JP2599521B2 - ファイバ型光増幅器および光増幅方法 - Google Patents

ファイバ型光増幅器および光増幅方法

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JP2599521B2 JP24158891A JP24158891A JP2599521B2 JP 2599521 B2 JP2599521 B2 JP 2599521B2 JP 24158891 A JP24158891 A JP 24158891A JP 24158891 A JP24158891 A JP 24158891A JP 2599521 B2 JP2599521 B2 JP 2599521B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信および光計測の
分野において用いられるEr添加ファイバを増幅媒体と
するファイバ型光増幅器に関し、さらに詳しくは温度に
対する信号利得を安定化したファイバ型光増幅器に関す
る。本発明はまたEr添加ファイバをレーザ活性物質と
する増幅媒体を設けたファイバ型光増幅器を使用する光
増幅方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Er添加光ファイバを用いたファイバ型
光増幅器は、通信用石英ファイバの伝搬損失が最小とな
る1.5μm帯での光増幅が可能であり、偏波依存性が
無く、雑音特性が優れている等の特長を有し、光通信の
重要な部品である。
【0003】図10および図11に、Er添加光ファイ
バを用いた増幅器(従来技術1)の基本の構成を示す。
図10は励起光を信号光と同一方向に入射する構成、図
11は逆方向に入射する構成を示す。1はファイバ増幅
器を収納するケース、2はEr添加石英系および多成分
光ファイバ、3はEr添加光ファイバ2を励起する励起
光を発生する半導体レーザ(LD)部、4は3で発生さ
れた励起光を信号光と合波あるいは分波する合分波器、
5は光増幅器の発振を抑えるためのファイバ型光アイソ
レータおよび励起光成分および自然放出光成分を除去す
る光学フィルタを示す。各部品は融着および光コネクタ
技術を用い接続される。ここで、LD部3は、励起効率
(単位入力光量mW当り得られる信号利得dB)の観点
から0.98μmあるいは1.48μm帯半導体LDを
用いて構成され、さらに周囲温度の変化による発振波長
および励起光量の変動を抑えるための温度制御機能を有
する。
【0004】図12にLD部3で発生する励起光量が一
定という条件でのEr添加ファイバ2の長さLと信号利
得Gの関係を示す。図に示すように信号光利得が最大と
なる最適長Lgoが存在する。従って、従来技術1のフ
ァイバ型光増幅器においては最大信号光利得を得ること
を目的に、Er添加ファイバの長さは最適長Lgoの近
傍に設定されていた。
【0005】しかし、このようなファイバ型光増幅器で
は、Er添加光ファイバ2の温度依存性のため信号光利
得が大幅に変化するという欠点があった。図13にEr
添加ファイバの温度依存性の一例を示す。信号波長は
1.536μmである。励起光波長は0.98μm帯お
よび1.48μm帯であり、励起光量は各々10mWお
よび16mWである。Er添加ファイバの諸元は、コア
径2.85μm,カットオフ波長0.85μm,比屈折
率差1.2%,Er添加濃度79ppmである。またE
r添加ファイバのファイバ長は、各々の励起における最
適長Lgoである40m,100mである。図13に示
すように温度の上昇と共に信号光利得は単調に減少す
る。
【0006】そこで、ファイバ型光増幅器の信号利得を
温度に対して安定化するために、図14に示すようなE
r添加ファイバの温度を制御する従来技術2が当初、考
案された。6は電子式恒温槽およびそのコントローラで
ある。しかし、このような構成ではファイバ型光増幅器
の小型化および低価格化を困難とすると共に、電子式恒
温槽6で使用される電力(例えば、ペルチェ素子を用い
て恒温槽を構成した場合、約2〜5Wの電力消費)が大
きいという欠点があった。
【0007】さらに、この課題を解決する手段として、
従来技術3(特願平2−208923号)が発明され、
ある励起光量下においてファイバ型光増幅器内で使用す
るEr添加ファイバ2のファイバ長Lを以下の関係式内
に存在する温度依存性の無いファイバ長を有するEr添
加光ファイバを用いることに特長を持つ。
【0008】 2×Lgo(20℃)≧ L > Lgo(20℃) 以下に図15を用いて従来技術3の一例を示す。図15
はファイバ長と信号光の温度係数および20℃での信号
光利得の関係を示す。Er添加光ファイバの諸元は、コ
ア径2.85μm,カットオフ波長0.85μm,比屈
折率差1.2%,Er濃度79ppmであり、信号光波
長は1.536μmである。最大信号光利得が得られる
ファイバ長Lgoは0.98μm帯LD励起が40m、
1.48μm帯LD励起が100mである。さらに、信
号光利得の温度係数が0(dB/℃)となる長さは0.
98μm帯LD励起が50m、1.48μm帯LD励起
が160mであり、Lgoに比べ各々、1.25倍およ
び1.6倍である。このような結果はErファイバの諸
元に関係なく上式を満たすことが確認されている。
【0009】従って、従来技術3はEr添加光ファイバ
等の温度を安定にするために用いた恒温槽を必要としな
いため、ファイバ型光増幅器の小型化および低価格化が
容易に実現できる利点を有する。しかし、従来技術3で
は、ある励起光量に対して、Er添加ファイバのファイ
バ長を正確に設定する必要があると共に、励起光量に対
して信号光利得が一意に決まり、温度無依存状態で任意
に信号利得を変化することができないという欠点があっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みなされたものであり、その目的は温度無依存のフ
ァイバ型光増幅器において、小型化,低価格化および低
消費電力化を図ると共に、信号光利得を任意に可変化す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、Erを添加した単一モード光ファイバ
をレーザ活性物質とする第1の増幅媒体と、前記第1の
増幅媒体を励起するための信号光利得の温度係数が負と
なる第1の波長帯の励起光を発生する第1の励起光源
と、前記第1の励起光源から発生する励起光を被増幅光
と合波あるいは分波して前記第1の増幅媒体に導く光学
系と、光アイソレータから成る第1の光増幅部に対し
て、その前段あるいは後段に、Erを添加した単一モー
ド光ファイバをレーザ活性物質とする第2の増幅媒体
と、前記第2の増幅媒体を励起するための信号光利得の
温度係数が正となる第2の波長帯の励起光を発生する第
2の励起光源と、前記第2の励起光源から発生する励起
光を被増幅光と合波あるいは分波して前記第2の増幅媒
質に導く光学系と、光アイソレータから成る第2の光増
幅部を有することを特徴とする。
【0012】また、本発明は、Erを添加した単一モー
ド光ファイバをレーザ活性物質とする増幅媒体に対し
て、前記の増幅媒体を励起するための信号光利得の温度
係数が負となる第1の波長帯の励起光を発生する第1の
励起光源と、前記第1の励起光源から発生する励起光を
被増幅光と合波あるいは分波して前記増幅媒体の一端に
導く光学系と、前記増幅媒体を励起するための信号光利
得の温度係数が正となる第2の波長帯の励起光を発生す
る第2の励起光源と、前記第2の励起光源から発生する
励起光と被増幅光を合波あるいは分波して前記増幅媒質
の他端に導く光学系と、光アイソレータから成ることを
特徴とする。
【0013】さらにまた、本発明のErを添加した単一
モード光ファイバをレーザ活性物質とする増幅媒体を設
けたファイバ型光増幅器を使用する光増幅方法は、第1
の増幅媒体の信号光利得の温度係数が負となる第1の波
長帯の励起光を第1の励起光源から発生し;前記第1の
波長帯励起光を、被増幅光と合波あるいは分波して、前
記第1の増幅媒体に光学系を介して導き;第2の増幅媒
体を信号光利得の温度係数が正となる第2の波長帯の励
起光を第2の励起光源から発生し;前記第2波長帯励起
光を、被増幅光と合波あるいは分波して、前記第2の増
幅媒体に光学系を介して導き;前記第1および第2の波
長帯励起光をそれぞれの励起光量を調節して信号光利得
の温度係数を相殺することから成る工程を有することを
特徴とする。
【0014】さらにまた、本発明のErを添加した単一
モード光ファイバをレーザ活性物質とする増幅媒体を設
けたファイバ型光増幅器を使用する光増幅方法は、増幅
媒体の信号光利得の温度係数が負となる第1の波長帯の
励起光を第1の励起光源から発生し;前記第1の波長帯
励起光を、被増幅光と合波あるいは分波して、前記増幅
媒体の一端に光学系を介して導き;前記増幅媒体の信号
光利得の温度係数が正となる第2の波長帯の励起光を第
2の励起光源から発生し;前記第2波長帯励起光を、被
増幅光と合波あるいは分波して、前記増幅媒体の他端に
光学系を介して導き;前記第1および第2の波長帯励起
光をそれぞれの励起光量を調節して信号光利得の温度係
数を相殺することから成る工程を有することを特徴とす
る。
【0015】
【作用】本発明の基本的特長は、信号光利得の温度係数
が異なる符号(+および−)の二つのLD励起ファイバ
型光増幅部を有するかあるいは単一のLD励起ファイバ
型光増幅部を使用して別の励起光により異なる符号の信
号光利得の温度係数を生じることにより二種の励起光に
よる信号光利得の温度係数を相殺(実質的に0に)し信
号光利得の温度無依存性を達成することにある。典型的
には、0.825μm帯LD励起ファイバ型光増幅部を
0.98μm帯LDあるいは1.48μm帯LD励起フ
ァイバ型光増幅部と組み合わせてファイバ型光増幅器を
構成する。
【0016】以下に図面を参照して本発明を説明する。
【0017】図1,図2は0.98μm帯LDあるいは
1.48μmLD励起ファイバ型光増幅部3の前段ある
いは後段に0.825μm帯LD励起ファイバ型光増幅
部7を接続しファイバ型光増幅器を構成するものであ
り、図1は両励起光を信号光と同一方向に入射する構
成、図2は逆方向に入射する構成を示し、0.825μ
m帯LD励起ファイバ型光増幅部7は後段に位置するも
のを示す。また、図3は同一のEr添加ファイバ2を用
いて、0.825μm帯LD励起ファイバ型光増幅部と
0.98μm帯LDあるいは1.48μm帯LD励起フ
ァイバ型光増幅部を構成するものである(すなわち、E
r添加ファイバ2の一端を0.98μm帯LDあるいは
1.48μm帯LD励起部3で励起し、他端を0.82
5μm帯LD部7で励起する)。ただし、8は0.82
5μm帯LD励起光と信号光波長に対する合分波器を示
す。両構成は従来技術2と比べ温度無依存動作に必要な
消費電力が約0.4mW(0.8μm帯LDの注入電流
100mA〜400mAと電圧降下〜1Vから計算し
た)以下と非常に小さいこと、さらに、従来技術と比
べ、下記で説明するように任意に信号利得を可変にする
ことができる点にある。ファイバ型光増幅器3は0.9
8μm帯または1.48μm帯のいずれかの励起光を発
生できるものであってもよいし、そのいずれか一方のみ
の励起光を発生するものであってもよい。
【0018】図4に0.825μm帯LD励起ファイバ
型光増幅器におけるファイバ長と信号光利得の温度係数
(−20〜−60℃)および20℃での信号光利得の関
係を示す。Er添加光ファイバの諸元は、コア径2.2
μm,カットオフ波長0.76μm,比屈折率差1.8
8%,Er濃度79ppmであり、信号光波長は1.5
36μmである。0.98μm帯LDあるいは1.48
μm帯LD励起とは異なり、0.825μm帯LD励起
ファイバ型光増幅器は信号利得の大きいファイバ長で正
の温度係数を持つことがわかる。また、励起光量を変化
することにより信号光利得および利得の温度係数を任意
に変化できることが分かる。すなわち、本発明の一つの
実施態様に従えば、0.98μm帯LDあるいは1.4
8μm帯LD励起ファイバ型光増幅器の負の温度係数
を、0.825μm帯LD励起ファイバ型光増幅器の正
の温度係数で打ち消し温度無依存動作を可能にするもの
である。ただし、上記に示す正の温度係数を持つ励起波
長帯は0.825μm±0.01μmであった。
【0019】次に信号利得の可変法について説明する。
【0020】実際にファイバ型光増幅器を構成する場
合、Er添加ファイバのファイバ長をある特定の長さに
設定する。図5は0.98μm帯LDあるいは1.48
μm帯LD励起ファイバ型光増幅部および図6は0.8
25μm帯LDファイバ型光増幅部における励起光量に
対する信号利得および利得の温度係数の関係を示す。例
えば、図1,図2に示す構成において0.98μm帯L
Dあるいは1.48μm帯LD励起ファイバ型光増幅部
の励起光量をA1にした場合、0.825μm帯LD励
起ファイバ型光増幅部の励起光量をB1に設定する。つ
まり、A1における負の温度係数の絶対値と等しい正の
温度係数を有する点をB1とすることにより温度無依存
動作を実現できる。このときの増幅度はGA1+GB1
である。さらに0.98μm帯LDあるいは1.48μ
m帯LD励起ファイバ型光増幅部の励起光量をA2にし
た時、0.825μm帯LD励起ファイバ型光増幅部の
励起光量をB2、すなわちA2における負の温度係数の
絶対値と等しい正の温度係数を有する点に設定すること
により温度無依存動作を実現でき、増幅度はGA2+G
B2となる。すなわち、温度無依存状態に維持したまま
信号光利得を可変にすることが可能である。
【0021】同様に、図3に示す本発明は、図7に示す
ように同一のEr添加ファイバで0.825μm帯LD
励起ファイバ型光増幅部と0.98μm帯LDあるいは
1.48μm帯LD励起ファイバ型光増幅部を構成する
方法であり、図1,図2に示す本発明と動作原理は同じ
である。
【0022】
【実施例】以下に図面を参照し本発明をより具体的に詳
述するが、以下に開示する実施例は本発明の単なる例示
に過ぎず、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0023】(実施例1)図1を参照して本発明の実施
例1を説明する。図1に示すEr添加光ファイバ2−1
および2−2の諸元は各々、コア径2.85μm,カッ
トオフ波長0.85μm,比屈折率差1.2%,Er濃
度79ppm、ファイバ長は10mおよびコア径2.2
μm,カットオフ波長0.76μm,比屈折率差1.8
8%,Er濃度79ppm、ファイバ長は50mであ
る。Er添加光ファイバ2−1を励起する励起光を発生
するLD部3には0.98μm帯LDを用いて構成し、
出力光量は0〜50mWである。Er添加光ファイバ2
−2を励起する励起光を発生する0.825μm帯LD
部7の出力光量は0〜30mWである。さらに、周囲温
度(−10℃〜60℃)の変化による両LD部の発振波
長変化は±0.002μm、励起光量の変動は±0.1
mW以内である。信号光波長は1.536μmである。
信号光と3で発生された励起光を合波する合波器4には
0.98/1.536μmWDMファイバ型カップラを
用いた。0.825μm帯LD励起光と信号光波長1.
536μmに対する合波器にはファイバ型WDMカップ
ラを用いた。4および8は−10℃から60℃まで挿入
損失の変動が±1dBの特性のものを使用した。光アイ
ソレータ5は−10℃から60℃まで挿入損失の変動が
±1dBの特性のものを使用した。
【0024】図8に作製したファイバ型光増幅器の信号
光利得の−10℃から60℃までの温度特性を示す。図
8中の黒丸はLD部3の励起光量が10mW、LD部7
の励起光量が14mW時の特性を、白丸はLD部3の励
起光量が20mW、LD部7の励起光量が18mW時の
特性を示す。LD部3および7の励起光量を変えること
により温度無依存状態を保ちながら信号利得を可変にで
きた。温度無依存動作のために有した消費電力は各々8
0mW,100mWであった。各々の信号光利得の温度
に対する変動は±1dB以内であり、この信号光利得の
変動は光アイソレータ4の特性に起因する。
【0025】(実施例2)図3を参照して本発明の実施
例2を説明する。図3に示すEr添加光ファイバ2の諸
元はコア径2.2μm,カットオフ波長0.76μm,
比屈折率差1.88%,Er濃度79ppm、ファイバ
長は70mである。また、LD部3および7、合波部4
および8は実施例1と同一のものを用いた。
【0026】図9に作製したファイバ型光増幅器の信号
光利得の−10℃から60℃までの温度特性を示す。図
9中の黒丸はLD部3の励起光量が12mW、LD部7
の励起光量が14mW時の特性を、白丸はLD部3の励
起光量が22mW、LD部7の励起光量が18mW時の
特性を示す。LD部3および7の励起光量を変えること
により温度無依存状態を保ちながら信号利得を可変にで
きた。温度無依存動作のために有した消費電力は各々8
0mW,100mWであった。各々の信号光利得の温度
に対する変動は±1dB以内であり、この信号光利得の
変動は光アイソレータ4の特性に起因する。
【0027】上記実施例1および2の結果により、信号
利得を可変にできしかも低消費電力の温度無依存ファイ
バ型光増幅器が実現できることが確認できた。
【0028】以上の実施例では、LD部3として0.9
8帯LDを用いて構成したが、これらの本実施例に限定
するものではなく1.48μm帯LDを使用してもよ
く、また、LD部3を固体レーザに置き換えてもよい。
さらに合波器3および7にはファイバ型カップラを用い
たが、これに限定するものではなく、ダイクロイックミ
ラーを用いたものなど同様の機能を有するものに置き換
えてもよい。信号光はEr添加ファイバ増幅器の増幅可
能な波長を用いることができる。さらに、実施例1では
信号光と励起光が同一方向になるように構成したが、信
号光と励起光が逆方向に成るように構成してもよい。実
施例2では0.98μm帯の励起光を信号光と同一方向
としたが0.825μm帯の励起光を信号光と同一方向
にしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の温度無依
存ファイバ型光増幅器は典型例である0.825μm帯
LD励起ファイバ型光増幅器における信号光利得の温度
依存性が温度と共に増加するという現象を初めて明らか
にし、この特性を用い、0.98μm帯LDあるいは
1.48μm帯LD励起ファイバ型光増幅器の温度依存
性を除去できた。従って従来に比べ恒温槽等を付加する
必要がなく、小型,低価格,低消費電力なファイバ型光
増幅器を実現でき、さらに、0.825μm帯LD励起
ファイバ型光増幅器の励起光強度と、0.98μm帯L
Dあるいは1.48μm帯LD励起ファイバ型光増幅器
の励起光強度を調整するだけで、温度無依存状態を維持
しながら信号光利得を任意に可変にすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するブロック図である。
【図2】本発明を説明するブロック図である。
【図3】本発明を説明するブロック図である。
【図4】本発明の原理を説明するグラフである。
【図5】本発明の原理を説明するグラフである。
【図6】本発明の原理を説明するグラフである。
【図7】本発明の原理を説明するグラフである。
【図8】実施例1のファイバ型光増幅器の特性を説明す
るグラフである。
【図9】実施例2のファイバ型光増幅器の特性を説明す
るグラフである。
【図10】従来技術1の構成を説明するブロック図であ
る。
【図11】従来技術1の構成を説明するブロック図であ
る。
【図12】従来技術1のファイバ型光増幅器の特性を説
明するグラフである。
【図13】従来技術1のファイバ型光増幅器の特性を説
明するグラフである。
【図14】従来技術2の構成を説明するブロック図であ
る。
【図15】従来技術3のファイバ型光増幅器の特性を説
明するグラフである。
【符号の説明】
1 ファイバ増幅器を収納するケース 2 Er添加石英系および多成分光ファイバ 3 Er添加光ファイバ2を励起する励起光を発生する
0.98あるいは1.48μm帯半導体レーザ(LD)
部 4 3で発生された励起光を信号光と合波あるいは分波
する合分波器 5 光増幅器の発振を抑えるためのファイバ型光アイソ
レータおよび励起光成分および自然放出光成分を除去す
る光学フィルタ 6 電子式恒温槽およびそのコントローラ 7 Er添加光ファイバ2を励起する励起光を発生する
0.825μm帯LD部 8 0.825μm帯LD励起光と信号光波長1.53
6μmに対する合分波器

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Erを添加した単一モード光ファイバを
    レーザ活性物質とする第1の増幅媒体と、前記第1の増
    幅媒体を励起するための信号光利得の温度係数が負とな
    る第1の波長帯の励起光を発生する第1の励起光源と、
    前記第1の励起光源から発生する励起光を被増幅光と合
    波あるいは分波して前記第1の増幅媒体に導く光学系
    と、光アイソレータから成る第1の光増幅部に対して、 その前段あるいは後段に、Erを添加した単一モード光
    ファイバをレーザ活性物質とする第2の増幅媒体と、前
    記第2の増幅媒体を励起するための信号光利得の温度係
    数が正となる第2の波長帯の励起光を発生する第2の励
    起光源と、前記第2の励起光源から発生する励起光を被
    増幅光と合波あるいは分波して前記第2の増幅媒質に導
    く光学系と、光アイソレータから成る第2の光増幅部を
    有することを特徴とするファイバ型光増幅器。
  2. 【請求項2】 Erを添加した単一モード光ファイバを
    レーザ活性物質とする増幅媒体に対して、 前記の増幅媒体を励起するための信号光利得の温度係数
    が負となる第1の波長帯の励起光を発生する第1の励起
    光源と、前記第1の励起光源から発生する励起光を被増
    幅光と合波あるいは分波して前記増幅媒体の一端に導く
    光学系と、前記増幅媒体を励起するための信号光利得の
    温度係数が正となる第2の波長帯の励起光を発生する第
    2の励起光源と、前記第2の励起光源から発生する励起
    光と被増幅光を合波あるいは分波して前記増幅媒質の他
    端に導く光学系と、光アイソレータから成ることを特徴
    とするファイバ型光増幅器。
  3. 【請求項3】 前記第1の励起光源の励起光の波長帯が
    0.98μm帯または1.48μm帯の少なくとも一方
    であり、前記第2の励起光源の励起光の波長帯が0.8
    25μm帯であることを特徴とする請求項1または2に
    記載のファイバ型光増幅器。
  4. 【請求項4】 前記第2の励起光源が0.825μm±
    0.01μmの半導体レーザであることを特徴とする請
    求項3に記載のファイバ型光増幅器。
  5. 【請求項5】 Erを添加した単一モード光ファイバを
    レーザ活性物質とする増幅媒体を設けたファイバ型光増
    幅器を使用する光増幅方法において、下記の工程を有す
    ることを特徴とする光増幅方法:第1の増幅媒体の信号
    光利得の温度係数が負となる第1の波長帯の励起光を第
    1の励起光源から発生し;前記第1の波長帯励起光を、
    被増幅光と合波あるいは分波して、前記第1の増幅媒体
    に光学系を介して導き;第2の増幅媒体を信号光利得の
    温度係数が正となる第2の波長帯の励起光を第2の励起
    光源から発生し;前記第2波長帯励起光を、被増幅光と
    合波あるいは分波して、前記第2の増幅媒体に光学系を
    介して導き;前記第1および第2の波長帯励起光をそれ
    ぞれの励起光量を調節して信号光利得の温度係数を相殺
    する。
  6. 【請求項6】 Erを添加した単一モード光ファイバを
    レーザ活性物質とする増幅媒体を設けたファイバ型光増
    幅器を使用する光増幅方法において、下記の工程を有す
    ることを特徴とする光増幅方法:増幅媒体の信号光利得
    の温度係数が負となる第1の波長帯の励起光を第1の励
    起光源から発生し;前記第1の波長帯励起光を、被増幅
    光と合波あるいは分波して、前記増幅媒体の一端に光学
    系を介して導き;前記増幅媒体の信号光利得の温度係数
    が正となる第2の波長帯の励起光を第2の励起光源から
    発生し;前記第2波長帯励起光を、被増幅光と合波ある
    いは分波して、前記増幅媒体の他端に光学系を介して導
    き;前記第1および第2の波長帯励起光をそれぞれの励
    起光量を調節して信号光利得の温度係数を相殺する。
  7. 【請求項7】 前記第1の励起光源の励起光の波長帯が
    0.98μmまたは1.48μmの少なくとも一方であ
    り、前記第2の励起光源の励起光の波長帯が0.825
    μm帯であることを特徴とする請求項5または6に記載
    の光増幅方法。
  8. 【請求項8】 前記第2の励起光源として0.825μ
    m±0.01μmの半導体レーザを用いることを特徴と
    する請求項7に記載の光増幅方法。
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