JP2598132C - - Google Patents

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JP2598132C
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、感光体等の像担持体に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して
、用紙等の被転写材に記録する画像形成装置に関する。 (従来の技術) この種の記録装置としては、電子写真装置や静電プリンタなどが知られている
。これらの記録装置では、感光体上に静電潜像を形成後、該静電潜像に現像剤を
静電的に付着させて現像剤像を形成し、続いて、現像剤像を用紙に転写すること
により記録している。また、転写後の感光体上には静電潜像および転写しきれな
い現像剤が残存しているので、この残存現像剤をクリーニング装置により除去し
、続いて静電潜像を除電装置により除去している。 ところで、近年、装置の小型化が要求されており、例えば、特開昭47−11
538号公報には現像装置と清掃装置とを一つの装置で兼用することにより装置
を小型にする方法が開示されている。この方法は、一個の現像装置において、感
光ドラムが1回目にここを通過する際に静電潜像を現像し、続いて2回目に現像
装置を通過させて転写後の残留像を清掃している。しかし、従来のこの方法では
、現像装置に対して感光ドラムが2回目の通過に差掛かる際にそこから残留像が
除去されるために、記録スピードが半分になってしまうとともに、感光ドラムの 周面全体の寸法以上の記録面積が得られないという問題があり、必然的に感光ド
ラムを比較的大きな寸法にしなければならなくなり、装置を十分に小型化するこ
とができない。 一方、米国特許番号364926号公報には、静電潜像の1回目の通過の際に
、静電潜像の現像と、前回の転写後残存している現像剤との清掃を同時にする現
像装置を用いることにより、スピードに関する欠点を解決する方法が開示されて
いる。 (発明が解決しようとする課題) しかしながら、この従来の装置においては、転写後の残留像を感光ドラム上に
残したまま、その上から次ぎの帯電、静電潜像の形成、そして現像することとな
る。したがって、帯電においては、残存している潜像及びトナー像に重ねて帯電
し、更にこのトナー像の上から次ぎの像露光を行うために均一な帯電および潜像
の形成が損われてしまい、前工程の残像が、いわゆるメモリ画像として、次ぎの
画像に重なって現われるため、画像が不鮮明になるという欠点がある。このよう
な現像は、特に、ソリッド部(現像剤が広い範囲に亙り付着した領域)と前工程
で形成された文字などの細線とが遭遇した場合に生じ易く、しばしば潜像のみな
らず現像剤も十分に除去できないために現像剤像も残像メモリとして残りそのま
ま用紙に転写されてしまうこともある。 このように、従来の記録装置には、鮮明な画像が得られないという問題がある
。また、使用する像担持体を小さくすることも実現していなかった。 この発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、鮮明な画像を得ることができ
るより小型な画像形成装置を提供することを目的とする。 [発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は上記課題を解決するため、請求請1記載のものは、像担持体上に所定
の極性の静電潜像を形成する潜像形成手段と、表面に弾性ブレードが押圧圧接し
て設けられるとともに、この弾性ブレードにより前記所定の極性と同極性に摩擦
帯電されることにより、前記静電潜像の現像に用いられる一成分現像剤を担持す
る弾性現像ローラを具備し、この弾性現像ローラを前記像担持体に対して押圧し て弾性変形により前記像担持体との間に所定長さの接触領域を形成しつつ、前記
像担持体との間に周速差を持たせて回転摺接することにより、前記潜像形成手段
により形成された静電潜像に前記弾性現像ローラ上の現像剤を供給して反転現像
を行うと同時に、前記像担持体上の残留現像剤を除去する現像清掃手段と、前記
現像清掃手段によって現像剤像が形成された像担持体上に被転写材を押圧し、前
記現像剤像を前記像担持体から前記被転写材に転写させる転写部材と、前記転写
部材に前記現像剤像を転写させるための転写電圧を印加する電圧印加手段とを具
備する。 請求請2記載のものは、回転する像担持体上に所定の極性の静電潜像を形成す
る潜像形成手段と、表面に弾性ブレードが押圧圧接して設けられるとともに、こ
の弾性ブレードにより前記所定の極性と同極性に摩擦帯電されることにより、前
記静電潜像の現像に用いられる一成分現像剤を担持する弾性現像ローラを具備し
、この弾性現像ローラを前記像担持体に対して押圧させつつ摺接させることによ
り、前記潜像形成手段により形成された静電潜像に前記弾性現像ローラ上の現像
剤を供給して反転現像を行うと同時に、前記像担持体上の残留現像剤を除去する
現像清掃手段と、前記像担持体に対して前記弾性現像ローラを摺接させるために
、前記像担持体の周速との間に周速差を持たせつつ、前記弾性現像ローラを回転
させる回転手段と、前記像担持体に対して前記弾性現像ローラを押圧させるため
に、前記弾性現像ローラに対して線荷重としての20g/cm乃至120g/cmの荷重
を加える荷重手段と、前記現像清掃手段によって現像剤像が形成された像担持体
に被転写材を押圧し、前記現像剤像を前記像担持体から前記被転写材に転写させ
る転写部材と、前記転写部材に前記現像剤像を転写させるための転写電圧を印加
する電圧印加手段と、前記転写部材による現像剤像の転写後に、前記像担持体上
に残留した現像剤を撹乱して非パターン化する像撹乱手段とを具備する。 (作用) 表面に弾性ブレードが押圧圧接して設けられるとともに、この弾性ブレードに
より摩擦帯電されることにより、静電潜像の現像に用いられる一成分現像剤を担
持する弾性現像ローラを像担持体に対して押圧してニップ幅を形成しつつ、像担
持体との間に周速差をもたせて回転させることにより、現像を良好に行いつつ、 同時に残留現像剤の機械的な剥離清掃能力を高めて残留現像剤の回収効率を高く
できるようにする。 また、現像清掃手段によって現像剤像が形成された像担持体上に被転写材を転
写部材により押圧して現像剤像を像担持体から被転写材に転写させることにより
、被転写材に対する現像剤像の転写効率を向上させて残留現像剤を軽減できるよ
うにする。 また、転写手段による現像剤像の転写後に、像担持体上に残留した現像剤を像
撹乱手段により撹乱して非パターン化することにより、像担持体上の残留現像剤
を一様に分散し、弾性現像ローラが押圧された際には、弾性現像ローラ上の現像
剤との一様な撹乱摺接をより起こり易くする。 (実施例) 以下、本発明を図面に示す一実施例を参照して説明する。 第1図は記録装置を示すもので、その本体Hの略中央部には、記録すべき像の
面積より小さな記録面を有する(すなわち小さな径の)像担持体としての感光体
ドラム1が矢印A方向に回転自在に設けられている。前記感光体ドラム1は、有
機感光体(OPC)系の光導電材料から形成されている。また、前記感光体ドラ
ム1の周囲にはその回転方向に沿って順次、帯電チャージャ−2、レザー装置3
、現像清掃手段としての現像清掃装置4、転写部材としての転写ローラ5、除電
ランブ6、像撹乱手段としての撹乱装置7が配設されている。 上記帯電チャージャ−2は感光体ドラム1の上方部に位置されており、感光体
ドラム1の表面をー500〜−800ボルトに略均一に負に帯電させるようにな
っている。前記レーザ装置3は記録するべき画像情報に応じて、感光体表面にレ
ーザビーム8を照射して帯電領域に静電潜像を形成する。 また、上記現像清掃装置4には摩擦帯電性のいわゆる一成分の現像剤Tを収納
するホッパ9が設けられている。前記ホッパ9内には現像剤Tを感光体ドラム1
に対面する位置に向けて搬送するとともに、感光体ドラム1に残留している現像
剤Tをホッパ9内に戻す弾性現像ローラ(以下現像ローラという)10が設けら
れている。前記現像ローラ10には102〜109Ωcmの電気抵抗を有する導電
性表面層11と、この内部には発砲ウレタンによる弾性層12が配置されて全 体として弾力性のあるローラを構成している。上記現像ローラ10には現像剤T
を摩擦帯電しつつ、薄層を形成するためのリン青銅やウレタン、あるいはシリコ
ン樹脂などからなる弾性ブレード13が押圧されており、ここを通過する現像剤
Tは感光体ドラム1と同極性の負の帯電を帯びて1層〜2層の現像剤層を形成す
る。尚、上記現像剤担持体としての現像ローラ10の表面は現像剤Tとの摩擦帯
電を考慮して、また適度な弾性と摩擦性を考慮して選ぶ必要がある。 上記表面層11の材質としては、たとえば、ウレタン樹脂に導電性カーボンを
10〜30重量パーセント混合したものを塗布して形成している。 また、上記現像ローラ10には電圧印加手段としてのバイアス電源14が接続
されており、上記表面層11と導通している。これにより、現像及び清掃時に所
定の現像バイアスが印加される。ホッパ−9内には更にスポンジ状現像剤搬送ロ
ーラ15が設けられており、ホッパ−9内の現像剤Tの凝集防止と、搬送の役割
をはたしている。 上記転写ローラ5は実質的に上記感光体ドラム1の下方において、用紙の搬送
路16を介して、感光体ドラム1の周面に対面して設けられている。 上記転写ローラ5は現像ローラ10と同様な構造を有するが、表面層11の電
気抵抗は105〜1010Ωcmである。この転写ローラ5により、ここへ搬送さ
れてきた用紙17の裏面に正の電圧を印加してトナーを静電的に引付けて、感光
体ドラム1からトナー画像を用紙17に転写する。このような接触式の転写手段
では、多湿下においても安定した転写特性を発揮するため、転写残留現像剤量を
減少させて清掃の負担を軽減する効果があるとともに、転写紙中の紙粉も除去し
、現像剤への混入を防止する。上記撹乱器7には導電性の弾性ブラシ18が設け
られ、上記感光体ドラム1に先端を接触させている。前記弾性ブラシ18は感光
体ドラム1の回転とともに摺接されるとともに、0〜400ボルトの電圧が印加
され、感光体ドラム1上の転写残留現像剤を撹乱して判読不能状態、すなわち、
非パターン化するとともに、残留していた静電潜像も導電性のブラシ18により
除電されて消去される。なお、これに先立ち、感光体ドラム1の負側の帯電は消
去ランプ6により消去されているため、ブラシ18による除電は正側の帯電を主
に消去する効果がある。 また、上記撹乱装置7の配置位置は感光体ドラム1に対して上方にあるため、
ブラシ18に現像剤が堆積して機内に飛散するのか防止される。すなわち、感光
体ドラム1上に落下しても、そのまま現像清掃装置4に搬送回収される利点があ
る。 また、上記感光体ドラム1の下方部には、用紙Pを搬送路16に供給する給紙
ユニット19が設けられている。この給紙ユニット19には画像を転写すべき用
紙Pが収納されている。給紙ユニット19の上方には回転により給紙ユニット1
9から用紙17を搬送路16へ供給する給紙ローラ20が設けられている。 尚、搬送路16には用紙17に転写後のトナー画像を定着する定着器21が設
けられている。 次ぎに、この実施例による電子複写装置の動作について説明する。感光体ドラ
ム1を矢印A方向に回転させ、感光ドラム1の周面を帯電チャージャ−2により
、約マイナス500乃至800V(ボルト)にコロナ帯電する。続いて、この帯
電領域にレーザ装置3からレーザビーム8を照射して露光し、感光体ドラム1の
表面に静電潜像を形成する。前記静電潜像は次ぎに現像清掃装置4と対面する現
像清掃位置に搬送される。現像清掃装置4の現像ローラ10からは現像剤(以下
トナーと呼ぶ)Tが送り出され、これが、静電潜像に弾性的に且つ、変形により
ニップ幅をもって接触してトナ−Tを付着させてトナー像を形成する。この場合
、トナ−Tは光の照射域に付着し、いわゆる反転現像される。トナ−Tはブレー
ド13および現像ローラ10の表面層11との摩擦により、約マイナス5乃至3
0μc/g(マイクロクーロン/グラム)に帯電されており、現像ローラ10に
は約マイナス250乃至450ボルトの電圧が印加される。 現像後のトナー像は、次ぎに転写ローラ5と対面する転写領域に搬送される。 一方、転写領域には、給紙ローラ20の回転により給紙ユニット19から用紙
17が感光体ドラム1の回転に同期して送られてくる。この用紙17は転写ロー
ラ5によりその裏面がプラスの極性に帯電される。したがって、感光体ドラム1
の表面上のトナー画像は静電気的に用紙Pに引寄せられて転写される。ここにお
いて、転写ローラ5には直流電源23により、1000ボルトないし2000ボ
ルトの電圧が回転軸に与えられ、転写ローラ5の両端部に設けたシリコン樹脂に 導電性カーボンを30〜40重量バーセント混合してなる導通部を介して、ロー
ラ表面の105〜109Ωcmの導電性表面部に電圧が印加されるようになってい
る。尚、転写ローラ5の表面は付着する現像剤や紙粉等の異物を清掃しやすくす
るため、表面の平滑性と、低摩擦性を備えた材質が好ましく、本例では、導電性
、ポリフッ化樹脂、導電性ポリエステルなどを用いており、クリーニングブレー
ド22により良好にクリ−ニングされる。また、転写ローラ5全体のゴム高度と
してはJIS法の測定で25〜50度の柔軟なものが、転写ローラ5の感光体ド
ラム1に対する押圧力の許容度が広く良好であった。この転写ローラ5による良
好な転写特性範囲(動作環境)を第2図(a)に斜線で示した。 同じく、従来の転写コロナによる測定を同図(b)に示した。 この比較により、転写ローラ5によれば、相対湿度30%から85%の範囲で
転写効率は85%以上を得ているのに対し、コロナ転写方法では30〜50%、
また、転写効率を60%まで許容しても70%までしか転写性を維持しないこと
がわかる。 このことは本発明のような清掃装置を持たない記録装置では、多湿下において
、転写残留トナーが急増することを意味し、従来の清掃装置を持たない、いわゆ
るクリーナレス記録装置の清掃不良の最大原因となっていたのである。 以上から弾性導電性の転写ローラ5による接触式の転写により、極めて高効率
で、かつ、広範囲な環境に亙って転写残留トナーを軽減するとともに、転写時に
用紙17に直接接触するため、用紙17に付着している紙粉も効率良く吸着除去
するため、転写後、感光体ドラム1に残留する付着物は極めて減少する。 更に、転写ローラ5を用いることで、用紙17を機械的に押圧するので、転写
抜け(部分的に転写しない事)が防止される事や、用紙17のサイズや質にも影
響が少なく鮮明な画像が転写される。 また、転写後の用紙17は定着器21に送られ、ここでトナーが用紙17に溶
融定着された後、排出される。 ところで、転写後の感光体ドラム1の表面には僅かながら転写しきれずに残留
したトナー像あるいは、トナー転写後に残された正および負の静電潜像が残留し
ている。これらのトナー像あるいは静電潜像は先ず、消去ランプ6により負の潜 像を消去し、残留トナーはわずかであり、必ずしも必要ではないが好ましくは、
次ぎに撹乱器7に搬送されて撹乱非パターン化される。撹乱器7では、弾性ブラ
シ18を静電的潜像に接触させて機械的及び静電的な力を及ぼして判読不能な状
態にまで細かく、残留しているトナー像と静電潜像とを乱す。この場合、ブラシ
材料の摩擦帯電性をトナーと同極性として、トナーとの反発力を生じさせており
、残留しているトナーを感光体ドラム1の表面から吸着させないようにしている
。すなわち、ブラシ18にトナーの蓄積のないようになっている。尚、ブラシ材
料としては、導電性の材料を用いている場合は、トナーと同極性の電位または接
地電位を与えることにより、反発力が生じトナーがブラシに蓄積してゆくことが
防止される。このようにして残像は撹乱されて、ほとんどのトナーは感光体ドラ
ム1の表面上に散乱してそこに付看するが、帯電撹乱器7内にはほとんど蓄積し
ない。すなわち、この帯電撹乱器7は清掃装置として機能を持つものではなく、
補助的な機能を持つものである。 感光体ドラム1の表面上に散乱されたトナ−Tは十分に小さな点状になってお
り、もはや文字または画像としての情報は判読できない。 撹乱された領域は、次ぎに帯電チャジャ−2と対面する帯電位置に搬送されて
、その上から重ねられてコロナ帯電される。帯電後、レーザ装置3により露光さ
れて静電潜像が形成され、再び(第2回目)現像清掃装置4に対面する現像清掃
泣置に到達する。 この場合、第2回目に形成された静電潜像において、露光部(トナーが付着す
るべき画像部)および非露光部(非画像部)においてもローラ転写により転写残
留トナーが大幅に減少している上、予めほぼ均一に且つ充分に薄く残留トナーは
散らされているから、露光むらが生じない。従って、第2回目の現像においても
、露光後の残留電位が均一となるため均一なトナー画像が得られる。ここにおい
て、既述したように、現像ローラ10はJISゴム硬度測定法で30〜70度の
弾性を有するとともに102〜109Ωcmの導電性を有するため、現像ローラ1
0に線加重として20g/cm〜120g/cmの加重を加え、感光体ドラム1
と接触点において同方向で、かつ、周速が1.5〜4倍の速度差を持って押圧摺
接することにより、1〜4mmの接触幅(ニッブ)を生じ、このニップにおい て、残留トナーと現像ローラ10上のトナ−Tとが、撹乱摺接されるため、強い
摩擦力が生じ、清掃能力が増強される。しかし、トナ−Tだけで現像剤が形成さ
れているため、スジやハキ目状の画質低下も生じない。更に、非露光部では、現
像バイアスによる吸引力が感光体ドラム1のそれより勝るために付着してたトナ
−Tは次々に現像清掃装置4に引付けられて回収清掃される。すなわち、現像ロ
ーラ10には、露光部の電位と非露光部の電位との間の値の電位の現像バイアス
を印加することにより、現像ローラ10から露光部に新たなトナーが付着すると
ともに、同時に非画像部に付着している残存トナーはここから現像ローラ10に
引付けられて回収される。この場合、残存トナーは少量でかつ、撹乱装置7にお
いて予め小さな点状に分散しているから、現像清掃装置4は残留トナーを効率よ
く回収することができ、回収不良を生じることがない。このようにして、感光ド
ラム1を重複回転させて重複使用し、一枚の記録像を得る。そして、現像及び清
掃後、トナー画像は転写ローラ5と対面する位置において用紙17に転写される
。以下、同様な工程が繰返される。 この実施例によれば、小さな径の感光体ドラム1を使用しても、従来発生して
いたメモリ画像の発生が皆無となるばかりか、清掃(クリ−ニング)不良をも防
止することができる。 この実施例において、画像面積率約7%、A4サイズの用紙を2万枚プリント
したところ、清掃不良を生じることなく、最後まで良好な画像を得ることができ
た。 また、撹乱装置7にバイアス電圧を印加した場合、トナーの撹乱効果及びトナ
ーの回収を積極的に阻止するように調整することができる。すなわち、撹乱装置
の汚れを防止できる。この場合、電子写真装置の非プリント動作時、つまり非画
像頭域通過時に弾性ブラシ18にバイアス電圧、例えば約100乃至300ボル
トを印加して、現像剤溜めに溜められたトナーを弾性ブラシ18から感光体ドラ
ム11に強制的に付着させた後、これを現像清掃装置4に搬送してここでトナー
を回収することができる。但し、この場合、感光体ドラム11を帯電させないよ
うにするために、帯電チャ−ジャ−2を動作させず、且つ、現像ローラ20には
約0乃至プラス100ボルトの電圧を印加する。また、他の撹乱器へのトナー蓄 積防止方法として感光体ドラム1上の非画像領域に撹乱器に付着したトナ−Tを
吸着するための帯電帯を形成させる方法がある。これは、転写ローラ5により、
潜像と逆極性に感光体ドラム1を帯電させることによりなされるため、反転現像
方式では実行が容易である。 また、転写ローラ5に限られず、非コロナ式の接触式転写手段としてはベルト
状に変形しても機能は同様である。また、本例では転写ローラ5として導電性の
弾性ローラを用いたが、絶縁性の弾性ローラやベルトをコロナ帯電させて用いて
も、同様の転写性の向上が認められることから、本発明のようなクリーナレスシ
ステムに組込んで用いることで、同様の効果が得られることはいうまでもない。
更には、転写ローラ5として撹乱装置7に用いたブラシと同じ材質のブラシを用
いてローラ状回転ブラシとして転写ローラ5と同様の形状および印加電圧、押圧
力を用いても全く同じ効果が期待される。尚、この場合、回転ブラシに付着した
トナーの除去には回転ブラシに印加したものとは逆極性のバイアスを印加した回
転電極により、トナーをブラシから分離除去する手段が知られており、この技術
を用いれば、長期に亙り安定した特性を維持する事ができる。 [発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、表面に弾性ブレードが押圧圧接して設
けられるとともに、この弾性ブレードにより摩擦帯電されることにより、静電潜
像の現像に用いられる一成分現像剤を担持する弾性現像ローラを像担持体に対し
て押圧してニップ幅を形成しつつ、像担持体との間に周速差をもたせて回転させ
るから、現像を良好に行いつつ、同時に残留現像剤の機械的な剥離清掃能力が高
められて残留現像剤の回収効率が高くなり、画像メモリの発生を防止することが
できるという効果を奏する。 また、現像清掃手段によって現像剤像が形成された像担持体上に被転写材を押
圧して現像剤像を像担持体から被転写材に転写させる転写部材を備えるから、被
転写材に対する現像剤像の転写効率を著しく向上でき、残留現像剤を軽減するこ
とができるとともに、紙粉も像担持体上から除去できる。従って、現像清掃手段
における残留現像剤の除去負荷を軽減することができ、クリーニング効果を良好
に維持することができるとともに、紙粉を現像器中に取り込みにくくなる。 また、転写手段による現像剤像の転写後に、像担持体上に残留した現像剤を撹
乱して非パターン化する像撹乱手段を備えるから、像担持体上の残留現像剤は一
様に分散され、弾性現像ローラが押圧された際には、弾性現像ローラ上の現像剤
と一様な撹乱摺接がより起こり易くなりクリーニング効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例である記録装置を示す概略的構成図、第2図(a)
はローラ転写の特性を示すグラフ図、第2図(b)はチャージャー転写の特性を
示すグラフ図である。 1・・・感光体ドラム(像担持体) 3・・・レーザ装置(静電潜像形成形成手段) 4・・・現像清掃装置(現像清掃手段) 5・・・転写ローラ(転写部材) 7・・・撹乱手段 10・・弾性現像ローラ T・・・トナー(現像剤) 17・・用紙(被転写材)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)像担持体上に所定の極性の静電潜像を形成する潜像形成手段と、 表面に弾性ブレードが押圧圧接して設けられるとともに、この弾性ブレードに
    より前記所定の極性と同極性に摩擦帯電されることにより、前記静電潜像の現像
    に用いられる一成分現像剤を担持する弾性現像ローラを具備し、この弾性現像ロ
    ーラを前記像担持体に対して押圧して弾性変形により前記像担持体との間に所定
    長さの接触領域を形成しつつ、前記像担持体との間に周速差を持たせて回転摺接
    することにより、前記潜像形成手段により形成された静電潜像に前記弾性現像ロ
    ーラ上の現像剤を供給して反転現像を行うと同時に、前記像担持体上の残留現像
    剤を除去する現像清掃手段と、 前記現像清掃手段によって現像剤像が形成された像担持体上に被転写材を押圧
    し、前記現像剤像を前記像担持体から前記被転写材に転写させる転写部材と、 前記転写部材に前記現像剤像を転写させるための転写電圧を印加する電圧印加
    手段とを具備したことを特徴とする画像形成装置。 (2)回転する像担持体上に所定の極性の静電潜像を形成する潜像形成手段と
    、 表面に弾性ブレードが押圧圧接して設けられるとともに、この弾性ブレードに
    より前記所定の極性と同極性に摩擦帯電されることにより、前記静電潜像の現像
    に用いられる一成分現像剤を担持する弾性現像ローラを具備し、この弾性現像ロ
    ーラを前記像担持体に対して押圧させつつ摺接させることにより、前記潜像形成
    手段により形成された静電潜像に前記弾性現像ローラ上の現像剤を供給して反転
    現像を行うと同時に、前記像担持体上の残留現像剤を除去する現像清掃手段と、 前記像担持体に対して前記弾性現像ローラを摺接させるために、前記像担持体
    の周速との間に周速差を持たせつつ、前記弾性現像ローラを回転させる回転手段
    と、 前記像担持体に対して前記弾性現像ローラを押圧させるために、前記弾性現像
    ローラに対して線荷重としての20g/cm乃至120g/cmの荷重を加える荷重手段
    と、 前記現像清掃手段によって現像剤像が形成された像担持体に被転写材を押圧し
    、前記現像剤像を前記像担持体から前記被転写材に転写させる転写部材と、 前記転写部材に前記現像剤像を転写させるための転写電圧を印加する電圧印加
    手段と、 前記転写部材による現像剤像の転写後に、前記像担持体上に残留した現像剤を
    撹乱して非パターン化する像撹乱手段とを具備したことを特徴とする画像形成装
    置。

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