JP2596267B2 - 振動板切断装置 - Google Patents

振動板切断装置

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JP2596267B2
JP2596267B2 JP3193114A JP19311491A JP2596267B2 JP 2596267 B2 JP2596267 B2 JP 2596267B2 JP 3193114 A JP3193114 A JP 3193114A JP 19311491 A JP19311491 A JP 19311491A JP 2596267 B2 JP2596267 B2 JP 2596267B2
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JP
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diaphragm
ring
laser beam
excimer laser
excitation
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義知 中西
長光 橋本
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜振動板の製造等に
使用する振動板切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の振動板切断装置は図4に
示すように、振動板1に接着されたリング2をダイス3
に設けられたダイス穴4に落とし込んで位置決めした後
に、ポンチ5を矢印の方向に動作させてポンチ刃先6と
ダイス刃先7との間で振動板1を切断していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の振動板切断装置では、リング2の端面より外側に振
動板1がはみ出してはならない場合においては、リング
2の外形寸法誤差やリング2の位置決め誤差があり、ダ
イス穴4の内径はリング2の外径よりも大きくする必要
があるため、切断後の形状は図5に示すようにリング2
の端面より外側に振動板1の一部がはみ出してしまうと
いう問題があった。また、振動板1の厚みは非常に薄く
(数μm)、ポンチ刃先6とダイス刃先7とのクリアラ
ンスは殆どゼロに等しく、ポンチとダイスの製作は非常
に困難で高価なものになるという問題があった。また、
リング2をダイス穴4に位置決めして振動板を切断する
作業を人手により行っているために、作業時間が長く製
造コストが高くなるという問題があった。
【0004】本発明はこのような従来の問題を解決する
ものであり、紫外線域の光からなり、物質(固体)に照
射させると光エネルギーにより化学的に物質の分子レベ
ルでの結合を切断して、物質を気体に昇華させる(以下
この作用を励起という)ことのできるエキシマレーザを
利用して、振動板の不要部分を昇華除去することにより
リングの端面より外側に振動板がはみ出すことなく、ま
た自動化が可能な優れた振動板切断装置を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、所定のエネルギーレベルのエキシマレーザ
を照射する照射手段と、薄膜状の振動板の表面に接着さ
れ励起に必要なエキシマレーザのエネルギーのスレッシ
ュホールドレベルが前記振動板のそれに比べて高い材料
からなるリングと、励起に必要なエキシマレーザのエネ
ルギーのスレッシュホールドレベルが前記振動板のそれ
に比べて高い材料からなり前記リングと前記照射手段と
の間に位置し前記リングの内側部分の振動板を覆うマス
クとを備え、前記エキシマレーザによって前記リングの
端面より外周部分にはみ出した前記振動板を励起して
華除去するようにしたものである。
【0006】
【作用】したがって、本発明によれば、振動板の製品と
して必要な部分を、励起に必要なエキシマレーザのエネ
ルギーのスレッシュホールドレベルが振動板よりも十分
に高い材料からなるマスクで覆い、エキシマレーザの照
射手段かあるいは前記マスク及び振動板を移動させると
共に、振動板のみを励起するのに必要なエネルギーレベ
ルのエキシマレーザを照射させることによって、振動板
の不要部分のみを昇華除去することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1及び図
2を参照しながら説明する。
【0008】図1及び図2において、11はレーザビー
ム12を発生させるエキシマレーザ本体部であり、装置
本体(図示せず)に固定されている。このレーザビーム
12のエネルギーレベルは、後述の振動板19のみを励
起させるレベルに予め設定されている。13は光学系で
あり、ミラー14を介してレーザビーム12を所定のビ
ーム径に集光して照射する。15はXYテーブルであ
り、X軸(図の左右)及びY軸(図の前後)方向に移動
可能に装置本体に支持されている。16はレーザビーム
12の照射時期とXYテーブル15の移動動作を同期さ
せる制御部である。17はXYテーブル15に保持され
た石英ガラスであり、その上面にはマスク18が固定さ
れている。このマスク18は励起に必要なレーザビーム
12のエネルギーのスレッシュホールドレベルが後述の
振動板19よりも十分に高い材料よりなっている。19
は薄膜(厚さ数μm)の振動板であり、その上面には金
属製のリング20が接着されている。このリング20の
内側部分にある振動板19は所定の張力を有している。
また、石英ガラス17とリング20はそれぞれ位置決め
手段(図示せず)によりXYテーブル15に位置決めさ
れている。
【0009】次に上記実施例の動作について説明する。
図1において、エキシマレーザ本体部11から発せられ
たレーザビーム12は光学系13によって所定のビーム
径に集光されて、ミラー14を介してXYテーブル15
の上方に照射される。石英ガラス17にはこのレーザビ
ーム12を透過させる性質があり、図2に示すように、
マスク18の部分を除いてレーザビーム12は石英ガラ
ス17を透過する。このレーザビーム12のエネルギー
レベルは振動板19のみを励起させるレベルに予め設定
されているため、励起に必要なエネルギーのスレッシュ
ホールドレベルが振動板19よりも十分に高い材料より
なっているマスク18の部分に照射したレーザビーム1
2は振動板19に到達できない。
【0010】石英ガラス17を透過したレーザビーム1
2は振動板19に照射されて、振動板19を昇華ガス2
1として昇華除去する。マスク18の外径は位置決め時
の誤差を考慮してリング20の外径より僅かに小さくな
っており、レーザビーム12はリング20の外周端部に
照射されるが、リング20は金属製であるので励起に必
要なエネルギーのスレッシュホールドレベルが振動板1
9より十分に高くなっているために、レーザビーム12
によりリング20が傷つくことはない。
【0011】図2の状態でXYテーブル15を移動させ
ながらレーザビーム12を走査することにより、振動板
19の不要部分(リング20の端面より外側の部分)を
昇華除去すれば、図3に示すように、製品として必要と
する形状のものを得ることができる。
【0012】このように、上記実施例によれば、励起に
必要なレーザビーム12のエネルギーのスレッシュホー
ルドレベルが振動板19より十分に高い材料よりなるマ
スク18によりリング20の内側部分を覆うことによ
り、レーザビーム12で不要部分の振動板19を昇華除
去して、リング20に傷を付けることなくリング20の
端面から外側部分にはみ出した振動板19を除去するこ
とができる。
【0013】さらに、エキシマレーザは、CO2レーザ
やYAGレーザのように熱による切断でなく、光エネル
ギーにより化学的に物質の分子結合を切断するものであ
る。してがって、上記実施例によれば、振動板19及び
リング20に接触することなくまた切断時に熱を発生す
ることもないので、不要な応力による歪を発生させるこ
となく振動板19を切断することができる。
【0014】なお、上記実施例においては、XYテーブ
ル15により振動板19及び石英ガラス17を移動し、
エキシマレーザ本体部11は装置本体に固定する構成と
なっているが、エキシマレーザ本体部11を移動する手
段を設けて、振動板19及び石英ガラス17を装置本体
に固定し、エキシマレーザ本体部11を移動させながら
レーザビーム12を走査してもよい。この場合でも上記
実施例と同様の効果が得られるものである。
【0015】
【発明の効果】本発明は上記実施例より明らかなよう
に、振動板の必要部分のみを励起に必要なエネルギーの
スレッシュホールドレベルが振動板より十分に高い材料
よりなるマスクにて覆い、レーザビームを走査させるこ
とにより、必要励起エネルギーの差を利用し振動板の不
必要な部分を除去するので、リング外側に振動板がはみ
だすことなく、振動板を切断することができるという効
果を有する。また、振動板に非接触でかつ熱を発生させ
ることも無く切断することができるため、振動板及びリ
ングに歪を与えないという効果を有する。さらに、従来
のようにポンチ穴にリングを位置決めする必要もなく、
レーザビームを自動的に走査させて振動板を切断するこ
とで、作業時間を短縮させ振動板の製造コストが下がる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における振動板切断装置の側
面図
【図2】同装置の要部拡大断面図
【図3】同装置の切断後の振動板を示す断面図
【図4】従来の振動板切断装置の要部断面図
【図5】従来の振動板切断装置による切断後の振動板を
示す断面図
【符号の説明】
11 エキシマレーザ本体部 12 レーザビーム 13 光学系 14 ミラー 15 XYテーブル 16 制御部 17 石英ガラス 18 マスク 19 振動板 20 リング 21 昇華ガス

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のエネルギーレベルのエキシマレー
    ザを照射する照射手段と、薄膜状の振動板の表面に接着
    され励起に必要なエキシマレーザのエネルギーのスレッ
    シュホールドレベルが前記振動板のそれに比べて高い材
    料からなるリングと、励起に必要なエキシマレーザのエ
    ネルギーのスレッシュホールドレベルが前記振動板のそ
    れに比べて高い材料からなり前記リングと前記照射手段
    との間に位置し前記リングの内側部分の振動板を覆うマ
    スクとを備え、前記エキシマレーザによって前記リング
    の端面より外周部分にはみ出した前記振動板を励起して
    昇華除去することを特徴とする振動板切断装置。
JP3193114A 1991-08-01 1991-08-01 振動板切断装置 Expired - Lifetime JP2596267B2 (ja)

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