JP2598345B2 - 鋼帯加熱炉の加熱方法 - Google Patents
鋼帯加熱炉の加熱方法Info
- Publication number
- JP2598345B2 JP2598345B2 JP16516291A JP16516291A JP2598345B2 JP 2598345 B2 JP2598345 B2 JP 2598345B2 JP 16516291 A JP16516291 A JP 16516291A JP 16516291 A JP16516291 A JP 16516291A JP 2598345 B2 JP2598345 B2 JP 2598345B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating
- steel strip
- flame
- air ratio
- heating furnace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯加熱炉の加熱方法
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より行われている鋼帯の加熱方法に
は様々なものがあるが、その内の一つに直火式の無酸化
加熱方法があり、また特開昭60−215716号公報
には、被加熱材を囲む領域を空気比1.0未満で燃焼さ
せ、この領域で発生した未燃焼分を該領域の外側で燃焼
させる加熱方法が開示されている。
は様々なものがあるが、その内の一つに直火式の無酸化
加熱方法があり、また特開昭60−215716号公報
には、被加熱材を囲む領域を空気比1.0未満で燃焼さ
せ、この領域で発生した未燃焼分を該領域の外側で燃焼
させる加熱方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記直火式の無酸化加
熱方法では、燃料を極端な不完全燃焼で加熱するため、
火炎温度が低下し、その結果加熱能力が低下する。ま
た、空気比を1.0未満で燃焼させるため、多量の未燃
焼ガスが発生し、その結果燃料原単位が非常に悪くな
る。また、特開昭60−215716号公報記載の方法
では、極端な能力の低下及び燃料原単位の悪化はない
が、被加熱材を未燃焼領域で加熱するため、その外部で
2段燃焼させても火炎温度が低下し、加熱能力及び燃料
原単位の悪化を防止するということでは十分ではない。
熱方法では、燃料を極端な不完全燃焼で加熱するため、
火炎温度が低下し、その結果加熱能力が低下する。ま
た、空気比を1.0未満で燃焼させるため、多量の未燃
焼ガスが発生し、その結果燃料原単位が非常に悪くな
る。また、特開昭60−215716号公報記載の方法
では、極端な能力の低下及び燃料原単位の悪化はない
が、被加熱材を未燃焼領域で加熱するため、その外部で
2段燃焼させても火炎温度が低下し、加熱能力及び燃料
原単位の悪化を防止するということでは十分ではない。
【0004】本発明は、加熱炉の加熱能力及び燃料原単
位を低下させることなく、加熱炉内での鋼帯のスケール
発生を抑制することを可能とする。
位を低下させることなく、加熱炉内での鋼帯のスケール
発生を抑制することを可能とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来技術
の問題点を有利に解決するためになされたものであっ
て、加熱炉で鋼帯を加熱する方法において、まず、11
50℃以下の低温域で空気比を1.0〜1.05で高速
燃焼させた短火炎の先端部で鋼帯を加熱し、次に、11
50℃を越える高温域で空気比を1.0〜1.05で緩
慢燃焼させた長火炎内の未燃焼領域で鋼帯を加熱するこ
とを特徴とする鋼帯加熱炉の加熱方法である。
の問題点を有利に解決するためになされたものであっ
て、加熱炉で鋼帯を加熱する方法において、まず、11
50℃以下の低温域で空気比を1.0〜1.05で高速
燃焼させた短火炎の先端部で鋼帯を加熱し、次に、11
50℃を越える高温域で空気比を1.0〜1.05で緩
慢燃焼させた長火炎内の未燃焼領域で鋼帯を加熱するこ
とを特徴とする鋼帯加熱炉の加熱方法である。
【0006】
【作用】鋼帯の低O2加熱によるスケール低減効果は、
図1に示す様に、加熱雰囲気中のO2濃度を4.5%か
ら0%に減少させた場合、1150℃以下の低温域では
非常に有効であるが高温域ではあまり効果がない。ま
た、図2に、空気比1.05で燃焼させた時の火炎内の
空気比(鋼材付近の空気比)と鋼材温度1150〜13
00℃のスケール発生量の関係を示す様に、高温域で
は、火炎内空気比1.0未満での未燃焼領域での鋼帯の
加熱がスケール生成率を大幅に低下させることができる
(図中に従来法による平均空気比と本発明による平均空
気比を示した)。そのため、低温域では空気比を1.0
〜1.05で高速に燃焼させ火炎長を短くし、鋼帯を加
熱する付近では、火炎先端部の完全燃焼後の低O2雰囲
気で鋼帯を加熱する。また高温域では、空気比1.0〜
1.05で緩慢な燃焼を行い火炎長を長くし、その火炎
内の未燃焼領域で鋼帯を加熱する。その結果、スケール
生成量を抑制でき、加熱能力も、高温域での緩慢燃焼に
よる加熱能力の低下を低温域での高速燃焼による高効率
加熱により補うことができる。
図1に示す様に、加熱雰囲気中のO2濃度を4.5%か
ら0%に減少させた場合、1150℃以下の低温域では
非常に有効であるが高温域ではあまり効果がない。ま
た、図2に、空気比1.05で燃焼させた時の火炎内の
空気比(鋼材付近の空気比)と鋼材温度1150〜13
00℃のスケール発生量の関係を示す様に、高温域で
は、火炎内空気比1.0未満での未燃焼領域での鋼帯の
加熱がスケール生成率を大幅に低下させることができる
(図中に従来法による平均空気比と本発明による平均空
気比を示した)。そのため、低温域では空気比を1.0
〜1.05で高速に燃焼させ火炎長を短くし、鋼帯を加
熱する付近では、火炎先端部の完全燃焼後の低O2雰囲
気で鋼帯を加熱する。また高温域では、空気比1.0〜
1.05で緩慢な燃焼を行い火炎長を長くし、その火炎
内の未燃焼領域で鋼帯を加熱する。その結果、スケール
生成量を抑制でき、加熱能力も、高温域での緩慢燃焼に
よる加熱能力の低下を低温域での高速燃焼による高効率
加熱により補うことができる。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例について詳説する。
【0008】鍛接管製造に際し、鋼帯を移送させつつ加
熱する加熱炉に本発明を適用した例を示す。
熱する加熱炉に本発明を適用した例を示す。
【0009】この加熱炉は、820mmの炉幅の両側壁
に多数のバーナーを対向する位置に設置した3ゾーンか
らなる炉であり、対向するバーナーの中間に水平に位置
する幅168〜435mmの鋼帯をバーナー直火により
加熱している。
に多数のバーナーを対向する位置に設置した3ゾーンか
らなる炉であり、対向するバーナーの中間に水平に位置
する幅168〜435mmの鋼帯をバーナー直火により
加熱している。
【0010】本発明では1、2ゾーンの低温域(400
〜1150℃)の加熱にノズルミックスバーナーを設置
し、空気比1.05で燃焼させた時に、鋼帯付近でO2
濃度がMAX2%以下となるように燃焼させ、鋼帯を加
熱した。また、3ゾーンの高温域(1150℃超〜13
50℃)の加熱では、火炎内の未燃焼領域を利用して鋼
帯を加熱するため火炎長を伸ばし、火炎内の未燃焼領域
を広くしてその単一火炎内の未燃焼領域の還元雰囲気で
鋼帯を加熱した。更に鋼帯の火炎内に占める割合を増加
させるため、バーナー配置を対向形から千鳥形にした。
燃焼空気比は、低温、高温域共に1.05とした。
〜1150℃)の加熱にノズルミックスバーナーを設置
し、空気比1.05で燃焼させた時に、鋼帯付近でO2
濃度がMAX2%以下となるように燃焼させ、鋼帯を加
熱した。また、3ゾーンの高温域(1150℃超〜13
50℃)の加熱では、火炎内の未燃焼領域を利用して鋼
帯を加熱するため火炎長を伸ばし、火炎内の未燃焼領域
を広くしてその単一火炎内の未燃焼領域の還元雰囲気で
鋼帯を加熱した。更に鋼帯の火炎内に占める割合を増加
させるため、バーナー配置を対向形から千鳥形にした。
燃焼空気比は、低温、高温域共に1.05とした。
【0011】加熱能力については、低温域での加熱法
は、従来のバーナーより高効率に燃焼させることのでき
るノズルミックスバーナーの設置により鋼帯付近での火
炎温度が約50℃上昇している(図3)。
は、従来のバーナーより高効率に燃焼させることのでき
るノズルミックスバーナーの設置により鋼帯付近での火
炎温度が約50℃上昇している(図3)。
【0012】本発明による場合のスケール発生率を従来
法との比較で図4に示す。同図に示すように、本発明で
は約20%のスケールを低減している。また、燃料原単
位については、従来に比較し約2.5%向上している
(図5)。
法との比較で図4に示す。同図に示すように、本発明で
は約20%のスケールを低減している。また、燃料原単
位については、従来に比較し約2.5%向上している
(図5)。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の鋼帯加
熱炉の加熱方法によれば、燃料原単位を悪化させること
なく、加熱炉内のスケールの発生を抑制することが可能
である。
熱炉の加熱方法によれば、燃料原単位を悪化させること
なく、加熱炉内のスケールの発生を抑制することが可能
である。
【図1】O2 濃度を4.5%から0%に変化させた場合
の鋼材温度とスケール発生量の関係を示す図である。
の鋼材温度とスケール発生量の関係を示す図である。
【図2】空気比1.05で燃焼させた場合の火炎内空気
比と鋼材温度1150〜1300℃間のスケール生成量
との関係を示す図である。
比と鋼材温度1150〜1300℃間のスケール生成量
との関係を示す図である。
【図3】従来法と本発明法の鋼材付近の火炎温度を示す
図である。
図である。
【図4】本発明法と従来法によるスケール発生率を示す
図である。
図である。
【図5】本発明法と従来法による燃料原単位を示す図で
ある。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 加熱炉で鋼帯を加熱する方法において、
まず、1150℃以下の低温域で空気比を1.0〜1.
05で高速燃焼させた短火炎の先端部で鋼帯を加熱し、
次に、1150℃を越える高温域で空気比を1.0〜
1.05で緩慢燃焼させた長火炎内の未燃焼領域で鋼帯
を加熱することを特徴とする鋼帯加熱炉の加熱方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16516291A JP2598345B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 鋼帯加熱炉の加熱方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16516291A JP2598345B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 鋼帯加熱炉の加熱方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04365812A JPH04365812A (ja) | 1992-12-17 |
JP2598345B2 true JP2598345B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=15807048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16516291A Expired - Lifetime JP2598345B2 (ja) | 1991-06-11 | 1991-06-11 | 鋼帯加熱炉の加熱方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2598345B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006056076B4 (de) * | 2005-12-06 | 2013-06-13 | Ykk Corporation | Verschlußelement und Reißverschluß vom verdeckten Typ |
-
1991
- 1991-06-11 JP JP16516291A patent/JP2598345B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006056076B4 (de) * | 2005-12-06 | 2013-06-13 | Ykk Corporation | Verschlußelement und Reißverschluß vom verdeckten Typ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04365812A (ja) | 1992-12-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU93052367A (ru) | Регенеративная стекловаренная печь и способ ее работы | |
JP2598345B2 (ja) | 鋼帯加熱炉の加熱方法 | |
JP3176786B2 (ja) | 酸素バーナ | |
JP3090883B2 (ja) | 蓄熱再生式バーナの運転方法 | |
JPH06193860A (ja) | 輝炎発生燃焼方法 | |
JPH09287013A (ja) | 熱風炉の熱利用装置 | |
JP3044286B2 (ja) | 連続焼鈍炉 | |
JP3074147B2 (ja) | 蓄熱再生式バーナの運転方法 | |
JPH09280511A (ja) | 燃焼装置 | |
JPH11230543A (ja) | 蓄熱再生式バーナの運転方法 | |
JP3067465B2 (ja) | 連続式加熱炉 | |
JPS6360094B2 (ja) | ||
JPH10185131A (ja) | ラジアントチューブ加熱装置と加熱炉 | |
JPS6411688B2 (ja) | ||
JPH08134534A (ja) | 加熱炉 | |
JP2765353B2 (ja) | ラジアントチューブ型加熱装置における燃焼方法 | |
JP3237345B2 (ja) | 加熱炉の加熱方法 | |
JP2596235B2 (ja) | バッチ式加熱炉の操業方法 | |
JPH06299230A (ja) | 加熱炉 | |
JP2755089B2 (ja) | 蓄熱式バーナを有する連続加熱炉の燃焼方法 | |
JPH09241731A (ja) | 連続焼鈍炉の操業方法 | |
JP2733885B2 (ja) | 鋼帯の連続熱処理方法 | |
JPH11223467A (ja) | セラミック焼成炉 | |
JP2005248258A (ja) | 連続式加熱炉 | |
JP3859180B2 (ja) | ローラーハースキルン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19961022 |