JP2597823B2 - 連発式ピグ発射装置 - Google Patents
連発式ピグ発射装置Info
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- JP2597823B2 JP2597823B2 JP6203184A JP20318494A JP2597823B2 JP 2597823 B2 JP2597823 B2 JP 2597823B2 JP 6203184 A JP6203184 A JP 6203184A JP 20318494 A JP20318494 A JP 20318494A JP 2597823 B2 JP2597823 B2 JP 2597823B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願に係る発明は、石油プラ
ント配管等の長尺被洗浄配管の内部を可撓性のピグを用
いて洗浄するピグ洗浄に使用するピグ発射装置に関し、
更に詳しくは、連続的にピグを発射することができる連
発式ピグ発射装置に関するものである。
ント配管等の長尺被洗浄配管の内部を可撓性のピグを用
いて洗浄するピグ洗浄に使用するピグ発射装置に関し、
更に詳しくは、連続的にピグを発射することができる連
発式ピグ発射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来よ
り、石油プラント配管や蒸気配管あるいはコンクリート
工事のモルタル輸送配管等の被洗浄配管においては、流
体を輸送した後あるいは定期的に内部に発生したスケー
ルや錆,異物等の洗浄除去作業を行っており、この洗浄
除去手段として、可撓性のピグ(洗浄弾)を用いて洗浄
するピグ洗浄方法が用いられている。
り、石油プラント配管や蒸気配管あるいはコンクリート
工事のモルタル輸送配管等の被洗浄配管においては、流
体を輸送した後あるいは定期的に内部に発生したスケー
ルや錆,異物等の洗浄除去作業を行っており、この洗浄
除去手段として、可撓性のピグ(洗浄弾)を用いて洗浄
するピグ洗浄方法が用いられている。
【0003】このピグ洗浄方法は、円筒形や球形等の可
撓性材料、例えば独立発泡のウレタン樹脂材により形成
されたピグを、配管の一方の入口に設置した発射口から
圧送流体、例えば水,油,空気等の流体により圧送し、
他方の出口に設けたピグ放出口からピグとともにスケー
ル,錆,異物等を押し出す方法である。
撓性材料、例えば独立発泡のウレタン樹脂材により形成
されたピグを、配管の一方の入口に設置した発射口から
圧送流体、例えば水,油,空気等の流体により圧送し、
他方の出口に設けたピグ放出口からピグとともにスケー
ル,錆,異物等を押し出す方法である。
【0004】また、このピグ洗浄方法は、通常、1発
(1回)の洗浄では十分な洗浄効果を得ることができ
ず、例えばコンクリート配管にあっては2〜3発のピグ
による洗浄を必要としている。
(1回)の洗浄では十分な洗浄効果を得ることができ
ず、例えばコンクリート配管にあっては2〜3発のピグ
による洗浄を必要としている。
【0005】一方、粘性を有するような流体、例えば付
着性液体やスラリーあるいは水中用のコンクリート等に
おいては、輸送流体が粘性を有しているため被洗浄配管
の内部洗浄を頻繁に繰り返し行う必要があるが、上記し
た通常の配管のように2〜3発のピグによる洗浄では十
分な洗浄効果を得ることができず、十分な洗浄効果を得
るために、例えば8〜10発程度のピグにより洗浄作業
を行う必要がある。
着性液体やスラリーあるいは水中用のコンクリート等に
おいては、輸送流体が粘性を有しているため被洗浄配管
の内部洗浄を頻繁に繰り返し行う必要があるが、上記し
た通常の配管のように2〜3発のピグによる洗浄では十
分な洗浄効果を得ることができず、十分な洗浄効果を得
るために、例えば8〜10発程度のピグにより洗浄作業
を行う必要がある。
【0006】しかし、このように複数のピグにより洗浄
作業を行う場合には、1発のピグを発射して被洗浄配管
からピグを排出した後、新たなピグを装填して次の洗浄
作業を行うこととなるため、1発ずつの発射・装填作業
に時間と手間を要する能率の悪い洗浄作業となってい
る。
作業を行う場合には、1発のピグを発射して被洗浄配管
からピグを排出した後、新たなピグを装填して次の洗浄
作業を行うこととなるため、1発ずつの発射・装填作業
に時間と手間を要する能率の悪い洗浄作業となってい
る。
【0007】この種の従来技術として、実開昭55−9
1988号公報や特開平4−349986号公報のよう
なピグを配管入口に装填するための装置としてのピグラ
ンチャーがあるが、これらの装置は、上記したように洗
浄作業の度にピグを1個ずつ装填して発射する方式であ
るため、ピグの装填時間が長くなり、洗浄作業を反復し
て行う場合には、特に作業能率が著しく悪くなるという
問題を生じる。
1988号公報や特開平4−349986号公報のよう
なピグを配管入口に装填するための装置としてのピグラ
ンチャーがあるが、これらの装置は、上記したように洗
浄作業の度にピグを1個ずつ装填して発射する方式であ
るため、ピグの装填時間が長くなり、洗浄作業を反復し
て行う場合には、特に作業能率が著しく悪くなるという
問題を生じる。
【0008】このため、特開昭63−158181号公
報に見られるように、同一ピグを使用し、これを往復走
行させることにより配管洗浄を反復する方法が開示され
ているが、同一ピグを反復使用することによりピグの磨
耗による洗浄効果の低下が生じ、洗浄効果が次第に低下
するという問題を生じる。
報に見られるように、同一ピグを使用し、これを往復走
行させることにより配管洗浄を反復する方法が開示され
ているが、同一ピグを反復使用することによりピグの磨
耗による洗浄効果の低下が生じ、洗浄効果が次第に低下
するという問題を生じる。
【0009】また、特開平5−223989号公報のよ
うに、スポンジ状洗浄弾を回転テーブル式給弾装置によ
り発射するものもあるが、洗浄弾と管との位置合わせが
正確にできず、洗浄弾が管入口で閉塞しやすいという問
題を生じる。
うに、スポンジ状洗浄弾を回転テーブル式給弾装置によ
り発射するものもあるが、洗浄弾と管との位置合わせが
正確にできず、洗浄弾が管入口で閉塞しやすいという問
題を生じる。
【0010】この出願に係る発明は上記課題に鑑みて、
多数のピグを連続的に、しかも確実に発射することがで
きる連発式ピグ発射装置を提供し、異径のピグを連続的
に発射することにより洗浄効果を高めることができる連
発式ピグ発射装置を提供することを目的とする。
多数のピグを連続的に、しかも確実に発射することがで
きる連発式ピグ発射装置を提供し、異径のピグを連続的
に発射することにより洗浄効果を高めることができる連
発式ピグ発射装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る連発式ピグ発射装置は、被洗浄配管
の内部をピグ洗浄するためのピグ発射装置において、多
数のピグを装填するピグ装填部を軸心に対して遊星状に
配設したロータ部材を設け、該ロータ部材を水密状態で
しかも該ロータ部材の支持軸を回転可能に支持するケー
シングを設け、該ケーシングにピグ装填口を形成すると
ともに前後面にピグ発射口と圧送流体導入口とを前記ピ
グ装填部と同心上に形成し、前記ロータ部材の支持軸に
前記多数のピグ装填部がピグ発射口と同心上に位置する
よう所定角度で回転させる割出機構を連結し、前記ロー
タ部材に配設したピグ装填部を複数の異なった径により
構成し、該ピグ装填部に順次拡径するピグを装填したこ
とを特徴とするものである。
に、請求項1に係る連発式ピグ発射装置は、被洗浄配管
の内部をピグ洗浄するためのピグ発射装置において、多
数のピグを装填するピグ装填部を軸心に対して遊星状に
配設したロータ部材を設け、該ロータ部材を水密状態で
しかも該ロータ部材の支持軸を回転可能に支持するケー
シングを設け、該ケーシングにピグ装填口を形成すると
ともに前後面にピグ発射口と圧送流体導入口とを前記ピ
グ装填部と同心上に形成し、前記ロータ部材の支持軸に
前記多数のピグ装填部がピグ発射口と同心上に位置する
よう所定角度で回転させる割出機構を連結し、前記ロー
タ部材に配設したピグ装填部を複数の異なった径により
構成し、該ピグ装填部に順次拡径するピグを装填したこ
とを特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1に係る連発式ピグ発射装置によれば、
ケーシングにより回転可能に支持軸を支持したロータ部
材の軸心に対して遊星状に配設された多数のピグ装填部
にピグ装填口からピグを装填し、ケーシングに形成した
圧送流体導入口から圧送流体を導入すると、この圧送流
体導入口とピグ装填部とピグ発射口とが同心上に形成さ
れているため、ピグ発射口から被洗浄配管の内部に確実
にピグを発射して洗浄することができる。
ケーシングにより回転可能に支持軸を支持したロータ部
材の軸心に対して遊星状に配設された多数のピグ装填部
にピグ装填口からピグを装填し、ケーシングに形成した
圧送流体導入口から圧送流体を導入すると、この圧送流
体導入口とピグ装填部とピグ発射口とが同心上に形成さ
れているため、ピグ発射口から被洗浄配管の内部に確実
にピグを発射して洗浄することができる。
【0013】そして、ロータ部材の支持軸に連結した割
出機構により、前記多数のピグ装填部がピグ発射口に位
置するよう所定角度回転させると、このピグ装填部とケ
ーシングのピグ発射口と圧送流体導入口とが同心上に位
置して圧送流体により次のピグを発射することができ、
この操作を繰り返すことにより予め装填した多数のピグ
を連続的に被洗浄配管の内部に発射して洗浄することが
できる。
出機構により、前記多数のピグ装填部がピグ発射口に位
置するよう所定角度回転させると、このピグ装填部とケ
ーシングのピグ発射口と圧送流体導入口とが同心上に位
置して圧送流体により次のピグを発射することができ、
この操作を繰り返すことにより予め装填した多数のピグ
を連続的に被洗浄配管の内部に発射して洗浄することが
できる。
【0014】また、ピグ装填部を複数の異なった径によ
り構成したロータ部材に順次拡径するピグを装填し、こ
れらのピグを連続的に発射することにより強固な汚れを
順次洗浄することができる。
り構成したロータ部材に順次拡径するピグを装填し、こ
れらのピグを連続的に発射することにより強固な汚れを
順次洗浄することができる。
【0015】
【実施例】以下、この出願に係る発明の一実施例を図面
に基づいて説明する。図1はこの出願に係るピグ発射装
置の全体を示す側断面図であり、図2は同ピグ発射装置
の前部フランジ部材を取り除いた状態を示す正面図で、
図3は同ピグ発射装置の割出機構に用いられているロー
ラーギヤ・カムのみを示す背面図である。
に基づいて説明する。図1はこの出願に係るピグ発射装
置の全体を示す側断面図であり、図2は同ピグ発射装置
の前部フランジ部材を取り除いた状態を示す正面図で、
図3は同ピグ発射装置の割出機構に用いられているロー
ラーギヤ・カムのみを示す背面図である。
【0016】図示するように、多数のピグPを装填する
ロータ部材1は、軸心Gに対して遊星状に配設されたピ
グ装填部2が設けられており、このロータ部材1は、水
密状態でしかもロータ部材1の支持軸3を回転可能に支
持するケーシング4内に保持されている。このロータ部
材1に配設されたピグ装填部2は、この実施例では円筒
状のピグPを用いるため円筒状孔が穿孔されている。
ロータ部材1は、軸心Gに対して遊星状に配設されたピ
グ装填部2が設けられており、このロータ部材1は、水
密状態でしかもロータ部材1の支持軸3を回転可能に支
持するケーシング4内に保持されている。このロータ部
材1に配設されたピグ装填部2は、この実施例では円筒
状のピグPを用いるため円筒状孔が穿孔されている。
【0017】上記ケーシング4は、一般的な耐圧容器を
構成しており、前面のピグ発射口5を設けた前部フラン
ジ部材4aと、後面の圧送流体導入口6とピグ装填口7
とを設けた後部フランジ部材4bと、これらを連結する
環状部材4cとをボルト4dによって連結することによ
り一体的に構成されたものであり、上記ピグ発射口5と
圧送流体導入口6とは上記ロータ部材1のピグ装填部2
と同心上になるよう設けられており、上記ピグ装填口7
も、この実施例では圧送流体導入口6と180度変位し
た位置でピグ装填部2と同心上になるよう設けられてい
る。
構成しており、前面のピグ発射口5を設けた前部フラン
ジ部材4aと、後面の圧送流体導入口6とピグ装填口7
とを設けた後部フランジ部材4bと、これらを連結する
環状部材4cとをボルト4dによって連結することによ
り一体的に構成されたものであり、上記ピグ発射口5と
圧送流体導入口6とは上記ロータ部材1のピグ装填部2
と同心上になるよう設けられており、上記ピグ装填口7
も、この実施例では圧送流体導入口6と180度変位し
た位置でピグ装填部2と同心上になるよう設けられてい
る。
【0018】また、このピグ装填口7には装填ジグ8が
設けられており、この装填ジグ8はケーシング4側とカ
ップリング8aにより連結されている。従って、カップ
リング8aを連結することにより完全な水密が可能とな
るとともに、着脱が容易に可能となる。しかも、この装
填ジグ8は、ケーシング4とカップリング8aにより連
結するとピグPをピグ装填部2の正規の位置に装填する
ことができるように形成されている。
設けられており、この装填ジグ8はケーシング4側とカ
ップリング8aにより連結されている。従って、カップ
リング8aを連結することにより完全な水密が可能とな
るとともに、着脱が容易に可能となる。しかも、この装
填ジグ8は、ケーシング4とカップリング8aにより連
結するとピグPをピグ装填部2の正規の位置に装填する
ことができるように形成されている。
【0019】そして、上記ロータ部材1の軸心に設けら
れた支持軸3は、軸受9によってケーシング4に回転自
在に支持している。なお、10,11は水密状態を形成
するためのOリングである。
れた支持軸3は、軸受9によってケーシング4に回転自
在に支持している。なお、10,11は水密状態を形成
するためのOリングである。
【0020】更に、上記ピグPは、この実施例では円筒
形の可撓性材料である、例えば独立発泡ウレタン樹脂材
により形成し、後面に防水加工を施して液体の背圧が確
実に作用するように構成されている。
形の可撓性材料である、例えば独立発泡ウレタン樹脂材
により形成し、後面に防水加工を施して液体の背圧が確
実に作用するように構成されている。
【0021】また、ピグPの外径は、被洗浄配管Aの内
径よりも僅かに大きく形成されており、この実施例のよ
うに10発のピグPを装填する場合には、例えば最初に
発射する7発よりも最後の3発の外径を大きくし、洗浄
回数の増加に伴って外径を大きくして洗浄効果を向上さ
せることが可能となる。この組合せは、他に4発,3
発,3発と順次拡径するように構成してもよく、被洗浄
配管Aに応じて決定すればよい。
径よりも僅かに大きく形成されており、この実施例のよ
うに10発のピグPを装填する場合には、例えば最初に
発射する7発よりも最後の3発の外径を大きくし、洗浄
回数の増加に伴って外径を大きくして洗浄効果を向上さ
せることが可能となる。この組合せは、他に4発,3
発,3発と順次拡径するように構成してもよく、被洗浄
配管Aに応じて決定すればよい。
【0022】なお、ピグPの大きさや材質,形等は、洗
浄作業を行う被洗浄配管の大きさや形状、あるいは被洗
浄配管内を輸送した流体の性状等に応じて最適なものを
選択すればよく、例えばスポンジの両端にゴム板を貼付
したようなものであってもよく、可撓性材料で外径が被
洗浄配管の内径よりも僅かに大きいものであればよい。
浄作業を行う被洗浄配管の大きさや形状、あるいは被洗
浄配管内を輸送した流体の性状等に応じて最適なものを
選択すればよく、例えばスポンジの両端にゴム板を貼付
したようなものであってもよく、可撓性材料で外径が被
洗浄配管の内径よりも僅かに大きいものであればよい。
【0023】一方、上記ロータ部材1の支持軸3には、
この支持軸3を正確に所定角度回転させる割出機構Cが
連結されており、ロータ部材1の支持軸3と割出機構C
の出力軸12とが軸継手15により連結されている。
この支持軸3を正確に所定角度回転させる割出機構Cが
連結されており、ロータ部材1の支持軸3と割出機構C
の出力軸12とが軸継手15により連結されている。
【0024】そして、この実施例では割出機構Cの入力
軸13が手動ハンドル14により1割出角度分ずつ回転
させられるように構成されており、この割出機構Cによ
り遊星状に設けられたピグ装填部2を正確に発射口5に
位置させることができる。なお、この割出機構Cに電動
駆動手段としてモータ等を設ければ、機械的又は自動的
にロータ部材1を回転させることができ、ピグPの発射
と排出とを検知して自動的に洗浄運転を行うことも可能
となる。
軸13が手動ハンドル14により1割出角度分ずつ回転
させられるように構成されており、この割出機構Cによ
り遊星状に設けられたピグ装填部2を正確に発射口5に
位置させることができる。なお、この割出機構Cに電動
駆動手段としてモータ等を設ければ、機械的又は自動的
にロータ部材1を回転させることができ、ピグPの発射
と排出とを検知して自動的に洗浄運転を行うことも可能
となる。
【0025】この割出機構Cは、図3の背面図に示すよ
うに、この実施例ではローラーギヤ・カム16が用いら
れており精密な割出が可能なように構成されている。こ
のローラーギヤ・カム16は、入力軸13側に設けられ
た手動ハンドル14を回転させるとカム17により出力
軸12側のローラー18が所定角度だけ回転させられる
ものであり、このローラー18の回転によって支持軸3
(図2参照)を所定角度回転させてピグ装填部2を所定
角度分、つまり1割出角度分回転させることができるも
のである。また、ローラーギヤ・カム16を用いればバ
ックラッシュを『0』にすることが可能であるため、正
確な位置決めが可能である。
うに、この実施例ではローラーギヤ・カム16が用いら
れており精密な割出が可能なように構成されている。こ
のローラーギヤ・カム16は、入力軸13側に設けられ
た手動ハンドル14を回転させるとカム17により出力
軸12側のローラー18が所定角度だけ回転させられる
ものであり、このローラー18の回転によって支持軸3
(図2参照)を所定角度回転させてピグ装填部2を所定
角度分、つまり1割出角度分回転させることができるも
のである。また、ローラーギヤ・カム16を用いればバ
ックラッシュを『0』にすることが可能であるため、正
確な位置決めが可能である。
【0026】なお、図示するローラーギヤ・カム16
は、作図上、6発用のピグ発射装置に用いるものを例示
している。また、この割出機構Cの他の構成としては、
ピグ装填部2の回転角を正確に決めることができる、例
えば、カム,ゼネバ歯車等のインデックスドライブが用
いられる。
は、作図上、6発用のピグ発射装置に用いるものを例示
している。また、この割出機構Cの他の構成としては、
ピグ装填部2の回転角を正確に決めることができる、例
えば、カム,ゼネバ歯車等のインデックスドライブが用
いられる。
【0027】従って、この割出機構Cによりロータ部材
1を所定角度回転させると、ピグ発射口5と圧送流体導
入口6とピグ装填部2とを常に同心上に位置させること
ができる。
1を所定角度回転させると、ピグ発射口5と圧送流体導
入口6とピグ装填部2とを常に同心上に位置させること
ができる。
【0028】そして、これらの構成部品は、共通架台1
9上に搭載されて連発式ピグ発射装置Fが構成されてい
る。
9上に搭載されて連発式ピグ発射装置Fが構成されてい
る。
【0029】以上のように構成されたこの実施例の連発
式ピグ発射装置Fによれば、以下のように動作してピグ
Pを連続的に発射することができる。
式ピグ発射装置Fによれば、以下のように動作してピグ
Pを連続的に発射することができる。
【0030】すなわち、ピグ洗浄を開始する前に、予
め、ピグPをピグ装填口7から所定数、この実施例では
10個のピグPを順番にピグ装填部2内に装填する。こ
の装填は、装填口7からピグPを装填ジグ8により押圧
することにより行われ、ピグ装填部2の回転は割出機構
Cによって正確に行われる。また、これらのピグPは同
一径もしくは数種類の径のピグPを、好ましくは口径が
次第に大きくなるように配列して装填する。そして、全
てのピグPを装填した後、装填ジグ8により装填口7を
密閉する。
め、ピグPをピグ装填口7から所定数、この実施例では
10個のピグPを順番にピグ装填部2内に装填する。こ
の装填は、装填口7からピグPを装填ジグ8により押圧
することにより行われ、ピグ装填部2の回転は割出機構
Cによって正確に行われる。また、これらのピグPは同
一径もしくは数種類の径のピグPを、好ましくは口径が
次第に大きくなるように配列して装填する。そして、全
てのピグPを装填した後、装填ジグ8により装填口7を
密閉する。
【0031】また、ケーシング4の前面に設けられたピ
グ発射口5に被洗浄配管Aを接続し、後面に設けられた
圧送流体導入口6に圧送流体供給配管Bを接続する。
グ発射口5に被洗浄配管Aを接続し、後面に設けられた
圧送流体導入口6に圧送流体供給配管Bを接続する。
【0032】そして、圧送流体導入口6より圧送流体、
例えば水,空気,油あるいは配管を流れる流体を導入す
ることにより、流体の背圧でピグ装填部2に装填したピ
グPは発射口5より被洗浄配管A内へと発射される。こ
の圧送流体は、好ましくは配管を流れる流体が用いら
れ、この場合には輸送流体との間の性状変化による問題
も生じない。
例えば水,空気,油あるいは配管を流れる流体を導入す
ることにより、流体の背圧でピグ装填部2に装填したピ
グPは発射口5より被洗浄配管A内へと発射される。こ
の圧送流体は、好ましくは配管を流れる流体が用いら
れ、この場合には輸送流体との間の性状変化による問題
も生じない。
【0033】このようにして発射された第1発目のピグ
Pが被洗浄配管A内を洗浄し、図示しない放出口より排
出されると、次に、割出機構Cのハンドル14を、この
実施例では手動で回してロータ部材1の回転とともにピ
グ装填部2を1割付角分だけ回転させ、第2発目のピグ
Pの中心を発射口5の軸心位置に合わせることにより第
2発目のピグPを被洗浄配管A内へ発射する。
Pが被洗浄配管A内を洗浄し、図示しない放出口より排
出されると、次に、割出機構Cのハンドル14を、この
実施例では手動で回してロータ部材1の回転とともにピ
グ装填部2を1割付角分だけ回転させ、第2発目のピグ
Pの中心を発射口5の軸心位置に合わせることにより第
2発目のピグPを被洗浄配管A内へ発射する。
【0034】その後、第3発目以降はこの繰り返しによ
りピグPを発射口5から被洗浄配管A内へ発射する。
りピグPを発射口5から被洗浄配管A内へ発射する。
【0035】上記ピグ装填部2の回転は、第1発目のピ
グPを発射した後、圧送流体の背圧をかけた状態でロー
タ部材1を回転させて第2発目のピグPを発射するよう
に操作してもよいが、ピグPの発射をより確実に行うた
めに、一旦、圧送流体の背圧を止めてからロータ部材1
を回転させ、新たなピグPが発射口5に位置した状態で
圧送流体による背圧をかけるように操作してもよい。
グPを発射した後、圧送流体の背圧をかけた状態でロー
タ部材1を回転させて第2発目のピグPを発射するよう
に操作してもよいが、ピグPの発射をより確実に行うた
めに、一旦、圧送流体の背圧を止めてからロータ部材1
を回転させ、新たなピグPが発射口5に位置した状態で
圧送流体による背圧をかけるように操作してもよい。
【0036】以上のように、この出願に係る連発式ピグ
発射装置Fによれば、被洗浄配管の洗浄に必要な数のピ
グPを予め洗浄作業開始時に一度に装填し、短時間でそ
れらのピグPを連続的に発射できる機構の連発式ピグ発
射装置Fとしたので、複数回の洗浄作業を要する被洗浄
配管Aの洗浄であっても、短時間で行うことが可能とな
る。
発射装置Fによれば、被洗浄配管の洗浄に必要な数のピ
グPを予め洗浄作業開始時に一度に装填し、短時間でそ
れらのピグPを連続的に発射できる機構の連発式ピグ発
射装置Fとしたので、複数回の洗浄作業を要する被洗浄
配管Aの洗浄であっても、短時間で行うことが可能とな
る。
【0037】また、正確な割出機構Cによりピグ装填部
2を回転させるので、被洗浄配管Aの入口部でピグPが
閉塞することはない。
2を回転させるので、被洗浄配管Aの入口部でピグPが
閉塞することはない。
【0038】更に、洗浄に必要な数量分のピグPを予め
装填しているため、常に新しいピグPによる洗浄が行え
るので、ピグの反復使用に伴う磨耗による配管内面の洗
浄効果の低下もない。
装填しているため、常に新しいピグPによる洗浄が行え
るので、ピグの反復使用に伴う磨耗による配管内面の洗
浄効果の低下もない。
【0039】その上、強固な汚れに対しては、洗浄回数
が増えるに従ってピグPの径と被洗浄配管Aの内径との
寸法差、つまりピグPと配管内径との摩擦が大きくなる
ようにピグPの装填順序を設定すれば、段階的に汚れを
除去することができる。
が増えるに従ってピグPの径と被洗浄配管Aの内径との
寸法差、つまりピグPと配管内径との摩擦が大きくなる
ようにピグPの装填順序を設定すれば、段階的に汚れを
除去することができる。
【0040】なお、この実施例では、10連発の連発式
ピグ発射装置Fを例に説明したが、被洗浄配管Aや輸送
流体の性状により5連発や12連発の構成にしてもよ
く、連発数は特に限定されるものではない。
ピグ発射装置Fを例に説明したが、被洗浄配管Aや輸送
流体の性状により5連発や12連発の構成にしてもよ
く、連発数は特に限定されるものではない。
【0041】
【発明の効果】この出願に係る発明は、以上説明したよ
うに構成しているので、以下に記載するような効果を奏
する。
うに構成しているので、以下に記載するような効果を奏
する。
【0042】請求項1に係る連発式ピグ発射装置によれ
ば、遊星状に配設されたピグ装填部に装填した多数のピ
グを、ケーシングの圧送流体導入口から導入した圧送流
体によりピグ発射口から被洗浄配管の内部に確実に発射
して洗浄することができるとともに、ロータ部材の支持
軸に連結した割出機構によりロータ部材を回転させて連
続して発射することができるので洗浄時間の短縮が可能
となる。しかも、割出機構によりピグ装填部と発射口と
を繰り返し正確に位置合わせすることができるので、ピ
グを装置内部に閉塞させることなく容易に連続発射する
ことが可能である。
ば、遊星状に配設されたピグ装填部に装填した多数のピ
グを、ケーシングの圧送流体導入口から導入した圧送流
体によりピグ発射口から被洗浄配管の内部に確実に発射
して洗浄することができるとともに、ロータ部材の支持
軸に連結した割出機構によりロータ部材を回転させて連
続して発射することができるので洗浄時間の短縮が可能
となる。しかも、割出機構によりピグ装填部と発射口と
を繰り返し正確に位置合わせすることができるので、ピ
グを装置内部に閉塞させることなく容易に連続発射する
ことが可能である。
【0043】また、ピグ装填部を複数の異なった径によ
り構成したロータ部材に順次拡径するピグを同時に装填
し、洗浄作業の進行とともに次第にピグの外径を大きく
して連続的に発射することにより、強固な汚れを段階的
に洗浄して配管内面を完全に洗浄することが可能とな
る。
り構成したロータ部材に順次拡径するピグを同時に装填
し、洗浄作業の進行とともに次第にピグの外径を大きく
して連続的に発射することにより、強固な汚れを段階的
に洗浄して配管内面を完全に洗浄することが可能とな
る。
【図1】この出願に係るピグ発射装置の全体を示す側断
面図である。
面図である。
【図2】同ピグ発射装置の前部フランジ部材を取り除い
た状態を示す正面図である。
た状態を示す正面図である。
【図3】同ピグ発射装置の割出機構に用いられているロ
ーラーギヤカムを示す背面図である。
ーラーギヤカムを示す背面図である。
1…ロータ部材 2…ピグ装填部 3…支持軸 4…ケーシング 4a…前部フランジ部材 4b…後部フランジ部材 4c…環状部材 4d…ボルト 5…ピグ発射口 6…圧送流体導入口 7…ピグ装填口 8…装填ジグ 8a…カップリング 12…出力軸 13…入力軸 14…手動ハンドル 15…カップリング 16…ローラーギヤ・カム 17…カム 18…ローラー 19…共通架台 A…被洗浄配管 B…圧送流体供給配管 C…割出機構 G…軸心 P…ピグ F…連発式ピグ発射装置
フロントページの続き (72)発明者 大戸 寛 東京都港区浜松町2丁目4番1号 川崎 重工業株式会社 東京本社内 (72)発明者 芝田 勇二 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石技術研究所内 (72)発明者 林 千秋 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石技術研究所内 (72)発明者 道本 登志夫 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石技術研究所内 (72)発明者 竹中 久 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 清水 一都 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 実開 平6−15778(JP,U) 特公 昭60−53218(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】 被洗浄配管の内部をピグ洗浄するための
ピグ発射装置において、 多数のピグを装填するピグ装填部を軸心に対して遊星状
に配設したロータ部材を設け、該ロータ部材を水密状態
でしかも該ロータ部材の支持軸を回転可能に支持するケ
ーシングを設け、該ケーシングにピグ装填口を形成する
とともに前後面にピグ発射口と圧送流体導入口とを前記
ピグ装填部と同心上に形成し、前記ロータ部材の支持軸
に前記多数のピグ装填部がピグ発射口と同心上に位置す
るよう所定角度で回転させる割出機構を連結し、前記ロ
ータ部材に配設したピグ装填部を複数の異なった径によ
り構成し、該ピグ装填部に順次拡径するピグを装填した
ことを特徴とする連発式ピグ発射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6203184A JP2597823B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | 連発式ピグ発射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6203184A JP2597823B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | 連発式ピグ発射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0866669A JPH0866669A (ja) | 1996-03-12 |
JP2597823B2 true JP2597823B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=16469857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6203184A Expired - Fee Related JP2597823B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | 連発式ピグ発射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2597823B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5404846B2 (ja) * | 2012-04-26 | 2014-02-05 | 株式会社管通 | 消雪設備の維持方法 |
JP7193794B2 (ja) * | 2017-03-15 | 2022-12-21 | 株式会社栗本鐵工所 | 管路内面の夾雑物除去方法 |
CN110453774A (zh) * | 2019-07-22 | 2019-11-15 | 张超 | 一种大径给排水管道内壁清淤装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6053218A (ja) * | 1984-07-25 | 1985-03-26 | Hitachi Ltd | 軸冷却装置 |
JPH0615778U (ja) * | 1991-03-28 | 1994-03-01 | 三菱マテリアル株式会社 | 管の洗浄装置 |
-
1994
- 1994-08-29 JP JP6203184A patent/JP2597823B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0866669A (ja) | 1996-03-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |