JP2594565Y2 - グランド板付コネクタ - Google Patents

グランド板付コネクタ

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JP2594565Y2
JP2594565Y2 JP1993048909U JP4890993U JP2594565Y2 JP 2594565 Y2 JP2594565 Y2 JP 2594565Y2 JP 1993048909 U JP1993048909 U JP 1993048909U JP 4890993 U JP4890993 U JP 4890993U JP 2594565 Y2 JP2594565 Y2 JP 2594565Y2
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JP
Japan
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male
female
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ground plate
contact
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JP1993048909U
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寛 有坂
隆一 田頭
清 小俣
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ケル株式会社
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コネクタに関し、さら
には二列に配設されたコンタクト中間部にグランド板を
設けたグランド板付コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の実施例に係るコネクタの一
例を示して説明する。このコネクタ5は、互いに係合可
能な雌コネクタ50と雄コネクタ51とから構成されて
いる。雌コネクタ50は、雌コネクタハウジング52に
取り付けられた雌信号用コンタクト54、56および雌
グランド板58とから構成されている。そして、雄コネ
クタ51は、雄コネクタハウジング53に取り付けられ
た雄信号用コンタクト55、57および雄グランド板5
9とから構成されている。
【0003】雌コネクタハウジング52においては、雌
信号用コンタクト54、56を保持する雌コンタクト保
持部材52bの中央部に雌グランド板58が取り付けら
れている。図6に示すように雌グランド板58の先端部
の一部58aは、雄グランド板59を受容可能に二股に
形成されている。また、雄コネクタハウジング53にお
いては、雌コンタクト保持部材52bを受容するに保持
部材嵌入溝53bが形成され、嵌入時に雌信号用コンタ
クト54、56と雄信号用コンタクト55、57とが当
接接触する。この保持部材嵌入溝53bの中間部であっ
て雄コンタクト保持部材53cの中央部には、雄グラン
ド部材59が取り付けられている。
【0004】このように構成されたコネクタ5を係合す
ると、雌雄グランド板58、59が結合状態となり一枚
のグランド板を形成することとなる。このグランド板の
両端58b、59bを接地させると、雌コンタクト保持
部材52bおよび雄コンタクト保持部材53cを誘電体
とし、グランド板58、59を接地導体面とすると共
に、雌雄信号コンタクト54、55を導体ストリップと
するストリップ線路および、雌雄信号コンタクト56、
57を導体ストリップとするストリップ線路を構成す
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記のような構成のコ
ネクタ5において形成された各ストリップ線路における
特性インピーダンスは、雌雄信号コンタクトの幅および
厚さ、並びに、雌コンタクト保持部材50b、52bお
よび雄コンタクト保持部材51c、53cの厚さ(誘電
体の厚さ)の変化によって変化する。上記のコネクタ5
においては、雌信号コンタクト54、56とグランド板
58間の誘電体50bおよび52bの厚さH1と、雌信
号コンタクト56とグランド板58間の誘電体50cお
よび52cの厚さH2が異なるため、各ストリップ線路
における特性インピーダンスにも差が生じる。このよう
に、各ストリップ線路における特性インピーダンスが整
合していない場合は、各信号コンタクトに信号を伝搬し
た場合にインピーダンスの差によって伝搬信号に悪影響
を及ぼすことがあるという問題があった。
【0006】また、上記の構成のコネクタ5において
は、一方のグランド板58の一部を二股に形成してその
間に他方のグランド板59を挿入することにより係合さ
せることとしている。このため、相対する信号コンタク
ト54、56および55、57の間に三枚分のグランド
板の寸法を必要とすることとなり、係合状態における雌
雄コネクタハウジングの幅Wが大きくなり、コネクタが
大型化してしまうという問題もあった。
【0007】本考案は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、相対する信号コンタクトの間にグランド
板を備えたコネクタであって、各信号コンタクト間のイ
ンピーダンスを整合させることができると共に、小型に
形成することのできるグランド板付コネクタを提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案に係るグランド板付コネクタにおいては、
互いに係合可能な雌雄ハウジング内にそれぞれ長手方向
に二列に並んで複数の雌雄信号用コンタクトが配設され
て、これら雌雄信号用コンタクトは雌雄ハウジングを互
いに係合させた状態で互いに対応する接触部同士が当接
接触するようになっており、さらに、雌雄ハウジング内
において二列に並んだ雌雄信号用コンタクトの列の間に
長手方向に延びて雌雄グランド板が配設されている。そ
して、雌雄グランド板はそれぞれ平板状部材から形成さ
れ、雌雄グランド板のいずれか一方にU字状切り欠きが
形成され、雌雄グランド板の他方に嵌合突起が形成され
ており、雌雄ハウジングを互いに係合させた状態で、雌
雄グランド板が同一平面上に並んで位置するとともに先
端部同士が互いに近接対向し、嵌合突起がU字状切り欠
き内に嵌入して互いに接触するように構成されている。
【0009】
【作用】このようなグランド板付コネクタにおいては、
雌雄ハウジングを係合させると、二列に配設された各信
号用コンタクトの列の間に配設されたグランド板が同一
平面上に並んで位置するとともに嵌合突起がU字状切り
欠き内に嵌入して互いに接触するため、相対する信号用
コンタクトのインピーダンスの整合を図ることができる
と共に、コネクタを小型に形成することができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の好ましい実施例について図面
を参照しながら説明する。図1および図2には、本考案
に係るコネクタ1を表している。このコネクタ1は、互
いに係合可能な雌コネクタ10と雄コネクタ11とから
構成されている。雌コネクタ10は、雌コネクタハウジ
ング12に取り付けられた雌信号用コンタクト14、1
6および雌グランド板18とから構成され、雄コネクタ
11は、雄コネクタハウジング13に取り付けられた雄
信号用コンタクト15、17および雄グランド板19と
から構成されている。
【0011】雌コネクタハウジング12の中央部に係合
溝12aが形成され、係合溝12aの中央部には、雌信
号用コンタクト14、16を保持する雌コンタクト保持
部材12bが形成されている。この保持部材の基端部
(上部)12cの中央部に雌グランド板18が取り付け
られている。雄コネクタハウジング13は、中央部に係
合溝12aに係合自在に形成される係合突起13aが形
成されている。この係合突起13aの中央部には、雄コ
ンタクト保持部材の先端部(下部)12bを嵌入させる
保持部材嵌入溝13bが形成され、嵌入時に雌信号用コ
ンタクト14、16と当接接触する雄信号用コンタクト
15、17が雄コンタクト保持部材13cによって取り
付けられている。そして、雄コンタクト保持部材13c
の中央部には、保持部材嵌入溝13bの中間部に延びる
雄グランド部材19が取り付けられている。
【0012】ここで、図3および図4を加えて雌雄グラ
ンド部材18、19について説明する。本実施例に係る
コネクタ1においては、雌雄グランド板18、19は、
コネクタ1の長手方向に一列に備えられ、相対する信号
コンタクト14、16および15、17間のグランドを
行っている。一枚の雄グランド板19には二本の嵌合突
起19cが形成されており、この嵌合突起19cの先端
部にそれぞれ内側を向いて円弧状に摺接部19aが形成
されている。これらの嵌合突起19cは、詳細を後述す
るU字状切り欠き18aとの嵌合前の状態(以下「自由
状態」と称する)においては、図3において一点鎖線で
示すように、それぞれ内側に傾斜して形成されている。
そして、嵌合突起19c自体の弾性により図4において
矢印Cに示す方向に揺動が自在である。
【0013】また、雌グランド板18には二箇所のU字
状切り欠き18aが形成されている。これらのU字状切
り欠き18aは、嵌合突起19cの摺接部19aにおけ
る幅寸法よりも若干広く形成されており、コネクタ1の
係合時において、自由状態における嵌合突起19cの摺
接部19aがU字状切り欠き18aにおける内側の面
(摺接面)18cよりも内側に位置するような位置に形
成されている。これにより、雌雄コネクタハウジング1
2、13を互いに係合させる場合は、二本の係合突起1
9cの摺接部19aがU字状切り欠き18aの摺接面1
8cを摺接しながら嵌合し、コネクタ1の係合状態にお
いて係合突起19cの弾性力により雌グランド板を挟み
付ける。
【0014】上記のように構成されたコネクタ1におい
て、雌雄コネクタハウジング12、13を互いに係合さ
せた場合には、雌雄信号コンタクト14、15並びに1
6、17が導通することにより信号の伝搬が可能とな
る。また、雌雄グランド板18、9も同一平面上で勘合
することにより、一枚のグランド板を形成する。そし
て、雌雄グランド板18、19の接地部18b、19b
を接地させることにより、各雌雄信号コンタクト14、
15あるいは16、17間をグランドし、これらを伝搬
される信号のクロストークを防止する。
【0015】この時、前記の従来の実施例に係るコネク
タ5と同様に、雌コンタクト保持部材12bおよび雄コ
ンタクト保持部材13bを誘電体とし、グランド板1
8、19を接地導体面とすると共に、各信号コンタクト
14、15および、16、17を導体ストリップとする
ストリップ線路を構成する。ここで、本考案に係るコネ
クタ1においては、誘電体である雌コンタクト保持部材
の先端部12bおよび基端部12cの厚さは同一である
ため、これらの線路(雌雄信号コンタクト)ごとの特性
インピーダンスを等しくすることができる。
【0016】したがって、各信号コンタクトにおける信
号伝搬時に相対する信号コンタクトにおいて伝搬されて
いる信号へ悪影響を与えることがない。また、各雌雄コ
ネクタハウジング10、11の中間部に取り付けられて
いるグランド板18、19が嵌合状態で平面となるた
め、係合時のコネクタ1の幅寸法を小さくすることがで
きる。
【0017】
【考案の効果】以上のように、本考案に係るグランド板
付コネクタは、互いに係合可能な雌雄ハウジングにおけ
る長手方向にそれぞれ所定の間隔で二列に雌雄信号用コ
ンタクトを配設し、雌雄ハウジングを互いに係合させた
状態で複数の雌雄信号用コンタクトにおける雌雄信号用
接点の接触部同士が当接接触するように構成している。
そして、このように二列に並んだコンタクトの間に長手
方向に延びて配設された雌雄グランド板のいずれか一方
にU字状切り欠きを形成し、このU字状切り欠きと嵌合
する嵌合突起を雌雄グランド板の他方に形成することに
より、雌雄ハウジングを互いに係合させた状態で雌雄グ
ランド板が同一平面上で嵌合するようにしている。これ
により、二列に配設された各信号用コンタクトにおい
て、グランド板と各列をなす信号用コンタクトまでの距
離をグランド板の両側において等しくすることができ、
信号用コンタクトにおける信号の伝搬時における特性イ
ンピーダンスを同一にすることができる。さらに、雌雄
ハウジングを係合させた状態において、雌雄グランド板
が同一平面上に位置して一枚分の板厚の寸法内に納まる
ためコネクタの厚さ寸法を小さくすることができ、ひい
ては小型のコネクタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るコネクタを表す斜視図である。
【図2】このコネクタの係合状態での図1のAAにおけ
る断面図である。
【図3】前記コネクタの係合状態での図1のBBにおけ
る部分断面図である。
【図4】前記コネクタにおけるグランド板の嵌合状態を
表す斜視図であり、(A)は嵌合前の状態を表し、
(B)は嵌合時の状態を表している。
【図5】従来の実施例に係るコネクタの係合状態での図
2に相当する部分の断面図である。
【図6】このコネクタにおけるグランド板の嵌合状態を
表す斜視図であり、(A)は嵌合前の状態を表し、
(B)は嵌合時の状態を表している。
【符号の説明】
1、5 コネクタ 10、50 雌コネクタ 11、51 雄コネクタ 14、16、54、56 雌信号用コンタクト 15、17、55、57 雄信号用コンタクト 18、19、58、59 雌雄グランド板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−243936(JP,A) 実開 平5−48232(JP,U) 特表 平1−501982(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 13/56 - 13/72 H01R 23/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに係合可能な雌雄ハウジングと、こ
    れらのハウジング内にそれぞれ長手方向に二列に並んで
    配設され前記雌雄ハウジングを互いに係合させた状態で
    互いに対応する接触部同士が当接接触する複数の雌雄信
    号用コンタクトと、前記雌雄ハウジング内において二列
    に並んだ前記雌雄信号用コンタクトの列の間にそれぞれ
    長手方向に延びて配設された雌雄グランド板とからな
    り、 前記雌雄グランド板がそれぞれ平板状部材から形成さ
    れ、 前記雌雄グランド板のいずれか一方にU字状切り欠きが
    形成され、前記雌雄グランド板の他方に嵌合突起が形成
    され、 前記雌雄ハウジングを互いに係合させた状態で、前記雌
    雄グランド板が同一平面上に並んで位置するとともに先
    端部同士が互いに近接対向し、前記嵌合突起が前記U字
    状切り欠き内に嵌入して互いに接触するように構成され
    ていることを特徴とするグランド板付コネクタ。
JP1993048909U 1993-08-17 1993-08-17 グランド板付コネクタ Expired - Lifetime JP2594565Y2 (ja)

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JP1993048909U JP2594565Y2 (ja) 1993-08-17 1993-08-17 グランド板付コネクタ

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JPH0714580U JPH0714580U (ja) 1995-03-10
JP2594565Y2 true JP2594565Y2 (ja) 1999-04-26

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JP5554619B2 (ja) * 2010-04-13 2014-07-23 富士通コンポーネント株式会社 コネクタ
JP6342185B2 (ja) 2014-03-07 2018-06-13 日本航空電子工業株式会社 コネクタ
WO2021117539A1 (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 I-Pex株式会社 電気コネクタ対
KR102532215B1 (ko) * 2022-10-31 2023-05-16 주식회사 위드웨이브 고속 고주파 신호 전송 커넥터 및 커넥터 감합 구조

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