JP2593765Y2 - ワイヤレス座標読取装置の座標指示器 - Google Patents

ワイヤレス座標読取装置の座標指示器

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JP2593765Y2
JP2593765Y2 JP1993026374U JP2637493U JP2593765Y2 JP 2593765 Y2 JP2593765 Y2 JP 2593765Y2 JP 1993026374 U JP1993026374 U JP 1993026374U JP 2637493 U JP2637493 U JP 2637493U JP 2593765 Y2 JP2593765 Y2 JP 2593765Y2
Authority
JP
Japan
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switch
capacitor
state
coordinate
coil
Prior art date
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Application number
JP1993026374U
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JPH0686128U (ja
Inventor
誠一 中野
輝博 綿住
Original Assignee
日立精工株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ワイヤレス座標読取装
置の座標指示器に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−7720号公報には、コイル
とコンデンサとで構成された共振回路を備えた座標指示
器と2つのセンスライン群を備えたタブレットとの間の
電磁誘導現象を利用して、ケーブルを介さずに座標指示
器からの信号をタブレットに伝えるいわゆるワイヤレス
座標読取装置の技術が開示されている。◆図3は上記し
た座標指示器の共振回路の構成を示すもので、1はコイ
ル、2〜4はコンデンサ、5,6はスイッチである。そ
して、スイッチ5,6を操作することによりスイッチの
状態すなわち異なる信号をタブレットに送るようにして
いる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記した公報では、い
ずれか一方のスイッチを操作することにより、2個のス
イッチ状態を作り出すことしか述べられていない。しか
し、2個のスイッチがあれば、一方のみオンすることに
よりそれぞれ異なるA,Bの状態を、両者ともオンする
ことによりCの状態を、また両者がオフのDの状態の4
つの状態を作り出すことができるはずである。◆たとえ
ば、コンデンサ2の容量を1237pF,コンデンサ3
の容量を20pF,コンデンサ4の容量を33pFと
し、コイル1のインダクタンスを80μHとすると、A
〜Dの状態におけるそれぞれの共振周波数fA〜fDは◆ スイッチ5オン,スイッチ6オフ(状態A):fA=502kHz◆ スイッチ5オフ,スイッチ6オン(状態B):fB=499kHz◆ スイッチ5オン,スイッチ6オン(状態C):fC=495kHz◆ スイッチ5オフ,スイッチ6オフ(状態D):fD=506kHz◆ となる。そして、図示しないタブレットから周波数を変
化させて交番磁界を発生させたとき、座標指示器のコイ
ル1に発生する共振電流の振幅PA〜PDと位相θA〜θD
の周波数特性は図4に示すものとなる。したがって、図
示しないタブレットから500kHzの交番磁界を発生
させると、コイル1の電流の位相θは図4に示すものと
なる。同図から分かるように、状態Bにおける電流の位
相θBと状態Cにおける電流の位相θCとは適当な間隔を
持っていることが分かる。しかし、コンデンサの容量が
ばらつくと、位相θBと位相θCとが近接して、状態Bと
状態Cを明確に判断できないことがある。すなわち、コ
ンデンサ3,4の容量は任意に選定できるから、上記
A,Bの状態を区別すること、すなわち位相θAと位相
θBとを必要な値だけ離して設定することが容易である
のに対し、上記Cの状態はコンデンサ3,4で合成され
る合成容量で決まるため、上記A,Bの状態との区別を
明確にすることは困難である。◆本考案の目的は、上記
した課題を解決し、2個のスイッチで、区別が明確な4
つの状態を作り出すことができるワイヤレス座標読取装
置の座標指示器を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、コイル
の一方に第1のコンデンサの一方と第2のコンデンサの
一方と第1のスイッチの一方の接点を接続し、コイルの
他方に第1のコンデンサの他方と第2のスイッチの一方
の接点と第3のコンデンサの一方を接続し、第2のコン
デンサの他方と第2のスイッチの他方の接点を接続し、
第1のスイッチの他方の接点と第3のコンデンサの他方
を接続し、第2のコンデンサの他方と第1のスイッチの
他方の接点との間に第4のコンデンサを接続することに
より解決される。
【0005】
【作用】上記Cの状態すなわち、2個のスイッチをオン
にしたときの合成容量には第2と第3のコンデンサだけ
でなく第4のコンデンサの容量も関与する。したがっ
て、上記A,Bの状態との区別が明確なCの状態となる
合成容量を容易に決定できる。
【0006】
【実施例】図1は本考案の一実施例を示す座標指示器の
回路構成図である。◆同図において、1はコイル、12
は容量がC2のコンデンサ。13は容量がC3のコンデン
サ。14は容量がC4のコンデンサ。15は容量がC5
コンデンサである。そして、コイル1の一方にコンデン
サ12の一方とコンデンサ13の一方とスイッチ5の一
方の接点を接続し、コイル1の他方にコンデンサ12の
他方とスイッチ6の一方の接点とコンデンサ14の一方
を接続してある。また、コンデンサ13の他方とスイッ
チ6の他方の接点、スイッチ5の他方の接点とコンデン
サ14の他方がそれぞれ接続してある。そして、コンデ
ンサ13の他方とスイッチ5の他方の接点との間にコン
デンサ15を接続してある。したがって、状態A〜状態
Dに対応する回路の合成容量CA〜CDは以下のようにな
る。◆ スイッチ5オン,スイッチ6オフ(状態A):CA=C2+C4◆ スイッチ5オフ,スイッチ6オン(状態B):CB=C2+C3◆ スイッチ5オン,スイッチ6オン(状態C):CC=C2+C3+C4+C5◆ スイッチ5オフ,スイッチ6オフ(状態D):CD=C2+{C3・C4・C5/ (C4・C5+C5・C3+C3・C4)} 以下、上記従来技術との差について説明する。◆いま、
コンデンサ12の容量を1225pF,コンデンサ13
の容量を47pF,コンデンサ14の容量を33pF、
コンデンサ15の容量を33pFとし、コイル1のイン
ダクタンスを80μHとすると、状態A〜Dにおけるそ
れぞれの共振周波数fa〜fdは◆ スイッチ5オン,スイッチ6オフ(状態A):fa=502kHz◆ スイッチ5オフ,スイッチ6オン(状態B):fb=499kHz◆ スイッチ5オン,スイッチ6オン(状態C):fc=487kHz◆ スイッチ5オフ,スイッチ6オフ(状態D):fd=506kHz◆ となる。◆そして,上記と同様に図示しないタブレット
から500kHzの交番磁界を発生させると、コイル1
の電流の位相θは図2に示すものとなる。同図から分か
るように、状態Bにおける電流の位相θbと状態Cにお
ける電流の位相θcとは十分な間隔を持っていることが
分かる。この結果、コンデンサの容量がばらついても、
状態Bと状態Cを明確に判断できる。
【0007】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によればコン
デンサの部品精度のばらつきがあっても、2個のスイッ
チで4つのそれぞれ異なるスイッチ状態を検出できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す座標指示器の回路構成
図。
【図2】本考案の効果を説明する図。
【図3】従来の座標指示器の回路構成図。
【図4】従来技術の説明図。
【符号の説明】
1 コイル 2,3,4,12,13,14,15 コンデンサ 5,6 スイッチ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルの一方に第1のコンデンサの一方と
    第2のコンデンサの一方と第1のスイッチの一方の接点
    を接続し、コイルの他方に第1のコンデンサの他方と第
    2のスイッチの一方の接点と第3のコンデンサの一方を
    接続し、第2のコンデンサの他方と第2のスイッチの他
    方の接点を接続し、第1のスイッチの他方の接点と第3
    のコンデンサの他方を接続し、第2のコンデンサの他方
    と第1のスイッチの他方の接点との間に第4のコンデン
    サを接続したことを特徴とするワイヤレス座標読取装置
    の座標指示器。
JP1993026374U 1993-05-21 1993-05-21 ワイヤレス座標読取装置の座標指示器 Expired - Lifetime JP2593765Y2 (ja)

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