JP2601255B2 - 半導体樹脂封止用充填材 - Google Patents

半導体樹脂封止用充填材

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JP2601255B2
JP2601255B2 JP7314998A JP31499895A JP2601255B2 JP 2601255 B2 JP2601255 B2 JP 2601255B2 JP 7314998 A JP7314998 A JP 7314998A JP 31499895 A JP31499895 A JP 31499895A JP 2601255 B2 JP2601255 B2 JP 2601255B2
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filler
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resin
less
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俊之 阿部
登志昭 石丸
敬修 西林
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体樹脂封止用
充填材、詳しくは半導体封止用樹脂組成物にバリ止め効
果を付与することのできる半導体樹脂封止用充填材に関
する。
【0002】
【従来の技術】無機質充填材とエポキシ樹脂とからなる
樹脂組成物は、電気特性、機械的強度、耐熱性、耐信頼
性及び成形性に優れるため、IC、LSI、VLSI等
の高集積回路等の電子部品の封止に利用されている。
【0003】従来、半導体の樹脂封止にはトランスファ
ー成形が広く採用されており、一度に多数のチップを封
止させるため、流動性に優れたすなわちスパイラルフロ
ーの大きな樹脂組成物が望まれている。この要望を満た
し、しかも樹脂組成物の耐サーマルショック性を向上さ
せるため、球状フィラーを充填材とすることが知られて
いる。しかしながら、球状フィラーを用いた樹脂組成物
は、破砕フィラーを用いたそれと比較してバリの発生が
多いので、その除去作業を頻繁に行う必要があり作業性
を著しく低下させていた。
【0004】バリを減少させる充填材として、平均粒径
5〜30μmの溶融シリカと平均粒径0.01〜0.5
μmの微細な球状溶融シリカとを併用すること(特開昭
62−39641号公報)が提案されているが、これで
はスパイラルフローの低下が大きくなりバリ止め効果が
十分でないという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記欠
点を解決することを目的として種々検討した結果、平均
粒径が10〜30μmの無機質粉末(以下、この無機質
粉末を「基本充填材」という。)85〜99.5重量%
と、平均粒径が0.6〜5μmで1μm以下の粒子の含
有率が10〜80重量%でありしかも2μm以下の粒子
の含有率が20〜90重量%である無機質粉末(以下、
この無機質粉末を「バリ止め剤」という。)0.5〜1
5重量%とからなる充填材を使用すれば良いことを見い
だし、本発明を完成させたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、基
本充填材85〜99.5重量%とバリ止め剤0.5〜1
5重量%とからなることを特徴とする半導体樹脂封止用
充填材である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、更に詳しく本発明について
説明する。
【0008】本発明で使用される基本充填材は、結晶性
シリカ、溶融シリカ、ケイ酸カルシウム、アルミナ、炭
酸カルシウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素、窒化アルミニ
ウム、タルク等の無機質粉末である。基本充填材の粒度
分布は平均粒径が10〜30μmであり、10μm未満
では樹脂組成物のスパイラルフローが流れず、また30
μmをこえるとスパイラルフローが小さくなる。基本充
填材の形状とその製造方法については公知技術を採用す
ることができる。
【0009】本発明で使用されるバリ止め剤は、結晶性
シリカ、溶融シリカ、ケイ酸カルシウム、アルミナ、炭
酸カルシウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素、窒化アルミニ
ウム、タルク等の無機質粉末である。
【0010】バリ止め剤の粒度分布は平均粒径が0.6
〜5μmである。平均粒径が0.6μm未満では樹脂組
成物のスパイラルフローが低下し、また5μmをこえる
とバリを小さくする効果が乏しくなる。また、バリ止め
剤の1μm以下の粒子の含有率は10〜80重量%であ
り、2μm以下の粒子の含有率は20〜90重量%であ
る。1μm以下の粒子の含有率が10重量%未満である
か、又は2μm以下の粒子の含有率が20重量%未満で
あるとバリ止め効果が乏しくなる。一方、1μm以下の
粒子の含有率が80重量%をこえるか、又は2μm以下
の粒子の含有率が90重量%をこえるとスパイラルフロ
ーが低下する。
【0011】バリ止め剤は、粉砕による方法、分級等に
よる方法、合成による方法等で製造することができ、ま
たその粒子形状については特に制限はない。
【0012】基本充填材とバリ止め剤の割合は、基本充
填材85〜99.5重量%、バリ止め剤0.5〜15重
量%である。バリ止め剤が0.5重量%未満ではバリ止
め効果が得られず、また15重量%をこえるとスパイラ
ルフローが低下する。
【0013】本発明の半導体樹脂封止用充填材の配合さ
れる樹脂としては、一般市販のエポキシ樹脂の他、シリ
コーン樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
ポリアミノビスマレイミド、ジアリルフタレート樹脂、
フッ素樹脂、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリエス
テル、液晶ポリマー、ポリフェニレンスルフィド、ポリ
フェニレンエーテル、アクリル樹脂、フェノール樹脂等
を使用することができる。
【0014】
【実施例】次に、実施例、比較例、参考例をあげて更に
具体的に本発明を説明する。
【0015】実施例1〜5 比較例1〜5 参考例1〜
3 (充填材の製造)平均粒径6.0μmの球状溶融シリカ
粉末を分級し表1に示す種々の粒度分布を有するバリ止
め剤A、B、C、Dを製造した。バリ止め剤Eは日本ア
エロジル社製商品名「アエロジル」である。これらのバ
リ止め剤と基本充填材(平均粒径17μmの溶融シリカ
粉末)とを表2に示す割合で種々混合し充填材とした。
【0016】(樹脂組成物の製造)上記で得られた充填
材350重量部、エポキシ当量230のクレゾールノボ
ラック樹脂85重量部、臭素化エポキシ樹脂15重量
部、フェノールノボラック型樹脂50重量部、2−ウン
デシルイミダゾール5重量部、カルナバワックス2.5
重量部、カーボンブラック1重量部、三酸化アンチモン
10重量部をミキシングロールで混練後冷却・粉砕して
樹脂組成物を製造した。
【0017】得られた樹脂組成物について、スパイラル
フローとバリを測定した。それらの結果を表2に示す。
なお、表1及び表2に示す物性は以下に従って測定し
た。
【0018】(1)粒度分布及び平均粒径 粒度分布測定装置(シーラス社製「モデル715」)を
用いて1μmと2μmの粒度分布を測定した。また、粒
度分布の累積重量%が50%のときの粒径を平均粒径と
した。 (2)スパイラルフロー トランスファー成形機を使用し、EMMI規格に準じた
金型を用いて成形温度175℃、成形圧力70kg/c
2 で成形し測定した。 (3)バリ 2μm、5μm、10μm、30μmのスリットをもつ
バリ測定金型を用い、成形温度175℃、成形圧力10
0kg/cm2 で成形した際にスリットに流れ出た樹脂
をノギスで測定し、それぞれのスリットで測定された値
を平均しバリ長さとした。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、スパイラルフローを低
下させることなくバリ止め効果の著大な半導体封止用樹
脂組成物を提供することができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径が10〜30μmの無機質粉末
    85〜99.5重量%と、平均粒径が0.6〜5μmで
    1μm以下の粒子の含有率が10〜80重量%でありし
    かも2μm以下の粒子の含有率が20〜90重量%であ
    る無機質粉末0.5〜15重量%とからなることを特徴
    とする半導体樹脂封止用充填材。
JP7314998A 1995-12-04 1995-12-04 半導体樹脂封止用充填材 Expired - Lifetime JP2601255B2 (ja)

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