JP2598857Y2 - 試料セル - Google Patents

試料セル

Info

Publication number
JP2598857Y2
JP2598857Y2 JP1993075943U JP7594393U JP2598857Y2 JP 2598857 Y2 JP2598857 Y2 JP 2598857Y2 JP 1993075943 U JP1993075943 U JP 1993075943U JP 7594393 U JP7594393 U JP 7594393U JP 2598857 Y2 JP2598857 Y2 JP 2598857Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
cell
glass plates
liquid sample
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993075943U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0743237U (ja
Inventor
達夫 伊串
俊哉 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horiba Ltd filed Critical Horiba Ltd
Priority to JP1993075943U priority Critical patent/JP2598857Y2/ja
Publication of JPH0743237U publication Critical patent/JPH0743237U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2598857Y2 publication Critical patent/JP2598857Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、光散乱式粒度分布測定
装置に用いられる試料セルに関する。
【0002】
【従来の技術】各種試料の粒度分布を把握するために用
いられる光散乱式粒度分布測定装置では、従来、例え
ば、図16に示すように、内部空間1aを有する方形薄型の
ガラス体よりなる試料セル1や、図17に示すように、上
部をロート状に形成した試料セル1が用いられ、その内
部空間1a内に液体試料を注入してその試料セル1にレー
ザ光を照射させることにより検出される散乱光の強度分
布から粒度の分布が求められていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、上述した前
者の試料セル1では、試料の粘度が高い場合には、試料
の注入が面倒で注入に少なからぬ時間を要するのみなら
ず試料をこぼしてしまうこともあった。また、気泡が混
入しやすいという難点もあった。気泡が混入していると
脱気作業に手間取り、測定できるまでにさらに長時間を
要する。
【0004】一方、上部をロート状に形成した後者の試
料セル1では、製作に手間がかかるため、そのセル自体
が高価なものとなるという難点があった。
【0005】しかも、いずれの試料セル1においても、
一度試料を投入して測定した結果、試料透過率が高すぎ
ることが判った場合には、試料を一度取り出して希釈し
た後、再び投入するという面倒な作業をおこなわければ
ならなかった。
【0006】本考案はこのような実情に鑑みてなされ、
粘度の如何にかかわらず、容易・迅速かつ確実に液体試
料を装填できる作業性が良好で安価な試料セルを提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は上述の課題を解
決するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、レ−ザ光を照射させることにより検出される散乱光
の強度分布から粒度の分布を求める光散乱式粒度分布測
定装置に用いられる試料セルであって、一方の光透過板
の上に液体試料を滴下し、次いでその上に他方の光透過
板を載せることにより試料を挟持した二枚合わせの平行
な光透過板を押さえ固定するとともに前記光透過板間の
隙間を微量調整できる手段をセル本体に設けてなること
を特徴としている。
【0008】
【作用】一方のガラス板上に液体試料を滴下し、その上
に他方のガラス板を載せて二枚合わせとし、液体試料の
粘性と表面張力によって両ガラス板間に液体試料を挟持
させることができる。そして、その二枚合わせの平行ガ
ラス板を固定する。液体試料の度に応じて両ガラス板
間の隙間を微量調整することができ、試料透過率が
ぎるときには、隙間を小さくし、試料光路長を短くすれ
ばよい。
【0009】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は試料セル1の縦断側面図、図2は正
面図である。図中、符号2は合成樹脂材もしくは金属材
等によりブロック状の一体構造に形成されたセル本体
(図3参照)、3,4は液体試料(試料)5(図4参
照)を挟持するための平行ガラス板、6は二枚合わせの
平行ガラス板(以下ガラス板という)3,4の下端を隙
間をもたせて嵌め込むための凹溝、7は二枚合わせのガ
ラス板3,4の上部背面に対接して横方向に延びる支持
部、8はセル本体2の前面に固定されたマイクロメータ
で、そのスピンドル8aで二枚合わせのガラス板3,4の
前面を押圧する。本実施例では、三つのマイクロメータ
8を二等辺三角形を形成する位置に配置し、二枚のガラ
ス板3,4間の隙間を均一に調整できるようにしてい
る。なお、cは各マイクロメータ8をセル本体2に固定
するためのピンである。
【0010】上述のセル本体2の上部に形成される支持
部7の前面には、図3に示すように、その下部に形成さ
れた凹溝6と同じ横幅Bと前後の間隔Dを有する矩形の
開口9が形成されている。その横幅Bは二枚のガラス板
3,4を所定の位置にセットできる程度にそのガラス板
3,4の横幅よりも若干大に設定され、かつその前後の
間隔Dは、二枚合わせにしたガラス板3,4の厚さより
も少し大きく設定され、両ガラス板3,4間の間隙を適
宜に調整できるようにしている。
【0011】セル本体2の前面と後面は、レーザ光を照
射できるように、その中央部から横方向にコ字状に切欠
かれて開口10が形成され、その開口10の周囲にマイクロ
メータ8を嵌挿させるための三つの貫通孔11が開設さ
れ、その貫通孔11と直交する方向にピンcを挿入するた
めの小孔dが開設されている。このセル本体2はブロッ
ク体として一体に形成することもできるが、接着剤等を
用いて接合構造で形成することもできる。
【0012】このような構成の試料セル1の取り扱い
は、以下に説明するように、きわめて簡単で能率のよい
ものである。すなわち、まず、図4に示すように、一方
のガラス板3の上に液体試料5を滴下し、次いで、図5
に示すように、その上に他方のガラス板4を載せて二枚
合わせとする。従って、液体試料5をこぼしたり、気泡
を発生させることがない。
【0013】そして、これを図1および図2に示すよう
に、上部の開口9から挿入し、その下端を凹溝6内に嵌
め込む。このとき、液体試料5のガラス板3,4に対す
る摩擦力と表面張力とによって液体試料5は両ガラス板
3,4間に挟持されている。
【0014】次いで、各マイクロメータ8を操作して各
スピンドル8aの先端でガラス板3の前面を押さえ、両ガ
ラス板3,4の隙間を適宜な値として平行な状態に設定
する。マイクロメータ8は、ラチェットストップもしく
はフリクションストップによって一定圧をかけることが
できるので、その試料セル1を光散乱式粒度分布測定装
置にそのまま装填しても二枚のガラス板3,4の隙間が
変化することはなく、信頼性の高い分析測定が可能とな
る。
【0015】このマイクロメータ8による隙間調整自在
な構成によって、試料透過率がすぎるときには、隙間
をさらに小さくすることにより、試料光路長を短くすれ
ばよい。従って、従来のように、液体試料5を別途希釈
するような手間が省け、あらゆる度の液体試料にもき
わめて柔軟に対処できる。つまり、上述したガラス板
3,4は光を透過できる光透過板であればよく、ガラス
板に限られるものではない。
【0016】なお、液体試料5の粘度がきわめて低い場
合には、例えば図6に示すように、シリコン樹脂Sのよ
うな柔軟性の素材を一方のガラス板3に馬蹄型(もしく
は円形でもよい)に肉盛し、その内部に液体試料5を滴
下してその上に他方のガラス板4を載せ、その開口部を
上方に向けて同様に、試料セル1にセットすればよい。
【0017】この場合、希釈せずにマイクロメータ8で
両ガラス板3,4間の隙間を調整することによって希釈
しないで透過率の調整ができるため、例えば希釈すれば
粒径が変化してしまう高濃度試料をも高精度に測定する
ことが可能となる。
【0018】図7〜図9は試料セル1の異なる実施例を
示し、セル本体2の上部と下部に、それぞれ二枚合わせ
のガラス板3,4を嵌め入れる開口23,24が開設され、
ガラス板3,4の上部と下部がその開口23,24から若干
はみ出した状態にセットされ、そのセル本体2の前面と
後面が、レーザ光を照射できるように、矩形状に切欠か
れて開口25が形成されている。
【0019】図10〜図12は試料セル1の別の実施例を示
し、セル本体2の上部と下部に、それぞれ二枚合わせの
ガラス板3,4を嵌め入れるための開口23,24が開設さ
れ、その両開口23,24間がコ字状に切欠かれて開口25が
形成され、前記下部の開口24の下方に両ガラス板3,4
の下端を支持するための支持部26が設けられ、ガラス板
3,4のセッティングをより容易としている。
【0020】図13〜図15は試料セル1のさらに別の実施
例を示し、セル本体2を上向きのコ字状に形成し、その
両側にそれぞれ二枚合わせのガラス板3,4を嵌め入れ
るための縦溝27,28を形成したものである。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、レ−ザ光を照射さ
せることにより検出される散乱光の強度分布から粒度の
分布を求める光散乱式粒度分布測定装置に用いられる試
料セルであって、一方の光透過板の上に液体試料を滴下
し、次いでその上に他方の光透過板を載せることにより
二枚の光透過板の間に液体試料を挟み、その両光透過板
間の隙間を微量調整できる手段を設けたので、粘度の如
何にかかわらず、容易・迅速かつ確実に液体試料を装填
することができる。つまり、液体試料をこぼすことな
く、また、気泡を発生させることもなく、液体試料の
度に応じて両光透過板間の隙間を調整することにより、
試料光路長の調整が可能であり、たとえ高濃度の液体試
料であっても希釈を必要としない。また、二枚合わせの
光透過板を用いるので、面倒な光透過板の加工が不要で
コスト安に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の試料セルの一実施例を示し、図2のX
−X線矢視断面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同セル本体の斜視図である。
【図4】同液体試料を一方のガラス板の上に注入した状
態の説明図である。
【図5】同液体試料注入後に二枚合わせとしたガラス板
の斜視図である。
【図6】同ガラス板上にシリコン樹脂を肉盛した状態の
斜視図である。
【図7】試料セルの異なる実施例を示す正面図である。
【図8】同側面図である。
【図9】同セル本体の斜視図である。
【図10】試料セルの別の実施例を示す正面図である。
【図11】同側面図である。
【図12】同セル本体の斜視図である。
【図13】試料セルのさらに別の実施例を示す正面図で
ある。
【図14】同側面図である。
【図15】同セル本体の斜視図である。
【図16】従来の試料セルの一例を示す斜視図である。
【図17】同他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
2…セル本体、3,4…ガラス板、5…試料、8…マイ
クロメータ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レ−ザ光を照射させることにより検出さ
    れる散乱光の強度分布から粒度の分布を求める光散乱式
    粒度分布測定装置に用いられる試料セルであって、一方
    の光透過板の上に液体試料を滴下し、次いでその上に他
    方の光透過板を載せることにより試料を挟持した二枚合
    わせの平行な光透過板を押さえ固定するとともに前記光
    透過板間の隙間を微量調整できる手段をセル本体に設け
    てなることを特徴とする試料セル。
JP1993075943U 1993-12-30 1993-12-30 試料セル Expired - Lifetime JP2598857Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993075943U JP2598857Y2 (ja) 1993-12-30 1993-12-30 試料セル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993075943U JP2598857Y2 (ja) 1993-12-30 1993-12-30 試料セル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0743237U JPH0743237U (ja) 1995-08-18
JP2598857Y2 true JP2598857Y2 (ja) 1999-08-23

Family

ID=13590825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993075943U Expired - Lifetime JP2598857Y2 (ja) 1993-12-30 1993-12-30 試料セル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2598857Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008281582A (ja) * 2008-07-17 2008-11-20 Shimadzu Corp 粒度分布測定装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6710874B2 (en) * 2002-07-05 2004-03-23 Rashid Mavliev Method and apparatus for detecting individual particles in a flowable sample
JP5900923B2 (ja) * 2012-05-22 2016-04-06 住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社 アレルゲン低減化機能の評価方法
JP6567281B2 (ja) * 2015-01-30 2019-08-28 株式会社堀場製作所 光学分析用セル及びこれを用いた粒子径分布測定装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008281582A (ja) * 2008-07-17 2008-11-20 Shimadzu Corp 粒度分布測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0743237U (ja) 1995-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2728427C2 (ru) Устройство и система для сбора и анализа конденсата пара, в частности конденсата выдыхаемого воздуха, а также способ их применения
JP4104921B2 (ja) 検査器具及びその使用方法
US6468807B1 (en) Mixing method
TWI387746B (zh) 用以決定一於一流體樣品中之分析物的光導測試感測器及其製造方法
DE69838530T2 (de) Messchip für einen optischen Analysator
JP2989496B2 (ja) サンプル液の定量分析方法
JP4188538B2 (ja) 免疫クロマト試験片の測定装置
US8804105B2 (en) Combined optical imaging and electrical detection to characterize particles carried in a fluid
ES2027760T3 (es) Un metodo de ensayo para determinar un analizado en una muestra.
DE19724660A1 (de) Mikro-Fluoreszenz-Röntgen-Analysiergerät
US5397537A (en) Test instrument
PL340881A1 (en) Analytical testing element incorporating a capilary passage
JP2009540330A (ja) 指向性フロー・アッセイ装置
JP2810238B2 (ja) 検定装置およびその製造
KR20120101692A (ko) 유체 유동을 유도하기 위한 벤트들을 갖는 유체 테스트 센서
JP2598857Y2 (ja) 試料セル
AU2195599A (en) Photometer and method and cuvette for mixing
KR101957800B1 (ko) 정량적 측정을 위한 스트립 삽입형 형광 리더기
JPS60100763A (ja) 凝集試薬検出装置
CN105842131B (zh) 光学分析用单元和使用了其的粒径分布测定装置
MXPA02008663A (es) Dipositivos para determinacion de concentraciones de analitos y metodos para utilizar los mismos.
US4539182A (en) Automated reagent blotter
JPS6236542A (ja) 粒子解析装置
JP3552388B2 (ja) レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置
WO2018229477A1 (en) Reading device for a lateral flow test strip

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

Year of fee payment: 10