JP2598430Y2 - 工作機械の摺動面保護装置 - Google Patents

工作機械の摺動面保護装置

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JP2598430Y2 JP1992070641U JP7064192U JP2598430Y2 JP 2598430 Y2 JP2598430 Y2 JP 2598430Y2 JP 1992070641 U JP1992070641 U JP 1992070641U JP 7064192 U JP7064192 U JP 7064192U JP 2598430 Y2 JP2598430 Y2 JP 2598430Y2
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行雄 榎本
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は工作機械の摺動面を切
粉,塵埃及び切削油から保護するための摺動面保護装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば本体部から突出する移動工
作部が昇降するタイプの工作機械において、前記移動工
作部の摺動面を保護する装置としては、特公平3−21
297号公報に開示されたものがある。
【0003】この摺動面保護装置は、図9に示すよう
に、コラムの上梁50と下梁51との間を上下方向Yに
移動する移動工作部Dの移動領域に設けられている。前
記摺動面保護装置は、コラムの上梁50にビス止めされ
たコラム上部固定被覆板52と、移動工作部D上面にビ
ス止めされた主軸頭上部固定被覆板53と、移動工作部
D下面にビス止めされた主軸頭下部固定被覆板54と、
下梁51にビス止めされたコラム下部固定被覆板55
と、前記コラム上部固定被覆板52と主軸頭上部固定被
覆板53との間で上下方向Yに摺動可能な二枚の上部被
覆板56と、主軸頭下部固定被覆板54とコラム下部固
定被覆板55との間で上下方向Yに摺動可能な二枚の下
部被覆板57とから構成されている。また、図10に示
すように、上部被覆板56と下部被覆板57とは長方形
の連結枠58によってそれぞれ連結されている。
【0004】そして、前記移動工作部Dが上昇又は下降
すると、移動工作部D寄りの被覆板56,57の連結枠
58が、その外側に隣接する連結枠58に当接して各被
覆板56,57が順次上動又は下動し、テレスコープ式
に伸縮されるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
摺動面保護装置では、上部被覆板56及び下部被覆板5
7の上下移動を円滑に行わせるため、コラム上部固定被
覆板52と主軸頭上部固定被覆板53との前後方向(図
9の左右方向)の間隔d及び主軸頭下部固定被覆板54
とコラム下部固定被覆板55との前後間隔を、上部被覆
板56,下部被覆板57の厚みや枚数、さらには隣接す
る上部被覆板56,下部被覆板57同志の間隔に応じて
適性に調節する必要がある。
【0006】そのため、摺動面保護装置を工作機械に組
付ける際、一々上部被覆板56,下部被覆板57の厚み
や枚数に応じて、コラム上部固定被覆板52と主軸頭上
部固定被覆板53との前後間隔d及び主軸頭下部固定被
覆板54とコラム下部固定被覆板55との前後間隔の適
性値を計って組付けていたので、摺動面保護装置の組付
作業が面倒であるという問題があった。
【0007】本考案は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、工作機械への組付時に
被覆板同志の間隔調節を行なう必要をなくし、組付作業
を容易に行ない得る工作機械の摺動面保護装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するため、工作機械の摺動面に沿って往復動可能に設け
られた移動工作部の両側の移動領域にそれぞれ複数枚の
被覆板を配設して隣接する被覆板同志が一部で常に重合
するようにし、前記移動工作部の往復動に伴って各被覆
板間の重合部がその往復動方向へ伸縮するようにした工
作機械の摺動面保護装置において、全ての被覆板を、前
記移動工作部の往復動方向のうちの一方に向かって順次
同じ側で重合するように配置し、そのうち前記移動工作
部から最も離間した一対の被覆板同志を移動工作部の往
復動方向に延びる連結部材で連結し、前記移動工作部か
ら最も離間した一対の被覆板から移動工作部に順次近づ
く被覆板同志をそれぞれ各連結部材で連結し、前記各連
結部材には、隣接する連結部材を移動工作部の往復動方
向へのみ摺動可能に案内する案内部を形成し、前記移動
工作部に隣接する一対の被覆板間には前記移動工作部の
突出を許容する窓部を形成したことを要旨としている。
【0009】
【作用】本考案は上記手段を採用したことにより、移動
工作部が隣接する一対の被覆板をともなって往復動され
ると、その移動が順次隣接する被覆板に伝達され、前記
移動工作部の両側の移動領域において、各被覆板間の重
合部がその移動工作部の往復動方向へ伸縮される。
【0010】前記各被覆板はそれぞれ連結部材に連結さ
れており、さらに、これら連結部材には隣接する連結部
材を移動工作部の往復動方向へのみ摺動可能に案内する
案内部が形成されているので、各被覆板は移動工作部の
往復動方向への摺動のみが許容される。また、各被覆板
は、移動工作部の往復動方向のうちの一方に向かって順
次同じ側で重合するように配置されているため、移動工
作部の往復動方向が鉛直方向となっている場合に、最も
摺動面に近い被覆板を下側にして設置することにより、
移動工作部の作動時に発生する切り粉や切削油等が被覆
板間に入り易い状態となることが防止される。更に、
被覆板が円滑に摺動するか否かは案内部の形状,大きさ
により決定されるので、各被覆板間の間隔は案内部の製
作段階において調節することができ、工作機械への組付
け時に面倒な調節作業を要しない。
【0011】
【実施例】以下、本考案を具体化した一実施例を図1〜
図7に従って説明する。図1,図2に示すように、本実
施例の摺動面保護装置が取付けられる工作機械Aは、本
体部Bと、その前面(図の右側面)に形成された摺動面
Cから前方へ向かって突出した移動工作部Dとから構成
されている。この移動工作部Dは摺動面C上を上下方向
Yに往復動しながら被加工物(図示しない)に切削,研
削等の加工を行なうようになっている。前記工作機械A
の摺動面Cの前方位置には、この摺動面Cを囲む枠体E
が固定されている。そして、枠体Eの前側に摺動面保護
装置が配設されている。
【0012】摺動面保護装置は、固定被覆ユニット1
と、この固定被覆ユニット1内に順次収容された第1の
移動被覆ユニット11,第2の移動被覆ユニット21及
び第3の移動被覆ユニット31とから構成されている。
そして、前記固定被覆ユニット1はその後面において前
記枠体Eにビス等により固定されている。
【0013】前記固定被覆ユニット1は、図6,図7に
示すように、平板状の金属薄板からなる上部固定被覆板
2と、同じく平板状の金属薄板からなる下部固定被覆板
3と、連結部材としての一対の固定レール4とから成っ
ている。これら固定レール4は、それぞれ長方形状の金
属薄板の長手方向両側を同方向に折曲げてなり、支持片
4aと同支持片4aに対し直角をなす案内部としての一
対の規制片4bとが形成されている。従って、前記固定
レール4は断面コ字状をなしている。そして、前記一対
の固定レール4は、コ字状断面の開口側が対向するよう
に平行に延びており、前面側(図6,図7の上方)の両
規制片4b間の上端には、前記上部固定被覆板2の左右
両端がそれぞれ溶接固定されている。また、前記下部固
定被覆板3の左右両端は、後面側の両規制片4b間の下
端位置にて溶接固定されている。
【0014】前記上部固定被覆板2及び下部固定被覆板
3の上端には、同固定被覆板2,3の面に対し直交して
後方へ延びる係止片2a,3aがそれぞれ設けられてい
る。なお、これら係止片2a,3aは前記上部固定被覆
板2,下部固定被覆板3にそれぞれ一体に設けられてお
り、摺動面保護装置の製作段階において直角に折曲形成
される。
【0015】前記第1〜第3の各移動被覆ユニット1
1,21,31は、全て前記固定被覆ユニット1と類似
した形状をなしている。すなわち、第1の移動被覆ユニ
ット11,第2の移動ユニット21及び第3の移動ユニ
ット31において、それぞれの上部被覆板12,22,
32、下部被覆板13,23,33及び係止片12a,
13a,22a,23a,32a,33aは、前記固定
被覆ユニット1のものと形状,大きさ共にほぼ一致して
いる。
【0016】そして、第1の移動被覆ユニット11の連
結部材としての移動レール14において、その支持片1
4aの幅は前記固定被覆ユニット1の支持片4aの幅よ
りも板厚の2倍分強だけ狭く形成されており、案内部と
しての規制片14bの幅は前記固定被覆ユニット1の規
制片4bの幅よりも板厚分強だけ短く形成されている。
また、移動レール14の長さは前記固定レール4の長さ
よりも、上部被覆板12又は下部被覆板13の上下方向
の長さ以内の範囲で短く形成されている。このように構
成された第1の移動被覆ユニット11の移動レール14
は、前記固定レール4内を上下方向Yへのみ摺動可能に
収容されている。
【0017】同様に、第2の移動被覆ユニット21は前
記第1の移動被覆ユニット11よりも、また第3の移動
被覆ユニット31は前記第2の移動被覆ユニット21よ
りも、支持片24a,34aの幅は板厚の2倍分強だけ
狭く形成されており、案内部としての規制片24b,3
4bの幅は板厚分強だけ狭く形成されている。連結部材
としての移動レール24,34の長さについても同様に
上部被覆板12又は下部被覆板13の上下方向の長さ以
内の範囲で短く形成されている。このように構成された
第2の移動被覆ユニット21の移動レール24は前記第
1の移動被覆ユニット11の移動レール14内を上下方
向Yへのみ摺動可能に収容され、さらに、第3の移動被
覆ユニット31の移動レール34は前記第2の移動被覆
ユニット21の移動レール24内を上下方向Yへのみ摺
動可能に収容されている。
【0018】前記第3の移動被覆ユニット31におい
て、その前面から見て上部被覆板32,下部被覆板3
3,一対の移動レール34に囲まれてなる窓部35は、
前記移動工作部Dを外嵌し得る大きさとなっている。
【0019】従って、図2,図3に示すように、摺動面
保護装置の前面から見ると、前記移動工作部Dの上方に
おいてその上部から、上部固定被覆板2,第1の被覆ユ
ニット11の上部被覆板12,第2の被覆ユニット21
の上部被覆板22,第3の被覆ユニット31の上部被覆
板32が後側へ順次重ねられている。また、前記移動工
作部Dの下方においてその上部から、第3の移動被覆ユ
ニット31の下部被覆板33,第2の移動被覆ユニット
21の下部被覆板23,第1の被覆ユニット11の下部
被覆板13,下部固定被覆板3が後側へ順次重ねられて
いる。
【0020】従って、移動工作部Dの上下移動に伴い、
前記各被覆板12,13,22,23,32,33はテ
レスコープ式に延伸,収縮するようになっている。次
に、上記構成の摺動面保護装置を製作する工程について
説明する。
【0021】まず、図6に示すように、上部固定被覆板
2と下部固定被覆板3とを一対の固定レール4に溶接す
ることにより固定被覆ユニット1を製作し、同様に第1
〜第3の各移動被覆ユニット11,21,31を個々に
製作する。
【0022】そして、各被覆ユニット1,11,21,
31において、各被覆板に一体に設けられているそれぞ
れの係止片3a,13a,23a,32a,33aを折
曲形成する。但し、固定被覆ユニット1の上部固定被覆
板2の係止片2aと、第1,第2の両移動被覆ユニット
11,21の上部被覆板12,22の係止片12a,2
2aはこの時点では折曲げず、該係止部2a,12a,
22aはそれぞれ上部固定被覆板2,上部被覆板12,
22の平面上に位置させておき、全体として平板状をな
す状態のままにしておく。従って、この段階では、固定
被覆ユニット1,第1及び第2の両移動被覆11,21
は、その上面が係止部2a,12a,22aに閉塞され
ることなく開口している。
【0023】このように各ユニット1,11,21,3
1を製作したら、まず第2の移動被覆ユニット21の上
部開口から第3の移動被覆ユニット31を挿入し、その
後第2の移動被覆ユニット31の上部側の係止片22a
を後側へ90度折曲げる。次に、第1の移動被覆ユニッ
ト11の上部開口から第2の移動被覆ユニット21を挿
入し、第1の移動被覆ユニット11の上部側の係止片1
2aを折曲げ、さらに、固定被覆ユニット1の上部開口
から第1の移動被覆ユニット11を挿入して固定被覆ユ
ニット1の上部側の係止片2aを折曲げることにより、
摺動面保護装置が製作される。
【0024】なお、本実施例では、構造を明瞭にするた
め各図面において摺動面保護装置の板厚を厚く描いてい
るが、実際には各被覆板,各レールは1mm〜1.6mm程
度の金属薄板により構成されている。また、支持片4a
の幅も実際には薄くコンパクトに形成されている。
【0025】次に、上記のように構成された摺動面保護
装置の作用及び効果を説明する。さて、工作機械Aが作
動され、図1の状態から移動工作部Dが上方へスライド
すると、この移動工作部Dの上動に伴って第3の移動被
覆ユニット31が一体的に上動する。
【0026】やがて、第3の移動被覆ユニット31の上
部側の係止片32aが第2の移動被覆ユニット21の上
部側の係止片22aに当接すると、この係止片22aを
押し上げて第2及び第3の両移動被覆ユニット21,3
1が一体的に上動する。さらに、第2の移動被覆ユニッ
ト21の上部側の係止片22aが第1の移動被覆ユニッ
ト11の上部側の係止片12aに当接すると、第1〜第
3の各移動被覆ユニット11,21,31が揃って上動
する。
【0027】そして、移動工作部Dが最上位置にくる
と、図2に示すように、第1の移動被覆ユニット11の
上部側の係止片12aが固定被覆ユニット1の上部側の
係止片2aに当接した状態となる。このように各移動被
覆ユニット11,21,31が押し上げられると、移動
工作部Dの下側に配設されている下部固定被覆板3及び
下部被覆板13,23,33のそれぞれの重合部が伸張
するが、隣接する下部固定被覆板3及び下部被覆板1
3,23,33同志が上下方向に離間することはない。
そのため、図2に示す状態で移動工作部Dを作動させて
も下部被覆板13,23,33に衝突した切粉,塵埃は
下方に落下してしまい、摺動面C側に入り込むことがな
い。
【0028】逆に、図2の状態から移動工作部Dが下方
へスライドして最下位置までくると、図3に示すよう
に、固定被覆ユニット1の下部側の係止部3aと第1〜
第3の各移動被覆ユニット11,21,31の下部側の
係止部13a,23a,33aとが重合した状態とな
る。そして、上部固定被覆板2及び上部被覆板12,2
2,32のそれぞれの重合部が伸張するが、隣接する上
部固定被覆板2及び上部被覆板12,22,32同志が
上下方向に離間することはない。そのため、前記移動工
作部Dの上動時と同様の作用及び効果を奏する。
【0029】通常、摺動面保護装置においては、移動工
作部Dの移動に追従する各被覆板12,13,…,3
2,33の動作をスムースにするため、隣接する被覆板
12,13,…,32,33間の間隔を慎重に選ぶ必要
があるが、本実施例の摺動面保護装置においては、固定
被覆ユニット1及び各移動被覆ユニット11,21,3
1同志の間隔が製作時における固定レール4及び移動レ
ール14,24,34の支持片4a,14a,24a,
34aの幅及び規制片4b,14b,24b,34bの
幅により決定されるので、工作機械Aへの取付け時に隣
接する各移動被覆ユニット11,21,31間の間隔を
調節する手間を省くことができる。
【0030】また、本実施例の摺動面保護装置は、第1
〜第3の各移動被覆ユニット11,21,31が固定被
覆ユニット1内に離脱不能に収容された状態となってい
るので、装置全体が嵩張ることがなく、運搬作業等を容
易に行なうことができる。
【0031】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば以下のように実施することも可能で
ある。 (1)図8に示すように、各移動被覆ユニット11,2
1,31において、それぞれの下部被覆板13,23,
33の下端に後方へ突出するゴム等からなるワイパ41
を付設してもよい。但し、このようにワイパ41を付設
する場合には、同図に示すように、各レール4,14,
24,34間にスペーサ42を介在させる。上記のよう
に構成すれば、各下部被覆板3,13,23に付着した
切粉,塵埃等が拭われ、これらの下方への落下を促進さ
せるので、切粉,塵埃等の摺動面Cへの進入を確実に防
止することができる。なお、上記ワイパ41は上部被覆
板2,12,22の下端に付設してもよい。
【0032】また、移動工作部Dが図8に示される形状
の場合、移動工作部Dの上部側を第3の移動被覆ユニッ
ト31の上部被覆板32の後面に固着し、移動工作部D
の下部側を第3の移動被覆ユニット31の前面上端に固
定した断面く字状の止め金43にビス等により固着して
もよい。このように構成すれば、移動工作部Dと窓部3
5との間から切削油等が浸入する虞がない。 (2)前記実施例では、固定被覆ユニット1内に収容さ
れる移動被覆ユニット11,21,31を3つにした
が、少なくとも1つの移動被覆ユニットがあれば任意数
の移動被覆ユニットを適宜選択できる。従って、例えば
移動工作部Dの移動範囲が大きいものについては、移動
被覆ユニットを4つ,5つと増やすことができる。 (3)前記実施例では、それぞれ別体に設けられた上部
被覆板2,12,22,32、下部被覆板3,13,2
3,33及びレール4,14,24,34を溶接により
一体的に形成したものを例示したが、上部被覆板2,1
2,22,32とレール4,14,24,34をそれぞ
れ一枚の金属薄板にて形成し、下部被覆板3,13,2
3,33のみを後から溶接するようにしてもよい。ま
た、逆に下部被覆板3,13,23,33とレール4,
14,24,34をそれぞれ一枚の金属薄板にて形成
し、上部被覆板2,12,22,32のみを後から溶接
するようにしてもよい。 (4)各係止片2a,3a,…,33aの上面又は下面
にゴム等の弾性体を固着してもよい。上記のように構成
すれば、上部被覆板2,12,22,32や下部被覆板
3,13,23,33の上下移動により隣接する係止部
2a,3a,…,33a同志が接触する際に発生する干
渉音を抑制することができる。 (5)前記実施例では、摺動面保護装置を移動工作部D
が上下方向に往復動するタイプの工作機械Aに適用した
が、例えば移動工作部Dが水平方向に往復動するタイプ
の工作機械に応用することも可能である。
【0033】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案によれば、
工作機械への組付時に被覆板同志の間隔調節を行なう必
要がないので、工作機械への組付作業を容易に行なうこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化した一実施例を示す摺動面保護
装置の斜視図である。
【図2】同じく移動工作部が最上位置に移動した状態を
示す摺動面保護装置の断面図である。
【図3】同じく移動工作部が最下位置に移動した状態を
示す摺動面保護装置の断面図である。
【図4】同じく図3のα−α断面図である。
【図5】同じく図3のβ−β断面図である。
【図6】同じく一対の固定被覆板が固定レールに連結さ
れた状態を示す斜視図である。
【図7】同じく図6のγ−γ断面図である。
【図8】本考案の別の実施例を示す摺動面保護装置の斜
視図である。
【図9】従来の摺動面保護装置の断面図である。
【図10】従来の摺動面保護装置において、一対の被覆
板が連結枠に連結された状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
2…被覆板としての上部固定被覆板、3…被覆板として
の下部固定被覆板、12,22,32…被覆板としての
上部被覆板、13,23,33…被覆板としての下部被
覆板、4…連結部材としての固定レール、14,24,
34…連結部材としての移動レール、4b,14b,2
4b,34b…案内部としての規制片、A…工作機械、
C…摺動面、D…移動工作部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械(A)の摺動面(C)に沿って
    往復動可能に設けられた移動工作部(D)の両側の移動
    領域にそれぞれ複数枚の被覆板を配設して隣接する被覆
    板同志が一部で常に重合するようにし、前記移動工作部
    (D)の往復動に伴って各被覆板間の重合部がその往復
    動方向へ伸縮するようにした工作機械の摺動面保護装置
    において、全ての被覆板を、前記移動工作部の往復動方向のうちの
    一方に向かって順次同じ側で重合するように配置し、そ
    のうち 前記移動工作部(D)から最も離間した一対の被
    覆板(2,3)同志を移動工作部(D)の往復動方向に
    延びる連結部材(4)で連結し、前記移動工作部(D)
    から最も離間した一対の被覆板(2,3)から移動工作
    部(D)に順次近づく被覆板(12,13、22,2
    3、32,33)同志をそれぞれ各連結部材(14,2
    4,34)で連結し、前記各連結部材(4,14,2
    4,34)には、隣接する連結部材(4,14,24,
    34)を移動工作部(D)の往復動方向へのみ摺動可能
    に案内する案内部(4b,14b,24b,34b)を
    形成し、前記移動工作部(D)に隣接する一対の被覆板
    (32,33)間には前記移動工作部(D)の突出を許
    容する窓部(35)を形成したことを特徴とする工作機
    械の摺動面保護装置。
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JPS5122389U (ja) * 1974-08-07 1976-02-18
JPH0321297A (ja) * 1989-06-19 1991-01-30 Sanyo Electric Co Ltd 衣類乾燥機

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