JP2600505C - - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、電子写真方式を利用したレ−ザプリンタやコピ−マシン等に装備さ
れるクリ−ナレス画像形成装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 一般に、電子写真方式を利用した画像形成装置では、記録情報を感光体ドラム
上に露光して静電潜像を形成した後、これにトナ−を供給して可視像(トナ−像
)を得、このトナ−像を感光体ドラムに対設される転写器で用紙に転写した後、
定着して一枚のコピ−を得る。 【0003】 一方、トナ−像の転写を終えた感光体ドラムに対しては、その表面に残留する
未転写トナ−を除去した後、次順の画像形成動作に移る必要がある。そうしなけ
れば、未転写トナ−により形成された残留トナ−像(通常メモリと呼ばれる)を
感光体ドラム上に残したまま次順の画像形成が行われることになり、著しく画像
品質を劣化させてしまうことになる。 【0004】 そこで、未転写トナ−の除去については、掻き落としブレ−ドにより感光体ド
ラム表面からトナ−を掻き落とし、掻き落とされたトナ−をすくいシ−トにより 下方よりすくい、回収室に回収するクリ−ナによって行われている。これに対し
クリ−ナを使用しないクリ−ナレス画像形成装置の場合は、感光体ドラムドラム
上の静電潜像にトナ−を供給する現像器部分において、静電吸引力を利用して未
転写トナ−の回収が行われている。このような回収方法をとる場合は、クリ−ナ
を使用して機械的にトナ−を掻き落とす場合に比べ、どうしても末転写トナ−の
回収効率が低くなってしまう。 【0005】 未転写トナ−の回収が不十分であると、感光体ドラム表面はメモリが完全に除
去されていない状態になってしまう。そのため、トナ−像の転写を終えた感光体
ドラム表面に対しては、メモリ除去ブラシを当接させることによりトナ−を分散
させるメモリの除去が行われている。そして、メモリが除去された状態のトナ−
を現像器内に回収し、回収したトナ−は次順の画像形成に再利用される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 ところで上述した画像形成過程においては、感光体ドラム表面に紙粉が付着す
ることが多々ある。発生する紙粉としては、用紙を定型に裁断した時に発生した
ものや、用紙が機内を走行する際にロ−ラやガイド等と接触することによって発
生したもの等がある。また、再生紙を使用する場合には特に紙粉の発生が顕著で
あり、感光体ドラム表面には多量の紙粉が付着してしまうことになる。このよう
な紙粉は完全に除去しておかないと、紙粉付着箇所において露光不良、現像不良
、転写不良等を招くこととなるため、次順の画像形成に大きく支障を来すことに
なってしまう。 【0007】 従って、上述したクリ−ナにより紙粉を末転写トナ−と共に回収することは大
変重要な工程となるが、クリ−ナを使用しないクリ−ナレス画像形成装置におい
ては、紙粉が未転写トナ−と共に現像器内に回収されてしまうため、次のような
不具合が発生する。即ち、現像器の本来の機能はトナ−ホッパ内のトナ−を現像
ロ−ラとドクタ−ブレ−ドによって薄層化し、その一定量のトナ−を感光体ドラ
ム表面の静電潜像に供給するものであるが、トナ−ホッパ内に紙粉が混入した場 合、紙粉は現像ロ−ラによりトナ−と共にドクタ−ブレ−ド位置迄搬送され、そ
の位置で詰まってしまう不具合が発生する。 【0008】 というのは、トナ−の粒径はおよそ10〜20μm程度であり、これに対して
紙粉の粒径は殆ど0.3mm以上であるため、紙粉はドクタギャップ(ドクタ−
ブレ−ドと現像ロ−ラとの離隔距離のこと)を通過することができず、ドクタ−
ブレ−ドにて堰き止められてしまうのである。このような不具合が発生した場合
、ドクタ−ブレ−ド位置における紙粉が詰まった箇所については、感光体ドラム
上の静電潜像に対してトナ−供給不能状態(現像されない状態)となり、結局そ
の部分が白抜け現象となって画像形成されてしまう。 【0009】 以上のことから、紙粉については転写器に供給される以前に何らかの方法で除
去しておくことが望ましいのであるが、用紙の本来の性質を考慮した場合、用紙
より完全に紙粉を除去うることは不可能であるし、更に転写工程においては用紙
を必ず感光体ドラムに一旦接触させる必要があるので、感光体ドラム表面に対し
ていくらか紙粉が付着することは避けることができない。従って、クリ−ナによ
る積極的紙粉除去を行わない従来のクリ−ナレス画像形成装置においては、感光
体ドラム上の紙粉を完全に除去することは極めて困難であると言わざるを得ない
。 【0010】 本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、感光体ドラム上に付着し
た紙粉を積極的に除去することにより確実な画像形成を可能とするクリ−ナレス
画像形成装置を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】 本発明は、転写後の像担持体に残留するトナ−をメモリ除去部材で分散し、現
像部で回収すると共に次順の画像形成を行うクリ−ナレス画像形成装置において
、転写後の像担持体表面であって、メモリ除去部材による残留トナ−分散位置よ
り前記像担持体の移動方向上流側位置に、付着した紙粉を捕捉し、所定量回収す るための枝状突起を有する多数の繊維から成る紙粉捕捉回収ブラシを当接させた
ことを特徴としている。 【0012】 【作用】 上記構成によれば、転写後の像担持体表面に対し枝状突起を有する多数の繊維
からなる紙粉捕捉回収ブラシが当接されて網状の構造体が形成され、その表面に
付着した紙粉が枝状突起に絡まりながら多数の繊維の間隙に順次捕捉回収される
。紙粉回収量は、枝状突起を有する多数の繊維から成る紙粉捕捉回収ブラシの回
収能力に応じた所定量となる。一方、像担持体上に残留するトナ−は、かかる枝
状突起を有する多数の繊維の間を通過するため、紙粉捕捉回収ブラシにより捕捉
されることなく、メモリ除去部材により分散され、メモリが除去される。なお、
紙粉及びメモリを除去された像担持体は、ひき続き次順の画像形成に供される。 【0013】 【実施例】 以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に説明する。図1は本発明に係るク
リ−ナレス画像形成装置の要部を示す構成図である。図面に従って、その動作説
明を行う。先ず感光体ドラム1が矢印Aで示す方向に回転し、これに伴って帯電
器2が感光体ドラム1の表面を帯電する。次に光書き込みユニット3が図外のス
キャナ部から与えられる画像信号に対応して発光し、感光体ドラム1の表面を露
光する。かくして、露光部に静電潜像が形成される。次いで、図中感光体ドラム
1の右側部に設置される現像器4が静電潜像にトナ−を供給してトナ−像(可視
像)を形成する。 【0014】 また、かかる作像工程に同期して、図外の搬送装置により用紙(図示しない)
が感光体ドラム1と対設して設けられる転写器5に供給され、感光体ドラム1上
のトナ−像が用紙に転写される。トナ−像を転写された用紙は、続く定着器(図
示しない)によりトナ−を定着された後、機外に取り出される。一方転写工程を
終えた感光体ドラム1は、その回転に伴い先ず除電ランプ6による除電作用を受
けた後、当接された紙粉除去ブラシ7(図2)により紙粉除去が行われ、続いて 当接されたメモリ除去ブラシ8によりメモリ除去が行われる。そして、メモリ除
去が行われた感光体ドラム1は次順の画像形成工程に移行することになる。なお
、現像器4では残留トナ−の回収が行われると共に次順の現像動作が行われる。 【0015】 メモリ除去ブラシ8にはプラス電源9が接続されており、静電吸着力により感
光体ドラム1上に残留する未転写トナ−を一旦ブラシ上に回収した後、ブラシか
らオ−バフロ−したトナ−については再度感光体ドラム上に放出させる。このよ
うにすることにより残留トナ−は感光体ドラム1上に分散するのでメモリの除去
が行われることになる。また、現像器4にはマイナス電源10が接続されており
、静電吸着力により感光体ドラム1上の残留トナ−が現像器4の内部に回収され
る。なお、回収されたトナ−は現像器4にて次順の現像に再利用される。 【0016】 次に、図2は紙粉除去ブラシ7を示す拡大側面図である。この紙粉除去ブラシ
7は、感光体ドラム1上に付着した紙粉を捕捉し、回収するものであり、図示し
ない保持部材により感光体ドラム1表面に当接するように設けられる。この紙粉
除去ブラシ7は絨毬状の織物からなり、起毛状のブラシ部70と、その母材71
とからなる。ブラシ部70の構成材料としては、表面に多数の枝状突起をもつ繊
維材料が用いられ、この実施例ではレ−ヨンを使用した加工糸を適用している。
もちろん、他の化学繊維の紡績糸で、表面に多数の枝状突起を形成したものも使
用可能である。なお、繊維の太さ(硬さに対応する)についは感光体ドラム1表
面を傷つけることのないような太さのものが適宜選択される。 【0017】 紙粉除去ブラシ7は、その母材71を接着テ−プで貼着することにより、上記
図示しない保持部材に固定される。なお、ブラシ密度並びにブラシ長については
感光体ドラムの寿命を考慮して決定される。通常、感光体ドラム1の交換は1〜
3万回程度のコピ−を目安としているので、これに対応して1〜3万枚の用紙か
ら発生する紙粉量を回収できるようにブラシ部70を形成することが望ましい。
このようにすれば、紙粉除去ブラシ7の交換を感光体ドラム1の交換時に一緒に
行えるので大変便利である。 【0018】 上記構成によれば、転写後の感光体ドラム1表面に紙粉除去ブラシ7が当接さ
れることにより、そのブラシ部70を構成する繊維が枝状突起を介して網状の構
造体を形成するため、感光体ドラム1上の紙粉はブラシ部70に捕捉される。そ
して、捕捉された紙粉は枝状突起に絡まり、ブラシ部70より離脱することはな
い。加えて、ブラシ部70の紙粉保有能力は1〜3万枚の用紙からの紙粉発生量
に対応させているので、その保有能力を越える紙粉量に達するまでは、捕捉した
紙粉が再び感光体ドラム1表面に戻ることはない。 【0019】 また、感光体ドラム1上の残留トナ−の粒径は10〜20μm程度であり、紙
粉の大きさ(0.3mm以上)に比べて十分小さいので、かかるトナ−が紙粉除
去ブラシ7により捕捉されることはない。そのため、残留トナ−は紙粉除去ブラ
シ7を通過した後は、メモリ除去ブラシ8が当接される位置まで移動し、メモリ
除去作用を受けることになる。なお、本発明はクリ−ナ方式の画像形成装置にも
適用可能である。 【0020】 【発明の効果】 以上の本発明によれば、クリ−ナレス画像形成装置において、転写後の像担持
体に対し、枝状突起を有する多数の繊維からなる紙粉除去手段が当接されるので
、像担持体に付着した紙粉は枝状突起に絡まり離脱することなく確実に除去する
ことができる。また、紙粉の除去が行われるのはメモリ除去部材により残留トナ
−の分散が行われる以前であるので、メモリ除去部材によって紙粉が捕捉され、
捕捉された紙粉が再び像担持体上に戻るというような不具合は発生しない。その
結果、現像器部分に紙粉が回収されることがなくなるので、現像に支障を来すこ
とは全くなくなる。従って、クリ−ナレス画像形成装置において、形成画像に紙
粉に起因する白抜け現象を発生することがなくなり、安定した画像形成を行うこ
とができる。 【0021】 また、紙粉除去手段は予測される所定量の紙粉に対応してその回収能力をもっ ているので、頻繁に交換する必要がなく、大変使い勝手がよいものである。
れるクリ−ナレス画像形成装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 一般に、電子写真方式を利用した画像形成装置では、記録情報を感光体ドラム
上に露光して静電潜像を形成した後、これにトナ−を供給して可視像(トナ−像
)を得、このトナ−像を感光体ドラムに対設される転写器で用紙に転写した後、
定着して一枚のコピ−を得る。 【0003】 一方、トナ−像の転写を終えた感光体ドラムに対しては、その表面に残留する
未転写トナ−を除去した後、次順の画像形成動作に移る必要がある。そうしなけ
れば、未転写トナ−により形成された残留トナ−像(通常メモリと呼ばれる)を
感光体ドラム上に残したまま次順の画像形成が行われることになり、著しく画像
品質を劣化させてしまうことになる。 【0004】 そこで、未転写トナ−の除去については、掻き落としブレ−ドにより感光体ド
ラム表面からトナ−を掻き落とし、掻き落とされたトナ−をすくいシ−トにより 下方よりすくい、回収室に回収するクリ−ナによって行われている。これに対し
クリ−ナを使用しないクリ−ナレス画像形成装置の場合は、感光体ドラムドラム
上の静電潜像にトナ−を供給する現像器部分において、静電吸引力を利用して未
転写トナ−の回収が行われている。このような回収方法をとる場合は、クリ−ナ
を使用して機械的にトナ−を掻き落とす場合に比べ、どうしても末転写トナ−の
回収効率が低くなってしまう。 【0005】 未転写トナ−の回収が不十分であると、感光体ドラム表面はメモリが完全に除
去されていない状態になってしまう。そのため、トナ−像の転写を終えた感光体
ドラム表面に対しては、メモリ除去ブラシを当接させることによりトナ−を分散
させるメモリの除去が行われている。そして、メモリが除去された状態のトナ−
を現像器内に回収し、回収したトナ−は次順の画像形成に再利用される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 ところで上述した画像形成過程においては、感光体ドラム表面に紙粉が付着す
ることが多々ある。発生する紙粉としては、用紙を定型に裁断した時に発生した
ものや、用紙が機内を走行する際にロ−ラやガイド等と接触することによって発
生したもの等がある。また、再生紙を使用する場合には特に紙粉の発生が顕著で
あり、感光体ドラム表面には多量の紙粉が付着してしまうことになる。このよう
な紙粉は完全に除去しておかないと、紙粉付着箇所において露光不良、現像不良
、転写不良等を招くこととなるため、次順の画像形成に大きく支障を来すことに
なってしまう。 【0007】 従って、上述したクリ−ナにより紙粉を末転写トナ−と共に回収することは大
変重要な工程となるが、クリ−ナを使用しないクリ−ナレス画像形成装置におい
ては、紙粉が未転写トナ−と共に現像器内に回収されてしまうため、次のような
不具合が発生する。即ち、現像器の本来の機能はトナ−ホッパ内のトナ−を現像
ロ−ラとドクタ−ブレ−ドによって薄層化し、その一定量のトナ−を感光体ドラ
ム表面の静電潜像に供給するものであるが、トナ−ホッパ内に紙粉が混入した場 合、紙粉は現像ロ−ラによりトナ−と共にドクタ−ブレ−ド位置迄搬送され、そ
の位置で詰まってしまう不具合が発生する。 【0008】 というのは、トナ−の粒径はおよそ10〜20μm程度であり、これに対して
紙粉の粒径は殆ど0.3mm以上であるため、紙粉はドクタギャップ(ドクタ−
ブレ−ドと現像ロ−ラとの離隔距離のこと)を通過することができず、ドクタ−
ブレ−ドにて堰き止められてしまうのである。このような不具合が発生した場合
、ドクタ−ブレ−ド位置における紙粉が詰まった箇所については、感光体ドラム
上の静電潜像に対してトナ−供給不能状態(現像されない状態)となり、結局そ
の部分が白抜け現象となって画像形成されてしまう。 【0009】 以上のことから、紙粉については転写器に供給される以前に何らかの方法で除
去しておくことが望ましいのであるが、用紙の本来の性質を考慮した場合、用紙
より完全に紙粉を除去うることは不可能であるし、更に転写工程においては用紙
を必ず感光体ドラムに一旦接触させる必要があるので、感光体ドラム表面に対し
ていくらか紙粉が付着することは避けることができない。従って、クリ−ナによ
る積極的紙粉除去を行わない従来のクリ−ナレス画像形成装置においては、感光
体ドラム上の紙粉を完全に除去することは極めて困難であると言わざるを得ない
。 【0010】 本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、感光体ドラム上に付着し
た紙粉を積極的に除去することにより確実な画像形成を可能とするクリ−ナレス
画像形成装置を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】 本発明は、転写後の像担持体に残留するトナ−をメモリ除去部材で分散し、現
像部で回収すると共に次順の画像形成を行うクリ−ナレス画像形成装置において
、転写後の像担持体表面であって、メモリ除去部材による残留トナ−分散位置よ
り前記像担持体の移動方向上流側位置に、付着した紙粉を捕捉し、所定量回収す るための枝状突起を有する多数の繊維から成る紙粉捕捉回収ブラシを当接させた
ことを特徴としている。 【0012】 【作用】 上記構成によれば、転写後の像担持体表面に対し枝状突起を有する多数の繊維
からなる紙粉捕捉回収ブラシが当接されて網状の構造体が形成され、その表面に
付着した紙粉が枝状突起に絡まりながら多数の繊維の間隙に順次捕捉回収される
。紙粉回収量は、枝状突起を有する多数の繊維から成る紙粉捕捉回収ブラシの回
収能力に応じた所定量となる。一方、像担持体上に残留するトナ−は、かかる枝
状突起を有する多数の繊維の間を通過するため、紙粉捕捉回収ブラシにより捕捉
されることなく、メモリ除去部材により分散され、メモリが除去される。なお、
紙粉及びメモリを除去された像担持体は、ひき続き次順の画像形成に供される。 【0013】 【実施例】 以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に説明する。図1は本発明に係るク
リ−ナレス画像形成装置の要部を示す構成図である。図面に従って、その動作説
明を行う。先ず感光体ドラム1が矢印Aで示す方向に回転し、これに伴って帯電
器2が感光体ドラム1の表面を帯電する。次に光書き込みユニット3が図外のス
キャナ部から与えられる画像信号に対応して発光し、感光体ドラム1の表面を露
光する。かくして、露光部に静電潜像が形成される。次いで、図中感光体ドラム
1の右側部に設置される現像器4が静電潜像にトナ−を供給してトナ−像(可視
像)を形成する。 【0014】 また、かかる作像工程に同期して、図外の搬送装置により用紙(図示しない)
が感光体ドラム1と対設して設けられる転写器5に供給され、感光体ドラム1上
のトナ−像が用紙に転写される。トナ−像を転写された用紙は、続く定着器(図
示しない)によりトナ−を定着された後、機外に取り出される。一方転写工程を
終えた感光体ドラム1は、その回転に伴い先ず除電ランプ6による除電作用を受
けた後、当接された紙粉除去ブラシ7(図2)により紙粉除去が行われ、続いて 当接されたメモリ除去ブラシ8によりメモリ除去が行われる。そして、メモリ除
去が行われた感光体ドラム1は次順の画像形成工程に移行することになる。なお
、現像器4では残留トナ−の回収が行われると共に次順の現像動作が行われる。 【0015】 メモリ除去ブラシ8にはプラス電源9が接続されており、静電吸着力により感
光体ドラム1上に残留する未転写トナ−を一旦ブラシ上に回収した後、ブラシか
らオ−バフロ−したトナ−については再度感光体ドラム上に放出させる。このよ
うにすることにより残留トナ−は感光体ドラム1上に分散するのでメモリの除去
が行われることになる。また、現像器4にはマイナス電源10が接続されており
、静電吸着力により感光体ドラム1上の残留トナ−が現像器4の内部に回収され
る。なお、回収されたトナ−は現像器4にて次順の現像に再利用される。 【0016】 次に、図2は紙粉除去ブラシ7を示す拡大側面図である。この紙粉除去ブラシ
7は、感光体ドラム1上に付着した紙粉を捕捉し、回収するものであり、図示し
ない保持部材により感光体ドラム1表面に当接するように設けられる。この紙粉
除去ブラシ7は絨毬状の織物からなり、起毛状のブラシ部70と、その母材71
とからなる。ブラシ部70の構成材料としては、表面に多数の枝状突起をもつ繊
維材料が用いられ、この実施例ではレ−ヨンを使用した加工糸を適用している。
もちろん、他の化学繊維の紡績糸で、表面に多数の枝状突起を形成したものも使
用可能である。なお、繊維の太さ(硬さに対応する)についは感光体ドラム1表
面を傷つけることのないような太さのものが適宜選択される。 【0017】 紙粉除去ブラシ7は、その母材71を接着テ−プで貼着することにより、上記
図示しない保持部材に固定される。なお、ブラシ密度並びにブラシ長については
感光体ドラムの寿命を考慮して決定される。通常、感光体ドラム1の交換は1〜
3万回程度のコピ−を目安としているので、これに対応して1〜3万枚の用紙か
ら発生する紙粉量を回収できるようにブラシ部70を形成することが望ましい。
このようにすれば、紙粉除去ブラシ7の交換を感光体ドラム1の交換時に一緒に
行えるので大変便利である。 【0018】 上記構成によれば、転写後の感光体ドラム1表面に紙粉除去ブラシ7が当接さ
れることにより、そのブラシ部70を構成する繊維が枝状突起を介して網状の構
造体を形成するため、感光体ドラム1上の紙粉はブラシ部70に捕捉される。そ
して、捕捉された紙粉は枝状突起に絡まり、ブラシ部70より離脱することはな
い。加えて、ブラシ部70の紙粉保有能力は1〜3万枚の用紙からの紙粉発生量
に対応させているので、その保有能力を越える紙粉量に達するまでは、捕捉した
紙粉が再び感光体ドラム1表面に戻ることはない。 【0019】 また、感光体ドラム1上の残留トナ−の粒径は10〜20μm程度であり、紙
粉の大きさ(0.3mm以上)に比べて十分小さいので、かかるトナ−が紙粉除
去ブラシ7により捕捉されることはない。そのため、残留トナ−は紙粉除去ブラ
シ7を通過した後は、メモリ除去ブラシ8が当接される位置まで移動し、メモリ
除去作用を受けることになる。なお、本発明はクリ−ナ方式の画像形成装置にも
適用可能である。 【0020】 【発明の効果】 以上の本発明によれば、クリ−ナレス画像形成装置において、転写後の像担持
体に対し、枝状突起を有する多数の繊維からなる紙粉除去手段が当接されるので
、像担持体に付着した紙粉は枝状突起に絡まり離脱することなく確実に除去する
ことができる。また、紙粉の除去が行われるのはメモリ除去部材により残留トナ
−の分散が行われる以前であるので、メモリ除去部材によって紙粉が捕捉され、
捕捉された紙粉が再び像担持体上に戻るというような不具合は発生しない。その
結果、現像器部分に紙粉が回収されることがなくなるので、現像に支障を来すこ
とは全くなくなる。従って、クリ−ナレス画像形成装置において、形成画像に紙
粉に起因する白抜け現象を発生することがなくなり、安定した画像形成を行うこ
とができる。 【0021】 また、紙粉除去手段は予測される所定量の紙粉に対応してその回収能力をもっ ているので、頻繁に交換する必要がなく、大変使い勝手がよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明に係るクリ−ナレス画像形成装置の要部を示す構成図である。
【図2】
紙粉除去ブラシを示す拡大側面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム
4 現像器
7 紙粉除去ブラシ
8 メモリ除去ブラシ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 転写後の像担持体に残留するトナ−をメモリ除去部材で分散
し、現像部で回収すると共に次順の画像形成を行うクリ−ナレス画像形成装置に
おいて、転写後の像担持体表面であって、メモリ除去部材による残留トナ−分散
位置より前記像担持体の移動方向上流側位置に、付着した紙粉を捕捉し、所定量 させたことを特徴とするクリ−ナレス画像形成装置。
Family
ID=
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