JP2598508B2 - 硫化水素含有ガスの精製方法 - Google Patents

硫化水素含有ガスの精製方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、硫化水素含有ガスの精製方法に関する。
本発明は、高含量の硫化水素を有する天然ガスの脱汚
染、油精製所及びコークス化学プラントにおけるガス放
出において用いられる。
〔従来の技術〕
硫化水素の不均一触媒酸化からなる、硫化水素からの
炭化水素ガスの精製方法は公知である。この方法で使用
される触媒にはアルミニウム、鉄、チタン及び酸化亜鉛
が含まれる。酸化は220〜260℃で行われる(米国特許第
4519992号)。この方法は99.0〜99.6重量%の原料ガス
の精製度を達成することを可能にするが、しかしそれは
硫化水素含量が最大限3容量%のガスの精製にのみ適す
るにすぎない。
一方、4〜25容量%の硫化水素を含有する硫化水素含
有ガスの精製法が公知である(西独特許公開第3332563
号)。この方法によれば、かかる濃度の硫化水素含有ガ
スが、ニッケル、チタン及び酸化アルニミウムの混合物
の形態の固体触媒上での酸化に付される。酸化はH2S+1
/202→S+H2Oの反応により、化学量論量の100%の量の
酸素を用いて行われる。上記触媒上で265℃において酸
化を行うことにより、出発ガスは元素状イオウ(イオウ
収率は93.4%に達する)の形成と共に硫化水素から精製
される。ガス状イオウ、水蒸気及び未反応硫化水素含有
ガスは、酸化後にイオウ及び水の凝縮工程に供給され、
その後、約0.11容量%のH2S、0.22容量%のSO2、89.0容
量%のCO2、及び10.67容量%のH2Oを含有する硫化水素
含有ガスが二酸化イオウによる再酸化に付されることに
より、205℃においてチタン含有固体触媒上に元素状イ
オウを形成する。最終的に、元素状イオウの形態での硫
化水素の総括回収率は98%になり、精製ガスは1g/nm3
での粉末イオウを含有する。
この従来技術の方法は、最大25容量%までの硫化水素
を含有するガスの精製には適したものである。より高濃
度の硫化水素を含有するガスの適用は、触媒床の断熱的
加熱の上昇を生じさせ、それが二酸化イオウ形成の反応
速度の増大(350℃を越える温度において)を引起こ
し、それによりコークス化が起こり(500℃を越える温
度において)、炭化水素成分(出発ガス中に存在する場
合において)のクラッキングが生ずる。この方法を用い
た場合の精製度は、出発ガスの硫化水素含量が11容量%
のものについて97.37%であり、精製ガスは約2000mg/nm
3の硫化水素及び2000mg/nm3の二酸化イオウを含有す
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、硫化水素を多く含有する出発ガスの高度な
精製を保障するような条件下で硫化水素を酸化すること
からなる、硫化水素含有ガスの精製方法を提供するとい
う課題に基づくものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的は、各段階において形成される元素状イオウ
の逐次除去を伴う二段階の硫化イオウの不均一触媒酸化
によりなる硫化水素含有ガスの精製方法において、本発
明によれば、硫化水素の元素状イオウへの酸化に必要な
化学量論量の100〜110%の量の酸素を第一酸化段階にお
いて供給することにより酸化を行い、第一段階における
酸化アルミニウム上に10〜20重量%の亜クロム酸マグネ
シウムを含有する顆粒状触媒の流動床内で行われ、第一
段階からの未反応硫化水素及び酸素を第二段階において
140〜155℃において反応されることにより元素状イオウ
を形成させることにより達成される。
本発明の方法によれば、高含量の硫化水素(30〜50容
量%)を含有するガスの精製を99%という高精製度で行
い、そして精製ガス中の硫化水素含量を10〜20mg/nm3
オーダとすることが可能となる。本発明の方法は、ま
た、1重量%までの粉塵を含有するガスを精製にも適し
ている。
本発明においては、触媒効率を長時間維持させ、ま
た、出発ガスの徹底した精製を行うために、第一段階の
酸化は250〜350℃において行われるのが好ましい。
本発明においては、触媒の機械的摩耗を減少させ、使
用寿命を延長させるために、第一酸化段階で使用する触
媒は(例えばリング或いは切株形状の顆粒形態と対比し
て)、球状顆粒の形態にあることが好ましい。
また、本発明においては、触媒の安定な作用を長時間
確実にするためには、少なくとも165kg/cm2の強度を有
する顆粒状触媒が用いられるのが好ましい。
本発明のその他の目的及び利点は、以下の硫化水素含
有ガスの精製方法の詳細な説明及び特定の具体的態様を
述べた実施例から明らかとなろう。
〔発明の作用〕
本発明は、吹出し及び試験ガス井戸(30容量%のH
2S、25〜30容量%のCO2、30〜35容量%のCH4、4〜5容
量%のC1〜C5炭化水素;2〜5容量%の水分及び/又は粉
塵を含有);埋蔵石油中の石油ガス(40〜45容量%のH2
S、20〜25容量%のCO2、20〜25容量%のCH4、5〜7容
量%のC1〜C5炭化水素、2〜5容量%の水分を含有);
ハイドロ精製ガス(30〜50容量%のH2S、15〜20容量%
のCO2、20〜25容量%のCH4、6〜7容量%のC1〜C5炭化
水素、2〜5容量%の水分を含有);「酸性」ガス(40
〜50容量%のH2S、40〜50容量%のCO2、3〜5容量%の
CH4、1〜2容量%のC1〜C5炭化水素、2〜5容量%の
水分を含有)等において放出される高硫化物含有天然ガ
スなどの硫化水素含有ガスの精製に関する。
本発明による硫化水素含有ガスの精製方法は、酸素に
よる硫化水素の不均一接触酸化に基づくものである。本
発明によれば、二段階において行われる出発ガスの酸化
は、硫化水素の元素状イオウへの酸化: H2S+1/202→S+H2O に必要な化学量論量の100〜110%に過ぎない量で第一酸
化段階に供給される酸素を用いて行われる。
本発明によれば、出発ガス中の硫化水素は、第一段階
において、10.0〜20.0重量%の亜クロム酸マグネシウム
を酸化アルニミウム上に椎積させた顆粒状触媒の流動床
において酸化される。
触媒の担体は各種形態の酸化アルミニウムの形態でよ
い(γ−Al2O3、α−Al2O3、δ−Al2O3、θ−Al2O3)。
10.0重量%未満の触媒中の亜クロム酸マグネシウム
(活性源)の含量では、酸化アルミニウム担体の表面上
の活性触媒中心における濃度が不十分であるために、硫
化水素の選択的酸化反応に必要な反応速度を得ることが
できないことが分っている。
20.0重量%を越える触媒中の亜クロム酸マグネシウム
含量では、触媒の活性が増大するものの極めて微々たる
ものであるゆえ、不適当である。
上記の触媒、或いは同様なタイプの触媒は任意の適当
な公知の方法により調製される。
本発明によれば、従来反応領域における二酸化及び三
酸化イオウの形成のため、更には、精製ガス中の炭化水
素成分のコークス化及びクラッキング生成物の形成のた
めに可能でなかった二段階における高含量の硫化水素
(50容量%まで)を有するガスの精製を確実に行うよう
に、出発ガスの酸化は第一段階において、上記顆粒状触
媒の流動床内で行われる。顆粒状触媒を流動状態で保つ
ことにより、触媒の任意の地点における温度均一性が保
障される。従って、第一段階における出発ガスの酸化
は、任意の適当な公知の方法(例えば、コイル或いは冷
却ジャケットにより)により有効に熱を除去するように
最適の温度条件下に行うことができる。
出発ガスは、第一段階において380℃までの温度にお
いて酸化することができる。しかしながら、温度を250
〜350℃に維持することがより適切であり、それによっ
て触媒の効率が長期間保持され、より高度の精製が行わ
れ得る。本発明者等は、250℃未満の温度においてはイ
オウ蒸気が触媒上に凝縮され、それにより触媒活性を低
下させること、及び硫化水素の二酸化イオウへの均質酸
化反応が350℃を越える温度において著しい速度で生ず
ることを見出した。後者の反応は精製性能を損う。
第一段階の出発ガスの酸化は流動触媒床内で行われる
が、触媒は少なくとも165kg/cm2の強度を有すべきであ
る。研究の結果、165kg/cm2の触媒強度の場合、触媒の
機械的摩耗は1日0.3%であり、その触媒は数百時間安
定操作が可能であることが示された。
触媒の顆粒は、例えばリング或いは切株の形態であっ
てもよい。球状形状の触媒が最も好ましい。球状顆粒の
流動床における機械的摩耗の速度は、他の条件が同一で
ある場合には、他の形状の顆粒の摩耗速度の20倍或いは
それ以上低い。
上記の如く、出発ガスは、硫化水素の元素状イオウへ
の酸化に必要な化学量論量の100〜110%の量で第一酸化
段階に供給される酸素で酸化される。実験結果によれ
ば、酸化が上記顆粒状触媒床に、化学量論量の100%未
満の量で供給される場合には、一部の硫化水素の触媒へ
の貫通が起こり、また、酸素が110%を越えて供給され
る場合には、精製にとって望ましくない生成物である二
酸化イオウの形成の不可逆反応速度が著しく増大する。
第一酸化段階は、底部にガス分配格子を有する垂直円
筒状容器の形態等の通常の反応器内において行われる。
この反応器の直径及び高さは、反応器内に用いられる顆
粒状触媒が、出発ガス及び酸素の所定量が反応器中に供
給される際に流動状態を保つように選ばれる。
本発明による条件下における出発ガスの第一段階の精
製後、イオウは毎時1gの触媒当り2.3〜3.2gの量で形成
され、酸化の結果形成された蒸気及びガス混合物は、主
として最大0.5容量%の硫化水素、0.1〜0.7容量%の酸
素、炭化水素、二酸化炭素、水及びイオウ蒸気、及び液
体イオウを含有する。イオウ及び水の凝縮後、最大0.5
容量%の硫化水素、及び最大0.7容量%の酸素、並びに
炭化水素、二酸化炭素、及びイオウ粉塵(0.1重量%ま
で)を含有するガス混合物を第二の触媒に供給して、第
二段階の酸化を行う。
第二酸化段階における触媒は、公知の多成分椎積触媒
の形態であってもよいし、或いは第一酸化段階において
用いられるもの、或いは二酸化チタン若しくは五酸化バ
ナジウムを含有する触媒であってもよい。第二段階にお
いて用いられる触媒は、200〜250m2/gの比表面積を持
ち、硫化水素酸化反応における活性度が、155℃におい
て少なくとも5・10-3mmol/l.sであるものが好ましい。
第二段階における酸化は、140〜155℃において行われ
る。イオウは、140〜155℃の温度範囲において最大流動
性及び最低粘度を有することが知られている。この温度
範囲における酸化は、接触酸化の結果形成されたイオウ
を触媒床から連続的に除去することを可能にする。加え
て、第二酸化段階におけるこの温度範囲は、第一段階か
らの未反応硫化水素の元素状イオウへの十分に高速度の
酸化及び粉状イオウの捕集を可能にする。
上記条件下における第一及び第二酸化段階の結果、僅
かに10〜20mg/nm3の硫化水素を含有するにすぎないガス
を製造することができる。このガスは燃料として使用す
ることができ、或いは現存の衛生状態を損うことなく大
気中に放出することができる。
〔実施例〕
実施例1 H2S 30.0容量%、CO2 30容量%、CH4 35容量%、C
2〜C5炭化水素 5容量%を含有する出発ガスを、5.0
/時の量で流動触媒床に供給した。更に、酸素を次の反
応に必要な化学量論量の100%の量で触媒床に供給し
た: H2S+1/202→S+H2O。
硫化水素の元素状イオウへの酸化に必要な酸素の量は
次式により計算した: Vo2=0.5・Vr・C/100 (式中、Vo2は硫化水素を元素状イオウに酸化するのに
必要な酸素の量(/時)であり; 0.5は次の反応における酸素の化学量論比であり、 H2S+0.5O2→S+H2O; Vrは硫化水素含有ガスの量(/時)であり;Cは硫化水
素の濃度である(vol.%)。
本実施例において、流動触媒床に供給された酸素の量
は0.75/時であった。流動床は、MgCrO4含量が10重量
%であり残部がAl2O3からなる、強度165kg/cm2の球状顆
粒であった。
出発ガスの精製は250℃において行われ、出発ガス及
び酸素の流速は3600時-1であった。硫化水素の選択的酸
化の結果としてのH2Sからのガスの精製度は99%であ
り、選択率は99%であった。未反応硫化水素(0.3容量
%まで)及び酸素(0.15容量%まで)、二酸化炭素、C1
〜C5炭化水素、水及びイオウ蒸気、及び30重量%までの
量の液体イオウを含有する流動触媒床からの逃散ガス
を、液体イオウ及び水を集めるために凝縮に付した。凝
縮後に得られたガスは、0.3容量%のH2S、0.15容量%の
O2並びにCO2、C1〜C5炭化水素、1.0重量%までの粉状イ
オウを含有していた。このガスをAl2O3+V2O5のもう一
つの触媒床に供給した。この第二触媒床において、140
℃で硫化水素の元素状イオウへの追加の酸化が行われ、
粉状イオウを捕集した。第二触媒床を離れるガスは、1
9.5mg/nm3の硫化水素及び13mg/nm3の量の粉状イオウを
含有した。精製ガスは販売可能な燃料ガスとなり得るも
のであり、或いは空気中に放出することが可能なもので
あった。
出発ガス状物質及び酸化反応生成物の分析を平行カラ
ムクロマトグラフを用いて行った。吸着剤はNaXゼオラ
イト及びポラパックQの形態であった。ヘリウムをキャ
リアガスとして用いた。キャリアガスの流量は30ml/分
であった。カラム吸着剤の作業温度は、NaXゼオライト
については20℃、そしてポラパックQについては140〜1
50℃であった。
精製ガス中の粉状イオウの含量は、反応前後の三層綿
フィルターの重量差として求められた。
従って、酸化工程の結果として、20mg/nm3未満の硫化
水素、及び20mg/nm3未満の粒状イオウを含有する販売可
能な燃料ガス、並びに毎時1gの触媒当り2.16gの割合で
イオウが製造された。
実施例2 H2S 40容量%、CO2 30容量%、C1〜C5炭化水素 残
部を含有する出発ガスを流動触媒床に5.0/時の量で
供給した。また、酸素を化学量論量の100%に当る1.0
/時の量で供給した。酸素の供給量は実施例1の式によ
り計算した。触媒の組成及び強度、並びに酸化条件は実
施例1と同様であった。
流動触媒床から逃散するガスは0.2容量%のH2S、0.1
容量%のO2、並びにCO2、C1〜C5炭化水素、水、及びイ
オウ蒸気、そして40重量%の液体イオウを含有してい
た。凝縮後、0.2容量%のH2S、0.1容量%のCO2、C1〜C5
炭化水素並びに10重量%の粉状イオウを含有するガス混
合物を、流動触媒床から下流に位置したAl2O3+V2O5
含有する触媒床に供給した。硫化水素の追加の酸化及び
粉状イオウの捕集が、実施例1と同様の条件下に触媒床
内で行われた。
ガス状物質及び粉状イオウの分析を実施例1と同様に
行った。
接触酸化の結果、18.0mg/nm3の硫化水素及び14.0mg/n
m3の粉状イオウを含有する燃料ガス、並びに毎時触媒1g
当り2.7gのイオウが製造された。
実施例3 H2S 50容量%、CO2 30容量%、C1〜C5炭化水素 残
部を含有する出発ガスを5.0/時の量で流動触媒床に
供給した。また、酸素を化学量論量の100%に相当する
1.25/時の量で触媒床に供給した。酸素の量は実施例
1の式により計算した。触媒の組成、強度及び酸化条件
の実施例1は同様であった。流動触媒床における硫化水
素の酸化の結果形成された液体イオウ及び水分の凝縮及
び採集を行った。流動触媒床からの、H2S 0.28容量
%、O2 0.11容量%、二酸化炭素、C1〜C5炭化水素及び
1重量%の粉状イオウを含有するガスを、下流に位置し
たAl2O3+V2O5を含有する触媒床に供給した。
硫化水素の元素イオウへの追加の酸化及び粉状イオウ
の捕集を、実施例1に記載の条件下に Al2O3+V2O5を含有する触媒床内で行った。
ガス状物質及び粉状イオウの定量分析を実施例1と同
様に行った。
出発ガスの接触酸化の結果、16mg/nm3の硫化窒素及び
15mg/nm3の粉状イオウを含有する燃料ガス並びに毎時触
媒1g当り3.35gの量のイオウが製造された。
実施例4 H2S 50容量%、CO2 50容量%、C1〜C5炭化水素 残
部を含有する出発「酸性」ガスを流動触媒床に5.0/
時の量で供給した。同時に、酸素を化学量論量の100%
に相当する1.25/時の量で触媒床に供給した。酸素の
量は実施例1の式により計算した。触媒の組成及び強度
並びに酸化条件は実施例1と同様であった。流動触媒床
内における硫化水素の接触酸化の結果として形成された
イオウ及び水の凝縮及び採集を行った。次いで、流動触
媒床からの0.22容量%のH2S、0.11容量%のO2、二酸化
炭素及び1.0重量%の粉状イオウを含有するガスを、下
流に位置したAl2O3+V2O5を含有する触媒床に供給し
た。硫化水素の元素状イオウへの追加の酸化及び粉状イ
オウの捕集を、実施例1と同様の条件下に、Al2O3+V2O
5を含有する触媒床内で行った。
ガス状酸化生成物及び粉状イオウの定量分析を実施例
1と同様にして行った。
出発ガスの接触酸化の結果、17.0mg/nm3の硫化水素及
び16.0mg/nm3の粉状イオウを含有する二酸化炭素(C
O2)、並びに毎時MgCr2O4/Al2O3触媒1g当り3.35gの量の
イオウが製造された。
実施例5 H2S 40容量%、CO2 30容量%、C1〜C5飽和炭化水素
残部を含有する出発ガスを、流動触媒床に5.0/時
の量で供給した。同時に、化学量論量の100%に相当す
る1.0/時の量で酸素を触媒床に供給した。酸素の量
は実施例1の式により計算した。この流動床は20重量%
MgCr2O4、Al2O3−残部を含有し、165kg/cm2の強度を有
する触媒の球状顆粒を含有していた。流動床における酸
化条件は実施例1と同様であった。硫化水素の元素状イ
オウへの酸化反応の結果流動触媒床に形成された水及び
液体イオウの凝縮及び採集を行い、次いで0.22容量%の
H2S、0.11容量%のO2、C1〜C5炭化水素、二酸化炭素及
び1.0重量%までの量の粉状イオウを含有する触媒床か
らのガスを、下流に位置するAl2O3+V2O5を含有する触
媒床に供給した。このAl2O3+V2O5を含有する触媒床に
おいて、硫化水素の元素状イオウへの追加の酸化及び粉
状イオウの捕集を行った。
二段階酸化の生成物の分析を実施例1と同様に行っ
た。
上記の工程の結果、18.0mg/nm3の硫化水素及び16.0mg
/nm3の粉状イオウを含有する燃料ガス並びに毎時MgCr2O
4/Al2O3触媒1g当り2.7gのイオウが製造された。
実施例6 H2S 40容量%、CO2 30容量%、C1〜C5飽和炭化水素
残部を含有する出発ガスを5.0/時の量で流動触媒
床に供給した。同時に、化学量論量の110%に相当する
1.1/時の量の酸素を触媒床に供給した。酸素の量は
実施例1の式により計算した。触媒の組成及び強度並び
に酸化条件は実施例1と同様であった。硫化水素の選択
的酸化反応の結果流動床内に形成された水及び液体イオ
ウの凝縮及び採集を行った。次いで0.22容量%のH2S、
0.55容量%のO2、CO2、飽和C1〜C5炭化水素並びに1重
量%の粉状イオウを含有する流動触媒床からのガスを、
下流に位置したAl2O3+V2O5を含有する触媒床に供給し
た。硫化水素の元素状イオウへの追加の酸化及び粉状イ
オウの捕集をこのAl2O3+V2O5の触媒床において行っ
た。
この二段階酸化の生成物の分析を実施例1と同様にし
て行った。
上記工程の結果、17.0mg/nm3の硫化水素及び15.0mg/n
m3の粉状イオウを含有する燃料油並びに毎時MgCr2O4/Al
2O3触媒1g当り2.7gの量のイオウが製造された。
実施例7 H2S 40容量%、CO2 30容量%、C1〜C5飽和炭化水素
残部を含有する出発ガスを5.0/時の量で流動触媒
床に供給した。同時に、酸素を化学量論量の105%に相
当する1.05/時の量で流動触媒床に供給した。酸素の
量は実施例1の式により計算した。触媒の組成、強度及
び酸化条件は実施例1の同様であった。硫化水素の元素
状イオウへの選択的酸化の結果形成された水及び液体イ
オウの凝縮及び採集を行った。次いで、0.22容量%のH2
S、0.25容量%のO2、飽和C1〜C5炭化水素、微量の水
分、CO2及び1重量%の粉状イオウを含有する流動触媒
床からのガスを、下流に位置する触媒床Al2O3+V2O5
供給した。硫化水素の元素状イオウへの追加の酸化及び
粒状イオウの捕集をAl2O3+V2O5の触媒床内で行った。
この二段階酸化の生成物の分析を実施例1と同様に行
った。
上記工程の結果、12.0mg/nm3の硫化水素、及び18.0mg
/nm3の粉状イオウを含有する燃料ガス並びに毎時MgCr2O
4/Al2O3触媒1g当り2.7gのイオウが製造された。
実施例8 20.0容量%のH2S、30容量%のCO2、C1〜C5飽和炭化水
素残部を含有する出発ガスを、5.0/時の量で流動触
媒床に供給した。同時に、酸素を化学量論量の105%に
相当する1.05/時の量で流動触媒床に供給した。本実
施例並びに以下の実施例9〜19における酸素の量は実施
例1の式により計算した。この流動触媒床は、165kg/cm
2の強度を有する球状顆粒形態の触媒から成っていた。
触媒の組成:15重量%のMgCr2O4、Al2O3の残部。この流
動床における出発ガスの接触酸化の条件は実施例1と同
様であった。硫化水素の酸化の結果流動触媒床に形成さ
れた水及び液体イオウの凝縮及び採集を行った。次い
で、0.26容量%のH2S、0.3容量%のO2、CO2、飽和炭化
水素、微量水分並びに1重量%の量の粉状イオウを含有
する触媒床からのガスを、下流に位置するAl2O3+V2O5
を含有する触媒床に供給した。硫化水素の元素状イオウ
への追加の酸化及び粉状イオウの捕集をAl2O3+V2O5
触媒床内で行った。
上記二段階酸化生成物の分析を実施例1と同様に行っ
た。
上記工程の結果、15.0mg/nm3の硫化水素及び19.0mg/n
m3の粉状イオウを含有する燃料ガス並びに毎時MgCr2O4/
Al2O3触媒1g当り2.7gの量のイオウが製造された。
実施例9 40容量%のH2S、30容量%のCO2、C1〜C5炭化水素残部
を含有する出発ガスを、5.0/時の量で流動触媒床に
供給し、それと同時に化学量論量の100%に相当する1.0
/時の量の酸素を流動床に供給した。この流動床は、
次の組成を有する320kg/cm2の強度を有する球状顆粒の
形態の触媒から成っていた: MgCr2O4 15重量%、Al2O3残部。この流動床内における
出発ガスの接触酸化の条件は実施例8と同様であった。
硫化水素の選択的酸化の結果流動床内に形成された水及
び液体イオウの凝縮及び採集を行った。次いで、0.3容
量%のH2S、0.15容量%のO2、CO2、C1〜C5炭化水素、微
量水分並びに1重量%までの量の粉状イオウを含有する
ガスを、流動床から下流に位置するAl2O3+V2O5を含有
する触媒床に供給した。元素状イオウへの追加の酸化及
び粉状イオウの捕集を実施例1と同様の条件下に、この
Al2O3+V2O5を含有する触媒床内で行った。
実施例1と同様にして行った分析により、上記工程の
結果、15.0mg/nm3の硫化水素、及び19.0mg/nm3の粉状イ
オウを含有する燃料ガス、並びに、毎時、MgCr2O4/Al2O
3触媒1g当り2.7gの量のイオウが製造された。
実施例10 40容量%のH2S、30容量%のCO2、C1〜C5炭化水素残部
を含有する出発ガスを、5.0/時の量で流動触媒床に
供給した。同時に、酸素を化学量論量の105%に相当す
る1.5/時の量で流動触媒床に供給した。この流動床
は520kg/cm2の強度及び組成: MgCr2O4 15重量%、Al2O3残部、を有する球状顆粒形態
の触媒からなっていた。次いで、硫化水素の選択的酸化
反応の結果流動触媒床内に形成された水及び液体イオウ
の凝縮及び採集を行った。次いで、0.28容量%のH2S、
0.34容量%のO2、CO2、C1〜C5炭化水素、微量水分及び
1重量%までの量の粉状イオウを含有するガスを、流動
触媒床から下流に位置するAl2O3+V2O5を含有する触媒
床に供給した。硫化水素の酸化及び粉状イオウの捕集
を、実施例1と同様の条件下に、このAl2O3+V2O5の触
媒床内で行った。
出発ガスのこの二段階接触酸化の生成物の分析を実施
例1と同様に行った。
この二段階接触酸化の結果、16.0mg/nm3のH2S及び13.
0mg/nm3の粉状イオウを含有する燃料ガス、並びに毎時M
gCr2O4/Al2O3触媒1g当り2.7gの量のイオウが製造され
た。
実施例11 40容量%のH2S、30容量%のCO2、及びC1〜C5炭化水素
を含有する出発ガスを、5.0/時の量で流動触媒床に
供給した。同時に、酸素を化学量論量の110%に相当す
る1.10/時の量で流動触媒床に供給した。触媒の組成
及び強度、及び流動触媒床における出発ガスの酸化条件
は実施例9と同様であった。次いで、硫化水素の選択的
酸化反応の結果流動触媒床内に形成された水及び液体イ
オウの凝縮及び採集を行った。0.26容量%のH2S、0.65
容量%のO2、CO2、C1〜C5炭化水素、微量水分、並びに
1重量%までの量の粉状イオウを含有する混合物を、流
動触媒床から、下流に位置するAl2O3+V2O5を含有する
触媒床に供給した。硫化水素の元素状イオウへの追加の
酸化及び粉状イオウの捕集をAl2O3+V2O5の触媒床内で
行った。
出発ガスの二段階接触酸化の生成物の分析を実施例1
と同様に行った。
この二段階接触酸化の結果、13.0mg/nm3のH2S及び18.
0mg/nm3の粉状イオウを含有する燃料ガス、及び毎時MgC
r2O4/Al2O3触媒1g当り2.7gの量のイオウが製造された。
実施例12 40容量%のH2S、30容量%のCO2、C1〜C5炭化水素残部
を含有する出発ガスを、5.0/時の量で流動触媒床に
供給した。
同時に、酸素を化学量論量の100%に相当する1.05
/時の量で流動触媒床に供給した。触媒の組成及び強
度、並びに流動触媒床における接触酸化の条件は実施例
1と同様であった。次いで、硫化水素の選択的酸化反応
の結果流動触媒床内に形成された水及び液体イオウの凝
縮及び採集を行った。0.24容量%のH2S、0.25容量%のO
2、CO2、C1〜C5炭化水素、微量水分並びに1重量%まで
の量の粉状イオウを含有するガスを、流動触媒床から、
下流に位置するAl2O3+V2O5を含有する触媒床に供給し
た。硫化水素の元素状イオウへの追加の酸化及び粉状イ
オウの捕集を、147℃においてAl2O3+V2O5の触媒床内で
行った。
出発ガスの二段階接触酸化生成物の分析を実施例1と
同様に行った。
この二段階接触酸化の結果、15.0mg/nm3のH2S及び16.
0mg/nm3の粉状イオウを含有する燃料ガス、並びに毎時M
gCr2O4/Al2O3触媒1g当り2.7gの量のイオウが製造され
た。
実施例13 40容量%のH2S、30容量%のCO2、C1〜C5炭化水素残部
を含有する出発ガスを、5.0/時の量で流動触媒床に
供給した。同時に、酸素を化学量論量の100%に相当す
る1.0/時の量で流動触媒床に供給した。触媒の組成
及び強度、並びに流動触媒床における接触酸化の条件
は、実施例1と同様であった。次いで、硫化水素の選択
的酸化反応の結果流動触媒床内に形成された水及び液体
イオウの凝縮及び採集を行った。0.3容量%のH2S、0.15
容量%のO2、CO2、C1〜C5炭化水素、微量水分並びに1
重量%の量の粉状イオウを含有するガスを、流動触媒床
から下流に位置する10重量%のMgCr2O4、Al2O3残部を含
有する触媒床に供給した。硫化水素の元素状イオウへの
酸化及び粉状イオウの捕集は、実施例12と同様の条件下
に、MgCr2O4/Al2O3触媒の床内で行った。
出発ガスの二段階接触酸化生成物の分析を実施例1と
同様に行った。
この二段階接触酸化の結果、18.0mg/nm3のH2S及び17.
0mg/nm3の粉状イオウを含有する燃料ガス、並びに毎時M
gCr2O4/Al2O3触媒1g当り2.7gの量のイオウが製造され
た。
実施例14 40容量%のH2S、30容量%のCO2、C1〜C5炭化水素残部
を含有する出発ガスを、5.0/時の量で流動触媒床に
供給した。同時に、酸素を化学量論量の100%に相当す
る1.0/時の量で流動床に供給した。触媒の組成及び
強度は実施例1と同様であった。流動触媒床の温度は30
0℃であり、ガス流量は3600時-1であった。次いで、硫
化水素の選択的酸化反応の結果流動触媒床内に形成され
た水及び液体イオウの凝縮及び採集を行った。0.26容量
%のH2S、0.13容量%のO2、CO2、C1〜C5炭化水素、微量
水分並びに1重量%の量の粉状イオウを含有するガス
を、流動触媒床から、下流に位置するAl2O3+V2O5を含
有する触媒床に供給した。硫化水素の酸化及び粉状イオ
ウの捕集は、Al2O3+V2O5を含有する触媒床内におい
て、実施例12と同様の条件下で行った 出発ガスの二段階接触酸化生成物の分析を、実施例1
と同様にして行った。
この二段階接触酸化の結果、12.0mg/nm3のH2S及び19.
0mg/nm3の粉状イオウを含有する燃料ガス、並びに毎時M
gCr2O4/Al2O3触媒1g当り2.7gの量のイオウが製造され
た。
実施例15 40容量%のH2S、30容量%のCO2、C1〜C5炭化水素残部
を含有する出発ガスを、5.0/時の量で流動触媒床に
供給した。同時に、酸素を化学量論量の100%に相当す
る1.0/時の量で流動床に供給した。流動床の触媒の
組成及び強度は実施例1と同様であった。流動触媒床の
温度は350℃であり、ガス流量は3600時-1であった。次
いで、硫化水素の選択的酸化反応の結果形成された水及
び液体イオウの凝縮及び採集を行った。次に、0.2容量
%のH2S、0.1容量%のO2、CO2、C1〜C5炭化水素及び微
量水分並びに1重量%までの量の粉状イオウを含有する
ガスを、流動触媒床から、下流に位置するAl2O3+V2O5
を含有する触媒床へ供給した。硫化イオウの元素状イオ
ウへの酸化及び粉状イオウの捕集は、実施例12と同様の
条件下でAl2O3+V2O5の触媒床内で行われた 出発ガスの二段階接触酸化生成物の分析を、実施例1
と同様に行った。
この二段階酸化の結果、11.0mg/nm3のH2S及び13.0mg/
nm3の粉状イオウを含有する燃料ガス並びに毎時MgCr2O4
/Al2O3触媒1g当り2.7gの量のイオウが製造された。
実施例16 40容量%のH2S、30容量%のCO2、C1〜C5炭化水素残部
を含有する出発ガスを、5.0/時の量で流動触媒床に
供給した。同時に、酸素を化学量論量の100%に相当す
る1.0/時の量で流動触媒床に供給した。触媒の組成
及び強度は実施例1と同様であった。触媒床の温度は22
0℃であり、ガス流量は3600時-1であった。硫化イオウ
の選択的酸化反応の結果流動触媒床内に形成された水及
び液体イオウの凝縮及び採集を行った。0.44容量%のH2
S、0.22容量%のO2、CO2、C1〜C5炭化水素並びに1重量
%までの量の粉状イオウを含有するガスを、流動触媒床
から、下流に位置するAl2O3+V2O5を含有する触媒床へ
供給した。硫化イオウの元素状イオウへの酸化及び粉状
イオウの捕集は、実施例12と同様の条件下で、Al2O3+V
2O5の触媒床内で行われた 出発ガスの二段階接触酸化生成物の分析を、実施例1
と同様に行った。
その結果、26.0mg/nm3のH2S及び18.0mg/nm3の粉状イ
オウを含有する燃料ガス並びに毎時MgCr2O4触媒1g当り
2.7gの量のイオウが製造された。
実施例17 40容量%のH2S、30容量%のCO2、C1〜C5炭化水素残部
を含有する出発ガスを、5.0/時の量で流動触媒床に
供給した。同時に、酸素を化学量論量の100%に相当す
る1.0/時の量で流動触媒床に供給した。この触媒の
組成及び強度は実施例8に記載されたものと同様であっ
た。流動床の温度は380℃であり、ガス流量は3600時-1
であった。次いで硫化水素の選択的酸化反応の結果流動
触媒床内に形成された水及び液体イオウの凝縮及び捕集
を行った。次に、0.4容量%のH2S、0.2容量%のSO2、CO
2、C1〜C5飽和炭化水素、微量水分並びに1重量%まで
の粉状イオウを含有するガスを、流動触媒床から、下流
に位置するAl2O3+V2O5を含有する触媒床に供給した。A
l2O3+V2O5の触媒床内において、実施例12の条件下で硫
化水素が二酸化イオウと反応して元素状イオウが形成さ
れ、粉状イオウが捕集された。
出発ガスの二段階接触酸化生成物の分析を、実施例1
と同様に行った。
この二段階接触酸化の結果、23.0mg/nm3のH2S、12.0m
g/nm3のSO2及び15.0mg/nm3の粉状イオウを含有する燃料
ガス、並びに毎時MgCr2O4/Al2O3触媒1g当り2.69gの量の
イオウが製造された。
実施例18 40容量%のH2S、30容量%のCO2、飽和C1〜C5炭化水素
残部を含有する出発ガスを、5.0/時の量で流動触媒
床に供給した。同時に、酸素を化学量論量の100%に相
当する1.0/時の量で流動触媒床に供給した。この流
動触媒床は切株形状で顆粒から成っており、触媒強度は
320kg/cm2であり、組成: MgCr2O4 20重量%、Al2O3 残部であった。流動床にお
ける酸化条件は実施例14と同様であった。
次いで、硫化水素の選択的酸化の結果流動触媒床内に
形成された水及び液体イオウの凝集及び採集を行った。
次に、0.3容量%のH2S、0.15容量%のO2、CO2、C1〜C2
飽和炭化水素、微量水分並びに1g重量までの量のイオウ
を含有するガスを、流動触媒床から、下流に位置するAl
2O3+V2O5を含有する触媒床へ供給した。H2Sが元素状イ
オウへ酸化され、粉状イオウがAl2O3+V2O5の触媒床内
で捕集された。
出発ガスの二段階接触酸化生成物の分析を、実施例1
と同様に行った。
この二段階接触酸化の結果、18.0mg/nm3のH2S及び15.
0mg/nm3の粉状イオウを含有する燃料ガス、並びに毎時M
gCr2O4/Al2O3触媒1g当り2.7gの量のイオウが製造され
た。
実施例19 出発ガスの組成、流動触媒床における酸化条件並びに
触媒、そして流動触媒床から第二の触媒床に供給された
ガスの組成は実施例9と同様であった。硫化水素の酸化
及び元素状イオウの捕集は、下流に位置したAl2O3+TiO
2を含有する触媒床内で、実施例9の条件下で行った。
出発ガスの二段階接触酸化生成物の分析は実施例1と
同様に行った。
この二段階接触酸化の結果、18.0mg/nm3のH2S及び16.
0mg/nm3の粉状イオウを含有する燃料ガス、並びに毎時M
gCr2O4触媒1g当り2.7gの量のイオウが製造された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キリル、イリーチ、ザマラエフ ソビエト連邦ノボシビルスク、ウーリッ ツア、ジェムチュジュナヤ、2カーベ ー、13 (72)発明者 セルゲイ、リフォウィッチ、ハイルリン ソビエト連邦ノボシビルスク、ツベトノ イ、プロスペクト、27、カーベー、47 (72)発明者 トフィク、ガサン―オグルイ、アルハゾ フ ソビエト連邦バクー、プロスペクト、キ ーロワ、40、カーベー、39 (72)発明者 フォアト、リシャトウィッチ、イスマギ ロフ ソビエト連邦ウーファ、ウーリッツア、 ラブコロワ、26、カーベー、42 (72)発明者 アレクセイ、アレクセーエウィッチ、イ ワノフ ソビエト連邦ノボシビルスク、ウーリッ ツア、テレシコボイ、38、カーベー、21 (72)発明者 ゲオルギー、ボリソウィッチ、バランニ ク ソビエト連邦ノボシビルスク、ウーリッ ツア、ウリツコボ、37、カーベー、56 (72)発明者 ミハイル、アナトリエウィッチ、ケルジ ェンツェフ ソビエト連邦ノボシビルスク、ウーリッ ツア、ポレワヤ、14、カーベー、128 (72)発明者 ワレンチン、ワシリエウィッチ、ネムコ フ ソビエト連邦アストラハン、プロスチャ ド、シャウミアナ、5、カーベー、8 (72)発明者 ワレンチン、ニコラエウィッチ、パルモ ン ソビエト連邦ノボシビルスク、ウーリッ ツア、テレシコボイ、26、カーベー、8 (56)参考文献 特開 昭50−59293(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各段階において形成された元素状イオウの
    逐次除去を伴う二段階で行われる硫化水素含有ガスの精
    製方法において、硫化水素を元素状イオウに酸化するの
    に必要な化学量論量の100〜110%の量の酸素を酸化の第
    一段階に供給して酸化を行い、該第一段階における酸化
    は酸化アルミニウム上に10〜20重量%の亜クロム酸マグ
    ネシウムを含有する顆粒状触媒の流動床内で行われ、第
    一段階からの未反応硫化水素及び酸素を第二段階におい
    て140〜155℃で反応させることにより元素状イオウを形
    成させることを特徴とする硫化水素含有ガスの精製方
    法。
  2. 【請求項2】第一段階における酸化を250〜350℃で行う
    ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】球状顆粒形態の触媒を、第一酸化段階にお
    いて用いることを特徴とする、請求項1又は2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】少なくとも165kg/cm2の強度を有する顆粒
    状触媒を第一酸化段階で用いることを特徴とする、請求
    項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
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