JP2598645B2 - キャパシタンス測定方法 - Google Patents
キャパシタンス測定方法Info
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- JP2598645B2 JP2598645B2 JP19321287A JP19321287A JP2598645B2 JP 2598645 B2 JP2598645 B2 JP 2598645B2 JP 19321287 A JP19321287 A JP 19321287A JP 19321287 A JP19321287 A JP 19321287A JP 2598645 B2 JP2598645 B2 JP 2598645B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は個別部品としてのキャパシタ及び容量型セン
サのキャパシタンスを精度良く測定する方法に関する。
サのキャパシタンスを精度良く測定する方法に関する。
(従来の技術) よく知られている未知容量測定法に交流ブリッヂ法が
ある。この方法では、未知容量と基準容量を交流ブリッ
ヂで比較することによって両者の差に比例する電圧を
得、この電圧を増幅,検波することによって未知容量を
測定している。
ある。この方法では、未知容量と基準容量を交流ブリッ
ヂで比較することによって両者の差に比例する電圧を
得、この電圧を増幅,検波することによって未知容量を
測定している。
(発明が解決しようとする問題点) 上記ブリッジ法で微小容量を精度良く測定するには高
精度の差動増幅器と直線性の優れた検波器を必要とす
る。このため、この方法を固体容量型センサの信号処理
に適用し、センサーと一体で集積化して高い歩留りを実
現することは困難である。本発明はかゝる問題点を解決
するためになされたものであり、より簡単で高精度の容
量測定を可能にする方法を提供するものである。
精度の差動増幅器と直線性の優れた検波器を必要とす
る。このため、この方法を固体容量型センサの信号処理
に適用し、センサーと一体で集積化して高い歩留りを実
現することは困難である。本発明はかゝる問題点を解決
するためになされたものであり、より簡単で高精度の容
量測定を可能にする方法を提供するものである。
(問題点を解決するための方法) 本発明のキャパシタンス測定方法は、第1の基準キャ
パシタ(2)で未知キャパシタ(1)の並列回路には第
1の交流電圧(5)を、第2の基準キャパシタ(3)に
は第1の交流電圧とは位相が180゜異なる第2の交流電
圧(6)を、第3の基準キャパシタ(4)には第1の交
流電圧とは位相が90゜異なる第3の交流電圧(7)をそ
れぞれ印加することによって、各キャパシタに流れる電
流を合成し、この合成電流と上記3つの交流電圧のいず
れか1つの電圧との位相差によって未知キャパシタの容
量を測定することを特徴とする。
パシタ(2)で未知キャパシタ(1)の並列回路には第
1の交流電圧(5)を、第2の基準キャパシタ(3)に
は第1の交流電圧とは位相が180゜異なる第2の交流電
圧(6)を、第3の基準キャパシタ(4)には第1の交
流電圧とは位相が90゜異なる第3の交流電圧(7)をそ
れぞれ印加することによって、各キャパシタに流れる電
流を合成し、この合成電流と上記3つの交流電圧のいず
れか1つの電圧との位相差によって未知キャパシタの容
量を測定することを特徴とする。
第1図は本発明のキャパシタンス測定方法の原理を示
すブロック図であって、1は被測定容量、2,3,4は基準
容量、5は被測定容量1と第1の基準容量2に加えられ
る交流電圧源、6は第1の交流電圧源5とは180゜位相
の異る電圧を第2の基準容量3に印加するための交流電
圧源、7は第1の交流電圧源とは90゜位相の異る電圧を
第3の基準容量4に印加するための交流電圧源である。
すブロック図であって、1は被測定容量、2,3,4は基準
容量、5は被測定容量1と第1の基準容量2に加えられ
る交流電圧源、6は第1の交流電圧源5とは180゜位相
の異る電圧を第2の基準容量3に印加するための交流電
圧源、7は第1の交流電圧源とは90゜位相の異る電圧を
第3の基準容量4に印加するための交流電圧源である。
(測定方法) 未知容量1,第1,第2,及び第3の基準容量のキャパシタ
ンスをそれぞれCx,C1,C2,C3とし、交流電圧源5の電圧
υ1をυ1=V1sin ωtとすれば、交流電圧源6,7の電
圧υ2,υ3はυ2=−V2sin ωt,υ3=V3cos ωtとな
る。Cx,C1,C2,C3を流れる電流をそれぞれix,i1,i2,i3と
すると各電流は次式で与えられる。
ンスをそれぞれCx,C1,C2,C3とし、交流電圧源5の電圧
υ1をυ1=V1sin ωtとすれば、交流電圧源6,7の電
圧υ2,υ3はυ2=−V2sin ωt,υ3=V3cos ωtとな
る。Cx,C1,C2,C3を流れる電流をそれぞれix,i1,i2,i3と
すると各電流は次式で与えられる。
ix=ωCxV1cos ωt (1) ix=ωC1V1cos ωt (2) i2=−ωC2V2cos ωt (3) i3=−ωC3V3sin ωt (4) 従って、合成電流iは i=ix+i1+i2+i3 =ω(CxV1+C1V1−C2V2)cos ωt −ωC3V3sin ωt (5) となる。ここで、υ1=V1sin ωtを基準とする各電流
のベクトル図を第3図に示す。今、C1V1=C2V2が成立す
るように電圧V1あるいはV2を設定すれば、合成電流iは となる。こゝで α=V3/V1 (7) これにより第3図のベクトル図と合成電流は、第4図
に示したようになる。
のベクトル図を第3図に示す。今、C1V1=C2V2が成立す
るように電圧V1あるいはV2を設定すれば、合成電流iは となる。こゝで α=V3/V1 (7) これにより第3図のベクトル図と合成電流は、第4図
に示したようになる。
ここで、θは第(8)式で与えられるように未知容量
Cxの関数となる。従って、sin ωtとの位相差θ,又は
cos ωtとの位相差ψ(=θ−π/2),又は−sin ωt
との位相差φ(=π−θ)を検出すれば未知容量Cxが測
定できる。
Cxの関数となる。従って、sin ωtとの位相差θ,又は
cos ωtとの位相差ψ(=θ−π/2),又は−sin ωt
との位相差φ(=π−θ)を検出すれば未知容量Cxが測
定できる。
(実施例) 第2図は本発明のキャパシタンス測定方法を具現する
測定回路例であって、8は演算増幅器81を用いた加算回
路、9と10はコンパレータ、11はEXORゲートである。未
知容量1,第1,第2,第3の基準容量(2,3,4)は演算増幅
器81の仮想接地端子83に接続されているので、合成電流
iは帰還容量82を流れ、電圧に変換される。
測定回路例であって、8は演算増幅器81を用いた加算回
路、9と10はコンパレータ、11はEXORゲートである。未
知容量1,第1,第2,第3の基準容量(2,3,4)は演算増幅
器81の仮想接地端子83に接続されているので、合成電流
iは帰還容量82を流れ、電圧に変換される。
演算増幅器81の出力電圧υ0は、C1V1=C2V2の条件の
下で次式で与えられる。
下で次式で与えられる。
こゝで、Cは帰還容量82のキャパシタンスであり、θ
は第(8)式で与えられる。位相θを電気的に検出する
ために本実施例では、υ0をコンパレータ9、υ3=V3
cos ωtをコンパレータ10でそれぞれ方形波に変換し、
両方形波をEXORゲート11に加えている。これによって位
相θはパルス幅に変換されるので、このEXORゲートの出
力を平滑すればθはアナログ電圧として、又、高い周波
数のクロック信号をこのパルス期間中計数すればθ、即
ち未知キャパシタンスをディジタル値として検出でき
る。
は第(8)式で与えられる。位相θを電気的に検出する
ために本実施例では、υ0をコンパレータ9、υ3=V3
cos ωtをコンパレータ10でそれぞれ方形波に変換し、
両方形波をEXORゲート11に加えている。これによって位
相θはパルス幅に変換されるので、このEXORゲートの出
力を平滑すればθはアナログ電圧として、又、高い周波
数のクロック信号をこのパルス期間中計数すればθ、即
ち未知キャパシタンスをディジタル値として検出でき
る。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば極めて簡単な構
成で未知容量を測定できる。又、以上の説明において、
C1を容量型センサのオフセット容量、Cxを検出しようと
する物理量によって変化するセンサ容量とすると、本発
明によればオフセット容量を打消し、Cxのみを高精度で
測定でき、しかもセンサがシリコンの場合にはセンサと
信号処理回路を一体化できる。更に、第(8)式に示さ
れるように、測定感度をα、即ち電圧によって可変でき
る。これらの特徴から明からのように、本発明は個別部
品としてのキャパシタや容量型センサのキャパシタンス
測定に極めて有用である。
成で未知容量を測定できる。又、以上の説明において、
C1を容量型センサのオフセット容量、Cxを検出しようと
する物理量によって変化するセンサ容量とすると、本発
明によればオフセット容量を打消し、Cxのみを高精度で
測定でき、しかもセンサがシリコンの場合にはセンサと
信号処理回路を一体化できる。更に、第(8)式に示さ
れるように、測定感度をα、即ち電圧によって可変でき
る。これらの特徴から明からのように、本発明は個別部
品としてのキャパシタや容量型センサのキャパシタンス
測定に極めて有用である。
第1図は本発明のキャパシタンス測定方法を示すブロッ
ク図、第2図は本発明の実施例を示す回路図、第3図及
び第4図は本発明の理論を説明するための電流のベクト
ル図である。 第1図,第2図において、1は未知容量、2,3,4はそれ
ぞれ第1,第2,第3の基準キャパシタ、5は交流電圧源、
6は5と逆相の交流電圧源、7は5と90゜位相の異る交
流電圧源である。第2図において8は演算増幅器81によ
る加算器、9と10はコンパレータ、11はEXORゲートであ
る。
ク図、第2図は本発明の実施例を示す回路図、第3図及
び第4図は本発明の理論を説明するための電流のベクト
ル図である。 第1図,第2図において、1は未知容量、2,3,4はそれ
ぞれ第1,第2,第3の基準キャパシタ、5は交流電圧源、
6は5と逆相の交流電圧源、7は5と90゜位相の異る交
流電圧源である。第2図において8は演算増幅器81によ
る加算器、9と10はコンパレータ、11はEXORゲートであ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】第1の基準キャパシタ(2)と未知キャパ
シタ(1)の並列回路には第1の交流電圧(5)を、第
2の基準キャパシタ(3)には第1の交流電圧とは位相
が180゜異なる第2の交流電圧(6)を、第3の基準キ
ャパシタ(4)には第1の交流電圧とは位相が90゜異な
る第3の交流電圧(7)をそれぞれ印加することによっ
て、各キャパシタに流れる電流を合成し、この合成電流
と上記3つの交流電圧のいずれか1つの電圧との位相差
によって未知キャパシタの容量を測定することを特徴と
するキャパシタンス測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19321287A JP2598645B2 (ja) | 1987-07-31 | 1987-07-31 | キャパシタンス測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19321287A JP2598645B2 (ja) | 1987-07-31 | 1987-07-31 | キャパシタンス測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6435388A JPS6435388A (en) | 1989-02-06 |
JP2598645B2 true JP2598645B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=16304167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19321287A Expired - Lifetime JP2598645B2 (ja) | 1987-07-31 | 1987-07-31 | キャパシタンス測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2598645B2 (ja) |
-
1987
- 1987-07-31 JP JP19321287A patent/JP2598645B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6435388A (en) | 1989-02-06 |
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