JP2601043Y2 - 自動防眩水滴除去ミラー - Google Patents

自動防眩水滴除去ミラー

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JP2601043Y2
JP2601043Y2 JP1993054953U JP5495393U JP2601043Y2 JP 2601043 Y2 JP2601043 Y2 JP 2601043Y2 JP 1993054953 U JP1993054953 U JP 1993054953U JP 5495393 U JP5495393 U JP 5495393U JP 2601043 Y2 JP2601043 Y2 JP 2601043Y2
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film
mirror
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water drop
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小松  徹
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Murakami Corp
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Murakami Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、降雨時などでバック
ミラーの鏡面に付着した水滴を除去する装置に関し、特
に自動防眩ミラーに最適な水滴除去装置に係る。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の一例を示す部分拡大断面
図であり、先に本出願人が出願した実平4−3567
9号考案の自動防眩ミラーである。すなわち、ミラーガ
ラス50の面にEC(エレクトロクロミック)蒸着膜
層51などの自動防眩機構を配設するとともに超音波振
動子が固定された振動板52をその周縁部で接着剤によ
り接合した自動防眩水滴除去ミラーであって、前記振動
板52とミラーガラス50の面に蒸着した透明電極な
どを配設したEC蒸着膜層51との間にガラスビーズな
どの粒状固体54を混在したエポキシ系接着剤53を配
設して上記振動板52と透明電極とを一定の間隔を保っ
て接合したことを特徴としている。
【0003】そして、このガラスビーズなどの粒状固体
54は、接着剤53を均一の厚さを有する絶縁体として
機能させるとともに振動板52と、ミラーガラス50に
積層した薄膜電極との間隔を一定に保持して両者の間に
電流が流れないようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記従来例は、振動板
接着用の接着剤中にガラスビーズなどの粒状固体を混在
することにより金属製振動板によって起きやすいショー
ト(リーク)を防止しようとするものである。
【0005】しかし、従来例では、接着剤におけるガラ
スビーズの量(分布)が接着強度に影響を与えるために
安定した接着強度を得るためには製造組立時に接着剤と
ガラスビーズなどの粒状固体を均一に混合しなければな
らず、そのための設備と工程が複雑にならざるを得なか
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、ガラスの裏面
に、ITO膜、エレクトロクロミック層、電極を兼ねる
反射膜を順次に配設し、かつ前記反射膜の裏面に、薄膜
状の絶縁性封止膜を蒸着、スパッタリング、CVD又は
ゾルゲル法のいずれかの成膜手段により成膜し、さらに
前記絶縁性封止膜の裏面に、ガラスの表面に付着した水
滴を除去するための超音波振動子を貼設した金属製の振
動板を、接着剤を介して固定した自動防眩水滴除去ミラ
ーであって、前記絶縁性封止膜は前記反射膜の裏面側全
面と前記電極に通電するためのクリップ電極取付部を除
くITO膜及び反射膜の周縁部を覆うように設けられて
いることを特徴とする。
【0007】
【考案の作用】本考案は反射膜の裏面に、薄膜状の絶縁
性封止膜を蒸着、スパッタリング、CVD又はゾルゲル
法のいずれかの成膜手段により成膜し、さらに前記絶縁
性封止膜の裏面に、金属製の振動板を接着剤を介して固
定したので接着剤の厚みに左右されることなくエレクト
ロクロミック用電極間のショート(リーク)を防止す
る。
【0008】さらに、ガラスビーズなどの粒状固体を使
用しないので工程が簡易化でき、より安定した接着強度
が得られる。
【0009】さらにまた、絶縁性封止膜をクリップ電極
取付部を除くガラス基板のほぼ全面を被うことにより、
エレクトロクロミック層、アルミニウム層の腐食防止と
振動板との絶縁をひとつの膜で兼用することができる。
【0010】
【実施例】図1は本願考案の一実施例を示す断面図、図
2は一部を破断して示す正面図、図3は本願考案の部分
を拡大して示す説明図、同じく図4は従来例の説明図で
ある。
【0011】本願考案の水滴除去ミラー1は、一例とし
てミラーガラス2の基材に化学強化ガラスを採用し、そ
の裏面側に絶縁性封止膜3やエレクトロクロミック層4
などを配設した自動防眩機構を配設する。エレクトロク
ロミック層4は、ミラーガラス2の裏面のITO蒸着膜
5と電極膜を兼用したアルミニウム反射膜6との間に配
設し、さらに前記ミラーガラス2の周縁部にはクリップ
電極7を配設し、図示省略の電源へ他端を接続したリー
ド線Lの一端を固定している。
【0012】そして、上記一対のクリップ電極7の一方
はITO蒸着膜5に、他方はアルミニウム反射膜6に接
続され、前部をミラーガラス2の前面、後部をITO蒸
着膜5の背面を把持するように固着し、その一端にリー
ド線Lを固定している。
【0013】さらに、絶縁性封止膜3は、取付部7aを
除くITO蒸着膜5の周縁部並びにアルミニウム反射膜
6の背面全体で、かつITO蒸着膜5と接着剤11との
間に接合される。
【0014】ちなみに、上記自動防眩機構は、図示省略
のスイッチによって作動される。
【0015】次いで、ミラーを高速で振動する機構につ
いて説明すると、一例としてチタンなどの超軽量金属板
などで形成した振動板10をエポキシ系などの接着剤1
1によって上記絶縁性封止膜3の裏面に接合する。な
お、振動板10の略中央部は、碗状に曲成した凹部12
を有し、その箇所に自己温度制御型面状発熱体であるヒ
ータパネル13を粘着材14により支持している。
【0016】さらにまた、上記振動板10におけるヒー
タパネル13の収納部(凹部12)の背面側には、一例
として圧電素子などの超音波振動素子15を接着剤で貼
着している。
【0017】ここで、前記エレクトロクロミック層4な
どの自動防眩機構について説明すると、前記したように
絶縁性封止膜3は、エレクトロクロミック層4の背面の
アルミニウム反射膜6の裏面でかつ前記接着剤11の前
面に配設している。上記絶縁性封止膜3は、Si3
4(窒化ケイ素)、SiO2(酸化ケイ素)などを蒸着・
スパッタリング・CVD・ゾルゲル法などにより成膜さ
れた薄膜を適用する。
【0018】また、前記絶縁性封止膜3は、エレクトロ
クロミック層4に通電するクリップ電極7の取付部を除
いた透明部材のほぼ全面に配設し、アルミニウム反射膜
6を覆うことになる。
【0019】従って、従来は、図4に示すように接着剤
11の厚みが薄くなると絶縁ができずにショートを起こ
す可能性が多くなり、誤動作又は動作不良などが生じや
すかったのを本願考案では、図3に示すように絶縁性封
止膜3を振動板10と透明な薄膜電極であるITO蒸着
膜5との間に配設したのでショート・リークを防止する
ことができるようになった。なお、EC駆動電圧は、1
V程度と低いので薄膜による絶縁が可能である。
【0020】上記のように構成した本願考案の自動防眩
水滴除去ミラーは、雨天または霧中走行時などでスイッ
チを入れると超音波振動素子からの振動を振動板によっ
てミラーに伝達し、鏡面に付着した水滴を霧化、落下除
去する。
【0021】また、冬期や厳寒時などの凍結時には、ヒ
ータパネルによってガラスの裏面から熱が表面側に伝達
してガラス面を昇温かつ保温することにより霜や氷を溶
解する。
【0022】一方、トンネル内や夜間走行時などでは、
別途用意したスイッチにより前記エレクトロクロミック
層が発色して鏡面における光の反射率を低下させ、後続
車両のヘッドライトなどにより運転者が眩惑するのを防
止する。
【0023】
【考案の効果】本願考案は、前記のように薄膜状の絶縁
性封止膜をITO蒸着膜と接着剤の間並びにアルミニウ
ム反射膜の裏面を覆うように振動板との間に配設したこ
とによって、次の効果を奏する。
【0024】金属製振動板と透明電極膜(ITO膜)
との間の導通を絶縁膜により完全に遮断することができ
るので、ミラーの反射率を調整する際に、エレクトロク
ロミック用電極に通電する電流が前記振動板を介してリ
ークするのを防止する。エレクトロクロミック層と振
動板とをガラスビーズなどの粒状固体を混在させた接着
剤を使用しないで接着できるために工程が簡素化でき、
しかも粒状固体の量(分布)が接着強度に影響を及ぼす
ということもなく所定の強度を維持することができる。
ITO膜、エレクトロクロミック層、電極を兼ねる反
射膜を順次に配設した多層膜の裏面に、薄膜状の絶縁性
封止膜を蒸着、スパッタリング、CVD又はゾルゲル法
のいずれかの成膜方法により成膜するので、前記封止膜
はITO膜、エレクトロクロミック層、反射膜をそれぞ
れ成膜する作業と一連に成膜することができ、また防眩
ミラーが軽量化でき、かつその絶縁性封止膜でアルミニ
ウム反射膜の裏面側全面を被覆し、前記クリップ電極の
取付部を除くITO膜及び反射膜の周縁部まで被うよう
に形成したので耐食性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の一実施例を示す断面図。
【図2】同上背面図。
【図3】本願考案の部分拡大説明図。
【図4】従来例の部分拡大説明図。
【図5】従来例の一部を示す拡大断面図。
【符号の説明】
1 ミラー 2 ミラーガラス 3 絶縁性封止膜 4 エレクトロクロミック層 5 ITO蒸着膜 6 アルミニウム反射膜 7 クリップ電極 7a 取付部 10 振動板 11 接着剤 12 凹部 13 ヒーターパネル 14 粘着材 15 超音波振動素子 L リード線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスの裏面に、ITO膜、エレクトロ
    クロミック層、電極を兼ねる反射膜を順次に配設し、か
    つ前記反射膜の裏面に、薄膜状の絶縁性封止膜を蒸着、
    スパッタリング、CVD又はゾルゲル法のいずれかの成
    膜手段により成膜し、さらに前記絶縁性封止膜の裏面
    に、ガラスの表面に付着した水滴を除去するための超音
    波振動子を貼設した金属製の振動板を、接着剤を介して
    固定した自動防眩水滴除去ミラーであって、前記絶縁性
    封止膜は前記反射膜の裏面側全面と前記電極に通電する
    ためのクリップ電極取付部を除くITO膜及び反射膜の
    周縁部を覆うように設けられていることを特徴とする自
    動防眩水滴除去ミラー。
JP1993054953U 1993-09-17 1993-09-17 自動防眩水滴除去ミラー Expired - Lifetime JP2601043Y2 (ja)

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