JP2599446B2 - スキー靴の靴底 - Google Patents
スキー靴の靴底Info
- Publication number
- JP2599446B2 JP2599446B2 JP63239080A JP23908088A JP2599446B2 JP 2599446 B2 JP2599446 B2 JP 2599446B2 JP 63239080 A JP63239080 A JP 63239080A JP 23908088 A JP23908088 A JP 23908088A JP 2599446 B2 JP2599446 B2 JP 2599446B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adapter
- sole
- ski
- angle
- shell
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A43—FOOTWEAR
- A43B—CHARACTERISTIC FEATURES OF FOOTWEAR; PARTS OF FOOTWEAR
- A43B5/00—Footwear for sporting purposes
- A43B5/04—Ski or like boots
- A43B5/0427—Ski or like boots characterised by type or construction details
- A43B5/0468—Adjustment of the angle of the boot to the ski
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Physical Education & Sports Medicine (AREA)
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、プラスチック製の硬質シェル製スポーツ
靴、より代表的にはアルペンスキー靴に関するものであ
る。特に、本発明は、靴とスキー板との間で機能的なイ
ンターフェイスを構成する締具の良好な安全機能を保証
するように規定されて或る一定の国際規格基準を満足す
るスキー用締具内に収納されると同時に歩行もできるよ
うな靴底を有するスキー靴を対象としている。
靴、より代表的にはアルペンスキー靴に関するものであ
る。特に、本発明は、靴とスキー板との間で機能的なイ
ンターフェイスを構成する締具の良好な安全機能を保証
するように規定されて或る一定の国際規格基準を満足す
るスキー用締具内に収納されると同時に歩行もできるよ
うな靴底を有するスキー靴を対象としている。
アルペンスキーの普及によってスキーヤーの数が増加
し、それとともに、スキーヤーが最大の安全性と快適性
をもってスキーができるように、彼等の或る者について
脚部の形態に靴を適合させるという問題も起きていた。
また、スキーヤーの脚部の形態の向きに応じた角度固定
の問題が技術開発の対象となっている。このような技術
開発のあるものは、スキー板の表面に対して靴胴部の方
向を変えることにより足の方向付けをする手段に関する
もので、アメリカ合衆国特許第3922800号、第3747235
号、第3885329号及びフランス特許第2166677号各明細書
に記載されている機構によって明らかにされている。さ
らに他の資料において、くさび（楔）を付加することに
よって靴底の箇所で靴の角度を固定する方法が教示され
ている。アメリカ合衆国特許第4078322号明細書では、
靴底部分のさまざまな遊びによって、従来の締具におい
て常に使用できる同一のスキー靴のシェル（殻体）に対
しさまざまなカント角（楔固定傾斜角）をもたせること
ができる、取り外し及び交換可能な嵌め込み型靴底を有
するスキー靴について明確に述べられている。
し、それとともに、スキーヤーが最大の安全性と快適性
をもってスキーができるように、彼等の或る者について
脚部の形態に靴を適合させるという問題も起きていた。
また、スキーヤーの脚部の形態の向きに応じた角度固定
の問題が技術開発の対象となっている。このような技術
開発のあるものは、スキー板の表面に対して靴胴部の方
向を変えることにより足の方向付けをする手段に関する
もので、アメリカ合衆国特許第3922800号、第3747235
号、第3885329号及びフランス特許第2166677号各明細書
に記載されている機構によって明らかにされている。さ
らに他の資料において、くさび（楔）を付加することに
よって靴底の箇所で靴の角度を固定する方法が教示され
ている。アメリカ合衆国特許第4078322号明細書では、
靴底部分のさまざまな遊びによって、従来の締具におい
て常に使用できる同一のスキー靴のシェル（殻体）に対
しさまざまなカント角（楔固定傾斜角）をもたせること
ができる、取り外し及び交換可能な嵌め込み型靴底を有
するスキー靴について明確に述べられている。
実際に、アメリカ合衆国特許第4078322号明細書にお
いては、靴のカント角度の変更は、所定の傾斜角の範囲
に従って小売店等で販売されているか、あるいはスキー
ヤー自身が交換部品として保有している該靴底部分を交
換することによってのみ可能であるが、これらの靴底部
分はスキーヤーにとって必ずしもすぐに入手可能とは限
らない。他方、スキーヤーが、対応する靴底部分を右足
の靴と左足の靴との間で取り替えようと思い立った場
合、自動的に、自分のひざの外側に向かう方向から内側
に向かう方向に、あるいはその逆にカント角（楔固定傾
斜角）を変更することになり、このことは脚の形態に靴
を適合させるという問題を解決するどころか、その問題
をさらに悪化させることにすらなり得る。
いては、靴のカント角度の変更は、所定の傾斜角の範囲
に従って小売店等で販売されているか、あるいはスキー
ヤー自身が交換部品として保有している該靴底部分を交
換することによってのみ可能であるが、これらの靴底部
分はスキーヤーにとって必ずしもすぐに入手可能とは限
らない。他方、スキーヤーが、対応する靴底部分を右足
の靴と左足の靴との間で取り替えようと思い立った場
合、自動的に、自分のひざの外側に向かう方向から内側
に向かう方向に、あるいはその逆にカント角（楔固定傾
斜角）を変更することになり、このことは脚の形態に靴
を適合させるという問題を解決するどころか、その問題
をさらに悪化させることにすらなり得る。
本発明は、スキーヤーの脚部それぞれに与えられてい
る形態学的な方向付けの範囲内でカント量のみを変更す
るように、一足の靴の右足と左足の靴底部分を取り替え
可能とすることにより、取り外し可能な靴底部分を用い
てスキー靴のカント（楔固定）装置を改良することを提
案する。
る形態学的な方向付けの範囲内でカント量のみを変更す
るように、一足の靴の右足と左足の靴底部分を取り替え
可能とすることにより、取り外し可能な靴底部分を用い
てスキー靴のカント（楔固定）装置を改良することを提
案する。
それゆえ、この目的のために、本発明は、靴底の全長
にわたって単一結合体となり得るか、あるいは、好まし
くは２の部分に分離することができる取り外し可能な靴
底部分あるいは靴底用アダプターを収容するのに適し、
かつ、該アダプターが地面と接触する面に対して一定の
角度で方向付けられた凹所すなわちくり抜き穴で構成さ
れた楔固定傾斜（カント）を有するアルペンスキー靴に
関するものである。この方向付けられた凹所は、スキー
靴のシェル低部に配備され、かつ、該アダプターのくぼ
みに対応する形状の凸部を含む保持手段と協働する手段
を構成するのに適した形状となっている。
にわたって単一結合体となり得るか、あるいは、好まし
くは２の部分に分離することができる取り外し可能な靴
底部分あるいは靴底用アダプターを収容するのに適し、
かつ、該アダプターが地面と接触する面に対して一定の
角度で方向付けられた凹所すなわちくり抜き穴で構成さ
れた楔固定傾斜（カント）を有するアルペンスキー靴に
関するものである。この方向付けられた凹所は、スキー
靴のシェル低部に配備され、かつ、該アダプターのくぼ
みに対応する形状の凸部を含む保持手段と協働する手段
を構成するのに適した形状となっている。
このように、本発明の目的であるスポーツ用の靴は、
スキー板上の締具手段と協働するための下部が該シェル
底部に対して取り外し可能な少なくとも１の靴底用アダ
プターを含む硬貨シェルを有し、該靴底用アダプター
は、所定の角度に応じてスキー板の表面に対し靴のカン
トをつくり出し、一方、スキー靴の硬貨シェルの下部部
分は、該シェルの全体面に対する任意の方向角αに応じ
て方向付けられた靴底用アダプターの保持手段を含み、
また、該靴底用アダプターは、方向角αとは異なる、ス
キー板と該アダプターとの接触面に対するカント角βに
応じて方向付けられた、上記保持手段の相補的な協働手
段を含むことを主な特徴としている。
スキー板上の締具手段と協働するための下部が該シェル
底部に対して取り外し可能な少なくとも１の靴底用アダ
プターを含む硬貨シェルを有し、該靴底用アダプター
は、所定の角度に応じてスキー板の表面に対し靴のカン
トをつくり出し、一方、スキー靴の硬貨シェルの下部部
分は、該シェルの全体面に対する任意の方向角αに応じ
て方向付けられた靴底用アダプターの保持手段を含み、
また、該靴底用アダプターは、方向角αとは異なる、ス
キー板と該アダプターとの接触面に対するカント角βに
応じて方向付けられた、上記保持手段の相補的な協働手
段を含むことを主な特徴としている。
本発明のもうひとつの特徴によれば、硬貨シェル型ス
キー靴は、一足の靴の右足と左足との間で置き換え可能
なアダプターを含む。
キー靴は、一足の靴の右足と左足との間で置き換え可能
なアダプターを含む。
最後に、本発明のその他の特徴及び利点は添付の図面
に示した非限定的な実施例およびそれに関する以下の記
載から明らかとなろう。
に示した非限定的な実施例およびそれに関する以下の記
載から明らかとなろう。
第１図は、スキー板２の上に載置されたスキー靴１を
示しており、このスキー板の上表面は、本発明の構造的
配置によって得られる全体的な楔固定傾斜角（カント
角）を測るための基準面の役目をする。
示しており、このスキー板の上表面は、本発明の構造的
配置によって得られる全体的な楔固定傾斜角（カント
角）を測るための基準面の役目をする。
このスキー靴１は、軸５に沿ってヒンジ接続された胴
部４をその上に取付けた硬貨シェル３で構成され、か
つ、歩行とともに、スキー板２上の締具（ここには図示
されていない）と確実に協働するための靴底６を含む。
部４をその上に取付けた硬貨シェル３で構成され、か
つ、歩行とともに、スキー板２上の締具（ここには図示
されていない）と確実に協働するための靴底６を含む。
この靴底６はシェルの下部から取り外し可能な少なく
とも１の靴底用アダプター６′でできているのが有利で
あり、このシェルには、該アダプターが、必要に応じ
て、ネジやリベットなどの付加的組立手段により補強さ
れた協働手段７を用いて固定されている。
とも１の靴底用アダプター６′でできているのが有利で
あり、このシェルには、該アダプターが、必要に応じ
て、ネジやリベットなどの付加的組立手段により補強さ
れた協働手段７を用いて固定されている。
さらに該硬貨シェル３は、その下部に、該靴底用アダ
プター上に配置した協働手段７を収容するための保持手
段を備えている（第２図及び第３図）。これら保持手段
は、シェル低部の前部及び踵部で、それぞれスライダー
式のほぞ（）８及び９によって構成され、該ほぞの上
には、本発明の特性のひとつに従って、対応する爪先部
６′と踵部６″（点線で示された箇所）がはめ込まれ
る。該シェル３は、ヒンジ接続用リベット５の軸が水平
線に対して角度αで方向付けられるとともに、第２図に
示されている右足用の靴の外方に向けられるように、ス
ライダー式ほぞ８、９の下面を含む平面の鉛直線に対す
る方向角αで楔固定されている。このように、該シェル
上に取付けられるためのヒンジ接続胴部４は、好ましい
一実施例に従って予め決められた角度αで外側に向けて
予め楔固定され、該方向角αは、同じ一足の靴の各々に
ついて外側に向けておよそ２゜30′となっている。もち
ろんこの方向角は、内側に向けて傾斜させることもでき
る。
プター上に配置した協働手段７を収容するための保持手
段を備えている（第２図及び第３図）。これら保持手段
は、シェル低部の前部及び踵部で、それぞれスライダー
式のほぞ（）８及び９によって構成され、該ほぞの上
には、本発明の特性のひとつに従って、対応する爪先部
６′と踵部６″（点線で示された箇所）がはめ込まれ
る。該シェル３は、ヒンジ接続用リベット５の軸が水平
線に対して角度αで方向付けられるとともに、第２図に
示されている右足用の靴の外方に向けられるように、ス
ライダー式ほぞ８、９の下面を含む平面の鉛直線に対す
る方向角αで楔固定されている。このように、該シェル
上に取付けられるためのヒンジ接続胴部４は、好ましい
一実施例に従って予め決められた角度αで外側に向けて
予め楔固定され、該方向角αは、同じ一足の靴の各々に
ついて外側に向けておよそ２゜30′となっている。もち
ろんこの方向角は、内側に向けて傾斜させることもでき
る。
第４図は、一対の爪先部６′用アダプターを示してお
り、第4a図は左足の爪先部用アダプターを、また第4b図
は右足の爪先部用アダプターを表わす。各アダプター
６′は、少なくとも部分的に滑り止め用の凹凸をもつ歩
行面10及び、該アダプターの規格化された厚み内に位置
し、スライダー式ほぞ８、９の形状及び寸法に対応しか
つ補完する形状と寸法をもつ中空部11を備えている。こ
の中空部11は、歩行面に対し、例えば靴の外側に向けて
方向付けられた任意の楔固定角度（カント角度）βで傾
斜している。
り、第4a図は左足の爪先部用アダプターを、また第4b図
は右足の爪先部用アダプターを表わす。各アダプター
６′は、少なくとも部分的に滑り止め用の凹凸をもつ歩
行面10及び、該アダプターの規格化された厚み内に位置
し、スライダー式ほぞ８、９の形状及び寸法に対応しか
つ補完する形状と寸法をもつ中空部11を備えている。こ
の中空部11は、歩行面に対し、例えば靴の外側に向けて
方向付けられた任意の楔固定角度（カント角度）βで傾
斜している。
第5a図及び第5b図は、取り外し可能なアダプターを取
り付けた一足のスキー靴のシェル部分に本発明を適用し
た状態を示している。取付けられた組立体は、全体的な
楔固定傾斜角（カント角）γに応じて外方へ傾斜した靴
の側方傾斜角の調整を確実にする。この全体的な楔固定
傾斜角（カント角）γは、方向角αによって外側に向け
て予め方向付けられた硬貨シェル３と、カント角βを与
えられた中空部11を含む靴底用アダプター６′、６″と
の組合わせによって得られる。例として、こうした靴の
組立ては、上述したようにスライダー式のほぞ８がアダ
プター６′の中空部11内にはめ込まれるシェル３によっ
て実現される。このように取り付けられ、かつ、組み立
てられた各部材はそれぞれ角度α及びβを与えられてい
るので、全体的なカント角γの値はこれらの角度αとβ
の値の代数的和に対応する。従って、スライダー式ほぞ
８及び９で構成される保持手段の平面に対して例えば２
゜30′の角度を与えられたシェル３については、協働手
段を構成する中空部11が０゜30′、さらに１゜30′とい
う角度を与えられた靴底用アダプターを有することがで
きる。同じ一足の靴について、これらの角度は対称とな
るように構成され、また、角度βの値は、下図の場合に
応じて、角度αの値と異なるように構成されているの
で、全体的なカント角γは、右足用のアダプターを左足
用の靴に取り付け、左足用のアダプターを右足用の靴へ
と入れかえた後でさえも、常に外側に向けられることに
なる（第６図）。従って、同じ一足の靴の側方傾斜角の
調節範囲は、限界値γ１からγ２によって定義される以
下の表で示される通りである。
り付けた一足のスキー靴のシェル部分に本発明を適用し
た状態を示している。取付けられた組立体は、全体的な
楔固定傾斜角（カント角）γに応じて外方へ傾斜した靴
の側方傾斜角の調整を確実にする。この全体的な楔固定
傾斜角（カント角）γは、方向角αによって外側に向け
て予め方向付けられた硬貨シェル３と、カント角βを与
えられた中空部11を含む靴底用アダプター６′、６″と
の組合わせによって得られる。例として、こうした靴の
組立ては、上述したようにスライダー式のほぞ８がアダ
プター６′の中空部11内にはめ込まれるシェル３によっ
て実現される。このように取り付けられ、かつ、組み立
てられた各部材はそれぞれ角度α及びβを与えられてい
るので、全体的なカント角γの値はこれらの角度αとβ
の値の代数的和に対応する。従って、スライダー式ほぞ
８及び９で構成される保持手段の平面に対して例えば２
゜30′の角度を与えられたシェル３については、協働手
段を構成する中空部11が０゜30′、さらに１゜30′とい
う角度を与えられた靴底用アダプターを有することがで
きる。同じ一足の靴について、これらの角度は対称とな
るように構成され、また、角度βの値は、下図の場合に
応じて、角度αの値と異なるように構成されているの
で、全体的なカント角γは、右足用のアダプターを左足
用の靴に取り付け、左足用のアダプターを右足用の靴へ
と入れかえた後でさえも、常に外側に向けられることに
なる（第６図）。従って、同じ一足の靴の側方傾斜角の
調節範囲は、限界値γ１からγ２によって定義される以
下の表で示される通りである。
従って、本発明による装置のおかげで、外側に湾曲し
た脚（Ｏ脚）をもつスキーヤーは、常に内反膝の位置に
あるが先述の角度とは異なる角度の値について、その側
面の楔固定傾斜角（カント角）の値を調整できることが
わかる。もちろん、外反膝（内側に湾曲したＸ脚）のス
キーヤーについても、αの値よりも大きいアダプターの
カント角度の値βを以て靴の外側に向かう側方傾斜方向
角αを保つことによるか、あるいは、αの値よりも小さ
なアダプターのカント角度の値βを以って靴の内側に向
かう傾斜方向角αを与えることによるかして同じ要領で
調整を行なうことができる。シェルのスライダー式ほぞ
に対して該アダプターの保持を完璧なものとするため、
該アダプターがシェル低部のスライダーからはずれてし
まわないように、必要に応じて、解体可能な組立手段が
各アダプターの箇所に設けられている。このようにし
て、第７図及び第7a図には３個のネジ孔12がアダプター
６′内に示されている。このアダプター６′は、歩行面
区域10内に、それが左足用の靴に取付けられるか右足用
の靴に取付けられるかに応じて得られる全体的なカント
角度γの方向及び値を示すマーキング13を含む。さら
に、優れた点として、このマーキングは、歩行面の摩耗
によって読みにくくならないように、各アダプターの滑
り止め凹凸状のくぼみの中に設けられている。以上、第
１図から第7a図に参考として記載したさまざまな説明
は、本発明による装置の配置及び使用のさまざまな可能
性、および、本発明の範囲を逸脱しない他の実施態様な
らびに既存の使用法を定義づけるものである。
た脚（Ｏ脚）をもつスキーヤーは、常に内反膝の位置に
あるが先述の角度とは異なる角度の値について、その側
面の楔固定傾斜角（カント角）の値を調整できることが
わかる。もちろん、外反膝（内側に湾曲したＸ脚）のス
キーヤーについても、αの値よりも大きいアダプターの
カント角度の値βを以て靴の外側に向かう側方傾斜方向
角αを保つことによるか、あるいは、αの値よりも小さ
なアダプターのカント角度の値βを以って靴の内側に向
かう傾斜方向角αを与えることによるかして同じ要領で
調整を行なうことができる。シェルのスライダー式ほぞ
に対して該アダプターの保持を完璧なものとするため、
該アダプターがシェル低部のスライダーからはずれてし
まわないように、必要に応じて、解体可能な組立手段が
各アダプターの箇所に設けられている。このようにし
て、第７図及び第7a図には３個のネジ孔12がアダプター
６′内に示されている。このアダプター６′は、歩行面
区域10内に、それが左足用の靴に取付けられるか右足用
の靴に取付けられるかに応じて得られる全体的なカント
角度γの方向及び値を示すマーキング13を含む。さら
に、優れた点として、このマーキングは、歩行面の摩耗
によって読みにくくならないように、各アダプターの滑
り止め凹凸状のくぼみの中に設けられている。以上、第
１図から第7a図に参考として記載したさまざまな説明
は、本発明による装置の配置及び使用のさまざまな可能
性、および、本発明の範囲を逸脱しない他の実施態様な
らびに既存の使用法を定義づけるものである。
第１図は、スキー板上に取付けられたスキー靴の正面図
で、そのシェル低部に取付けた靴底用アダプターが本発
明の主な特徴に適合しているもの。 第２図及び第３図は、それぞれ、シェル低部の延長部に
よって構成され、かつ、該シェルの全般的な平面に対し
て方向角αを与えられた保持手段を含む硬質シェルの正
面図と側面図。 第4a図及び第4b図は、地面（あるいはスキー板）との接
触面に対するカント角（楔固定傾斜角）βを与えられた
一対の靴底用アダプターの協働手段を示す断面図。 第5a図及び第5b図は、全体的な楔固定傾斜角（カント
角）αが、方向角αを与えられたシェルに対してカント
角βを与えられた靴底用アダプターを組み合わせること
によって得られる、本発明による一対のスキー靴のシェ
ルを示す一部断面正面図。 第6a図及び第6b図は、全体的な楔固定傾斜角（カント
角）αが左足のシェル上に右足の靴底用アダプターを、
また、右足のシェル上に左足の靴底用アダプターを置き
換えることによって得られ、これらの靴底用アダプター
は角度αを、またシェルも同一角度αを与えられてい
る、本発明による一対のスキー靴のシェルを示す一部断
面正面図。 第７図及び第7a図は、靴底用アダプターが左足用の靴に
使われるか、あるいは、右足用の靴に使われるかに応じ
て、全体的な楔固定傾斜角（カント角）αを示すマーキ
ングをその上に備えた、靴底用アダプターの変形実施態
様を示す底面図およびＡ−Ａ線に沿って見た縦断面図。 〔主なる部分の符号の説明〕 １……スキー靴 ２……スキー板 ３……硬質シェル ６……靴底 ６′……取り外し可能なアダプター（爪先部） ６″……取り外し可能なアダプター（踵部） ８、９……スライダー式のほぞ 11……中空部 12……取り外し可能な組立手段（ねじ孔） 13……マーキング
で、そのシェル低部に取付けた靴底用アダプターが本発
明の主な特徴に適合しているもの。 第２図及び第３図は、それぞれ、シェル低部の延長部に
よって構成され、かつ、該シェルの全般的な平面に対し
て方向角αを与えられた保持手段を含む硬質シェルの正
面図と側面図。 第4a図及び第4b図は、地面（あるいはスキー板）との接
触面に対するカント角（楔固定傾斜角）βを与えられた
一対の靴底用アダプターの協働手段を示す断面図。 第5a図及び第5b図は、全体的な楔固定傾斜角（カント
角）αが、方向角αを与えられたシェルに対してカント
角βを与えられた靴底用アダプターを組み合わせること
によって得られる、本発明による一対のスキー靴のシェ
ルを示す一部断面正面図。 第6a図及び第6b図は、全体的な楔固定傾斜角（カント
角）αが左足のシェル上に右足の靴底用アダプターを、
また、右足のシェル上に左足の靴底用アダプターを置き
換えることによって得られ、これらの靴底用アダプター
は角度αを、またシェルも同一角度αを与えられてい
る、本発明による一対のスキー靴のシェルを示す一部断
面正面図。 第７図及び第7a図は、靴底用アダプターが左足用の靴に
使われるか、あるいは、右足用の靴に使われるかに応じ
て、全体的な楔固定傾斜角（カント角）αを示すマーキ
ングをその上に備えた、靴底用アダプターの変形実施態
様を示す底面図およびＡ−Ａ線に沿って見た縦断面図。 〔主なる部分の符号の説明〕 １……スキー靴 ２……スキー板 ３……硬質シェル ６……靴底 ６′……取り外し可能なアダプター（爪先部） ６″……取り外し可能なアダプター（踵部） ８、９……スライダー式のほぞ 11……中空部 12……取り外し可能な組立手段（ねじ孔） 13……マーキング
Claims (10)
- 【請求項１】硬質シェルを備え、その低部はスキー板上
に設けた締具手段と協働する靴底を含むとともに、前記
シェル低部の両端部の少なくとも１に関して取り外し可
能な少なくとも１の靴底用アダプターを含み、前記靴底
用アダプターは所定の角度に従って、前記スキー板の面
に対し、該靴のカントを構成するスキー靴において、該
靴の前記硬質シェル（３）の下部分が該硬質シェルの全
体面に対して選択された方向角αに応じて方向付けられ
る前記靴底用アダプター（６′、６″）を保持する手段
（８、９）を含む一方、前記靴底用アダプターが前記保
持手段と協働する相補的手段（11）を含み、該相補的協
働手段は、前記アダプターと前記スキー板との接触面に
対して与えられる、前記カント角αと異なるカント角度
βに応じて方向付けられることを特徴とするスキー靴。 - 【請求項２】前記硬質シェル（３）の保持手段および前
記アダプター（６′、６″）の協働手段が、それぞれ、
該シェルから由来する少なくとも１のスライダー式の
（８、９）で構成され、前記は前記アダプターに対応
する形状を有する凹所（11）に嵌合することを特徴とす
る請求項１に記載のスキー靴。 - 【請求項３】前記硬質シェル（３）の保持手段（８、
９）の方向角αが前記シェルの全体面に対して靴の外方
に向けられることを特徴とする請求項１または２に記載
のスキー靴。 - 【請求項４】前記保持手段（８、９）の前記方向角αが
前記シェル（３）の全体面に対して靴の内方に向けられ
ることを特徴とする請求項１または２に記載のスキー
靴。 - 【請求項５】前記靴底用アダプターの前記協働手段（1
1）のカント角度βが前記シェル（３）の前記保持手段
の方向角αよりも大であることを特徴とする請求項１な
いし４のいずれかに記載のスキー靴。 - 【請求項６】前記靴底用アダプターの協働手段（11）の
カント角度βが該シェル（３）の前記保持手段の方向角
αよりも小であることを特徴とする請求項１ないし４の
いずれか１に記載のスキー靴。 - 【請求項７】一足の靴の右足用靴の靴底用アダプター
（６′）と左足用靴の靴底用アダプター（６″）とが互
いに交換可能であり、前記左右アダプターのカント角度
βが同一で、かつ、前記一足の靴間で対称的に配設され
ることを特徴とする請求項５または６に記載のスキー
靴。 - 【請求項８】前記硬質シェル（３）の踵端部（６″）と
爪先端部（６′）が、おのおの、靴底用アダプターを備
えることを特徴とする請求項１ないし７のいずれか１に
記載のスキー靴。 - 【請求項９】靴に対するカントの量と方向を示す少なく
とも１のマーキング（13）が前記靴底用アダプターの下
部領域に目視可能に掲示されることを特徴とする請求項
１ないし８のいずれか１に記載のスキー靴。 - 【請求項１０】取り外し可能な組立手段（12）が、前記
アダプター（６′、６″）の予期しない分解を回避する
ために設けられることを特徴とする請求項１ないし９の
いずれか１に記載のスキー靴。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| FR8713694A FR2620909B1 (fr) | 1987-09-28 | 1987-09-28 | Semelle de chaussure de ski |
| FR8713694 | 1987-09-28 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01158902A JPH01158902A (ja) | 1989-06-22 |
| JP2599446B2 true JP2599446B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=9355491
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63239080A Expired - Lifetime JP2599446B2 (ja) | 1987-09-28 | 1988-09-26 | スキー靴の靴底 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4945659A (ja) |
| JP (1) | JP2599446B2 (ja) |
| CA (1) | CA1320340C (ja) |
| DE (1) | DE3831930C2 (ja) |
| FR (1) | FR2620909B1 (ja) |
| IT (1) | IT1226991B (ja) |
Families Citing this family (27)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5214865A (en) * | 1990-07-23 | 1993-06-01 | Calzaturificio Brixia S.P.A. | Shock absorbing heel attachment for a ski shoe |
| JPH0722082Y2 (ja) * | 1990-09-07 | 1995-05-24 | ダイワ精工株式会社 | スキー靴 |
| US5345701A (en) * | 1991-04-26 | 1994-09-13 | Smith Leland R | Adjustable orthotic |
| AT399637B (de) * | 1992-11-17 | 1995-06-26 | Kastinger Skiboots | Sportschuh |
| FR2734128B1 (fr) * | 1995-05-18 | 1997-08-01 | Salomon Sa | Botte de surf des neiges du type souple |
| AU1114797A (en) * | 1995-08-28 | 1997-03-27 | A Gear Higher, Llc | A device for holding one's foot at an angle |
| US5860330A (en) * | 1995-08-28 | 1999-01-19 | Code; Keith | Device for holding one's foot at an angle |
| FR2743700B1 (fr) * | 1996-01-22 | 1998-04-30 | Salomon Sa | Chaussure pour sport de glisse et engin de glisse destine a cooperer avec une telle chaussure |
| FR2750579B1 (fr) * | 1996-07-02 | 1998-09-11 | Rossignol Sa | Semelle de chaussure de ski de fond ou de surf et chaussure equipee d'une telle semelle |
| US6523281B1 (en) | 1996-09-26 | 2003-02-25 | Richard Lennihan, Jr. | Footwear for heel strikers |
| US5873172A (en) * | 1997-07-15 | 1999-02-23 | Surefoot Llc | Cant angle measurement device |
| US6092313A (en) * | 1998-07-17 | 2000-07-25 | Dunlap; Gary Earnest | Apparatus for interchangeably affixing a tool to footwear |
| GB0008339D0 (en) | 2000-04-06 | 2000-05-24 | Astucia Uk Limited | Hazard warning device,particularly for highway use |
| US6477793B1 (en) | 2000-04-17 | 2002-11-12 | Specialized Bicycle Components, Inc. | Cycling shoe |
| WO2001078541A2 (en) * | 2000-04-18 | 2001-10-25 | Specialized Bicycle Components | Cycling shoe |
| CH694392A5 (fr) * | 2000-06-30 | 2004-12-31 | Lange Internat Sa | Chaussure de ski alpin. |
| US8448990B2 (en) * | 2005-11-12 | 2013-05-28 | Biostance, Llc | Apparatus and method for ramping and/or canting a skier |
| US20120025488A1 (en) * | 2006-04-03 | 2012-02-02 | Chris Korich | Apparatus and method for canting a skier |
| US7874591B2 (en) * | 2005-11-12 | 2011-01-25 | Biostance Llc | Apparatus and method for canting a skier |
| US10206451B2 (en) | 2012-07-06 | 2019-02-19 | Specialized Bicycle Components, Inc. | Cycling shoe |
| USD943945S1 (en) | 2020-07-31 | 2022-02-22 | Specialized Bicycle Components, Inc. | Bicycle shoe |
| USD975969S1 (en) | 2020-10-27 | 2023-01-24 | Specialized Bicycle Components, Inc. | Shoe |
| USD974005S1 (en) | 2020-12-23 | 2023-01-03 | Specialized Bicycle Components, Inc. | Shoe |
| USD975970S1 (en) | 2020-12-23 | 2023-01-24 | Specialized Bicycle Components, Inc. | Shoe |
| USD975405S1 (en) | 2021-01-14 | 2023-01-17 | Specialized Bicycle Components, Inc. | Shoe |
| US20230069114A1 (en) * | 2021-08-30 | 2023-03-02 | DaleBoot Holdings LLC | Ski boot having cantable sole |
| USD1030260S1 (en) | 2021-09-27 | 2024-06-11 | Specialized Bicycle Components, Inc. | Shoe |
Family Cites Families (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3470879A (en) * | 1966-01-07 | 1969-10-07 | Meiller Research Inc | Orthopedic shoe construction |
| FR2166677A5 (ja) * | 1971-12-31 | 1973-08-17 | Heschung & Cie Sa | |
| FR2166672A5 (ja) * | 1971-12-31 | 1973-08-17 | Uguet Armand | |
| FR2127632A5 (ja) * | 1972-02-15 | 1972-10-13 | Marin Paul | |
| US3747235A (en) * | 1972-08-29 | 1973-07-24 | D Post | Lever-type ski boots |
| US3885329A (en) * | 1974-05-15 | 1975-05-27 | Scott Usa | Ski boot with cantable upper |
| US3922800A (en) * | 1974-07-01 | 1975-12-02 | K 2 Corp | Size adjustable ski boot |
| US4074446A (en) * | 1976-06-18 | 1978-02-21 | Joel Howard Eisenberg | Ski boot |
| US4078322A (en) * | 1976-08-04 | 1978-03-14 | Engineered Sports Products, Inc. | Ski boot |
| US4351120A (en) * | 1979-06-15 | 1982-09-28 | Engineered Sports Products, Inc. | Removable traction surfaces for footwear |
| IT1201082B (it) * | 1981-07-20 | 1989-01-27 | Olivieri Icaro & C Spa | Scarpone da sci con dispositivo di registrazione del suo orientamento assiale rispetto allo sci |
| IT8236198V0 (it) * | 1982-12-07 | 1982-12-07 | Perini Sergio | Scarpone da sci con gambale rigido ad inclinazione laterale regolabile per l'adattamento alla gamba dell'u tente |
| AT389428B (de) * | 1984-07-13 | 1989-12-11 | Lintner Dachstein Sportschuh | Skischuh |
-
1987
- 1987-09-28 FR FR8713694A patent/FR2620909B1/fr not_active Expired
-
1988
- 1988-07-27 CA CA000573109A patent/CA1320340C/fr not_active Expired - Fee Related
- 1988-09-07 IT IT8821859A patent/IT1226991B/it active
- 1988-09-16 US US07/245,272 patent/US4945659A/en not_active Expired - Fee Related
- 1988-09-20 DE DE3831930A patent/DE3831930C2/de not_active Expired - Fee Related
- 1988-09-26 JP JP63239080A patent/JP2599446B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CA1320340C (fr) | 1993-07-20 |
| IT8821859A0 (it) | 1988-09-07 |
| DE3831930C2 (de) | 1998-10-22 |
| IT1226991B (it) | 1991-03-05 |
| DE3831930A1 (de) | 1989-04-13 |
| JPH01158902A (ja) | 1989-06-22 |
| FR2620909B1 (fr) | 1989-12-01 |
| FR2620909A1 (fr) | 1989-03-31 |
| US4945659A (en) | 1990-08-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2599446B2 (ja) | スキー靴の靴底 | |
| US4351120A (en) | Removable traction surfaces for footwear | |
| US4177584A (en) | Ski boot and binding assembly | |
| US4499674A (en) | Ski boot with a device for registering its axial orientation in regard to the ski | |
| US7464944B2 (en) | Wheeled skate | |
| US4570363A (en) | Ski boot with a normalized sole | |
| EP0794712B1 (en) | Adjustable foot equipment | |
| US5664344A (en) | Shoe for the practice of a gliding sport | |
| US6195920B1 (en) | Grinding footwear apparatus with storage compartment | |
| US20080047168A1 (en) | Nordic ski boot support and attachment structure | |
| CA1113130A (en) | Adjustable shoe-skate assembly | |
| US8960711B2 (en) | Ski boot | |
| US5400527A (en) | Biomechanical ski boot with resilient elements in the sole | |
| US7444769B2 (en) | Boot binding interface system | |
| US6123342A (en) | High back binding for board athletic equipment | |
| US6446363B1 (en) | Alpine ski boots having a flexible upper | |
| JP2004188195A (ja) | スポーツ靴 | |
| US7314222B2 (en) | Adjustable skate | |
| US6609313B2 (en) | Alpine ski boot | |
| US3812602A (en) | Ski boot | |
| JPS5825472B2 (ja) | スキ−靴及び安全締具の組合わせ | |
| US2706119A (en) | Skate and shoe construction | |
| EP3935985A1 (en) | Ski boot system | |
| US10421004B2 (en) | Ski binding equipment | |
| US4194309A (en) | Ski boot |