JP2597962B2 - 残響可変装置 - Google Patents

残響可変装置

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JP2597962B2
JP2597962B2 JP3078466A JP7846691A JP2597962B2 JP 2597962 B2 JP2597962 B2 JP 2597962B2 JP 3078466 A JP3078466 A JP 3078466A JP 7846691 A JP7846691 A JP 7846691A JP 2597962 B2 JP2597962 B2 JP 2597962B2
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sound absorbing
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幸雄 漆戸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多目的ホール、講堂、
体育館等、1つの室を様々な用途で使用する室を、その
使用目的に応じて最適な残響時間に調整できるようにし
た残響可変装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、室の残響特性を変化させるた
め、内壁に取付けられる円筒形回転式の残響可変装置が
知られている。それは、例えば図3に示すように、躯体
21から間隔をあけて設けた天井や壁板22に開口を設
け、その開口に円筒体23の一部が突出するように設
け、さらにその円筒体23を回転調整可能に構成してい
る。円筒体23の円筒壁は、反射面24と、いくつかの
吸音特性をもつグラスウール等の吸音材からなる吸音面
25、26とから形成されている。そして円筒体23を
回転調整して、円筒体の室内に露出する部分の材料を変
えることにより、室内の残響時間を変化させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の円筒形回転式残
響可変装置では、円筒体の円筒壁を構成している材料の
数しか吸音特性を変化させることができず、細かな残響
調整は出来なかった。従って、多目的ホールなどでは、
使用目的に適した音場を必ずしも創りだすことが出来
ず、不都合を生ずることがあった。そこで本発明は、室
の残響特性を使用目的に応じてきめ細かく調整できるよ
うにし、使用目的ごとに最適の音場を創り出せるように
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成した残響
可変装置は、同心状の回転調整可能な内筒と外筒とで構
成し、内筒壁を、反射板部と、吸音板部とで形成し、外
筒壁に開口部と、少くとも1種以上の孔径や孔ピッチの
孔あき部とを設けた。また内筒の内周側に、断面円弧状
の空気層調整反射板を回転調整可能に設ければ、空気層
の厚さをも調整することができる。
【0005】
【作用】上記の多数の残響可変装置を、室の壁面(天井
面への適用も可)に設けた多数の開口からそれぞれ一部
が表に突出するように設けておき、内筒、外筒を回転調
整して、それらが壁開口から突出する部分の材料を適切
なものに選択する。そして内筒と外筒との壁開口からの
突出部分を適宜組合わせれば、任意の残響特性の壁面に
することができる。また空気層調整反射板をも回転調整
すれば、壁開口の背面の空気層の厚さを調整することが
でき、それにより各吸音構造での低音域での残響時間を
調整することができる。このように、内筒、外筒、及び
空気層調整反射板を回転調整すれば、使用目的に適した
音場にきめ細かく対応させることができる。
【0006】
【実施例】本発明の残響可変装置を建物の内壁に設けた
実施例について、図1、2により説明する。なお本発明
の残響可変装置は壁面以外の天井面にも適用できる。本
発明の残響可変装置Aは構造躯体壁1の内側に間隔をあ
けて内壁2が設けられ、内壁2に適宜間隔で多数の開口
3が設けられ、各開口3から残響可変装置Aの一部が室
内側に突出するように設けられる。残響可変装置Aは、
円筒形の内筒4と外筒5及び空気層調整反射板6とが同
心状に設けられ、それらは軸方向両端の支軸が回転可能
に保持されて、それぞれ独自に回転調整されるように構
成されている。なお、内壁2の開口3の周辺には目地材
3aが設けられる。
【0007】内筒4は、その円筒壁が中心軸線に並行な
区分線で3等分に区分され、3つの区分はそれぞれ反射
曲板7と、異なった吸音特性を持つグラスウール等の吸
音材からなる吸音曲板8、9とで形成される。外筒5
は、内筒4と同様に円筒壁が中心軸線に並行な区分線で
3等分に区分され、3つの区分はそれぞれ開口面10、
孔径及び孔ピッチの小さな孔あき板11、孔径及び孔ピ
ッチの大きな孔あき板12に形成される。尚、孔あき板
11、12は孔径のみ、あるいは孔ピッチのみを変える
ことにより孔あき率を変えるようにしてもよい。空気層
調整反射板6は断面円弧状のわん曲板で形成され、その
長手方向両端がステーを介して回転支軸に連結され、内
筒4の内周側で回転調整されるようになっている。な
お、内筒4と外筒5を3区分以外に区分して、各区分を
任意の反射板、孔あき板、吸音板等に形成してもよい。
【0008】上記構成の残響可変装置において、残響時
間を調整するため、開口3からの突出面を反射面とする
場合は、外筒5と内筒4とをそれぞれ回転させ、外筒5
の開口面10、内筒4の反射曲板7部分が室内に面する
ようにする。開口3からの突出面をグラスウール等の吸
音材による吸音面とする場合は、外筒5の開口面10、
内筒4の吸音曲板8又は9が室内に面するように回転す
る。また突出面を孔あき板による吸音面とする場合は、
外筒5の孔あき板11又は12、内筒4の反射曲板7が
室内に面するように回転する。
【0009】さらに突出面を孔あき板と吸音曲板とを使
用した吸音面とする場合は、外筒5の孔あき板11又は
12、内筒4の吸音曲板8又は9が室内に面するように
回転する。この他、内筒4と外筒5の反射面や吸音面な
どを任意に組合せて適切な残響時間に調整することがで
き、さらに内筒4と外筒5が室内に面する背後の空気層
を、空気層調整反射板6の回転調整により適宜調整して
各吸音構造での低音域での残響時間をさらに細かく調整
する。このように壁面の残響時間を同一状態に調整する
だけでなく、全壁面に残響可変装置を設置して、任意の
壁面を反射性としたり、吸音性とすることによって残響
の調整だけでなく、音場の調整も可能である。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、内筒と外筒との反射板
や吸音材等の組合せにより各種の吸音面を作成できるの
で吸音範囲が広く、あるいは空気層調整反射板による背
後空気層の厚さ調整により低音域の吸音調整が可能とな
る。さらに種々の吸音材の組合せによりバリエイション
が富んだものになり、室の残響特性をきめ細かく調整で
きる。またあらかじめ本装置を設置しておけば内装材を
変更することなく、室の音場を様々に変化でき、さら
に、吸音材や反射板等の組合せの調整は回転操作だけで
あるので、操作が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の残響可変装置の断面図である。
【図2】残響可変装置を壁部に設けた状態の説明図であ
る。
【図3】従来の残響可変装置の断面図である。
【符号の説明】
4 内筒 5 外筒 6 空気層調整反射板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多目的ホールなどの壁面や天井面に設け
    られる残響可変装置であって、回転調整可能な内筒の円
    筒壁が、反射曲板と、少くとも1種以上の吸音材からな
    る吸音曲板とで形成され、内筒の外周に回転調整可能に
    設けられた外筒の円筒壁に開口が設けられるとともに、
    外筒の円筒壁として少くとも1種以上の孔径や孔ピッチ
    の孔あき板が設けられていることを特徴とする残響可変
    装置。
  2. 【請求項2】 内筒の内周側に、断面円弧状の空気層調
    整反射板が内筒と同心状に回転調整できるように設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の残響可変装置。
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JPH04289352A JPH04289352A (ja) 1992-10-14
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