JP2601359Y2 - ねじ切り工具 - Google Patents

ねじ切り工具

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JP2601359Y2
JP2601359Y2 JP1993023839U JP2383993U JP2601359Y2 JP 2601359 Y2 JP2601359 Y2 JP 2601359Y2 JP 1993023839 U JP1993023839 U JP 1993023839U JP 2383993 U JP2383993 U JP 2383993U JP 2601359 Y2 JP2601359 Y2 JP 2601359Y2
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JP
Japan
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chip
cutting
breaker piece
cutting tool
thread cutting
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1993023839U
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English (en)
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JPH0675624U (ja
Inventor
信廣 小峰
亮嗣 鈴木
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Tungaloy Corp
Original Assignee
Tungaloy Corp
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、油井管などのねじ切り
に使用されるチェザーに関わるもので、特に切削油剤の
供給を改善して加工面品位を良好にしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、チェザー形のねじ切り工具に
おいて切れ刃近傍に切削油剤を確実に供給するための技
術として、例えば、実公昭60−4641号公報、実公
昭63−4577号公報等にみられるものが開示されて
いる。
【0003】前者は、チップの上面に凹状の溝を設けて
切削油剤供給用の流路を形成したものであるが、これと
類似した考案になる従来例として、図6および図7に示
すようなブレーカピースに溝を設けた例も挙げることが
できる。また後者は、下面に溝の付いたブレーカピース
に加え、チップの上面に凹状のブレーカ溝を設けたもの
である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】この種のねじ切り加工
では、切りくずが伸びやすく強固であることから、前記
前者においては、切削油剤の噴出口が切りくずで塞がれ
ることがある。後者においては、ブレーカ溝の効果によ
り切りくずがカールしやすくなるため前記の如き事故は
減少する。しかしながら、いづれにせよ両者とも消耗品
であるチップの形状が複雑となり、超硬合金製チップな
どの焼結合金材料を型成形で製造する場合、種々の切れ
刃形状に対して個々にプレス金型を準備する必要があ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、以上の問題を
解決するためになされたもので、製造が容易で、噴出口
の切りくず詰まりを防ぐものである。すなわち、切れ刃
とブレーカピース前面との間の位置に、ブレーカピース
前面に概ね平行かつ1mm以上離れて段差を設けて、切
削すくい面となる切れ刃側のチップ上面より高い面にブ
レーカピースの載置面を配したものである。
【0006】
【作用】本考案によるねじ切り工具では、切削により切
れ刃から流出した切りくずは、チップに設けられた段差
に阻まれて強制的に変形させられ、さらにブレーカピー
スの主に上縁に接触してカールされる。このような接触
状態においては、段差とブレーカピース上縁との間が空
隙として確保されるために、しかも段差がブレーカピー
ス前面と1mm以上離れて設けられたことにより前記空
隙が確実に確保されるために、ブレーカピースの下側に
ある切削油剤の噴出口に切りくずが接触することが防が
れ、ゆえに切りくずによって噴出口が塞がれる事故が防
止される。
【0007】
【実施例】次に図を参照しながら、本考案の一実施例に
ついて説明する。図1は本考案によるねじ切り工具のチ
ップ装着部分の側面図、図2は同正面図である。ホルダ
1のチップ座2にはチェザー形のチップ3が組込まれ、
このチップ3の上部にはブレーカピース4が載置されて
いる。チップ3およびブレーカピース4は適当な手段を
用いて固定させるが、本実施例では、チップ座2の近傍
に設けたねじ穴に螺合させた締付ねじ7を旋回させるこ
とにより、締付ねじ7と連動している押え金8を沈み込
ませ、チップ3およびブレーカピース4をチップ座2の
底面に押え付けて固定させている。
【0008】図4に示すように前記ブレーカピース4の
下面には凹状の溝6を設けて、チップ上面とで管状の切
削油剤の流路を形成し、その一端は切れ刃5の近傍に配
置して切れ刃5への切削油剤の供給を可能とし、他の一
端はチップ座2の一壁面に接触して、ホルダ1の内部に
設けた油穴9を通じて切削油剤の供給が受けられるよう
になっている。なお、溝6の形状は切れ刃側の一端を狭
くして噴出圧が増すようにしてある。
【0009】また、チップ3の上面には、切れ刃5とブ
レーカピース4の前面との間に位置し、ブレーカピース
4の前面に概ね平行かつ1mm以上離れて段差を設け
る。図3に示すように、この段差は切れ刃5の面が下が
った段差とする。
【0010】このようなねじ切り工具を用いて切削した
とき、図5のように、切りくずはチップ3の段差部およ
びブレーカピース4の前面上縁と接触してカールするた
めに、ブレーカピース4の前面下側にある切削油剤の噴
出口が切りくずにより塞がれるのが防止できる。
【0011】次に、本実施例に示したねじ切り工具の実
用例を紹介する。加工物は機械構造用炭素鋼および高ク
ロム鋼製の油井管で、直径は2−3/8インチ〜9−5
/8インチのテ−パねじである。切削速度は100〜1
60m/min、1インチ当りの山数は5および6なら
びに8山、本ねじ切り工具を4本で1セットとして使用
し、切削方法は工具回転式である。
【0012】実用の結果、切れ刃への切りくず溶着がな
くなり、加工面が向上した。工具寿命に関しても、加工
面品位で判定されているが、加工面の向上により寿命延
長が図られた。
【0013】
【考案の効果】以上のように、本考案によるねじ切り工
具では、切削油剤の噴出口が切りくずにより塞がれる事
故が防止できる。この結果、切れ刃に対し、常に一定し
て切削油剤が供給できるようになるため、切削油剤の冷
却および潤滑性能を十分に発揮させることができ、切り
くず溶着を防いで加工品位の向上とチップ寿命の延長を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるねじ切り工具の一実施例を示すも
ので、一部断面を含む一部側面図である。
【図2】図1に示す工具の正面図である。
【図3】図1に示すチップの斜め上方からの斜視図であ
る。
【図4】図1に示すブレーカピースの斜め下方からの斜
視図である。
【図5】図1に示す工具の切削状態を示す一部側面図で
ある。
【図6】従来のねじ切り工具の一例を示すもので、一部
断面を含む一部側面図である。
【図7】図6に示す工具の正面図である。
【符号の説明】
1 ホルダ 2 チップ座 3 チップ 4 ブレーカピース 5 切れ刃 6 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23G 5/06 B23G 1/44

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルダ1のチップ座2にチェザー形のチ
    ップ3が装着され、このチップ3の上部にはブレーカピ
    ース4が載置されたねじ切り工具において、前記ブレー
    カピース4の下面には、切れ刃5の近傍に切削油剤の供
    給を可能とするような凹状の溝6が設けられるととも
    に、チップ3の上面には、切れ刃5とブレーカピース4
    の前面との間にあって、ブレーカピース4の前面に概ね
    平行かつ1mm以上離れて、切れ刃5を下げるようにし
    た段差があることを特徴とするねじ切り工具。
JP1993023839U 1993-04-09 1993-04-09 ねじ切り工具 Expired - Lifetime JP2601359Y2 (ja)

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JPH0675624U JPH0675624U (ja) 1994-10-25
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JP2005271092A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Tungaloy Corp スローアウェイ式ねじ切り工具およびねじ切り加工用スローアウェイチップ

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Publication number Publication date
JPH0675624U (ja) 1994-10-25

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