JPH11204868A - 光増幅器 - Google Patents

光増幅器

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JPH11204868A
JPH11204868A JP1783898A JP1783898A JPH11204868A JP H11204868 A JPH11204868 A JP H11204868A JP 1783898 A JP1783898 A JP 1783898A JP 1783898 A JP1783898 A JP 1783898A JP H11204868 A JPH11204868 A JP H11204868A
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至男 田代
Haruki Ogoshi
春喜 大越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力信号光の強度に拘わらず一定レベルの増
幅信号光を出力することができる光増幅器を提供する。 【解決手段】 レーザ共振器6を有する光増幅器とし、
レーザ共振器6にはレーザ共振光を増幅するエルビウム
添加光ファイバ4と、レーザ共振光とレーザ共振器6に
入射される信号光を共に増幅するエルビウム添加光ファ
イバ14と、波長多重光合波器3と、波長多重光分波器
13を設ける。エルビウム添加光ファイバ4を励起する
励起光源1に信号光強度安定化手段10を接続し、入力
信号光強度に応じて、信号光強度安定化手段10によっ
て励起光源1の励起光強度を変化させ、エルビウム添加
光ファイバ4の利得を変化させることによりエルビウム
添加光ファイバ14の利得も変化させ、増幅信号光強度
を一定に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に光通信システ
ムに用いられる光増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報社会の発展により、通信情報量が飛
躍的に増大する傾向にあり、光ファイバ通信における高
速大容量化は必要且つ、不可欠の課題となっている。近
年、この高速大容量化へのアプローチとして、波長多重
(WDM)伝送等の光伝送方法が検討されている。波長
多重伝送は、異なる波長を持つ光信号(チャンネル)を
1本の光ファイバで伝送する方式である。また、信号光
自体の大容量化のために光ファイバ増幅器の検討も行わ
れている。
【0003】光ファイバ増幅器のうち、特に、エルビウ
ム添加ファイバ光増幅器(EDFA)は近年急速に実用化
されつつあり、その適用範囲も拡大している。EDFA
は、波長多重化された光信号を一括して増幅することが
可能であり、WDMシステムにおいて、従来の再生中継
器に代わるより簡易な線形中継器として期待されてい
る。なお、EDFAは、エルビウム添加光ファイバに、
ある波長の励起光を通過させることによって、エルビウ
ム添加光ファイバ中のエルビウムイオンを励起状態にす
ることにより電子の反転分布状態を作り、そこに信号光
を通過させ、信号光と同じ波長の光を誘導放出させるこ
とにより信号光の増幅を行うものである。
【0004】ところで、EDFAにおいては、エルビウ
ム添加光ファイバの吸収係数、誘導放出係数、反転分布
状態等により、EDFAに入力される波長多重信号光の
各チャンネル間で利得差が生じることが知られている。
また、前記反転分布状態は入力信号光強度によっても変
化するため、従来のEDFAにおいては、波長多重信号
光の強度の変化によっても利得が変化するといった問題
があった。特に、EDFAは、波長多重伝送システムに
おいて、線形中継器として多段接続して用いられるた
め、単体のEDFAにおいて入力信号光強度によって利
得が変化すると、システム全体ではその利得の変化が積
算されることになって利得変化が非常に大きくなってし
まい、波長多重伝送の伝送特性を制限してしまう。
【0005】そこで、入力信号光強度変化に関わらず利
得を一定にする光増幅器の検討がなされ、例えば文献
(1)J,F,Massicott,et al.,Ele
ctron.Lett.,30(1994),p962.
に示されているようなレーザー共振器を有する光増幅器
が提案された。
【0006】この文献に示されている光増幅器は、図1
0に示すような光増幅器であり、同図において、図中、
20は信号光の入力端子、21は信号光の出力端子をそ
れぞれ示している。入力端子20側にはアイソレータ5
が設けられており、アイソレータ5には光反射体として
のファイバグレーティング9aが接続されており、ファ
イバグレーティング9aには、希土類添加光ファイバで
あるエルビウム添加光ファイバ14が接続されている。
エルビウム添加光ファイバ14には波長多重光分波器1
3を介して励起光源41とファイバグレーティング9b
とが接続されており、ファイバグレーティング9bには
光アイソレータ15が接続され、光アイソレータ15の
出力側に波長選択透過フィルタ8を介して前記出力端子
21が接続されている。
【0007】前記ファイバグレーティング9a、9b、
エルビウム添加光ファイバ14、励起光源41、波長多
重光分波器13によりレーザー共振器が構成されてい
る。エルビウム添加光ファイバ14は、このレーザー共
振器で発振するレーザー共振光と信号光をともに増幅す
る増幅媒体であり、前記励起光源41から発生する励起
光による誘導放出により光を増幅する機能を有してい
る。ファイバグレーティング9a、9bは予め定められ
た例えば1520nmといった特定波長の光を選択的に
反射するものであり、前記波長選択透過フィルタ8はフ
ァイバグレーティング9a、9bで反射する特定波長の
光を透過しないフィルタである。
【0008】このレーザー共振器は、ファイバグレーテ
ィング9a、9bによってレーザー共振器内をレーザー
共振光が往復するファブリーペロー共振器であり、エル
ビウム添加光ファイバ14の利得によりレーザー発振条
件が満たされると、1520nmの波長でレーザー発振
が起こる。この時、エルビウム添加光ファイバ14内の
利得はレーザー発振条件により固定され、入力端子20
により入力した信号光はこの固定された利得を受けて増
幅される。したがって、レーザー共振器においては、前
記レーザー発振条件が満たされる限り、入力信号光の強
度に関わらず安定した信号光利得を得ることができる。
また、チャンネル間の利得偏差も一定に保たれる。
【0009】なお、レーザー共振器としては、前記のよ
うなファブリーペロー共振器に限らず、例えば文献
(2)H.Okamura“automaticopt
ical−loss compesation wit
h Er-doped fiber amplifie
r”Electron Letters 23(199
1)p2155.や、特開平8―1161118号広
報、特開平8―345260号広報などに開示されてい
るように、リング共振器を用いても同様の効果を得るこ
とができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、入力
信号光強度に関わらず出力光レベルが一定の光増幅器が
要求されるようになったが、上記のようなレーザー共振
器を有する従来の光増幅器は信号光強度の変化に関わら
ず利得を一定にするものであるから、信号光強度に応じ
て光増幅器からの信号光出力レベルが変化してしまうも
のであり、入力信号光強度に関わらず光増幅器からの信
号光出力レベルを一定に保つ光増幅器が必要であるとい
った要求を満たすものではなかった。
【0011】本発明は、上記事情に艦み成されたもので
あり、その目的は、入力信号光の強度および波長に関わ
らず一定レベルの増幅光を出力することができる光増幅
器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、本第1の発明は、レー
ザー共振器を有し、該レーザー共振器にはレーザー共振
光を増幅する第1の増幅媒体と、該レーザー共振光とレ
ーザー共振器に入射される信号光をともに増幅する第2
の増幅媒体と、該第2の増幅媒体に信号光と前記第1の
増幅媒体で増幅したレーザー共振光とを合波して導入す
る光合波器と、該第2の増幅媒体によって増幅された増
幅信号光とレーザー共振光のうち増幅信号光のみを分波
して取り出す光分波器とが設けられ、前記レーザー共振
器に入射される信号光の強度に応じて前記第1の増幅媒
体の利得を変化させることにより前記増幅信号光強度を
一定に保つ信号光強度安定化手段を有する構成を持って
課題を解決する手段としている。
【0013】また、本第2の発明は、本第1の発明の構
成に加え、前記第1の増幅媒体には第1の励起光源が接
続されており、該第1の増幅媒体は該第1の励起光源か
ら発生する励起光による誘導放出により光を増幅する第
1の希土類添加光ファイバからなり、信号光強度安定化
手段は前記第1の励起光源からの励起光の強度を変化さ
せることによって第1の希土類添加光ファイバの利得を
変化させて増幅信号光強度を一定に保つ構成とした構成
を持って課題を解決する手段としている。
【0014】さらに、本第3の発明は、上記本第1の発
明又は本第2の発明の構成に加え、前記第2の増幅媒体
は励起光源から発生する励起光による誘導放出により光
を増幅する作用を備えた第2の希土類添加光ファイバか
らなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光
増幅器。
【0015】さらに、本第4の発明は、上記本第2の発
明の構成に加え、前記第2の増幅媒体には第1の励起光
源とは異なる第2の励起光源が接続されており、該第2
の増幅媒体は該第2の励起光源から発生する励起光によ
る誘導放出により光を増幅する第2の希土類添加光ファ
イバからなる構成を持って課題を解決する手段としてい
る。
【0016】さらに、本第5の発明は、上記本第2の発
明の構成に加え、前記第2の増幅媒体には第1の励起光
源が接続されており、第2の増幅媒体は該第1の励起光
源から発生する励起光による誘導放出により光を増幅す
る第2の希土類添加光ファイバからなり、前記第1の励
起光源と第1、第2の希土類添加光ファイバとの間には
励起光を分岐する分岐カプラが介設されている構成を持
って課題を解決する手段としている。
【0017】さらに、本第6の発明は、上記本第1の発
明乃至本第5の発明のいずれか一つの構成に加え、前記
レーザー共振器はファブリーペロー共振器である構成を
持って課題を解決する手段としている。
【0018】さらに、本第7の発明は、上記本第6の発
明の構成に加え、前記ファブリーペロー共振器は、予め
定められた特定波長の光を選択的に反射し該特定波長以
外の波長の光を透過するファイバグレーティングを有す
る構成を持って課題を解決する手段としている。
【0019】さらに、本第8の発明は、上記本第1の発
明乃至本第5の発明のいずれか一つの構成に加え、前記
レーザー共振器は第2の増幅媒体で増幅したレーザー共
振光を光合波器に戻すループ上に第1の増幅媒体を設け
て形成したリング共振器である構成を持って課題を解決
する手段としている。
【0020】さらに、本第9の発明は、上記本第1乃至
本第8の発明のいずれか一つの構成に加え、前記レーザ
ー共振器は光アイソレータを有し、該光アイソレータに
よってレーザー共振光の進行方向が一方向に規制されて
いる構成を持って課題を解決する手段としている。
【0021】さらに、本第10の発明は、上記本第1乃
至本第9の発明ののいずれか一つの構成に加え、前記レ
ーザー共振器の信号光が通過しない領域に、レーザー共
振光の波長の光を選択的に透過する波長選択透過フィル
タが設けられている構成を持って課題を解決する手段と
している。
【0022】さらに、本第11の発明は、上記本第1乃
至本第10の発明ののいずれか一つの構成に加え、前記
レーザー共振器の信号光が通過しない領域に、光減衰器
が設けられている構成を持って課題を解決する手段とし
ている。
【0023】さらに、本第12の発明は、上記本第1乃
至本第12の発明ののいずれか一つの構成に加え、前記
レーザー共振器に入射される信号光強度に応じて変化す
る光増幅器の光出力を検出する光出力検出手段と、該光
出力検出手段の検出レベルに応じて第1の増幅媒体の利
得を調節する調節回路を設け、該調節回路を信号光強度
安定化手段とした構成を持って課題を解決する手段とし
ている。
【0024】上記構成の本発明において、信号光の強度
に応じて第1の増幅媒体の利得を変化させることによ
り、第2の増幅媒体によって増幅されて取り出される増
幅信号光強度を一定に保つ信号光強度安定化手段が設け
られているために、光増幅器に入力される信号光強度に
関わらず一定強度の増幅信号光を出力することが可能と
なる。したがって、入力信号光の波長や強度に関わら
ず、一定レベルの出力を得ることが可能となり、上記課
題が解決される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。図1には、本発明に係る光増幅器の
第1実施形態例が示されている。同図に示すように、本
実施形態例の光増幅器は、レーザ共振器6を有してお
り、レーザ共振器6と光増幅器の入力端子20との間に
は光アイソレータ5が、レーザ共振器6と光増幅器の出
力端子21との間には光アイソレータ15がそれぞれ設
けられている。
【0026】レーザ共振器6には、レーザ共振光を増幅
する第1の増幅媒体としてのエルビウム添加光ファイバ
4と、レーザ共振光とレーザ共振器6に入射される信号
光をともに増幅する第2の増幅媒体として機能するエル
ビウム添加光ファイバ14とが設けられている。また、
レーザ共振器6には、エルビウム添加光ファイバ14に
信号光とエルビウム添加光ファイバ4によって増幅した
レーザ共振光とを合波して導入する光合波器としての波
長多重光合波器3と、エルビウム添加光ファイバ14に
よって増幅された増幅信号光とレーザ共振光のうち増幅
信号光のみを分波して取り出す光分波器としての波長多
重光分波器13とが設けられている。
【0027】さらに、レーザ共振器6には、波長多重光
合波器2,12が設けられており、波長多重光合波器2
を介して、第1の励起光源1がエルビウム添加光ファイ
バ4に接続されており、波長多重光合波器12を介して
第2の励起光源11がエルビウム添加光ファイバ14に
接続されており、各エルビウム添加光ファイバ4,14
は、それぞれ、第1、第2の励起光源1,11により前
方向励起される構成と成している。なお、これらの波長
多重光合波器2,3,12と波長多重光分波器13と各
エルビウム添加光ファイバ4,14は、接続用の光ファ
イバ23を介してリング状に接続されており、レーザ共
振器6は、エルビウム添加光ファイバ14で増幅したレ
ーザ共振光を波長多重光合波器3に戻すループ上にエル
ビウム添加光ファイバ4を設けて形成したリング共振器
である。
【0028】また、前記波長多重光分波器13と波長多
重光合波器2を接続する光ファイバ23の間に光減衰器
16が介設されており、それにより、レーザ共振光の信
号光が通過しない領域に光減衰器16が設けられている
構成と成している。前記波長多重光合波器3の入射側に
は光ファイバ24が設けられており、この光ファイバ2
4を介して光アイソレータ5が接続され、波長多重光分
波器13の分岐側には光ファイバ25が接続され、この
光ファイバ25を介して前記光アイソレータ15が接続
されている。
【0029】また、本実施形態例では、第1の励起光源
1に信号光強度安定化手段10が接続されており、この
信号光強度安定化手段10は、図示されていない信号光
発信手段に接続されている。信号光強度安定化手段10
は、信号光発信手段の出力を受けて、入力信号光の強度
に応じて前記第1の励起光源1の励起光強度を変化さ
せ、それにより、エルビウム添加光ファイバ4の利得を
変化させることによりエルビウム添加光ファイバ14の
利得も変化させ、エルビウム添加光ファイバ14により
増幅される増幅信号光強度を一定に保つものである。
【0030】以下、本実施形態例における増幅信号光強
度安定化原理について説明する。図1に示すようなリン
グ共振器において、波長λ1のレーザ共振光が周回し、
レーザ発振するとき、例えば図2に示すように、エルビ
ウム添加光ファイバ4の利得がG1(λ1)、長さがL
1、エルビウム添加光ファイバ14の利得がG2(λ
1)、長さがL2、レーザ共振器6の全損失がL(λ
1)、とすると、レーザ共振しているときは、G1(λ
1)+G2(λ1)−L(λ1)=0の関係が成立す
る。そして、このとき、波長λ2、光強度Pin(λ
2)の信号光は、エルビウム添加光ファイバ14からG
2(λ2)の利得を受けて光強度Pout(λ2)の出
力光(増幅信号光)となり出射することになり、増幅信
号光強度Pout(λ2)は、次式(1)により示され
る。
【0031】 Pout(λ2)=G2(λ2)+Pin(λ2)・・・・・・(1)
【0032】なお、波長λの光を各エルビウム添加光フ
ァイバ4,14に入射させたときの各エルビウム添加光
ファイバ4,14の利得G1(λ),G2(λ)は、各
エルビウム添加光ファイバ4,14の平均の反転分布係
数n1,n2,利得係数g1(λ),g2(λ),吸収
係数α1(λ),α2(λ)を用いて、次式(2),
(3)のように表すことができる。
【0033】 G1(λ)=[{g1(λ)+α1(λ)}n1−α1(λ)]L1・・・・ ・・(2)
【0034】 G2(λ)=[{g2(λ)+α2(λ)}n2−α2(λ)]L2・・・・ ・・(3)
【0035】ここで、利得係数g1(λ),g2
(λ),吸収係数α1(λ),α2(λ)は、エルビウ
ム添加光ファイバ4,14等の増幅媒体固有の値であ
り、反転分布係数n1,n2は、例えばエルビウム添加
光ファイバ4,14に導入される励起光強度を変化させ
ることにより0から1まで可変できるものである。この
ようなレーザ共振器6を備えた光増幅器がgain−l
ockとなる、すなわち、前記の如く、レーザ共振光波
長λ1でレーザ共振していて、G1(λ1)+G2(λ
1)−L(λ1)=0となる条件は、次式(4)により
示され、この式(4)から反転分布係数n1,n2の関
係が決定される。
【0036】 [{g1(λ1)+α1(λ1)}n1−α1(λ1)]L1+[{g2(λ 1)+α2(λ1)}n2−α2(λ1)]L2−L(λ1)=0・・・・・・ (4)
【0037】すなわち、本実施形態例のように、レーザ
ー共振器6に、レーザー共振光と信号光をともに増幅す
るエルビウム添加光ファイバ14に加えて、レーザー共
振光のみを増幅するエルビウム添加光ファイバ4を設
け、エルビウム添加光ファイバ4を励起する第1の励起
光源1の強度を変化させることによりエルビウム添加光
ファイバ4の反転分布係数n1を変化させると、それに
より、エルビウム添加光ファイバ4による波長λ1の光
の利得G1(λ1)を変化させるとともに、エルビウム
添加光ファイバ14の反転分布係数n2も変化させてエ
ルビウム添加光ファイバ14による波長λ1、λ2の光
の利得G2(λ1),G2(λ2)を変化させることが
できる。
【0038】具体的には、前記式(4)から明らかなよ
うに、反転分布係数n1を大きくすると反転分布係数n
2は小さくなり、その逆に、反転分布係数n1を小さく
すると反転分布係数n2は大きくなる。
【0039】そこで、本実施形態例では、前記の如く、
信号光強度安定化手段10により、入力信号光強度に対
応させて、入力信号光強度が大きい時には第1の励起光
源1の強度を大きくし、それにより、反転分布係数n1
を大きくして反転分布係数n2を小さくし、その逆に、
入力信号光強度が小さい時には第1の励起光源1の強度
を小さくし、それにより、反転分布係数n1を小さくし
て反転分布係数n2を大きくするようにした。そして、
このように、第1の励起光源1の強度を変化させること
により、エルビウム添加光ファイバ14による波長λ2
の信号光の利得G2(λ2)を変化させ、前記式(1)
によって決定される増幅信号光強度を一定に保つように
構成した。
【0040】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、レーザ共振器6の各エルビウム添加光ファイバ4,
14は、それぞれ、第1,第2の励起光源1,11から
発生する励起光による誘導放出により光を増幅し、それ
によりレーザ共振光がレーザ共振し、レーザ共振光はエ
ルビウム添加光ファイバ4,14により増幅される。そ
して、このレーザ共振器6を備えた光増幅器に、入力端
子20側から信号光が入力すると、アイソレータ5,光
ファイバ24を介し、波長多重光合波器3に入射して前
記レーザ共振光と合波されてエルビウム添加光ファイバ
14に導入され、エルビウム添加光ファイバ14によっ
て増幅された後、波長多重光分波13によって増幅信号
光のみが取り出されて、光ファイバ25,光アイソレー
タ15を介して出力端子21から出力される。
【0041】そして、信号光がこのようにしてエルビウ
ム添加光ファイバ14で増幅されて出力される際、信号
光強度安定化手段10によって、入力信号光強度に応じ
て第1の励起光源1の強度調節が行われる。すなわち、
入力信号光強度Pin(λ2)が増加した場合には、信
号光強度安定化手段10は、第1の励起光源1の強度を
増加させてエルビウム添加光ファイバ4の利得G1(λ
1)を増加させ、入力信号光強度Pin(λ2)が減少
した場合には、信号光強度安定化手段10は、第1の励
起光源1の励起光強度を増加させてエルビウム添加光フ
ァイバ4の利得G1(λ1)を減少させる。
【0042】そうすると、前記の如く、エルビウム添加
光ファイバ4の利得の増加させられるとエルビウム添加
光ファイバ14の利得が減少し、その逆に、エルビウム
添加光ファイバ4の利得が減少させられるとエルビウム
添加光ファイバ14の利得が増加し、このようなエルビ
ウム添加光ファイバ14の利得の増減により、増幅信号
光強度が一定に保たれる。
【0043】本実施形態例によれば、以上のように、光
増幅器にレーザ共振器6を設け、このレーザ共振器6
を、レーザ共振光を増幅するエルビウム添加光ファイバ
4と、レーザ共振光および信号光を増幅するエルビウム
添加光ファイバ14を設けて構成し、信号光強度安定化
手段によって、入力信号光強度に応じてエルビウム添加
光ファイバ4の利得を変化させることによりエルビウム
添加光ファイバ14の利得も変化させて増幅信号光強度
を安定化するようにしたために、入力信号光の強度およ
び波長に拘わらず一定レベルの増幅信号光を出力するこ
とができる。
【0044】また、本実施形態例によれば、レーザ共振
器6の信号光が通過しない領域に光減衰器16を設けた
ために、レーザ共振器6内の利得と損失のバランスの範
囲を光減衰器16により所望の範囲に設定し、その範囲
内で信号光強度安定化手段10によりエルビウム添加光
ファイバ4の利得の調節を行えるために、信号光強度安
定化手段10によるエルビウム添加光ファイバ4の利得
の制御を非常に容易に、かつ、正確に行うことができ
る。
【0045】図3には、本発明に係る光増幅器の第2実
施形態例が示されており、本実施形態例において、上記
第1実施形態例と同一名称部分には同一符号が付してあ
る。
【0046】本実施形態例の光増幅器も、上記第1実施
形態例の光増幅器と同様にリング共振器のレーザ共振器
6を有して構成されており、本実施形態例が上記第1実
施と異なる特徴的なことは、第1の励起光源1をエルビ
ウム添加光ファイバ4とエルビウム添加光ファイバ14
とに接続し、この第1の励起光源1と各エルビウム添加
光ファイバ4,14との間には励起光を分岐する分岐カ
プラ17を介設したことである。すなわち、本実施形態
例においては、第1の励起光源1からの励起光が分岐カ
プラ17により分岐され、この分岐された励起光が波長
多重光合波器2を介してエルビウム添加光ファイバ4
に、波長多重光合波器12を介してエルビウム添加光フ
ァイバ14にそれぞれ入射される構成と成している。
【0047】また、本実施形態例では、信号光強度安定
化手段10は、第1の励起光源1と図示されていない入
力光発信手段とに接続されており、上記第1実施形態例
と同様に、入力信号光強度に応じて第1の励起光源1の
強度を調節してエルビウム添加光ファイバ4の利得を変
化させることにより、増幅信号光強度を一定に保つよう
にしているが、例えば分岐カプラ17を光の分岐比率可
変可能なものとした場合には、信号光強度安定化手段1
0を分岐カプラ17に接続し、入力信号光強度に応じて
分岐カプラ17による励起光の分岐比率を可変すること
によって、エルビウム添加光ファイバ4の利得を変化さ
せて増幅信号強度を一定に保つようにしてもよい。
【0048】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例では、第1の励起光源1からの励起光
によって、エルビウム添加光ファイバ4,14がそれぞ
れ励起されて、エルビウム添加光ファイバ4によるレー
ザ共振光の増幅および、エルビウム添加光ファイバ14
によるレーザ共振光と信号光の増幅が行われ、このと
き、信号光強度安定化手段10により、入力信号光の強
度に応じて第1の励起光源1の励起光強度調節が行われ
て、上記第1実施形態例と同様の動作により同様の効果
を奏することができる。
【0049】図4には、本発明に係る光増幅器の第3実
施形態例がブロック図により示されており、同図におい
て、上記第1,第2実施形態例と同一名称部分には同一
符号が付してある。
【0050】本実施形態例は上記第1実施形態例とほぼ
同様に構成されており、本実施形態例が上記第1実施形
態例と異なる特徴的なことは、レーザ共振器6に入射さ
れる信号光強度に応じて変化する光増幅器の光出力を検
出する光出力検出手段19と、光出力検出手段19の検
出レベルに応じてエルビウム添加光ファイバ4の利得を
調節する励起光調節手段18を設け、この励起光調節手
段18と光出力検出手段19を有する調節回路を信号光
強度安定化手段10としたことである。なお、励起光調
節手段18は、第1の励起光源1の出力を調節し、それ
により、エルビウム添加光ファイバ4の利得を調節する
ようにしている。
【0051】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例では、光出力検出手段19によって検
出される出力に応じて励起光調節手段18により第1の
励起光源1の励起光強度を調節することにより、上記第
1,第2実施形態例と同様に、入力信号光強度に応じて
エルビウム添加光ファイバ4の利得を調節することにな
り、それにより、入力信号光強度の強度および波長に拘
わらず一定レベルの増幅信号光を出力することが可能と
なり、上記第1,第2実施形態例と同様の効果を奏する
ことができる。
【0052】図5には、本発明に係る光増幅器の第4実
施形態例がブロック図により示されている。本実施形態
例も上記第1,第2,第3実施形態例と同様にリング共
振器のレーザ共振器6を有しており、本実施形態例が上
記第1〜第3実施形態例と異なる特徴的なことは、レー
ザ共振器6内に光アイソレータ5,15を設けたことで
ある。このように、レーザ共振器6が光アイソレータ
5,15を有する構成としたことにより、本実施形態例
では、確実にレーザ共振光の進行方向が一方向に規制さ
れている。
【0053】また、本実施形態例では、前記第2の増幅
媒体として機能するエルビウム添加光ファイバ14を2
つに分けて、図の左側のエルビウム添加光ファイバ14
の出射側に第2の励起光源11を設け、図の右側のエル
ビウム添加光ファイバ14の入射側と出射側とに第2の
励起光源11をそれぞれ設けている。なお、エルビウム
添加光ファイバ14と第2の励起光源11との間には波
長多重光合波器12がそれぞれ介設されている。そし
て、第2の励起光源11を上記のようにエルビウム添加
光ファイバ14に接続することにより、図の左側のエル
ビウム添加光ファイバ14は第2の励起光源11aによ
り後方向励起し、図の右側のエルビウム添加光ファイバ
14は第2の励起光源11b,11cにより双方向励起
としている。また、本実施形態例では、第1の励起光源
1によりエルビウム添加光ファイバ4を後方向励起する
構成と成している。
【0054】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例でも上記第1実施形態例とほぼ同様に
動作により、同様の効果を奏することができる。
【0055】図6には、本実施形態例の光増幅器を用い
て、入力信号光強度に拘わらず一定の増幅信号光を出力
できることを確認した実験結果が示されている。なお、
この実験を行うに際し、エルビウム添加光ファイバ4,
14は、いずれもエルビウム濃度600ppmとし、エ
ルビウム添加光ファイバ4の長さは10m、図の左側の
エルビウム添加光ファイバ14の長さは7m、図の右側
のエルビウム添加光ファイバ14の長さは12mとし
た。また、レーザ共振光の波長は1530nmとし、波
長多重光合波器3は、波長1530nmのレーザ共振光
と他の波長の信号光を合波する構成とし、波長多重光分
波器13は、増幅信号光と波長1530nmのレーザ共
振光のうち増幅信号光のみを取り出す構成とした。さら
に、第2の励起光源11a,11b,11cの励起光強
度は、それぞれ、75mW,33mW,110mWとし
た。
【0056】図6には、上記の条件のもとに、信号光波
長を1555nmとし、信号光強度を−25〜−15d
Bmで変化させ、この入力信号光強度に応じて信号光強
度安定化手段10により第1の励起光源1の励起光強度
を変化させてエルビウム添加光ファイバ4の利得を変化
させたときの、増幅信号光強度(出力光強度)を示して
いる。同図から明らかなように、本実施形態例におい
て、信号光強度安定化手段10によって、励起光源1の
励起光強度を入力信号光強度に応じて変化させることに
より、出力光強度を約4.3dBmで一定に保つことが
できた。
【0057】図7には、本発明に係る光増幅器の第5実
施形態例がブロック図により示されており、同図におい
て、上記第1〜第4実施形態例および従来例と同一名称
部分には同一符号が付してある。本実施形態例の光増幅
器は、従来例と同様のファブリーペロー共振器のレーザ
共振器6を備えた光増幅器であり、レーザ共振器6の両
端側に光反射体7を設けて構成している。本実施形態例
が上記第1実施形態例と異なる特徴的なことは、このよ
うに、レーザ共振器6をファブリーペロー共振器とした
ことであり、それ以外の構成は上記第1実施形態例と同
様であるので、その重複説明は省略する。
【0058】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例ではレーザ共振器6をファブリーペロ
ー共振器としたが、ファブリーペロー共振器において
も、図8に示すように、レーザ共振光がレーザ共振器6
の両端側の光反射体7の間で往復しながら進むと考えら
れるため、上記第1実施形態例と同様の動作により同様
の効果を奏することができる。
【0059】図9には、本発明に係る光増幅器の第6実
施形態例がブロック図により示されている。本実施形態
例が上記第5実施形態例と異なる特徴的なことは、レー
ザ共振器6の両端側の光反射体7の代わりに、ファイバ
クレーティング9a,9bを設けたことであり、それ以
外の構成は上記第5実施形態例と同様であるのでその重
複説明は省略する。
【0060】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例も上記第5実施形態例と同様の動作に
より同様の効果を奏することができる。
【0061】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく様々な実施の態様を採り得る。例えば、上
記各実施形態例では、光ファイバ23に光減衰器16を
介設して、レーザ共振器6の信号光が通過しない領域に
光減衰器16を設けるようにしたが、光減衰器16の代
わりに、レーザ共振光の波長の光を選択的に透過する波
長選択透過光フィルタ8を設けてもよく、レーザ共振器
6の信号光が通過しない領域に光減衰器16と波長選択
透過光フィルタ8の両方を設けてもよい。このように、
波長選択透過光フィルタ8をレーザ共振器6に設ける
と、レーザ共振器6の発振特性を安定化することが可能
となり、それにより、信号光強度安定化手段10による
エルビウム添加光ファイバ4の利得安定化制御もより安
定して行えるようになり、出力光強度安定化制御をより
一層安定して行える光増幅器とすることができる。
【0062】また、上記各実施形態例では、レーザ共振
器6に光減衰器16を設けたが、光減衰器16は省略す
ることもできる。ただし、光減衰器16を設けることに
より、レーザ共振器6の利得と損失のバランスの範囲を
所望の範囲に設定しやすくなるために、光減衰器16を
レーザ共振器6に設けることが好ましい。
【0063】さらに、第1,第2の励起光源1,11に
よりエルビウム添加光ファイバ4,14を励起する方法
は、後方向励起でも前方向励起でも、双方向励起でも構
わない。
【0064】さらに、上記第2,第4,第5,第6実施
形態例のように光増幅器を構成する場合も、上記第3実
施形態例と同様に、光出力検出手段19と励起光調節手
段18を設けて信号光強度安定化手段10を構成しても
よい。
【0065】さらに、上記各実施形態例では、エルビウ
ム添加光ファイバ4,14を設けてレーザ共振器6を構
成したが、エルビウム添加光ファイバ4,14の一方ま
たは両方をエルビウム以外の希土類が添加された希土類
添加光ファイバとしてもよく、さらに、エルビウム添加
光ファイバ4,14の一方または両方を希土類添加光フ
ァイバ以外の他の増幅媒体により構成してもよい。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、第1,第2の増幅媒体
を備えたレーザ共振器を有する光増幅器とし、レーザ共
振光のみ増幅する第1の増幅媒体の利得を信号光の強度
に応じて変化させることにより、レーザ共振光と信号光
を共に増幅する第2の増幅媒体の利得も変化させること
ができる原理に基づいて、第2の増幅媒体によって増幅
されて取り出される増幅信号光強度を一定に保つ信号光
強度安定化手段を設けたものであるから、光増幅器に入
力される信号光強度に拘わらず一定強度の増幅信号光を
出力することができる。
【0067】また、第1の増幅媒体と第2の増幅媒体の
一方または両方に励起光源を接続し、第1の増幅媒体と
第2の増幅媒体の一方または両方を前記励起光源から発
生する励起光による誘導放出により光を増幅する希土類
添加光ファイバにより構成した本第2〜第5の発明によ
れば、入力信号光強度に応じて信号光安定化手段によっ
て前記励起光源の励起光強度を調節する等して、容易
に、かつ、確実に増幅信号光強度を一定に保ち、出力す
ることができる。また、第1,第2の増幅媒体を希土類
添加光ファイバとすることにより、光増幅器を小型化す
ることができる。
【0068】さらに、レーザ共振器をファブリーペロー
共振器やリング共振器により構成した本第6〜第8の発
明によれば、従来から用いられている技術を用いてレー
ザ共振器を構成し、容易に、かつ、確実に上記優れた効
果を奏する光増幅器を構成することができる。
【0069】さらに、レーザー共振器は光アイソレータ
を有し、該光アイソレータによってレーザー共振光の進
行方向が一方向に規制されている。本発明によれば、レ
ーザ共振光の進行方向を規制することにより、より一層
確実に安定したレーザ共振を行えるレーザ共振光を構成
し、このレーザ共振器を備えた光増幅器とすることによ
り、より一層信号光の出力レベルを安定したレベルとす
ることができる。
【0070】さらに、レーザー共振器の信号光が通過し
ない領域に、レーザー共振光の波長の光を選択的に透過
する波長選択透過フィルタが設けられている。本発明に
よれば、レーザ共振器の発振特性を安定化することがで
きるために、より一層安定したレベルで信号光増幅を行
える優れた光増幅器とすることができる。
【0071】さらに、レーザー共振器の信号光が通過し
ない領域に、光減衰器が設けられている。本発明によれ
ば、光減衰器によってレーザ共振器の利得と損失のバラ
ンスの範囲を調節することができるために、信号光強度
安定化手段によって第1の増幅媒体の利得を制御しやす
くなり、増幅信号光強度をより一層安定的に一定に保つ
ことができる。
【0072】さらに、レーザー共振器に入射される信号
光強度に応じて変化する光増幅器の光出力を検出する光
出力検出手段と、該光出力検出手段の検出レベルに応じ
て第1の増幅媒体の利得を調節する調節回路を設け、該
調節回路を信号光強度安定化手段とした本発明によれ
ば、光出力検出手段によって光増幅器の光出力を検出す
ることによりレーザ共振器に入射される信号光強度に応
じて調節回路により第1の増幅媒体の利得を容易に、か
つ、正確に調節することができるために、非常に容易
に、かつ、正確に増幅信号光強度の安定化制御を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光増幅器の第1実施形態例をブロ
ック図により示す要部構成図である。
【図2】上記実施形態例の光増幅器における増幅信号光
強度安定化原理の説明図である。
【図3】本発明に係る光増幅器の第2実施形態例をブロ
ック図により示す要部構成図である。
【図4】本発明に係る光増幅器の第3実施形態例をブロ
ック図により示す要部構成図である。
【図5】本発明に係る光増幅器の第4実施形態例をブロ
ック図により示す要部構成図である。
【図6】上記第4実施形態例の光増幅器において、入力
信号光強度に応じて励起光源1の励起光強度を変化させ
たときの入力信号光強度と出力光強度との関係を示すグ
ラフである。
【図7】本発明に係る光増幅器の第5実施形態例をブロ
ック図により示す要部構成図である。
【図8】上記第5実施形態例の光増幅器におけるレーザ
共振器の動作を簡略化して示す説明図である。
【図9】本発明に係る光増幅器の第6実施形態例をブロ
ック図により示す要部構成図である。
【図10】従来の光増幅器の構成をブロック図により示
す説明図である。
【符号の説明】
1 第1の励起光源 4 エルビウム添加光ファイバ 6 レーザ共振器 8 波長選択透過光フィルタ 9,9a,9b ファイバクレーティング 10 信号光強度安定化手段 11 第2の励起光源 14 エルビウム添加光ファイバ 16 光減衰器 17 分岐カプラ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー共振器を有し、該レーザー共振
    器にはレーザー共振光を増幅する第1の増幅媒体と、該
    レーザー共振光とレーザー共振器に入射される信号光を
    ともに増幅する第2の増幅媒体と、該第2の増幅媒体に
    信号光と前記第1の増幅媒体で増幅したレーザー共振光
    とを合波して導入する光合波器と、該第2の増幅媒体に
    よって増幅された増幅信号光とレーザー共振光のうち増
    幅信号光のみを分波して取り出す光分波器とが設けら
    れ、前記レーザー共振器に入射される信号光の強度に応
    じて前記第1の増幅媒体の利得を変化させることにより
    前記増幅信号光強度を一定に保つ信号光強度安定化手段
    を有することを特徴とする光増幅器。
  2. 【請求項2】 第1の増幅媒体には第1の励起光源が接
    続されており、該第1の増幅媒体は該第1の励起光源か
    ら発生する励起光による誘導放出により光を増幅する第
    1の希土類添加光ファイバからなり、信号光強度安定化
    手段は前記第1の励起光源からの励起光の強度を変化さ
    せることによって第1の希土類添加光ファイバの利得を
    変化させて増幅信号光強度を一定に保つ構成としたこと
    を特徴とする請求項1記載の光増幅器。
  3. 【請求項3】 第2の増幅媒体は励起光源から発生する
    励起光による誘導放出により光を増幅する作用を備えた
    第2の希土類添加光ファイバからなることを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の光増幅器。
  4. 【請求項4】 第2の増幅媒体には第1の励起光源とは
    異なる第2の励起光源が接続されており、該第2の増幅
    媒体は該第2の励起光源から発生する励起光による誘導
    放出により光を増幅する第2の希土類添加光ファイバか
    らなることを特徴とする請求項2記載の光増幅器。
  5. 【請求項5】 第2の増幅媒体には第1の励起光源が接
    続されており、第2の増幅媒体は該第1の励起光源から
    発生する励起光による誘導放出により光を増幅する第2
    の希土類添加光ファイバからなり、前記第1の励起光源
    と第1、第2の希土類添加光ファイバとの間には励起光
    を分岐する分岐カプラが介設されていることを特徴とす
    る請求項2記載の光増幅器。
  6. 【請求項6】 レーザー共振器はファブリーペロー共振
    器であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
    れか一つに記載の光増幅器。
  7. 【請求項7】 ファブリーペロー共振器は、予め定めら
    れた特定波長の光を選択的に反射し該特定波長以外の波
    長の光を透過するファイバグレーティングを有すること
    を特徴とする請求項6記載の光増幅器。
  8. 【請求項8】 レーザー共振器は第2の増幅媒体で増幅
    したレーザー共振光を光合波器に戻すループ上に第1の
    増幅媒体を設けて形成したリング共振器であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の
    光増幅器。
  9. 【請求項9】 レーザー共振器は光アイソレータを有
    し、該光アイソレータによってレーザー共振光の進行方
    向が一方向に規制されていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項8のいずれか一つに記載の光増幅器。
  10. 【請求項10】 レーザー共振器の信号光が通過しない
    領域に、レーザー共振光の波長の光を選択的に透過する
    波長選択透過フィルタが設けられていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項9のいずれか一つに記載の光増幅
    器。
  11. 【請求項11】 レーザー共振器の信号光が通過しない
    領域に、光減衰器が設けられていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項10のいずれか一つに記載の光増幅
    器。
  12. 【請求項12】 レーザー共振器に入射される信号光強
    度に応じて変化する光増幅器の光出力を検出する光出力
    検出手段と、該光出力検出手段の検出レベルに応じて第
    1の増幅媒体の利得を調節する調節回路を設け、該調節
    回路を信号光強度安定化手段としたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項11のいずれか一つに記載の光増幅
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2007513510A (ja) * 2003-12-03 2007-05-24 エム コミュニケーションズ ソシエタ ペル アチオニ 波長分割多重光リングネットワーク
JP2009507367A (ja) * 2005-09-01 2009-02-19 エリクソン エービー 光利得制御を有する光増幅器

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