JP2597515Y2 - 全反射吸収スペクトル測定装置 - Google Patents

全反射吸収スペクトル測定装置

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JP2597515Y2
JP2597515Y2 JP3505293U JP3505293U JP2597515Y2 JP 2597515 Y2 JP2597515 Y2 JP 2597515Y2 JP 3505293 U JP3505293 U JP 3505293U JP 3505293 U JP3505293 U JP 3505293U JP 2597515 Y2 JP2597515 Y2 JP 2597515Y2
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infrared
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light
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atr
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伸朗 高木
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高分子材料などの有機
物をはじめ、種々の物質の定性分析や同定分析などの広
く利用される、ATR法により赤外吸収スペクトルを測
定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】赤外吸収スペクトルを測定する方法の一
つに全反射を利用するATR法が知られている。ATR
法では、高い屈折率を持つATRプリズムを試料に密着
させ、ATRプリズムを通して赤外光を試料に照射し、
ATRプリズムからの出射光を分光分析する。
【0003】ATRプリズムと試料との屈折率の関係か
らある角度以上の条件で赤外光をプリズムに入射させる
と、赤外光はATRプリズムから出ず、ATRプリズム
と試料との接触面で全反射を起こすが、その際、赤外光
が僅かの距離だけ試料側に滲みだすので、試料で赤外光
の吸収があれば反射光が減衰し、試料の吸収スペクトル
を得ることができる。
【0004】ATR法は、ATRプリズムと接触したご
く薄い試料部分の吸収スペクトルを測定することができ
るため、厚い試料や透過性の低い試料であっても、AT
Rプリズムと密着させることができれば測定できるとい
う利点を備えている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来のATR法にあっ
ては、赤外分光光度計の試料室に設けられたATR測定
用装置を用いて測定しているので、同ATR測定用装置
に入れることのできる適当な大きさに試料を切断する必
要があり、そのため、切断できない試料や、赤外分光光
度計まで運ぶことのできない試料などは測定することが
できず、上記利点を有するにもかかわらず測定対象に制
約がある、という問題点があった。
【0006】本考案は、試料を切断したりせずにそのま
まの状態で、また試料を移動せずに現場においたままで
もATR法による赤外吸収スペクトルを測定することが
できる全反射吸収スペクトル測定装置を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本考案の全反射吸収スペクトル測定装置では、赤外分
光光度計からの赤外光を試料に照射し、試料からの反射
光を再び赤外分光光度計に導いてその赤外吸収スペクト
ルを測定する全反射吸収スペクトル測定装置において、
測定試料に密着されるATRプリズム、赤外分光光度計
からの赤外光をATRプリズムに導く入射側赤外光ファ
イバー、入射側赤外光ファイバーからの赤外光をATR
プリズムと試料との界面に集光するとともに、ATRプ
リズムと試料との界面からの反射光を反射側赤外光ファ
イバーに集光する反射対物鏡を用いた集光光学系、AT
Rプリズムと試料との界面からの反射光を赤外分光光度
計に導く反射側赤外光ファイバーをホルダにより一体化
した測定ヘッドを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記のように構成された本考案の全反射吸収ス
ペクトル測定装置では、赤外光ファイバーと一体化され
たATRプリズムを赤外分光光度計の外にある試料に密
着させ、赤外分光光度計から赤外光ファイバーを通して
ATRプリズム部に赤外光が導びかれる。赤外光は赤外
光ファイバーのATRプリズム部と試料との界面で全反
射し、その反射光が再び赤外光ファイバーで赤外分光光
度計に導かれて、試料の赤外吸収スペクトルが測定され
る。
【0009】
【実施例】以下、本考案の全反射吸収スペクトル測定装
置について図面を参照して説明すると、図1には本考案
の要部をなす測定ヘッドの一実施例が示されている。
【0010】2は測定試料14に密着されるATRプリ
ズムであり、赤外領域で透明で屈折率の高い材質にて形
成されている。ATRプリズム2の材質としては、例え
ば、KrS−5、ZnS、Ge、Siなどを用いること
ができる。
【0011】4は入射側赤外光ファイバーで、赤外分光
光度計(図示せず)からの赤外光をATRプリズム2に
導く。6は集光光学系で、入射側赤外光ファイバー4か
らの赤外光をATRプリズム2と試料14との界面に集
光し、ATRプリズム2と試料14との界面からの反射
光を再び集光する。この実施例の集光光学系6はシュバ
ルツシルド型反射対物鏡であるが、ニュートン型反射対
物鏡などの他の反射光学系のほか、KrS−5、Zn
S、Ge、Siなどの赤外領域で透明な材質で形成され
た屈折光学系を適用することもできる。
【0012】8は切り欠きミラーで、集光されたATR
プリズム2と試料14との界面からの反射光を反射側赤
外光ファイバー10に導く。反射側赤外光ファイバー1
0はATRプリズム2からの反射光を赤外分光光度計に
導く。
【0013】赤外光ファイバー4、10は、KrS−5
で形成されたものやAgClとAgBrの混晶で形成さ
れたものなどを利用することができる。
【0014】12はホルダで、ATRプリズム2、集光
光学系6、切り欠きミラー8及び赤外光ファイバー4、
10を一体的に保持している。
【0015】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
ているので、測定ヘッドを試料に持っていき測定部位に
押し付けるだけでATR法による赤外スペクトルを測定
することができ、そのため、試料を切断して試料片を作
製する必要がなく、そのままの状態で測定することがで
きる。また、試料を赤外分光光度計の試料室に持ってく
る必要がないので、現場で直接測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の全反射吸収スペクトル測定装置の要部
をなす測定ヘッドの一実施例を示す図である。
【符号の説明】
2…ATRプリズム 4、10…赤外光
ファイバー 6…集光光学系 8…切り欠
きミラー 12…ホルダ 14…測定
試料

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外分光光度計からの赤外光を試料に照
    射し、試料からの反射光を再び赤外分光光度計に導いて
    その赤外吸収スペクトルを測定する全反射吸収スペクト
    ル測定装置において、 測定試料に密着されるATRプリズム、赤外分光光度計
    からの赤外光をATRプリズムに導く入射側赤外光ファ
    イバー、入射側赤外光ファイバーからの赤外光をATR
    プリズムと試料との界面に集光するとともに、ATRプ
    リズムと試料との界面からの反射光を反射側赤外光ファ
    イバーに集光する反射対物鏡を用いた集光光学系、AT
    Rプリズムと試料との界面からの反射光を赤外分光光度
    計に導く反射側赤外光ファイバーをホルダにより一体化
    した測定ヘッドを備えたことを特徴とする全反射吸収ス
    ペクトル測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009175219A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Ricoh Co Ltd 保護剤塗布装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、固体表面付着物の存在量評価方法、保護剤塗布装置の評価方法

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US11137290B2 (en) * 2017-11-07 2021-10-05 Shimadzu Corporation Accessory for infrared spectrophotometer

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JPH076751U (ja) 1995-01-31

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