JP2600277Y2 - 垂直偏向回路 - Google Patents
垂直偏向回路Info
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- JP2600277Y2 JP2600277Y2 JP1992071501U JP7150192U JP2600277Y2 JP 2600277 Y2 JP2600277 Y2 JP 2600277Y2 JP 1992071501 U JP1992071501 U JP 1992071501U JP 7150192 U JP7150192 U JP 7150192U JP 2600277 Y2 JP2600277 Y2 JP 2600277Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、CRT ディスプレイ装置
における垂直偏向回路に関し、更に詳述すれば、周波数
が異なる種々の垂直同期信号に対応し、画像の垂直振幅
が変わらない垂直偏向回路を提案するものである。
における垂直偏向回路に関し、更に詳述すれば、周波数
が異なる種々の垂直同期信号に対応し、画像の垂直振幅
が変わらない垂直偏向回路を提案するものである。
【0002】
【従来技術】図1はこの種の従来の垂直偏向回路の構成
を示すブロック図である。マイクロコンピュータ1から
垂直同期信号の周波数に応じた信号と、画像の垂直振幅
を制御するための信号とがデジタル/アナログ変換器
(以下D/A 変換器という)6へ入力される。D/A 変換器
6は入力された信号をデジタル/アナログ変換して、垂
直同期信号の周波数に比例した直流電圧(F/V 電圧)
と、垂直振幅を制御するための直流電圧からなる垂直振
幅制御電圧とを出力する。これらのF/V 電圧と垂直振幅
制御電圧とは夫々抵抗R6 ,R5 を通して加算されてト
ランジスタQ2 のベースへ入力され、トランジスタQ2
を定電流動作させる。
を示すブロック図である。マイクロコンピュータ1から
垂直同期信号の周波数に応じた信号と、画像の垂直振幅
を制御するための信号とがデジタル/アナログ変換器
(以下D/A 変換器という)6へ入力される。D/A 変換器
6は入力された信号をデジタル/アナログ変換して、垂
直同期信号の周波数に比例した直流電圧(F/V 電圧)
と、垂直振幅を制御するための直流電圧からなる垂直振
幅制御電圧とを出力する。これらのF/V 電圧と垂直振幅
制御電圧とは夫々抵抗R6 ,R5 を通して加算されてト
ランジスタQ2 のベースへ入力され、トランジスタQ2
を定電流動作させる。
【0003】そしてトランジスタQ2 及びそのエミッタ
に接続した可変抵抗器7に流れる定電流はミラー回路4
にも流れ、ミラー回路4は、その定電流と同等の定電流
を発生し、この定電流によりコンデンサC3 を充電す
る。コンデンサC3 はツェナーダイオードD1 と放電用
トランジスタQ3 との直列回路を介して接地されてお
り、トランジスタQ3 のベースに垂直同期信号VSYC の
パルスが入力されると、トランジスタQ3 がオンし、ツ
ェナーダイオードD1 を通ってツェナー電圧までコンデ
ンサC3 が放電し、垂直同期信号VSYC のパルス期間ク
ランプされた後、再び充電状態になる。
に接続した可変抵抗器7に流れる定電流はミラー回路4
にも流れ、ミラー回路4は、その定電流と同等の定電流
を発生し、この定電流によりコンデンサC3 を充電す
る。コンデンサC3 はツェナーダイオードD1 と放電用
トランジスタQ3 との直列回路を介して接地されてお
り、トランジスタQ3 のベースに垂直同期信号VSYC の
パルスが入力されると、トランジスタQ3 がオンし、ツ
ェナーダイオードD1 を通ってツェナー電圧までコンデ
ンサC3 が放電し、垂直同期信号VSYC のパルス期間ク
ランプされた後、再び充電状態になる。
【0004】この一連の繰り返し動作によりコンデンサ
C3 の充電電圧は鋸歯状波電圧になり、この鋸歯状波電
圧がアンプ5で増幅された後、垂直偏向コイルL1 に与
えられて、偏向電流が流れ、図示しない電子銃から発せ
られる電子ビームを垂直偏向させる。このような垂直振
幅制御において、周波数が異なる種々の垂直同期信号に
対応させる場合、例えば60Hz及び120Hz の場合は、図2
に示すように点O,A,Bを含む鋸歯状波電圧VSW1 を
発生させる充電電流で、垂直同期信号が120Hzのときに
コンデンサC3 (図1参照)を充電すると、点O,C,
Dを含む鋸歯状波電圧VSW2 となり、60Hzの場合と同様
の高い電圧が得られず、垂直振幅が小さくなってしま
う。
C3 の充電電圧は鋸歯状波電圧になり、この鋸歯状波電
圧がアンプ5で増幅された後、垂直偏向コイルL1 に与
えられて、偏向電流が流れ、図示しない電子銃から発せ
られる電子ビームを垂直偏向させる。このような垂直振
幅制御において、周波数が異なる種々の垂直同期信号に
対応させる場合、例えば60Hz及び120Hz の場合は、図2
に示すように点O,A,Bを含む鋸歯状波電圧VSW1 を
発生させる充電電流で、垂直同期信号が120Hzのときに
コンデンサC3 (図1参照)を充電すると、点O,C,
Dを含む鋸歯状波電圧VSW2 となり、60Hzの場合と同様
の高い電圧が得られず、垂直振幅が小さくなってしま
う。
【0005】そこで垂直振幅を垂直同期信号の周波数に
よらず一定にするためには、コンデンサC3 の充電電流
を、変更した垂直同期信号の周波数の比率倍にしなけれ
ばならない。このように垂直同期信号の周波数を60Hzか
ら120Hz に変更した場合は、コンデンサC3 の充電電流
を60Hzのときの2倍にすることにより、60Hzのときの垂
直振幅に等しい、点O,E,Dを含む鋸歯状波電圧V
SW3 が得られる。そこでコンデンサC3 の充電電流を、
図1に示すD/A 変換器6から出力される垂直同期信号の
周波数に比例したF/V 電圧を、抵抗R6 によりトランジ
スタQ2 のベースに与えて制御している。
よらず一定にするためには、コンデンサC3 の充電電流
を、変更した垂直同期信号の周波数の比率倍にしなけれ
ばならない。このように垂直同期信号の周波数を60Hzか
ら120Hz に変更した場合は、コンデンサC3 の充電電流
を60Hzのときの2倍にすることにより、60Hzのときの垂
直振幅に等しい、点O,E,Dを含む鋸歯状波電圧V
SW3 が得られる。そこでコンデンサC3 の充電電流を、
図1に示すD/A 変換器6から出力される垂直同期信号の
周波数に比例したF/V 電圧を、抵抗R6 によりトランジ
スタQ2 のベースに与えて制御している。
【0006】また、垂直同期信号の異なる周波数での垂
直振幅はD/A 変換器6からの垂直振幅制御信号で制御さ
れており、抵抗R5 を通してトランジスタQ2 のベース
に与えることにより制御している。なお、可変抵抗器R
7 により、回路素子の特性のバラツキによる垂直同期信
号の周波数全体に対して垂直振幅の調整をする。
直振幅はD/A 変換器6からの垂直振幅制御信号で制御さ
れており、抵抗R5 を通してトランジスタQ2 のベース
に与えることにより制御している。なお、可変抵抗器R
7 により、回路素子の特性のバラツキによる垂直同期信
号の周波数全体に対して垂直振幅の調整をする。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし乍ら、前述した
ように鋸歯状波電圧を発生させるコンデンサの充電電流
を、垂直同期信号の周波数により変更するよう制御する
場合は、垂直振幅制御電圧に関しても同様に垂直同期信
号周波数が120Hz のときは60Hzのときの2倍の垂直振幅
制御電圧になるよう、図3に示すように垂直同期信号周
波数に比例した垂直振幅制御電圧を発生させる必要があ
る。
ように鋸歯状波電圧を発生させるコンデンサの充電電流
を、垂直同期信号の周波数により変更するよう制御する
場合は、垂直振幅制御電圧に関しても同様に垂直同期信
号周波数が120Hz のときは60Hzのときの2倍の垂直振幅
制御電圧になるよう、図3に示すように垂直同期信号周
波数に比例した垂直振幅制御電圧を発生させる必要があ
る。
【0008】しかし、図1におけるD/A 変換器でデジタ
ル/アナログ変換して得られる垂直振幅制御電圧は、垂
直同期信号の周波数に比例せず、垂直同期信号の周波数
を変更しても、その周波数に応じた垂直振幅制御電圧が
得られないという問題がある。そこで後段回路にて対数
アンプ等を用いて補正することも考えられるが、そうし
た場合はコストアップが避けられないという問題があ
る。
ル/アナログ変換して得られる垂直振幅制御電圧は、垂
直同期信号の周波数に比例せず、垂直同期信号の周波数
を変更しても、その周波数に応じた垂直振幅制御電圧が
得られないという問題がある。そこで後段回路にて対数
アンプ等を用いて補正することも考えられるが、そうし
た場合はコストアップが避けられないという問題があ
る。
【0009】本考案は斯かる問題に鑑み、垂直同期信号
の周波数に応じた電圧及び垂直同期信号の周波数に応じ
た垂直振幅制御電圧を得て、画像の垂直振幅が変化せ
ず、しかもコストアップしない垂直偏向回路を提供する
ことを目的とする。
の周波数に応じた電圧及び垂直同期信号の周波数に応じ
た垂直振幅制御電圧を得て、画像の垂直振幅が変化せ
ず、しかもコストアップしない垂直偏向回路を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案の垂直偏向回路
は、垂直同期信号の周波数に応じた電圧を出力する周波
数/電圧変換手段(周波数/電圧変換器2)と、垂直振
幅サイズを制御するための垂直振幅制御パルス幅変調信
号を出力するWIDPWM出力手段(マイクロコンピュ
ータ1)と、前記周波数/電圧変換手段からの垂直同期
信号の周波数に比例した電圧を電源として、前記垂直振
幅制御パルス幅変調信号を増幅し、積分して、垂直振幅
制御電圧を出力する垂直振幅制御電圧出力手段(増幅、
積分回路3)と、前記周波数/電圧変換手段からの垂直
同期信号の周波数に比例した電圧と、垂直振幅制御電圧
とで制御される定電流発生手段(トランジスタQ2)
と、該定電流発生手段を用いてノコギリ波を発生させる
ノコギリ波発生手段(ミラー回路、コンデンサC3、ツ
ェナーダイオードD1、トランジスタQ3)と、該ノコ
ギリ波発生手段からの出力を増幅し、垂直偏向コイルに
出力を行う垂直出力手段(アンプ5)とを具備した垂直
偏向回路であって、前記垂直振幅制御電圧出力手段が、
周波数/電圧変換手段からの垂直同期信号の周波数に比
例した電圧を電源として、垂直振幅制御パルス幅変調信
号を増幅し、積分して、垂直同期信号の周波数に比例し
た垂直振幅制御電圧として出力することで、異なった垂
直同期信号周波数に対して略同等な垂直振幅制御を行な
い得るようにしたことを特徴とする。
は、垂直同期信号の周波数に応じた電圧を出力する周波
数/電圧変換手段(周波数/電圧変換器2)と、垂直振
幅サイズを制御するための垂直振幅制御パルス幅変調信
号を出力するWIDPWM出力手段(マイクロコンピュ
ータ1)と、前記周波数/電圧変換手段からの垂直同期
信号の周波数に比例した電圧を電源として、前記垂直振
幅制御パルス幅変調信号を増幅し、積分して、垂直振幅
制御電圧を出力する垂直振幅制御電圧出力手段(増幅、
積分回路3)と、前記周波数/電圧変換手段からの垂直
同期信号の周波数に比例した電圧と、垂直振幅制御電圧
とで制御される定電流発生手段(トランジスタQ2)
と、該定電流発生手段を用いてノコギリ波を発生させる
ノコギリ波発生手段(ミラー回路、コンデンサC3、ツ
ェナーダイオードD1、トランジスタQ3)と、該ノコ
ギリ波発生手段からの出力を増幅し、垂直偏向コイルに
出力を行う垂直出力手段(アンプ5)とを具備した垂直
偏向回路であって、前記垂直振幅制御電圧出力手段が、
周波数/電圧変換手段からの垂直同期信号の周波数に比
例した電圧を電源として、垂直振幅制御パルス幅変調信
号を増幅し、積分して、垂直同期信号の周波数に比例し
た垂直振幅制御電圧として出力することで、異なった垂
直同期信号周波数に対して略同等な垂直振幅制御を行な
い得るようにしたことを特徴とする。
【0011】
【作用】垂直同期信号の周波数に比例する第1信号を周
波数/電圧変換して垂直同期信号の周波数に応じた電圧
を得る。垂直振幅を制御する第2信号を周波数/電圧変
換した電圧に応じた増幅度で増幅、積分し垂直同期信号
の周波数に応じた垂直振幅制御電圧を得る。周波数/電
圧変換した電圧と、垂直振幅制御電圧とを加算し、加算
した電圧に応じてコンデンサを充電する。これにより、
垂直振幅制御電圧は垂直同期信号の周波数に応じたもの
になり、垂直同期信号の周波数を変更しても垂直振幅が
変化しない。
波数/電圧変換して垂直同期信号の周波数に応じた電圧
を得る。垂直振幅を制御する第2信号を周波数/電圧変
換した電圧に応じた増幅度で増幅、積分し垂直同期信号
の周波数に応じた垂直振幅制御電圧を得る。周波数/電
圧変換した電圧と、垂直振幅制御電圧とを加算し、加算
した電圧に応じてコンデンサを充電する。これにより、
垂直振幅制御電圧は垂直同期信号の周波数に応じたもの
になり、垂直同期信号の周波数を変更しても垂直振幅が
変化しない。
【0012】
【実施例】以下本考案をその実施例を示す図面により詳
述する。マイクロコンピュータ1からの垂直同期信号の
周波数に応じたパルス幅変調信号PWM は、周波数を電圧
に変換する周波数/電圧変換器(以下F/V 変換器とい
う)2へ入力され、変換された直流電圧は抵抗R6 を介
してトランジスタQ2 のベースへ入力される。マイクロ
コンピュータ1からの垂直振幅制御パルス幅変調信号WI
DPWMは抵抗R1 を介してエミッタ接地のトランジスタQ
1 のベースへ入力される。
述する。マイクロコンピュータ1からの垂直同期信号の
周波数に応じたパルス幅変調信号PWM は、周波数を電圧
に変換する周波数/電圧変換器(以下F/V 変換器とい
う)2へ入力され、変換された直流電圧は抵抗R6 を介
してトランジスタQ2 のベースへ入力される。マイクロ
コンピュータ1からの垂直振幅制御パルス幅変調信号WI
DPWMは抵抗R1 を介してエミッタ接地のトランジスタQ
1 のベースへ入力される。
【0013】トランジスタQ1 のコレクタには、F/V 変
換器2により周波数/電圧変換された直流電圧が抵抗R
2 を介して与えられる。トランジスタQ1 のコレクタ電
圧は、抵抗R3 を介してコンデンサC1 へ与えられ、コ
ンデンサC1 の充電電圧は抵抗R4 を介してコンデンサ
C2 へ与えられる。コンデンサC2 の充電電圧は抵抗R
5 を介してトランジスタQ2 のベースへ入力される。ト
ランジスタQ2 のエミッタは可変抵抗器R7 を介して接
地される。
換器2により周波数/電圧変換された直流電圧が抵抗R
2 を介して与えられる。トランジスタQ1 のコレクタ電
圧は、抵抗R3 を介してコンデンサC1 へ与えられ、コ
ンデンサC1 の充電電圧は抵抗R4 を介してコンデンサ
C2 へ与えられる。コンデンサC2 の充電電圧は抵抗R
5 を介してトランジスタQ2 のベースへ入力される。ト
ランジスタQ2 のエミッタは可変抵抗器R7 を介して接
地される。
【0014】トランジスタQ2 のコレクタはミラー回路
4と接続される。垂直同期信号VSYC のパルスは、エミ
ッタ接地の放電用トランジスタQ3 のベースへ入力され
る。トランジスタQ3 のコレクタは、それにアノードを
接続しているツェナーダイオードD1 を介してミラー回
路4と接続される。ツェナーダイオードD1 とミラー回
路4との接続部はコンデンサC3 を介して接地される。
ツェナーダイオードD1 とコンデンサC3 との接続部は
アンプ5の入力端子と接続され、その出力端子は垂直偏
向コイルL1 を介して接地される。そして、トランジス
タQ1 と、抵抗R1 ,R2 ,R3 ,R4 と、コンデンサ
C1 ,C2 とにより増幅、積分回路3を構成している。
4と接続される。垂直同期信号VSYC のパルスは、エミ
ッタ接地の放電用トランジスタQ3 のベースへ入力され
る。トランジスタQ3 のコレクタは、それにアノードを
接続しているツェナーダイオードD1 を介してミラー回
路4と接続される。ツェナーダイオードD1 とミラー回
路4との接続部はコンデンサC3 を介して接地される。
ツェナーダイオードD1 とコンデンサC3 との接続部は
アンプ5の入力端子と接続され、その出力端子は垂直偏
向コイルL1 を介して接地される。そして、トランジス
タQ1 と、抵抗R1 ,R2 ,R3 ,R4 と、コンデンサ
C1 ,C2 とにより増幅、積分回路3を構成している。
【0015】次にこのように構成した垂直偏向回路の動
作を説明する。マイクロコンピュータ1から垂直同期信
号の周波数に応じたパルス幅変調信号PWM がF/V 変換器
2へ入力されると、周波数/電圧変換されて垂直同期信
号の周波数に比例した直流電圧に変換される。またマイ
クロコンピュータ1から垂直振幅制御をするパルス幅変
調信号WIDPWMが、増幅、積分回路3へ入力されると、増
幅、積分回路3の抵抗R1 を介してトランジスタQ1 の
ベースへ入力される。それによりトランジスタQ1 は、
抵抗R2 を介してコレクタに接続されたF/V 変換器2が
出力する直流電圧を電源として反転増幅する。
作を説明する。マイクロコンピュータ1から垂直同期信
号の周波数に応じたパルス幅変調信号PWM がF/V 変換器
2へ入力されると、周波数/電圧変換されて垂直同期信
号の周波数に比例した直流電圧に変換される。またマイ
クロコンピュータ1から垂直振幅制御をするパルス幅変
調信号WIDPWMが、増幅、積分回路3へ入力されると、増
幅、積分回路3の抵抗R1 を介してトランジスタQ1 の
ベースへ入力される。それによりトランジスタQ1 は、
抵抗R2 を介してコレクタに接続されたF/V 変換器2が
出力する直流電圧を電源として反転増幅する。
【0016】つまり垂直同期信号の周波数に応じたF/V
変換器の直流電圧に応じた増幅度で増幅する。増幅され
た電圧は、抵抗R3 とコンデンサC1 とによる積分回路
及び抵抗R4 とコンデンサC2 とによる積分回路で2段
階に積分されて垂直振幅制御電圧となり、増幅、積分回
路3から出力される。そしてF/V 変換器2が出力する垂
直同期信号の周波数に比例した直流電圧と、増幅、積分
回路3が出力する垂直振幅制御電圧とが、夫々抵抗R6
,R5 を介して加算されてトランジスタQ2 のベース
に入力され、トランジスタQ2を定電流動作させる。
変換器の直流電圧に応じた増幅度で増幅する。増幅され
た電圧は、抵抗R3 とコンデンサC1 とによる積分回路
及び抵抗R4 とコンデンサC2 とによる積分回路で2段
階に積分されて垂直振幅制御電圧となり、増幅、積分回
路3から出力される。そしてF/V 変換器2が出力する垂
直同期信号の周波数に比例した直流電圧と、増幅、積分
回路3が出力する垂直振幅制御電圧とが、夫々抵抗R6
,R5 を介して加算されてトランジスタQ2 のベース
に入力され、トランジスタQ2を定電流動作させる。
【0017】トランジスタQ2により発生した定電流は
ミラー回路4に流れ、ミラー回路4はそれと略同等の充
電電流を発生させてコンデンサC3 を充電する。コンデ
ンサC3 にはツェナーダイオードD1 とトランジスタQ
3 とが接続されているから、垂直同期信号VSYC のパル
スが放電用トランジスタQ3 のベースに入力されると、
トランジスタQ3 がオンし、ツェナーダイオードD1 を
通してツェナー電圧までコンデンサC3 を放電させ、垂
直同期信号VSYC のパルス期間クランプした後、再び充
電状態になる。この一連の繰り返し動作でコンデンサC
3 が充放電し、コンデンサC3 に発生した鋸歯状波電圧
がアンプ5で増幅された後に垂直偏向コイルL1 に与え
られ、垂直偏向電流が流れて、図示しない電子銃により
発生させた電子ビームの垂直偏向がなされる。
ミラー回路4に流れ、ミラー回路4はそれと略同等の充
電電流を発生させてコンデンサC3 を充電する。コンデ
ンサC3 にはツェナーダイオードD1 とトランジスタQ
3 とが接続されているから、垂直同期信号VSYC のパル
スが放電用トランジスタQ3 のベースに入力されると、
トランジスタQ3 がオンし、ツェナーダイオードD1 を
通してツェナー電圧までコンデンサC3 を放電させ、垂
直同期信号VSYC のパルス期間クランプした後、再び充
電状態になる。この一連の繰り返し動作でコンデンサC
3 が充放電し、コンデンサC3 に発生した鋸歯状波電圧
がアンプ5で増幅された後に垂直偏向コイルL1 に与え
られ、垂直偏向電流が流れて、図示しない電子銃により
発生させた電子ビームの垂直偏向がなされる。
【0018】このように、F/V 変換器2で周波数/電圧
変換された直流電圧は、垂直同期信号の周波数に比例し
ているため、これを電源に用いてトランジスタQ1 で、
振幅を制御するパルス幅変調信号WIDPWMを反転増幅
させると、垂直同期信号の周波数に応じた増幅度で増幅
でき、その出力たる垂直振幅制御電圧は図3に示すよう
に、垂直振幅制御をするパルス幅変調信号WIDPWMの
デューティが同じである場合は、その垂直振幅制御電圧
が、垂直同期信号の周波数に比例した大きさになる。そ
のため、垂直同期信号の周波数を変更しても、常に略同
等の垂直振幅制御を行なうことができ、垂直同期信号の
種々の周波数に対応できる。
変換された直流電圧は、垂直同期信号の周波数に比例し
ているため、これを電源に用いてトランジスタQ1 で、
振幅を制御するパルス幅変調信号WIDPWMを反転増幅
させると、垂直同期信号の周波数に応じた増幅度で増幅
でき、その出力たる垂直振幅制御電圧は図3に示すよう
に、垂直振幅制御をするパルス幅変調信号WIDPWMの
デューティが同じである場合は、その垂直振幅制御電圧
が、垂直同期信号の周波数に比例した大きさになる。そ
のため、垂直同期信号の周波数を変更しても、常に略同
等の垂直振幅制御を行なうことができ、垂直同期信号の
種々の周波数に対応できる。
【0019】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案に係る垂直
偏向回路によれば、垂直振幅制御電圧出力手段(増幅、
積分回路3)が、周波数/電圧変換手段(周波数/電圧
変換器2)からの垂直同期信号の周波数に比例した電圧
を電源として、垂直振幅制御パルス幅変調信号を増幅
し、積分して、垂直同期信号の周波数に比例した垂直振
幅制御電圧として出力することで、異なった垂直同期信
号周波数に対しても略同等な垂直振幅制御を行なうこと
ができる。また、高価な対数アンプ等を用いて垂直振幅
を制御する信号を補正する必要もないから安価に構成で
きる等の優れた効果を奏する。
偏向回路によれば、垂直振幅制御電圧出力手段(増幅、
積分回路3)が、周波数/電圧変換手段(周波数/電圧
変換器2)からの垂直同期信号の周波数に比例した電圧
を電源として、垂直振幅制御パルス幅変調信号を増幅
し、積分して、垂直同期信号の周波数に比例した垂直振
幅制御電圧として出力することで、異なった垂直同期信
号周波数に対しても略同等な垂直振幅制御を行なうこと
ができる。また、高価な対数アンプ等を用いて垂直振幅
を制御する信号を補正する必要もないから安価に構成で
きる等の優れた効果を奏する。
【図1】従来の垂直偏向回路の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図2】垂直同期信号の周波数と、コンデンサの充放電
により発生する鋸歯状波電圧との関係を示す説明図であ
る。
により発生する鋸歯状波電圧との関係を示す説明図であ
る。
【図3】垂直同期信号の周波数と垂直振幅制御電圧との
関係を示す説明図である。
関係を示す説明図である。
【図4】本考案に係る垂直偏向回路の構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
1 マイクロコンピュータ 2 周波数/電圧変換器 3 増幅、積分回路 4 ミラー回路 5 アンプ L1 垂直偏向コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−179877(JP,A) 特開 平1−114165(JP,A) 特開 平2−163791(JP,A) 特開 昭63−18872(JP,A) 特開 昭57−84681(JP,A) 実開 昭61−179872(JP,U) 実開 平3−6680(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 3/16 H04N 3/27
Claims (1)
- 【請求項1】垂直同期信号の周波数に応じた電圧を出力
する周波数/電圧変換手段(周波数/電圧変換器2)
と、 垂直振幅サイズを制御するための垂直振幅制御パルス幅
変調信号を出力するWIDPWM出力手段(マイクロコ
ンピュータ1)と、 前記周波数/電圧変換手段からの垂直同期信号の周波数
に比例した電圧を電源として、前記垂直振幅制御パルス
幅変調信号を増幅し、積分して、垂直振幅制御電圧を出
力する垂直振幅制御電圧出力手段(増幅、積分回路3)
と、 前記周波数/電圧変換手段からの垂直同期信号の周波数
に比例した電圧と、垂直振幅制御電圧とで制御される定
電流発生手段(トランジスタQ2)と、 該定電流発生手段を用いてノコギリ波を発生させるノコ
ギリ波発生手段(ミラー回路、コンデンサC3、ツェナ
ーダイオードD1、トランジスタQ3)と、 該ノコギリ波発生手段からの出力を増幅し、垂直偏向コ
イルに出力を行う垂直出力手段(アンプ5)とを具備し
た垂直偏向回路であって、 前記垂直振幅制御電圧出力手段が、周波数/電圧変換手
段からの垂直同期信号の周波数に比例した電圧を電源と
して、垂直振幅制御パルス幅変調信号を増幅し、積分し
て、垂直同期信号の周波数に比例した垂直振幅制御電圧
として出力することで、異なった垂直同期信号周波数に
対して略同等な垂直振幅制御を行ない得るようにした こ
とを特徴とする垂直偏向回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992071501U JP2600277Y2 (ja) | 1992-09-19 | 1992-09-19 | 垂直偏向回路 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP1992071501U JP2600277Y2 (ja) | 1992-09-19 | 1992-09-19 | 垂直偏向回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0631271U JPH0631271U (ja) | 1994-04-22 |
JP2600277Y2 true JP2600277Y2 (ja) | 1999-10-04 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1992071501U Expired - Fee Related JP2600277Y2 (ja) | 1992-09-19 | 1992-09-19 | 垂直偏向回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2600277Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-19 JP JP1992071501U patent/JP2600277Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0631271U (ja) | 1994-04-22 |
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