JP2599969B2 - ピルビン酸の製造方法 - Google Patents

ピルビン酸の製造方法

Info

Publication number
JP2599969B2
JP2599969B2 JP63167266A JP16726688A JP2599969B2 JP 2599969 B2 JP2599969 B2 JP 2599969B2 JP 63167266 A JP63167266 A JP 63167266A JP 16726688 A JP16726688 A JP 16726688A JP 2599969 B2 JP2599969 B2 JP 2599969B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pyruvic acid
reaction
catalyst
propylene glycol
platinum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63167266A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0217148A (ja
Inventor
真 今成
寛 岩根
勝文 鯨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP63167266A priority Critical patent/JP2599969B2/ja
Priority to KR1019890004408A priority patent/KR890015993A/ko
Priority to EP89105871A priority patent/EP0337246B1/en
Priority to DE8989105871T priority patent/DE68901996T2/de
Publication of JPH0217148A publication Critical patent/JPH0217148A/ja
Priority to US07/707,946 priority patent/US5225593A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2599969B2 publication Critical patent/JP2599969B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はピルビン酸の製造方法に関し、特にプロピレ
ングリコールを水溶液中で白金触媒の存在下に分子状酸
素と反応せしめてピルビン酸を製造する方法に関するも
のである。
ピルビン酸は生体内の物質代謝経路での重要な中間体
であり、各種の生理活性物質を合成する有用な合成原料
である。また、インドールとピルビン酸及びアンモニア
を原料として、これにトリプトファナーゼを作用させ、
酵素法によりL−トリプトファンを製造する方法におけ
る重要な原料である。
[従来の技術] 従来、ピルビン酸の製造方法としては、シアン化ソー
ダと塩化アセチルとを反応させてシアン化アセチルを合
成し、これを加水分解する方法、または酒石酸を硫酸水
素カリウムと反応させる方法などによって製造されてい
た。これらの方法は、原料が高価であり、また、収率も
低く、ピルビン酸の製造方法としては有利な方法とは言
い難かった。
その後、ピルビン酸の製造方法として、乳酸エステル
を気相で酸化脱水素する方法(例えば、特公昭57−2433
6号、特公昭56−19854号、特開昭54−122222号各公報)
が提案された。これらの方法は、やはり高価な乳酸を用
い、かつ、反応原料とするためにエステル化反応により
乳酸エステルを製造する必要があり、しかも反応生成物
がピルビン酸エステルであるので、さらに加水分解して
ピルビン酸とする必要があり、工業的には必ずしも有利
な方法ではない。
液相酸化によってピルビン酸を製造する方法として
は、ヒドロキシアセトンを原料とする方法(特開昭54−
39016号、特開昭54−76524号、特開昭54−132523号各公
報)があるが、原料の入手が困難で、かつ、高価であ
る。また、乳酸エステルを原料とする方法(特開昭58−
62136号公報)では、収率が低く、安全性にも問題があ
る。乳酸を原料とする方法(特開昭54−138514号公報、
特開昭55−33418号公報)は、原料が高価な乳酸である
為、これも工業的に満足できるものではない。
プロピレングリコールを原料とする方法としては、特
公昭51−28614号公報に白金族元素を触媒としてアルカ
リ性水溶液中分子状酸素と接触させる方法が記載されて
いる。しかしながらこの方法は乳酸の製造を主体とし、
ピルビン酸の選択率は低く、ピルビン酸の製造には比較
的低い温度で反応させるとされているが、低温(実施例
では30℃)でもピルビン酸の選択率は51%に過ぎない。
また、特開昭54−132519号公報にもグリコールの酸化に
ついて記載されており、白金触媒に鉛を加えた触媒を用
いると触媒活性が向上すると記されている。しかし、プ
ロピレングリコールの酸化については乳酸が高収率で得
られたことが記載されているが、ピルビン酸の製造につ
いては記載がない。反応温度も比較的低温(40〜50℃)
が採用されているが、発明者らの検討ではピルビン酸の
収率は低い。また、反応液のpHは8〜11に保つように記
載されているが、この条件でもやはり発明者らの検討で
はピルビン酸を高収率で得ることは難しい。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、プロピレングリコールを液相酸化す
る従来法を改良して、ピルビン酸の選択率を高め、安価
な原料からピルビン酸をより高収率に、より安価に製造
する方法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明は従来グリコールの液相酸化に用いられていた
白金触媒に特定の金属成分を添加し、かつ、反応液のpH
を調製することにより上記の目的を達成したものであ
る。
すなわち本発明は、プロピレングリコールを水溶液中
で白金触媒の存在下に分子状酸素と反応せしめるピルビ
ン酸の製造方法において、鉛、タリウム及びカドミウム
からなる群より選ばれた金属成分を含有する白金触媒を
用い、反応液のpHを7〜9に保つことを特徴とするピル
ビン酸の製造方法である。
[発明の具体的な説明] 反応は液相において実施し、この場合、水溶液が用い
られる。反応を実施する際のプロピレングリコールの水
溶液中の濃度は、0.5〜30重量%、通常は1〜15重量%
の範囲が好ましい。濃度がこれ以上高くなると生成した
ピルビン酸が変質し易く、また、この範囲より低いと釜
効率が悪く、工業的製法とはなり得ない。
本発明の方法で用いられる触媒は、白金に鉛、タリウ
ム、カドミウムからなる群より選ばれた金属成分を含有
せしめた触媒である。これらの金属成分は元素あるいは
それらの化合物を含む。触媒成分は、通常適当な担体上
に担持して反応に供する。
担体としては、活性炭、アルミナ、マグネシア等が用
いられるが、活性炭が一般に多用される。触媒成分の担
体上への担持量は、白金が0.5〜15重量%、好ましくは
1〜10重量%の範囲であり、鉛等の他元素が0.1〜20重
量%、好ましくは1〜10重量%の範囲である。
担持触媒の調製は、例えば白金−鉛系の場合、塩化白
金酸の水溶液及び酢酸鉛の混合水溶液を活性炭に浸漬さ
せ、乾燥、水洗後、水中に懸濁させホルマリン、ヒドラ
ジン又は水素で還元する等の方法が用いられるが、市販
されている白金担持触媒に鉛の水溶性化合物を浸漬する
方法によっても製造できる。鉛の水溶性化合物として
は、硝酸鉛等が多用される。その他の元素を含有する白
金触媒も同様の方法で調製される。
触媒の使用量には特に制限はないが、白金及び他の含
有元素量がプロピレングリコールの0.5〜5重量%とな
る範囲が多用される。触媒は反応後濾別し、繰り返し使
用することができる。
本発明において使用される分子状酸素とは、純酸素の
みならず、窒素のような反応に不活性なガスを含む酸
素、例えば空気をも使用できる。酸素圧力は、常圧〜20
kg/cm2Gの範囲が用いられ、好ましくは常圧〜4kg/cm2G
の範囲である。
反応液のpHは酸性側では反応が非常に遅いので、通常
は中性ないし塩基性の領域で実施する。本発明において
はpHは7〜9に保ちつつ反応を実施する。反応液のpHを
9より大きい強塩基性にすると、ピルビン酸の収率が著
しく低下する。これはピルビン酸への反応が遅いため
と、生成したピルビン酸が強塩基性条件下で変質し、例
えば二量体のような副生成物が増加するためである。
反応液のpHを7〜9に保つためには、反応の進行とと
もにアルカリ物質の水溶液を逐次添加することによって
行なわれる。アルカリ物質としては、水酸化ナトリウム
のようなアルカリ金属の水酸化物の他にアルカリ金属の
炭酸塩、重炭酸塩、アルカリ土類の水酸化物及び水酸化
アンモニウム等が用いられる。
本発明の方法を実施する際の反応温度は50〜80℃が用
いられる。反応温度が50℃より低い場合は反応が遅く、
ピルビン酸収率が高くならず、また80℃より高い場合に
は生成したピルビン酸の変質が激しく、ピルビン酸の収
率は低下する。したがって反応温度は50〜80℃の範囲
で、なおかつ反応時間は極力短いことが好ましく、通常
は2〜10時間程度である。
[実施例] 以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 硝酸鉛[Pb(NO3]0.5gを水150mlに溶解させ、そ
こに市販の5%白金/カーボン触媒(日本エンゲルハル
ド社製)6gを加えて浸漬した後、水を減圧下で留去し、
触媒を回収した。回収した触媒は12gであり、含水率は4
8%であった。
攪拌機、冷却管、酸素供給管、アルカリ供給管及びpH
測定電極を備えた300mlフラスコに、プロピレングリコ
ール7.6g(0.1モル)、水135.0g及び上記により予め調
製しておいた鉛添加白金/カーボン触媒5.8g(含水率48
%)を入れ、反応温度70℃、酸素供給量約120ml/min.
で、反応により消費された水酸化ナトリウムを常に補う
ように、10%水酸化ナトリウム水溶液を滴下して反応液
のpHを7〜9に保ちながら、7時間反応を行なった。
反応液をガスクロマトグラフィー及び高速液体クロマ
トグラフィーで分析した結果、プロピレングリコールの
転化率は92.9%で、ピルビン酸ナトリウムが8.65g(収
率78.6%)生成した。その他ピルビン酸ナトリウム二量
体、乳酸ナトリウムが僅かに生成した。
実施例2 実施例1の触媒調製法と同様の方法で、硝酸鉛に代え
て硝酸第一タリウムを0.39g用いて調製した触媒(含水
率40.0%)5.1gを使用した以外は、実施例1と全く同様
の反応を行なったところ、プロピレングリコール転化率
90.4%、ピルビン酸ナトリウム収率57.6%であった。
実施例3 実施例1の触媒調製法と同様の方法で、硝酸鉛に代え
て硝酸カドミウム[Cd(NO3・4H2O]を0.82g用いて
調製した触媒(含水率51.7%)6.3gを使用した以外は、
実施例1と全く同様の反応を行なったところ、プロピレ
ングリコール転化率85.2%、ピルビン酸ナトリウム収率
48.0%であった。
実施例4 実施例1で使用した触媒を濾別回収し、再使用して、
実施例1の反応を繰り返した。プロピレングリコール転
化率93.1%、ピルビン酸ナトリウム収率78.8%であり、
触媒の活性に変化は見られなかった。
比較例1〜3 実施例1と同様の触媒で、反応温度を下記表の様に変
化させた以外は全く同様の反応を行なった。
比較例4 触媒を市販の5%白金/カーボン触媒3.04gを使用し
た以外は実施例1と同様の反応を行なったところ、プロ
ピレングリコール転化率81.5%、ピルビン酸ナトリウム
収率14.3%であり、乳酸ナトリウム収率が35.8%であっ
た。
比較例5 実施例1と同様の反応装置に、プロピレングリコール
7.6g(0.1モル)、水180g、実施例1で使用した鉛添加
5%白金/カーボン触媒5.8g及び水酸化ナトリウム4.0g
(0.1モル)を入れた。反応温度70℃、酸素供給量を約1
20ml/min.にして反応を7時間行なった。pHは最初13.5
であり7時間後で8.45であった。プロピレングリコール
転化率は95.0%であったが、ピルビン酸ナトリウム収率
は10.8%に過ぎなかった。
[発明の効果] 従来プロピレングリコールを白金触媒を用いて液相酸
化した場合、主として乳酸が生成し、ピルビン酸の生成
は少なかったのに対し、本発明の方法では、特定の金属
成分を添加した白金触媒を用い、反応液のpHを弱アルカ
リ性に保つことにより、高収率でピルビン酸を製造する
ことができる。
しかも、反応温度が温和であり、原料も安価に入手で
きるので、本発明の方法は、各種の生理活性物質の合成
原料としてのピルビン酸の安価な製造方法として極めて
有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロピレングリコールを水溶液中で白金触
    媒の存在下に分子状酸素と反応せしめるピルビン酸の製
    造方法において、鉛、タリウム及びカドミウムからなる
    群より選ばれた金属成分を含有する白金触媒を用い、反
    応液のpHを7〜9に保つことを特徴とするピルビン酸の
    製造方法。
  2. 【請求項2】反応温度が50〜80℃である、請求項1に記
    載の方法。
JP63167266A 1988-04-04 1988-07-04 ピルビン酸の製造方法 Expired - Lifetime JP2599969B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63167266A JP2599969B2 (ja) 1988-07-04 1988-07-04 ピルビン酸の製造方法
KR1019890004408A KR890015993A (ko) 1988-04-04 1989-04-04 피루베이트 제조 방법
EP89105871A EP0337246B1 (en) 1988-04-04 1989-04-04 Process for preparing pyruvate
DE8989105871T DE68901996T2 (de) 1988-04-04 1989-04-04 Verfahren zur herstellung von pyruvat.
US07/707,946 US5225593A (en) 1988-04-04 1991-05-28 Process for preparing pyruvate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63167266A JP2599969B2 (ja) 1988-07-04 1988-07-04 ピルビン酸の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0217148A JPH0217148A (ja) 1990-01-22
JP2599969B2 true JP2599969B2 (ja) 1997-04-16

Family

ID=15846549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63167266A Expired - Lifetime JP2599969B2 (ja) 1988-04-04 1988-07-04 ピルビン酸の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2599969B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0217148A (ja) 1990-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3959354A (en) Process for preparing phenyl ester
US4121039A (en) Process for producing an unsaturated glycol diester using a catalyst comprising palladium containing thorium as a promotor
JP2599969B2 (ja) ピルビン酸の製造方法
JP3276413B2 (ja) カルボニル基及び/又はカルボキシル基を有する化合物の製造方法
US4242525A (en) Process for producing salts of pyruvic acid
JPH0213653B2 (ja)
JPH0213654B2 (ja)
US4033999A (en) Process for preparing a carboxylic ester
US5225593A (en) Process for preparing pyruvate
CA1055519A (en) Manufacture of butenediol diacetates
EP0337246B1 (en) Process for preparing pyruvate
JP3285655B2 (ja) タルトロン酸塩の製造方法
US5155263A (en) Process for preparing α-ketobutyric acid
HU207706B (en) Process for producing alpha-omega-diacids
JPH08151346A (ja) ケトマロン酸の製造方法
JPS61172851A (ja) オルソフタル酸エステルの酸化脱水素二量化法
MXPA00002141A (es) Preparacion de soluciones de betaina.
CA1296327C (en) Process of preparation of novel rhodium hydrogenation catalysts and theirapplication
JP3313217B2 (ja) グリオキシル酸の製造方法
JPH0669989B2 (ja) 炭酸エステルの製造方法
JPS6115863B2 (ja)
JP3372196B2 (ja) 炭酸ジメチルの製造方法
EP1185501B1 (en) Preparation of substituted aromatic amines
JPS6239146B2 (ja)
JPS5950659B2 (ja) キシレンの側鎖アセトキシ化合物の製造法