JP2597183Y2 - 料金徴収機能付電話装置 - Google Patents

料金徴収機能付電話装置

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JP2597183Y2
JP2597183Y2 JP1991093520U JP9352091U JP2597183Y2 JP 2597183 Y2 JP2597183 Y2 JP 2597183Y2 JP 1991093520 U JP1991093520 U JP 1991093520U JP 9352091 U JP9352091 U JP 9352091U JP 2597183 Y2 JP2597183 Y2 JP 2597183Y2
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良一 鎌下
道彦 野村
聡 星
利法 曽根原
守 篠原
和彦 佐柄
慶輔 田中
靖二 石川
紀夫 高田
義弘 近藤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Anritsu Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は食堂,喫茶店,劇場等の
各種施設内に配設された料金徴収機能付電話装置に係わ
り、特に料金徴収式電話機の他に通常の一般電話機も備
えた料金徴収機能付電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食堂,喫茶店,劇場等の不特定多数の人
が客として出入りする施設内においては、客に対するサ
ービス業務の一つとして一般にピンク電話機と呼ばれる
料金徴収式電話機が備えられている。このピンク電話機
には電話会社の電話局から課金信号の供給を受けて、一
般の公衆電話と同様にこの電話機の利用者から利用料金
を徴収することが可能である。また、施設の職員が通話
を行う場合は、例えば鍵の操作によって、金銭収納機能
を解除して、通常の一般電話機と同一操作でもって通話
を行うことが可能である。
【0003】一般に、ピンク電話機は施設の出入口等の
客が使用するのに便利な位置に配設されいる。したがっ
て、施設の職員が使用する場合はその設置位置まで赴く
必要があり、非常に不便であった。
【0004】このような不都合を解消するために、この
ピンク電話機に、料金徴収機能を有しない一般電話機を
切換器を用いて接続して、客はピンク電話機を使用し、
職員は一般電話機を使用することができる料金徴収機能
付電話装置が開発されている。
【0005】この料金徴収機能付電話装置においては、
当然ながら、同時にいずれか一方の電話機のみしか使用
できない。したがって、外部の公衆電話回線に接続され
た切換器がいずれか一方の電話機の回線を外部電話回線
に接続している期間に他方の電話機のハンドセットを取
上げた場合に、切換器から話中信号(BT信号)を送出
して、利用者に反対側の電話機が使用中であることを知
らせるようにしている。
【0006】また、このようなピンク電話機において
は、客に対するサービスを向上させる目的で、ダイヤル
キー又は硬貨投入口に隣接して表示器が取付けられてい
る。そして、このピンク電話機が切換器に接続され、電
源が投入されると、この表示器に例えば「ゴリヨウニナ
レマス」等の使用可能メッセージや、ハンドセットを取
上げた場合の「コウカヲイレテクダサイ」の操作案内メ
ッセージや、硬貨投入後の「ダイヤルシテクダサイ」の
操作案内メッセージ等が前記表示器に表示される。ま
た、故障した場合は、「コショウチュウ」の案内メッセ
ージが表示される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように操作案内メッセージを表示する機能を有したピ
ンク電話機が組込まれた料金徴収機能付電話装置におい
てもまだ次のような課題があった。
【0008】すなわち、職員以外のピンク電話機を使用
する客はこのピンク電話機に一般電話機が子機として接
続されているとは考えないので、表示器に使用可能の案
内メッセージが表示されているのに、ハンドセットを取
上げて硬貨を投入すると直ちに話中信号(BT信号)が
聞こえるので不審に思う。
【0009】また、硬貨を投入して通話先の電話番号を
ダイヤル操作した後に初めてハンドセットを耳に当てた
場合には、その話中信号(BT信号)を通話先が話し中
であると誤解する。
【0010】このように、表示器の操作案内メッセージ
はこのピンク電話機のみの操作案内であり、他方の一般
電話の状態に関係なく全く独立してメッセージが表示さ
れる。すなわち、使用可能の案内メッセージはこのピン
ク電話機が正常に動作していることを示す程度のメッセ
ージであるが、客はそのメッセージの意味することを正
確に理解できない。その結果、客に対するサービス性を
さらに向上させる余地がある。
【0011】本考案はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、切換器に一般電話機の使用状況を料金徴収
式電話機(ピンク電話機)へ通報する機能を持たせるこ
とによって、料金徴収式電話機の表示器に一般電話機の
使用状況を表示でき、料金徴収式電話機を使用する一般
客に対するサービスをより一層向上できる料金収納機能
付電話装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本考案は、通話中に外部電話回線から入力された課金
信号に応じて金銭投入口に投入された金銭を通話料金と
して徴収する料金徴収式電話機と、料金徴収機能を有し
ない一般電話機と、外部電話回線および各電話機に接続
され、いずれか一方の電話機におけるループ形成操作に
応動して、該当電話機の回線を外部電話回線に接続し、
該当電話機におけるループ遮断操作に応動して接続を解
除する切換器とからなる料金徴収機能付電話装置におい
て、切換器に対して、料金徴収式電話機におけるループ
遮断状態期間中でかつ一般電話機におけるループ形成期
間中、料金徴収式電話機に対して使用不可信号を送出す
る使用不可信号送出手段と、料金徴収式電話機における
ループ形成期間中、一般電話機におけるループ形成操作
に応動して該当一般電話機に対して話中信号を送信する
話中信号送信手段と、いずれか一方の電話機における他
方を指定した接続操作に応じて両電話機間で通話回線を
形成させる通話回線形成手段とを持たせ、料金徴収式電
話機に対して、各種操作案内メッセージを表示するため
の表示器と、使用不可信号入力期間中、表示器に使用待
機を示すメッセージを表示する使用待機メッセージ表示
手段と、少なくともこの料金徴収式電話機におけるルー
プ形成操作開始以前に表示器に使用可能を示すメッセー
ジを表示する使用可能メッセージ表示手段とを持たせた
ものである。
【0013】
【作用】このように構成された料金徴収機能付電話装置
において、料金徴収式電話機(ピンク電話機)と一般電
話機との両方の電話機が使用されていない状態において
は、切換器から使用不可信号は送出されないので、ピン
ク電話機の表示器には使用可能メッセージが表示され
る。また、両方の電話機が使用されていない状態で、一
般電話機において、例えばハンドセットを取上げること
によるループ形成操作が行われると、切換器はそのルー
プ形成を検出して、ピンク電話機に対して使用不可信号
を送出する。よって、ピンク電話機は使用不可信号を受
信して表示器に使用待機メッセージを表示する。
【0014】よって、ピンク電話機を使用する客は表示
器の使用待機メッセージを確認すると、使用開始を一時
見合わせて、使用待機メッセージが使用可能メッセージ
に変換した時点で使用を開始すればよい。さらに、一般
電話機と料金徴収式電話機(ピンク電話機)との間の内
線通話も可能となる。
【0015】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0016】図1は実施例の料金徴収電話装置の概略構
成を示す模式図である。この料金徴収電話装置は、料金
徴収式電話機(以下ピンク電話機と呼ぶ)1と、料金徴
収機能を有していない一般電話機2と、各電話機1,2
および電話局3の外部電話回線4に接続された切換器5
とで構成されている。
【0017】ピンク電話機1において、筐体の前面にダ
イヤルキー6,硬貨投入口7,硬貨返却口8,複数のフ
ァンクションキー9、および各種操作案内メッセージを
表示するための例えば液晶表示装置等で構成された表示
器10等が配設されている。また、筐体の側面にはハン
ドセット11を置くためのフックが設けられている。
【0018】前記表示器10に表示可能なメッセージ
は、図5(a)〜(d)に示すように、使用可能を示す
「ゴリヨウニナレマス」の使用可能メッセージ,「コウ
カヲイレテクダサイ」「ダイヤルシテクダサイ」等の操
作案内メッセージの他に、「オマチクダサイ」の使用待
機メッセージが準備されている。なお、図5には記載さ
れていないが「コショウチュウ」等のメッセージも準備
されている。
【0019】一般電話機2において、筐体上面にダイヤ
ルキー12とハンドセット13が設けられている。そし
て、切換器5は各電話機1,2に対して内部電話回線1
4,15を介して接続されている。
【0020】図2は切換器5の内部構成図である。電話
局3に接続された外部電話回線4を構成する信号線4
a,4b間に電話局3からの着信信号を受信する受信回
路16が接続されている。信号線4a,4bはそれそれ
切換スイッチ17a,17b,17c,17dを介して
ピンク電話機1への電話回線14の各信号線14a,1
4bへ接続される。同時に、前記信号線4a,4bはそ
れそれ切換スイッチ17a,17b,17e,17fを
介して一般電話機2への電話回線15の各信号線15
a,15bに接続されている。
【0021】ピンク電話機1への各信号線14a,14
bは一般電話機2への各信号線15a,15bにスイッ
チ18の各接点を介して接続されている。なお、各スイ
ッチ17a,17b,17c,17d,17e,17
f,18は一つの半導体スイッチ素子で形成されてお
り、例えばマイクロコンピュータで構成された制御部3
0からの制御信号にて動作する。
【0022】ピンク電話機1への各信号線14a,14
b間には切換スイッチ17c,17dを介してループ電
流を流すための直流電源回路19が接続されている。さ
らに、各信号線14a,14b間にはピンク電話機1に
対して使用不可信号や通話中信号(BT信号)等の各種
信号を送出する信号発生回路21が接続されている。ま
た、信号線14bにはループ電流を検出する電流検出回
路20が介挿されている。また、一般電話機2を呼出す
ための呼出しスイッチ22が制御部30に接続されてい
る。
【0023】また、一般電話機2への各信号線15a,
15b間には切換スイッチ17e,17fを介してルー
プ電流を流すための直流電源回路24が接続されてい
る。さらに、各信号線15a,15b間には一般電話機
2に対して通話中信号(BT信号)等の各種信号を送出
する信号発生回路26、一般電話機2に対して擬似ダイ
ヤルトーン(SDT)信号を送出するためのSDT発生
回路27、一般電話機2からの「1」または「0」のプ
ッシュポタン(PB)信号等の各種信号を受信する受信
回路28が接続されている。信号線15aにはループ電
流を検出する電流検出回路25が介挿されている。
【0024】そして、前記各スイッチ17a〜17f,
18、各信号発生回路21,26,27、各受信回路1
6,22,28、各電流検出回路20,25は前記制御
部30に接続されている。この制御部30は、各電流検
出回路20,25のループ電流を監視し、規定以上のル
ープ電流が流れると、該当電話機1,2に対してループ
が形成されたと判断する。そして、必要に応じて、各ス
イッチ17a〜17f,18の動作を制御する。また、
制御部30は受信回路16から着信信号を受信すると、
切換スイッチ17a〜17fをいずれか一方側に投入
し、かつスイッチ18を投入させて、電話局3からの呼
出信号を両方の電話機1,2へ導く。また、前記各電子
部品には電源回路31から駆動電圧Vc が供給される。
【0025】図3はピンク電話機1の概略構成を示すブ
ロック図である。切換器5に接続された一方の信号線1
4aはハンドセット11が接続された通話回路36の一
方端子に接続されている。また、他方の信号線14b
は、フックスイッチ32の操作および硬貨収納処理部3
3にて開閉制御される接点34を介して前記通話回路3
6の他方端子に接続されている。
【0026】そして、信号線14aと接点34の開放端
子と間には、切換器5から送信された使用中信号等の各
種信号を受信する受信回路37および電話局3からの着
信信号を検知してリンガ37を鳴動させる着信回路41
が接続されている。また、信号線14aと接点34の通
話回路36側端子との間には電話局3から送信される課
金信号を受信する課金信号受信回路38が接続されてい
る。受信回路37,課金信号受信回路38および着信回
路41はマイクロコンピュータで構成された制御部40
に接続されている。
【0027】さらに、制御部40には、前記表示器1
0,ダイヤルキー6,ファンクションキー9,フックス
イッチ32,硬貨収納処理部33およびPB信号発生回
路39が接続されている。そして、制御部40はこのピ
ンク電話機1の現在の操作状況に応じて、前述した図5
(a)〜(c)に示す各操作案内メッセージを表示器1
0に表示するとともに、受信回路37にて使用不可信号
を受信すると、表示器10に図5(d)の使用待機メッ
セージを表示する。
【0028】また、着信回路41は呼出信号を受信する
とリンガ37を鳴動させる。さらに、制御部40はダイ
ヤルキー6がキー操作されると、PB信号発生回路39
を駆動して、PB信号を通話回路36を介して信号線1
4a,14bへ出力させる。また、前記各電子部品には
電源回路42から駆動電圧Vc が供給される。
【0029】図4は一般電話機2の概略構成を示すブロ
ック図である。切換器5に接続された一方の信号線15
aはフックスイッチ43を介してハンドセット13が接
続された通話回路45の一方端子に接続されている。ま
た、他方の信号線15bは直接通話回路45の他方端子
に接続されている。
【0030】各信号線15a,15b間には、電話局3
から外部電話回線4を介して入力された呼出信号を受信
する受信回路46、受信回路46が呼出信号を受信する
と着信音を発生する着信ベル47、ダイヤルキー12の
キー操作に応じてPB信号を出力するPB信号発生回路
48が接続されている。なお、これらの各回路は切換器
5から各信号線15a,15bを介して供給されるルー
ブ電流にて駆動される。
【0031】このように構成された料金徴収機能付電話
装置を構成する一般電話機2,切換器5およびピンク電
話機1の動作を図6,図7,図8に示すシーケンス制御
図を用いて説明する。
【0032】図6において、まず両方の電話機1,2が
使用中でない状態においては、図2に示すように、切換
スイッチ17a,17bはいずれの側にも接続されてお
らず、スイッチ18の各接点も開放されている。この状
態においては、ピンク電話機1の制御部40は表示器1
0に図5(a)に示す「ゴリヨウニナレマス」の使用可
能メッセージを表示している。
【0033】そして、図6中(A)において、職員が外
部へ電話するために一般電話機2のハンドセット13を
取上げると(オフフック)、図4のフックスイッチ43
が閉じて、信号線15a,フックスイッチ43,通話回
路45,信号線15bで閉ループが形成され、直流電源
回路24からループ電流が流れる。切換器5の制御部3
0は電流検出回路25でこのループ電流を検出する。そ
して、制御部30はSDT発生回路27を介して一般電
話機2へ擬似ダイヤルトーン(SDT)信号を送出す
る。
【0034】一般電話機2に入力されたSDT信号は通
話回路45を介してハントセット13に印加されSDT
となる。そして、使用者はSDTを聞くとダイヤルキー
12の「0」を押す。するとPB信号発生回路48から
「0」のPB信号が回線15a,15bへ出力される。
【0035】切換器5の制御部30は受信回路28を介
して「0」のPB信号を受信すると、切換スイッチ17
a,17bを一般電話機2側に切換えて、切換スイッチ
17e,17fを外部電話回線4側に切換えると共に、
信号発生回路21を介してピンク電話機1へ例えば一定
周波数信号からなる使用不可信号の送出を開始する。
【0036】ピンク電話機1において、制御部40は受
信回路37を介して使用不可信号を受信開始すると、表
示器10の表示内容を図5(d)の「オマチクダサイ」
の使用待機メッセージに変更する。以後、使用不可信号
が解除されるまで、表示器10には使用待機メッセージ
が継続して表示される。
【0037】一方、切換スイッチ17e,17fが外部
電話回線4側に切換えられると、電話局3から外部電話
回線4および内部電話回線15を介してDT信号が一般
電話機2に入力するので、使用者はハンドセット13で
そのDTを聞いて、通常のタイヤル操作で通話先の電話
番号をキー入力する。そして、通話先の電話機と通話回
線が形成されると、通話が可能となる。
【0038】図6中(B)において、通話が終了して、
ハンドセット13が置かれると(オンフック)、図4の
フックスイッチ43が開放されるので、ループ電流が遮
断される。切換器5の制御部30は電流検出回路25を
介してループ遮断を検出すると、切換スイッチ17a,
17b,17e,17fを元の位置に戻すと共に、信号
発生回路21からピンク電話機1へ送出している使用不
可信号を遮断する。ピンク電話機1の制御部40は、信
号受信回路37を介して使用不可信号遮断を検出する
と、表示器10の表示内容を使用待機メッセージから図
5(a)の使用可能メッセージへ変更する。
【0039】このように、一般電話機2が使用期間中に
おいては、ピンク電話機1の表示器10に「オマチクダ
サイ」の使用待機メッセージが表示される。
【0040】そして、客が図6中(C)において、使用
待機メッセージを無視して、ピンク電話機1のハンドセ
ット11を取上げ硬貨を硬貨投入口7へ投入すると、図
3のフックスイッチ32および接点34が閉成されて、
信号線14a,14bを含む電流ループが形成され、直
流電源回路19からループ電流が流れる。そして、この
ループ電流は電流検出回路20を介して切換器5の制御
部30にて検出される。しかし、制御部30は既に一般
電話機2が使用中である事を検知しているので、このピ
ンク電話機1に対して信号発生回路21を介して話中
(BT)信号を送出する。
【0041】ピンク電話機1に入力された話中(BT)
信号は通話回路36を介してハントセット11に印加さ
れ、話中音(BT)となる。したがって、この話中音
(BT)を聞いた客は表示器10の使用待機メッセージ
を確認する事によって、現在このピンク電話機1を使用
できないと判断してハンドセット11を置く(フックオ
ン)。するとピンク電話機1側のループが遮断される。
【0042】また、一般電話機2が使用されていない状
態で、図6中(D)にて、客がピンク電話機1のハンド
セット11を取上げると、制御部40はフックスイッチ
32が閉成されるのを検出して、表示器10の表示内容
を図5(b)に示す硬貨投入の操作案内メッセージに変
更する。そして、硬貨が硬貨投入口7に投入されると、
硬貨収納処理部33が作動して接点34が閉じる。接点
34が閉成されるとループが形成され、切換器5の制御
部30がそのループ形成を検出して、ピンク電話機1の
内部電話回線14を外部電話回線4へ接続する。すると
電話局3からピンク電話機1へDT信号が入力される。
すると、ピンク電話機1の制御部40は表示器10の表
示内容を図5(c)のダイヤル操作の案内メツセージに
変更する。
【0043】客はそのDTを聞いて、通常のダイイヤル
操作で通話先の電話番号をキー入力する。そして、通話
先の電話機と通話回線が形成されると、通話が可能とな
る。通話中に課金信号が入力されると、硬貨収納処理部
33は硬貨投入口7に投入されている硬貨を順番に収納
していく。図7中(E)において、通話が終了して、ハ
ンドセット11が置かれると(オンフック)、ピンク電
話機1側のループが遮断される。切換器5の制御部30
はループ遮断を検出して各切換スイッチ17a,17
b,17c,17dを元の位置へ戻す。
【0044】なお、図6の(F)にてピンク電話機1が
使用期間中に、一般電話機2のハンドセット13を取上
げたとしても(オフフック)、切換器5から話中(B
T)音が聞こえるので、ピンク電話機1が使用中である
事が理解できる。
【0045】また、図7の(F)から(G)は、一般電
話機2からピンク電話機1へ内線電話を掛ける場合の動
作を示し、(H)から(I)はピンク電話機1から一般
電話機2へ内線電話を掛ける場合の動作を示す。さら
に、図8の(J)から(K)までは、外部からこの料金
徴収機能付電話装置に着信が発生した場合の動作を示
す。この場合、両方の電話機1,2の着信ベル41,4
7が同時に呼出音を発生し、先にハンドセット11,1
3を取上げた方に回線が接続される。なお、ピンク電話
機1において着信時には接点34は常時閉られている。
【0046】このように構成された料金徴収機能電話機
であれば、両方の電話機1,2が使用されていない状態
においては、ピンク電話機1の表示器10には「ゴリヨ
ウニナレマス」の使用可能メッセージが表示されてい
る。また、例えば施設の職員が一般電話機2を使用して
いる期間中においては、ピンク電話機1の表示器10に
は「オマチクダサイ」の使用待機メッセージが表示され
る。よって、ピンク電話機1を使用する客は表示器10
の使用待機メッセージを確認すると、使用開始を一時見
合わせて、使用待機メッセージが使用可能メッセージに
変換した時点で使用を開始すればよい。
【0047】したがって、たとえ客がこのピンク電話機
1に一般電話機2が子機として接続されていることを知
らなかったとして、戸惑うことはない。よって、施設を
利用する客に対するサービスをより一層向上できる。
【0048】
【考案の効果】以上説明したように本考案の料金徴収機
能付電話装置によれば、切換器に一般電話機の使用状況
を料金徴収式電話機(ピンク電話機)へ通報する機能を
持たせ、かつ料金徴収式電話機の表示器に一般電話機の
使用状況を表示している。したがって、料金徴収式電話
機を使用する一般客はこの電話機が現在使用可能か否か
をハンドセットを取上げて硬貨投入操作する前に把握で
きる。さらに、一般電話機と料金徴収式電話機(ピンク
電話機)との間の内線通話も可能としている。その結
果、この料金徴収式電話機が設置されている施設の利用
客に対するサービスをより一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係わる料金徴収機能付電
話装置全体を示す模式図、
【図2】 実施例装置の切換器の構成を示すブロック
図、
【図3】 実施例装置のピンク電話機の構成を示すブロ
ック図、
【図4】 実施例装置の一般電話機の構成を示すブロッ
ク図、
【図5】 前記ピンク電話機の表示器の表示内容を示す
図、
【図6】 実施例装置の動作を示すシーケンス制御図、
【図7】 同じく実施例装置の動作を示すシーケンス制
御図、
【図8】 同じく実施例装置の動作を示すシーケンス制
御図。
【符号の説明】 1…ピンク電話機(料金徴収式電話機)、2…一般電話
機、3…電話局、4…外部電話回線、5…切換器、6,
12…ダイヤルキー、7…硬貨投入口、10…表示器、
11,13…ハンドセット、17a〜17f…切換スイ
ッチ、30,40…制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 鎌下 良一 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アン リツ株式会社内 (72)考案者 野村 道彦 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アン リツ株式会社内 (72)考案者 星 聡 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)考案者 曽根原 利法 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)考案者 篠原 守 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)考案者 佐柄 和彦 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)考案者 田中 慶輔 東京都目黒区下目黒二丁目2番3号 株 式会社田村電機製作所内 (72)考案者 石川 靖二 東京都目黒区下目黒二丁目2番3号 株 式会社田村電機製作所内 (72)考案者 高田 紀夫 東京都世田谷区上馬三丁目18番7号 株 式会社高見澤電機製作所内 (72)考案者 近藤 義弘 東京都世田谷区上馬三丁目18番7号 株 式会社高見澤電機製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−18859(JP,A) 特開 昭63−158956(JP,A) 特開 平1−276312(JP,A) 特開 平3−256433(JP,A) 実開 平3−59758(JP,U) 実開 平2−120959(JP,U) 実開 平3−97263(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04M 1/00 H04M 1/24 H04M 1/58 - 1/62 H04M 1/66 - 1/78 H04M 17/00 - 17/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通話中に外部電話回線から入力された課
    金信号に応じて金銭投入口に投入された金銭を通話料金
    として徴収する料金徴収式電話機と、料金徴収機能を有
    しない一般電話機と、前記外部電話回線および前記各電
    話機に接続され、前記いずれか一方の電話機におけるル
    ープ形成操作に応動して、該当電話機の回線を前記外部
    電話回線に接続し、該当電話機におけるループ遮断操作
    に応動して前記接続を解除する切換器とからなる料金徴
    収機能付電話装置において、 前記切換器は、前記料金徴収式電話機におけるループ遮
    断状態期間中でかつ一般電話機におけるループ形成期間
    中、前記料金徴収式電話機に対して使用不可信号を送出
    する使用不可信号送出手段と、前記料金徴収式電話機に
    おけるループ形成期間中、前記一般電話機におけるルー
    プ形成操作に応動して該当一般電話機に対して話中信号
    を送信する話中信号送信手段と、前記いずれか一方の電
    話機における他方を指定した接続操作に応じて両電話機
    間で通話回線を形成させる通話回線形成手段とを有し、 前記料金徴収式電話機は、各種操作案内メッセージを表
    示するための表示器と、前記使用不可信号入力期間中、
    前記表示器に使用待機を示すメッセージを表示する使用
    待機メッセージ表示手段と、少なくともこの料金徴収式
    電話機におけるループ形成操作開始以前に前記表示器に
    使用可能を示すメッセージを表示する使用可能メッセー
    ジ表示手段とを有したことを特徴とする料金徴収機能付
    電話装置。
JP1991093520U 1991-11-14 1991-11-14 料金徴収機能付電話装置 Expired - Lifetime JP2597183Y2 (ja)

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