JP2599444B2 - 装飾品用複合材料 - Google Patents
装飾品用複合材料Info
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- JP2599444B2 JP2599444B2 JP63231996A JP23199688A JP2599444B2 JP 2599444 B2 JP2599444 B2 JP 2599444B2 JP 63231996 A JP63231996 A JP 63231996A JP 23199688 A JP23199688 A JP 23199688A JP 2599444 B2 JP2599444 B2 JP 2599444B2
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- composite material
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、眼鏡フレーム等の装飾品用複合材料の改良
に関する。
に関する。
(従来の技術) 近時、眼鏡フレーム等の装飾品用複合材料として、第
3図に示す如くTi又はTi合金を芯材1とし、Nb又はNb合
金を中間層2とし、Ni−Cr合金料を外被層3としてクラ
ッドされて成る装飾品用複合材料4が使用されている。
3図に示す如くTi又はTi合金を芯材1とし、Nb又はNb合
金を中間層2とし、Ni−Cr合金料を外被層3としてクラ
ッドされて成る装飾品用複合材料4が使用されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記装飾品用複合材料4は、熱処理やろう
付け等によって加熱された場合、中間層2のNbと外被層
3のNi−Cr合金との間で金属間化合物や拡散による特定
金属の富裕層が生成されて、クラッド強度が低下し、剥
離を起こすこともあった。
付け等によって加熱された場合、中間層2のNbと外被層
3のNi−Cr合金との間で金属間化合物や拡散による特定
金属の富裕層が生成されて、クラッド強度が低下し、剥
離を起こすこともあった。
そこで本発明は、上記装飾品用複合材料4において中
間層2と外被層3とのクラッド強度の低下を防止し、剥
離を起こすことが無いようにするものである。
間層2と外被層3とのクラッド強度の低下を防止し、剥
離を起こすことが無いようにするものである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための本発明の装飾品用複合材料
は、Ti又はTi合金を芯材とし、Nb又はNb合金を中間層と
し、Ni−Cr合金料を外被層としてクラッドされて成る装
飾品用複合材料に於いて、中間層と外被層との間に、A
g、Ag合金、Au、Au合金、Mo、Cu、Cu合金、Ni、Crを含
まないNi合金のいずれか1種より成る遮蔽層をクラッド
したことを特徴とするものである。
は、Ti又はTi合金を芯材とし、Nb又はNb合金を中間層と
し、Ni−Cr合金料を外被層としてクラッドされて成る装
飾品用複合材料に於いて、中間層と外被層との間に、A
g、Ag合金、Au、Au合金、Mo、Cu、Cu合金、Ni、Crを含
まないNi合金のいずれか1種より成る遮蔽層をクラッド
したことを特徴とするものである。
(作用) 上述の如く本発明の装飾品用複合材料は、中間層と外
被層との間に、Ag、Ag合金、Au、Au合金、Mo、Cu、Cu合
金、Ni、Crを含まないNi合金のいずれか1種より成る遮
蔽層をクラッドしたので、金属間化合物や拡散による特
定金属の富裕層が生成されず、従って熱処理やろう付け
等加熱されてもクラッド強度が低下せず、剥離を起こす
ことも無いものである。
被層との間に、Ag、Ag合金、Au、Au合金、Mo、Cu、Cu合
金、Ni、Crを含まないNi合金のいずれか1種より成る遮
蔽層をクラッドしたので、金属間化合物や拡散による特
定金属の富裕層が生成されず、従って熱処理やろう付け
等加熱されてもクラッド強度が低下せず、剥離を起こす
ことも無いものである。
(実施例) 本発明の装飾品用複合材料の実施例を説明する。第1
図に示す如く本発明の直径3mmの装飾品用複合材料6
は、直径91mmの芯材1、厚さ0.1mmの中間層2、厚さ6mm
の外被層3、前記中間層2と外被層3との間の厚さ0.1m
mの遮蔽層5に、下記の表の左欄に示す成分組成の材料
を用いて熱間接合後、熱処理と引抜加工を繰り返し行っ
たものである。
図に示す如く本発明の直径3mmの装飾品用複合材料6
は、直径91mmの芯材1、厚さ0.1mmの中間層2、厚さ6mm
の外被層3、前記中間層2と外被層3との間の厚さ0.1m
mの遮蔽層5に、下記の表の左欄に示す成分組成の材料
を用いて熱間接合後、熱処理と引抜加工を繰り返し行っ
たものである。
これら各実施例の装飾品用複合材料6と、従来例の第
3図に示す直径3mmの装飾品用複合材料4、即ち直径91m
mの芯材1、厚さ0.1mmの中間層2、厚さ6mmの外被層3
に、下記の表の左欄に示す成分組成の材料を用いて熱間
接合後、熱処理と引抜加工を繰り返し行ったものとを、
第2図aに示す如く夫々圧延加工して板圧1mm、幅5mmの
帯材7とし、これを長さ150mmに切断し、一端部8を第
2図bに示す如くU字状に屈曲成形し、その一端部8を
第2図c示す如く厚さ1.5mm、幅10mm、長さ150mmより成
る洋白板9にBAg−1AのAgろう10にてろう付けした。そ
して帯材7と洋白板9を夫々反対方向に引張る引張り試
験を行った処、下記の表の右欄に示すような結果を得
た。
3図に示す直径3mmの装飾品用複合材料4、即ち直径91m
mの芯材1、厚さ0.1mmの中間層2、厚さ6mmの外被層3
に、下記の表の左欄に示す成分組成の材料を用いて熱間
接合後、熱処理と引抜加工を繰り返し行ったものとを、
第2図aに示す如く夫々圧延加工して板圧1mm、幅5mmの
帯材7とし、これを長さ150mmに切断し、一端部8を第
2図bに示す如くU字状に屈曲成形し、その一端部8を
第2図c示す如く厚さ1.5mm、幅10mm、長さ150mmより成
る洋白板9にBAg−1AのAgろう10にてろう付けした。そ
して帯材7と洋白板9を夫々反対方向に引張る引張り試
験を行った処、下記の表の右欄に示すような結果を得
た。
上記の表で明らかなように実施例の装飾品用複合材料
は、従来例の装飾品用複合材料よりもろう付け強度が遥
かに高く、引張り試験において従来例の装飾品用複合材
料は7点剥離し、3点ろう離れしたが、実施例の装飾品
用複合材料はろう離れするものが1、2点あっても剥離
するものは皆無であることが判る。これはひとえに、Nb
又はNb合金の中間層2とNi−Cr合金料の外被層3との間
に、Ag、Ag合金、Au、Au合金、Mo、Cu、Cu合金、Ni、Cr
を含まないNi合金のいずれか1種より成る遮蔽層をクラ
ッドしたことにより、熱処理やろう付け等により加熱さ
れても金属間化合物や拡散による特定金属の富裕層が生
成されず、クラッド強度が低下することが無いからであ
る。
は、従来例の装飾品用複合材料よりもろう付け強度が遥
かに高く、引張り試験において従来例の装飾品用複合材
料は7点剥離し、3点ろう離れしたが、実施例の装飾品
用複合材料はろう離れするものが1、2点あっても剥離
するものは皆無であることが判る。これはひとえに、Nb
又はNb合金の中間層2とNi−Cr合金料の外被層3との間
に、Ag、Ag合金、Au、Au合金、Mo、Cu、Cu合金、Ni、Cr
を含まないNi合金のいずれか1種より成る遮蔽層をクラ
ッドしたことにより、熱処理やろう付け等により加熱さ
れても金属間化合物や拡散による特定金属の富裕層が生
成されず、クラッド強度が低下することが無いからであ
る。
尚、本発明の装飾品用複合材料6において遮蔽層5は
クラッドの代わりに物理蒸着メッキにより行っても良い
ものである。
クラッドの代わりに物理蒸着メッキにより行っても良い
ものである。
(発明の効果) 以上の説明で判るように本発明の装飾品用複合材料
は、Nb又はNb合金の中間層とNi−Cr合金料の外被層との
間に、Ag、Ag合金、Au、Au合金、Mo、Cu、Cu合金、Ni、
Crを含まないNi合金のいずれか1種より成る遮蔽層をク
ラッドしたので、熱処理やろう付け等により加熱されて
も金属間化合物や拡散による特定金属の富裕層が生成さ
れず、従ってクラッド強度が低下せず、剥離を起こすこ
とが無いという効果がある。
は、Nb又はNb合金の中間層とNi−Cr合金料の外被層との
間に、Ag、Ag合金、Au、Au合金、Mo、Cu、Cu合金、Ni、
Crを含まないNi合金のいずれか1種より成る遮蔽層をク
ラッドしたので、熱処理やろう付け等により加熱されて
も金属間化合物や拡散による特定金属の富裕層が生成さ
れず、従ってクラッド強度が低下せず、剥離を起こすこ
とが無いという効果がある。
第1図は本発明の装飾品用複合材料の断面図、第2図
a、b、cはその装飾品用複合材料を圧延加工し、切断
し、屈曲して洋白板にろう付けの上引張り試験を行う為
の工程図、第3図は従来の装飾品用複合材料の断面図で
ある。
a、b、cはその装飾品用複合材料を圧延加工し、切断
し、屈曲して洋白板にろう付けの上引張り試験を行う為
の工程図、第3図は従来の装飾品用複合材料の断面図で
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】Ti又はTi合金を芯材とし、Nb又はNb合金を
中間層とし、Ni−Cr合金を外被層としてクラッドされて
成る装飾品用複合材料に於いて、中間層と外被層との間
に、Ag、Ag合金、Au、Au合金、Mo、Cu、Cu合金、Ni、Cr
を含まないNi合金のいずれか1種より成る遮蔽層をクラ
ッドしたことを特徴とする装飾品用複合材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63231996A JP2599444B2 (ja) | 1988-09-16 | 1988-09-16 | 装飾品用複合材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63231996A JP2599444B2 (ja) | 1988-09-16 | 1988-09-16 | 装飾品用複合材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0280238A JPH0280238A (ja) | 1990-03-20 |
JP2599444B2 true JP2599444B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=16932310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63231996A Expired - Lifetime JP2599444B2 (ja) | 1988-09-16 | 1988-09-16 | 装飾品用複合材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2599444B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57192256A (en) * | 1981-05-20 | 1982-11-26 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Titanium clad steel |
JPS6239231A (ja) * | 1985-08-16 | 1987-02-20 | 田中貴金属工業株式会社 | 装飾品用複合素材及びその製造方法 |
JPS63120637A (ja) * | 1986-11-10 | 1988-05-25 | 株式会社神戸製鋼所 | 貴金属クラツドTi又はTi合金複合材 |
-
1988
- 1988-09-16 JP JP63231996A patent/JP2599444B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0280238A (ja) | 1990-03-20 |
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