JP2595759Y2 - 逆止弁 - Google Patents

逆止弁

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JP2595759Y2
JP2595759Y2 JP1993062193U JP6219393U JP2595759Y2 JP 2595759 Y2 JP2595759 Y2 JP 2595759Y2 JP 1993062193 U JP1993062193 U JP 1993062193U JP 6219393 U JP6219393 U JP 6219393U JP 2595759 Y2 JP2595759 Y2 JP 2595759Y2
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JP
Japan
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valve
ball
check
valve ball
check valve
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JP1993062193U
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JPH0732266U (ja
Inventor
義昭 小西
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Nikkiso Co Ltd
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Nikkiso Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、バルブボールからなる
逆止弁(以下、単に逆止弁と称する)、特にパルスレス
ポンプ等の定量ポンプに好適に使用し得る逆止弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の逆止弁は、図2の
(a)〜(c)に示すように、バルブ本体をボール10
で構成し、このバルブボール10を案内する複数(4
つ)のバルブガイド14により、バルブボール10の周
面に複数(4つ)の流路16を分割構成してなるバルブ
内流路12を備えている。なお、図中の参照符号18は
バルブシートを示し、また参照符号20はルブストッ
パを示す。
【0003】このような構成からなる弁構造において、
これが例えばポンプ吐出側の逆止弁である場合には、バ
ルブボール10が、バルブシート18に対し、ポンプの
吐出および吸込み動作に対応して上昇・開口および下降
・チャッキされることにより、系内圧力p〔図2の
(b)参照〕に対抗してポンプ動作が達成されるよう構
成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の逆止弁は、以下に述べるように、なお改良すべき難
点を有していた。
【0005】すなわち、この種の逆止弁は、一般に、確
実なチャッキ作用、特に弁の閉じ遅れを減少することが
極力要求される。しかし、前記従来の逆止弁では、前記
要求を充分に満足させることができなかった。なお、弁
の閉じ遅れは、ポンプ内漏洩を発生して、容積効率を低
下すると共に、殊にパルスレスポンプにおいてはその脈
動を増大するという、重大な欠点を有することは明らか
である。
【0006】そこで、先ず逆止弁の弁閉じ遅れ現象につ
いて説明すると、この現象は、バルブボール10が、そ
のバルブシート18に対する降下・チャッキ時に、その
側方周面の分割流路16を流動する流体により、そのバ
ルブガイド14間の案内クリアランスc内で、片寄りな
いし震動を発生することに起因している。すなわち、バ
ルブボール10が、前記片寄りないし震動のために、前
記チャッキ時にバルブシート18の一部に接触して跳ね
返りないしはバルブシート上での回転を発生するため、
バルブシート18の全周にバルブボール10が同時に接
触できず、前記逆止弁の閉じ遅れが発生する。
【0007】しかるに、前記案内クリアランスcは、例
えばバルブガイド14部とバルブシート18部とが別体
に構成されている通常の逆止弁においては、両部間の噛
合公差から最低限度であることが必要とされる。従っ
て、通常の逆止弁においては、前述のように、弁の閉じ
遅れの減少に対する厳しい要求には、充分対応すること
ができないものであった。
【0008】因みに、前記最低限度の案内クリアランス
cは、次に説明するように、実際的には必要とされるも
のでもあった。すなわち、前記案内クリアランスcは、
例え図3の(a)〜(c)に示すように、バルブガイ
ド14部とバルブシート18部とを一体的に構成するこ
とにより、実質的にゼロに設定することができる。しか
しながら、このような構成においては、前記の難点であ
る弁の閉じ遅れが解消されるものの、一方において、例
えばバルブガイド14に異物が付着した際には、バルブ
ボール10のチャッキ動作が妨げられて、ポンプ動作が
達成されなくなる等の、更に重大な難点が新たに発生す
る。
【0009】そこで、本考案の目的は、弁の閉じ遅れに
よるチャッキ作用の不具合を確実に減少ないし防止し
て、確実なチャッキ作用を達成することができる逆止弁
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】先の目的を達成するため
に、本考案に係る逆止弁は、球状のバルブボールと、こ
のバルブボールの外径より大径の内径を有して前記バル
ブボールを囲繞する環状のガイドリングと、このガイド
リングの外周側に設けた複数の流路と、前記バルブボー
ルが着座することによりバルブ内流路を閉塞するバルブ
シートとからなることを特徴とする。
【0011】
【作用】本考案においては、バルブボールは、その側方
周面の全周をバルブボールの外径より大径の内径を有す
るガイドリングで囲繞されている。従って、バルブボー
ルの周面近傍は、直接の流体流路として形成されること
はない。すなわち、流体流路は、分割された複数の流路
ガイドリングの外側部分に形成される。従って、本考
案によれば、バルブボールは、そのバルブシートに対す
る下降・チャッキ時には、前記分割された複数の流路内
の流動流体には大きく影響されることなく、バルブシー
トの中心に向かって落下するため、バルブシートに対し
てバルブシート上での跳ね返りや回転を発生することな
く直接的に着座する。すなわち、逆止弁は、特に弁の閉
じ遅れによるチャッキ作用の不具合を確実に減少させ、
確実なチャッキ作用を達成することができる。
【0012】
【実施例】次に、本考案に係る逆止弁の実施例につき、
添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、説
明の便宜上、図2および図3に示す従来の構成と同一の
構成部分には同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略
する。
【0013】図1の(a)〜(c)において、先ず本考
案の逆止弁の基本的な構成は、細部を除き、基本的に
は、図2および図3に示す従来の構成と同一である。す
なわち、逆止弁は、そのバルブ本体が球状のバルブボー
ル10を有し、このバルブボール10を案内する4つの
バルブガイド14により、バルブボール10の周面に4
つの分割された流路16を分割構成してなるバルブ内流
路12を備えている。なお、バルブガイド14部とバル
ブシート18部とは同心的に構成されている。また、図
中の参照符号18および20は、それぞれバルブシート
およびルブストッパを示す。
【0014】しかるに、本考案においては、前記バルブ
ガイド14に対して、そのそれぞれの内側案内面を順次
連結してバルブボール10周面を囲繞するよう形成した
円筒状内面を有するガイドリング14aが設けられる。
なお、このガイドリング14aはバルブボール10の外
径より大径の内径を有し、その内面とバルブボール10
周面との間には、適宜幅のクリアランスcが設定されて
いる。そして、ガイドリング14aの外周側に前記した
4つの分割された流路16が設けられている。
【0015】従って、このような構成からなる本考案に
よれば、バルブボール10の周面近傍すなわち外周面と
ガイドリング14aとの間には、直接の流体流路が形成
されることはなく、流体流路は、分割された複数の流路
16のガイドリング14aの外側部分16aに形成され
るので、バルブボール10は、そのバルブシート18に
対する下降・チャッキ時には、分割された流路の外側部
16a内の流動流体には大きく影響されることなく、
すなわちクリアランスc内での片寄りないし震動を殆ど
発生することなく、しかもバルブシート18に対して跳
ね返りや回転を発生することなく、直接的に着座するこ
とによりバルブ内流路12を閉塞する。
【0016】従って、逆止弁は、特に弁の閉じ遅れによ
るチャッキ作用の不具合を減少させて、確実なチャッキ
作用を達成することができることは明らかである。従っ
て、定量ポンプは、その内部漏洩を防止して、容積効率
を向上すると共に、殊にパルスレスポンプにおいてその
脈動の発生を可及的に抑制し得ることも明らかである。
【0017】以上、本考案の好適な実施例について説明
したが、本考案は前記実施例に限定されることなく、そ
の精神を逸脱しない範囲内において多くの改良変更が可
能である。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る逆止
弁は、球状のバルブボールと、このバルブボールの外径
より大径の内径を有して前記バルブボールを囲繞する環
状のガイドリングと、このガイドリングの外周側に設け
た複数の流路と、前記バルブボールが着座することによ
りバルブ内流路を閉塞するバルブシートとから構成した
ことにより、バルブボールの側方周面の全体をバルブガ
イドのガイドリングで囲繞する構成となり、バルブボー
ルの周面近傍には、バルブ内流体の直接的な流流路が
形成されることがなく、ガイドリング14aの外周側に
設けられた複数の流路16を流体が流れ、バルブボール
10が片寄ったり震動したりすることがない。
【0019】従って、本考案によれば、バルブボール
は、バルブシートに対して、バルブ内流体の流動には大
きく影響されることなく、直接的に下降・チャッキ(着
座)され、バルブ内流路12は速やかに閉塞される。す
なわち、逆止弁は、弁の閉じ遅れによるチャッキ作用の
不具合を減少し、確実なチャッキ作用を達成することが
できる。
【0020】従って、定量ポンプに適用した場合におい
ては、そのポンプ内漏洩を防止して、容積効率を向上す
ることができると共に、特にパルスレスポンプでは脈動
の発生を可及的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る逆止弁の一実施例を示し、(a)
は平面図、(b)は(a)のb−b線断面図、(c)は
(b)のc−c線断面図である。
【図2】従来の逆止弁を示し、(a)は平面図、(b)
は(a)のb−b線断面図、(c)は(b)のc−c線
断面図である。
【図3】従来の別の逆止弁を示し、(a)は平面図、
(b)は(a)のb−b線断面図、(c)は(b)のc
−c線断面図である。
【符号の説明】
10 バルブボール 12 バルブ内流路 14 バルブガイド 14a ガイドリング 16 流路 16a 外側部分 18 バルブシート 20 バルブストッパ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球状のバルブボールと、このバルブボー
    ルの外径より大径の内径を有して前記バルブボールを囲
    繞する環状のガイドリングと、このガイドリングの外周
    側に設けた複数の流路と、前記バルブボールが着座する
    ことによりバルブ内流路を閉塞するバルブシートとから
    なることを特徴とする逆止弁
JP1993062193U 1993-11-18 1993-11-18 逆止弁 Expired - Lifetime JP2595759Y2 (ja)

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JPH0732266U JPH0732266U (ja) 1995-06-16
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JP2015518952A (ja) * 2012-11-08 2015-07-06 ハラ ビステオン クライメイト コントロール コーポレイション 冷媒回路用の熱交換器

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