JP2594004B2 - パネルの切断装置 - Google Patents

パネルの切断装置

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JP2594004B2
JP2594004B2 JP4209119A JP20911992A JP2594004B2 JP 2594004 B2 JP2594004 B2 JP 2594004B2 JP 4209119 A JP4209119 A JP 4209119A JP 20911992 A JP20911992 A JP 20911992A JP 2594004 B2 JP2594004 B2 JP 2594004B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、形板状のパネルを、
その一端縁に沿って所定幅に切断するパネルの切断装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅等の建物パネル工法により建築す
る場合、仕切壁や外壁は、複数のパネル(面板)を建て
込み、かつ連結して構成していく。パネルは、通常、複
数の芯材の両側に合板等を接着・釘打ち等の手段により
固着した長方形状のもので、そのサイズは規格により定
められているが、建て込む場所によっては、幅の狭いパ
ルを必要とする。その場合、規格通りのパネルを所望
の幅に切断して新たなパネルを作ることになる。
【0003】このようにパネルを切断するには、通常、
水平テーブルに往復動する丸鋸等のカッタが備えられた
切断装置を用い、表面に切断ラインをけがいたパネル
水平テーブルに置き、切断ラインに沿ってカッタを移動
させて切断している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにしてパネ
を切断するにあたっては、パネルの表面に切断ライン
をけがいたり、水平テーブルにパネルを置く際、その切
断ラインをカッタの移動方向に精度よく合わせる必要が
ある等、手間と労力を要し、不良品の発生も多いことか
ら非効率的で生産性に劣り、しかも危険をともなう不具
合があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、パネルを切断するに際し、効率よく、かつ安全
に行えて、生産性の向上を可能とする、パネルの切断装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであり、直線状に形成されたス
リットを有し、基台に水平に設けられたテーブルと、上
記スリットから上部をテーブルの上に突き出してスリッ
トに沿って移動自在にテーブルの下に設けられ、テーブ
ルの上に載せられた矩形板状のパネルを切断する丸鋸
と、該丸鋸を回転させるモータと、上記丸鋸を上記スリ
ットに沿って移動させる移動機構と、横断面形状がトン
ネル状とされるとともに開口縁にクッションを備え、上
記スリットの上方にスリットと平行に上下自在に設けら
れた押え部材と、上記テーブルの上に載せられたパネル
の上に上記押え部材を下降させ、上記クッションをパネ
ルの上面に接触させて、パネルの切断によってパネルか
ら上に突き出す上記丸鋸の切断移動面を覆った状態でパ
ネルをテーブルに固定する昇降機構と、上記テーブルの
上に長さ方向を上記スリットに直交させて取り付けら
れ、上記テーブルの上に載せられたパネルの一側縁を当
接させて位置決めする当て板と、上記テーブルに複数設
けられた各係合部に着脱自在に係合され、上記テーブル
の上に載せられたパネルの前端縁を当接させて位置決め
するストッパ板と、上記押え部材にダクトを介して接続
された吸塵装置と、テーブルの下の丸鋸の部分に設けら
れたカバーと、該カバーを丸鋸の移動に伴って移動自在
に支持しかつこのカバーと吸塵装置とを接続する第2の
ダクトとを具備した構成とした。
【0007】すなわち、テーブルの下の丸鋸の部分にカ
バーを設け、該カバーにカバーの移動を自由にした第2
のダクトを介して吸塵装置を接続した構成としている
【0008】更に、ストッパ板が係合部材で係合される
複数の係合部を長さ方向に備え、長さ方向を上記スリッ
トに直交させて一端を上記テーブルの前方に突出自在に
固定手段で上記テーブルに固定された係合板を具備した
構成とすることが好ましい。
【0009】
【作用】本発明のパネルの切断装置によれば、得るべき
パネルの幅に応じてストッパ板をテーブルの任意の位置
固定してから、ストッパ板にパネルの端縁を当て、
押え部材によりパネルをテーブルに固定し、この後丸鋸
を作動させながらスリットに沿って移動させると、パネ
ルが切断され、スリットとストッパ板との幅、すなわち
所望の幅を有するパネルを得る。テーブルに対するスト
ッパ板の固定位置を適宜に選択することにより、種々の
幅を有するパネルを任意に得ることができる。押え部材
は丸鋸の切断移動面を覆っているので、安全性が向上
し、また吸塵装置が切り粉を吸引するので、切り粉の周
囲への飛散が抑止される。
【0010】作業員の手による作業は、一旦ストッパ板
固定すれば、その後はテーブル上に対するパネルの載
置・取り出しがほとんどとなり、実際にパネルを切断す
るに際しては直接作業員の手間を要さない。したがっ
て、不良品を出す割合がきわめて少なくなり、効率的か
つ生産性の向上が図られるとともに、安全にパネルの切
断を行うことができる。
【0011】しかも、テーブルの下の丸鋸の部分にカバ
ーを設け、該カバーにカバーの移動を自由にした第2の
ダクトを介して吸塵装置を接続した構成としているた
、パネル切断の際に発生する切り粉の飛散をより完全
に防ぐことができる。
【0012】また、ストッパ板が係合部材で係合される
複数の係合部を長さ方向に備え、長さ方向を上記スリッ
トに直交させて一端を上記テーブルの前方に突出自在に
固定手段で上記テーブルに固定された係合板を具備した
構成とすれば、テーブルから突出した係合板の部分にス
トッパ板を取り付けてテーブルより大きいパネルを位置
決めすることができる。
【0013】
【実施例】図1および図2は、本発明の一実施例である
パネルの切断装置1の、それぞれ平面図および正面図で
ある。この切断装置1は、ワークである長方形板状の面
板(パネル)Wを、その一端縁に沿って所定幅に切断す
る装置である。
【0014】図1および図2において、符号2は切断装
置1の基台であり、この基台2の上面には、水平なテー
ブル3が固定されている。基台2の側部は、カバー板2
aにより覆われ、その内部、つまりテーブル3の下に、
図3および図4に示すカッタ4が配されている。
【0015】カッタ4は、一般的な丸鋸であり、カッタ
モータ5により図3と図4で矢印(イ)方向に回転させ
られる。カッタモータ5はスライダ6上に固定され、こ
のスライダ6は、図1に矢印(ロ)示す基台2の左右
方向に延び基台2に固定されたスライド台7に沿って
左右方向に移動自在とされている。カッタモータ5の回
転軸5aは、スライダ6の移動方向に対し直交し、切断
装置1の作業側である前方(図1で下側、図2で図面手
前側)に延びており、その先端にカッタ4が固定されて
いる。スライダ6には、スライド台7に備えられ図示せ
ぬ駆動装置により駆動されるチェーン(動機構)8が
係合されている。このチェーン8の正転・逆転によっ
て、スライダ6すなわちカッタ4は、スライド台7の両
端にわたって往復移動するようになっている。
【0016】なお、チェーン8の正転・逆転は、スライ
ド台7に取り付けられた一対のリミットスイッチ9に、
スライダ6が接触することにより自動的になされるよう
になっている。
【0017】上記カッタ4の上部は、テーブル3に形成
された直線状のスリット3a(図1)からテーブル3の
面に突出している。スリット3aは、左右方向に延び
ており、テーブル3の上に載置された面板Wが、スリッ
3aから突出するカッタ4の歯部4aにより切断され
るわけである。スリット3aは、もちろんカッタ4の移
動を許容するに充分な長さを有している。なお、スライ
ダ6には、カッタカバー10がカッタ4の下側部分を覆
って取り付けられており、カッタ4と一緒に移動するよ
うになっている。
【0018】基台2の前部には、作業員の立地スペース
を確保するための凹所11が形成されている。テーブル
3の上面における凹所11の両側には、テーブル3に載
置された面板Wの長さ方向に沿う一方の端縁(前端縁)
が当接されて、テーブル3に対する面板Wの位置決めを
すストッパ板12、13が、それぞれ着脱可能に取り
付けられるようになっている。
【0019】これら各ストッパ板12、13は、テーブ
ル3の上面に設けられた係合板14、15にそれぞれ着
脱可能に係合されてテーブル3の上面に取り付けられる
ようになっている。
【0020】一方の係合板14は、図5に示すように、
テーブル3の上面に固定されて図1の矢印(ハ)で示
す、切断装置1の前後方向に延びる長方形状の平板部1
6の両端に、多数の溝(係合部)17a…が形成された
櫛状の係合板部17が一体に設けられて構成されてい
る。両係合板部17は、テーブル3の上面に鉛直に立っ
ており、その長さ方向が、切断装置1の前後方向に沿っ
て、すなわち、テーブル3に形成されたスリット3aに
直交して延びている。各溝17a…は、左右および上方
に開口し、係合板部17の長さ方向に沿って等間隔に並
んでいる。
【0021】テーブル3における係合板14のすぐ右側
には、同係合板14の長さ方向に沿ってスリット3aの
直交方向に延びる当て板18が固定されている。この当
て板18は山形鋼からなるもので、横板部18aと縦板
部18bとを有し、横板部18aを係合板14に向け、
縦板部18bを立てた状態で、横板部18aがテーブル
3に固定されている。
【0022】合板14に着脱されるストッパ板12
は、図5および図6に示すように、山形鋼加工して製
作したもので、横板部19と縦板部20とを有してお
り、横板部19に固定された把手21を握って持つこと
ができるようになっている。
【0023】縦板部20の中央やや一端よりには、縦板
部20の高さ方向に延びる切欠き22が形成されてお
り、この切欠き22の両側が、それぞれストッパ部2
3、被係合部24とされている。被係合部24は、その
高さ方向の長さが、端部24aを除いてストッパ部23
より短く、その端部24aは、ストッパ部23と同じで
ある。
【0024】このストッパ板12は、図5に示すよう
に、把手21を持って、縦板部20をスリット3aと平
行にして係合板14の各係合板部17における溝17a
…のうちの横に並ぶ一対の溝17a,17aに嵌め入
れ、切欠き22を当て板18の縦板部18bに嵌めるこ
とにより、係合板14に取り付けられる。この取付状態
で、ストッパ部23と被係合部24の端部24aは、テ
ーブル3の上面にちょうど当接し、ストッパ部23は当
て板18の縦板部18bに直交して右方に延び、かつテ
ーブル3の上面に垂直に立つ。
【0025】なお、テーブル3の上面における当て板1
8のすぐ右側には、スリット3aを零点とするメジャー
Mが、当て板18に沿って貼られている。メジャーMの
目盛りの単位はcmで、係合板14の溝17a…は、メ
ジャーMに対応してたとえば1cmごとに形成され、こ
れら溝17a…に嵌め入れられたストッパ板12におけ
るストッパ部23の後面は、メジャーMの目盛りに一致
するようになっている。
【0026】他の係合板15は、図7に示すように、長
方形板状であって、幅方向中央に、長さ方向に延びる
25が形成され、この隙間25の両側に、多数の丸孔
(係合部)26…が左右に対向して形成されている。こ
れら丸孔26は、切断装置1の前後方向に沿って等間隔
に並んでいる。係合板15はテーブル3に形成された前
後方向に延びる開口3bに挿入され、テーブル3上に
出するようになっている。係合板15の一端には、つま
み板27が取り付けられており、このつまみ板27を持
って前記開口3bに挿入する。
【0027】合板15は、前後方向に移動自在で、一
端をテーブル3の前方に突出自在とされており、同係合
板15の上方であってテーブル3の前端部に固定された
止め板(固定手段)28の左右のピン孔28aと、1組
の前記丸孔26に、図示せぬピンを通すことにより、係
合板15をテーブル3に固定することができるようにな
っている。
【0028】合板15に着脱されるストッパ板13
は、図7および図8に示すように、山形鋼加工して製
作したもので、横板部29と縦板部30とを有してお
り、横板部29の長さ方向中央には、下面に突出するガ
イドピン3が貫通して固定され、さらにその縦板部3
0側には、横板部29の長さ方向に直交するガイド片3
2が固着されている。また、ガイドピン3の両側に
は、ガイドピン3と同様の係合ピン(係合部材)3
が固定されている。各ピン31、33は、この場合ボル
トで構成され、ナット31a、33aにより、それぞれ
横板部29に固定されている。
【0029】このストッパ板13は、図7に示すよう
に、縦板部30スリット3aと平行にして、ガイドピ
ン3およびガイド片32を係合板15の隙間25に挿
入するとともに、各係合ピン3を左右一対の各丸孔2
6に嵌め入れることにより、係合板15に取り付けられ
る。この取付状態で、横板部29はテーブル3の上面に
載り、縦板部30はスリット3aに対し平行で、かつテ
ーブル3の上面に垂直に立つ。
【0030】なお、テーブル3の上面における係合板1
5の図7ですぐ左側には、前記メジャーMと同様に、
リット3aを零点とするメジャーMが、係合板15に沿
って貼られている。係合板15の丸孔26…は、前記溝
17aに対応してたとえば1cmごとに形成され、各係
合ピン3を1組の丸孔26に嵌め入れると、縦板部3
0の後面は、メジャーMの目盛りに一致するようになっ
ている。
【0031】図2に示すように、テーブル3のスリット
3aの上方には、テーブル3に載置された面板Wを、テ
ーブル3に押さえ付けて固定する押え部材34が設けら
れている。この押え部材34は、スリット3aに沿って
左右方向に延び、その両端が、テーブル3に立設された
ポスト35に対し、テーブル3と平行な状態を保ったま
ま昇降可能に支持されている。この昇降動作は、両ポス
ト35の上端部に架け渡された梁部材36に取り付けら
れたシリンダ(昇降機構)37によってなされる。
【0032】押え部材34は、断面略門型の、いわばト
ンネル状をなすもので、左右方向に延びる前後の開口縁
には、若干の弾性を有するゴム等のクッション34aが
装着されている。そして、この押え部材34は、シリン
ダ37により下降させられてクッション34aを面板W
の上面に接触させ、面板Wの切断によって面板Wから上
に突き出したカッタ4の切断移動面を覆った状態で面板
Wをテーブル3にある程度の力で押さえ付けて固定する
ようになっている。
【0033】押え部材34の開口する両端には、図2お
よび図3に示すように、ダクト38が接続されている。
また、図3に示すように、カッタ4の移動範囲に沿って
ダクト39が設けられている。このダクト39には、図
9に示すように、前記カッタカバー10の下端部が挿入
される開口39aが長さ方向に形成されており、開口3
9aには、カッタ4(カバー10)の移動を許容する弾
性変形可能なゴム板39bが装着されている。各ダクト
38は、テーブル3の下方の基台2内に引き回され、基
台2内にあるダクト39とともに集合ダクト40を介し
て吸塵装置41に接続されている。
【0034】さて、以上が本実施例の切断装置であり、
続いて、この切断装置1の使用方法ならびに作用を説明
する。
【0035】初期設定として、シリンダ37により押え
部材34を上昇させ、カッタ4をその移動範囲の図1で
左端に位置させる。そして、ストッパ板12、13を、
前述のようにそれぞれ係合板14、15に係合させ、両
ストッパ板12、13のストッパ部23と縦板部30と
を、スリット3aに対し平行に、かつ互いの後面を面一
状態とする。各係合板14、15に対する各ストッパ板
12、13の係合位置は、切断して得るべき面板の幅に
応じるものでメジャーMを基にしてその位置を選択す
る。
【0036】次いで、切断すべき面板Wを、長さ方向を
左右方向に沿わせて各ストッパ板12、13の後方側の
テーブル上に置き、その長さ方向の一縁を当て板18
の縦板部18bにぴったり当て、かつ手前側の長さ方向
に沿う一端縁を、各ストッパ板12、13のストッパ部
23、縦板部30の後面にぴったり当てる。
【0037】この状態を保持して前記押え部材34を下
降させ、この押え部材34により面板Wをテーブル3に
押さえ付けて固定状態とし、この後、吸塵装置41を作
動させ、カッタ4を、カッタモータ5により作動させな
がら右方に移動させていく。すると、面板Wはスリット
3aから突出するカッタ4により、スリット3aと
ッパ板12、13との幅、つまりは所望の幅に切断され
る。
【0038】カッタ4が面板Wを切断していく際に発生
する切り粉は、押え部材34からダクト38を経て、あ
るいはカッタカバー10からダクト39を経て、集合ダ
クト40から吸塵装置41に吸い込まれ、周辺に飛散し
ない。
【0039】切断後は、カッタ4が左方に移動して出発
点に戻り、この後、押え部材34を上昇させ、所望幅に
切断された面板Wおよびスリット3aの後方側の切断片
をテーブル3上から取り出す。
【0040】以上の工程を繰り返すことにより、同幅の
面板Wを多数得ることができる。また、異なる幅の面板
Wを得たい場合は、それに応じて各係合板14、15に
対する各ストッパ板12、13の係合位置を選択すれば
よい。
【0041】上記本実施例の切断装置1によれば、作業
員の手による作業は、一旦各係合板14、15に対して
各ストッパ板12、13を係合させれば、その後はテー
ブル3上に対する面板Wの載置・取り出しがほとんどと
なり、実際に面板Wを切断するに際しては直接作業員の
手間を要さない。したがって、不良品を出す割合をきわ
めて少なくすることができ、効率的かつ生産性の向上が
図られるとともに、安全に面板Wの切断を行うことがで
きる。特に安全面においては、切断の際、カッタ4およ
び面板Wの切断部が押え部材34で覆われるので万全で
ある。
【0042】また、係合板14、15に対するストッパ
板12、13の係合位置を適宜に選択することにより、
種々の幅を有する面板Wを任意に得ることができる。
【0043】さらに、押え部材34は、切り粉の飛散を
防ぐ機能を兼用しており部品点数の削減が図られ、しか
もその切り粉は、各ダクト38、39、40を経て吸塵
装置41に吸い込まれるので、切り粉による装置周辺の
汚れが防止されるとともに、作業環境の清浄状態が保持
される。
【0044】なお、製造頻度が多い幅の面板Wを連続し
て切断加工する場合には、図1および図10に示すよう
に、テーブル3の後部に、その幅を位置決めできる位置
決め材42を固定部材43に対し着脱可能に取り付ける
とよい。
【0045】また、上記実施例において示した各構成部
材の形状や寸法等は一例であって、設計要求に基づき種
々変更可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパネルの
切断装置によれば、作業員の手による作業は、一旦テー
ブルにストッパ板を固定すれば、その後はテーブル上に
対するパネルの載置・取り出しがほとんどとなり、実際
にパネルを切断するに際しては直接作業員の手間を要さ
ない。したがって、不良品を出す割合がきわめて少なく
なり、効率的かつ生産性の向上が図られるとともに、安
全にパネルの切断を行うことができる。押え部材は、切
り粉の飛散を防ぐ機能を兼用しており部品点数の削減が
図られ、しかもその切り粉は、ダクトを経て吸塵装置に
吸い込まれるので、切り粉による装置周辺の汚れが防止
されるとともに、作業環境の清浄状態が保持される。
た、押え部材の開口縁に設けられたクッションは、テー
ブルの押圧 固定時にテーブルの損傷を防ぐとともに、気
密性を高めるので、きわめて合理的である。
【0047】また、テーブルの下の丸鋸の部分にカバー
を設け、該カバーにカバーの移動を自由にした第2のダ
クトを介して吸塵装置を接続した構成としているため
パネル切断の際に発生する切り粉の飛散をより完全に防
ぐことができる。
【0048】さらに、ストッパ板が係合部材で係合され
る複数の係合部を長さ方向に備え、長さ方向を上記スリ
ットに直交させて一端を上記テーブルの前方に突出自在
に固定手段で上記テーブルに固定された係合板を具備し
た構成とすれば、テーブルから突出した係合板の部分に
ストッパ板を取り付けてテーブルより大きいパネルを位
置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のパネルの切断装置の平面
図である。
【図2】 同正面図である。
【図3】 同背面図である。
【図4】 カッタの構成を示す斜視図である。
【図5】 一方の係合板およびストッパ板の斜視図であ
る。
【図6】 図5のストッパ板の斜視図である。
【図7】 の係合板およびストッパ板の斜視図であ
る。
【図8】 図7のストッパ板の斜視図である。
【図9】 図3のPーP線矢視図である。
【図10】 位置決め材の側面図である。
【符号の説明】
1 切断装置 2 基台 3 テーブル 3a スリット 4 カッタ(丸鋸) 8 チェーン(動機構) 12,13 ストッパ板 17a 溝(係合部)18 当て板 26 丸孔(係合部) 3 係合ピン(係合部) 34 押え部材34a クッション 37 シリンダ(昇降機構)38, 39 ダクト 41 吸塵装置 W 面板(パネル)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状に形成されたスリット(3a)を
    有し、基台(2)に水平に設けられたテーブル(3)
    と、上記スリット(3a)から上部をテーブル(3)の
    上に突き出してスリット(3a)に沿って移動自在にテ
    ーブル(3)の下に設けられ、テーブル(3)の上に載
    せられた矩形板状のパネル(W)を切断する丸鋸(4)
    と、該丸鋸(4)を回転させるモータ(5)と、上記丸
    鋸(4)を上記スリット(3a)に沿って移動させる移
    動機構(8)と、横断面形状がトンネル状とされるとと
    もに開口縁にクッション(34a)を備え、上記スリッ
    ト(3a)の上方にスリット(3a)と平行に上下自在
    に設けられた押え部材(34)と、上記テーブル(3)
    の上に載せられたパネル(W)の上に上記押え部材(3
    4)を下降させ、上記クッション(34a)をパネル
    (W)の上面に接触させて、パネル(W)の切断によっ
    てパネル(W)から上に突き出す上記丸鋸(4)の切断
    移動面を覆った状態でパネル(W)をテーブル(3)に
    固定する昇降機構(37)と、上記テーブル(3)の上
    に長さ方向を上記スリット(3a)に直交させて取り付
    けられ、上記テーブル(3)の上に載せられたパネル
    (W)の一側縁を当接させて位置決めする当て板(1
    8)と、上記テーブル(3)に複数設けられた各係合部
    (17a,26)に着脱自在に係合され、上記テーブル
    (3)の上に載せられたパネル(W)の前端縁を当接さ
    せて位置決めするストッパ板(12,13)と、上記押
    え部材(34)にダクト(38)を介して接続された吸
    塵装置(41)と、テーブル(3)の下の丸鋸(4)の
    部分に設けられたカバー(10)と、該カバー(10)
    を丸鋸(4)の移動に伴って移動自在に支持しかつこの
    カバー(10)と吸塵装置(41)とを接続する第2の
    ダクト(39)とを具備したことを特徴とするパネルの
    切断装置。
  2. 【請求項2】 ストッパ板(13)が係合部材(31)
    で係合される複数の係合部(26)を長さ方向に備え、
    長さ方向を上記スリット(3a)に直交させて一端を上
    記テーブル(3)の前方に突出自在に固定手段(28)
    で上記テーブル(3)に固定された係合板(15)を具
    備したことを特徴とする請求項1記載のパネルの切断装
    置。
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