JP2000002350A - 逆止弁 - Google Patents
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Abstract
3と、弁座11、ストッパ13を一体に組み合わせる連
結部材14とを設ける。連結部材14は、弁座11、ボ
ール12、ストッパ13より軟質に形成することによ
り、精密な機械加工を施して弁座11、ストッパ13に
密着させるために必要な形状に仕上げることができ、弁
座11、ボール12、ストッパ13を必要十分な硬度と
し、良好なシール性と高い耐久性とを実現することがで
きる。
Description
動し、高い耐久性を有する逆止弁に関する。
ランジャポンプに組み込む逆止弁は、毎分1000回以
上の高速高頻度の開閉動作が必要であり、ボールによっ
て弁座を開閉するボール弁形式が採用されている。
ルを移動可能に収納し、弁座、ストッパを一体に組み合
わせて形成されている。そこで、このものは、ボールを
介して弁座を開閉することにより、流体の流れを一方向
に許容し、逆流を阻止することができる。
形成し、ボール、ストッパは、それぞれ樹脂材、ステン
レス鋼材または銅材によって形成し、良好なシール性を
実現するのが普通である。
ときは、樹脂材は、シール性は良好であるが、耐久性に
劣り、ステンレス鋼材や銅材は、樹脂材よりも耐久性に
優れるが、必ずしも十分ではないという問題があった。
ボール、弁座、ストッパは、高速高頻度の開閉動作によ
り、衝撃やキャビテーションによる変形や偏摩耗を生じ
ることが避けられないからである。なお、このように耐
久性に劣る材料を使用せざるを得ないのは、弁座、スト
ッパを一体に組み合わせる際に、両者間の接合部を水密
にするために、両者の接合部を精密に機械加工すること
が必要不可欠であるからである。
術の問題に鑑み、弁座、ボール、ストッパを十分硬質に
し、それらより軟質の連結部材を介して弁座、ストッパ
を組み合わせることによって、弁座、ストッパ間の接合
部の水密性を良好に維持しながら、必要な高い耐久性を
容易に実現することができる逆止弁を提供することにあ
る。
めのこの発明の構成は、弁座と、弁座を開閉するボール
と、ボールの移動量を制限する開口部付きのストッパ
と、弁座、ストッパを一体に組み合わせる連結部材とを
備えてなり、連結部材は、弁座、ボール、ストッパより
軟質に形成することをその要旨とする。
材により保持してもよい。
は、分解可能に組み合わせることができる。
材に組み合わせる副連結部材により保持してもよく、連
結部材、副連結部材は、分解可能に組み合わせてもよ
い。
パをセラミックスなどの硬質材料によって形成しても、
連結部材は、弁座、ストッパより軟質であるから、精密
な機械加工を施して弁座、ストッパと組み合わせるため
に必要な形状に容易に仕上げることができる。すなわ
ち、弁座、ボール、ストッパは、それらを必要十分に硬
質に形成し、摩耗、破損、変形等を最少にすることがで
きる。
4 )などのセラミックスによりビッカース硬度Hv ≧1
600に形成するのがよく、表面粗さRa ≦0.1μm
とするのがよい。また、弁座、ストッパは、たとえば、
靭性を有し、耐摩耗性に優れる酸化ジルコニウム(Zr
O2)などのセラミックスによってビッカース硬度Hv
=1400程度に形成するのがよい。ただし、ボールが
密接する弁座の座面は、表面粗さRa ≦0.1μmとす
るのがよい。また、弁座は、ビッカース硬度Hv ≧14
00にしてもよく、ボールのビッカース硬度以上にして
もよい。すなわち、弁座は、ボールの接触位置がほぼ一
定であるのに対し、ボールは、流体の流れにより僅かず
つ回転してほぼ全表面が均等に弁座に接触するから、弁
座をボールより高硬度にすることにより、両者の摩耗を
同程度にすることができる。
れ超硬合金によって形成してもよく、また、金属により
形成して表層のみを硬化処理してもよい。また、弁座、
ストッパは、表層を硬質にするために、セラミックスや
超硬合金をボールと係合する部分にのみ貼り付けて形成
してもよい。
形成する。合成樹脂材は、たとえばポリアセタール、ポ
リカーボネート、ポリスルホン、ポリイミドなどのエン
ジニアリングプラスチックが好適である。また、連結部
材は、合成樹脂材に代えて、合成ゴム材から形成しても
よい。
座は、連結部材を介し、ボールによる閉鎖時の衝撃を吸
収することができる。また、連結部材によりストッパを
保持するときは、ストッパは、連結部材を介してボール
による開放時の衝撃を吸収することができる。
可能に組み合わせれば、弁座、ストッパは、連結部材を
介して容易に分解することができ、ボールを含む各構成
部材の点検、交換が可能である。
は、ストッパは、副連結部材を介し、連結部材によって
保持する弁座と組み合わせることができる。また、副連
結部材により弁座を保持すれば、弁座は、副連結部材を
介し、連結部材によって保持するストッパと組み合わせ
ることができる。
わせれば、両者を分解することにより、ボールを含む各
構成部材を簡単に保守、点検することができる。
形態を説明する。
トッパ13、連結部材14を備えてなる(図1、図
2)。なお、弁座11、ストッパ13は、連結部材14
を介して一体に組み合わされている。
金によって形成する球体である。
によってリング状に形成され、ボール12が密接する座
面11aが上面側に形成されている。座面11aは、ボ
ール12と同一直径の球面に形成されている。なお、座
面11aは、テーパ面に形成してボール12に線接触さ
せてもよい。
14aを有し、弁座11の内径と同一内径のリング状に
形成されている。なお、連結部材14は、ボール12、
弁座11より軟質の合成樹脂材または合成ゴム材により
形成されている。連結部材14には、上面の外側に嵌合
リブ14bが形成されている。段部14a、嵌合リブ1
4bは、それぞれ弁座11、ストッパ13の下面の嵌合
リブ13eに密着するように、精密に機械加工されてい
る。
合金によって形成されている。ストッパ13の上部に
は、放射状の仕切り部13a、13a…を介して扇形の
開口部13b、13b…が形成されている。各仕切り部
13aの内面には、ボール12の移動量Lを制限すると
ともに、ボール12を弁座11の軸方向にガイドするガ
イド面13cが形成されている。ただし、ガイド面13
c、13c…は、移動量Lに相当する長さの円筒面につ
づいて、ボール12の直径とほぼ同一径の下向きの球面
に形成されている。また、仕切り部13a、13a…が
集合する中央部には、ストッパ13の軸上に孔13dが
形成されている。ストッパ13の下面には、連結部材1
4の嵌合リブ14bの内側に嵌合する嵌合リブ13eが
形成されている。
13e、14bを介し、分解可能に一体に組み合わされ
ており、ストッパ13、連結部材14の間には、外周に
隙間dが形成されている。ストッパ13、連結部材14
は、隙間dに工具を挿入して隙間dを拡げることによっ
て簡単に分解することができる。
22を有するケーシング20に上下一対を同方向に組み
込むことにより(図1、図3)、ウォータジェットルー
ムの緯入れ用のプランジャポンプを形成することができ
る。
に分岐して形成されている。プランジャ部21には、図
示しない駆動源を介して前後動するプランジャ21aが
挿入されている。
筒部22に螺合する押え部材23を介し、円筒部22の
段22aに固定されている。押え部材23の先端外周の
面取り部23aには、連結部材14との間にシール部材
24が介装されている。また、押え部材23には、図示
しない流体供給源に接続する管23bが連結されてい
る。
筒部22に螺合する押え部材25を介して段22bに固
定されている。押え部材25の先端外周の面取り部25
aには、ストッパ13との間にシール部材26が介装さ
れている。また、押え部材25には、流体を吐出させる
管25bが連結されている。押え部材25には、ストッ
パ13の開口部13b、管25bの各内径に適合する漏
斗状の開口25cが形成されている。なお、押え部材2
3、25は、それぞれの螺合部に図示しないシール材を
装着してもよい。
図3の実線の位置から二点鎖線の位置にまで後退すると
き、プランジャ21aの有効面積S、移動距離aとし
て、吸入側の逆止弁10を介して体積V=aS相当の流
体を円筒部22内に吸引することができる(同図の矢印
K1 方向)。また、プランジャ21aが逆方向に前進す
るとき、吐出側の逆止弁10を介し、同体積Vの流体を
円筒部22から排出させることができる(同図の矢印K
2 方向)。前者の場合、吐出側の逆止弁10は、ボール
12が弁座11を閉じて流体の逆流を阻止し、後者の場
合、吸入側の逆止弁10は、同様にして流体の逆流を阻
止することができるからである。
吸入側を下にして吐出側を上にすることにより、プラン
ジャ21aが静止しているとき、重力によって吸入側、
吐出側の各逆止弁10のボール12が弁座11を閉鎖す
る。また、シール部材24、26は、それぞれ対応する
逆止弁10をケーシング20内に水密に装着し、ケーシ
ング20からの流体の漏れを防止する。
るに代えて、ストッパ13を保持することができる(図
4)。
加工することにより、ストッパ13を圧入して保持する
ことができる。なお、ストッパ13、連結部材14は、
連結部材14側の嵌合リブ14b、弁座11側の嵌合リ
ブ11cを介し、弁座11に対して分解可能に一体に組
み合わされている。
ストッパ13は、副連結部材15により保持してもよい
(図5)。
材料により形成されている。ストッパ13、副連結部材
15は、副連結部材15の嵌合リブ15a、連結部材1
4の嵌合リブ14bを介し、連結部材14、弁座11に
対して分解可能に一体に組み合わされている。なお、副
連結部材15は、連結部材14と異なる材料により形成
し、連結部材14より軟質にし、または硬質にしてもよ
い。また、図5において、連結部材14、副連結部材1
5の上下関係を逆にし、弁座11は、副連結部材15に
より保持し、ストッパ13は、連結部材14により保持
してもよい。
は、開口部13bを仕切ることなく、開口部13bの径
方向に突出させるに留めてもよい(図6)。ただし、図
6(B)は、同図(A)のY矢視相当図である。開口部
13bは、有効開口面積を大きくし、流体の流路抵抗を
小さくすることができる。
ブ13e、前者の嵌合リブ11cの間にリング状の連結
部材14を介装することにより、分解可能に一体に組み
合わせてもよい(図7)、嵌合リブ13eは、連結部材
14の厚さより低く形成されており、弁座11、ストッ
パ13の間には、隙間dが形成されている。
材14または副連結部材15によって保持するとき(図
1、図5、図6)、接着剤を介して連結部材14、副連
結部材15に接着してもよく、連結部材14、副連結部
材15にインサート成形してもよい。また、ストッパ1
3は、連結部材14または副連結部材15によって保持
するとき(図4、図5)、接着剤を介して連結部材1
4、副連結部材15に接着してもよく、連結部材14、
副連結部材15にインサート成形してもよい。
ムの緯入れ用のプランジャポンプに適用する他、他の任
意の用途の流体の制御用に適用することができる。
ば、弁座、ストッパを一体に組み合わせる連結部材を設
け、連結部材は、弁座、ボール、ストッパより軟質に形
成することによって、精密な機械加工を施して弁座、ス
トッパと組み合わせるために必要な形状に仕上げること
ができるから、弁座、ボール、ストッパは、必要十分な
硬度の材料を使用して良好なシール性を長期間に亘って
維持することができ、高速高頻度に作動させても高い耐
久性を容易に実現することができるという優れた効果が
ある。
トッパまたは副連結部材に対して分解可能に組み合わせ
ることによって、良好な保守性を併せ実現することがで
きる。
Claims (7)
- 【請求項1】 弁座と、該弁座を開閉するボールと、該
ボールの移動量を制限する開口部付きのストッパと、前
記弁座、ストッパを一体に組み合わせる連結部材とを備
えてなり、該連結部材は、前記弁座、ボール、ストッパ
より軟質に形成することを特徴とする逆止弁。 - 【請求項2】 前記弁座は、前記連結部材により保持す
ることを特徴とする請求項1記載の逆止弁。 - 【請求項3】 前記ストッパは、前記連結部材により保
持することを特徴とする請求項1記載の逆止弁。 - 【請求項4】 前記弁座、ストッパの一方と前記連結部
材とは、分解可能に組み合わせることを特徴とする請求
項1ないし請求項3のいずれか記載の逆止弁。 - 【請求項5】 前記ストッパは、前記連結部材に組み合
わせる副連結部材により保持することを特徴とする請求
項2記載の逆止弁。 - 【請求項6】 前記弁座は、前記連結部材に組み合わせ
る副連結部材により保持することを特徴とする請求項3
記載の逆止弁。 - 【請求項7】 前記連結部材、副連結部材は、分解可能
に組み合わせることを特徴とする請求項5または請求項
6記載の逆止弁。
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1999
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