JP2595572B2 - オフセツトデータ作成方法 - Google Patents

オフセツトデータ作成方法

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JP2595572B2
JP2595572B2 JP62276924A JP27692487A JP2595572B2 JP 2595572 B2 JP2595572 B2 JP 2595572B2 JP 62276924 A JP62276924 A JP 62276924A JP 27692487 A JP27692487 A JP 27692487A JP 2595572 B2 JP2595572 B2 JP 2595572B2
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Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A産業上の利用分野 B発明の概要 C従来の技術(第14図及び第15図) D発明が解決しようとする問題点(第16図及び第17図) E問題点を解決するための手段(第1図及び第5図) F作用(第1図及び第5図) G実施例(第1図〜第13図) H発明の効果 A産業上の利用分野 本発明はオフセツトデータ作成方法に関し、例えばCA
D(computer aided design)、又はCAM(computer aide
d manufacturing)などにおいて生成された自由曲面を
表すデータを用いて、当該自由曲面をもつた外形形状の
製品を製作するためのオフセツトデータを作成する場合
に適用して好適なものである。
B発明の概要 本発明は、オフセツトデータ作成方法において、 加工された製品に生ずる削り過ぎの絶対量を表す第1の
削り過ぎ量及びその外形形状の滑らかさを表す第2の削
り過ぎ量を検出し、これに基づいてパツチを分割してオ
フセツトデータを作成することにより、加工精度が高く
かつ全体として滑らかな外形形状の製品を得ることがで
きる。
C従来の技術 従来、NC工作機械でなるフライス盤等においては、自
由曲面を表すデータを用いて当該自由曲面をもつた外形
形状の製品を製作することができるようになされてい
る。
すなわちCADの手法を用いて、物体の形状をデザイン
する場合(geometric modeling)、一般にデザイナは、
曲面が通るべき3次元空間における複数の点(以下節点
と呼ぶ)を指定し、当該指定された複数の節点を結ぶ境
界曲線網を所望のベクトル関数を用いてコンピユータに
よつて演算することにより、いわゆるワイヤーフレーム
で表現された曲面を作成する。
このようにして作成された境界曲線網は、それ自体デ
ザイナがデザインしようとする大まかな形状を表してお
り、境界曲線を用いて所定のベクトル関数によつて表現
できる曲面を補間演算することにより、全体としてデザ
イナがデザインした自由曲面(2次関数で規定できない
ものをいう)を生成することができる。
すなわち第14図に示すように、u方向及びv方向の4
つの節点P00、P30、P33及びP03によつて決まる共有境界
COM1、COM2、COM3及びCOM4について、u方向及びv方向
のパラメータをu及びvとおくと共に節点P00、P30、P
33及びP03のパラメータu及びvをそれぞれ値(0、
0)、(1、0)、(1、1)及び(0、1)とおい
て、次式 S(u,v)=(1−u+uE)(1−v+vF)3P00 ……(1) で表されるように、3次のベジエ式でなるベクトル関数
(u,v)を用いて、共有境界COM1、COM2、COM3及びCOM
4によつて囲まれる曲面(以下パツチと呼ぶ)を形成す
ることができる。
ここでE及びFは、シフト演算子で、 EPi,j=Pi+1,j FPi,j=Pi,j+1 と表すことができ、また、u及びvは、次式 0≦u≦1 ……(2) 0≦v≦1 ……(3) で表すことができる。
従つて入力された複数の節点を結ぶ境界線面網につい
て、連続するパツチS(u,v)を生成するようにすれ
ば、パツチS(u,v)で囲まれた所望の外形形状の自由
曲面を表すデータを得ることができる。
これに対して、このようにして生成されたパツチS
(u,v)で表される外形形状の製品を、フライス盤を用
いて製作しようとする場合、第15図に示すように、u方
向及びv方向にパツチS(u,v)を例えば5分割してサ
ンプリング点A00、A01、A02、A03、A04、A10、……、A
20、……、A30、……、A40、……、A44を得た後、フラ
イス盤の工具の中心位置から刃先までの距離Rでなる長
さの法線ベクトルR・nをサンプリング点A00〜A44に立
て、当該法線ベクトルの先端位置で表される代表点
B00、B01、B02、B03、B04、B10、……、B20、……、
B30、……、B40、……、B44の位置データを得る。
このようにして得られた代表点B00〜B44につき、隣接
する代表点間を直線で結ぶようにすれば、パツチS
(u,v)で囲まれる自由曲面に対してその法線方向に距
離Rだけ外形形状が大きく、かつ当該自由曲面の表面形
状を直線で近似してなる直線網(以下オフセツト多面体
と呼ぶ)を得ることができる。
従つて工具の中心位置の軌跡が当該オフセツト多面体
上を移動するようにすれば、工具の刃先を曲面形状のパ
ツチS(u,v)に近似的に沿わせて移動させることがで
き、当該オフセツト多面体を表すデータ(以下オフセツ
トデータと呼ぶ)に基づいてNCフライス盤を駆動制御す
ることにより、パツチS(u,v)で表される自由曲面で
なる外形形状の製品を得ることができる。
D発明が解決しようとする問題点 ところがこのようにして得られた製品の外形形状にお
いては、パツチS(u,v)で囲まれた自由曲面をオフセ
ツト多面体を用いて直線近似して切削加工することか
ら、削り過ぎの部分が生じることを避け得ない問題があ
る。
このため従来オフセツトデータを作成する際には削り
過ぎの量を検出し、当該削り過ぎ量が所定値以下になる
ようにパツチS(u,v)の分割数を設定することによ
り、実用上十分な範囲でかつ可能な限り高速度でオフセ
ツトデータを作成するようになされている。
すなわち第16図に示すように、パツチS(u,v)につ
いて、サンプリング点Ai及びAi+1に対応して代表点Bi
びBi+1で表されるオフセツト多面体S(u,v)OFFを生成
する場合においては、サンプリング点Ai及びAi+1のほぼ
中間位置において、サンプリング点Ai及びAi+1を結ぶ直
線LiからパツチS(u,v)までの距離εを用いて削り過
ぎ量を表し、当該距離εが所定値以上の場合は、サンプ
リング点Ai及びAi+1間の距離が小さくなるように、パツ
チS(u,v)の分割数を再設定するようになされてい
る。
ところが、このようにして削り過ぎ量を検出してパツ
チS(u,v)の分割数を設定するようにすると、第17図
に示すように、曲率の小さな部分ARA1においては、全体
として滑らかな自由曲面に近似してなる外形形状を切削
加工することができるのに対し、曲率の大きな部分ARA2
においては、表面が角張つた外形形状の製品が得られる
問題があつた。
すなわち、曲率が大きな曲面及び曲率が小さな曲面に
おいて、削り過ぎ量が同じような値になるように切削加
工すると、曲率が大きな分だけ当該部分が粗く切削加工
されるようになる。
この問題を解決する1つの方法として、当該部分の曲
率を検出し、これに基づいてパツチの分割数を設定する
方法が考えられる。
ところがこのようにすると、分割数を設定するために
サンプリング点で囲まれた各微小領域について、それぞ
れ曲率を算出する煩雑な作業を繰り返さなければなら
ず、オフセツトデータの作成作業に要する時間が長くな
る問題があつた。
さらに、このようにして分割数を設定すると、曲率の
大きな部分については、高い精度で切削加工することが
できるのに対し、曲率の小さな部分については、これに
比して通り過ぎ量が大きくなる問題があつた。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、加工精
度が高くかつ全体として滑らかな外形形状の製品を得る
ことができるオフセツトデータの作成方法を提案しよう
とするものである。
E問題点を解決するための手段 かかる問題点を解決するため本発明においては、自由
曲面を形成するパツチS(u,v)を分割してパツチS
(u,v)上に複数のサンプリング点Ai、Ai+1を得、サン
プリング点Ai、Ai+1に自由曲面を切削目標として切削加
工する工具MBに応じた長さRの法線ベクトルR・nを立
て、法線ベクトルR・nで表される代表点Bi、Bi+1の位
置データに基づいて工具MBの移動経路を表すオフセツト
データを作成するオフセツトデータ作成方法において、
隣接するサンプリング点Ai、Ai+1で囲まれるパツチS
(u,v)上の微小領域に検出点Giを得、検出点Giに基づ
いて第1の削り過ぎ量εを得、隣接するサンプリング
点Ai、Ai+1を結ぶ直線LBの中点Fiと、サンプリング点
Ai、Ai+1に対応する代表点Bi、Bi+1を結ぶ直線LB1の中
点Eiとの距離に基づいて第2の削り過ぎ量εを得、第
1及び第2の削り過ぎ量ε、εに基づいてパツチS
(u,v)の分割数を設定するようにする。
F作用 第1の削り過ぎ量εに基づいてパツチS(u,v)
分割することにより、加工精度の高い製品を得ることが
できるのに対し、第2の削り過ぎ量εに基づいてパツ
チS(u,v)を分割することにより、曲率の大きな部分
を曲率の小さな部分と同様の滑らかさで加工することが
できる。
G実施例 以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
この実施例においては、切削加工した際の削り過ぎ量
の絶対量を表す第1の削り過ぎ量ε及び切削加工した
際の表面の滑らかを表す第2の削り過ぎ量εに基づい
て、パツチS(u,v)を分割する。
すなわち第16図との対応部分に同一符号を付して示す
第1図は、第1の削り過ぎ量εの検出原理を示すもの
である。
この場合、第2図に示すように、オフセツトデータを
作成する演算処理装置においては、ステツプSP1からス
テツプSP2に移つて、パツチS(u,v)上におけるサンプ
リング点Ai及びAi+1の中間位置の点(以下検出点と呼
ぶ)Giを得る。
すなわち、サンプリング点Ai及びAi+1のパラメータv
の値が等しく、パラメータuの値が値ui及びui+1で表さ
れるとき、サンプリング点Ai及びAi+1と等しい値のパラ
メータv及び次式 の関係式で表される値uicのパラメータuを(1)式に
代入して、パツチS(u,v)上に検出点Giを得る。
続いてステツプSP3に移つて、代表点Bi及びBi+1を結
ぶ直線LBの中点Eiを得、続いてステツプSP4に移つて当
該中点Ei及び検出点Gi間の距離diを検出する。
実際上第3図に示すように、従来の検出方法を用いて
削り過ぎ量を検出する場合においては、表面形状が凸面
形状のパツチS(u,v)でなる製品を例えばZ方向に先
端が上下するボールエンドミルMBを用いて切削加工する
場合、代表点Bi及びBi+1を結ぶ直線を通つてボールエン
ドミルMBが移動すると、当該ボールエンドミルMBの代表
点Bi及びBi+1を結ぶ直線と直交する方向の刃先の点(以
下最下点と呼ぶ)Pの通る軌跡Linで製品の表面が削ら
れ、サンプリング点Ai及びAi+1を結ぶ直線Liよりもさら
に一段と削り過ぎ部分が大きくなる問題がある。
特にこの削り過ぎ部分は、ボールエンドミルMBの中心
位置から刃先までの距離Rが大きくなると、サンプリン
グ点Ai及びAi+1を結ぶ直線Liに対する最下点Pの軌跡L
inのずれ量が大きくなり、その分検出結果に対して実際
の削り過ぎ量が予想外に大きな値になる問題があつた。
またサンプリング点Ai及びAi+1間におけるパツチS
(u,v)の断面形状が、曲率の大きな断面形状になれ
ば、その分検出結果に対する実際の削り過ぎ量が予想外
に大きくなる問題がる。
従つて当該検出結果に基づいてパツチS(u,v)の分
割数を設定して生成されたオフセツトデータに基づいて
製品を切削加工する場合においては、工具の大きさ、自
由曲面の形状に応じて実際の削り過ぎ量が予想外に変化
し、かくして加工精度が未だ不十分な問題があつた。
これに対してこの実施例によれば、第4図に示すよう
に、パツチS(u,v)においては、サンプリング点Ai
びAi+1間の距離を十分小さな値に設定した場合におい
て、パツチS(u,v)上の検出点Giを中心にしてサンプ
リング点Ai及びAi+1間の形状が対称形状の円弧形状にな
り、ボールエンドミルMBの中心位置が中点Eiの位置まで
移動してきたとき、ボールエンドミルMBの最下点Pの位
置が検出点Gi及び中点Eiを結ぶ線分の延長線上の点Pd
位置するようになる。
従つて、当該距離diに基づいて、パツチS(u,v)
の検出点Giから交点Pdまでの距離を算出するようにすれ
ば、ボールエンドミルMBの中心位置から刃先までの距離
Rが変化したり、パツチS(u,v)の表面形状が変化し
たりしても、確実に削り過ぎ量を得ることができ、かく
して予想外に削り過ぎ量が変化することを未然に防止す
ることができる。
すなわち、演算処理装置においては、ステツプSP4か
らステツプSP5に移つて距離Rから距離diを減算して点P
dから検出点Giまでの距離を得た後、その絶対値を算出
し、かくして、第1の削り過ぎ量εを得た後、続いて
ステツプSP6に移つて当該処理手段を終了する。
かくして、パツチS(u,v)上の検出点Giに基づいて
削り過ぎ量を検出することにより、切削加工した際の削
り過ぎ量の絶対量を表す第1の削り過ぎ量εを得るこ
とができ、当該第1の削り過ぎ量εに基づいてパツチ
(u,v)を分割してオフセツトデータを作成すること
により、予想外の削り過ぎの発生を未然に防止して、高
い加工精度の製品を得ることができる。
これに対して第1図との対応部分に同一符号を付して
示す第5図は、第2の削り過ぎ量εの検出原理を示す
ものである。
この場合第6図に示すように、オフセツトデータを作
成する演算処理装置においては、ステツプSP11からステ
ツプSP12に移つてサンプリング点Ai及びAi+1を結ぶ直線
LB上に当該サンプリング点Ai及びAi+1の中点Fiを得る。
続いてステツプSP13に移つて、サンプリング点Ai及び
Ai+1に対応する代表点Bi及びBi+1を結ぶ直線LB1上に代
表点Bi及びBi+1の中点Eiを得た後、ステツプSP14に移つ
て中点Ei及びFi間の距離Diを算出する。
かかる距離Diは、パツチS(u,v)において、曲率が
大きくなれば法線ベクトル間の角度(すなわちサンプリ
ング点Ai及び代表点Biを結ぶ直線と、サンプリング点A
i+1及び代表点Bi+1を結ぶ直線とが作る角)θが大きく
なつて、直線LBに対して直線LB1が接近することによ
り、値が小さくなる。
従つてこのようにすれば、第7図及び第8図に示すよ
うに、距離Diが等しい値になるように曲率が大きな部分
と小さな部分とでパツチS(u,v)を分割した場合にお
いては、パツチS(u,v)の表面の曲率が大きくなれ
ば、その分サンプリング点Ai及びAi+1間の距離を小さく
設定し得、曲率の小さな部分と同じように滑らかな表面
形状を得ることができる。
さらにこれとは逆にパツチS(u,v)を所定間隔で分
割する場合においては、当該距離Diが所定値以上になる
ようにパツチを分割すれば、当該所定値に応じた滑らか
さで切削加工された製品を得ることができる。
かくして、当該サンプリング点Ai及びAi+1間のパツチ
(u,v)の曲率に応じて値が変化する距離Diに基づい
て削り過ぎ量を算出すれば、切削加工した際の表面の滑
らかさを表す第2の削り過ぎ量εを得ることができ、
削り過ぎ量εが所定値以下になるように分割数を設定
すれば、曲率の大きな部分においても滑らかな外形形状
の製品を得ることができる。
すなわち、演算処理装置においては、ステツプSP15に
移つてボールエンドミルMBの中心位置から刃先までの距
離Rから当該距離Diを減算して第2の削り過ぎ量ε
得た後、続いてステツプSP16に移つて当該処理手順を終
了する。
かくして、加工精度の高い製品を得ることができる第
1の削り過ぎ量εと、曲率の大きな部分も小さな部分
と同じように外形形状が滑らかな製品を得ることができ
る第2の削り過ぎ量εを得ることができるので、当該
第1及び第2の削り過ぎ量ε及びεがそれぞれ所定
値以下になるようにパツチS(u,v)の分割数を設定し
てオフセツトデータを得るようにすれば、加工精度が高
く、かつ全体として滑らかな外形形状の製品を得ること
ができる。
具体的には第9図及び第10図に示すように、演算処理
装置は、ステツプSP31からステツプSP32な移つて自由曲
面を形成するパツチから所定数のパツチをサンプリング
し、サンプリングしたパツチS(u,v)の分割数を初期
設定する。
すなわちパツチS(u,v)についてサンプリング点A
i,jのパラメータui及びviについて、次式、 Ai,j=A(ui,vi) ……(5) とおいて、次式 Ai+1,j=A(ui+Δu,vi) ……(6) Ai,j+1=A(ui,vi+Δv) ……(7) Ai+1,j+1=A(ui+Δu,vi+Δv) ……(8) の関係式で表される間隔Δu及びΔvで、パツチS
(u,v)を分割する。
続いて演算処理装置は、ステツプSP33に移つてサンプ
リングしたパツチS(u,v)の各サンプリング点で分割
される四辺形の微小領域について、それぞれ第2の削り
過ぎ量εを検出し、その最大値を当該自由曲面の削り
過ぎ量として得る。
すなわち第11図に示すように、3次元的な広がりを有
するパツチS(u,v)において、演算処理装置は、ステ
ツプSP34からステツプSP35に移つて隣接するサンプリン
グ点Ai,j、Ai+1,j、Ai+1,j+1及びAi,j+1
囲まれる微小領域についてその対角線を構成するサンプ
リング点Ai,j及びAi+1,j+1を結ぶ直線の中点F
(i,j)1を得た後、続いてステツプSP36に移つて残り
のサンプリング点Ai+1,j及びAi,j+1を結ぶ直線に
ついて中点F(i,j)2を得る。
続いて演算処理装置は、ステツプSP37に移つて各サン
プリング点Ai,j及びAi+1,j+1に対応する代表点B
i,j及びBi+1,j+1を結ぶ直線について中点E
(i,j)1を得た後、ステツプSP38に移つてサンプリン
グ点Ai+1,j及びAi,j+1に対応する代表点B
i+1,j及びBi,j+1を結ぶ直線について、中点E
(i,j)2を得る。
続いて演算処理装置は、ステツプSP39に移つて中点E
(i,j)1及びF(i,j)1間の距離D(i,j)1を得た
後、続いてステツプSP40に移つて中点E(i,j)2及び
(i,j)2間の距離D(i,j)2を得る。
続いて演算処理装置は、ステツプSP41に移つて、ボー
ルエンドミルの中心位置から刃先までの距離Rからそれ
ぞれ距離D(i,j)1及びD(i,j)2を減算した後、減
算結果の絶対値を得る。
続いて、その最大値をサンプリング点Ai,j、A
i+1,j、Ai+1,j+1及びAi,j+1で囲まれるパツ
チS(u,v)上の微小領域の第2の削り過ぎ量εとし
て得、ステツプSP42に移つて当該処理手順を終了する。
実際上ボールエンドミルMBは、NCフライス盤で切削加
工する際に各代表点Bi,j、Bi+1,j、Bi+1,j+1
及びBi,j+1を結ぶ直線に沿つて移動する場合のみな
らず、必要に応じて工具の中心位置の軌跡が代表点B
i,j、Bi+1,j、Bi+1,j+1及びBi,j+1を結ぶ直
線を横切つて移動するようになされている。
このような場合において、各代表点Bi,j
i+1,j、Bi+1,j+1及びBi,j+1の対角線につ
いて、それぞれ距離D(i,j)1及びD(i,j)2を算出
し、そのうち最も大きな値を第2の削り過ぎ量εとし
て得るようにしたことにより、実際の削り過ぎが当該第
2の削り過ぎ量εを越えて発生することを未然に防止
して高い精度で削り過ぎ量を算出することができる。
演算処理装置は、続いてサンプリング点Ai,j、A
i+1,j、Ai+1,j+1及びAi,j+1で囲まれる微小
領域に隣接するパツチS(u,v)上の微小領域につい
て、同様に第2の削り過ぎ量εを順次算出し、その結
果サンプリング点の数に対応して得られる削り過ぎ量の
データから最大値のデータを当該パツチS(u,v)の削
り過ぎ量εのデータとして得る。さらに当該パツチS
(u,v)が構成する自由曲面につき、当該パツチS
(u,v)以外のサンプリングして得られたパツチについ
て、同様に第2の削り過ぎ量のデータを得、その最大値
を当該自由曲面の削り過ぎ量εとして得る。
続いて、演算処理装置は、ステツプSP43(第9図)に
移つて、当該第2の削り過ぎ量εが所定値ε2LIM以下
か否かを判断し、ここで否定結果が得られるとステツプ
SP44に移つてパラメータu及びvの分割値Δu及びΔv
を小さな値に設定し直してステツプSP33に移る。
ステツプSP43で肯定結果が得られるとステツプSP45に
移つて、続いて第1の削り過ぎ量εを算出する。
かくして第2の削り過ぎ量εが所定値ε2LIM以下に
なるように当該自由曲面を構成するパツチを分割してオ
フセツトデータを作成することにより、曲率の大きな部
分も所望の滑らかさの外形形状で切削加工することがで
きる。
第12図及び第13図に示すように、演算処理装置は、続
いてステツプSP46からステツプSP47に移つて、各サンプ
リング点Ai,j、Ai+1,j、Ai+1,j+1及びA
i,j+1の中間位置に検出点Gi,jを得る。
すなわち(5)式〜(8)式に対応して検出点G
(i,j)は、次式 G(i,j)=A(ui+Δu/2,vi+Δv/2) ……(9) の関係式で表すことができる。
続いてステツプSP48に移つて4つの代表点Bi,j、B
i+1,j、Bi+1,j+1及びBi,j+1のうち代表点B
i,j、Bi+1,j+1を結ぶ直線LB1の中点E(i,j)1
得、続いてステツプSP49に移つて代表点Bi+1,j及び
i,j+1を結ぶ直線LB2の中点E(i,j)2を得る。
続いて、ステツプSP50に移つて、中点E(i,j)1
ら検出点Gi,jまでの距離d(i,j)1を得、続いてステ
ツプSP51に移つて、中点E(i,j)2から検出点Gi,j
での距離d(i,j)2を得る。
続いて演算処理装置は、ステツプSP52に移つて距離R
からそれぞれ距離d(i,j)1及び距離d(i,j)2を減
算して絶対値を得、当該減算結果の最大値を当該サンプ
リング点Ai,j、Ai+1,j、Ai+1,j+1及びA
i,j+1で囲まれるパツチS(u,v)上の微小領域の第1
の削り過ぎ量εとして得た後、ステツプSP53に後つて
当該処理手順を終了する。
演算処理装置は、続いてサンプリング点Ai,j、A
i+1,j、Ai+1,j+1及びAi,j+1で囲まれる微小
領域に隣接するパツチS(u,v)上の微小領域につい
て、同様に第1の削り過ぎ量εを順次算出し、その結
果サンプリング点の数に対応して得られる削り過ぎ量ε
のデータから最大値のデータを当該パツチS(u,v)
の第1の削り過ぎ量εのデータとして得る。
さらに当該パツチS(u,v)が構成する自由曲面につ
き、当該パツチS(u,v)以外サンプリングしたパツチ
につき第1の削り過ぎ量εを得、その最大値を当該自
由曲面の第1の削り過ぎ量εとして検出する。
かくして当該第1の削り過ぎ量に基づいてパツチを分
割してオフセツトデータを作成し、当該オフセツトデー
タに基づいて自由曲面の外形形状でなる製品を切削加工
することにより、削り過ぎ量が確実に所定値以下の加工
精度の高い製品を得ることができる。
このようにして得られた第1の削り過ぎ量εにつき
演算処理装置は、ステツプSP54(第9図)に移つて所定
値ε1LIMか否かの判断をし、ここで否定結果が得られる
とステツプSP44に戻る。
かくして、第1の削り過ぎ量εが所定値ε1LIM以下
の小さな値になるようにパラメータu及びvの分割値Δ
u及びΔvが再設定された後、再びステツプSP33−SP43
−SP45−SP54を繰り返す。
ステツプSP54で肯定結果が得られると、このことは第
1及び第2の削り過ぎ量ε及びεがそれぞれ所定値
ε1LIM及びε2LIM以下の値になるようにパラメータu及
びvの分割値Δu及びΔvが設定されたことを意味し、
演算処理装置は、ステツプSP55に移つて当該分割値Δu
及びΔvで自由曲面を構成する各パツチについてサンプ
リング点を得た後、代表点を得る。
続いて当該代表点に基づいてオフセツトデータを作成
した後、ステツプSP56に移つて当該処理手順を終了す
る。
実験によれば、切削加工して得られる製品の削り過ぎ
量の絶対量を表す第1の削り過ぎ量εと、切削加工し
た際の表面の滑らかさを表してなる第2の削り過ぎ量ε
に基づいてパツチを分割してオフセツトデータを得る
につき、第1の削り過ぎ量εに対して第2の削り過ぎ
量εの値を次式 5ε1LIM=ε2LIM ……(10) で表されるε2LIM以下の値に設定すれば、実用上十分な
範囲で加工精度が高くかつ滑らかな表面形状の製品を得
ることができた。
以上の構成によれば、サンプリング点間の検出点に基
づいて得られる切削加工した際の削り過ぎ量の絶対量を
表す第1の削り過ぎ量と、サンプリング点間及び代表的
を結ぶ直線の中点から得られる切削加工した際の表面の
滑らかさを表す第2の削り過ぎ量とに基づいてパツチを
分割してオフセツトデータを得るようにしたことによ
り、加工精度が高く、かつ全体として滑らかな表面形状
の製品を得ることができる。
なお上述の実施例においては、第1及び第2の削り過
ぎ量を(10)式の関係式で表される値以下にした場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、第1及び第2
の削り過ぎ量を必要に応じて所望の値で制限すれば良
い。
さらに上述の実施例においては、それぞれ検出点及び
代表点を結ぶ直線の中点の距離に基づいて第1の削り過
ぎ量を検出した場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、例えば検出点と代表点で決まる直線又は面まで
の距離に基づいて第1の削り過ぎ量を算出するようにし
ても良い。
また実用上十分な範囲においては、第1の削り過ぎ量
とし従来方法によつて検出される削り過ぎ量を用いるよ
うにしても良い。
さらに上述の実施例においては、刃先がZ方向から下
方に向いて上下するように工具が取り付けられた3軸制
御型のフライス盤を用いて加工するようにした実施例に
ついて述べたが、工具としてはこれに限らず、例えば刃
先方向を任意に変更し得るような構成の工具を使用する
フライス盤に用いても上述の場合と同様の効果を得るこ
とができる。
さらに上述の実施例においては、ベジエ式で表される
パツチを四辺形の微小領域に分割して、その頂点位置の
データに基づいてオフセツト多面体を形成するようにし
た場合について述べたが、これに代えオフセツト多面体
をベジエ式、B−スプライン式などの関数を演算するこ
とによつて形成する場合、さらにはB−スプライン式等
によつて表される自由曲面からオフセツト多面体を形成
する場合等に適用しても上述の場合と同様の効果を得る
ことができる。
H発明の効果 以上のように本発明によれば、切削加工した際の削り
過ぎ量の絶対量を表す第1の削り過ぎ量と、表面形状の
滑らかさを表す第2の削り過ぎ量とに基づいてパツチを
分割してオフセツトデータを作成することにより、全体
として滑らかでかつ加工精度の高い外形形状の製品を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による第1の削り量の検出方法の原理を
示す略線図、第2図はその処理手順を示すフローチヤー
ト、第3図及び第4図はその説明に供する略線図、第5
図は第2の削り過ぎ量の検出方法の原理を示す略線図、
第6図はその処理手順を示すフローチヤート、第7図及
び第8図は曲率の違いに応じて得られる第2の削り過ぎ
量の違いを示す略線図、第9図は具体的な処理手順を示
すフローチヤート、第10図はその第2の削り過ぎ量の検
出方法を示す略線図、第11図はその処理手順を示すフロ
ーチヤート、第12図は第1の削り過ぎ量の検出方法を示
す略線図、第13図はその処理手順を示すフローチヤー
ト、第14図はパツチの説明に供する略線図、第15図はオ
フセツトデータの作成方法を示す略線図、第16図は従来
の削り過ぎ量の検出方法を示す略線図、第17図はその問
題点の説明に供する略線図である。 A00〜A44、Ai〜Ai+9、Ai,j〜Ai+1,j+1……サンプ
リング点、B00〜B44、Bi〜Bi+9、Bi,j〜Bi+1,j+1
……代表点、Gi、Gi,j……代表点、Ei、E(i,j)1
(i,j)2、Fi、F(i,j)1、F(i,j)2……中
点、S(u,v)……パツチ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体の表面形状を表す自由曲面を形成する
    パツチを分割して上記パツチ上に複数のサンプリング点
    を得、上記サンプリング点に上記自由曲面を切削目標と
    して切削加工する工具に応じた長さの法線ベクトルを立
    て、上記法線ベクトルで表される代表点の位置データに
    基づいて上記工具の移動経路を表すオフセツトデータを
    作成するオフセツトデータ作成方法において、 隣接する上記サンプリング点で囲まれる上記パツチ上の
    微小領域に検出点を得、上記検出点に基づいて第1の削
    り過ぎ量を得、 隣接する上記サンプリング点を結ぶ直線の中点と、当該
    サンプリング点に対応する代表点を結ぶ直線の中点との
    距離に基づいて第2の削り過ぎ量を得、 上記第1及び第2の削り過ぎ量に基づいて上記パツチの
    分割数を設定するようにした ことを特徴とするオフセツトデータ作成方法。
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