JP2600047Y2 - 原子炉格納容器のダイヤフラムフロア - Google Patents

原子炉格納容器のダイヤフラムフロア

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JP2600047Y2
JP2600047Y2 JP1993003591U JP359193U JP2600047Y2 JP 2600047 Y2 JP2600047 Y2 JP 2600047Y2 JP 1993003591 U JP1993003591 U JP 1993003591U JP 359193 U JP359193 U JP 359193U JP 2600047 Y2 JP2600047 Y2 JP 2600047Y2
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克己 石川
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石川島播磨重工業株式会社
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、原子炉格納容器のダ
イヤフラムフロアに係り、特に、工事の簡素化および工
数の低減を図ることができる原子炉格納容器のダイヤフ
ラムフロアに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、原子力発電所等における原子炉
格納容器の内部には、図3に示すように、原子炉圧力容
器2が円筒状のペデスタル3により支持され、そのペデ
スタル3と原子炉格納容器1との間にはダイヤフラムフ
ロア5が設けられて、格納容器1内を上部のドライウェ
ル6と下部のサプレッションチャンバ7とに区画してい
る。そして、上記圧力容器2の基礎たるペデスタル3に
は、予めベント管8が内蔵されており、万一、ドライウ
ェル6内で配管破断等による冷却材そう失事故が発生し
た場合には、漏出した蒸気等をベント管8を通じてサプ
レッションチャンバ7に導き、冷却水wで冷却・凝縮さ
せてドライウェル6内の圧力・温度の上昇を抑制できる
ようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記ダイヤ
フラムフロア5には、万一の冷却材等そう失時にドライ
ウェル6およびサプレッションチャンバ7間に生じる大
きな差圧に耐えうることが要求され、従来、高強度・高
剛性の鉄筋コンクリートにより構成されていた。しかし
ながら、鉄筋コンクリート製のダイヤフラムフロア5に
あっては、コンクリートの打設に際してそれを支えるた
めの梁体 (鉄骨) が必要となり、コンクリート硬化後は
その梁体を撤去しなければならず、工事の簡素化および
工期の短縮化を図る上で支障となっていた。
【0004】殊に、上述のごとき梁体は、打設したコン
クリートの重量を確実に支えるために大型に構成される
ことから、その梁体の撤去に際しては、細切れにして格
納容器1外に搬出しなければならず、膨大な手間と時間
を要することとなる。
【0005】そこで、本考案の目的は、従来使用してい
た仮設梁をダイヤフラムフロアの構造に組み込むことに
より、その梁体の撤去作業を廃止し、もって工事の簡素
化および工期の短縮を図ることができる原子炉格納容器
のダイヤフラムフロアを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案は、原子炉格納容器とその容器内に立設され
たペデスタルとの間に設けられ、上記格納容器内を上部
のドライウェルと下部のサプレッションチャンバに区画
する原子炉格納容器のダイヤフラムフロアにおいて、上
記原子炉格納容器の内周壁と上記ペデスタルの外周壁と
の間に所定角度ごとに鋼製梁体を架け渡すと共にこれら
各鋼製梁体のペデスタル側端部を、このペデスタル側に
設けた一対の挟持プレートでその両側から挟持し、それ
ら鋼製梁体上にシールプレートを敷設し、そのシールプ
レート上にコンクリート層を打設してなるものである。
【0007】
【作用】上記構成によれば、ダイヤフラムフロアを、鋼
製梁体、シールプレートおよびコンクリート層の積層構
造とすることで、上記鋼製梁体として従来の仮設梁をそ
のまま使用し、従来の仮設梁に対する撤去作業を廃止す
ることができる。
【0008】しかも、鋼製梁体として従来そのままの仮
設梁を使用すれば、ダイヤフラムフロアの強度を高め、
コンクリート層から鉄筋を排除しても十分な差圧に耐え
ることができるようになる。また、各鋼製梁体のペデス
タル側端部を、このペデスタル側に設けた一対の挟持プ
レートでその両側から挟持することで、地震等による揺
れが発生したときにペデスタルに加わる水平方向の力が
鋼製梁体11を通じて原子炉格納容器側に伝達されて吸
収されるため、ペデスタル自体の耐震性も向上する。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0010】図1に、本実施例のダイヤフラムフロア1
0の概略構成を示す。図において、1は原子炉格納容
器、3は格納容器1内に立設された円筒状のペデスタル
である。これら原子炉格納容器1とペデスタル3との間
の環状の空間には、所定角ピッチ (18°ピッチ) でH形
鋼からなる鋼製梁体11が掛け渡されている。ここで、
鋼製梁体11は、その一端が原子炉格納容器1の内周壁
1aに固定され、鋼製梁体11の他端は、ペデスタル3
の外周壁3aに水平に延出形成された支持部4に載置さ
れている。そして、この梁体11の他端とペデスタル3
の外周壁3aとの間には、所定の隙間s1 が形成されて
いる。
【0011】ペデスタル3の外周壁3aには、また、そ
の周方向に沿って環状プレート15が取り付けられてい
る。環状プレート15は、鋼製梁体11の上部フランジ
11aに対して所定距離上方に取り付けられており、鋼
製梁体11の上面と後述するコンクリート層13との間
に所定の隙間s2 を形成している。環状プレート15と
上記支持部4の上面4aとの間には、図2に示すよう
に、相対向する一対の挾持プレート16,16が所定角
ピッチでかつ垂直に掛け渡されている。これら挾持プレ
ート16,16は、地震時等にペデスタル3に加わる水
平力を鋼製梁体11に伝達するためのもので、鋼製梁体
11をその両側から挾持している。
【0012】上記格納容器1およびペデスタル3間に掛
け渡された鋼製梁体11,11…上には、図1に示すよ
うに、格納容器1内をドライウェル6とサプレッション
チャンバ7とに区画すべく環状のシールプレート12が
敷設されている。シールプレート12は、その外周縁部
が格納容器1の内周壁1aに気密状態で接していると共
に、内周縁部は上方に曲げられて屈曲部12aとされて
いる。そして、このシールプレート12の屈曲部12a
が上記環状プレート15上に載置され、環状プレート1
5と協働してドライウェル6およびサプレッションチャ
ンバ7間を気密に区画している。
【0013】シールプレート12上には、更にコンクリ
ート層13が形成されている。ここで、コンクリート層
13は、上記シールプレート12および環状プレート1
5上よりコンクリートを打設することで構成されるが、
ひび割れ等を防止するために予め打設箇所に網14を配
しておいてもよい。ただし、本例のコンクリート層13
には高い強度が要求されないことから、上記網14とし
ては従来の鉄筋と異なり、非常に細くかつ粗いものでよ
い。
【0014】なお、図1中の20,21は、コンクリー
トの硬化時にその内・外周縁部の浮き上がりを防止する
ためのシェアコネクタである。
【0015】しかして、上記構成のダイヤフラムフロア
10では、鋼製梁体11、シールプレート12およびコ
ンクリート層13の積層構造を採用したことにより、高
強度・高剛性のフロア構造を得、万一の冷却材等そう失
時にもドライウェル6およびサプレッションチャンバ7
間の差圧に十分に耐えうるものである。しかも、ダイヤ
フラムフロア10の据付に際しては、格納容器1および
ペデスタル3間に鋼製梁体11を掛け渡し、それら鋼製
梁体11上にシールプレート12を敷いた後、その上に
コンクリートを打設するだけでよく、従来のごとくコン
クリート打設用の梁体を撤去する必要がないので、工事
の簡単化および工数の低減を図ることができる。
【0016】また、ペデスタル3側に設けた一対の挾持
プレート16,16によって鋼製梁体11の一端部をそ
の両側から挾持することにより、ペデスタル3に加わる
地震力等の水平方向の力を鋼製梁体11を通じて原子炉
格納容器1に伝達し吸収することができ、地震時におけ
るペデスタル3の倒壊のおそれを確実に防ぐことができ
る。
【0017】また、鋼製梁体11の端部とペデスタル3
の外周壁3aと間に隙間s1 を形成し、鋼製梁体11と
コンクリート層13との間には隙間s2 を形成したの
で、これら隙間s1 ,s2 によって格納容器1およびペ
デスタル3間の熱膨脹差に起因した上下方向および径方
向の変位差を許容することができる。即ち、格納容器1
およびペデスタル3間の変位差による鋼製梁体11の変
形を隙間s1 ,s2 によって吸収できるため、その鋼製
梁体11による格納容器1側への反力を低く維持するこ
とができる。
【0018】なお、上記実施例においては、鋼製梁体1
1にH形鋼を用いたが、他の形状のものでもよいことは
当然である。
【0019】
【考案の効果】以上要するに本考案によれば、次のごと
き優れた効果を発揮する。
【0020】(1)ドライウェルとサプレッションチャン
バとを区画するダイヤフラムフロアを、鋼製梁体、シー
ルプレートおよびコンクリート層の積層構造としたの
で、万一の冷却材等そう失時にも十分に差圧に耐えうる
高強度・高剛性のダイヤフラムフロアを得ることができ
る。
【0021】(2)また、ダイヤフラムフロアの据付に際
しては、従来のコンクリート打設用の梁体をそのまま使
用できるので、その梁体の撤去作業を廃止でき、もって
工事の簡単化および工数の低減を図ることができる。
(3) さらに、各鋼製梁体のペデスタル側端部をこのペデ
スタル側に設けた一対の挟持プレートでその両側から挟
持するようにしたため、地震等による揺れが発生したと
きにペデスタルに加わる水平方向の力が鋼製梁体11を
通じて原子炉格納容器側に伝達されて吸収されるため、
ペデスタル自体の耐震性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のダイヤフラムフロアの一実施例を示す
正面断面図である。
【図2】図1のA−A線矢視拡大断面図である。
【図3】原子炉格納容器内の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 原子炉格納容器 3 ペデスタル 6 ドライウェル 7 サプレッションチャンバ 10 ダイヤフラムフロア 11 鋼製梁体 12 シールプレート 13 コンクリート層 15 環状プレート 16 挾持プレート s1 ,s2 隙間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉格納容器とその容器内に立設され
    たペデスタルとの間に設けられ、上記格納容器内を上部
    のドライウェルと下部のサプレッションチャンバに区画
    する原子炉格納容器のダイヤフラムフロアにおいて、上
    記原子炉格納容器の内周壁と上記ペデスタルの外周壁と
    の間に所定角度ごとに鋼製梁体を架け渡すと共にこれら
    各鋼製梁体のペデスタル側端部を、このペデスタル側に
    設けた一対の挟持プレートでその両側から挟持し、それ
    ら鋼製梁体上にシールプレートを敷設し、そのシールプ
    レート上にコンクリート層を打設してなることを特徴と
    する原子炉格納容器のダイヤフラムフロア。
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