JP2599955Y2 - 抄紙機用フォイル - Google Patents

抄紙機用フォイル

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JP2599955Y2 JP1993016666U JP1666693U JP2599955Y2 JP 2599955 Y2 JP2599955 Y2 JP 2599955Y2 JP 1993016666 U JP1993016666 U JP 1993016666U JP 1666693 U JP1666693 U JP 1666693U JP 2599955 Y2 JP2599955 Y2 JP 2599955Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、製紙工程でパルプ原料
中の水分を脱水するフォーマー部とプレス部からなる抄
紙機に用いられるフォイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より用いられる抄紙機のうちパルプ
原料が吸水している水分を脱水する工程は、図6に示す
ようなフォーマー部1とプレス部2とから構成されてい
て、フォイル10によってパルプ原料24中の水分を脱
水するようになっている。このうちフォーマー部1では
ハイドロフォイル10aによって抄網22の支持と、抄
網22に垂れ下がった水滴を先端のエッジで掻き取るよ
うになっており、サクションボックス10bによってパ
ルプ原料24中の水分を図示していない真空ポンプで真
空吸引して脱水するようになっている。そして、上記フ
ォーマー部1である程度脱水されたパルプ原料24は、
次のプレス部2に送られ、吸水性を有したフェルト32
を押し当てることによってパルプ原料24中の水分を吸
収するようになっている。又、フェルト32が吸収した
水分はフェルトサクションボックス10cによってサク
ションボックス10b同様、真空吸引して脱水するよう
になっている。
【0003】又、各フォイル10は基本的に支持部材と
保持台とから構成されており、その構造についてハイド
ロフォイル10aを例にとって説明すると、図5に示す
ように複数のセラミック片12からなる支持部材11と
FRP(繊維強化プラスチック)製の保持台14とから
構成されていて、上記保持台14の上部には逆台形状を
した凸条係合部14aが長手方向に設けてあり、該凸条
係合部14aと嵌合する凹条溝11bを有する支持部材
11がエポキシ系の接着剤16でもって保持台14と一
体的に接合されている。
【0004】又、支持部材11をなす各セラミック片1
2はエポキシ系の接着剤16で連設されており、支持部
材11と接着層との段差を無くすために支持面11cを
一体的に研磨している。
【0005】又、支持部材11をなすセラミックスには
アルミナセラミックスが用いられているが、今日では紙
の品質及び生産性の向上が求められており、その為には
抄網22の高速化が要求されるため、アルミナより高い
耐摩耗性を有するジルコニアや窒化珪素等を主成分とす
るセラミックスが用いられたものもあった。(特開昭5
5−80591号、特開昭58−208485号公報参
照)
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、抄紙機を運
転する時には開始後数分間パルプ原料24を供給せずに
抄網22を空転させ、機械の動きを馴染ませるために暖
気運転を行うが、原料供給時と違って抄網22には水分
が全く無いため、抄網22が各フォイル10の支持部材
11と摺動すると100°C以上にもおよぶ摩擦熱を発
生してフォイル10が高温に加熱される。その際、フォ
イル10の保持台14を形成するFRPの断面方向の熱
膨張係数(40〜50×10-6/℃)が、支持部材11
をなすセラミックスの熱膨張係数(2.5〜10×10
-6/℃)に比べて非常に大きいことから、支持台14の
凸条係合部14aが大きく膨張し、支持部材11に曲げ
応力が加わって凹条溝11bの底面から支持面11cに
かけてクラックが発生し、割れてしまうという問題があ
った。
【0007】又、一つのセラミック片12に割れが発生
すると、支持部材11をなす各セラミック片12はエポ
キシ系の接着剤16で強固に接合して連設してあること
から、隣接するセラミック片12にまで割れが繋がって
発生し、場合によっては支持部材11全体を交換しなけ
ればならなかった。
【0008】さらに、抄網22は各フォイル10に押さ
えつけられた状態で摺接しており、セラミック製の支持
部材11であっても摩耗は避けられなかった。その為、
特に摩耗したセラミック片12のみを交換する場合に
は、交換したいセラミック片12をハンマー等で叩いて
割り、その周囲の接着剤16を200℃程度に加熱して
軟化させたあと、取り外して新しいセラミック片12と
交換していたが、ハンマー等で割ると、その衝撃力が隣
接するセラミック片12にまで伝達され、割れが隣接す
るセラミック片12にまでおよぶことになり、使用可能
な部分まで交換しなければならなかった。
【0009】又、各セラミック片12同士を接合するエ
ポキシ系接着剤16を軟化させるために加熱する際に
は、保持台14の膨張によって支持部材11を破壊して
しまうという問題もあった。
【0010】このように上記構造を有するフォイル10
を用いた抄紙機は、十分な暖気運転を行うことが難し
く、機械が馴染んでいない状態でパルプ原料24の供給
を行わなければならないことから、機械が馴染むまでは
製紙された紙にはむらができ、その紙は使いものになら
ないといった具合に無駄な紙を製紙しなければならな
い。そのために生産性を向上させることができなかっ
た。
【0011】さらに、セラミック片12を交換する際に
は使用可能なセラミック片12まで交換しなければなら
ない恐れがあって交換効率が悪く、コスト高となるとい
った問題もあった。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案では上記
課題に鑑み、抄紙機のフォーマー部とプレス部に用いる
フォイルを、複数のセラミック片間に、10%以上の弾
性率を有する接着剤を介して連設することにより形成し
た支持部材と、該支持部材の凹条溝に嵌入し、エポキシ
系の接着剤を介して接合した凸条係合部を有する保持台
とから構成するとともに、上記凸条係合部に、少なくと
も一つの溝をその長手方向に沿って形成したことを特徴
とする。
【0013】又、本考案では上記フォイルを構成する保
持台と支持部材とをエポキシ系接着剤で接合するととも
に、支持部材をなす複数のセラミック片同士を弾性率が
10%以上の接着剤で連設したものである。
【0014】
【作用】本考案によれば、フォイルの支持台に設けた凸
条係合部に溝を形成することで、FRP製の保持台とセ
ラミックスからなる支持部材との間の熱膨張差によって
支持部材に発生する曲げ応力を吸収し、支持部材の割れ
を防止することができる。
【0015】又、本考案によれば、支持部材をなすセラ
ミック片同士を弾性率が10%以上の接着剤で連設して
いるので、たとえ一つのセラミック片が割れたとして
も、その衝撃力は接着剤によって吸収されるため、割れ
が隣接するセラミック片にまでおよぶことがない。
【0016】そして、セラミック片の一部が摩耗した時
には、摩耗したセラミック片のみをハンマー等で叩いて
割ったとしてもその衝撃力が接着剤で吸収され、隣接す
るセラミック片にまで達することがないので摩耗したセ
ラミック片のみを容易に交換することができ、交換効率
を向上させることができる。
【0017】
【実施例】以下、本考案の実施例について説明する。
(従来例と同一部分は同一符号を用いて説明する。)図
1(a),(b),(c)は本考案に係るフォイルの斜
視図であり、図1(a)に示すハイドロフォイル10a
は主に抄網を支持するもので、その他に矢印方向から送
られてくる抄網に垂れ下がった水滴を支持部材11の先
端のエッジ11aで掻き取るようになっている。又、図
1(b)に示すサクションボックス10bは抄網の支持
とともにパルプ原料の水分を吸引・脱水するためのもの
で、固定台15に等間隔に配置した保持台14と、該保
持台14に接合する支持部材11により溝18を形成
し、該溝18の底面部を構成する固定台15に穿設した
吸引孔(不図示)から真空吸引してパルプ原料中の水分
を脱水するようになっている。又、ハイドロフォイル1
0aと同様に矢印方向から送られてくる抄網に垂れ下が
った水滴を支持部材11のエッジ11aで掻き取ること
もできる。
【0018】さらに、図1(c)に示すフェルトサクシ
ョンボックス10cは、上記サクションボックス10b
と同様の構造を有しており、このフェルトサクションボ
ックス10cをフェルト32に押し当てて、真空吸引す
ることでフェルト32が吸収した水分を脱水するように
なっている。但し、このフェルトサクションボックス1
0cにおける支持部材11にはフェルト32を傷つけな
いように外縁をR面に仕上げている。
【0019】一方、これらのフォイル10は共にセラミ
ックスからなる支持部材11とFRP製の保持台14と
から構成されている。
【0020】そこで、ハイドロフォイル10aを例にと
って説明すると、図2に示すように保持台14には長手
方向に沿った逆台形状の凸条係合部14aを形成してい
て、支持部材11には一方の面に凹状溝11bを形成し
ている。そして、支持部材11の凹状溝11b側の全面
にエポキシ系の接着剤16を塗布した後、保持台14の
凸条係合部14aを上記支持部材11の凹状溝11bに
嵌入して支持部材11と保持台14とを一体的に接合し
ている。
【0021】このうち支持部材11と保持台14とを接
合する最適な接着剤には、以下に上げる接着剤16がよ
く、エポキシ樹脂接着剤、エポキシ樹脂・ポリアミノイ
ド系接着剤、エポキシ樹脂・ポリサルファイド系接着
剤、エポキシ樹脂・シリコン樹脂系接着剤、エポキシ樹
脂・ポリアミド系接着剤、エポキシ樹脂・フェノール樹
脂系接着剤などがあり、これらのエポキシ系接着剤はセ
ラミックスとFRPとを強固に接着・固定することがで
きる。
【0022】又、支持部材11は保持台14と強固に接
合するために凹状溝11bの側壁を内側に向かってテー
パ状に形成したものであってもよい。
【0023】さらに、支持部材11を構成する各セラミ
ック片12同士は弾性率が10%以上の接着剤17を介
して連設してあり、その接着剤17の幅Wを0.2mm
以下に設定して支持面11cを滑らかにするために研磨
を施している。
【0024】これは、弾性率が10%より小さい接着剤
17であると弾力性が殆どなく、一つの支持部材11に
割れが発生すると、その衝撃力を接着剤17で吸収する
ことができずに隣接するセラミック片12にまで割れが
及んでしまうからである。
【0025】そして、弾性率が10%以上を有する接着
剤17にはシリコーン系接着剤が良く、シリコーンゴム
コンパウンド、ゴムコンパウンド、シーラント等が最適
である。
【0026】又、接着剤17の幅Wを0.2mmより大
きくすると、接着剤17が先に摩耗してしまって各セラ
ミック片12の間に段差を形成し、この段差部のエッジ
で抄網を傷つけたり、逆にセラミック片12に欠けを招
くとともに、研削液が入り込んで紙に黒シミを付けてし
まったり、パルプ原料の粕が段差部に溜まり、次に送ら
れてくるパルプ原料に傷を付けてしまうといった問題が
あるからである。
【0027】さらに、保持台14に設けた逆台形状の凸
条係合部14aには少なくとも一つの溝14bを形成す
ることで、熱膨張差によって支持部材11に発生する曲
げ応力を吸収できるようになっている。そして、図3に
示すように溝14bの幅Vは凸条係合部14aの長辺の
長さLに対して25〜85%、好ましくは50〜80%
とし、且つ溝14bの深さHは凸条係合部の高さDに対
して30%以上、好ましくは50%以上にすることが望
ましい。
【0028】これは、溝14bの幅Vが、凸条係合部1
4aの長辺の長さLの25%より短いと、抄網との摩擦
熱によってFRPが膨張することにより支持部材11に
加わる曲げ応力を溝14bで吸収することができず、支
持部材11が割れてしまうからであり、逆に85%より
大きいと、凸条係合部14aの強度が小さくなり、FR
Pの膨張に対する支持部材11からの反作用によって凸
条係合部14aが折れてしまうからである。
【0029】又、溝14bの深さHが凸条係合部14a
の高さDに対して30%より浅いとFRPの膨張に伴っ
て支持部材11に発生する曲げ応力を溝14bで吸収す
ることができず、支持部材11が割れてしまうからであ
る。
【0030】なお、上記凸条係合部14aには図4
(a)に示すような2つの溝12bを形成したものであ
ってもよく、この場合には各溝14bの幅V1,2 の総
和が凸条係合部14aの長辺の長さLに対して25〜8
5%であればよい。又、2つ以上の溝14bを形成した
ものであっても同様に、各溝14bの幅Vの総和が凸条
係合部14aの長辺の長さLに対して25〜85%であ
ればよい。さらに、図4(b)に示すように溝14bの
底面部を曲面状に形成することで凸条係合部14aの強
度を高めたものであってもよい。
【0031】又、支持部材11を形成するセラミックス
にはアルミナ、ジルコニア、炭化珪素、又は窒化珪素等
を主成分とするセラミックスを用いることができ、各フ
ォイル10の支持部材11は同一のセラミックスで構成
してもよく、更にはフォーマー部1とプレス部2に用い
る各フォイル10の機能によって最適なセラミックスを
用いたものでもよい。
【0032】以上の実施例ではハイドロフォイル10a
について記したが、他にサクションボックス10bやフ
ェルトサクションボックス10cの場合においても同様
である。
【0033】以上のように構成されたフォイル10は、
暖気運転時に抄網と支持部材11との摺動に伴い発生す
る摩擦熱によって加熱されても、支持部材11が割れる
のを防止することができるとともに、支持部材11のう
ち一つのセラミック片12が割れたとしても他のセラミ
ック片12にまで割れが連続することがない。
【0034】さらに、磨耗又は破損したセラミック片1
2のみを簡単に交換することができる。
【0035】その為、これらのフォイル10を備えた抄
紙機は十分な暖気運転ができ、機械の動きを十分馴染ま
せることができるため、高品質の紙を製紙することがで
きるとともに、生産性を大幅に向上させることができ
る。
【0036】実験例1 そこで、本考案のフォイルと比較例として従来より用い
られているフォイルを用いて種々の実験を行った。
【0037】本考案のフォイルには、図1(a)に示す
ハイドロフォイル10を、比較例のフォイルには、図5
に示すハイドロフォイル10aを用い、本考案では、各
支持部材11を構成するセラミック片12間を、弾性率
が200%程度のシリコーン系接着剤にて接合、連設
し、比較例では、各支持部材11を構成するセラミック
片12間を、エポキシ系の接着剤(弾性率5%程度)に
て接合、連設した。なお、いずれもセラミック片12間
の接着層の厚みWは、0.05mm程度に設定し、セラ
ミック片12にはアルミナセラミックスを用いた。さら
に、本考案の保持台14の凸条係合部14aには、一つ
の溝14bをその長手方向に沿って形成し、この溝14
bの幅Vを、凸条係合部14aの長辺の長さLの70%
とするとともに、溝14bの深さHを、凸条係合部14
aの高さDと同程度とした。そして、第1の実験として
ヒートショックテストを行った。
【0038】この実験は各ハイドロフォイル10aを恒
温器に入れて60℃に加熱して24時間程度保持したあ
と、加熱したハイドロフォイル10aを取り出して水中
に投下した時のクラックの有無を測定した。
【0039】そして、加熱温度を60℃から順に10℃
単位で上げていき、支持部材11にクラックが発生する
まで同様の操作を行った。その結果、比較例のハイドロ
フォイル10aでは加熱温度が抄紙機の暖気運転時に発
生する摩擦熱と同程度の温度である100℃でクラック
が発生し、しかもそのクラックが連設するセラミック片
12全体に及んでいるのに対して、本考案のものは10
0℃でも全くクラックが発生しなかった。
【0040】そこで、溝14bの大きさによる効果につ
いて、表1に示すように溝14bの幅Vを変化させたハ
イドロフォイル10aを用いて支持部材11に発生する
ひずみ量Εを測定した。
【0041】加熱温度はヒートショックテストで比較例
のハイドロフォイル10aにクラックが発生した100
℃に設定し、支持部材11にひずみゲージを取り付けて
ひずみ量Εを測定した。その結果は表1に示す通りであ
る。
【0042】なお、試料No.3は図4(a)に示すよ
うな2つの溝14bを中心軸に対して対称に形成したも
のであり、他は凸条係合部14aの中心に1つの溝14
bを形成したものである。
【0043】
【表1】
【0044】表1より判るように、比較例である試料N
o.5のハイドロフォイル10aでは、180μのひず
み量Εが支持部材11に発生しており、支持部材11は
割れてしまったのに対して、溝14bを形成した試料N
o.1〜4のハイドロフォイル10aでは、支持部材1
1に発生するひずみ量Εを小さくできることが判った。
特に、凸状係合部14aの長辺の長さLに対する溝14
bの幅Vの比率を25%以上とした試料No.1〜3の
ハイドロフォイル10aではひずみ量Εが145μ以下
と支持部材11に加わる曲げ応力を約20%以上も低減
できることが判った。
【0045】この実験により、本考案のフォイル10を
備えた抄紙機は十分な暖気運転を行うことができること
が分かる。
【0046】実験例2 第2の実験は、3枚のセラミック片12を連設してなる
支持部材11に衝撃を加えたときのクラックの繋がり具
合について実験を行った。
【0047】この実験では3枚のセラミック片12をエ
ポキシ系接着剤で連設した比較例のものと、弾性率が2
00%を有するシリコーン系接着剤にて連設した本考案
のものを製作し、高さ20cmから直径5mm、質量5
20gの鋼球を各支持部材11に落下させ、クラックの
繋がり具合を測定した。
【0048】その結果、比較例のものでは、全てのセラ
ミック片12に一直線に繋がったクラックが発生した
が、本考案のものでは鋼球を落下させたセラミック片1
2にのみクラックが入り、隣接するセラミック片12に
まで割れがおよぶことはなかった。
【0049】
【考案の効果】本考案では、抄紙機のフォーマー部とプ
レス部に用いるフォイルを構成する保持台の凸条係合部
に溝を形成したことによって、FRPの膨張に伴い支持
部材に発生する曲げ応力を吸収して、支持部材が割れる
のを防止することができる。
【0050】又、上記支持部材をなすセラミック片同士
は弾性率が10%以上を有する接着剤で連設しているた
め、一つのセラミック片に割れが発生しても、その衝撃
力を各セラミック片の間に介在させた接着剤で吸収する
ことができるので、隣接するセラミック片にまで割れが
およぶことはない。
【0051】さらに、一部のセラミック片が摩耗又は破
損した場合には、その摩耗又は破損した部分のみを割っ
て交換することができるので、交換作業が簡単で効率の
よい交換を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る抄紙機用のフォイルの斜視図であ
り、(a)はハイドロフォイルを、(b)はサクション
ボックスを、(c)はフェルトサクションボックスをそ
れぞれ示す。
【図2】図1(a)の一部を破断した斜視図である。
【図3】図1(a)のX−X線拡大断面図である。
【図4】(a),(b)は本考案の抄紙機を構成するフ
ォイルの他の実施例を示す拡大断面図である。
【図5】従来の抄紙機に用いられるフォイルのうち、ハ
イドロフォイルを示す斜視図である。
【図6】一般的な抄紙機の脱水工程を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
10 フォイル 10a ハイドロフォイル 10b サクションボックス 10c フェルトサクションボックス 11 支持部材 11b 凹条溝 12 セラミック片 14 保持台 14a 凸条係合部 14b 溝 15 固定台 16 エポキシ系の接着剤 17 接着剤

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のセラミック片間に、10%以上の弾
    性率を有する接着剤を介し連設させて支持部材を形成
    し、該支持部材の凹条溝に、保持台の凸条係合部を嵌入
    させるとともに、エポキシ系の接着剤を介して接合させ
    た抄紙機用フォイルであって、前記保持台の凸条係合部
    に、少なくとも一つの溝を設けたことを特徴とする抄紙
    用フォイル。
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