JP2597373Y2 - 調整池の有機物除去装置 - Google Patents

調整池の有機物除去装置

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JP2597373Y2 JP1993017954U JP1795493U JP2597373Y2 JP 2597373 Y2 JP2597373 Y2 JP 2597373Y2 JP 1993017954 U JP1993017954 U JP 1993017954U JP 1795493 U JP1795493 U JP 1795493U JP 2597373 Y2 JP2597373 Y2 JP 2597373Y2
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宗浩 近藤
彰 中村
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日立化成テクノプラント株式会社
石田工業株式会社
日立化成工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ゴルフ場等の調整池の
有機物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近来、ゴルフ場のグリーン等の除草に
は、雑草を枯らす目的で有機物を含む農薬が多く散布さ
れ使用されている。そして、その廃液はゴルフ場の隅に
造成した調整池に集約されるようになっている。例え
ば、ゴルフ場調整池中の農薬に含まれている有機物除去
方法としては、生物処理法、紫外線を用いた光酸化分解
法及び吸着剤を用いた吸着除去法等を原理としたものが
ある。これらの原理を用いて実際に装置化されたもの
は、大きく2つに分類される。1つは、農薬が含まれる
調整池の原水を除去装置に供給して処理を行った後、再
び調整池に戻す、即ち除去装置と調整池との間で原水と
処理水とを循環させる方法である。他の1つは、調整池
から場外へ放流する間に処理装置を設置して処理を行い
放流する方法である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の技術において、
前者の調整池と処理装置との間で原水と処理水とを循環
する方法では、最終的に場外へ放流する放流水の水質を
保証することが困難であるという課題がある。また、後
者の調整池から場外へ放流する間に処理を行う方法で
は、多量の降雨時には処理水量が増大するため、処理装
置内における滞留時間が著しく短くなり、充分な処理が
なされない課題がある。
【0004】本考案は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、調整池から放流する時点で処理を行うことによ
って、多量の降雨時に処理水量が増大しても常に安定し
た農薬の有機物除去ができるとともに、低い運転コスト
で管理ができる調整池の有機物除去装置を提供すること
を目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案の構成を実施例に対応する図1乃至図3を用い
て説明すると、本考案は、調整池の有機物を活性炭吸着
により除去する装置であって、調整池15に隣接した場
所に調整池15の平常水位となる高さに原水8の流入口
4をその上面に砕石層3を設け、砕石層3上面に調整池
15が最高水位となった場合水没し且つ容器の中間部に
活性炭充填層14を設けた活性炭吸着器1,2,2を調
整池15の集水面積に応じて複数基設置するとともに、
各々の活性炭吸着器1,2,2の上部より放流口11に
到る排水管9を接続し、活性炭吸着器の少なくとも1基
の活性炭充填層14に底部を設け、活性炭充填層14と
底部との空間と調整池15の底部に設置され多孔質材料
層7で覆われた集水板6とをポンプ5を介して配管接続
するとともに、活性炭吸着器1,2,2の上部と該集水
板6とをポンプ5を介して逆洗管10で接続させた技術
手段を講じている。
【0006】
【作用】ゴルフ場の調整池には、農薬の他に農薬以外の
有機物も存在するが、両者の物性の差異により農薬以外
の有機物による活性炭の吸着能力への影響は少なく、活
性炭は充分な農薬吸着性能を有する。本考案は、以上の
理由により吸着剤として活性炭を用いた。又、活性炭に
よる処理を安定して行うには、活性炭と被処理水との間
に充分な接触時間を確保する必要がある。多量の降雨時
に、調整池に流入する被処理水を流入速度と同じ速度で
処理するためには接触時間が短くなり、充分な有機物吸
着処理を行うことは不可能である。したがって、設置す
る複数の活性炭吸着器のうち少なくとも1基がポンプと
連結されており、平常時にはポンプによる通水で調整池
の有機物吸着処理を行い、水位を平常水位に保ち貯水容
量を確保する。また、多量の降雨時には、ポンプと連結
された活性炭吸着器を除く他の複数の活性炭吸着器によ
り自然増水を利用して有機物吸着処理を行う。
【0007】本考案は上記の手段により、まず流入口4
と略同等位置の調整池15水面に常時一定の水位が保た
れる平常水位12を設けるとともに、調整池が増水して
活性炭吸着器1,2,2の上部に取り付けた排水管9が
水没する高さの調整池15水面に最高水位13を設け
る。少量の降雨時等、調整池15の水面が平常水位12
以上、且つ活性炭吸着器1,2,2の排水管9を水没さ
せないレベルにある場合には、調整池15の原水8は、
ポンプ5を稼働させることによって吸引され、多孔質材
料層7を通って浮遊物質が濾過され集水板6に集水され
るととともに、濾過された原水8は配管を上昇し、活性
炭吸着器1の底部より上昇し活性炭充填層14で農薬の
有機物が吸着され、処理水は活性炭吸着器1の上部に設
けた排水管9を通り放流口11より場外に放流される。
【0008】多量の降雨時には、調整池15の水位が平
常水位12より除除に上昇することによって、原水8は
直接調整池15から配管(図示せず)を介して砕石層3
下部に設けた流入口4に流入し、水位の自然上昇にとも
にって流入口4上方の砕石層3で浮遊物質を濾過しなが
ら上昇するとともに、活性炭吸着器2,2の底部を上昇
し活性炭充填層14に到って農薬の有機物が吸着され
る。そして、調整池15の水位が活性炭吸着器1,2,
2の排水管9上方の最高水位13に達した時に、活性炭
充填層14で農薬の有機物が吸着された処理水は、排水
管9を通り放流口11より場外に放流される。
【0009】
【実施例】本考案の実施例を図1乃至図3に基づいて以
下説明する。図1は、本考案のゴルフ場の調整池の有機
物除去装置を設置した場合の側面断面図、図2は有機物
除去装置に用いられる活性炭吸着器2の側面断面図、図
3は有機物除去装置に用いられる活性炭吸着器1の側面
断面図である。
【0010】15は、ゴルフ場等に設けられた有機物を
含む農薬廃水の調整池であり、調整池15には池の容
量、集水面積及び予想最大降雨量を基に平常水位12及
び最高水位13を定められている。11は、処理水の排
水口であり、排水口11の近傍には下部が粒径10〜3
0mmの砕石を、上部が5〜10mmの砕石を用いた砕
石層3が設けられ、その底部には調整池15に配管接続
され、調整池15に設定された平常水位12の水面付近
と略同等な高さに位置した複数の流入口4が設けられて
いる。
【0011】1は、底部、側壁部、天井部を有する円柱
形の活性炭吸着器であり、活性炭吸着器1は底部及び上
部に空間を有し中間部に活性炭を充填した活性炭充填層
14が形成されている。2は、側壁部、天井部を有する
円柱形の活性炭吸着器であり、活性吸着器2は底部を開
口し上部に空間を設けるとともに、中間部に活性炭を充
填した活性炭充填層14が形成されている。
【0012】そして、底部を開口した活性炭吸着器2は
砕石層3の上部に設置され、多量の降雨時に、調整池1
5の水位が平常水位12より除除に自然上昇し、活性炭
吸着器2上位の最高水位13に達することによって、原
水8は流入口4より砕石層3内を通り浮遊物を濾過して
活性炭充填層14に到り、活性炭充填層1で有機物が吸
着され、活性炭吸着器2上部に配管接続された排水管9
によって放流口11へ自然放流される。ここで用いられ
る活性炭は原水8の下からの水圧によって通水、吸着さ
れるため、通水抵抗のの少ない球状の活性炭が使用さ
れ、さらに濾過面積を大きくとることによつて濾過速度
を極力小さく抑え処理が効率的、且つ有効に行われるよ
うにする。
【0013】底部を密閉した活性炭吸着器1は、特に流
入口4及び砕石層3を必要とせず、コンクリート基礎上
に活性炭吸着器2と並置しても良い。活性炭吸着器1
は、活性炭充填層14と底部との空間と、調整池15の
底部に内部にポンプ5を設けたポンプピットを中心に放
射状に複数設置され、周囲を多孔質材料層7例えばゼオ
ライト等で覆った複数の集水板6とをポンプ5を介して
配管接続されている。そして、少量の降雨時等、調整池
15の水面が平常水位12以上、且つ活性炭吸着器1,
2,2の排水管9を水没させないレベルにある場合に
は、調整池15の原水8は、ポンプ5を稼働させること
によって吸引され、多孔質材料層7を通って浮遊物質が
濾過され集水板6に集水されるととともに、集水濾過さ
れた原水8は配管を上昇し、活性炭吸着器1の底部より
上昇し活性炭充填層14で農薬の有機物が吸着され、処
理水は活性炭吸着器1の上部に設けた排水管9を通り放
流口11より排水管9に自然放流される。尚、底部を密
閉した活性炭吸着器1は、活性炭吸着器2と同型である
が、ポンプ5と連結されているが、砕石層3と連通され
ない点で異なるものである。
【0014】10は、調整池15の原水8を集水板6に
よって集水しポンプ5を介して活性炭吸着器1,2,2
上部に移送し、内部の活性炭充填層14を下向流で逆洗
するための逆洗管である。尚、多量の降雨時には、活性
炭吸着器1と活性炭吸着器2とを併用しても良い。
【0015】本考案は、逆洗管9によって定期的に逆洗
が行われるので、活性炭の目詰りを防止し長期間にわた
って安定した処理を維持することができる。また、砕石
層3下部の複数の流入口4を調整池15に設定した平常
水位12の水面付近と略同等な高さの位置に設けたの
で、通常原水が平常水位12にあるので、活性炭充填層
14が原水8に浸漬されないために、活性炭内の藻類等
の繁殖による目詰りが防止でき、長期間にわたって安定
した処理を維持することができる。さらに、活性炭吸着
器2は調整池15の原水8の自然に上昇する水圧により
濾過、吸着、排水が行われるので、除去装置の運転コス
トが安価になる。
【0016】
【考案の効果】本考案は、調整池の有機物を活性炭吸着
により除去する装置であって、調整池に隣接した場所に
調整池の平常水位となる高さに原水の流入口4をその上
面に砕石層を設け、砕石層上面に調整池が最高水位とな
った場合水没し且つ容器の中間部に活性炭充填層を設け
た活性炭吸着器1,2,2を調整池の集水面積に応じて
複数基設置するとともに、各々の活性炭吸着器1,2,
2の上部より放流口に到る排水管を接続し、活性炭吸着
器の少なくとも1基の活性炭充填層に底部を設け、活性
炭充填層と底部との空間と調整池の底部に設置され多孔
質材料層で覆われた集水板とをポンプを介して配管接続
するとともに、活性炭吸着器1,2,2の上部と該集水
板とをポンプを介して逆洗管で接続させた構成により、
調整池から放流する時点で処理を行うことによって、多
量の降雨時に処理水量が増大しても常に安定した農薬除
去ができるとともに、低い運転コストで管理ができるゴ
ルフ場廃水の農薬除去装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す側面断面図。
【図2】本考案の活性炭吸着器2を示す側面断面図。
【図3】本考案の活性炭吸着器1を示す側面断面図。
【符号の説明】
1.活性炭吸着器 2.活性炭吸着
器 3.砕石層 4.流入口 5.ポンプ 6.集水板 7.多孔質材料層 8.原水 9.排水管 10.逆洗管 11.放流口 12.平常水位 13.最高水位 14.活性炭充
填層 15.調整池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 石田 敏光 鳥取県倉吉市瀬崎町2736番地 石田工業 株式会社内 (72)考案者 近藤 宗浩 東京都千代田区神田駿河台三丁目1番地 2 日立化成テクノプラント株式会社内 (72)考案者 中村 彰 東京都千代田区神田駿河台三丁目1番地 2 日立化成テクノプラント株式会社内 (72)考案者 高橋 一人 東京都千代田区神田駿河台三丁目1番地 2 日立化成テクノプラント株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−115867(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 1/28 E01C 13/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調整池の有機物を活性炭吸着により除去
    する装置であって、調整池15に隣接した場所に調整池
    15の平常水位となる高さに原水8の流入口4をその上
    面に砕石層3を設け、砕石層3上面に調整池15が最高
    水位となった場合水没し且つ容器の中間部に活性炭充填
    層14を設けた活性炭吸着器1,2,2を調整池15の
    集水面積に応じて複数基設置するとともに、各々の活性
    炭吸着器1,2,2の上部より放流口11に到る排水管
    9を接続し、活性炭吸着器の少なくとも1基の活性炭充
    填層14に底部を設け、活性炭充填層14と底部との空
    間と調整池15の底部に設置され多孔質材料層7で覆わ
    れた集水板6とをポンプ5を介して配管接続するととも
    に、活性炭吸着器1,2,2の上部と該集水板6とをポ
    ンプ5を介して逆洗管10で接続したことを特徴とする
    調整池の有機物除去装置。
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