩擦面に接触する前記第1ライニング板(13)の
    外径は前記ホイル部(20)の内側膨出部内径より小径
    とし、かつ、前記制動用爪車(12)には、その外周部
    から前記サイドプレート(1)に向かって延びる筒状部
    (21)を備え、この筒状部(21)の外周に前記制動
    用爪(16)が係合する歯部(15)を設けて、この歯
    部(15)を、前記ホイル部(20)の内側膨出部に対
    しサイドプレート側に変位させる一方、前記制動用爪車
    (12)と従動部材(10)との各摩擦面間に介装され
    る前記第2ライニング板(14)及び前記摩擦面を設け
    る前記従動部材(10)の外径を前記制動用爪車(1
    2)における筒状部(21)の内径より小径とし、 その上、前記第1及び第2ライニング板(13)(1
    4)を、耐熱繊維と摩擦調整剤及び結合剤とから成り、
    前記各摩擦面の表面温度が200℃において0.35以
    上の摩擦係数をもち、かつ、硬さ(HRS)が90〜1
    20で、15(Kgf/mm2 )以上の圧縮強さと、12(1
    ‐3mm/mm )以上の最大ひずみの性能を備えたライニ
    ング素材により形成していることを特徴とする手動式チ
    ェンブロック。
  2. 【請求項2】 制動用爪車(12)における筒状部(2
    1)を、サイドプレート(2)にロードシーブ(3)を
    支持する軸受(6)の外周にオーバーラップさせている
    請求項1記載の手動式チェンブロック。
  3. 【請求項3】 第1及び第2ライニング板(13)(1
    4)が軸方向に押圧されて摩擦接触する摩擦面のうち、
    少なくとも従動部材(10)及び制動用爪車(12)に
    設ける摩擦面に、メッキ層から成り、このメッキ層を熱
    処理して成る摩擦制御面層(26)を設けている請求項
    1記載の手動式チェンブロック。
  4. 【請求項4】 ハンドホイル(11)は、駆動軸(7)
    に螺着され、内側に摩擦面をもつフランジ(32)と筒
    部(33)とをもつブレ−キ押え(31)を備え、この
    ブレ−キ押え(31)の筒部(33)に、前記ハンドホ
    イル(11)のボス部(19)を支持すると共に、荷重
    設定調節体(34)を螺着し、前記ブレ−キ押え(3
    1)のフランジ(32)と前記ボス部(19)との間に
    第1摩擦板(35)を、また、前記ボス部(19)と荷
    重設定調節体(34)との間に第2摩擦板(36)を介
    装し、かつ、この第2摩擦板(36)と荷重設定調節体
    (34)との間に、押え板(38)及び弾性体(37)
    を介装した過負荷防止装置(30)を設け、前記ブレ−
    キ押え(31)におけるフランジ(32)の外径及び前
    記摩擦板(35)(36)の外径とを、前記ホイル部
    (20)の内側膨出部内径より小径としている請求項1
    記載の手動式チェンブロック。
  5. 【請求項5】 過負荷防止装置(30)における押え板
    (38)、弾性体(37)及び荷重設定調節体(34)
    の外径を、ハンドホイル(11)におけるホイル部(2
    0)の軸方向外側膨出部内径より小径とし、前記過負荷
    防止装置(30)を、前記ハンドホイル(11)のホイ
    ル部(20)における軸方向両側面の投影面内に収容し
    ている請求項4記載の手動式チェンブロック。
  6. 【請求項6】 第1及び第2摩擦板(35)(36)が
    摩擦接触する摩擦面のうち、少なくともブレ−キ押え
    (31)のフランジ(32)と押え板(38)との摩擦
    面にメッキ層から成り、このメッキ層を熱処理して成る
    摩擦制御層(39)を形成している請求項4記載の手動
    式チェンブロック。
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