JP2598659B2 - 間接冷嵌機における霜付防止方法および装置 - Google Patents
間接冷嵌機における霜付防止方法および装置Info
- Publication number
- JP2598659B2 JP2598659B2 JP63020139A JP2013988A JP2598659B2 JP 2598659 B2 JP2598659 B2 JP 2598659B2 JP 63020139 A JP63020139 A JP 63020139A JP 2013988 A JP2013988 A JP 2013988A JP 2598659 B2 JP2598659 B2 JP 2598659B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- cryogenic
- gas
- frost
- room temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は異種の素材の組合せ構成、または機械加工の
中間工程における異種材料の強度の押込結合に用いられ
るもので、組立機械において部品を温度差をもって挿入
し常温に復した時に強い圧入効果を得られるような工程
に使われるもので従来“焼き嵌め”と言われていたもの
を極めて低温域で行うものである。
中間工程における異種材料の強度の押込結合に用いられ
るもので、組立機械において部品を温度差をもって挿入
し常温に復した時に強い圧入効果を得られるような工程
に使われるもので従来“焼き嵌め”と言われていたもの
を極めて低温域で行うものである。
[従来技術と問題点] 間接冷嵌機における霜付防止装置において、本実施例
の場合極低温液体は液体窒素を用いた例を示し以下説明
は液体窒素でもって述べるが液体窒素に限定されるもの
ではない。
の場合極低温液体は液体窒素を用いた例を示し以下説明
は液体窒素でもって述べるが液体窒素に限定されるもの
ではない。
クーリングマガジンのワークシュートの入口部の壁面
温度は0℃〜−30℃となり、出口部の壁面温度において
は−170℃〜−195℃の極めて低い温度となる。
温度は0℃〜−30℃となり、出口部の壁面温度において
は−170℃〜−195℃の極めて低い温度となる。
これら低温壁面に周辺の空気が触れると空気は冷却さ
れ空気中の水分は凝縮し、クーリングマガジンの低温部
に付着し氷結し霜となる。これが層として形成されるが
時間を経過するに従いこの霜は成長し厚く広がり周辺の
機構の作動を妨げ、ついには作動することが不可能とな
る。
れ空気中の水分は凝縮し、クーリングマガジンの低温部
に付着し氷結し霜となる。これが層として形成されるが
時間を経過するに従いこの霜は成長し厚く広がり周辺の
機構の作動を妨げ、ついには作動することが不可能とな
る。
またわずかな隙間をもってワークが狭いシュート内を
通過してくるが、このシュート内が凍結しワークの通過
を妨げる問題がある。
通過してくるが、このシュート内が凍結しワークの通過
を妨げる問題がある。
この霜は間接冷嵌機を停止して霜が融けるのを待つ
か、または短時間間隔で手作業によって欠きとるなどし
て効率の悪い使用をしなければならない。
か、または短時間間隔で手作業によって欠きとるなどし
て効率の悪い使用をしなければならない。
間接冷嵌機の圧入装置はクーリングマガジンの出口に
位置し、クーリングマガジンのワークシュートの出口部
においては−170℃〜−190℃の極めて低い温度となる
が、空気の対流および部品の熱伝導によって圧入ロッド
も−150℃〜−170℃の極めて低い温度となる。
位置し、クーリングマガジンのワークシュートの出口部
においては−170℃〜−190℃の極めて低い温度となる
が、空気の対流および部品の熱伝導によって圧入ロッド
も−150℃〜−170℃の極めて低い温度となる。
これに周辺の空気が触れると空気中の水分は凝縮し、
押込ロッドの長いストロークの低温部に付着し氷結し霜
となる。
押込ロッドの長いストロークの低温部に付着し氷結し霜
となる。
しかも時間を経過するに従いこの霜は厚くなりこの圧
入ロッドも穴に対して小さな隙間を持っているため、こ
の機構の作動を妨げ、ついには作動することが不可能と
なる。
入ロッドも穴に対して小さな隙間を持っているため、こ
の機構の作動を妨げ、ついには作動することが不可能と
なる。
この霜は間接冷嵌機を停止して霜が融けるのを待つ
か、または短時間間隔で手作業によって欠きとるなどし
て効率の悪い使用をしなければならない。
か、または短時間間隔で手作業によって欠きとるなどし
て効率の悪い使用をしなければならない。
また液体窒素供給管において真空断熱供給管と真空断
熱供給管との間の継ぎ手や短い配管またはバルブ迄の管
路においても、液体窒素の配管の表面は−150℃〜−195
℃の極めて低い温度となる。これに発泡樹脂による断熱
層を設けても外層は−5℃〜−10℃の温度となる。
熱供給管との間の継ぎ手や短い配管またはバルブ迄の管
路においても、液体窒素の配管の表面は−150℃〜−195
℃の極めて低い温度となる。これに発泡樹脂による断熱
層を設けても外層は−5℃〜−10℃の温度となる。
この温度では周辺の空気が触れると空気中の水分は配
管の低温部に凝縮し氷結し霜となりふくれあがって遂に
はバルブ操作もできない状態になって効率の低下とな
る。
管の低温部に凝縮し氷結し霜となりふくれあがって遂に
はバルブ操作もできない状態になって効率の低下とな
る。
これについては手作業で欠きとるか、液体窒素の元栓
を締めない限り霜は融けることがない。
を締めない限り霜は融けることがない。
[問題解決のための手段] 本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、以下の
ように間接冷嵌機における霜付防止方法および装置とし
た。
ように間接冷嵌機における霜付防止方法および装置とし
た。
(1)極低温液体の貯留槽より気化した極低温液体をワ
ークシュート上部に設けた開口部よりワークシュート内
に導き、ワークシュートの入口部および出口部から溢出
される極低温気体を内層とし、一方別の供給管により極
低温液体加熱装置を経て気化した乾燥常温気体を外層と
してワークを温度上昇させることなくワークシュート内
の霜付を防止する間接冷嵌機における霜付防止方法。
ークシュート上部に設けた開口部よりワークシュート内
に導き、ワークシュートの入口部および出口部から溢出
される極低温気体を内層とし、一方別の供給管により極
低温液体加熱装置を経て気化した乾燥常温気体を外層と
してワークを温度上昇させることなくワークシュート内
の霜付を防止する間接冷嵌機における霜付防止方法。
(2)クーリングマガジンの中央部にワークシュートを
もち、ワークシュート内に極低温液体貯留槽で気化した
極低温気体を導いてワークシュート内の湿度を含む大気
と置換するとともに新たにワークシュート内に投入され
るワークを予冷しワークシュート出入口から溢出される
極低温気体をクーリングマガジン外周縁部より放出する
乾燥常温気体で包み込むとともに霜付を嫌う周辺機器部
には乾燥常温気体の放出量を調整する調整弁を備える放
出口を適宜設けて湿度を含む大気と乾燥常温気体を置換
する間接冷嵌機における霜付防止装置とした。
もち、ワークシュート内に極低温液体貯留槽で気化した
極低温気体を導いてワークシュート内の湿度を含む大気
と置換するとともに新たにワークシュート内に投入され
るワークを予冷しワークシュート出入口から溢出される
極低温気体をクーリングマガジン外周縁部より放出する
乾燥常温気体で包み込むとともに霜付を嫌う周辺機器部
には乾燥常温気体の放出量を調整する調整弁を備える放
出口を適宜設けて湿度を含む大気と乾燥常温気体を置換
する間接冷嵌機における霜付防止装置とした。
(3)極低温液体を供給する真空断熱供給管と真空断熱
供給管との間を継ぐ供給管にサランネット層とアルミ箔
層を交互に複数回捲き付け、アルミ箔層で輻射熱をシー
ルドしサランネット層で空気の断熱層を形成し更にその
外側を発泡ウレタン層とし、発泡ウレタン層の厚さは発
泡ウレタン層の外表面が露点以上の温度となる厚さで断
熱し、最外周には水分が発泡ウレタン層内側に浸透しな
いように防湿対策をした補完断熱供給管の霜付防止方法
とした。
供給管との間を継ぐ供給管にサランネット層とアルミ箔
層を交互に複数回捲き付け、アルミ箔層で輻射熱をシー
ルドしサランネット層で空気の断熱層を形成し更にその
外側を発泡ウレタン層とし、発泡ウレタン層の厚さは発
泡ウレタン層の外表面が露点以上の温度となる厚さで断
熱し、最外周には水分が発泡ウレタン層内側に浸透しな
いように防湿対策をした補完断熱供給管の霜付防止方法
とした。
[実施例] 次に本発明の実施例を図面に示す態様でまず概要を説
明する。
明する。
第1図は間接冷嵌装置の全体を示す図である。1は液
体気体分離器である。2は液体窒素加熱器である。3は
クーリングマガジンである。4は冷嵌装置の本体であ
り、図示しないワークの搬送装置,ワークの治具,ワー
クの押込装置よりなる。矢印のLNは液体窒素の供給源よ
り送られる液体窒素である。P1,P2,P3の管は真空断熱構
造をもった供給管である。矢印のW1,W2はクーリングマ
ガジンを通過するワークを示す。T1,T2は真空断熱構造
をもたない供給管である。第2図は液体窒素加熱器であ
る。これに液体窒素LNを入れて気体窒素Nを出す。5は
吸熱管、6は加熱体、7は受熱管である。8は出口側の
配管の一部より検知器で温度を探り温度を制御する制御
箱である。
体気体分離器である。2は液体窒素加熱器である。3は
クーリングマガジンである。4は冷嵌装置の本体であ
り、図示しないワークの搬送装置,ワークの治具,ワー
クの押込装置よりなる。矢印のLNは液体窒素の供給源よ
り送られる液体窒素である。P1,P2,P3の管は真空断熱構
造をもった供給管である。矢印のW1,W2はクーリングマ
ガジンを通過するワークを示す。T1,T2は真空断熱構造
をもたない供給管である。第2図は液体窒素加熱器であ
る。これに液体窒素LNを入れて気体窒素Nを出す。5は
吸熱管、6は加熱体、7は受熱管である。8は出口側の
配管の一部より検知器で温度を探り温度を制御する制御
箱である。
第3図はクーリングマガジンの断面図である。9はワ
ークシュートである。ワークを上部より入れ下部より出
す。10は液体窒素の供給管である。11a,11bは気化した
窒素気体をワークシュート内に導くための導管である。
12は液体窒素の液面の高さを検知する検知管である。13
は液体窒素貯留槽である。検知管によって定量制御され
た液体窒素を貯留する貯留槽の上部には気化した窒素が
貯留される。14は液体窒素の液面である。15は外気と断
熱する真空の断熱層である。矢印のNは別の配管経路に
よって気化した窒素が定量供給される。16は前述の気体
窒素供給管である。17はポケットであり常温の気体窒素
をクーリングマガジンの下端に一様に配分し18のノズル
よりやや内側に向けて放出する。このポケットは本実施
例の場合下端にのみ設けているが上部に設けてもよい。
ークシュートである。ワークを上部より入れ下部より出
す。10は液体窒素の供給管である。11a,11bは気化した
窒素気体をワークシュート内に導くための導管である。
12は液体窒素の液面の高さを検知する検知管である。13
は液体窒素貯留槽である。検知管によって定量制御され
た液体窒素を貯留する貯留槽の上部には気化した窒素が
貯留される。14は液体窒素の液面である。15は外気と断
熱する真空の断熱層である。矢印のNは別の配管経路に
よって気化した窒素が定量供給される。16は前述の気体
窒素供給管である。17はポケットであり常温の気体窒素
をクーリングマガジンの下端に一様に配分し18のノズル
よりやや内側に向けて放出する。このポケットは本実施
例の場合下端にのみ設けているが上部に設けてもよい。
第4図はクーリングマガジンの上部の押込歩進装置と
クーリングマガジンの下端部分と圧入装置の関係を示す
一部断面図である。
クーリングマガジンの下端部分と圧入装置の関係を示す
一部断面図である。
これは低温に冷やされたワークW1を主体となるワーク
W2への圧入工程を示している。
W2への圧入工程を示している。
24は圧入装置のアクチュエータである。20は間接冷嵌
装置の本体部分である。21はアクチュエータのロッドで
ある。22はワーク保持部である。23は圧入ロッドであ
る。ワーク保持部と圧入ロッドの外周には弗素系樹脂等
の霜付着性が小さくかつ霜剥離性の良好な物質を20〜30
μコーティングする。
装置の本体部分である。21はアクチュエータのロッドで
ある。22はワーク保持部である。23は圧入ロッドであ
る。ワーク保持部と圧入ロッドの外周には弗素系樹脂等
の霜付着性が小さくかつ霜剥離性の良好な物質を20〜30
μコーティングする。
A1は圧入ロッドがワークW1を圧入した位置である。A2
は待機位置を示し、A3はワークW1を圧入ロッドにセット
する引込位置を示している。
は待機位置を示し、A3はワークW1を圧入ロッドにセット
する引込位置を示している。
第5図は第1図に示すT1部分の真空断熱管と真空断熱
管の間の簡易断熱方法を示し、30は液体窒素の供給管で
ある。これはステンレス鋼とか銅管を用いるが、まず内
層よりサランネットシート31、アルミニュウム箔32を交
互に複数回捲き付け、その外側に発泡ウレタン樹脂34を
捲き付け最外周にビニールテープ35でもって巻き付け
る。
管の間の簡易断熱方法を示し、30は液体窒素の供給管で
ある。これはステンレス鋼とか銅管を用いるが、まず内
層よりサランネットシート31、アルミニュウム箔32を交
互に複数回捲き付け、その外側に発泡ウレタン樹脂34を
捲き付け最外周にビニールテープ35でもって巻き付け
る。
[作用] 第1図において、冷嵌機の本体4に図示しない搬送装
置によりワークW2が搬送され位置決めされる。一方別の
搬送手段によりワークW1がクーリングマガジンに搬送さ
れる。
置によりワークW2が搬送され位置決めされる。一方別の
搬送手段によりワークW1がクーリングマガジンに搬送さ
れる。
液体窒素は図示しない液体窒素源より真空断熱管と真
空断熱管とをつなぎ合わせた供給管を通り液体と気体の
分離装置に入る。
空断熱管とをつなぎ合わせた供給管を通り液体と気体の
分離装置に入る。
液体と気体の分離装置より液体窒素はP2の真空断熱管
を通りクーリングマガジンに供給される。一方液体窒素
源より給送される液体窒素は真空断熱管の途中から分岐
された供給管P3を通り液体窒素加熱器に入り0℃〜60℃
の全く水分を含まない常温の気体窒素となる。
を通りクーリングマガジンに供給される。一方液体窒素
源より給送される液体窒素は真空断熱管の途中から分岐
された供給管P3を通り液体窒素加熱器に入り0℃〜60℃
の全く水分を含まない常温の気体窒素となる。
常温の気体窒素はP5,P6の管によってクーリングマガ
ジンに送られる。常温の窒素気体を最小限の量で効果的
に霜付防止を行うために各放出口には適量の常温窒素気
体を放出する調整弁V1,V2を備えるとともに、周辺装置
は気体の拡散防止や気体の流れをガイドできる形状で構
成されている。
ジンに送られる。常温の窒素気体を最小限の量で効果的
に霜付防止を行うために各放出口には適量の常温窒素気
体を放出する調整弁V1,V2を備えるとともに、周辺装置
は気体の拡散防止や気体の流れをガイドできる形状で構
成されている。
P5は第4図に示すクーリングマガジンのワークの入口
部に、全く水分を含まない常温の窒素気体を放出し、ワ
ークシュート内より溢出する極低温気体窒素を包み込
み、極低温気体の拡散を防いでいる。
部に、全く水分を含まない常温の窒素気体を放出し、ワ
ークシュート内より溢出する極低温気体窒素を包み込
み、極低温気体の拡散を防いでいる。
P6は第4図に示すクーリングマガジンのワークの出口
部に、常温の全く水分を含まない窒素気体を、内側に向
けて円錐状に放出し、ワークシュートより出てくる極低
温の窒素気体を包み込み極低温に冷却されたワークの温
度上昇を防いでいる。
部に、常温の全く水分を含まない窒素気体を、内側に向
けて円錐状に放出し、ワークシュートより出てくる極低
温の窒素気体を包み込み極低温に冷却されたワークの温
度上昇を防いでいる。
クーリングマガジンの液体窒素貯留槽の気体窒素を導
管11a,11bからワークシュート内に導いてワークシュー
ト内には水分を全く含まない極低温窒素気体が充満し、
湿度を含む大気が押し出される。このために周辺の乾燥
した極低温気体が冷却されたワークを包みワークを昇温
させることなく霜付も防止される。
管11a,11bからワークシュート内に導いてワークシュー
ト内には水分を全く含まない極低温窒素気体が充満し、
湿度を含む大気が押し出される。このために周辺の乾燥
した極低温気体が冷却されたワークを包みワークを昇温
させることなく霜付も防止される。
クーリングマガジンの作用についてはまず管10によっ
て液体窒素は供給され定量蓄積される。このレベルは検
知管12によって液面の上限と下限を探り図示しない制御
装置によって液体窒素の供給量を定める。
て液体窒素は供給され定量蓄積される。このレベルは検
知管12によって液面の上限と下限を探り図示しない制御
装置によって液体窒素の供給量を定める。
液体窒素は熱伝導のよいワークシュート壁面に接触す
るワークの熱を奪って気化する。
るワークの熱を奪って気化する。
気化した極低温窒素気体はシュート内に導かれワーク
シュート内の大気と置換されシュート外に溢出する。一
方常温の窒素気体は管16を経てポケット17に入り下端に
一様に配分されたノズル18から円錐状に放出される。
シュート内の大気と置換されシュート外に溢出する。一
方常温の窒素気体は管16を経てポケット17に入り下端に
一様に配分されたノズル18から円錐状に放出される。
クーリングマガジンの底部は上げ底としこの下の空間
19は極低温の全く水分を含まない窒素気体が停滞しその
外側を常温の水分を全く含まない窒素気体が包み少ない
気体放出によって効果的に霜の発生を防止している。
19は極低温の全く水分を含まない窒素気体が停滞しその
外側を常温の水分を全く含まない窒素気体が包み少ない
気体放出によって効果的に霜の発生を防止している。
なおこの極低温窒素気体の外側を包み込むように常温
の窒素気体が放出されるので周辺装置の温度変化を最小
限に押さえて霜の発生を防止することができる。
の窒素気体が放出されるので周辺装置の温度変化を最小
限に押さえて霜の発生を防止することができる。
クーリングマガジンの長身の側面は真空断熱層15であ
り外周の空気からの断熱をする。
り外周の空気からの断熱をする。
圧入装置についてはアクチュエータ24によって行われ
るがA2は待機位置である。A3はワークW1を圧入ロッドに
セットするための引込位置である。A1はワークW2にワー
クW1を圧入した位置である。圧入ロッドは全ストローク
にわたり極低温になり霜が付着しやすくなるがこの圧入
ロッド23の外周面に弗素系樹脂をコーティングすること
によって霜が付着しにくく剥離を容易にした。
るがA2は待機位置である。A3はワークW1を圧入ロッドに
セットするための引込位置である。A1はワークW2にワー
クW1を圧入した位置である。圧入ロッドは全ストローク
にわたり極低温になり霜が付着しやすくなるがこの圧入
ロッド23の外周面に弗素系樹脂をコーティングすること
によって霜が付着しにくく剥離を容易にした。
間接冷嵌機の液体窒素供給管において、真空断熱供給
管と真空断熱供給管との間には、つなぎの補完配管また
はバルブとの短い管があるが、この部分での補完断熱方
法として実施例に示した断熱構成とすることによって、
輻射熱はアルミニュウム箔によって反射し、サランネッ
トシートは空気の断熱層を構成して極めて薄い層にもか
かわらず外周表面は外気温度より2℃〜5℃程度となる
まで断熱することができる。更にその外側に発泡ウレタ
ン層で外表面が露点以上の温度を保つことができる厚さ
に断熱し、発泡ウレタン層に水分が浸透しないように防
湿対策を施すことによって、長期間にわたって霜付防止
効果を得ることができるようになった。
管と真空断熱供給管との間には、つなぎの補完配管また
はバルブとの短い管があるが、この部分での補完断熱方
法として実施例に示した断熱構成とすることによって、
輻射熱はアルミニュウム箔によって反射し、サランネッ
トシートは空気の断熱層を構成して極めて薄い層にもか
かわらず外周表面は外気温度より2℃〜5℃程度となる
まで断熱することができる。更にその外側に発泡ウレタ
ン層で外表面が露点以上の温度を保つことができる厚さ
に断熱し、発泡ウレタン層に水分が浸透しないように防
湿対策を施すことによって、長期間にわたって霜付防止
効果を得ることができるようになった。
[効果] クーリングマガジンのワークシュートの入口部にむけ
て水分を全く含まない常温の窒素気体を放出し、ここに
極低温窒素気体を内層とし外層を常温の窒素気体で包み
込む気体を充満させる。
て水分を全く含まない常温の窒素気体を放出し、ここに
極低温窒素気体を内層とし外層を常温の窒素気体で包み
込む気体を充満させる。
またクーリングマガジンのワークシュートの出口部に
向けて円錐状に水分を全く含まない常温の窒素気体を放
出し、ここに極低温窒素気体を内層とし外層を常温の窒
素気体で包み込む気体を充満させる。
向けて円錐状に水分を全く含まない常温の窒素気体を放
出し、ここに極低温窒素気体を内層とし外層を常温の窒
素気体で包み込む気体を充満させる。
ワーク保持部と圧入ロッドの外周には弗素系樹脂等の
霜付着性が小さくかつ霜剥離性の良好な物質を20〜30μ
コーティングする。
霜付着性が小さくかつ霜剥離性の良好な物質を20〜30μ
コーティングする。
真空断熱管と真空断熱管の間の簡易断熱方法として、
液体窒素の供給管を以下のようにした。
液体窒素の供給管を以下のようにした。
断熱層を内層よりサランネットシート31、アルミニュ
ウム箔32を交互に複数回巻き付けその外側に発泡ウレタ
ン樹脂34を巻き付け最外周にビニールテープ35でもって
巻き付ける。
ウム箔32を交互に複数回巻き付けその外側に発泡ウレタ
ン樹脂34を巻き付け最外周にビニールテープ35でもって
巻き付ける。
これにより霜付が大幅に減少し長時間の稼働が可能に
なり面倒な手作業による霜取りの作業が無くなった。
なり面倒な手作業による霜取りの作業が無くなった。
第1図は間接冷嵌装置の全体を示す図である。第2図は
液体窒素加熱器である。第3図はクーリングマガジンの
断面図である。第4図はクーリングマガジンの上部の押
込歩進装置とクーリングマガジンの下端部分と圧入装置
の関係を示す一部断面図である。第5図は第1図に示す
T1部分の真空断熱管と真空断熱管の間の簡易断熱方法を
示す図である。 1……液体気体分離器、2……液体窒素加熱器、3……
クーリングマガジン、4……冷嵌装置の本体、5……吸
熱管、6……加熱体、7……受熱管、8……制御箱、9
……ワークシュート、10……液体窒素の供給管、11a,11
b……導管、12……検知管、13……液体窒素貯留槽、14
……液体窒素の液面、15……真空の断熱層、16……気体
窒素供給管、17……ポケット、18……ノズル、19……空
間、20……間接冷嵌装置の本体部分、21……アクチュエ
ータのロッド、22……ワーク保持部、23……圧入ロッ
ド、24……圧入装置のアクチュエータ、30……液体窒素
の供給管、31……サランネットシート、32……アルミニ
ュウム箔、34……発泡ウレタン樹脂、35……ビニールテ
ープ、LN……液体窒素、N……気体窒素、P1,P2,P3……
真空断熱供給管、P4,P5,P6……気体窒素供給管、T1,T2
……気体窒素供給管、V1,V2……調整弁。
液体窒素加熱器である。第3図はクーリングマガジンの
断面図である。第4図はクーリングマガジンの上部の押
込歩進装置とクーリングマガジンの下端部分と圧入装置
の関係を示す一部断面図である。第5図は第1図に示す
T1部分の真空断熱管と真空断熱管の間の簡易断熱方法を
示す図である。 1……液体気体分離器、2……液体窒素加熱器、3……
クーリングマガジン、4……冷嵌装置の本体、5……吸
熱管、6……加熱体、7……受熱管、8……制御箱、9
……ワークシュート、10……液体窒素の供給管、11a,11
b……導管、12……検知管、13……液体窒素貯留槽、14
……液体窒素の液面、15……真空の断熱層、16……気体
窒素供給管、17……ポケット、18……ノズル、19……空
間、20……間接冷嵌装置の本体部分、21……アクチュエ
ータのロッド、22……ワーク保持部、23……圧入ロッ
ド、24……圧入装置のアクチュエータ、30……液体窒素
の供給管、31……サランネットシート、32……アルミニ
ュウム箔、34……発泡ウレタン樹脂、35……ビニールテ
ープ、LN……液体窒素、N……気体窒素、P1,P2,P3……
真空断熱供給管、P4,P5,P6……気体窒素供給管、T1,T2
……気体窒素供給管、V1,V2……調整弁。
Claims (3)
- 【請求項1】極低温液体によって間接冷却されたワーク
を極低温液体貯留槽より気化した極低温気体で被覆し、
極低温気体放出口外周部より極低温液体を加熱して得ら
れる乾燥常温気体を放出して極低温気体を乾燥常温気体
で包み込む間接冷嵌機における霜付防止方法。 - 【請求項2】外周を真空断熱されたクーリングマガジン
の極低温液体貯留槽の中央部に熱伝導のよい壁面で形成
されるワークシュートを設け、ワークシュート内に投入
されたワークを間接冷却するクーリングマガジンにおい
て、極低温液体貯留槽から気化した極低温気体をワーク
シュート上部に設けた開口部からワークシュート内に導
き、ワークシュート内の湿度を含む大気と極低温気体を
置換するとともに、ワークシュート内に湿度を含む大気
の浸入を防ぎ、ワークシュート出入口から溢出される極
低温気体をクーリングマガジン外周縁部より放出する乾
燥常温気体で包み込むとともに、霜付を嫌う周辺機器部
には乾燥常温気体の放出量を調整する調整弁を備える放
出口を適宜設けて湿度を含む大気と乾燥常温気体を置換
する間接冷嵌機における霜付防止装置。 - 【請求項3】極低温液体を供給する真空断熱供給管と真
空断熱供給管との間の補完断熱供給管として、サランネ
ットシート層,アルミ箔層を交互に複数回捲き、その外
側を発泡ウレタン層とし、最外周にビニールテープを捲
き付けて極低温液体供給管を断熱することによって霜付
を防止する霜付防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63020139A JP2598659B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | 間接冷嵌機における霜付防止方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63020139A JP2598659B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | 間接冷嵌機における霜付防止方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01199730A JPH01199730A (ja) | 1989-08-11 |
JP2598659B2 true JP2598659B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=12018803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63020139A Expired - Fee Related JP2598659B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | 間接冷嵌機における霜付防止方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2598659B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100346330B1 (ko) * | 2000-02-24 | 2002-07-26 | 미래산업 주식회사 | 핸들러에서 액체질소를 챔버 내로 공급하는 공급라인의 성에 생성 방지장치 |
WO2014131174A1 (en) * | 2013-02-28 | 2014-09-04 | Linde Aktiengesellschaft | An anti-frozen processing apparatus and method |
CN107144483B (zh) * | 2017-05-11 | 2023-10-03 | 兰州大学 | 一种基于液氮制冷的纳米压痕多场测试系统 |
CN110926082A (zh) * | 2019-11-20 | 2020-03-27 | 安徽民祯活性包装材料有限公司 | 一种用于远程运输的保鲜箱及持续供冷系统 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6081806U (ja) * | 1983-11-14 | 1985-06-06 | 味の素株式会社 | 冷凍食品等の小分け包装装置 |
JPS61155031U (ja) * | 1985-03-19 | 1986-09-26 |
-
1988
- 1988-01-29 JP JP63020139A patent/JP2598659B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01199730A (ja) | 1989-08-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4510760A (en) | Compact integrated gas phase separator and subcooler and process | |
US7637389B2 (en) | Apparatus for and method of filling hydrogen tank with hydrogen | |
CA1146464A (en) | Liquid cryogen delivery system | |
US3706208A (en) | Flexible cryogenic liquid transfer system and improved support means therefor | |
US3492831A (en) | Meat refrigeration and dehumidification system | |
CA2208941C (en) | Refrigerated container | |
US20050067174A1 (en) | Cooling method of superconducting cable line | |
JP2598659B2 (ja) | 間接冷嵌機における霜付防止方法および装置 | |
JPS62188899A (ja) | 冷却剤の搬送システム | |
US3241329A (en) | Liquefied gas refrigeration system | |
US3498071A (en) | Apparatus and process for freezing liquid in a section of a pipe | |
US6640555B2 (en) | Freezer and plant gas system | |
PL336178A1 (en) | Method of and apparatus for preventing evaporation of liquefied gas being stored in an impermeable and thermally insulated tank | |
WO2019083537A1 (en) | CRYOGENIC STORAGE SYSTEM HAVING ENHANCED THERMAL STABILITY | |
GB2111173A (en) | Temperature-actuated valve | |
US6336332B1 (en) | Pressure regulating device for a cryogenic tank and plant for delivering corresponding fluid | |
WO2023037948A1 (ja) | 気化器 | |
CN115681627A (zh) | 一种柔性管路、螺旋速冻机干冰喷淋装置及其控制方法 | |
JPH08128596A (ja) | ガス蒸発装置及びガス供給方法 | |
KR950001383Y1 (ko) | 액화가스용기 | |
SU1204888A1 (ru) | Рефрижератор | |
US11649929B2 (en) | Gas dispensing system with tank pressure and heat management | |
JPS5980600A (ja) | 窒素ガス封入装置 | |
JP2572514Y2 (ja) | 液化低温ガス用電磁弁の防霜構造 | |
JPS58166197A (ja) | 断熱容器に対する外気侵入防止方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080109 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |