JP2598389Y2 - 端子付き電線へのプロテクター類の嵌着治具 - Google Patents

端子付き電線へのプロテクター類の嵌着治具

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JP2598389Y2 JP1992088118U JP8811892U JP2598389Y2 JP 2598389 Y2 JP2598389 Y2 JP 2598389Y2 JP 1992088118 U JP1992088118 U JP 1992088118U JP 8811892 U JP8811892 U JP 8811892U JP 2598389 Y2 JP2598389 Y2 JP 2598389Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、電線端に端子
を取付けたコネクタ挿着前の電線群に、チューブ状のプ
ロテクターを嵌め着けるのに使用する端子付き電線への
プロテクター類の嵌着治具に関するものである。なお、
本考案におけるプロテクター類とは、公知のチューブ状
の電線用プロテクターと、弾性質チューブ体にして電線
束外周に嵌着緊締するものを含めたものをいう。
【0002】
【従来の技術】端部に端子を取付けた電線群に、ゴム質
チューブ体のプロテクターを嵌着する場合は、図4参
照、プロテクター1の中空部4に突き通してプロテクタ
1を強制拡大して保持する中空の拡げロッド20を突設
した嵌着治具が用いられている。そして、この拡げロッ
ド20の外周に潤滑材を施した後、プロテクター1を拡
げロッド20に指先で無理入れして保持させ、続いて、
その拡げロッド20の中空部21に、端子3つき電線群
2の先端部分を入れ、しかるのち、拡げロッド20から
プロテクター1を滑り移動させて、内側に存在する電線
群2に嵌め着ける作業方法が採られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】以上の従来のプロテク
ターの嵌着治具によると、電線群2の端子3が挿入でき
る中空部21を有する拡げロッド20の外周に、プロテ
クター1を手作業で無理入れして拡大し、その拡大状態
に保持したグロメット1を滑らせて電線群2に嵌め着け
るので、電線群2の外形サイズよりプロテクター1を相
当過大に拡大させる必要があると共に、拡げロッド20
とプロテクター1の摺接面積が広く、拡げロッド20へ
のプロテクター1の無理入れと滑り抜きに要する抵抗力
は極めて大きく、その上、拡げロッド20への潤滑剤塗
布が不可欠となる。従って、プロテクター1の電線群2
への嵌着作業は、やりづらい煩雑作業にして疲れ易く、
作業能率が極めて劣り、量産性に欠ける不具合がある。
本考案は、以上の従来技術の不具合点を解消するコネク
タ付き電線へのプロテクター類の嵌着治具を提供するも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本考案の嵌着治具は、「プロテクターの中空部を貫通
して両端を突き出す長さを有し、かつ、該中空部通過可
能の細長板にして、前端部分を引き抜き部、後端部分を
電線保持部になす通し板を主要部となし、該電線保持部
は、前記引き抜き部寄りの前端を平になして該通し板に
添着係止され、かつ、後端を開口する可撓性の電線収納
チューブ体を該通し板に載設すると共に、該電線収納チ
ューブ体の中間に起立・倒れ自在に外嵌し、かつ、該通
し板に係止した電線セットリングと、該電線セットリン
グより該通し板の前端方向に位置し、かつ、前記電線収
納チューブ体を受け入れるU字溝の端子保護枠を設けた
構造」が特徴である。
【0005】そして、その電線収納チューブ体に、プロ
テクターを嵌着すべき端子付き電線群を後端の開口部か
ら入れ、端子群が端子保護枠に入るように姿勢を整えて
電線セットリングを倒して、電線収納チューブ体内の端
子付き電線の収納姿勢をセットする。しかるのち、通し
板をプロテクターの中空部に入れ、突き出している引き
抜き部を引いて、その電線セット姿勢の通し板を、プロ
テクターの中空部を通過させることによって、その端子
付電線群にプロテクターを嵌め着けるようになってい
る。なお、前記の通し板の引き抜き通過の摩擦抵抗を低
減化させる意図で、前記の通し板に、自己潤滑性の「ふ
っ素樹脂製の粘着テープ」を貼着することがある。
【0006】
【作用】以上の構成の本考案の端子付き電線へのプロテ
クター類の嵌着治具は、電線に嵌着すべきプロテクター
類の中空部を通過する通し板の後端部分に、前記構成の
電線保持部が存在し、その電線保持部の電線収納チュー
ブ体に前端部分を入れた端子付き電線群は、端子が通し
板側の端子保護枠内に位置させて姿勢が整えられ、続い
てなされる電線セットリングの倒しによって、その電線
収納チューブ体を介して通し板と電線セットリング間に
挾み込まれて姿勢がセットされる。そして、プロテクタ
ーの中空部を貫通して突き出している通し板の引き抜き
部を引いて、その通し板を引き抜くと、電線収納チュー
ブ体に外嵌している電線セットリングは、プロテクター
の中空部を押し拡げて通過し、その通過抵抗によってチ
ューブ体内の電線群を、一段と強く押え付けて電線群の
抜け・位置ずれを防止すると共に、端子群は端子保護枠
からずれることなく、そのU字溝内に収まって有効に保
護され、中空部の通過に伴う端子の変形や損傷が防止さ
れる。
【0007】かくして、その通し板の引き抜き後は、電
線セットリングがプロテクターの中空部の強制通過によ
る反力によって、中空部通過直後に起立姿勢となって電
線群の押えを解放し、電線群が電線収納チューブ体から
抜き取られて、自由形状に復帰したプロテクターが端子
付き電線群に嵌着される。即ち、本考案の嵌着治具は、
従来の嵌着治具におけるプロテクターの強制拡大保持
と、その拡大姿勢のものを電線側へ滑り抜き移しをする
ツウーステップ主作業の必要がなく、電線保持部へ電線
をセットした通し板を、プロテクターを通過させるワン
ステップ主作業のみでよく、主たる作業要素がシンプル
化する。そして、プロテクターの強制拡大度も「端子付
き電線群の通過空間+若干のサイズ」程度で必要かつ充
分となるので、通し板の引き抜き抵抗は「従来の嵌着治
具において、プロテクターの内周面を拡げロッド20に
全面圧接して過大拡大させる拡大抵抗」に比べて、特段
に小さくなる。
【0008】
【実施例】以下、実施例に基づいて詳しく説明する。ま
ず、本考案の一実施例を示す図1・図2を参照して、本
考案の端子付き電線へのプロテクタ類の嵌着治具は、チ
ューブ状のプロテクター1の中空部4を貫通して前端部
分と後端部分をプロテクター1から突き出す細長形状の
通し板5が主要部を構成し、この通し板5の前端部分が
引き抜き部6、中間部分が通し部7、後端部分が電線保
持部8に形成されている。
【0009】即ち、通し部7は、プロテクター1を電線
群に嵌着するとき、予めプロテクター1の中空部4に貫
通させておく部分で平坦な板体をなし、引き抜き部6
は、同じくプロテクター1を嵌着するとき、手で握って
通し板5をプロテクター1から引き出す部分で、指掛け
凹部16を設けて引き出し易くなっている。そして、電
線保持部8は、下記に詳細する弾性質透明チューブの電
線収納チューブ体9と、この電線収納チューブ体9に外
嵌する電線セットリング10と、樹脂製短小U字溝の端
子保護枠11の3部材の組合せによって構成されてい
る。
【0010】詳しくは、電線収納チューブ体9は、プロ
テクター1を嵌着すべき端子付き電線群2の先端の若干
部分を一括して収納するに足る内径と長さを有して、通
し板5の長手方向とチューブ軸心を同一方向になして通
し板5に載設されている。そして、この電線収納チュー
ブ体9は、通し部7寄りになる前端12の下半部分を切
欠き、残りの上半のチューブ壁を平になして、テープ止
13によって通し板5に添着係止されると共に、後端は
通し板5の端部に位置して自由状態の開口形状になって
いる。そして、電線セットリング10は、通し板5の幅
小部17の側部に設けたリング止孔14に下端を通し
て、起立・倒れ自在に係止されると共に、電線収納チュ
ーブ体9に「がたつき」少なく外嵌する環体をなして、
電線収納チューブ体9の長手方向の概ね中間に位置して
いる。
【0011】一方、端子保護枠11は、電線群の端子を
入れて保護するに足る可及的小サイズのU字溝体をな
し、図示点線に示す、両面テープを貼着した貼着部15
を、通し板5の下面に接着して固定され、この端子保護
枠11は、電線セットリング10のリング止孔14より
通し部7側に位置して、上方に存在する電線収納チュー
ブ体9を受け入れるようになっている。
【0012】なお、この実施例の通し板5は、軽量を考
慮したアルミニウム製であり、全面に「ふっ素樹脂」製
の自己潤滑性の粘着テープ(例えば、日東電工株式会社
製のニトフロン(商品名))が貼着されている。
【0013】以上の構成の嵌着治具は、図2参照、以下
のように使用される。即ち、まずプロテクター1を嵌着
すべき端子付き電線群2の端子3を揃えて、電線収納チ
ューブ体9に前端部分を入れ、端子3が端子保護枠11
に入るように整えて、電線セットリング10を後方へ倒
して電線群2の挿入姿勢をセットする。続いて、通し板
5をプロテクター1の中空部4に通して先端の引き抜き
部6をプロテクター1から突き出した状態になし、しか
るのち、その引き抜き部6を手で握って引き出し、通し
板5の全体をプロテクター1の中空部4を通過させ、そ
の通過によってプロテクター1を電線群2に嵌め着け
る。以上の実施例のものは前記の作用があり、従来の嵌
着治具より簡便かつ能率的にプロテクター1の嵌着作業
ができる。そして、通し板5に前記の自己潤滑性粘着テ
ープが貼着してあるので、「ベタベタ」する潤滑剤の塗
布作業の必要がなく、作業が一段とし易くなる。本実施
例のものと図4の従来の嵌着治具による同一条件の端子
付き電線へのプロテクターの嵌着作業を対比してとこ
ろ、本実施例のものの作業時間は、従来のものの約1/
6にして歴然たる作業性の相違が存在した。
【0014】つぎに、図3を参照して本考案の他の実施
例を説明する。即ち、本考案の嵌着治具は図1の実施例
に限定されず、例えば、端子保護枠11は、通し板5の
板材を曲成立設して通し板5の一部を底になすU字溝の
ものにしたり、或は、電線セットリング10は、両端を
内側へ対向曲成した係止端18の切欠リングになし、こ
の係止端18を通し板5のリング止孔14に挿入係止し
たり、または、引き抜き部6を指掛けバー19つきT形
片に形成する等の変化がある。
【0015】
【考案の効果】以上の説明のとおり、本考案の端子付き
電線へのプロテクター類の嵌着治具は、従来構造のもの
より、作業能率が特段に向上すると共に、作業が簡易化
して作業疲れも少なく、近年の量産システムに適する生
産性を奏する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例の端子付き電線へのプロテクタ
ー類の嵌着治具を示し、図中の(A)はその全体斜視
図、図中の(B)はその構成部材の斜視図
【図2】図1実施例の嵌着治具の使用方法の説明図
【図3】本考案の他の実施例の嵌着治具の部分斜視図
【図4】従来の端子付き電線へのプロテクターの嵌着治
具の構造と用法を示す斜視図
【符号の説明】
1 プロテクター 2 電線 3 端子 4 中空部 5 通し板 6 引き抜き部 7 通し部 8 電線保持部 9 電線収納チューブ体 10 電線セットリング 11 端子保護枠 13 テープ止 14 リング止孔 16 指掛け凹部 17 幅小部 18 係止端

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロテクターの中空部を貫通して両端を
    突き出す長さを有し、かつ、該中空部通過可能の細長板
    にして、前端部分を引き抜き部、後端部分を電線保持部
    になす通し板を主要部となし、該電線保持部は、前記引
    き抜き部寄りの前端を平になして該通し板に添着係止さ
    れ、かつ、後端を開口する可撓性の電線収納チューブ体
    を該通し板に載設すると共に、該電線収納チューブ体の
    中間に起立・倒れ自在に外嵌し、かつ、該通し板に係止
    した電線セットリングと、該電線セットリングより該通
    し板の前端方向に位置し、かつ、前記電線収納チューブ
    体を受け入れるU字溝の端子保護枠を設けた構造を特徴
    とする端子付き電線へのプロテクター類の嵌着治具。
  2. 【請求項2】通し板の表面に、ふっ素樹脂製の自己潤滑
    性粘着テープを貼着した請求項1の端子付き電線へのプ
    ロテクター類の嵌着治具。
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